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日産GT-R生産終了、18年の歴史に幕|R35最後の1台まで総まとめ

栃木工場を背景にしたミッドナイトパープルの高性能スポーツカーと18年間の歴史を象徴する情景

日産GT-R(R35)は2025年8月26日に生産を終了し、2007年の登場から続いた18年間の歴史に幕を下ろしました。最後の1台はミッドナイトパープルの「Premium edition T-spec」で、日本のオーナーへ届けられます。

日産を代表するスポーツカーとして、国内だけでなく世界中で知られてきたR35型GT-R。約4万8000台が生産され、最高出力は登場時の480PSから570PSへ、NISMOでは600PSにまで高められました。

この記事では、日産GT-Rがなぜ生産終了したのか、最後の一台はどんな車だったのか、18年間で何を成し遂げたのかを、R35の歩みとともに整理します。

日産GT-Rはいつ生産終了?18年間の歴史に幕

日産は2025年8月26日、栃木工場でR35型GT-Rの最後の車両をラインオフし、生産を終了しました。

R35型GT-Rが発売されたのは2007年。つまり、一度もフルモデルチェンジをせず、改良を積み重ねながら18年間にわたって生産された異例の長寿モデルだったことになります。

18年間の総生産台数は約4万8000台です。

一般的な量販モデルの生産台数と比較すれば決して多くありませんが、GT-Rは世界最高クラスの性能を狙う高性能スポーツカーです。その性格を考えれば、約4万8000台という数字には大きな意味があります。

R35は「誰でも、どこでも、どんな時でも最高のスーパーカーライフを楽しめる」という考え方のもとに開発されました。

ただ速いだけではなく、雨天や雪道、市街地、高速道路、サーキットといった幅広い環境で高い性能を引き出せることを目標としたクルマです。

「GT」はグランドツアラーとしての快適性、「R」はレーシング技術を象徴するもの。その両方を1台にまとめようとしたところがR35 GT-Rの大きな特徴でした。

個人的に、R35を語るうえで重要なのは「18年間も同じクルマを売り続けた」というより、18年間、同じ基本設計を磨き続けたという点だと思います。

普通なら世代交代する期間の中で、GT-Rはモデルイヤーごとに出力、操縦安定性、乗り心地、空力性能などを改善しました。18年という数字は、単なる長寿記録ではなく、改良を積み重ねた時間でもあります。


日産GT-R最後の一台はミッドナイトパープルのT-spec

「日産GT-R 最後の一台」がどの仕様だったのか気になる方も多いでしょう。

2025年8月26日に栃木工場からラインオフした最後のR35は、「Premium edition T-spec」でした。

ボディカラーにはGT-Rファンにもなじみ深いミッドナイトパープルが選ばれています。さらに、T-spec専用のモスグリーン内装を備えた仕様とされています。

そして、この最後のGT-Rは保存車ではなく、日本のユーザーに届けられる予定となりました。

18年もの歴史を締めくくる1台が日本仕様であり、日本のオーナーのもとへ渡るというのは、GT-Rが日本で生まれたスポーツカーであることを象徴する結末にも感じられます。

R35は発売当初から海外市場を強く意識し、ニュルブルクリンクで世界の高性能車と真正面から競ってきました。

その一方で、開発、生産、エンジン組み立ての中心は日本です。最後の一台まで日本で生産され、日本のユーザーへ届けられるという点には、R35らしい物語性があります。

2025年モデルについてもGT-Rの人気は衰えていませんでした。国内向けに用意された約1500台は早期に注文が埋まったとされ、最終局面でも高い注目を集めていました。

つまり、売れないから静かに消えたスポーツカーではありません。欲しい人がいる状態のまま生産を終えたことが、R35の生産終了をより印象的なものにしています。


日産GT-Rはなぜ生産終了した?法規と部品供給が大きな壁に

R35 GT-Rの生産終了について、「日産の経営状況が悪化したからではないか」と考える人もいるかもしれません。

しかし、メーカーや複数の報道で主に挙げられているのは、新しい法規への対応と部品調達の難しさです。

主なポイントを整理すると、次のようになります。

  • 衝突被害軽減ブレーキなど新しい安全基準への対応
  • ADASなど先進運転支援システムへの対応
  • 古い電子プラットフォームの更新の難しさ
  • 一部部品の継続的な調達が困難
  • 法規対応を続けるための開発コスト増大

R35の基本設計は2007年です。

もちろん18年間まったく同じ状態だったわけではなく、何度も大規模な改良が施されました。ただし、車両の根幹まで毎回新しくできるわけではありません。

自動車を取り巻く安全基準や環境基準は、その18年間で大きく変わりました。

特に日本では2025年12月から継続生産車についても衝突被害軽減ブレーキの装着義務が拡大するとされ、R35がさらに生産を続けるなら電子システムを含む大幅な見直しが必要になります。

センサーを追加するだけで済む話ではありません。

ブレーキ制御や車両制御、電子プラットフォームとの連携まで含めて確認し、安全性やGT-R本来の走行性能を成立させなければならないためです。

18年前に設計された車体へ最新技術を追加していくのは、古い住宅に最新設備を載せ続けるようなものです。一定の段階までは改修できますが、どこかで「新しく設計したほうが合理的」という境界に到達します。

R35はまさに、その境界まで改良を続けたクルマだったのでしょう。

部品供給も問題でした。

18年間も生産を続ければ、当初の部品メーカーの生産体制が変わったり、素材や電子部品が廃番になったりする可能性があります。

日産も一部部品の調達が難しくなったことを生産終了の背景として説明しています。

発売当初の廉価グレードは777万円でしたが、後年になると価格は大きく上昇しました。単純な物価上昇だけでなく、性能向上や法規への対応を続けるためのコストも積み重なったと考えられます。

私は、GT-Rの生産終了を「人気がなくなったから」と見るのは実態と少し違うと考えています。

むしろ人気を維持しながら、18年前の基本設計で現代の要求に応え続けることが限界に達した。こちらのほうがR35の終幕を理解しやすいでしょう。


R35 GT-Rは18年間で480PSから570PSへ進化した

R35 GT-Rの特徴は、フルモデルチェンジをしなかった代わりに、年次改良を積み重ねて性能を高めてきたことです。

搭載されたのは、3.8リッターV型6気筒ツインターボのVR38DETTエンジン。

発売当初の最大出力は353kW、つまり480PSでした。

その後も改良が続けられ、2017年モデル以降の標準モデルでは419kW、570PSまで向上しています。最終モデルでは最大トルク637N・mという強大な性能を発揮しました。

さらに2014年にはGT-R NISMOを設定。

GT3レースカー由来のターボチャージャーをはじめ、高精度に重量バランスをそろえたピストンリング、コンロッド、クランクシャフトなどを採用し、最高出力は441kW、600PSに達しました。

そしてVR38DETTを特別な存在にしていたのが、横浜工場の「匠」です。

約4万8000台分のエンジンは、「匠」と呼ばれる熟練工によって手作業で組み立てられました。R35の歴史を通じてエンジン組み立てを担った匠は9人とされ、それぞれのエンジンには担当者の名前が記されたプレートが取り付けられています。

さらに栃木工場でも、GT-R専用工程の多くが熟練工の技能に支えられていました。

リアアクスル周辺やトランスアクスルの組み付けなど、機械による完全自動化だけでは成立しない工程が残され、人の手によって精度が作り込まれていたといいます。

製造現場の努力によって当初想定していた製造公差を縮め、結果として車体剛性が約8%向上したというエピソードも紹介されています。

ここはR35を評価するときに見逃したくない点です。

最新車というと、ソフトウェアや電動化技術ばかりに目が向きます。しかしR35では、最後まで人が性能を作るクルマでもあったわけです。

18年間のモデルライフを支えたのは、設計図に記されたスペックだけではありません。改良を積み重ねたエンジニアと、それを製品として成立させ続けた製造現場の力も大きかったと感じます。


ニュル7分08秒679などR35が残した記録とは?

GT-Rの名前を世界へ広めた大きな要因の一つが、ドイツ・ニュルブルクリンク北コースでのタイムアタックです。

2007年には、路面がやや湿った条件で7分38秒を記録しました。

2008年にはチーフテストドライバーの鈴木利男氏が標準仕様のR35 GT-Rを走らせ、7分29秒を記録。7分30秒の壁を突破します。

その後も進化は続きました。

2009年には7分26秒、2012年10月には7分18秒まで短縮。そして2013年11月、GT-R NISMOをミハエル・クルム氏がドライブし、7分08秒679というR35史上最速タイムを記録しました。

国内でも記録への挑戦は続いています。

筑波サーキットでは2019年12月、2020年モデルのGT-R NISMOが59.361秒を記録。

さらに2024年1月には、2024年モデルのGT-R NISMOを松田次生氏がドライブし、59.078秒へ記録を更新しました。

R35の功績はタイムアタックだけではありません。

SUPER GTではGT500クラス5勝、GT300クラス3勝を記録。2013年のブランパンGTシリーズPro-Amクラス優勝、2015年バサースト12時間レース優勝など、モータースポーツでも実績を残しました。

さらに2016年にはUAEのフジャイラ国際空港で、特別にチューニングしたGT-Rが304.96km/h、30度の角度でドリフトし、当時の史上最速ドリフトとしてギネス世界記録を達成しています。

これらの記録を眺めると、R35は「カタログ上の馬力が高いクルマ」だけではなかったことが分かります。

速さを数字で示し、それを何度も更新することで、GT-Rというブランド自体の価値を世界へ伝えました。

現在ではニュルブルクリンクのラップタイムをメーカーが性能の指標として積極的に使うのは珍しくありません。

その流れが広がった時代に、R35が世界のスポーツカー市場へ与えた影響は小さくなかったと私は考えています。


次世代GT-Rは登場する?「永遠の別れではない」の意味

R35の生産は終了しましたが、GT-Rそのものが消滅すると決まったわけではありません。

生産終了時、日産CEOのイヴァン・エスピノーサ氏は、今回がGT-Rとの「永遠の別れ」ではないという趣旨を明確に示しました。

一方で、次世代GT-Rの正確な計画は確定していないとも説明しています。

ここは非常に重要です。

次期モデルを通称「R36」と呼ぶ情報は数多くありますが、現時点で日産が市販モデルとして「R36」の正式名称、発売日、価格、パワートレインを発表したわけではありません。

そのため、「次期GT-RはEVになる」「ハイブリッドで登場する」といった情報を確定事項として受け取るのは避けたほうがよいでしょう。

ただし、次世代GT-Rを考えるヒントはあります。

日産はジャパンモビリティショー2023で、次世代高性能EVコンセプト「ハイパーフォース」を公開しました。

全固体電池を想定し、最大出力1000kWという非常に高い性能を掲げたモデルで、そのコンセプトやデザインから「次期GT-Rを示唆しているのでは」と注目されました。

また、栃木工場ではGT-Rと同じ場所でフェアレディZなどを生産してきた一方、アリアや新型リーフといった電動車の生産も進められています。

こうした流れを考えると、次世代GT-Rが登場するなら、純粋なガソリン車のままR35を作り直すより、EVやハイブリッドを含む何らかの電動化技術を取り込む可能性は十分に考えられます。

ただ、GT-Rで最も難しいのは「何を動力源にするか」だけではないでしょう。

R35は480PSだったからGT-Rになったのではありません。

雨でも雪でも走れ、サーキットでは世界トップ級の性能を発揮し、日常でも使え、なおかつ海外のスーパーカーとは異なる価格と技術思想を持っていた。その総合力がGT-Rでした。

ですから次世代モデルも、単に1000PS級のEVを作ればGT-Rになるわけではないと私は思います。

時代が変わっても「この性能をこの方法、この価格、この使いやすさで実現するのか」と驚かせられること。それこそが次世代GT-Rに求められる条件ではないでしょうか。


日産GT-R生産終了後、中古車はどうなる?

R35の新車生産が終了したため、これからGT-Rを手に入れたい場合は基本的に中古車が中心になります。

2025年10月時点の中古車情報では、初期型からNISMOまで価格差が非常に大きく、目安として以下のような水準が紹介されていました。

年式・仕様 中古車価格の目安
2007~2009年式 約700万~900万円
2015年式 約900万~1700万円
2020年式以降 約1400万~2000万円以上
NISMOを含む全体 約700万~5000万円程度

実際の中古車掲載例では、2010年式で900万円前後の車両がある一方、低走行のNISMOなどでは3000万円を大幅に超える例も見られました。

ただし、中古車価格は走行距離、修復歴、グレード、年式、メンテナンス履歴、改造の有無などによって大きく変わります。

生産終了したからといって、すべてのR35が同じ割合で値上がりするとは限りません。

むしろGT-Rのような高性能車では「どの年式を買うか」以上に、どのように維持されてきた個体なのかを見ることが重要です。

車両価格だけでなく、タイヤやブレーキ、油脂類などの維持費も一般的な乗用車とは違います。

コスパを重視して考えるなら、「生産終了だから今すぐ買わなければ損」と焦るより、車両状態と維持費まで含めた総額で判断するほうが賢明でしょう。

価格や在庫は常に変動するため、購入時には最新の中古車情報を確認する必要があります。


R35 GT-Rの18年間を振り返って感じること

個人的にR35 GT-Rの最も大きな功績は、単純な最高出力やニュルブルクリンクのタイムではないと思っています。

日本のメーカーが独自の方法で、世界のスーパーカーと正面から競えることを証明したことに価値がありました。

R35が発売された2007年の価格は777万円からでした。

もちろん777万円は決して安い金額ではありません。それでも、当時の性能を考えれば海外の高級スーパーカーとはまったく異なる価格帯で、世界トップクラスの速さへ挑戦したことは衝撃的でした。

しかもR35は、低く小さく軽い純粋なサーキットマシンではありません。

フロントエンジンで、2+2のキャビンを備え、4WDで、日常走行も考えたGTカーです。それでも世界最速級を狙ったところに、GT-R独自の面白さがあります。

一方、18年間の後半になるほど価格は上昇しました。

最終型のPremium edition T-specは2000万円を超える価格帯となり、発売当初の「手が届く超高性能車」という印象からは離れていった部分もあります。

それでも最終モデルが早期に売り切れたことは、R35が単なるスペック競争の車ではなく、18年間の物語を含めて評価される存在になったことを示しています。

そして、R35の歴史を振り返ると、次世代GT-Rに必要なのは「R35を電動化すること」ではないと感じます。

R32がR35になったときも、スカイラインという名前から独立し、直列6気筒からV6へ、伝統的な4WDスポーツからトランスアクスルを用いた独自構成へと大きく変わりました。

それでも、多くの人はR35をGT-Rとして受け入れました。

なぜなら、形ではなく「常識を超える技術で速さを実現する」という精神が受け継がれていたからでしょう。

次世代GT-RがEVでもハイブリッドでも、私はそこが守られていればGT-Rとして成立すると考えます。

逆に、名前だけGT-Rで中身が普通なら意味がありません。

エスピノーサCEOが、GT-Rという名前は真に特別なクルマにのみ与えられるものだという考えを示したことは、その意味でも重要です。

急いで後継車を出すより、「これならGT-Rと呼べる」と開発陣自身が納得できるクルマを待ちたいところです。


まとめ|日産GT-Rは18年で生産終了、最後の一台まで特別だった

日産GT-R(R35)は、2025年8月26日に栃木工場で最後の車両がラインオフし、2007年から続いた18年間の生産に幕を下ろしました。

約4万8000台が生産され、最後の一台はミッドナイトパープルの「Premium edition T-spec」。日本のユーザーへ届けられる予定です。

R35はVR38DETTエンジン、ATTESA E-TS、独自の空力技術などを武器に進化を続け、最大出力は480PSから570PSへ、NISMOでは600PSまで高められました。

ニュルブルクリンクではR35史上最速となる7分08秒679、筑波では59.078秒を記録するなど、18年間を通して「世界と戦う日本の高性能車」であり続けました。

生産終了の背景には、安全法規への対応、電子プラットフォームの制約、部品調達など、長寿モデルならではの課題があります。

しかし、GT-Rそのものが終わったとは決まっていません。

日産は次世代へGT-Rの名をつなぐ姿勢を示しており、CEOのイヴァン・エスピノーサ氏も再登場を目指す考えを明らかにしています。

R35の18年間が証明したのは、GT-Rとは特定のエンジンやデザインの名前ではなく、その時代の技術で「世界を驚かせる性能」を現実にする存在だということではないでしょうか。

次のGT-Rがいつ、どんな姿で登場するのかはまだ分かりません。

だからこそ今は、ミッドナイトパープルの最後の一台が栃木工場を離れた2025年8月26日を、R35という一つの大きな物語が完結した日として覚えておきたいと思います。


よくある質問

日産GT-Rはいつ生産終了しましたか?

R35型の日産GT-Rは2025年8月26日に生産を終了しました。栃木工場で最後の車両がラインオフし、2007年から続いた18年間の歴史に幕を下ろしています。

日産GT-R最後の一台はどんな車ですか?

最後の一台はPremium edition T-specで、ボディカラーはミッドナイトパープルです。日本のユーザーへ届けられる予定と発表されました。

次世代GT-R「R36」は発売されますか?

日産はGT-Rを将来再登場させる意向を示していますが、正式な車名、発売時期、価格、パワートレインなどの具体的な計画は確定していません。「R36」という呼び方も現時点では正式発表された市販車名ではないため、今後の日産の発表を待つ必要があります。

ソロ(そろ)/新車・カーライフ愛好家

新型 日産 gtr

生産を終えたR35型GT-Rと次世代スポーツカーの未来をイメージしたシーン

新型 日産 gtrはまだ正式発表されていませんが、R35型の生産終了と日産の電動化技術開発から、次世代GT-R復活への流れは着実に見え始めています。

2007年から長く販売されてきたR35型NISSAN GT-Rは、2025年に生産を終了しました。

一方、日産はR32型スカイラインGT-RをEV化した「R32EV」で、電動時代にもGT-Rらしい速さと運転する楽しさを残すための技術研究を進めています。

では、「新型 日産 gtr」を待っている人にとって、現在どこまで確定していて、何がまだ分からないのでしょうか。

日産GT-R生産終了、最後の1台が栃木工場でラインオフ

まず確定している大きな出来事が、R35型NISSAN GT-Rの生産終了です。

日産自動車は2025年8月26日、栃木工場でR35 GT-R最終生産車のオフライン式を開催しました。

R35型は2007年に登場し、およそ18年間にわたって生産された日産を代表するハイパフォーマンスカーです。

日産のWebカタログでもGT-Rについて「生産は終了」と案内されており、2024年3月から2025年9月まで掲載されたモデルがR35世代の最終段階となりました。

つまり現在、「新型GT-R」と検索しても、すぐに注文できる後継モデルが存在する状況ではありません。

R35が終わり、次世代GT-Rを待つ空白期間に入ったというのが現状を理解するうえで最も重要なポイントです。

R35は長寿モデルでしたが、その18年間は単純に同じクルマを売り続けたわけではありません。

年次改良を繰り返し、エンジン、足回り、空力性能、内外装などを熟成させながら性能を高めてきました。

2007年当時から「日常でも使えるスーパーカー」という独自の立ち位置を持ち続けたことも、GT-Rが世界的に注目された理由でしょう。

個人的には、18年間というモデルライフそのものがR35の異例さを物語っていると感じます。

短期間でモデルチェンジするのではなく、ひとつの基本設計を徹底的に磨き続けた点は、次世代GT-Rを考える際にも無視できない特徴です。


日産GT-R R35最終仕様は?2025年モデル最大出力を確認

「2025 日産 gt-r 最大出力」を調べている人も多いと思います。

R35最終世代の通常モデルでは、3.8L V型6気筒ツインターボの「VR38DETT」エンジンを搭載し、最高出力は419kW[570PS]/6,800rpm、最大トルクは637N・m/3,300rpmでした。

GT-R NISMOではさらに高性能化され、最高出力は441kW[600PS]/6,800rpm、最大トルクは652N・m/3,600rpmです。

駆動方式は4WD、トランスミッションは6速DCTです。

最終世代の主なグレードを見ると、Pure edition、Premium edition、Black edition、Track edition engineered by NISMO、Premium edition T-spec、GT-R NISMOなどが設定されました。

価格情報では、Pure editionが約1,444万円、Premium editionが約1,558万円、GT-R NISMOが約3,008万円、NISMO Special editionが約3,061万円という水準でした。

登場初期のR35を知っている人ほど、「GT-Rもかなり高くなった」と感じるはずです。

しかし、それだけR35が登場当初とは別物と言えるほど進化し、車両そのものの価値や市場環境も変化したという見方もできます。

R35のボディサイズは通常モデルで全長4,710mm、全幅1,895mm、全高1,370mm。

車両重量はグレードによっておおむね1,740〜1,770kg級となっています。

一般的なスポーツカーとして考えればかなり重い部類ですが、GT-Rはもともと単純な軽量化だけを狙ったクルマではありません。

4WD、リア側にトランスミッションを配置するトランスアクスル構造、4人乗車できるパッケージなどを組み合わせ、さまざまな路面で速く走れることを重視してきました。

私がGT-Rの面白いところだと思うのは、カタログ上の軽さや最高出力だけで勝負するのではなく、実際の路面で性能を使えることまで含めて設計している点です。

次期GT-Rでも、この思想をどこまで残せるかが注目点になるでしょう。


日産GT-R生産終了後に「復活」が期待される理由とは?

