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スバル新型レガシー・レガシィアウトバックはどうなる?最新動向を解説

大型クロスオーバーSUVのシルエットと山道を組み合わせた新型アウトバック復活をイメージするシーン

スバル新型レガシーを待つ人にとって、最大の注目点は新型レガシィアウトバックが「アウトバック」として日本へ復活する可能性です。

日本向けレガシィアウトバックは2025年3月末で受注を終了しましたが、次期アウトバックについては2026年12月頃、あるいはそれ以降の国内導入が予想されています。ただし、価格や日本発売時期、パワートレインなどは現時点で正式発表されたものではなく、予想情報として見ておく必要があります。

スバル新型レガシー・レガシィアウトバックは日本で復活する?

結論から言えば、新型レガシィアウトバックに相当するモデルが、日本で「アウトバック」として再び販売される可能性が注目されています。

日本のレガシィアウトバックは2025年3月末で受注を終了しました。レガシィツーリングワゴンやセダンのB4もすでに国内ラインアップから姿を消していたため、これによって長く親しまれてきた「レガシィ」の車名はいったん日本市場から消える形になりました。

一方、アウトバックそのものの歴史が終わったわけではありません。

2025年には新世代のアウトバックが海外で登場し、さらに2025年10月29日から開催されたジャパンモビリティショー2025では、スバルが「アウトバック ウィルダネス」のプロトタイプを披露しています。

日本のモーターショーでアウトバックの派生モデルが実車展示されたことは、新型アウトバックの国内展開を期待する人にとって無視できない材料です。

MOTAが2026年1月7日に掲載したカーライフ・ジャーナリスト渡辺陽一郎氏の記事では、2026年12月頃、またはそれ以降に「アウトバック」の名称で日本販売が復活する可能性が高いと予想されています。

ここで注意したいのは、「2026年12月発売」がスバルから正式発表された日程ではない点です。

2026年8月時点のスバル公式国内ラインアップを見ると、フォレスター、クロストレック、レイバック、ソルテラ、トレイルシーカーなどは掲載されていますが、アウトバックはまだ通常販売モデルとして掲載されていません。

つまり現状を整理すると、

  • 日本仕様レガシィアウトバックは2025年3月末で受注終了
  • 新世代アウトバックは海外で展開
  • ジャパンモビリティショー2025でアウトバック ウィルダネスを披露
  • 2026年12月頃の日本復活説がある
  • ただし日本発売は正式発表前

という段階です。

「新型レガシーはいつ出るの?」と検索している方にとっては、ここが最も大切なポイントでしょう。

従来とまったく同じ「レガシィアウトバック」という名前で復活するとは限らず、新世代ではレガシィの冠を外した「アウトバック」として国内復帰する可能性があるわけです。


新型レガシィアウトバックの価格は450万〜650万円になる?

新型アウトバックの予想価格として挙げられているのが、約450万〜650万円です。

MOTAの記事では、アウトバックがフォレスターやレヴォーグレイバックより上級に位置するSUVになることから、ベーシック仕様でも450万円を超える可能性があると予想しています。

上級仕様については650万円程度まで上昇する可能性も示されています。

これは決して安い金額ではありません。

国内販売を終了したレガシィアウトバックの新車価格は425.7万〜451万円でしたから、予想通りなら新型はスタート価格から旧型の上級グレードに近い価格帯へ移行する計算です。

ただし、私はここが新型アウトバックの商品企画で非常に難しいところだと感じます。

スバルにはすでにフォレスターやレイバックがあります。アウトバックを復活させるなら、「少し大きなフォレスター」では存在意義が弱くなります。

そのため、価格を抑えることだけを優先するより、

広い後席、長距離での快適性、悪路走破性、上質感をまとめたスバルの最上級SUV

として明確に差別化してくる可能性が高いでしょう。

一方で、お得感を重視して車を選ぶなら650万円級の最上級仕様まで無理に狙う必要はないと私は考えます。

仮に450万円台から実用装備の整ったグレードが設定されるのであれば、そのモデルこそ一般ユーザーには気になる存在です。

購入価格だけを見るのではなく、「フォレスターでは少し物足りないが、輸入プレミアムSUVまでは必要ない」という人にとって価値があるかどうかが、新型アウトバック成功の分かれ目になりそうです。