R35の生産終了によって、「これでGT-Rという名前そのものが終わるのでは」と不安になったファンもいるでしょう。

ただし、現時点の材料を見る限り、私はGT-Rというブランドまで完全に終わったと考えるのは早いと思っています。

重要なのが、日産がR32型スカイラインGT-Rを使って進めた「R32EV」プロジェクトです。

R32EVは、単に古いGT-Rからエンジンを取り外してモーターに交換しただけのEVではありません。

開発チームが重視したのは、R32GT-Rにあった「速さ」と「運転する楽しさ」を、電動駆動技術でどこまで再現できるかという点でした。

日産でパワートレインシステムのエキスパートリーダーを務める平工良三氏は、GT-Rを語るうえで重要な要素として、圧倒的な速さと、運転する楽しさの2つを挙げています。

これは、次世代GT-Rを考えるうえでかなり重要なヒントです。

電気モーターなら大きなトルクを瞬時に発生させることができ、単純な加速性能を高めることは比較的容易です。

しかし日産側も、単に速いEVを作ればGT-Rになるわけではないと考えていることが、R32EVの取り組みから分かります。

アクセル操作、車速、振動、音、ドライバーの操作感をリンクさせ、「自分でクルマを動かしている感覚」を作り込むことが重要だと研究しているのです。

これは次期GT-RがEVになると決まった、という意味ではありません。

ただ、電動化されたスポーツカーでもGT-Rらしいフィーリングを残すための技術を日産が研究していることは、将来を考えるうえで見逃せない事実です。


R32EVは新型日産GT-Rへのヒントになる?

R32EVの主要諸元を見ると、その内容はかなり本格的です。

ベース車両はBNR32型スカイラインGT-Rで、ボディカラーはガングレーメタリック。

全長4,545mm、全幅1,755mm、全高1,340mmで、車両重量は1,797kgです。

駆動方式にはツインモーター4WDを採用し、モーターは最高出力160kW×2基、最大トルク340N・m×2基。

駆動用バッテリーにはリーフNISMO RC02のリチウムイオン電池が使用されています。

乗車定員は2名です。

R32はもともとEV用の車体ではないため、バッテリー搭載も簡単ではありませんでした。

現在のEVのように床下へ大きなバッテリーを敷き詰めることができず、リアシート部分を使って搭載しています。

さらに、R32に搭載されていたRB26DETTエンジンや取り外した部品は廃棄せず保管され、今後の技術研究に活用する予定とされています。

この姿勢からも、日産が単純に「旧車をEVへ置き換える」ことだけを目的としていないことが分かります。

R32EVには特注のR32オリジナルシフトレバーやパドルシフト、液晶メーターパネル、特注レカロシート、専用サウンドシステムなども採用されました。

特に興味深いのが音の作り込みです。

エンジン音を録音してEVから再生するだけでは、ドライバーにとって本物らしい楽しさにならなかったため、アクセル開度や車速などと音・振動を連動させるところまで開発しています。

私はここに、次世代GT-Rを考えるうえで大きなヒントがあると思います。

将来、GT-RがEVまたは電動化されたとしても、単に「静かで速いクルマ」にするのではなく、ドライバーが操作する喜びをデジタル技術で作り直す可能性があります。

言い換えれば、次のGT-Rではエンジンそのものを残すかどうか以上に、GT-Rらしい体験をどう残すかが重要になるのではないでしょうか。


新型日産GT-RはEVかハイブリッドか?現時点で断定できない

「新型GT-RはEVになる」「次期R36はハイブリッドになる」といった予想は数多くあります。

ただし、今回の元資料から確実に言える範囲では、次期GT-Rの正式なパワートレイン、発売日、価格、車名、型式は確定していません。

ここは検索記事として特に注意したい部分です。

R32EVという実験車が存在するからといって、次期GT-R=完全EVと断定することはできません。

一方で、日産が電動駆動技術の中にGT-Rらしいフィーリングを取り込む研究を行っているのも事実です。

そのため次世代GT-Rについては、完全EV、ハイブリッドを含めた電動化技術が何らかの形で関わる可能性を考えるのは自然でしょう。

特にGT-Rでは、単純な最高出力以上に、車体、駆動制御、タイヤ、ブレーキ、四輪駆動をひとつのシステムとしてまとめ上げることが重要です。

R35も3.8L V6ツインターボと4WDを組み合わせ、重量級でありながら非常に高い走行性能を実現してきました。

その考え方を次世代へ置き換えるなら、「エンジンかEVか」という二択だけで見るより、四輪をどう制御し、ドライバーがどう感じるクルマにするのかに注目したほうがGT-Rらしさを理解しやすいと思います。


新型 日産 gtrの発売時期・価格はどうなる?

現時点では、新型GT-Rの正式な発売時期や価格は明らかになっていません。

そのため「2027年発売」「R36として登場」といった情報を確定事項として受け取るのは避けたほうが安全です。

R35最終モデルの価格が1,400万円台から、NISMOでは3,000万円を超える水準まで上昇していたことを考えると、次期GT-Rが登場した場合も安価なスポーツカーになるとは考えにくいでしょう。

さらに電動化、高性能バッテリー、モーター、高度な四輪制御などを採用すれば、車両コストへの影響も予想されます。

一方、GT-Rがもともと評価された理由のひとつには、世界トップクラスの性能を持ちながら、海外の超高額スーパーカーとは異なる価格帯で提供したことがあります。

ここは次期型でも大切にしてほしい部分です。

筆者としては、ただ高価な少量生産車にするより、「頑張れば現実的に狙える高性能車」というGT-R独自の立ち位置を残してほしいと感じます。

もちろんR35最終期の価格から考えれば、初期R35のような価格設定に戻る可能性は低いでしょう。

それでも、価格以上の走行性能を提供するというGT-Rの考え方は、次世代でも重要な価値になるはずです。


なぜGT-Rは18年間も支持されたのか

新型GT-Rを予想するなら、R35がなぜこれほど長く支持されたのかを考える必要があります。

GT-Rは単に最高出力が大きいだけのスポーツカーではありません。

4WDによるトラクション性能、長めのホイールベース、4人乗りのパッケージ、荷物を積めるトランクなどを備えながら、非常に高い走行性能を狙ったことが特徴です。

R35登場当初の車両重量は1,700kgを超え、一般的なスポーツカーの「軽いほど速い」という考え方とは違う方向でした。

しかし日産は、実際の道路でタイヤがしっかりグリップし、雨天やさまざまな路面でも性能を引き出しやすいことを重視しました。

この思想こそ、次世代GT-Rにも残してほしい部分です。

スペック表だけなら、これからのEVは1,000PS級のモデルも珍しくなくなっていくでしょう。

そうなると「何馬力あるか」だけではGT-Rの存在意義を作りにくくなります。

だからこそ、誰が運転しても速さを引き出しやすく、しかも操作して楽しいというGT-R独自の価値がより重要になると私は考えます。


新型日産GT-Rをどう予想する?筆者の考察

ここからは、確認できた事実を踏まえた私見です。

私は、新型GT-Rが登場するとすれば「R35をそのまま電動化したクルマ」にはならない可能性が高いと考えています。

R32EVの研究を見る限り、日産自身が「数字を合わせればGT-Rになるわけではない」と理解しているからです。

モーターを使えば大トルクは出せます。

しかしアクセルを踏んだときの反応、車速の伸び方、音や振動、ステアリング操作への反応まで含め、ドライバーとクルマが対話できなければ、GT-Rとして納得できるものにはなりにくいでしょう。

R32EVでは、30年以上前のR32が持っていたアナログな楽しさを「デジタルリマスター」のように残すという発想が試されています。

この研究成果がそのまま次期GT-Rへ搭載されると決まったわけではありません。

ただし、次世代GT-Rの方向性を考えるうえで非常に興味深い取り組みなのは間違いありません。

さらにGT-Rは、歴代モデルを通じて四輪駆動技術と深い関係があります。

日産は現在、ARIYAやX-TRAILなどで電動四輪制御「e-4ORCE」の技術を持っています。

R32EVを担当した平工氏も、e-4ORCEなど電動駆動4WDの開発経験を持つ技術者です。

私はこの点からも、次世代GT-Rでは電動モーターを単なる動力源として使うのではなく、前後左右の駆動力を細かく制御する方向へ発展する余地があると見ています。

もしそうなれば、R35とは違う方法で「重いのに速い」「条件を問わず速い」というGT-Rらしさを実現できるかもしれません。

一方、課題は重量です。

R32EVでも車両重量は1,797kgとなりました。

高性能EVでは大容量バッテリーが重量増加につながるため、次期GT-Rが電動化された場合、重量をどう管理するかは大きなテーマになります。

単にバッテリーを増やして出力を上げるだけでは、GT-Rが大切にしてきたレスポンスや運転の楽しさを損なう可能性があります。

その意味でも、次期型の注目点は最大出力だけではありません。

車重、バッテリー配置、四輪駆動制御、航続性能、冷却性能、そしてドライバーがどれだけクルマを操っている感覚を得られるか。

この総合力こそ、新型GT-Rを見る際の判断材料になるでしょう。


まとめ

新型 日産 gtrは、現時点では正式な発売日、価格、型式、パワートレインなどが確定している段階ではありません。

一方、R35型GT-Rは2007年から約18年間の歴史を経て生産を終了し、2025年8月26日には栃木工場で最終生産車のオフライン式が行われました。

R35最終世代は通常モデルで最高出力570PS、GT-R NISMOでは600PSを発生し、GT-Rの性能を長年かけて熟成させた完成形と言える存在です。

そして日産はR32EVを通じて、電動化の時代にもGT-Rが持つ「速さ」と「運転する楽しさ」を残せるか研究しています。

次期GT-RがEVになるのか、ハイブリッドになるのか、それとも別の答えを出すのかはまだ断定できません。

ただ、R35の18年間で積み上げた技術と、R32EVで進められている電動化時代の運転感覚の研究を見ると、GT-Rの価値を次の時代へどう受け継ぐかという挑戦は続いていると感じます。

新型GT-Rを見るときは「何馬力か」だけではなく、GT-Rらしい速さを誰でも引き出せるのか、そして運転して心から楽しいのかという視点にも注目したいところです。


よくある質問

新型日産GT-Rはもう発売されていますか?

いいえ。今回確認できる情報では、R35型GT-Rは生産終了していますが、後継となる新型GT-Rの正式な発売日や価格は確定していません。

2025年の日産GT-Rは何馬力ですか?

R35最終世代の通常モデルは最高出力570PS、GT-R NISMOは最高出力600PSです。いずれも3.8L V6ツインターボのVR38DETTエンジンを搭載しています。

次期GT-RはEVになるのでしょうか?

現時点では断定できません。日産はR32型GT-RをEV化したR32EVで電動時代の運転する楽しさを研究していますが、その仕様がそのまま次期GT-Rになると正式発表されたわけではありません。

新型 日産 gtr

生産を終えたR35型GT-Rと次世代スポーツカーへの継承をイメージしたシーン

新型 日産 gtrを待つ人にとって現在もっとも重要なのは、R35型GT-Rは生産終了した一方、日産がGT-Rの将来的な復活を明確に示唆していることです。

ただし、次期GT-Rの発売時期や価格、パワートレインなどは現時点で正式発表されていません。R32 GT-RをEV化した「R32EV」の技術研究を見ると、日産が電動化時代でもGT-Rらしい「速さ」と「運転する楽しさ」を残そうとしている姿勢が見えてきます。

新型 日産 gtrは登場する?R35生産終了と復活示唆を整理

まず結論から言うと、「新型 日産 gtr」の市販計画はまだ正式には確定していませんが、GT-Rそのものがこのまま消滅する可能性は低そうです。

日産自動車は2025年8月26日、栃木工場でR35型「NISSAN GT-R」の最終生産車を完成させ、2007年から続いたR35の生産を終了しました。

R35型GT-Rは2007年に登場してから約18年間にわたって生産され、その累計生産台数は約4万8000台に達しています。

最後の1台は、日本の顧客向けとなるミッドナイトパープルの特別仕様車でした。

一方で、日産のイバン・エスピノーサ社長はGT-Rについて、現時点では正確な次期モデル計画は確定していないとしながらも、GT-Rは進化して再び登場するという趣旨のコメントを発表しています。

つまり、今回終わったのは「GT-Rというブランド」ではなく、あくまでR35という一つの世代だと受け取るのが自然です。

個人的にも、ここは非常に重要なポイントだと感じます。

「生産終了」という言葉だけを見るとGT-Rそのものがなくなったように思えますが、実際には過去のGT-Rも生産休止と復活を経験しています。

GT-Rは1969年、スカイラインの高性能モデルとして誕生しました。

その後、一度姿を消してからR32型スカイラインGT-Rとして復活し、さらにスカイラインから独立する形で2007年にR35型「NISSAN GT-R」が登場しています。

その歴史を考えると、GT-Rにとって「一度休み、新しい技術を得て戻ってくる」という流れは決して異例ではありません。


日産GT-R生産終了、最後の1台が栃木工場でラインオフ

日産GT-RのR35型最終生産車は、2025年8月26日に日産自動車の栃木工場でラインオフしました。

R35は2007年の登場以来、栃木工場で車両を生産し、横浜工場では心臓部となるVR38DETT型エンジンが組み立てられてきました。

GT-Rを象徴する特徴の一つが、この3.8リッターV型6気筒ツインターボ「VR38DETT」です。

エンジンは一般的な大量生産のエンジンとは異なり、「匠」と呼ばれる熟練工が手作業で組み立てていました。

R35の最終期には9人の匠がその役割を担っていたとされており、単純な性能だけでなく、こうした製造方法もGT-Rの特別感を支えてきました。

R35はデビュー当初から改良を重ねています。

初期型では最高出力480馬力クラスからスタートし、その後の高性能化によって、NISMOなどでは最高出力600馬力級にまで成長しました。

「2025 日産 GT-R 最大出力」を調べている人にとって押さえておきたいのは、R35最終期のGT-Rが、登場時からほとんど別物と言えるほど継続的に改良されてきた点です。

ただし、グレードによって出力や装備は異なるため、「2025年モデルはすべて600馬力」と考えるのは正確ではありません。

600馬力級はGT-R NISMOなど高性能仕様を象徴する数値として見るのがよいでしょう。

私はR35の本当のすごさは、単に「600馬力まで上がった」ことではないと思っています。

約18年間モデルを継続しながら、年次改良を繰り返し、走り・快適性・空力・制御などを磨き続けたことこそ、R35を特別なクルマにした最大の理由ではないでしょうか。


日産GT-R R35最終仕様とは?2025年モデルまで進化

R35 GT-Rの最終世代につながる2025年モデルは、日産が2024年3月14日に正式発表しました。

日産のWebカタログでは、該当するGT-Rについて2024年3月から2025年9月まで掲載され、その後「生産終了」と案内されています。

R35には長いモデルライフの中で、Premium edition、Black edition、Pure edition、NISMO、Track edition engineered by NISMO、T-specなど、多くのグレードや特別仕様が設定されてきました。

中古車カタログ上でも、最終期まで以下のような仕様が確認できます。

  • Premium edition
  • Black edition
  • Pure edition
  • GT-R NISMO
  • GT-R NISMO Special edition
  • Track edition engineered by NISMO
  • Premium edition T-spec
  • Track edition engineered by NISMO T-spec

R35は2007年に登場したモデルですが、一度作って終わりのクルマではありません。

空力性能や足回り、エンジン制御、ボディ剛性、内外装などを細かく見直しながら、長期間進化を続けてきました。

そのため「R35最終仕様」という言葉には、単なる最終ロット以上の意味があります。

約18年間積み重ねてきた技術の集大成だからです。

一方、長寿命モデルには避けられない問題もあります。

生産終了の背景には、環境・安全関連を含む各種法規への対応や部品調達の難しさがありました。

どれほど魅力的なクルマでも、2007年を基本設計の出発点とする車両を新しい規制へ永遠に対応させ続けるのは現実的ではありません。

私はむしろ、R35を無理に延命するより、一度区切りをつけたことは次期GT-Rにとって必要な判断だったと考えています。

R35を少しずつ改良し続けるだけでは、EVや新世代ハイブリッド、最新の電子制御技術を前提としたライバルに対して、設計上どうしても限界が出てくるからです。


日産GT-Rはなぜ18年の歴史に幕を下ろした?

R35 GT-Rが約18年間という非常に長い歴史に幕を下ろした理由は、「人気がなくなったから」という単純な話ではありません。

法規対応や部品供給など、長期間同じ基本設計を生産し続ける難しさが大きくなったことが背景にあります。

R35は、2007年にスカイラインから独立した「NISSAN GT-R」として発売されました。

GT-Rという名前自体は1969年にスカイラインのレーシング仕様として誕生しており、半世紀を超える歴史を持ちます。

R35はその歴史の中でも異色の存在でした。

従来のスカイラインGT-Rが採用してきた直列6気筒エンジンではなく、3.8リッターV6ツインターボを搭載し、「スカイライン」の名前も外しました。

一方で、4WDと高度な電子制御によって圧倒的な走行性能を狙うというGT-Rの思想はしっかり受け継いでいます。

モータースポーツでもSUPER GTなどで活躍し、「技術の日産」を象徴する存在として世界的な知名度を獲得しました。

約4万8000台という18年間の生産台数だけを見ると、一般的な量販車と比べて非常に少なく感じるかもしれません。

しかしGT-Rは販売台数だけで価値を測るタイプのクルマではありません。

「日産にはこういうクルマを作れる」という技術力を世界に示す役割が非常に大きいクルマだからです。

言い換えるなら、GT-Rは日産にとって商品であると同時に、技術力そのものを見せるショーケースでもあります。

だからこそ、経営環境が厳しい時期であっても次期GT-Rの動向が注目されるのでしょう。


新型 日産 gtrはEVになる?R32EVから見える次世代技術

では、復活する新型 日産 gtrはEVになるのでしょうか。

現段階で「次期GT-RはEVになる」と断定できる正式発表はありません。

ただし、次世代GT-Rを考えるうえで非常に興味深い研究が、日産のR32EVです。

これはR32型スカイラインGT-R(BNR32)をベースに電動化したプロジェクトで、単に古いGT-Rからエンジンを降ろしてモーターを載せただけの車両ではありません。

開発チームが重視したのは、GT-Rの「運転して楽しい」という感覚そのものを、EVでどこまで再現できるかというテーマでした。

R32EVの主要諸元は次の通りです。

項目 R32EV
ベース車両 R32型スカイラインGT-R(BNR32)
全長×全幅×全高 4,545×1,755×1,340mm
車両重量 1,797kg
モーター最高出力 160kW×2基
モーター最大トルク 340N・m×2基
駆動方式 ツインモーター4WD
バッテリー リチウムイオン電池
乗車定員 2名

前後にモーターを搭載したツインモーター4WDとし、リーフNISMO RC02由来のバッテリーを使用しています。

興味深いのはスペック以上に、その作り込み方です。

プロジェクトを率いた日産自動車のパワートレインシステム エキスパートリーダー、平工良三氏は、GT-Rに重要な要素として「圧倒的な速さ」と同じくらい「運転して楽しいこと」を挙げています。

EVはモーターの大トルクによって速いクルマを作りやすい反面、それだけではGT-Rらしい楽しさにはならないという考えです。

そこでR32EVでは、ドライバーのアクセル操作や車速、振動、音などを連動させることに力を入れました。

単にRB26DETTのエンジン音を録音してスピーカーから流しても、本物らしい感覚にはならなかったそうです。

重要なのは、アクセルを踏んだ瞬間の反応や車速、振動と音がドライバーの操作に「シンクロ」することでした。

これは次期GT-Rを考えるうえで、とても大きなヒントだと私は感じます。

EV化するとGT-Rらしさが消えると考える人は少なくありません。

しかし日産側もその問題を理解しており、「速ければGT-Rになるわけではない」というところまで踏み込んで研究しているわけです。


R32EVはそのまま新型GT-Rになるわけではない

ここで誤解しないようにしたいのが、R32EVは次期GT-Rの市販プロトタイプとして発表された車両ではないという点です。

R32EVはあくまで研究・技術チャレンジとして製作された車両です。

東京オートサロン2025の日産ブースでも参考展示されましたが、「この技術・仕様で新型GT-Rを発売する」と発表されたわけではありません。

実際、R32をEV化する作業には大きな苦労があったとされています。

30年以上前の車体は床下に大型バッテリーを搭載することを前提としていません。

そのためR32EVではリアシート部分などを利用してバッテリーを配置し、車内へ入れる際にもドアを外してバッテリーを斜めにしながら搭載するなど、大掛かりな作業が必要でした。

また、元々搭載されていたRB26DETTエンジンや関連部品についても廃棄せず、大切に保管し、今後の技術研究に活用する予定とされています。

この姿勢からも、R32EVは「古いGT-RをEVに置き換えてしまう」ための企画ではなく、過去のGT-Rが持っていた価値を分析し、未来へ残す研究だと分かります。

日産はこれを、昔のクルマの魅力を現代技術で再現する、いわばクルマのデジタルリマスターのような考え方として研究しています。

私はここに次期GT-Rの重要な方向性が隠れていると考えています。

仮に将来のGT-Rが電動化されたとしても、単純に0-100km/h加速だけを競うEVにはしないのではないでしょうか。

ドライバーが操作する楽しさ、四輪駆動を操る感覚、音や振動を含めたフィードバックなど、「数字に出にくいGT-Rらしさ」を残すことが大きな開発テーマになりそうです。


新型 日産 gtrの発売時期・価格・スペックはどうなる?

新型 日産 gtrを検索する人が最も気になるのは、「いつ発売されるのか」「いくらになるのか」「EVなのか」という点でしょう。

しかし現段階では、日産から正式な発売日、価格、最高出力、バッテリー容量、エンジン形式などは発表されていません。

したがって、ネット上で見かける具体的な発売年や価格、1000馬力級といった数字については、日産の正式発表と分けて考える必要があります。

現在確実に言える事実は大きく3つです。

  • R35 GT-Rは2025年8月26日に最終生産車が完成した
  • R35は約18年間で約4万8000台が生産された
  • イバン・エスピノーサ社長がGT-Rの将来的な復活を示唆している

ここから先は私見になります。

個人的には、次のGT-Rで日産がもっとも慎重になるのは「いつ出すか」以上に、GT-Rを名乗るだけの技術的な理由を作れるかだと考えています。

GT-Rは、普通のスポーツカーにGT-Rのエンブレムを付ければ成立するブランドではありません。

歴代モデルはそれぞれの時代で、4WD技術や過給エンジン、電子制御、空力などを使い、「その時代の日産が作れる最高峰の走り」を示してきました。

電動化時代に復活するなら、新型GT-Rにもそれに匹敵する技術的な見せ場が必要になるでしょう。

純粋なバッテリーEVなのか、エンジンとモーターを組み合わせるのか、それとも別の方式になるのかはまだ分かりません。

ただ、R32EVでツインモーター4WDの制御や操作感の再現に取り組んでいることを考えると、電動駆動技術が次世代GT-R開発に何らかの形で生かされる可能性は十分考えられます。

一方で、R35のような大排気量ツインターボエンジンをそのまま次世代へ持ち越すのは、規制対応や商品寿命を考えると簡単ではありません。

だからこそ新型GT-Rは、R35の単純な後継車ではなく、R32からR35へ移った時と同じくらい、大きな考え方の転換を伴う可能性があります。


日産GT-R復活で重要なのは「R35を超える数字」だけではない

新型GT-Rが登場するとき、多くの人が最初に見るのは馬力や0-100km/h加速でしょう。

しかし私は、そこだけで評価するのは少しもったいないと感じます。

現在では高性能EVが非常に大きなモーター出力を発生させること自体は、以前ほど珍しくありません。

だから次期GT-Rに求められるのは、「何馬力あるか」だけではなく、なぜGT-Rでなければならないのかという答えではないでしょうか。

R32EVプロジェクトで日産の技術者が掘り下げているのも、まさにその部分です。

マニュアル車ではドライバー自身がギアを選び、アクセルを操作し、その操作に応じて音・振動・加速度が変化します。

その一連のやり取りが運転の楽しさにつながっていると分析し、それを電動車でどう再現するか研究しています。

ここは単純な最高出力競争より面白いところです。

もし次期GT-Rが、EVならではの高い性能と、歴代GT-Rのような「自分で操っている感覚」を両立できれば、GT-Rは電動化時代にも独自の居場所を作れると思います。

逆に、スペックだけ猛烈に高いEVになってしまえば、「確かに速いけれど、GT-Rである必要はあるのか」という厳しい評価を受ける可能性もあります。

日産自身がその難しさを理解しているからこそ、エスピノーサ社長も次期モデルについて正確な計画が決まっていない段階で安易な約束をしていないのでしょう。

急いで名前だけ復活させるより、時間がかかってでもGT-Rとして納得できるクルマを作る。

私はその方が、結果的にはGT-Rというブランドを守ることにつながると考えています。


まとめ|R35は終了したが「新型 日産 gtr」への道は残っている

日産GT-Rは2025年8月26日、栃木工場でR35型最後の1台を完成させ、約18年間にわたる生産を終了しました。

2007年から約4万8000台が生産され、VR38DETT型3.8リッターV6ツインターボや高度な4WD制御を武器に、「技術の日産」を世界へ示してきたモデルです。

しかし、GT-Rの歴史そのものが終わったわけではありません。

イバン・エスピノーサ社長は将来的な復活を示唆しており、次のGT-Rについて日産が考え続けていることは読み取れます。

さらにR32EVでは、160kWのモーターを2基搭載したツインモーター4WDを使いながら、単純な速さだけではなく、エンジン車の音や振動、アクセル操作との一体感まで研究しています。

次期GT-Rの発売時期や価格、最高出力、EVかどうかについては、まだ正式発表されていません。

だから今は予想を事実として受け取るのではなく、「R35の生産は終了した」「GT-Rの復活は示唆されている」「電動化しても運転する楽しさを残す研究が進められている」という確認済みの情報を押さえておくのが最も確実です。

個人的には、新型 日産 gtrに必要なのはR35より大きな最高出力の数字だけではないと思います。

R32がR32らしく、R35がR35らしかったように、「この技術があるから新しいGT-Rを作る意味がある」と納得できるクルマとして戻ってくることこそ、多くのGT-Rファンが待っている復活ではないでしょうか。


よくある質問

日産GT-Rは本当に生産終了したのですか?

はい。R35型NISSAN GT-Rは2025年8月26日に栃木工場で最後の車両が完成し、約18年間続いた生産を終了しました。

最後の1台はミッドナイトパープルの特別仕様車で、日本の顧客向けとされています。

新型 日産 gtrの発売日は決まっていますか?

現時点では、次期GT-Rの正式な発売日は発表されていません。

イバン・エスピノーサ社長はGT-Rが将来的に進化して再び登場する趣旨のコメントを出していますが、具体的な発売時期や仕様については未確定です。

新型GT-RはEVになりますか?

次期GT-RがEVになるとの正式発表はありません。

ただし日産はR32型スカイラインGT-Rを電動化したR32EVを開発し、ツインモーター4WDだけでなく、音・振動・アクセル操作などを含めた「GT-Rを運転する楽しさ」を電動駆動で再現する研究を進めています。

新型三菱パジェロミニ復活へ?再浮上した計画と最新情報まとめ

角張ったボディと5ドアを採用した次世代軽クロスオーバーSUVをイメージしたシーン

新型三菱パジェロミニはまだ正式発表されていませんが、三菱が「パジェロシリーズ」へスモールSUVを追加する方針を示したことで、復活計画が現実味を帯びています。

2026年5月29日、三菱自動車は新型「パジェロ」を2026年秋に世界初公開すると発表しました。さらに、その下にスモールSUVやコンパクトSUVを加える「パジェロシリーズ」の展開方針まで明らかにしており、かつての軽SUV「パジェロミニ」の復活に大きな注目が集まっています。

新型三菱パジェロミニ復活計画はどこまで決まっている?

まず最も重要なのは、2026年8月時点で「新型パジェロミニ」という車名や発売時期、価格、スペックは三菱から正式発表されていないという点です。

一方で、パジェロミニ復活説そのものには、以前よりかなり具体的な根拠が出てきました。

三菱自動車は2026年5月29日、2030年代に向けた新中長期ビジョンを発表。その中で、国内では2019年に生産を終了した「パジェロ」を2026年秋に新型車として世界初公開すると明らかにしました。

新型パジェロについては、ピックアップトラック「トライトン」のラダーフレームをベースに改良を加え、キャビンや前後サスペンションを専用開発した本格クロスカントリーSUVになることも公表されています。

さらに重要なのが、代表執行役CEOの加藤隆雄氏が「パジェロシリーズ」として新しい商品を追加すると説明したことです。

加藤氏は、新型パジェロをシリーズのトップに置き、その下にサイズの異なるモデルを投入する構想について、現時点では「スモールSUVやコンパクトSUV」を想定していると説明しています。

つまり、公式に決まっているのは、

  • 新型パジェロが2026年秋に世界初公開される
  • 今後「パジェロシリーズ」を展開する
  • パジェロの下にスモールSUVとコンパクトSUVを想定している

というところまでです。

スモールSUVが軽自動車になるのか、その車名が本当に「パジェロミニ」になるのかは、まだ発表されていません。

それでもパジェロミニ復活説が一気に強まった理由は明快です。三菱自身が「パジェロを1車種だけで終わらせずシリーズ化する」と公表したからです。

以前のような単なるスクープ情報ではなく、メーカー公式の事業計画の中に、小型パジェロにつながる余白が明確に示されたことが最大の変化といえます。


三菱パジェロミニはなぜ復活すると予想されている?

新型三菱パジェロミニの復活が有力視される背景には、過去に実際に「小さなパジェロ」として成功した歴史があります。

初代パジェロミニは1994年に誕生しました。

三菱公式のパジェロヒストリーでは、パジェロの機能と軽自動車の手軽さを融合した「ミニRV」として紹介され、高剛性ボディや20バルブインタークーラーターボ、イージーセレクト4WDなどを備えていました。

1998年には軽自動車の新規格に対応した2代目へモデルチェンジ。ホイールベースの拡大、安全ボディ「RISE」、4WDシステムなどを採用しながら進化を続けました。

2代目は1998年から2012年まで販売されており、現在の市場には存在しないモデルです。そのため復活すれば、販売終了から14年前後を経て名前が戻ることになります。

この歴史を見ると、三菱が「パジェロシリーズ」のスモールSUVを企画する際に、既存の知名度を持つ「パジェロミニ」という名称を活用するのは自然な選択肢です。

もちろん、これは正式決定ではありません。

ただ、三菱は軽自動車でも「デリカミニ」という名前を採用しています。大型・普通車で築いたブランドイメージを、軽自動車へ展開する考え方にはすでに実例があります。

私はここが今回の復活説を見るうえでかなり重要だと考えています。

単に昔の名前だから復活するのではなく、「有名な三菱SUVの世界観を小さなクルマへ広げる」という商品戦略に、パジェロミニという名称が非常に合わせやすいからです。


新型パジェロミニは5ドアの軽SUVになる?

現在、新型パジェロミニについて注目されているのが「どんなクルマになるのか」です。

2026年8月7日に公開された「くるまのニュース」の記事では、YouTubeチャンネル「【トキデザ】現役カーデザイナーの車情報+デザイン解説byとっきー」が制作した新型パジェロミニの予想スケッチが紹介されました。

このCGは三菱公式のデザインではありません。

あくまでも予想ですが、2代目パジェロミニをベースに、新型パジェロに採用されると考えられるデザイン要素を加えたものとなっています。

予想CGで大きなポイントとなっているのが、旧型の3ドアから5ドア化されていることです。

現代の軽自動車では、後席へ直接アクセスできる5ドアの利便性はかなり重要です。買い物や送迎、日常の足として使うことまで考えれば、3ドアより5ドアのほうが幅広いユーザーを狙えます。

デザインについても、新型パジェロをそのまま縮小するのではなく、背の高いボンネット、立体感のあるバンパー、角張ったボディなどを取り入れたワイルドな方向性が予想されています。

かわいらしい雰囲気を持つスズキ「ハスラー」や、アウトドア感とレトロ感を組み合わせたダイハツ「タフト」とは違い、もっと本格SUVらしい力強さを前面に出す軽SUVになるのではないか、という考え方です。

これは個人的にも面白い方向だと思います。

軽SUVはすでに多くありますが、「コンパクトで普段使いしやすいのに、見た目は本格クロカン」という立ち位置なら、三菱らしい個性を出しやすいからです。


三菱パジェロミニ新型はジムニーではなくデリカミニ系になる?

新型三菱パジェロミニについて、デザイン以上に気になるのが車体構造です。

旧型パジェロミニは、エンジンを縦向きに搭載した後輪駆動ベースの4WDを採用していました。そのため、本格軽4WDであるスズキ「ジムニー」と比較されることも多いモデルでした。

しかし、現在予想されている新型パジェロミニは、ジムニーと真正面から同じ仕組みで戦うクルマではない可能性があります。

「くるまのニュース」の予想では、「デイズ/eKクロス」系のプラットフォームを利用した乗用車ベースのクロスオーバーSUVが想定されています。

MOTAでも同様に、新しい後輪駆動専用プラットフォームを開発するのではなく、デリカミニなど既存の軽自動車で使われているメカニズムを活用する可能性が高いと分析しています。

理由はコストと実用性です。

専用のラダーフレームや後輪駆動ベースの4WDを新規開発すれば、本格的な悪路性能を確保しやすくなります。一方で、開発・生産コストは上昇します。

さらに軽自動車は全長が限られるため、縦置きエンジンで長いボンネットを採用すると、その分だけ室内スペースが小さくなります。

つまり、新型パジェロミニが5ドアで日常の使いやすさを重視するなら、FFベースの4WDを使ったクロスオーバーSUVにするほうが合理的というわけです。

ここは「ジムニーのライバル」という言葉だけで考えないほうがよいでしょう。

私としては、新型パジェロミニが本当に登場するなら、ジムニーと同じ土俵で走破性能を競うよりも、「デリカミニより低くて軽快、ハスラーよりゴツい」という位置を狙うほうが商品として面白いと思います。

ジムニーは本格オフロード性能という非常に強い個性を持っています。そこへ同じ設計思想で後から挑むより、三菱が得意とする四輪制御とSUVデザインを日常向け軽自動車へ落とし込むほうが、選択肢を増やす意味でも価値があります。


新型三菱パジェロミニの価格・サイズ・発売時期は?

現時点ではメーカー公式の価格、サイズ、発売日はありません。

そのため、ここからは自動車メディアによる予想情報として分けて見る必要があります。

MOTAは新型パジェロミニについて、ターボエンジンと4WDを搭載した買い得グレードで220万円前後になると予想しています。

予想スペックとして挙げられている主な数値は次の通りです。

項目 予想内容
全長 3395mm
全幅 1475mm
全高 約1600mm
ホイールベース 2495mm
最低地上高 約190mm
エンジン 直列3気筒659ccターボ
最高出力 64馬力
最大トルク 10.2kg-m
駆動方式 4WDなどを想定
予想価格 約220万円から
予想発売時期 2028年ごろ

全長3395mm、全幅1475mmという数字は、現在の軽自動車規格の上限に沿ったものです。

一方、全高を1600mm前後に抑えるという予想が興味深いところです。

デリカミニは背の高い軽スーパーハイト系SUVですが、新型パジェロミニが1600mm程度になれば、もっと低く、軽快で、立体駐車場などの日常環境にも合わせやすいSUVになる可能性があります。

最低地上高については約190mmが予想されており、実現すれば見た目だけでなく、雪道やキャンプ場などの荒れた路面でも扱いやすいキャラクターになりそうです。

ただし繰り返しますが、これらは三菱が公表したスペックではありません。

特に発売時期については情報のばらつきがあります。

2025年以前には「2026年登場」という予測も一部で出ていましたが、2026年5月29日の公式発表時点で三菱が明言したのは、まず新型パジェロを2026年秋に投入することです。

スモールSUVについて加藤CEOは、まだ「商品構想を固めていくところもある」と説明しています。

この発言をそのまま受け取るなら、2026年8月時点でパジェロミニがすぐ発売されると考えるのは少し早いでしょう。

MOTAが予想する2028年ごろというスケジュールのほうが、現在公開されている公式情報とは整合性があります。


パジェロミニ復活でデリカミニとはどう住み分ける?

新型パジェロミニが本当に登場した場合、気になるのが同じ三菱の「デリカミニ」との関係です。

ここは新型パジェロミニの商品性を考えるうえで、かなり重要だと思います。

デリカミニは背の高いボディとスライドドアを備え、広い室内と使い勝手を重視した軽自動車です。子どもの乗り降りや買い物など、ファミリー用途では非常に使いやすい設計になっています。

一方、予想されている新型パジェロミニは、一般的な横開き式ドアを採用し、全高を低めにすることでSUVらしいスタイルや走りを重視すると見られています。

つまり、

  • 広さとスライドドアを優先するならデリカミニ
  • SUVらしい見た目と軽快さを優先するならパジェロミニ

という住み分けが可能になります。

この2台が並ぶと、三菱の軽自動車はかなり分かりやすくなります。

個人的には、「軽自動車だから背を高くして室内を最大化する」という現在の定番とは違う選択肢が増えることに期待しています。

4人が必要十分に乗れて、荷物も積めて、背が高すぎず、見た目はタフ。このサイズ感を求めている人は意外と多いのではないでしょうか。


新型パジェロミニはハスラー、タフト、ジムニーの中間を狙える?