※画像はAIによるイメージ

スバル新型レガシーのサイズは?全長4870mm級の大型SUVに

予想されている新型アウトバックのボディサイズは、かなり堂々としています。

項目 新型アウトバック予想値
全長 4870mm
全幅 1880mm
全高 1720mm
ホイールベース 2745mm
最低地上高 240mm
駆動方式 4WD

全長4870mm、全幅1880mmとなれば、日本では明確に大きなSUVです。

比較対象として挙げられているトヨタ・クラウンエステートは全長4930mm、マツダCX-80は全長4990mm・全幅1890mm、レクサスRXは全長4890mm・全幅1920mmです。

つまり新型アウトバックは、国産SUVの中でもかなり立派なサイズになります。

一方、全高は1720mmと予想され、クラウンエステートより約100mm高いとされています。

特にアウトバックらしいポイントが最低地上高240mmです。

最低地上高とは、簡単に言えば路面から車体の最も低い部分までの高さです。この数字が大きいほど、段差や未舗装路で車体下部をぶつけにくくなります。

4WDと組み合わせれば、雪道やキャンプ場へ向かう未舗装路などでも安心感につながります。

もっとも、日本で日常的に使うならサイズには注意が必要です。

全幅1880mmは、昔のレガシィを知る人がイメージする「扱いやすいワゴン」とは明らかに違います。

立体駐車場や狭い住宅街、スーパーの駐車場では気を使う場面が出てくるでしょう。

ここは新型レガシーを待っている人ほど確認してほしい部分です。

「レガシィという名前だから日本で扱いやすいサイズ」と考えるのではなく、新型アウトバックは世界市場を前提とした大型クロスオーバーSUVとして考えた方が現実に近いでしょう。


新型レガシィアウトバックは2.4LターボとSを搭載する?

パワートレインについては、2.4L水平対向4気筒ターボと2.5Lストロングハイブリッド「S」が候補として予想されています。

2.4Lターボについては、最高出力260馬力、最大トルク38.2kg-mという数値が挙げられています。

同系統のエンジンはWRX S4などにも使われており、新型アウトバックに搭載する場合は車重や使い方に合わせた専用チューニングになると予想されています。

260馬力という数字だけを見るとスポーツカー的に感じるかもしれません。

しかし大型SUVでは、最高速を競うためというより、高速道路への合流や追い越し、坂道などで余裕を持って加速するための力と考えた方が分かりやすいでしょう。

もう一つ注目されているのが、2.5L水平対向エンジンを使うストロングハイブリッド「S」です。

Sはフォレスターやクロストレックでも展開されているスバルの新しい電動化技術で、新型アウトバックにも採用される可能性があります。

予想システム出力は200馬力です。

個人的には、日本仕様を考えるなら2.4LターボだけでなくSが設定されるかどうかはかなり重要だと思います。

アウトバックは長距離ドライブに似合う車ですが、日本では普段の買い物や街乗りにも使われます。

大型ボディに2.4Lターボだけでは燃料代を気にするユーザーも少なくないでしょう。

Sが用意されれば、アウトバックの快適性や4WD性能を残しながら、日常での燃費負担を抑えたいユーザーにも選択肢が広がります。

トランスミッションはリニアトロニック、駆動方式は4WDのみと予想されています。

サスペンションはフロントがストラット、リアがダブルウィッシュボーンという構成です。

派手さはありませんが、スバルが得意としてきた安定感や長距離での乗りやすさを重視するなら、非常にアウトバックらしい構成と言えるでしょう。


新型アウトバック ウィルダネスとは?日本仕様の本命になる可能性

新型アウトバックを語るうえで外せない存在が「WILDERNESS(ウィルダネス)」です。

ウィルダネスは、通常モデルよりアウトドア志向や悪路走破性を強めたスバルのシリーズです。

北米では以前からアウトバックなどに設定されていましたが、日本でも2025年10月29日のジャパンモビリティショー2025で「アウトバック ウィルダネス」のプロトタイプが披露されました。

同じイベントではフォレスター ウィルダネスも公開されています。

スバルは今後、舗装路でのスポーティな走りを強調する「STI」と、自然の中での走破性やタフさを強調する「WILDERNESS」という方向性を、ブランドを際立たせる要素として活用していく動きが見えます。

新型アウトバックはスバルSUVの最上級モデルになると考えられるため、日本仕様をウィルダネス中心に展開する可能性も指摘されています。

もし本当にウィルダネスだけで導入された場合、従来のレガシィアウトバックとは性格が少し変わります。

従来モデルには「上質なステーションワゴンとSUVの中間」のような魅力がありました。

対してウィルダネスは、タフな外観や高い最低地上高などを前面に出すモデルです。

私は、日本ではウィルダネス一本に絞るより、上質な標準仕様とウィルダネスの2方向がある方がアウトバックらしいと思います。

キャンプやアウトドアを楽しむ人にはウィルダネスが魅力的ですが、高速道路を使った旅行や長距離移動を中心に考えてアウトバックを選んできた人も多いからです。

正式な日本仕様が発表された際は、「アウトバックが復活した」というニュースだけでなく、どのキャラクターのモデルが日本に入ってくるのかまで確認する必要があります。

※画像はAIによるイメージ

なぜスバルは新型アウトバックを日本で復活させるのか?

アウトバック復活が期待される背景には、スバルの商品ラインアップ上の事情があります。

現在の国内スバルSUVでは、フォレスターやレヴォーグレイバックが上級クラスを担っています。

しかし、そのユーザーが次にさらに大きく上質なSUVへ乗り換えようとすると、スバル車の中に明確な上位モデルがないという問題があります。

たとえばフォレスターやレイバックに乗っている人が、次はもっと広くて上質なSUVが欲しいと考えた場合、BMWをはじめとする輸入SUVなどへ流れる可能性があります。

そこでスバルの中でステップアップできる車としてアウトバックが存在すれば、ブランドを乗り継いでもらいやすくなります。

これは単なる1車種の復活以上に重要です。

車のラインアップは階段のようなものです。

下からクロストレック、フォレスター、レイバックなどがあっても、その上の段がなければ、ユーザーは別のメーカーの階段へ移ってしまいます。

アウトバックが復活すれば、その一番上の段を再び用意できます。

さらにMOTAの記事では、アウトバックの生産を北米から群馬工場へ移す事情も、日本販売を後押しする材料として挙げられています。

従来のように海外から輸入する前提ではなく、国内生産になれば日本市場へ展開するハードルは下がります。

ただし、この点を含め、日本向け生産・販売計画の詳細についてはスバルの正式発表を待つ必要があります。


新型レガシィアウトバックの室内はどれくらい広くなる?