新型三菱パジェロミニを考えるうえで、私は「どの車種と競合するか」よりも、既存車の間にある空白を埋められるかが重要だと考えています。

ジムニーは非常に高い悪路走破性を持つ一方、3ドアで、室内や後席アクセスには制約があります。

ハスラーは日常性や燃費、使いやすさに優れていますが、本格クロスカントリー車というよりクロスオーバー色の強いモデルです。

タフトもスクエアなSUVスタイルを採用していますが、独自のキャラクターを持っています。

そこへ、

5ドア+ターボ+4WD+約190mmの最低地上高+パジェロらしい角張ったデザイン

という軽自動車が入れば、かなり分かりやすいポジションを作れます。

これが私が考える、新型パジェロミニ最大の可能性です。

「ジムニーほど本格的でなくていい。でも普通の軽SUVより少しタフなクルマが欲しい」という需要に応えられれば、単なる懐かしい車名の復活では終わりません。

旧型パジェロミニの中古車が現在も流通していることからも、コンパクトなSUVらしさを求めるユーザーが完全に消えたわけではないと考えられます。

過去のパジェロミニは、新車価格99万円から169万円程度で販売された時期もありました。しかし現在は安全装備や原材料費、電子装備などが大幅に増えているため、新型が200万円を超える価格になっても不思議ではありません。

だからこそ、価格だけではなく「200万円以上払ってでも選びたい個性」が必要になります。

パジェロの名前とデザインだけに頼らず、日常で扱いやすいサイズ、4WD性能、使いやすい5ドア、納得できる燃費性能をまとめられるかが成功の分かれ目になりそうです。


新型三菱パジェロミニの今後をどう見る?

ここからは私見です。

私は、新型パジェロミニが復活する可能性は以前より明らかに高まったと考えています。

最大の理由は、2026年5月29日に三菱自身が「パジェロシリーズ」を展開すると明言したことです。

しかも単なるブランド復活ではなく、2026年度から2031年度にかけて13モデルの新型車を投入する計画の中で、パジェロシリーズを含むオフロード商品群へ開発リソースを集中するとしています。

一方で、「復活確定」とまで書くのはまだ早いでしょう。

加藤CEO自身がスモールSUVとコンパクトSUVについて「今から商品構想を固めていくところもある」と説明している以上、車名、サイズ、パワートレイン、価格などには変更の余地があります。

新型パジェロミニを待っている人が今注目すべきなのは、予想CGの細かな形よりも、三菱が今後発表するスモールSUVの具体的な商品計画です。

そのスモールSUVが軽自動車規格で登場するのか。

「パジェロミニ」という名前を正式に使うのか。

デリカミニ系のFFベース4WDになるのか。

価格を220万円前後に抑えられるのか。

この4点が見えてくれば、復活の輪郭は一気にはっきりします。

私自身、新型車を選ぶときは高級装備がたくさん付いているかより、「その価格で自分が本当に使う価値があるか」を重視しています。

その意味では、新型パジェロミニには高級化しすぎてほしくありません。

軽自動車サイズだから扱いやすい。5ドアだから毎日使いやすい。4WDだから悪天候やアウトドアでも安心感がある。そしてパジェロらしいデザインだから所有する楽しさもある。

こうした実用性と遊び心のバランスを200万円台前半でまとめられれば、かなり魅力的な一台になると思います。

逆に250万円、300万円と価格が上がり、装備を盛り込みすぎれば、コンパクトSUVも購入候補に入ってきます。

新型パジェロミニの本当の勝負どころは、「どれだけ本格的か」だけではありません。

軽自動車だからこその手軽さを残したまま、どこまでパジェロらしさを感じさせられるか。

ここが、復活モデルを成功させる最大のポイントではないでしょうか。


まとめ

新型三菱パジェロミニは2026年8月時点では正式発表されておらず、車名、価格、発売時期、スペックはいずれも確定していません。

ただし、2026年5月29日に三菱自動車が新型パジェロの2026年秋復活を発表すると同時に、今後「パジェロシリーズ」としてスモールSUVとコンパクトSUVを追加する構想を明らかにしたことで、パジェロミニ復活計画は以前より現実味を増しました。

現在有力視されているのは、旧型のような3ドアの本格クロカンをそのまま復活させるのではなく、5ドア、FFベース4WD、660ccターボなどを組み合わせた実用的な軽クロスオーバーSUVという方向です。

価格は約220万円から、発売は2028年ごろとの予想もありますが、これらは現時点ではあくまで予測です。

まず2026年秋に復活する本家パジェロが登場し、その後パジェロシリーズの具体的な商品展開が明らかになっていくと考えられます。

「デリカミニほど背が高くなくていい」「ジムニーほど本格派でなくてもいい」「でも普通の軽自動車よりSUVらしい一台が欲しい」。

そんな人にちょうど刺さるモデルになれば、新型パジェロミニは懐かしい名前の復活以上に、今の軽自動車市場に新しい選択肢を作る存在になりそうです。


よくある質問

新型三菱パジェロミニの復活は正式決定していますか?

2026年8月時点では、三菱から「パジェロミニ」という車名の新型車は正式発表されていません。

ただし三菱は2026年5月29日、新型パジェロを頂点とする「パジェロシリーズ」を展開し、その下にスモールSUVとコンパクトSUVを追加する構想を正式に示しています。そのため、スモールSUVが新型パジェロミニになるのではないかと注目されています。

新型パジェロミニの発売時期はいつですか?

正式な発売日は未発表です。

一部の自動車メディアでは2028年ごろと予想されています。三菱がまず2026年秋に新型パジェロを世界初公開する予定であり、スモールSUVについては商品構想を固めている段階と説明しているため、今後の公式発表を確認する必要があります。

新型パジェロミニの価格はいくらになりそうですか?

メーカー公式価格はまだありません。

MOTAでは、ターボエンジンと4WDを搭載するベーシックグレードを220万円前後と予想しています。ただし装備、駆動方式、原材料価格などによって変わるため、正式価格は三菱自動車の発表を待つ必要があります。

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三菱パジェロ新型の画像・予想CGをチェック!次期型デザインはどうなる?

三菱パジェロ新型をイメージした角張った大型クロスカントリーSUVとデジタル3連メーター

三菱パジェロ新型は、歴代の力強さを残しつつ、縦型LEDやデジタル3連メーターを採り入れた現代的な本格SUVへ進化する可能性が高まっています。

2026年秋の世界初公開に向けて公式ティザーやテスト車の画像が相次いで登場し、予想CGからも新型パジェロの姿がかなり見えてきました。今回は三菱パジェロ新型の画像・最新予想CGから、次期型の外装と内装デザインがどうなるのかを、公式情報と予想部分を分けながらチェックします。

三菱パジェロ新型の画像から何が分かった?

三菱自動車は、新型クロスカントリーSUVの車名を「パジェロ」と正式に発表し、2026年秋に世界初公開する予定です。

日本仕様のパジェロは2019年に生産を終了しているため、国内では約7年ぶりの復活となります。海外向け仕様も2021年に生産終了しており、今回の新型はまさに本格的な再始動です。

現在までに公開された新型パジェロのティザー画像では、車体のすべてが明かされているわけではありません。しかし、少しずつ公開される画像をつなぎ合わせると、次期型が目指している方向性はかなり分かってきました。

特に注目したいポイントは次の通りです。

  • 縦型のLEDシグネチャーを使ったフロントデザイン
  • 左右方向への広がりを感じさせるライト表現
  • 本格4WDらしい角張ったボディシルエット
  • ラダーフレームを生かした力強いプロポーション
  • 歴代パジェロを思わせる「3連マルチメーター」のデジタル復活

つまり、新型パジェロは流行の都会派SUVへ寄せるというより、「見ただけで本格クロカンと分かるデザイン」を現代風に作り直す方向だと考えられます。

私はここが、新型パジェロを見るうえで一番大切だと感じています。パジェロという名前を復活させながら、丸みの強い一般的なSUVになってしまえば、昔からのファンには少し物足りません。

今回見えてきた姿を見る限り、三菱はその点をかなり意識しているようです。

パジェロは1982年に初代モデルが発売され、4世代にわたって世界170以上の国と地域で累計325万台以上を販売してきました。単純に昔の名前を再利用するだけではなく、「パジェロらしさ」をどう次世代へつなぐかが、新型では大きなテーマになっています。


三菱パジェロ新型の最新予想CGではフロントデザインはどうなる?

新型パジェロの最新予想CGを見ると、フロントマスクは歴代モデルとは大きく異なりながらも、「頑丈そう」というパジェロらしい印象はしっかり残されています。

2026年7月2日に報じられた予想CGでは、横基調のフロントグリルに縦型LEDデイタイムランニングライトを組み合わせるデザインが想定されました。

さらに左右方向に伸びる光の表現と、中央のスリーダイヤエンブレムを組み合わせることで、昔ながらのクロカンというより、最新世代の三菱SUVらしい顔つきになると予想されています。

ここで注意したいのは、予想CGはあくまで公式ティザーや開発車両などを材料に制作された「予想」であり、完成車そのものの公式画像ではないことです。

一方で、公式ティザーやテスト車両から読み取れる要素も増えているため、まったく根拠のない想像図とも違います。

特に興味深いのが、フロントグリルに複数のデザインが用意される可能性です。

2026年7月28日にベストカーWebが紹介したテスト車両では、ハニカム状に見えるグリルと、横線を強調したグリルという異なるタイプが確認されたと報じられています。

現時点で三菱自動車がグレード構成やグリルの違いを正式発表したわけではありません。そのため、「上級グレード用」「オフロード仕様」と断定することはできません。

ただし、市販車で外観をグレードごとに作り分けること自体は珍しくありません。

個人的には、新型パジェロでも都会的で上質な仕様と、アウトドア色を強めた仕様を用意する考え方は非常に相性がいいと思います。

同じ車体でもグリルやホイール、加飾を変えれば、「高級SUVとして乗りたい人」と「道具感のある4WDが欲しい人」の両方へ対応できるからです。

価格が上がりやすい大型SUVだからこそ、豪華装備を全部載せた仕様だけでなく、必要な装備を選べるグレードが用意されると、コスパ重視の立場からも魅力が増します。


新型パジェロのボディは「昔っぽい四角さ」を残す?

新型パジェロの画像や開発車両で目につくのが、スクエアなホイールアーチや厚みのあるボディです。

最近のクロスオーバーSUVでは、空力やデザイン性を重視して流線型のシルエットを採用する車種も多くあります。しかし、新型パジェロはそれとは少し違う方向に見えます。

予想CGやプロトタイプからは、タイヤまわりを力強く見せる四角い造形や、存在感のあるCピラーなどが確認されており、本格クロスカントリーSUVとしてのたくましさを意識したスタイルになりそうです。

このデザインには見た目以外の理由もあります。

三菱自動車は、新型パジェロについて、ピックアップトラック「トライトン」のラダーフレームをベースに改良を施すことを明らかにしています。

さらに、キャビンや前後サスペンションなどはパジェロ専用に開発し、悪路走破性だけでなく、上質で快適な乗り心地も追求すると説明しています。

ラダーフレームとは、頑丈な骨格の上に車体を載せるような構造です。

舗装路中心の一般的なSUVに多い構造とは性格が異なり、悪路走行や耐久性を重視する本格4WDで採用されることがあります。

つまり、新型パジェロの四角く力強いデザインは、単なる「昔のパジェロ風の演出」だけではありません。中身も本格4WDとして作り込むからこそ、その構造に似合う外観になっていると見るほうが自然でしょう。

パジェロは1983年からダカールラリーに参戦し、7連覇を含む通算12勝を挙げた歴史があります。

もちろん、新型の市販車が競技車両そのものになるわけではありません。ただ、三菱が公式に「PAJERO DNA」を強調している以上、見た目にもその歴史を感じさせるデザインを残す意味は大きいと考えます。


三菱パジェロ新型の内装画像で復活した「3連マルチメーター」とは?

外装以上に「これはパジェロだ」と感じさせるのが、内装に復活する3連マルチメーターです。

三菱自動車の新型パジェロ・ティザーサイトでは、この装備について「パジェロの魂とも言える」と位置づけています。

歴代パジェロでは、ラリー由来の補助メーターとして、高度など走行状況を確認するための3連メーターが象徴的な装備の一つとなっていました。

新型では、その考え方をそのまま古いアナログメーターとして復活させるのではなく、次世代のデジタル表現として再構築します。

2026年7月20日に報じられたティザー画像では、高度や車体のロール角、ピッチ角などを確認できる3連レイアウトが紹介されています。

ロール角とは車体が左右方向へどの程度傾いているか、ピッチ角とは前後方向へどの程度傾いているかを見るための情報です。

日常の買い物だけなら頻繁に使う機能ではないかもしれません。しかし、急な坂道や凹凸の大きな路面を走る本格4WDでは、「今クルマがどんな状態になっているか」を視覚的に確認できること自体がパジェロらしい楽しさにつながります。

私は、この3連メーター復活は非常にうまい判断だと思います。

昔の装備をそのまま再現すると、単なる懐古趣味に見える可能性があります。しかし、機能そのものを現在のデジタル技術へ置き換えれば、若いユーザーには新しく、昔からのファンには懐かしい装備になります。

「昔と同じ形にする」のではなく、「昔と同じ意味を持たせる」ことが重要なのだと思います。

これは新型パジェロのデザイン全体にも通じる考え方ではないでしょうか。


新型パジェロのインテリア予想CGは巨大ディスプレイ採用?

公開されている情報を基に制作されたインテリア予想CGでは、新型トライトンをベースにしながら、より上級SUVらしく仕立てられたコックピットが想定されています。

Motor Fanが紹介した予想CGでは、水平基調のダッシュボード中央に12.3インチ級の大型インフォテインメントディスプレイを置き、メーターもフルデジタル化する構成が描かれています。

さらに、センターコンソールには電子式シフトレバーやS-AWCの操作系を配置する予想です。

ここも予想CGのため、12.3インチという画面サイズや細かなスイッチ配置が市販車で確定しているわけではありません。

一方、別のテスト車両画像からも、メーターフード付近から車内中央にかけて大きな画面らしき部分が確認されたと報じられており、大型ディスプレイが採用される可能性自体は十分考えられます。

そして、三菱自動車の公式ティザーで非常に重要なのがS-AWC搭載です。

公式サイトでは「強靭なラダーフレーム構造に、今回S-AWCが加わったことで、走破性と快適性の両立はさらなる高次元へ」と説明されています。

S-AWCは、タイヤの駆動力や車両の動きを総合的にコントロールする三菱独自の車両運動統合制御技術です。

新型パジェロでは、その走行機能を操作・確認する場所としてデジタル画面の役割も大きくなるでしょう。

つまり、新型パジェロの大型ディスプレイは、スマートフォンのような見た目を作るためだけの装備ではなく、3連マルチメーターやS-AWCと連携し、クルマの状態をドライバーへ伝える「情報センター」になる可能性があると私は考えています。

この方向なら、画面が大きくなってもパジェロらしさを失いにくいでしょう。


三菱パジェロ新型の予想CGと公式情報はどこまで信用できる?

新型車の情報を見るときに最も注意したいのが、「確定情報」と「予想情報」が混ざることです。

今回の新型パジェロについても、すでに確定している情報がある一方、予想CGから推測されている部分も少なくありません。

公式に確認できている主な内容としては、新型車名がパジェロであること、2026年秋に世界初公開予定であること、トライトンのラダーフレームをベースに改良すること、専用のキャビンや前後サスペンションを開発していること、S-AWCを採用すること、そして3連マルチメーターをデジタル表現で受け継ぐことなどがあります。

対して、グリルごとのグレード分け、12.3インチ級ディスプレイの具体的なサイズ、最終的な灯火類の造形などは、現時点では予想を含みます。

パワートレーンについても同様です。

複数の報道では2.4L直列4気筒ディーゼルターボが有力視されていますが、この記事のテーマであるデザインを見るうえでは、「エンジンの予想」よりも、ラダーフレームやS-AWCを前提にした本格4WDらしい造形のほうが重要だと思います。

予想CGを見るときは、完成車の答え合わせとして見るのではなく、「公式ティザーから何を読み取れるか」を楽しむ資料として見るのがおすすめです。


新型パジェロはランドクルーザーと違う方向を目指す?

新型パジェロが登場すると、トヨタのランドクルーザーシリーズと比較される機会は確実に増えるでしょう。

どちらも悪路走破性を重視する日本を代表する本格SUVだからです。

ただ、私は新型パジェロが「ランドクルーザーに似せる」必要はないと思っています。

むしろ現在までの画像を見る限り、三菱は独自色を強く出そうとしているように感じます。

縦型LEDのフロント表現、S-AWC、デジタル化された3連マルチメーターなどは、単純な豪華さではなく、運転しているときに“パジェロに乗っている”と感じさせる仕掛けです。

これは価格競争以上に重要かもしれません。

近年の大型SUVは、安全装備や大型モニター、高級内装などが充実した結果、メーカーが違っても装備表だけを見ると似ている車が増えています。

そこで「3連マルチメーター」のように、その車だけのストーリーを持つ装備があると商品として覚えてもらいやすくなります。

高級感だけを競うと価格はどんどん上がりやすいため、個人的にはパジェロには、豪華さよりも丈夫さ・使いやすさ・走る楽しさにお金をかけたグレードも期待したいところです。

アウトドアで使う人にとっては、豪華な加飾が増えることより、汚れを気にせず使える内装や分かりやすいスイッチ配置のほうが価値を感じる場合もあります。

ここを三菱がどうまとめるかが、新型パジェロのデザインを評価するうえで大きなポイントになりそうです。


新型パジェロの次期型デザインをどう見る?筆者の考察

ここからは、これまでに公開された画像や公式情報を踏まえた私見です。

新型パジェロのデザインで最も評価したいのは、過去をそのまま再現するのではなく、「パジェロらしさの理由」を現代の装備に置き換えようとしていることです。

初代パジェロが誕生したのは1982年。三菱自動車は2026年のティザーサイトで、誕生から44年という歴史を改めて打ち出しています。

長い歴史を持つ車名を復活させる場合、昔の角型ヘッドライトや古いインパネをそのまま再現すれば、分かりやすく懐かしさを演出できます。

しかし、新型パジェロはそこから一歩踏み込んでいます。

3連メーターはデジタル化し、車両制御にはS-AWCを取り入れ、ベースにはトライトン由来のラダーフレームを採用する。

一方で、外観はスクエアで力強くまとめる。

つまり「昔の形」ではなく、悪路でも安心して目的地へ進めるというパジェロの考え方を、新しい技術で表現しているように見えます。

三菱自動車自身も、新型パジェロについて「走破性と快適性の両立」を本質として掲げています。

この考え方が市販車でもぶれなければ、新型パジェロは単なる復刻SUVではなく、現代の生活に合わせて再設計された本格4WDになりそうです。

一方で気になるのは、デザインを上質にしすぎないかという点です。

フラッグシップSUVですから一定の高級感は必要ですが、装飾を増やしすぎれば価格も上昇し、パジェロの持つ「実際に使える道具」という魅力が薄くなる可能性があります。

私なら、ピカピカした豪華装備よりも、見切りの良い四角いボディ、使いやすい荷室、操作しやすいスイッチ、悪天候でも頼れる4WD性能といった部分に予算を使ってほしいと感じます。

予想CGを見ていると大型画面やデジタル化が注目されますが、新型パジェロの本当の価値は、そこだけではありません。

デジタル装備が「走るための道具」として機能するか。

ここが、一般的な高級SUVとの違いになるでしょう。

外観ではグリル違いとみられるテスト車両も確認されています。もし市販車で複数の表情を用意するのであれば、上級仕様とオフロード志向仕様で方向性を明確に分けるのも面白いと思います。

街乗り中心の人には落ち着いた横基調グリル、アウトドアを楽しむ人にはタフなハニカム系グリル、といった選択肢があれば、幅広いユーザーが自分好みのパジェロを選べます。

正式な最終デザインが公開されたときには、「予想CGと似ていたか」だけでなく、三菱がパジェロという名前にどんな意味を持たせたのかまで見ると、この新型車をより楽しめるはずです。


まとめ

三菱パジェロ新型は、2026年秋の世界初公開に向けて、公式ティザーやテスト車両の画像から少しずつ姿が見えてきました。

現時点では、縦型LEDを取り入れた力強いフロント、スクエアなボディ、トライトン由来のラダーフレーム、S-AWC、そして歴代モデルを象徴する3連マルチメーターのデジタル復活が大きな注目点です。

最新予想CGでは、大型ディスプレイを備えたデジタルコックピットや複数のフロントグリルなども予想されていますが、これらには未確定の部分があります。公式情報と予想を分けながら見ることが大切です。

それでも、ここまでの画像から感じられる方向性はかなり明確です。

新型パジェロは過去の姿をそのまま復刻するのではなく、「タフで頼れるパジェロらしさ」をデジタル技術と現代的なデザインで再構築するモデルになりそうです。

1982年の初代登場から44年。約7年ぶりに日本市場へ復活するパジェロが、最終的にどんな顔とインテリアで登場するのか、正式公開が楽しみな一台です。


よくある質問

三菱パジェロ新型はいつ公開されますか?