新型アウトバックの大きな魅力になりそうなのが、室内空間です。

予想ホイールベースは2745mm。

ボディそのものが大きいため、前席だけでなく後席にもかなり余裕のあるパッケージになるとみられています。

紹介されているモデルでは、身長170cmの大人が後席に座った場合、膝先に握りこぶし約3つ分の空間が確保されるとされています。

比較対象として、クラウンエステートやフォレスターでは約2つ半とされており、新型アウトバックの後席は国産SUVでもかなり広い部類になるという評価です。

これはアウトバックの使い方を考えると重要です。

大型SUVだからといって、見た目だけ立派で室内が狭ければ実用車としてのお得感は薄れてしまいます。

アウトバックはファミリーカーとして使う人もいれば、夫婦で長距離旅行へ行く人、アウトドア用品を大量に積む人もいます。

リアゲートの角度も立てられ、荷室長や荷室幅だけでなく高さ方向にも荷物を積みやすい設計になるとされています。

大型SUVを買うなら、個人的には豪華な加飾よりこうした「毎回使える広さ」にお金を払いたいところです。

もし450万円を超える価格になったとしても、後席と荷室が本当に広く、長距離移動が快適なら、単純な価格だけでは測れない価値が出てきます。


レガシィはなぜ日本から消えた?アウトバック復活までの流れ

そもそもアウトバックは、レガシィツーリングワゴンをベースとして誕生したクロスオーバーモデルです。

日本では初期に「レガシィグランドワゴン」、その後「レガシィランカスター」といった名称でも販売され、1990年代から2000年代前半に人気を集めました。

当時の魅力は、ステーションワゴンの使いやすさに高い最低地上高や4WDを組み合わせたことです。

今でこそクロスオーバーSUVは珍しくありませんが、アウトバックはこのジャンルを早い時期から形にしてきた存在でした。

その後、日本名が「レガシィアウトバック」となり、モデルチェンジのたびにボディサイズが拡大します。

特に2009年のフルモデルチェンジ以降は、大型化の影響もあり、日本市場での販売規模は縮小していきました。

そして2024年には、アウトバック誕生30周年を記念した「30th Anniversary」が500台限定で設定されました。

その後、2025年3月31日で国内販売を終了。

1989年に誕生したレガシィから数えると、36年にわたって続いた名前が国内ラインアップから姿を消すことになりました。

だからこそ今回の新型アウトバック復活説は、「単なる新型SUVの追加」以上に注目されています。

ただし、新型が「レガシィアウトバック」ではなく「アウトバック」として販売されれば、レガシィという名称自体が復活するわけではありません。

検索では「スバル 新型レガシー」「新型レガシィアウトバック」と調べる人が多いと思いますが、今後はレガシィとアウトバックを分けて考える必要があるかもしれません。


私見|新型アウトバックは「昔のレガシィの後継」を期待すると評価が分かれそう

ここからは私見です。

私は新型アウトバックについて、「レガシィが帰ってくる」と考えるより、スバルの新しいフラッグシップSUVが日本に入ってくると考えた方が期待とのズレが少ないと思います。

理由はサイズです。

全長4870mm、全幅1880mmという予想値を見る限り、昔のレガシィツーリングワゴンのような「日本でも扱いやすく、走りが良く、荷物も積める万能車」とは違います。

明確に大型SUVの領域です。

その代わり、最低地上高240mm、広い後席、大容量の荷室、2.4LターボやSといった内容が実現すれば、スバル車の中では非常に分かりやすい最上級モデルになります。

特に注目したいのは価格とグレード構成です。

予想価格が450万〜650万円と幅広いため、650万円級だけを見れば「スバルも高くなった」と感じる人は多いでしょう。

しかし、重要なのは入口となる450万円台の仕様です。

必要十分な安全装備や快適装備、S、4WDを備えた仕様が450万円台から選べるのであれば、大型SUVとしては検討する価値が出てきます。

逆にオプションを追加すると簡単に550万〜600万円を超えるようなら、クラウンエステートやCX-80、輸入SUVなどライバルとの比較は避けられません。

もう一つ気になるのが、フォレスターとの距離です。

アウトバックが大型化したことで両車のサイズ差は分かりやすくなりますが、日本の道路事情ではフォレスターの方が使いやすい人も多いでしょう。

つまり新型アウトバックは、すべてのスバルユーザーに向く車ではありません。

広さと長距離性能を本当に必要とする人が選ぶ最上級モデルという位置付けになれば、むしろ商品のキャラクターは明確になります。

私なら購入判断では、価格より先に自宅周辺の道路と駐車場を確認します。

全幅1880mm級の車では、10万円や20万円の値引き以上に「毎日の駐車でストレスがないか」が重要だからです。

高級感だけに惹かれて買うのではなく、自分の生活で大型ボディを使い切れるかまで考える。

これがお得感を重視する新型アウトバック選びでは一番大切だと思います。


まとめ|スバル新型レガシーの本命は「アウトバック」として復活か

スバル新型レガシー・レガシィアウトバックの最新動向を整理すると、日本では2025年3月末で従来型レガシィアウトバックの受注が終了した一方、次期アウトバックの国内復活が注目されています。