三菱自動車は、新型パジェロを2026年秋に世界初公開する予定と正式発表しています。日本仕様は2019年に生産終了しているため、国内では約7年ぶりの復活となります。

新型パジェロの予想CGは実車と同じですか?

予想CGは完成車の公式画像ではありません。公式ティザーやプロトタイプ、開発動向などを参考に制作された予想図なので、実際の市販モデルではライト、グリル、ディスプレイなどの細部が異なる可能性があります。

新型パジェロの3連メーターは本当に復活しますか?

三菱自動車の公式ティザーサイトで、歴代パジェロを象徴する「3連マルチメーター」を次世代のデジタル表現で受け継ぐことが明らかにされています。単なる復刻ではなく、新型パジェロの世界観を表現する装備として採用されます。

ソロ(そろ)/新車・カーライフ愛好家

三菱パジェロは2026年に復活する?新型登場の可能性を解説

力強い本格クロスカントリーSUVが山岳路を走る新型パジェロ復活イメージ

三菱パジェロは2026年に復活します。三菱自動車が車名を正式に「パジェロ」と決定し、2026年秋に新型を世界初公開すると発表しています。

日本仕様は2019年に生産終了していたため、国内では7年ぶりの復活です。しかも単なる名前の復活ではなく、トライトンのラダーフレームをベースに専用開発される、三菱自動車の新たなフラッグシップSUVとして登場します。

三菱パジェロは2026年に復活する?結論は正式決定

「三菱パジェロは2026年に本当に復活するのか?」と気になっている方も多いと思いますが、これは単なる予想や噂の段階ではありません。

三菱自動車は、新型クロスカントリーSUVの車名を「パジェロ」に正式決定し、2026年秋に世界初公開することを発表しています。

日本向けパジェロは2019年に生産を終了しました。海外向け仕様についても2021年に生産を終えているため、世界的に見ても久しぶりの新型パジェロとなります。

特に日本では2019年以来となるため、7年ぶりの復活です。

さらに2026年5月29日に発表された三菱自動車の2030年代に向けた新中長期ビジョンでも、新型パジェロの投入方針が明確に示されました。

三菱自動車の代表執行役CEOである加藤隆雄氏は、新型クロスカントリーSUVを三菱自動車らしさを詰め込んだフラッグシップ商品として投入し、その車名を「パジェロ」とすると説明しています。

つまり現在の注目点は「復活するかどうか」ではなく、2026年秋にどのような新型パジェロとして姿を現すのかへ移っています。

車好きとして私が注目したいのは、この復活が懐かしい名前を再利用しただけではない点です。

三菱自動車自身がパジェロを新しいフラッグシップに位置付けており、今後のブランド戦略を背負わせるほど重要なモデルとして開発しています。


2026年新型パジェロはいつ登場する?

新型パジェロについて正式に発表されている時期は、2026年秋の世界初公開です。

ただし、2026年8月時点で公表されている情報では、具体的な世界初公開の日付、正式な日本発売日、グレード構成、販売価格などはまだ明らかになっていません。

ここは「2026年秋に公開される」と「2026年秋に日本で発売される」を混同しないよう注意したいところです。

公式に確認されているのは、あくまで2026年秋に新型パジェロを世界初公開する予定という点です。

三菱自動車は2026年度から2031年度までに、新規投入車種として合計13モデルを計画しています。その重要モデルの一つとしてパジェロが位置付けられているため、会社としてかなり力を入れた新型車になることがうかがえます。

生産については、タイにある三菱自動車の重要拠点「MMTh」で行われることも加藤CEOから説明されています。

今後、日本仕様について具体的な予約開始時期や発売日が発表されれば、新型パジェロを待っている人にとって一気に購入検討が現実的になるでしょう。

個人的には、今の段階で「発売直後に買う」と決めるより、まず2026年秋の正式公開で価格・ボディサイズ・パワートレイン・燃費・安全装備を確認してから判断するのが賢いと思います。

パジェロという名前だけで期待値は高くなりますが、実際の購入では車両価格だけでなく、日常で扱いやすい大きさなのか、維持費がどの程度になるのかも重要だからです。


新型パジェロはトライトンのラダーフレームを採用

2026年の新型パジェロで特に重要なのが、その車体構造です。

三菱自動車によると、新型パジェロはピックアップトラック「トライトン」のラダーフレームをベースに改良して開発されています。

ラダーフレームとは、簡単にいえば「はしご」のような形をした頑丈な骨格の上に車体を組み合わせる構造です。

一般的な乗用車や都市型SUVで広く採用されているモノコック構造とは考え方が異なり、悪路で車体に大きな力がかかったときの強さや耐久性を重視しやすいのが特徴です。

新型パジェロでは単純にトライトンの車体をSUV化するだけではありません。

公式情報では、

  • トライトンのラダーフレームをベースに改良
  • キャビンを専用開発
  • 前後サスペンションを専用開発
  • 卓越した悪路走破性を追求
  • 上質で快適な乗り心地を目指す

という方向性が示されています。

ここはかなり大切なポイントです。

本格クロスカントリーSUVは悪路に強くても、街中では乗り心地の硬さや取り回しなどが気になるケースがあります。

しかし歴代パジェロは、悪路走破性だけでなく「乗用車としての快適性」を組み合わせることを大きな価値としてきました。

新型でもキャビンやサスペンションを専用設計するということは、単に頑丈さを追求するのではなく、日常で普通に使える快適性まで含めてパジェロらしさを作ろうとしていると考えられます。

私はこの部分こそ、新型パジェロの評価を左右するポイントになると思っています。

本格四駆としての性能だけなら専門性の高い選択肢はいくつもあります。しかし毎日の通勤や買い物、家族での長距離移動まで快適にこなし、そのうえで雪道やアウトドアでも頼れるなら、パジェロ復活の意味は一気に大きくなります。


なぜ三菱は2026年にパジェロを復活させるのか?

パジェロ復活の意味を理解するには、歴代モデルの存在感を振り返る必要があります。

初代パジェロが発売されたのは1982年です。

当時の本格的な4WD車は、悪路走破性を重視する一方で、一般的な乗用車としての快適性では不利なモデルも少なくありませんでした。

そこでパジェロは、クロスカントリー4WDの走破性と乗用車の快適性を融合させた新しいRVとして登場しました。

その後、4世代にわたり進化し、世界170以上の国と地域で累計325万台以上を販売しています。

日本でも1990年代のRVブームを代表する存在となり、アウトドアへ出かける車として強いブランドイメージを築きました。

さらに「パジェロミニ」「パジェロジュニア」「パジェロイオ」といった派生モデルも展開され、本格4WDの世界を幅広いユーザーへ広げています。

もう一つ、パジェロを語るうえで外せないのがダカールラリーです。

パジェロは1983年からダカールラリーへ参戦し、7連覇を含む通算12勝という実績を残しました。

過酷な砂漠や荒野を長距離走行する競技で結果を残したことで、悪路走破性だけでなく、操縦安定性や耐久性というパジェロのイメージが世界的に確立されたわけです。

こうした歴史を考えると、三菱自動車が新しいクロスカントリーSUVに「パジェロ」という名前を付けた意味は軽くありません。

普通の新型SUVに昔の有名な名前を付けただけでは、長年のファンから厳しい目を向けられてしまいます。

それでもパジェロの名称を復活させ、フラッグシップとして投入するということは、それだけ走破性や耐久性、快適性に自信を持てる商品に仕上げようとしている表れだと私は考えます。


新型パジェロだけではなく「パジェロシリーズ」も展開へ

今回の発表で個人的に新型パジェロ本体と同じくらい興味深いのが、今後「パジェロシリーズ」を展開する方針まで示されたことです。

三菱自動車は2026年度から2031年度に13モデルの新型車を投入する計画で、その中でもオフロード商品群とアセアン商品群を重点領域として位置付けています。

加藤CEOは、パジェロをトップのラインとし、その下にサイズの異なる車種をシリーズとして追加する構想を説明しています。

現段階で検討されているのは、スモールSUVやコンパクトSUVなどです。

ただし、これらはまだ商品構想を固めていく段階とされており、正式な車名、発売時期、価格、仕様は発表されていません。

ここから読み取れるのは、三菱自動車が「パジェロ」という名前を1台限りの復活イベントで終わらせるつもりではないということです。

将来的には、大型の本格パジェロを頂点に、より扱いやすいサイズの商品まで広げる可能性があります。

これはユーザーにとって非常に面白い展開です。

本格的な新型パジェロに憧れていても、「大きすぎる」「価格が高そう」「自宅の駐車場では扱いづらい」と感じる人は一定数いるはずです。

もしパジェロらしいデザインや4WD技術を受け継ぎながら、コンパクトなサイズと現実的な価格を両立するモデルが登場すれば、購入できる層は大きく広がります。

高級感よりお得感を重視して車を選びたい私としても、実はフラッグシップの新型パジェロだけでなく、この小型パジェロシリーズがどの価格帯で登場するのかにはかなり注目しています。


三菱パジェロ2026年復活で価格や装備はどうなる?

現在、新型パジェロの詳細な価格やグレードは正式発表されていません。

そのため、「価格は○○万円になる」「このエンジンが搭載される」といった未確認情報を事実のように受け取らないことが大切です。

2026年8月時点で正式に分かっている主な内容を整理すると、次の通りです。

項目 現時点の公式情報
車名 パジェロ
世界初公開 2026年秋
日本での位置付け 7年ぶりの復活
車種 クロスカントリーSUV
車体構造 トライトンのラダーフレームをベースに改良
専用開発 キャビン、前後サスペンションなど
目標 悪路走破性と上質・快適な乗り心地の両立
位置付け 三菱自動車の新たなフラッグシップ
生産 タイのMMTh
価格・グレード 現時点では未発表

購入を考える場合、正式公開後に特に確認したいのは価格だけではありません。

ボディサイズ、最小回転半径、燃費、パワートレイン、安全装備、乗車定員、荷室の使いやすさなど、日常生活に直結する部分も重要です。

パジェロの歴史を考えれば悪路性能には大きな期待が集まりますが、日本で所有するなら「毎日普通に使いやすいか」が最終的な満足度を左右します。

特に今はSUVの選択肢が非常に多いため、名前や伝統だけでは購入理由として十分ではありません。

新型パジェロが価格に見合う走破性、快適性、実用性をどれだけ分かりやすく提示できるかが、復活後の評価を決めることになるでしょう。


新型パジェロ復活をどう見る?今後の注目ポイント

ここからは私見ですが、2026年のパジェロ復活で最も重要なのは、昔のパジェロをそのまま再現することではないと思います。

現在のユーザーが求めるSUVは、悪路を走れるだけではなく、普段の運転のしやすさ、安全性、長距離での快適性、燃費や維持費まで含めて総合的に評価されます。

三菱自動車もその点を理解しているからこそ、トライトンのラダーフレームを基礎としながら、キャビンや前後サスペンションを専用開発しているのでしょう。

「頑丈なトライトンをSUV化した車」ではなく、「パジェロとして乗り味まで作り直した車」にできるか。

私はここが2026年新型パジェロ最大の見どころだと考えています。

また、三菱自動車が「冒険心と挑戦心を象徴する新たなるフラッグシップモデル」と位置付けている以上、単純に販売台数だけで成否を判断する車でもないでしょう。

ブランドの象徴として、三菱自動車が何を得意とするメーカーなのかを分かりやすく見せる役割もあります。

トライトン、デリカ系の商品、そして今後展開予定のパジェロシリーズがつながっていけば、「悪路に強く、アウトドアでも頼れる三菱」というブランドイメージは今まで以上に明確になります。

一方で、購入者目線では冷静さも必要です。

歴史ある「パジェロ」の名前は魅力的ですが、実際に買う車は思い出ではなく現在の商品です。

正式公開後は、価格に対してどれだけ装備が充実しているか、普段使いで無理のないサイズなのか、長く所有したときの維持費はどうなのかをしっかり比較することをおすすめします。

私自身、「高級だから良い」よりも「支払った金額に対して満足できるか」を重視したいので、新型パジェロについてもブランド名だけではなく、中身と価格のバランスを見て評価したいところです。

もし本格クロスカントリーSUVとしての強さを保ちつつ、街中や高速道路でも疲れにくく、家族でも使いやすい車に仕上がれば、7年ぶりという言葉以上に意味のある復活になると考えています。


まとめ|三菱パジェロは2026年秋に正式復活へ

三菱パジェロの2026年復活は、すでに「可能性」の段階を超えています。

三菱自動車は新型クロスカントリーSUVの車名を正式に「パジェロ」と決定し、2026年秋に世界初公開すると発表しました。

日本仕様は2019年に生産終了していたため、国内では7年ぶりの復活となります。

1982年に初代が登場してから4世代にわたり、世界170以上の国と地域で累計325万台以上を販売。さらにダカールラリーでは1983年から参戦し、7連覇を含む通算12勝という歴史を持っています。

新型はトライトンのラダーフレームをベースに改良し、キャビンや前後サスペンションを専用開発。三菱自動車は、悪路走破性と上質で快適な乗り心地を両立する新しいフラッグシップとして開発を進めています。

さらに将来はパジェロを頂点として、スモールSUVやコンパクトSUVを含む「パジェロシリーズ」を展開する構想も示されています。

これから確認したいのは、世界初公開の具体的な日程、日本での発売時期、価格、グレード、パワートレイン、ボディサイズ、安全装備などです。

歴史ある名前が復活するだけでなく、2020年代の日本でも「実際に欲しい」と思える車に仕上がるのか。2026年秋の正式公開は、三菱ファンだけでなく本格SUVを検討している人にとっても大きな注目ポイントになりそうです。


よくある質問

三菱パジェロは2026年に本当に復活しますか?

はい。三菱自動車が新型クロスカントリーSUVの車名を「パジェロ」に正式決定し、2026年秋に世界初公開すると発表しています。日本仕様は2019年に生産終了していたため、国内では7年ぶりの復活です。

2026年新型パジェロの発売日はいつですか?

現時点で正式に発表されているのは「2026年秋に世界初公開」という予定です。日本での具体的な発売日や予約開始日については、今後の正式発表を確認する必要があります。

新型パジェロはどんな車になりますか?

トライトンの頑丈なラダーフレームをベースに改良し、キャビンや前後サスペンションを専用開発するクロスカントリーSUVです。三菱自動車は、優れた悪路走破性と上質で快適な乗り心地を両立した新たなフラッグシップモデルとして開発しています。

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三菱パジェロ復活は2027年?新型登場時期と最新情報を整理

力強い本格クロスカントリーSUVとコンパクトSUVが並ぶ次世代パジェロシリーズのイメージ

三菱パジェロは2027年復活ではなく、5代目新型が2026年秋に世界初公開されることが正式決定しており、2027年にはコンパクト版の登場も有力視されています。

「三菱パジェロは2027年に復活するの?」「新型車が近々登場するという話は本当?」と気になっている方も多いでしょう。今回は三菱自動車の公式発表と、2026年8月までに判明している新型パジェロ情報を整理し、確定情報と予想情報を分けながら分かりやすく紹介します。

三菱パジェロは2027年に復活?実際は2026年秋に新型を世界初公開

最初に結論を整理すると、フラッグシップとなる新型パジェロの復活自体は2027年ではありません。

三菱自動車は2026年5月29日、新型クロスカントリーSUVの車名を正式に「パジェロ」と決定し、2026年秋に世界初公開すると発表しました。

日本仕様のパジェロは2019年に生産を終了しているため、国内では7年ぶりの復活です。海外向け仕様についても2021年に生産を終えていました。

つまり「三菱パジェロ 2027年に復活か」という検索に対する答えは少し複雑で、

  • 5代目となる本格派の新型パジェロ:2026年秋に世界初公開
  • 日本市場への投入:2026年度内が視野
  • パジェロシリーズのコンパクトSUV:2027年後半が有力視

というように、複数の新型パジェロ情報が重なっていると理解すると分かりやすいでしょう。

新型パジェロについては、単なる噂の段階からすでに一歩進んでいます。三菱自身が車名と世界初公開時期を発表しているため、「パジェロという名前の新型車が近々登場するか」という点については、正式にYESと言える状況です。

一方、発売日や価格、グレード、エンジンなどは、まだメーカーからすべて正式発表されたわけではありません。この先は「確定していること」と「報道・予想」を分けて見ることが重要です。


三菱パジェロ新型車が近々登場するのは確定!何が正式発表された?

2026年8月時点で三菱自動車が正式に明らかにしている新型パジェロの大きなポイントは、トライトン由来のラダーフレームを使った本格クロスカントリーSUVになることです。

新型パジェロでは、国内でも販売されているピックアップトラック「トライトン」の頑丈なラダーフレームをベースに改良を加えます。

ラダーフレームとは、簡単に言えば「はしご状の頑丈な骨格」です。一般的な乗用SUVよりも悪路でのねじれや大きな入力に強く、本格クロスカントリー車やピックアップトラックで使われてきました。

ただし、新型パジェロはトライトンのSUV版をそのまま作るわけではありません。

三菱はキャビンや前後サスペンションなどをパジェロ専用に開発し、悪路走破性だけではなく「上質かつ快適な乗り心地」も実現すると説明しています。

ここは非常に重要だと私は感じます。

パジェロという名前に期待されるのは、単に大きくて頑丈な4WDではありません。歴代モデルも「本格四駆なのに普段使いできる」という立ち位置で支持を集めてきました。

1982年に登場した初代パジェロも、クロスカントリー4WDの走破性と乗用車の快適性を組み合わせるという発想から誕生しています。

4世代にわたって世界170以上の国と地域で販売され、累計販売台数は325万台以上。さらに1983年から参戦したダカールラリーでは、7連覇を含む通算12勝を記録しました。

新型車でも「頑丈さ」と「快適性」の両立を明確に打ち出しているのは、歴代パジェロの思想を意識していると考えられます。


三菱パジェロのフルモデルチェンジでS-AWC採用も判明

新型パジェロのフルモデルチェンジ情報として、2026年8月に新たに注目されたのが走行制御技術です。

三菱は2026年8月4日に新たなティザー情報を公開し、新型パジェロにS-AWC(Super-All Wheel Control)を採用することが明らかになりました。

S-AWCとは、駆動力や制動力などを統合して制御し、車両をより狙った通りに動かしやすくする三菱独自の車両運動統合制御システムです。

ランサーエボリューションやアウトランダーなどにも受け継がれてきた技術で、単純に「4輪が駆動する」というだけではなく、曲がる・止まる・安定させるといった動きを総合的に制御するのが特徴です。

ティザーでは、屈強なラダーフレームやデファレンシャル周辺など、車体下部の一部も確認されています。

三菱によれば、新型パジェロはオフロードの大きな凹凸や強い衝撃が加わる状況で高い路面追従性を発揮するだけでなく、舗装路の荒れやうねりによる不快な揺れや振動も抑え、長距離でも疲れにくい乗り心地を目指しているとのことです。

これは個人的にも、新型パジェロを見るうえで価格以上に注目したいポイントです。

本格SUVは悪路性能ばかりが話題になりがちですが、日本で実際に所有すれば、多くの時間を走るのは一般道や高速道路でしょう。

せっかく高い走破性能があっても、日常の乗り心地が荒々しすぎればファミリーカーとして選びにくくなります。ラダーフレームの強さと乗用SUVらしい快適性をどこまで両立できるかが、新型パジェロの完成度を左右すると考えています。

また、ティザー展開では歴代パジェロで人気だった「マルチメーター」の搭載も明らかにされています。2026年7月にはファンイベント「スターキャンプ2026 in 朝霧高原」で、一部参加者向けに実車の一部が先行披露され、その様子も公開されました。

情報が小出しになっていることからも、2026年秋の正式公開に向けていよいよカウントダウンに入った印象です。


新型パジェロの発売時期や価格は?530万円前後という予想も

ここからは正式発表ではなく、各自動車メディアが伝えている予想情報になります。

MOTAでは販売店への取材などをもとに、新型パジェロの発売時期について2027年3月まで、なかでも2026年終盤が有力との見方を紹介しています。

世界初公開が2026年秋ですから、その後あまり時間を空けず日本で販売される可能性は十分考えられます。

ただし、三菱自動車が正式に発表しているのは現時点では「2026年秋に世界初公開」というところまでです。具体的な発売日については今後の公式発表を待つ必要があります。

価格についても正式発表前ですが、MOTAは約530万円からと予想しています。

参考として挙げられているのが、プラットフォームの基礎を共有するとみられるトライトンと、ライバルとして意識されるトヨタ・ランドクルーザー250です。

同記事では、おおよそ次のような価格帯が予想されています。

想定グレード 予想価格
ベーシック 530万円前後
中級 600万円前後
最上級 670万円前後

もちろん、これはメーカーの正式価格ではありません。

最終的な装備やパワートレイン、為替、原材料費などによって価格は変わるため、現時点では「500万円台から700万円近くになる可能性が報じられている」程度に受け止めるのが適切です。

予想されるパワートレインでは、トライトンに採用されている2.4Lクリーンディーゼルターボが有力候補として取り上げられています。

現行トライトンでは最高出力204馬力、最大トルク470N・mを発生しますが、新型パジェロの正式なエンジン仕様についてはまだ確定情報ではありません。

ボディサイズについても、全長4900mm前後、全幅1930mm前後、ホイールベース2850mm前後といった予想があります。

もしこのサイズに近ければランドクルーザー250級の堂々とした大型SUVになりますが、日本の住宅街や立体駐車場では扱いやすいとは言えません。

コスパを重視して車を選ぶ立場から見ると、新型パジェロは「誰にでもおすすめできるSUV」というより、サイズや燃料代まで理解したうえで本格SUVを求める人のためのフラッグシップになりそうです。


2027年に登場するのは「コンパクト・パジェロ」なのか?

では、なぜ「三菱パジェロは2027年に復活」という情報が出ているのでしょうか。

大きな理由は、三菱が新型パジェロを1台だけで終わらせず、シリーズ展開する構想を示しているためです。

2026年5月29日に開催された中長期ビジョンの説明では、今秋登場予定のフラッグシップ級パジェロと思われる車両に加え、さらに小さな2台のSUVが示されました。

過去の三菱には、

  • パジェロ
  • パジェロイオ
  • パジェロジュニア
  • パジェロミニ

というように、サイズの異なるパジェロシリーズが存在しました。

今回もそれに近い形で、フラッグシップだけではなくコンパクトクラスや、さらに小型のSUVまで「パジェロ」の世界観を広げる可能性があります。

その中でも有力視されているのが、アセアン市場で販売されている三菱エクスフォースをベースにしたコンパクトSUVです。

グーネットでは、このコンパクト版パジェロについて2027年後半のデビューが有力と報じています。

エクスフォースは2023年8月に世界初公開され、インドネシアなどで販売を拡大し、2025年3月にはタイでも発表されたコンパクトSUVです。

最新仕様には1.6Lエンジンとモーターを組み合わせるHEVが用意され、高速域でモーターをドライブシャフトから切り離す「モーターディスコネクト機構」を採用しています。

同記事では燃費について約24.4km/L、モーター最高出力85kWとされています。

ベースとなるエクスフォースは現在FFですが、AYC(アクティブヨーコントロール)など三菱独自の制御技術を備えています。

コンパクト版が本当に「パジェロ」を名乗るなら、個人的には4WDの有無が大きなポイントになると思います。

パジェロという名前には、歴代モデルから続く「悪路に強い」というイメージがあります。単にエクスフォースの外観をタフにしてパジェロ名を付けるだけでは、昔からのファンほど違和感を持つでしょう。

逆に、電動化と4WD技術を組み合わせながら、街中でも扱いやすいサイズと低燃費を実現できれば、フルサイズの新型パジェロとはまったく違う購買層を取り込めます。

価格が500万円を大きく超える大型SUVには手が届かなくても、300万円前後から検討できるコンパクトなパジェロなら欲しいという人は少なくないはずです。

なお、一部メディアではこの車を「パジェロイオ」と予想し、全長4390mm、全幅1810mm、全高1660mm、1.6Lハイブリッドなどの詳細な数値も掲載しています。

ただし、「パジェロイオ」という正式車名や日本仕様のサイズ、価格、4WD設定などは三菱自動車が正式発表した情報ではありません。

現段階では、コンパクトクラスのパジェロシリーズが計画されているとみられ、エクスフォースをベースに2027年後半に登場するとの報道がある、というところまでを確度の高い情報として考えるのが安全です。


三菱パジェロ新型情報から見える「1台では終わらない復活」の意味

今回のパジェロ復活で私が一番興味深いと感じるのは、5代目パジェロそのものより、三菱が「パジェロ」という名前を再びブランドとして育てようとしている点です。

1980~1990年代のパジェロは、単独の商品ではありませんでした。

パジェロミニやパジェロジュニア、パジェロイオまでラインナップが広がり、「大きな本格四駆は必要ないけれど、パジェロらしい雰囲気や安心感は欲しい」というユーザーにも選択肢がありました。

今回の中長期ビジョンでも、新型パジェロより小さな2台の車両が示されています。

さらに三菱は2026年度から2031年度までの6年間で、HEV5車種、PHEV5車種を含む全13車種の新型車を投入する計画を示しています。

これを見ると、パジェロ復活は昔の人気車を懐かしさだけで復刻する企画ではなく、三菱らしいSUVブランドを再構築するための中心的なプロジェクトと考えた方が自然でしょう。

本格派の大きなパジェロがブランドの象徴となり、その下にコンパクトSUVや小型SUVを展開する。

この形が実現すれば、価格やサイズを理由に大型パジェロを選べない人でも「パジェロシリーズ」に入ることができます。

私は、この方法の方が現在の日本市場には合っていると考えています。

約5m級の大型SUVは魅力的ですが、日常では狭い道路や駐車場の問題があります。燃料代やタイヤ代などの維持費も無視できません。

そこで全長4.4m前後のコンパクトクラスや、さらに小型のモデルまで用意できれば、「パジェロ=一部の本格四駆ファンだけの車」ではなくなります。

高級感を競うだけではなく、サイズと価格を選べるパジェロシリーズになれば、三菱にとって大きな武器になるのではないでしょうか。

一方で注意したいのは、現時点ではシリーズ全車の車名、価格、発売日、仕様まで正式決定しているわけではないことです。

特に2027年登場とされるコンパクトモデルについては報道・予想段階の情報が多いため、「2027年にパジェロイオがこの価格で発売される」と断定するのは早いでしょう。


新型パジェロはいつ買える?今後注目したいポイント

新型パジェロについて、次に最も注目したいのは2026年秋の世界初公開でどこまで正式スペックが判明するかです。

2026年8月時点では、車名、ラダーフレーム、専用キャビン・サスペンション、S-AWCなど重要な部分が徐々に明らかになっています。

これから確認したいのは、具体的には次の点です。

  • 正式な日本発売日
  • 車両価格とグレード構成
  • エンジンとトランスミッション
  • ボディサイズ
  • 乗車定員
  • 燃費性能
  • 4WDシステムの詳細
  • 安全・運転支援装備
  • コンパクト版パジェロの正式車名と発売時期

特に購入を考える人にとって、価格だけを見て判断するのはまだ早いと思います。

仮に530万円前後からスタートしても、売れ筋グレードや必要なオプションを含めれば600万円を超える可能性があります。

逆に装備内容が充実し、ランドクルーザー250などの本格SUVと比較して割安感があれば、「高いけれど内容を考えるとお得」という評価になることもあり得ます。

私自身、車を選ぶ時は豪華装備の数よりも「実際に使う装備にいくら払うのか」を重視しています。

新型パジェロについても、大画面モニターや高級オーディオ以上に、日常での乗り心地、燃費、取り回し、4WD性能と価格のバランスを確認してから評価したいところです。

そして大型の5代目パジェロに加え、2027年後半と報じられているコンパクト版が本当に日本へ投入されれば、こちらはより多くのユーザーにとって現実的な購入候補になりそうです。

「パジェロが欲しいけれど、大型SUVはさすがに大きすぎる」という人は、フラッグシップだけで決めず、2027年以降のシリーズ展開まで見てから選ぶのも賢い方法だと考えます。


まとめ

三菱パジェロの復活について、「2027年に復活する」という情報だけを見ると少し誤解しやすい状況です。

5代目の新型パジェロは2026年秋に世界初公開されることが三菱自動車から正式発表済みで、日本では2019年以来7年ぶりの復活となります。

新型はトライトンのラダーフレームをベースにしながら、キャビンや前後サスペンションを専用開発。さらにS-AWCも採用し、本格的な悪路走破性と長距離でも快適な乗り心地の両立を目指しています。

価格については約530万円から、発売については2026年終盤から2027年3月までとする予想がありますが、これらはまだ正式発表ではありません。

一方、2027年後半にはエクスフォースをベースにした「コンパクト・パジェロ」が登場するとの報道もあり、三菱がパジェロを単独モデルではなくシリーズとして復活させる可能性が高まっています。

個人的には、大型のフラッグシップだけでなく、日常で扱いやすく燃費にも優れたコンパクトモデルまで揃えば、パジェロ復活の意味はかなり大きくなると感じます。

2026年秋の正式公開で価格、パワートレイン、発売日などがどこまで明らかになるのか。そして2027年に「弟分」のパジェロが本当に続くのか。今後の三菱パジェロ新型情報から目が離せません。


よくある質問

三菱パジェロは2027年に復活するのですか?

フラッグシップとなる新型パジェロは、2026年秋に世界初公開されることが正式発表されています。2027年については、エクスフォースをベースとするコンパクト版パジェロが2027年後半に登場するとの報道があります。

三菱パジェロ新型車の発売日はいつですか?

三菱自動車が正式発表しているのは2026年秋の世界初公開までです。一部報道では日本発売について2026年終盤から2027年3月までが有力視されていますが、正式な発売日は今後のメーカー発表を確認する必要があります。

新型パジェロの価格はいくらになりそうですか?

正式価格はまだ発表されていません。一部の予想では530万円前後から、上級グレードでは600万円台後半になる可能性が示されています。価格や装備は変更される可能性があるため、購入検討時は三菱自動車の最新公式情報を確認してください。

ソロ(そろ)/新車・カーライフ愛好家

スズキ新型ソリオはどうなる?フルモデルチェンジ情報と買ってよかった評価を整理

現行ソリオと次期型をイメージしたコンパクトハイトワゴンを並べた比較シーン

スズキ新型ソリオの「今秋フルモデルチェンジ」は現時点で公式発表されておらず、2025年1月に大幅改良された現行型が販売継続中です。次期型を待つべきかは、今のソリオの完成度と「買ってよかった」という実際の評価を見て判断するのが現実的です。

スズキ ソリオは、軽自動車より余裕があり、一般的なミニバンほど大きくない「ちょうどいいサイズ」を狙ったコンパクトハイトワゴンです。

現行4代目は2020年12月4日に登場し、2025年1月16日にはフロントデザイン、パワートレイン、安全装備まで手を入れる大きな一部仕様変更を受けました。スズキ+1

そのため、「スズキ新型ソリオが今秋フルモデルチェンジするのでは?」と気になっている方は、確定情報と予想を分けて考えることが大切です。

スズキ新型ソリオは今秋フルモデルチェンジする?

結論からいうと、2026年8月9日時点で、スズキからソリオの今秋フルモデルチェンジを正式発表した一次情報は確認できません。

現在スズキが公式に案内しているソリオは、2025年1月16日に一部仕様変更された現行モデルです。

この改良では単なる装備追加ではなく、フロントマスクを変更し、スイフトにも採用されたZ12E型1.2LエンジンとCVTを導入。さらに安全装備まで大きく更新されています。スズキ+1

つまり、「2026年秋に必ず新型へ切り替わる」と考えて購入を止めてしまうのは、今の段階では少し早いでしょう。

現行型は2020年12月登場なので、モデルライフだけを見れば次期型が気になり始める時期ではあります。

ただし2025年1月にこれだけ大掛かりな改良を実施したことを考えると、私は少なくとも公式発表が出るまでは現行型を普通に購入候補として見てよいと考えています。

「フルモデルチェンジが近いかもしれない」という噂と、「メーカーが発売を正式発表した」という事実は別物です。

特に新車は200万円を超える買い物ですから、この線引きはかなり重要です。


現行スズキ ソリオは2025年の改良で何が変わった?

2025年1月16日の一部仕様変更は、次期型を待つか迷っている人ほど知っておきたいポイントです。

なぜなら現行ソリオは、モデル末期だから魅力が薄いというより、むしろ途中でかなり中身を刷新されたモデルだからです。

主な変更点を整理すると次の通りです。

  • フロントマスクを刷新
  • Z12E型1.2Lエンジン+CVTを採用
  • 全車マイルドハイブリッド化
  • 「デュアルセンサーブレーキサポートII」を採用
  • 車線維持支援機能を採用
  • ACCに全車速追従機能・停止保持機能を追加
  • 低速時ブレーキサポートなど安全機能を拡充

スズキは標準ソリオについて、横方向への広がりを意識した堂々としたデザインへ変更。一方のソリオ バンディットでは、メッキとブラックの加飾を組み合わせ、より存在感の強い顔つきとしています。スズキ

パワートレインも重要です。

現在の主力モデルには排気量1,197ccのマイルドハイブリッドが採用され、最高出力は82PS、最大トルクは109N・mです。

WLTCモード燃費は2WDで22.0km/L、4WDで20.7km/Lとなっています。スズキ

スポーツカーのような力強さを求める車ではありませんが、買い物、送迎、通勤、週末の家族ドライブというソリオ本来の使い方なら、燃費と扱いやすさのバランスを重視した設定といえるでしょう。

さらに最小回転半径は4.8m。

全幅も1,645mmなので、「普通車が欲しいけれど、大きな車は運転したくない」という人にはかなり扱いやすい寸法です。

※画像はAIによるイメージ

スズキ新型ソリオを待つ前に知りたい現行型の広さ

ソリオの価値は、カタログ上の燃費だけではありません。

むしろ私がソリオを選ぶうえで一番重要だと考えるのは、全長4m未満の車体に対して室内が驚くほど広いことです。

現行ソリオの代表的なボディサイズは、

全長3,810mm、全幅1,645mm、全高1,745mm。

背を高くすることで、横幅をむやみに広げずに室内空間を確保しています。

この考え方は、狭い日本の住宅街や立体駐車場、スーパーの駐車場でかなり理にかなっています。

MOTAの記事では、身長170cm程度の大人4人が乗った場合でも、後席頭上には握りこぶし約2個分、膝先には3個分以上の余裕があると評価されています。

さらにセンターウォークスルーを備え、前席と後席の移動もしやすい構造です。

子どもを後席へ乗せたり、狭い駐車場で反対側から降りたりする場面を考えると、この「数字に出にくい便利さ」は実際の所有満足度につながりやすい部分でしょう。

一方で弱点もあります。

荷室開口部の高さは約665mmとされ、N-BOXの470mm、スペーシアの510mm、ルーミーの527mmと比べると高めです。

大きな荷物や自転車を頻繁に積む人なら、カタログを見るだけでなく、実車で荷物の上げ下ろしを試したほうがよいでしょう。

ただ、後席を倒せば大きな荷物にも対応できます。

「ミニバンほど大きな車はいらない。でも軽スーパーハイトワゴンでは少し物足りない」という家庭に、このパッケージは今でもかなり魅力的です。


スズキ新型ソリオを買ってよかったという評価は本当?

「スズキ 新型ソリオ 買ってよかった」と検索している方が知りたいのは、スペックより実際の満足度ではないでしょうか。

価格.comでは2026年7月7日更新時点で、2020年モデルの満足度は4.11、投稿数63件とされています。

項目別では価格4.24、エクステリア4.07、燃費3.97、乗り心地3.95、インテリア3.94、走行性能3.75という評価です。

ここから見えてくるのは、「ものすごく速い」「豪華」という方向ではなく、値段、広さ、使い勝手を含めた総合力で支持されている車だということです。

2026年7月27日にHYBRID MZのレビューを投稿したユーザーは、以前の1.0LターボSUVより速さでは劣るものの、必要な加速性能は確保され、車内が広く感じる点を評価しています。

2026年6月10日のHYBRID SZユーザーからは、エンジンの静かさや坂道・高速道路での走り、サーキュレーターによる後席の快適性を評価する声も出ています。

カーセンサーのソリオ全体では、総合評価3.9点、居住性と運転しやすさはいずれも4.0点とされています。

過去のオーナー評価でも、「室内が広い」「小回りが利く」「維持費が抑えやすい」「普段使いしやすい」という評価が繰り返し見られます。

これはソリオのキャラクターを非常によく表していると思います。

買った瞬間の高揚感だけでなく、毎日の使いやすさから満足度が積み上がっていくタイプの車です。

山梨スズキ販売が2021年4月8日に公開したオーナーズボイスでも、HYBRID MZへ乗り換えたユーザーが、広くなった荷室や後席サーキュレーターを評価し、家族からも好評だったと紹介されています。

特に購入の決め手として「荷室が広くなったこと」、使用後によかった点として「後席を後ろまでスライドしても買い物かごや段ボールを積めること」が挙げられています。

こうした評価を見ると、ソリオの満足度は豪華装備だけでなく、日常生活で何度も使う部分の便利さから生まれていることが分かります。


逆にソリオを買って後悔しそうなのはどんな人?

もちろん「買ってよかった」という声だけで判断するのも危険です。

ソリオが向かない人もいます。

まず走行性能を最優先する人です。

現行モデルは1.2Lの3気筒マイルドハイブリッドで、最高出力82PS。約1トンの車重なので日常走行には十分ですが、高速道路の追い越しや急な登坂路で強烈な余裕を感じるタイプではありません。

MOTAも試乗時には坂道を走り、動力性能や3気筒エンジンのノイズが気にならないか確認することを勧めています。

価格.comでも走行性能の評価は3.75で、価格4.24などに比べると少し低めです。

つまりソリオは「速さで感動する車」ではありません。

その代わり、狭い道で扱いやすく、室内が広く、燃料代も抑えやすい。その方向へ限られた予算を振った車だと私は考えています。

また、デザインについても好みが分かれます。

2025年の改良でフロントマスクの存在感がかなり強くなったため、特にバンディットの迫力ある顔が好きな人もいれば、少し派手だと感じる人もいるでしょう。

さらに背の高い車なので、セダンや低重心のコンパクトカーほど横風や高速コーナーに強いわけではありません。

過去のユーザーレビューでも、背の高さから横風が気になるという声があります。

こうした弱点まで理解したうえで「それでも室内の広さと扱いやすさが欲しい」と思えるなら、購入後の満足度は高くなりやすいでしょう。

※画像はAIによるイメージ

新型ソリオのフルモデルチェンジを待つべき?