予想では発売時期は2026年12月頃またはそれ以降、価格は450万〜650万円。ボディサイズは全長4870mm、全幅1880mm、全高1720mm、最低地上高240mmという大型SUVになるとみられています。

パワートレインでは2.4L水平対向ターボに加えて、2.5Lストロングハイブリッド「S」の可能性も指摘されています。

また、ジャパンモビリティショー2025ではアウトバック ウィルダネスのプロトタイプが披露されました。

ただし、2026年8月時点では日本向け新型アウトバックの価格、発売日、グレード、パワートレインは正式発表されていません。

現時点では「2026年12月発売」と断定せず、あくまで有力な予想の一つとして受け止めるのが適切です。

そして最大のポイントは、仮に日本へ戻ってきても「レガシィアウトバック」ではなく「アウトバック」という独立した車名になる可能性があることです。

かつてのレガシィのような扱いやすいワゴンを期待する人には大型化が気になる一方、フォレスターやレイバックのさらに上を求めていた人には待望の選択肢になるでしょう。

正式発表された際は、発売日だけでなく、450万円台のグレードに何が標準装備されるのか、Sが日本に設定されるのか、そしてウィルダネス以外の仕様も用意されるのかに注目です。


よくある質問

スバル新型レガシィアウトバックは2026年に日本発売されますか?

2026年12月頃、またはそれ以降の国内販売が予想されています。ただし2026年8月時点では、スバルから日本発売日が正式発表されたわけではありません。

新型レガシィアウトバックの価格はいくらですか?

予想価格は約450万〜650万円です。従来型レガシィアウトバックの新車価格425.7万〜451万円より上の価格帯になる可能性がありますが、正式価格は発表待ちです。

新型は「レガシィアウトバック」という名前になりますか?

現時点では確定していません。日本で復活する場合、「レガシィ」の名称を付けずに「アウトバック」として販売される可能性が指摘されています。

ソロ(そろ)/新車・カーライフ愛好家

スバル新型SUV・軽クロスカントリーSUVは登場する?7人乗りや360ワゴン情報を整理

スバルの新型SUVをイメージした大型3列SUVとコンパクトな軽クロスカントリーSUVが並ぶ未来的なシーン

スバルの新型SUVでは7人乗り「ゲッタウェイ」が米国向けに発表済みですが、「360ワゴン」や新型軽クロスカントリーSUVについては、現時点で正式発表を確認できる情報ではありません。

「2025 スバル 新型 360ワゴン」「スバル 新型SUV 7人乗り」「2024年 スバル 新型 軽クロスカントリーSUV」といった言葉で検索すると、さまざまな予想情報が出てきます。

ただし、ここで注意したいのは、実際に発表された新型車と、復活が期待されている車名・予想モデルを分けて考えることです。

スバルでは2025年から2026年にかけてフォレスター、クロストレック、レックス、トレイルシーカーなどSUV系の動きが活発になっています。その一方、「360ワゴン」や軽クロスカントリーSUVについては期待が先行している面があります。

そこで今回は、現在分かっている具体的な新型車情報を軸に、7人乗りSUV、軽クロスカントリーSUV、そして「360ワゴン」という検索ワードがどこまで現実的なのかを整理します。

スバル新型SUVの7人乗りは登場する?ゲッタウェイは正式発表済み

「スバル 新型SUV 7人乗り」で探している人にとって、最も重要なモデルが新型ゲッタウェイ(GETAWAY)です。

スバルは2026年4月2日、米国で開催された「ニューヨーク国際オートショー2026」で、新型3列シートSUV「ゲッタウェイ」を世界初公開しました。

つまり、スバルの新型7人乗りSUVそのものは、単なる予想ではなくすでに実車として発表されています。

ゲッタウェイはスバルのBEV、つまりバッテリーだけで走る電気自動車シリーズの第4弾に位置付けられるモデルです。

それまでのBEVには「ソルテラ」「トレイルシーカー」「アンチャーテッド」があり、ゲッタウェイはそこへ3列シートという新しい選択肢を加える存在になります。

主な特徴を整理すると次の通りです。

  • 3列シートを採用し最大7人乗車
  • 前後に高出力モーターを搭載
  • システム最大出力420馬力
  • バッテリーは77kWhと95.8kWhの2種類
  • 95.8kWh仕様は約300マイル、約480km以上の航続距離を開発目標としている
  • 北米充電規格NACSを採用
  • 10%から80%までの急速充電時間は約30分
  • 電動格納式3列目シートを採用
  • 2026年後半以降に米国市場へ導入予定

特に目を引くのが420馬力という出力です。

7人乗りと聞くと、日本ではファミリー向けミニバンのような穏やかな性格を想像しがちですが、ゲッタウェイはかなり違います。

家族で乗れる実用性を持ちながら、前後モーターとAWDを組み合わせることで、スバルらしい走行性能も強く意識したSUVです。

個人的には、ここがゲッタウェイの面白いところだと感じます。単に「人数が乗れるSUV」ではなく、多人数乗車と走りを両立しようとしているからです。

かつて国内には「エクシーガ」や、その派生モデルとなる「クロスオーバー7」がありました。しかし現在の日本向けスバルには、常時販売されている3列7人乗りモデルがありません。

そのためゲッタウェイが注目されるのは、当然ともいえるでしょう。

※画像はAIによるイメージ

スバル新型7人乗りSUV「ゲッタウェイ」は日本発売される?

気になるのは、ゲッタウェイが日本へ来るのかどうかです。

結論からいえば、元ネタにある2026年5月30日時点では、日本市場への導入は未定とされています。

米国では2026年後半以降の導入が予定されていますが、日本仕様の発売日や価格、正式なボディサイズなどについて、日本販売を確定させる発表は示されていません。

一方で、国内でも関心はかなり高いようです。

複数のスバル販売店には発表後、「日本で販売する予定はあるのか」「実車はどこで見られるのか」「価格やサイズを知りたい」といった問い合わせが寄せられていると報じられています。

SNSでも、エクシーガやクロスオーバー7以降、スバルの3列車を待っていたという反応や、420馬力という性能への驚きなどが見られます。

ここで重要なのは、人気があることと国内発売が決まっていることは別だという点です。

検索結果では「日本発売か」「発売間近」といった表現が目につきやすいものの、正式決定していない段階では慎重に見る必要があります。

ただ、以前より導入を考えやすくなる材料はあります。

元ネタでは、新たな「米国製乗用車の認定制度」により、米国仕様車を日本へ導入する際のハードルが下がる可能性にも触れられています。

もちろん、これだけでゲッタウェイの国内投入が決まるわけではありません。

日本で販売するなら車両価格、充電環境、道路事情、駐車場サイズ、販売台数の見込みなど複数の条件を検討する必要があります。

私としては、日本導入で一番大きな問題は「7人乗りだから売れるか」ではなく、大型BEVの価格と使い勝手をどこまで日本市場に合わせられるかだと考えます。

仮に価格が高額になれば、ミニバンから乗り換えたい一般的なファミリー層より、性能やブランド性を重視する層が中心になる可能性があります。


2025年のスバル新型SUVはフォレスターやレックスも大きく進化

「スバルから新型SUVが続々出るらしい」という印象が広がっている背景には、2025年前後のラインナップ刷新があります。

代表的なのがフォレスターです。

日本向け新型フォレスターは2025年4月3日に発表され、4月17日に発売されました。旧型が2018年7月19日に発売されていたため、およそ6年ぶりの全面刷新となりました。

さらに2025年7月24日には「SPORT Black Selection」「SPORT EX Black Selection」という特別仕様車も発表されています。