ここが一番迷うところでしょう。

個人的には、1〜2年以内に確実に車が必要なら、未発表の次期型を待ち続けるより現行ソリオを一度試乗するほうが合理的だと考えます。

理由は2025年1月の改良内容です。

現行型は、フロントデザイン、安全装備、エンジン、CVTまで変更されています。

衝突被害軽減ブレーキ「デュアルセンサーブレーキサポートII」は、車両や歩行者だけでなく、自転車、自動二輪車、交差点での検知にも対応。

ACCも全車速追従・停止保持機能付きとなり、車線維持支援機能も採用されています。スズキ

2020年登場時の状態からそのまま販売されているわけではありません。

一方、「今の車に困っていない」「あと1〜2年待っても問題ない」「新しいデザインや新世代装備を最優先したい」という人なら、正式な次期型情報を待つ選択も十分ありです。

自動車はモデルチェンジのたびに安全装備や電装系が進化するため、購入時期を自由に選べる人ほど待つメリットがあります。

ただし、フルモデルチェンジすれば必ず安くなるわけではありません。

むしろ最近は原材料費、安全装備、電装品などの増加によって、新型車への切り替え時に価格が上がるケースも珍しくありません。

この点はコスパ派には重要です。

「新型だから買う」のではなく、価格上昇分に見合う進化があるかを確認してから選ぶほうが、結果的に満足しやすいと私は思います。


ソリオでコスパを重視するならどのグレード?

現行ソリオの価格を見ると、2025年1月改良時のメーカー希望小売価格はHYBRID MG 2WDが1,926,100円、HYBRID MX 2WDが2,051,500円、HYBRID MZ 2WDが2,248,400円でした。

ソリオ バンディット HYBRID MV 2WDは2,303,400円です。スズキ

ただし、公式サイトではその後の価格表示に変更が見られるため、実際に購入する場合は必ず商談時点のメーカー公式価格と販売店見積もりを確認してください。

コスパを考えるなら、私は単純に最安のMGを選べばいいとは思いません。

ソリオは長く乗るほど、スライドドア、安全装備、快適装備の使用頻度が高くなる車だからです。

MOTAではHYBRID MZを買い得グレードとして挙げています。

MXとの差額に対して、LEDヘッドランプ、右側パワースライドドア、ブラインドスポットモニターなど日常的に役立つ装備が増えるためです。

特に家族で使うなら、両側の電動スライドドアは地味ですが満足度に差が出やすいところでしょう。

私なら「購入時に20万円安いか」だけでなく、8年程度乗ったとして「毎日使う装備に20万円払う価値があるか」と考えます。

たとえば週5日使う車なら、8年間では利用日はざっくり2,000日を超えます。

20万円の装備差でも1日あたりに直せば100円前後です。

もちろん実際の保有期間や利用頻度によりますが、長期保有する人ほど購入価格だけでなく、毎日の便利さで割って考えるとグレード選びに納得感が出ます。

これがソリオ選びで私が特に重視したいポイントです。


スズキ新型ソリオは「大きすぎないファミリーカー」をさらに磨けるか

ここからは私見です。

次期ソリオが本当にフルモデルチェンジするとしたら、私は「さらに大きくすること」より、現在の絶妙なサイズを守ってほしいと感じます。

ソリオ最大の強みは、全幅1,645mmというコンパクトさと、背の高さを活用した室内の広さです。

最近の新型車はモデルチェンジのたびに全幅が広くなりがちですが、ソリオまで大型化すると、この車を選ぶ意味そのものが薄れてしまいます。

狭い住宅街を走り、スーパーへ買い物に行き、子どもや高齢の家族を後席へ乗せる。

こうした場面では、大画面ディスプレイや派手なデザイン以上に「ぶつけにくい」「乗り降りしやすい」「室内が広い」という基本性能が効いてきます。

その意味で現行ソリオは、非常に日本的で合理的なパッケージです。

次期型には、この長所を残したまま静粛性や乗り心地、3気筒エンジンのフィーリング、運転支援機能などをさらに改善してほしいところです。

逆に、豪華装備を大量に加えて車両価格が大幅に上昇すると、「軽より少し余裕がある実用車」というソリオ本来の魅力から離れてしまいます。

高級感よりお得感を重視して車を選ぶ立場から見ると、ソリオに必要なのは豪華さの競争ではなく、200万円台で家族が本当に便利に使える完成度を高めることだと思います。


まとめ

スズキ新型ソリオについて「今秋フルモデルチェンジする」という情報を探している方は多いですが、2026年8月9日時点でスズキから今秋の全面刷新を正式発表した一次情報は確認できません。

現在の現行型は2020年12月に登場し、2025年1月16日に大幅な一部仕様変更を受けています。Z12E型1.2Lエンジン、CVT、マイルドハイブリッド、安全装備、ACC、フロントデザインまで幅広く改善されたため、単純に「古いから待つべき」とはいえません。スズキ+1

また「スズキ 新型ソリオ 買ってよかった」という評価を調べると、室内の広さ、小回り、燃費、スライドドア、後席の快適性など、毎日の使い勝手を評価する声が目立ちます。

一方で、強い加速性能や低重心の走りを求める人には向きません。

私なら、今すぐ車が必要なら現行HYBRID MZを中心に試乗・見積もりを取り、購入を急がないなら次期型の公式情報が出るまで比較を続けます。

「新型を待つこと」そのものを目的にするのではなく、今のソリオで困ることがあるのか、次期型に何を期待しているのかを整理すると、自分にとって本当にお得な答えが見えやすくなるでしょう。


よくある質問

スズキ新型ソリオは2026年秋にフルモデルチェンジしますか?

2026年8月9日時点では、スズキから「2026年秋にソリオをフルモデルチェンジする」と正式発表した一次情報は確認できません。

現行モデルは2025年1月16日に大幅な一部仕様変更を受けており、現在も販売されています。

現行ソリオは買ってよかったという評価が多いですか?

室内の広さ、運転のしやすさ、小回り、燃費、スライドドアなどを評価する声が目立ちます。

価格.comでは2026年7月7日更新時点で、2020年モデルの満足度は4.11、レビュー投稿数は63件です。

新型ソリオを待つべきですか?

今すぐ必要なら、2025年に安全装備やパワートレインまで改良された現行型を候補から外す必要はないでしょう。

一方、現在の車に不満がなく購入を急がない場合は、次期型についてスズキから正式発表が出てから比較する方法もあります。

ソロ(そろ)/新車・カーライフ愛好家

スズキの新型車まとめ!オフロードバイク・イグニス・バレーノの最新情報

スズキの新型オフロードバイクとコンパクトSUV、ハッチバックを並べた新型モデルまとめイメージ

スズキの最新情報を整理すると、新型オフロードバイク「DR-Z4S/DR-Z4SM」は国内でも注目の新世代モデルで、一方のイグニスは国内販売終了、バレーノは海外を中心に新世代モデルへ移行しています。

「スズキ新型イグニスや新型バレーノは日本で買えるの?」「新型オフロードバイクは何が変わった?」という疑問に向けて、3モデルの現在地を整理します。

スズキ新型オフロードバイク「DR-Z4S/DR-Z4SM」は何が変わった?

スズキの新型オフロード系モデルで最も大きなニュースは、新型「DR-Z4S」と「DR-Z4SM」の登場です。

スズキは2024年11月5日、イタリア・ミラノで開催された「EICMA 2024」において、デュアルパーパスモデルのDR-Z4Sと、スーパーモトモデルのDR-Z4SMを世界初公開しました。

DR-Z4Sは、街中の舗装路から本格的なオフロードまで幅広く楽しめるモデルです。

一方のDR-Z4SMは、オフロードバイクをベースに17インチタイヤなどを組み合わせ、日常の市街地走行からワインディング、サーキットまで楽しめるスーパーモトとして仕上げられています。

海外ではDR-Z4Sが2025年4月から、DR-Z4SMが2025年5月から北米や欧州を中心に順次発売される計画として発表されました。

ここで重要なのは、単なる旧型の復活ではなく、電子制御を大幅に取り入れた現代的な400ccクラスとして生まれ変わったことでしょう。

両モデルには398ccの水冷4サイクル単気筒DOHCエンジンを搭載します。

さらにS.I.R.S.(スズキインテリジェントライドシステム)が採用され、ライダーが路面や好みに合わせて車両特性を調整できるようになりました。

主な特徴を整理すると次の通りです。

  • SDMS(スズキドライブモードセレクター)は3モード
  • トラクションコントロールは2モード+G(グラベル)モード+OFF
  • 電子制御スロットルを採用
  • ABSに解除モードを設定
  • スズキイージースタートシステムを採用
  • LED灯火類とLCDメーターを装備

特に面白いのがGモードです。

未舗装路では多少タイヤを滑らせたほうが曲がりやすい場面もありますが、完全に電子制御を切るのは不安というライダーも少なくありません。

その中間を狙った制御を用意した点は、ベテランだけでなく「林道にも挑戦してみたい」という人にとってもメリットになりそうです。

DR-Z4SとDR-Z4SMの違いは?

2台は同じ398cc単気筒エンジンを搭載しますが、足まわりと車体設定はかなり異なります。

項目 DR-Z4S DR-Z4SM
全長 2,270mm 2,195mm
全幅 885mm 885mm
全高 1,235mm 1,190mm
ホイールベース 1,495mm 1,465mm
最低地上高 300mm 260mm
シート高 920mm 890mm
装備重量 151kg 154kg
フロントタイヤ 21インチ 17インチ
リヤタイヤ 18インチ 17インチ
タンク容量 8.7L 8.7L

DR-Z4Sは前21インチ、後18インチという本格的なオフロード寄りの構成で、最低地上高も300mm確保されています。

DR-Z4SMは前後17インチとし、シート高も890mmまで下げることで舗装路での扱いやすさを重視しています。

なお、2024年11月に発表された諸元は海外仕様でした。

その後、日本向けDR-Z4Sの商品情報ではメーカー希望小売価格1,199,000円(税込)が示されています。登録費用、保険料、税金などは別途必要で、実際の販売価格は販売店によって異なります。

※画像はAIによるイメージ

個人的には、この価格を単純に「400ccとして高い」と見るより、電子制御や本格的な足まわりまで含めて判断したいところです。

昔ながらのシンプルなオフロードバイクとは方向性が異なり、現代の安全性と遊びやすさを組み合わせたモデルとして見ると、DR-Z4Sの立ち位置が分かりやすくなります。


スズキ新型イグニスは登場する?国内では2024年5月に販売終了

「スズキ新型イグニス」を検索している人にまず知っておいてほしいのは、日本で販売されていたイグニスは2024年5月に販売終了となっていることです。

イグニスは2016年2月18日に日本で発売されたコンパクトクロスオーバーです。

軽自動車よりひと回り大きい程度のコンパクトなボディとSUV風のデザインを組み合わせた、スズキらしい個性的なモデルでした。

1.2Lエンジンを中心にマイルドハイブリッドを組み合わせ、FFだけでなく4WDも用意されていました。

2021年9月7日には一部仕様変更が行われ、装備を充実させた「HYBRID MV」が設定されています。

また、2020年には欧州やインドでも改良モデルが展開されており、日本だけでなく世界市場を意識したコンパクトカーでもありました。

ところが国内では2024年5月に販売終了。

2026年時点のスズキ国内四輪ラインアップを見ても、乗用車にはクロスビー、ジムニーシエラ、ジムニーノマド、スイフト、ソリオ、フロンクス、ランディ、eビターラなどが並ぶ一方、イグニスの名前はありません。

つまり、現時点で「スズキ新型イグニス」と呼べる日本向け後継モデルについて、今回の素材内では正式発表を確認できません。

ここは予想情報と公式情報を混ぜないことが大切です。

「販売終了したから近いうちに新型が出る」とは限らず、国内ラインアップから外れた状態と、新型車の正式発表は別の話として考える必要があります。

イグニスの中古車は今も狙い目なのか?

新車販売は終わりましたが、中古車市場にはイグニスが残っています。

参考情報では中古車価格は44万~208万円、345台が掲載されていました。価格や掲載台数は常に変動するため、購入時には最新情報の確認が必要です。

イグニスのユーザーレビューでは、2016年モデルの満足度が4.04、エクステリア4.29、燃費4.18、走行性能3.86などとなっていました。

特徴的なのは、デザインに対する評価がかなり分かれている点です。

リアまわりを含めて独特の造形なので万人受けするタイプではありませんが、反対に「他人と被りにくい」「一目でイグニスだと分かる」という個性があります。

私は中古車選びでは、この「人気が突出していないけれど実用性は十分」という車種に面白さを感じます。

人気SUVという肩書だけで中古価格が高くなっている車よりも、自分の用途に合えばイグニスのようなモデルのほうが予算を抑えやすいケースがあるからです。

ただし生産終了車なので、欲しいグレード、駆動方式、ボディカラー、走行距離まで条件を細かく指定すると選択肢が急に少なくなります。

「新型を待つ」より、現行中古車が気に入っているなら状態の良い個体を探すという考え方も現実的でしょう。


スズキ新型バレーノはどうなった?インドでは全面改良済み

「スズキ 新型 バレーノ」については、イグニスとは事情が異なります。

バレーノは海外、とくにインドで非常に重要な主力車として新型へ全面改良されています。

スズキのインド子会社マルチ・スズキ・インディアは、全面改良した新型バレーノを2022年2月23日にインドで発売しました。

バレーノは2015年にインドで発売され、プレミアム販売網「NEXA」を通じて販売されてきたハッチバックです。

2021年11月にはインド国内累計販売100万台を達成。

さらに2021年のインド乗用車モデル別販売台数では、ワゴンRが183,851台で1位、スイフトが175,052台で2位、バレーノが172,241台で3位となりました。

この数字を見るだけでも、バレーノが日本で抱かれているイメージ以上に、スズキにとって重要な世界戦略車だと分かります。

2022年型の新型バレーノでは、従来モデルの使いやすいパッケージングを保ちながら、外装、内装、先進装備、後席快適性などを大きく進化させました。

外観は後方へ向かって傾斜するルーフラインを強調し、ボディサイドにはシャープなキャラクターラインを採用。

フロントには新しいグリルと左右に広がるクローム加飾が組み合わされ、前後ランプには特徴的な3灯式LEDが採用されています。

内装は黒と紺の2トーンが基本で、インパネやステアリングにシルバー加飾を配置しました。

装備面では9インチの大型タッチパネル式ディスプレイオーディオ、全方位モニター、ヘッドアップディスプレイ、コネクテッドサービス「スズキコネクト」への対応などが注目ポイントです。

後席にはエアコン吹き出し口やUSB充電ソケットを用意し、シートクッションも改良されています。

※画像はAIによるイメージ

インド仕様のボディサイズは全長3,990mm×全幅1,745mm×全高1,500mm。

1.2Lガソリンエンジンを搭載し、トランスミッションは5MTまたは5AGSとされています。


日本で販売されたバレーノと新型はどう違う?

日本でも「バレーノ」という名前に聞き覚えがある人はいるでしょう。

日本向けバレーノは2016年3月に導入され、1.2L自然吸気エンジン搭載の「XG」が3月9日、1.0L直噴ターボ搭載の「XT」が5月13日に発売されました。

当時の税込価格はXGが1,414,800円、XTが1,617,840円でした。

特にXTに搭載されたK10C型ブースタージェットエンジンは、0.996Lの直列3気筒直噴ターボながら最高出力111PS、最大トルク160N・mを発生。

1,500~4,000rpmという日常的に使う回転域で最大トルクを発生する設定で、6速ATと組み合わされていました。

XGには1.242LのK12C型デュアルジェットエンジンとCVTを搭載し、最高出力91PS、最大トルク118N・mを発生しました。

JC08モード燃費は1.0Lターボが20.0km/L、1.2L自然吸気が24.6km/Lでした。

さらに車両重量はXGが910kg、XTでも950kg。

現在の車は安全装備や電動化によって重量が増える傾向がありますから、1トンを大きく下回る車重は今振り返るとバレーノの大きな特徴だったと感じます。

安全装備としてミリ波レーダーを用いた「レーダーブレーキサポートII」やアダプティブクルーズコントロールも採用されていました。

ただし、2026年時点の国内スズキ公式ラインアップにはバレーノは掲載されていません。

そのため、インドで販売されている新型バレーノを見て「日本でも新型がすぐ発売される」と考えるのは早計です。

現状は、海外では新型へ進化している一方、日本向け復活について今回確認できる正式情報はないと整理するのが最も正確です。


スズキ新型車3モデルから見える今後の戦略とは?

今回のDR-Z4S/DR-Z4SM、イグニス、バレーノを並べてみると、同じ「スズキの新型」という言葉でも状況がまったく違うことが分かります。

DR-Z4S/DR-Z4SMは、新しい商品として積極的に展開されているモデルです。

一方、イグニスは日本で販売を終え、バレーノはインドなど海外市場を中心に新世代へ移っています。

私はここに、スズキの「市場ごとに必要な車種をはっきり分ける」という考え方が表れているように感じます。

日本では現在、軽自動車にアルト、スペーシア、ハスラー、ワゴンRなどを揃え、小型乗用車にはスイフト、ソリオ、クロスビー、フロンクス、ジムニー系といったモデルがあります。

さらにEVではeビターラやeエブリイもラインアップされています。

この状態でイグニスやバレーノを日本へ再投入するなら、「既存モデルでは満たせない役割」が必要になります。

たとえばイグニスは、軽自動車より余裕がありながらクロスビーよりコンパクトという独特のサイズ感が魅力でした。

しかし市場全体を見ると、SUV需要を受け止める車種は以前より増えています。

バレーノも同様で、国内にはスイフトという非常に分かりやすいコンパクトハッチバックがあります。

そのため海外仕様のバレーノが魅力的だからといって、そのまま日本へ持ち込めば売れるとは限りません。

ここは車好きとして「ぜひ日本でも」と期待したくなる部分ですが、販売網や価格、衝突安全・法規対応、既存車種との棲み分けまで考えると簡単ではないでしょう。

一方、DR-Z4Sのようなモデルは事情が違います。

舗装路から林道まで遊べるデュアルパーパスという明確な個性があり、代替しにくい価値があります。

電子制御まで充実させながら、本格的な21インチフロントタイヤや300mmの最低地上高を確保したことで、「本当にオフロードで遊びたい人」に向けた特徴も薄めていません。

私なら今回の3モデルの中で、最も「新型らしい進化」を感じるのはDR-Z4Sです。

昔ながらの軽さや単気筒エンジンの楽しさを残しつつ、トラクションコントロールやライディングモードを追加することで、古い価値を捨てずに現代化しているからです。

逆にイグニスとバレーノについては、根拠のない日本復活予想よりも、まず現在の国内ラインアップと海外展開を分けて見るべきでしょう。

新型車情報では「海外で発表=日本発売」と受け取りやすいのですが、実際には市場ごとの商品戦略が大きく異なります。

この違いを理解しておくと、今後スズキの海外新型車がニュースになったときにも、情報を冷静に判断しやすくなります。


まとめ

スズキの新型車情報を整理すると、新型オフロードバイクではDR-Z4S/DR-Z4SMが大きく進化し、イグニスは国内販売終了、バレーノは海外で全面改良済みという3つの異なる状況が見えてきます。

DR-Z4SとDR-Z4SMは398cc単気筒エンジンにS.I.R.S.を組み合わせ、Gモード付きトラクションコントロールやSDMS、ABS解除モードなどを採用。DR-Z4Sの日本向けメーカー希望小売価格は1,199,000円です。

イグニスは2016年に国内発売され、個性的なコンパクトSUVとして展開されましたが2024年5月に販売終了しました。2026年時点の国内公式ラインアップにも掲載されておらず、新型日本仕様について今回の資料で正式発表は確認できません。

バレーノはインドで2022年2月23日に全面改良モデルが発売され、9インチディスプレイオーディオ、ヘッドアップディスプレイ、スズキコネクトなどを採用しました。一方、日本では現行ラインアップから外れているため、海外新型と日本導入は分けて考える必要があります。

新型車という言葉だけを追うのではなく、「日本で正式発表されたのか」「海外だけのモデルなのか」「すでに販売終了した車種なのか」を整理することが、賢く新車情報を見るコツだと私は考えています。


よくある質問

スズキの新型オフロードバイクDR-Z4Sはどんなモデルですか?

398cc水冷4サイクル単気筒DOHCエンジンを搭載するデュアルパーパスモデルです。前21インチ・後18インチタイヤ、最低地上高300mmを確保し、街乗りから本格的なオフロードまで幅広い走行を想定しています。

S.I.R.S.には3モードのSDMS、Gモードを含むトラクションコントロール、ABS解除モードなどが採用されています。

スズキ新型イグニスは日本で発売されていますか?

今回の資料で、日本向け新型イグニスの正式発表は確認できません。

日本で販売されていたイグニスは2016年2月18日に登場し、2024年5月に販売終了しています。2026年時点のスズキ国内公式ラインアップにも掲載されていません。

スズキ新型バレーノは日本でも購入できますか?

2022年2月23日に全面改良された新型バレーノはインドで発売され、アフリカ、中南米、中東などへの輸出も案内されました。

一方、2026年時点の日本国内公式ラインアップにバレーノは掲載されておらず、今回の資料内では新型バレーノの日本再導入に関する正式発表は確認できません。

ソロ(そろ)/新車・カーライフ愛好家

日産新型キックスの最新情報まとめ!画像・仕様・e-POWERを徹底チェック

都会的でワイドな新型コンパクトSUVと第3世代e-POWERをイメージした先進的なシーン

日産新型キックスは、2026年6月18日にフルモデルチェンジして発売され、第3世代e-POWERやe-4ORCE、広くなった室内、力強いデザインまで大幅に進化しました。

旧型から約6年ぶりの刷新となり、価格は299万9700円から。発売後の受注も好調で、2026年8月3日時点では1万1388台に達しています。

日産新型キックスの最新情報は?2026年6月18日に全面刷新

日産新型キックスは、2026年6月18日に発売された現行モデルです。

日本では2020年に登場した先代から約6年ぶりのフルモデルチェンジとなり、単なるデザイン変更ではなく、プラットフォーム、パワートレーン、室内空間、四輪駆動システムまで広範囲に手が入っています。

新型のコンセプトは「タフ&アジャイル」。アメリカンフットボール選手のような力強さと俊敏さをイメージし、フロントフェイスにもアメリカンフットボールのヘルメットから着想を得たデザインが採用されました。

従来型で使われていたVプラットフォームから、新型ではCMF-Bプラットフォームへ変更されています。

ボディサイズは全長4365mm、全幅1800mm、全高1615mmが基本で、4WD車は全高1610mm。ホイールベースは2655mmです。

先代と比べると全長は75mm、全幅は40mm拡大しています。

つまり新型キックスは、従来の「扱いやすい小型SUV」という立ち位置を残しながらも、ひと回り堂々とした車格へ寄せてきたモデルと考えると分かりやすいでしょう。

一方で全幅1800mmになった点は、購入前に確認したいポイントです。

日本の狭い住宅街や機械式駐車場では、数値上の40mm拡大以上に大きく感じる可能性があります。試乗レビューでも、実車は写真以上に大きくスタイリッシュに感じる一方、狭い道路では幅に気を使うという声が出ています。

個人的には、この1800mmという全幅が新型キックス選びの一つの分岐点だと思います。

見栄えや後席の余裕を手に入れた代わりに、「とにかくコンパクトで気楽に扱えるSUV」という旧型の長所からは少し方向転換した印象です。


日産新型キックスの画像で分かる外観の進化とは?

日産新型キックスの画像を見ると、旧型との違いが最も分かりやすいのはフロントフェイスです。

水平基調のワイドなグリルと薄型LEDヘッドライトをシームレスにつなげ、車幅の広さを強調するデザインに変わりました。

特に上級のGグレードでは、グロスブラックの加飾や専用19インチアルミホイールを採用。都市型SUVらしい上質感が強調されています。

Gグレードのタイヤサイズは225/45R19です。

対するXグレードは17インチアルミホイールを採用し、タイヤサイズは215/60R17。無塗装樹脂のアーチモールやブラックアウトしたロア部分によって、アウトドア寄りのタフな雰囲気に仕上げています。

同じ新型キックスでも、GとXではかなりキャラクターが違います。

Gは「都会で映える上質SUV」、X系は「道具感のある実用SUV」という分け方が分かりやすいでしょう。

リアには左右を横断するテールランプを配置し、黒いグラフィックと組み合わせてワイド感を強調しています。

横から見るとフェンダーの張り出しが大きく、ルーフ後端へ向かって滑らかに傾斜するシルエットも特徴です。

日産公式ギャラリーでは外観や内装の画像が用意されており、MOTAでは記事本文39枚、フォトギャラリーを含めて全62枚の新型キックス画像が紹介されました。

写真を見るときは、単に「かっこいいか」だけでなく、19インチのGと17インチのXで足元の印象がどれほど違うかも確認しておくのがおすすめです。

※画像はAIによるイメージ

私は、ここが新型キックスの意外に重要なポイントだと感じます。

上級Gの19インチは見た目の迫力では有利ですが、試乗では17インチ仕様のX e-4ORCEについて、荒れた路面でのしなやかさが高く評価されています。

新車選びではつい最上級グレードに目が向きますが、写真映えと実際の乗り心地は必ずしも同じ方向ではありません。

見た目だけでGに決めず、17インチ仕様も実際に乗り比べる価値がありそうです。


日産新型キックスの仕様は?サイズ・価格・燃費をチェック

日産新型キックスには、2WDと4WDのe-4ORCEが設定されています。

主なグレードと価格、WLTCモード燃費を整理すると次のようになります。

グレード 駆動方式 価格の目安 WLTC燃費
X シンプルパッケージ 2WD 299万円台 25.7km/L
X 2WD 325万円台 25.7km/L
X+ 2WD 354万円台 25.7km/L
G 2WD 389万円台 23.4km/L
X e-4ORCE シンプルパッケージ 4WD 334万円台 21.5km/L
X e-4ORCE 4WD 359万円台 21.5km/L
X+ e-4ORCE 4WD 389万円台 21.5km/L
G e-4ORCE 4WD 424万円台 20.1km/L

日産公式のメーカー希望小売価格は299万9700円からです。

なお、メーカー希望小売価格は参考価格で、実際の販売価格は販売会社によって異なります。オプションや諸費用も別途必要になるため、購入時の最新価格は販売店で確認しておきましょう。

エンジン排気量は1433ccで、発電用エンジンの最高出力は72kW、98PS。最高トルクは115N・mです。

2WDモデルの駆動用モーターは最高出力105kW、143PS、最大トルク315N・mを発生します。

最小回転半径は5.3mです。

全長4365mm×全幅1800mmというボディサイズを考えれば、極端に取り回しが悪い数字ではありません。

そして燃費で注目したいのが、2WDのX系でWLTCモード25.7km/Lを実現していることです。

第3世代e-POWERの採用によって、旧型からWLTCモード燃費は約11%向上したとされています。

一方、装備の充実したGでは23.4km/L、G e-4ORCEでは20.1km/Lです。

そのため燃費と価格を重視する人にとっては、必ずしも最上級Gが最適とは限りません。

「高いグレードほど正解」と考えるより、必要な装備とタイヤサイズ、駆動方式を整理して選んだほうが、新型キックスでは満足度が高くなると思います。


日産新型キックスe-POWERは何が変わった?

新型キックス最大の技術的な注目点が、日本市場で第3世代e-POWERを採用したことです。

e-POWERは、ガソリンエンジンで直接タイヤを駆動する一般的なハイブリッドとは仕組みが異なります。

エンジンは基本的に発電を担当し、タイヤを動かす主役はモーターです。

そのためアクセル操作に対する反応が速く、電気自動車に近い滑らかな加速感を得やすいことが特徴です。

新型キックスでは、発電専用の1.4リッター自然吸気エンジンとともに、モーター、インバーター、減速機、増速機、発電機を一体化した5-in-1電動ユニットを日産として初めて搭載しました。

このユニットは旧型比で剛性を60%高めたとされています。

また、エンジンを効率よく動かせるようになったことで、50km/h走行時にエンジンが作動している条件では、騒音を4.5dB低減。

市街地を約10分走行する想定では、従来4回だったエンジン始動回数を1回まで減らせたというデータもあります。

ここは単純な「馬力アップ」以上に重要です。

e-POWERではモーター走行そのものが滑らかでも、発電のためにエンジンが頻繁に始動すると、静かな車内との落差が気になることがあります。

そのエンジンの存在感そのものを小さくする方向に進化したのが、第3世代e-POWERの大きな特徴です。

実際の試乗でも、街中ではエンジンの存在をあまり感じないほど静粛性が高く、高速道路でも巡航に戻ると静かな環境になるという評価が出ています。

個人的には、新型キックスを見るならカタログ上の25.7km/Lだけでなく、「エンジンがいつ動いたのか気になりにくいか」を試乗で確認してほしいと思います。

e-POWERの価値は燃費だけではなく、この自然な電動感にこそあるからです。


e-4ORCEは必要?新型キックス4WDの特徴

新型キックスには、日産独自の電動駆動4輪制御技術「e-4ORCE」が設定されています。

前後2基のモーターとブレーキを統合的に制御し、発進や加速だけでなく、旋回時や減速時の車両姿勢まで整える仕組みです。

4WDというと「雪国のための装備」という印象を持つ人も多いでしょう。

しかし、新型キックスのe-4ORCEは悪路走破性だけでなく、普段の舗装路での乗り心地や曲がりやすさも狙っている点が特徴です。

X e-4ORCEの17インチ仕様を試乗した評価では、60扁平タイヤによるしなやかな乗り味と、e-4ORCEによる機敏な旋回性能の組み合わせが高く評価されています。

さらにe-4ORCE仕様には「SPORT」「STANDARD」「ECO」に加えて、新型キックスとして初めてSNOWモードも設定されています。

※画像はAIによるイメージ

発売後の受注を見ると、2WDが65%、e-4ORCEが35%でした。

旧型より4WDを選ぶ人が増えており、日産ではメディアでの走行評価や販売店での試乗が、e-4ORCE人気につながっていると分析しています。

降雪地域ではない販売店でも、試乗したユーザーから「初めて4WDが欲しいと思った」という趣旨の反応があったと紹介されています。

これはかなり興味深い動きです。

4WDを保険として選ぶのではなく、乗り味そのものを良くするために選ぶ人が増えているからです。

コスパ重視で考えるなら、当然2WDのほうが車両価格と燃費では有利です。

ただし新型キックスでは、e-4ORCEを単なる雪道対策と考えず、「乗り心地や操縦性も含めて追加費用に価値があるか」で判断したほうがよいでしょう。


日産新型キックスの内装・後席・荷室はどこまで広くなった?

新型キックスの室内は、外観以上に進化を感じやすい部分です。

インストルメントパネル、センターコンソール、ドアトリムには合皮やファブリックなどの柔らかい素材を使い、見た目だけでなく手で触れたときの質感も重視しています。

上級Gでは合皮シートを採用し、パノラミックガラスルーフも標準装備されます。

メーターとセンターディスプレイには、12.3インチ画面を2枚並べた統合型インターフェースディスプレイを採用。

Google搭載のNissanConnectインフォテインメントシステムも設定されています。

一方で、Google搭載機能を省いた「NissanConnectインフォテインメントシステム[シンプル]」もあり、こちらでは「ナビゲーション by ゼンリン」が使用されます。

GではNissanConnectインフォテインメントシステムの装着率が82%、X+でも59%に達しています。

新型キックス購入者が、単に低価格を求めるのではなく、先進装備にも予算をかけていることが分かります。

さらにGでは、前席ヘッドレストにスピーカーを内蔵するBOSEパーソナルプラスサウンドシステムも選択可能です。

そして私が新型キックスで特に注目したいのが後席です。

先代で弱点になりやすかった後席の膝まわりや頭上空間が拡大され、4.5度のリクライニング機能やアームレストも追加されました。

後席左右にはゼログラビティーシートも採用されています。

試乗記事では、BセグメントSUVとしてはかなり余裕があり、ライバルとしてホンダ・ヴェゼルを意識して開発したことが感じられる広さと評価されています。

ラゲッジ容量も476Lを確保し、開口部を拡大。後席を倒すことで長尺物やアウトドア用品にも対応できます。

100V・1500WのAC電源は、シンプルパッケージを除くグレードでオプション設定されています。

キャンプ用品だけでなく、停電時に家電へ給電したい人にとっても魅力のある装備です。

つまり新型キックスは、「運転する人のためのコンパクトSUV」から、後席や荷室まで含めて家族で使いやすいSUVへ一歩広がったモデルと見ることができます。


新型キックスは売れている?受注1万1388台の中身

新型キックスは発売直後から受注が好調です。

日産によると、2026年8月3日時点の受注台数は1万1388台となりました。

6月18日の発売から2か月足らずで1万1000台を超えた計算です。

興味深いのは、安価なXやXシンプルパッケージだけでなく、2WD、4WDともにGやX+といった上位グレードの人気が高いことです。

日産は当初、競合車に対する価格競争力を持たせたX系の需要も強いと想定していましたが、初期受注では予想以上に上級グレードへ人気が集まりました。

ボディカラーでも、新型ならではの傾向が出ています。

2トーンカラーの比率は44%。旧型キックスでは28%だったため、新型では大きく増えています。

日産は、個性的なエクステリアと2トーンカラーの相性が良いことが理由の一つと分析しています。

G専用のコミュニケーションカラー「レゾナンスブルー」は、G購入者の15%に選ばれているとのことです。

購入前に乗っていたメーカーを見ると、77%が日産車、23%が他社車でした。

発売初期は旧型キックスやエクストレイルなどからの乗り換えが多かった一方、他社からの乗り換え比率は6月の18%から7月には26%へ上昇しています。

年齢では50代が最も多く、30代以下と40代を合わせると33%でした。

日産としては若い世代にも訴求を強めていく考えです。

販売店からは、展示車を見て来店した人や、短時間の試乗をきっかけに購入意欲が高まったユーザーがいることも報告されています。

デザインについて「かっこいい」、走りについて「楽しい」、価格について「想像より安い」「内容を考えるとお買い得」といった趣旨の反応が出ていることも紹介されました。

もちろん発売直後は新型車を待っていた日産ファンの注文が多く入りやすいため、初期受注だけで長期的な人気を判断することはできません。

それでも、安価なグレード一辺倒ではなく上位仕様やe-4ORCEが選ばれている点は、新型キックスの商品力を見るうえで意味のある数字だと考えます。


新型キックスの納期と今後はどうなる?

新型キックスでは、発売初期にグレードやメーカーオプションの注文が想定を上回り、一時的に案内される納期が長くなったとされています。

日産はサプライヤーとの連携を強め、少しでも早く納車できる体制作りを進めていると説明しています。

実際の購入者の投稿では、2026年8月時点で9月中旬の納車予定を案内された例もありますが、納期はグレード、ボディカラー、オプション、地域などによって変わります。

注文時には販売店で最新状況を確認するのが確実です。

生産についても新型キックスには大きな背景があります。

現在、新型キックスを生産しているのは神奈川県横須賀市の追浜工場です。

追浜工場ではノートやオーラなど日産の主力モデルも生産しており、新型キックスを含め生産能力を活用している状態とされています。

一方、追浜工場は閉鎖が決定しており、閉鎖後は九州の工場でキックスの生産を継続する方針です。

クルマそのものの性能とは直接関係ありませんが、日産の国内生産体制が大きく変わる節目に登場したモデルという意味では、新型キックスは象徴的な1台でもあります。

さらに今冬には、専用の内外装パーツや防水シートなどを採用するカスタムモデル「ROCK CREEK(ロッククリーク)」の発売も予定されています。

アウトドア色を強めたい人は、通常モデルだけで即決せず、ROCK CREEKの詳細を待って比較するのも一つの方法でしょう。


新型キックスをどう評価する?価格だけで選ばないSUVになった

ここからは私見です。

新型キックスを一通り見て最も印象的なのは、日産が「安めのコンパクトSUV」だけを狙わなかったことです。

299万9700円から買える入口を残しながら、G e-4ORCEでは400万円を超える価格帯まで設定し、BOSE、パノラミックガラスルーフ、NissanConnect、19インチホイールなどを組み合わせています。

それでも実際には上位グレードがよく選ばれています。

これは、新型キックスが単純な価格勝負ではなく、デザイン、電動走行、室内の快適性を含めた「少しこだわって選ぶSUV」として受け入れられている証拠の一つだと考えられます。

ただ、私なら購入時に一度立ち止まって、GだけでなくX+やX e-4ORCEも比較します。

理由は17インチ仕様の存在です。

一般的にホイールが大きいほど見た目の迫力は増しますが、タイヤの厚みは薄くなり、価格や交換費用も高くなる傾向があります。

今回の試乗評価では、17インチのX e-4ORCEが荒れた道路でしなやかに走り、e-4ORCEによって旋回性もしっかり確保されていました。

これはコスパ重視の車選びでは見逃せません。

「最高級グレードが最良」ではなく、17インチ+e-4ORCEという組み合わせが、実用面では隠れた本命になる可能性があると私は感じます。

一方、とにかく燃費と価格を優先するなら、WLTC25.7km/Lの2WD X系が合理的です。

新型キックスはグレードによって性格がかなり変わるため、予算だけで上から削っていくより、「燃費」「乗り心地」「4WD」「内装装備」の優先順位を先に決めたほうが選びやすいでしょう。

第3世代e-POWERについても、スペック表だけでは判断しにくい部分です。

静粛性やモーターならではのレスポンスは、実際に運転してこそ差を感じやすいので、購入候補なら2WDとe-4ORCEを連続して試乗するのがおすすめです。

新型キックスは、画像を見て惹かれ、試乗するとさらに印象が変わるタイプのクルマだと思います。


まとめ

日産新型キックスは、2026年6月18日に発売されたフルモデルチェンジ車で、価格は299万9700円からです。

ボディは全長4365mm、全幅1800mmへ大型化し、力強い外観と広くなった後席、476Lのラゲッジスペースなど、日常での使いやすさを大きく高めました。

走りでは第3世代e-POWERを日本市場で採用し、5-in-1電動ユニットによって静粛性や効率を向上。2WDのX系ではWLTCモード25.7km/Lを実現しています。

さらにe-4ORCEも用意され、2026年8月3日時点の受注では4WD比率が35%に達しました。

受注総数は1万1388台で、GやX+など上位グレードの人気も高く、新型キックスが「価格だけで選ぶコンパクトSUV」ではなくなっていることがうかがえます。

画像で見るデザインの迫力、第3世代e-POWERの静かさ、17インチと19インチの乗り味、そしてe-4ORCEの効果まで含めて比較すれば、自分に合う新型キックスがかなり見えやすくなるでしょう。


よくある質問

日産新型キックスはいつ発売されましたか?

日産新型キックスは2026年6月18日に発売されました。先代から約6年ぶりとなるフルモデルチェンジです。

日産新型キックスの価格はいくらからですか?

メーカー希望小売価格は299万9700円からです。グレードやe-4ORCEの有無、メーカーオプションによって価格は変わります。

日産新型キックスのe-POWER燃費はどのくらいですか?

2WDのX系グレードではWLTCモード25.7km/Lです。Gは23.4km/L、4WDのe-4ORCE系は21.5km/L、G e-4ORCEは20.1km/Lとなっています。