クロストレックも2025年7月10日に改良モデルが発表され、同年10月30日には「WILDERNESS Edition」が登場しています。

この「WILDERNESS」という名前は、悪路やアウトドアを意識したスバルの世界観と相性がよく、「もっと本格的なクロスカントリー車が出るのでは」と期待させる要素のひとつでしょう。

また、コンパクトSUVのレックスも動きがあります。

レックスはもともと2022年11月に登場したスバルのコンパクトSUVで、ダイハツ・ロッキーをベースとするOEMモデルです。

2024年11月7日の一部改良では、リアのコーナーセンサーを2個から4個へ増加するなど、安全性が改善されました。

当時のボディサイズは全長3995mm×全幅1695mm×全高1620mm。5ナンバー枠に収まり、最小回転半径5.0mという扱いやすさも特徴でした。

さらに2025年にはレックスへハイブリッドが追加され、5月15日に先行受注、6月12日に発売されたとされています。

こうして見るとスバルのSUVラインナップは、大型だけに向かっているのではありません。

小型のレックス、主力のクロストレックやフォレスター、BEVのソルテラやトレイルシーカー、そして大型3列SUVのゲッタウェイという形で、サイズと用途の幅が広がっているのがポイントです。


2024年スバル新型「軽クロスカントリーSUV」の正体は?正式発表との違い

「2024年 スバル 新型 軽クロスカントリーSUV」という検索ワードについても整理しておきましょう。

現時点で今回提示された資料を見る限り、2024年にスバル独自開発の新型軽クロスカントリーSUVが正式発表された、という事実は確認できません。

ここはかなり重要です。

「軽クロスカントリーSUV」という言葉を見ると、スズキ・ジムニーのような軽規格の本格SUVを想像する人も多いでしょう。

スバルにも過去から軽自動車のイメージがあるため、「スバル版の本格軽SUVが復活するのでは」と期待したくなる気持ちはよく分かります。

しかし現在のスバルの軽自動車は、他社からOEM供給を受けるモデルが中心です。

2025年6月12日には軽ワゴン「ステラ」がフルモデルチェンジして発売されました。前モデル終了後の復活という形で、スライドドアを採用し、価格帯は135万8500円から205万7000円とされています。

ただしこれは、ジムニーのような本格的な軽クロスカントリー4WDとはジャンルが異なります。

つまり、

「スバルの新しい軽自動車が出る」=「スバル独自の軽クロスカントリーSUVが登場する」

とは限らないわけです。

この違いを押さえておかないと、予想CGや噂の記事を正式情報と勘違いしやすくなります。

※画像はAIによるイメージ

2025 スバル新型「360ワゴン」は本当に登場する?

もうひとつ検索されているのが「2025 スバル 新型 360ワゴン」です。

この名称から、多くの人がスバルの歴史的な軽自動車「スバル360」を連想するでしょう。

ただし、今回の元ネタ資料には、スバルが「360ワゴン」という名称の新型車を2025年に正式発売すると発表した事実は含まれていません。

したがって、「2025年に新型360ワゴンが発売された」「発売が決定している」と断定するのは適切ではありません。

ここは検索ユーザーにとって特に注意したいポイントです。

自動車情報では、過去の名車を現代風に復活させた予想CGや、「もし復活したら」という企画が話題になることがあります。

スバル360ほど知名度の高い名前であれば、現代の軽自動車として復活した姿を想像したくなるのも自然です。

しかし、正式な市販車情報として確認するときには、

  • SUBARUが正式発表しているか
  • 発表日が具体的に示されているか
  • 発売日や価格が公表されているか
  • 車両の諸元やグレードが確認できるか

といった情報を見るのがおすすめです。

この条件がそろっていなければ、少なくとも「発売決定車」と考えるのは早いでしょう。

一方で、スバルが小型車を完全に重視していないわけではありません。

レックスは全長4m以下の小型SUVとして展開されていますし、ステラなどの軽自動車もラインナップされています。

その意味で「コンパクトで実用的なスバル車」という需要自体は、今後も無視できないと考えられます。


スバルの新型SUV戦略から考える今後の可能性

ここからは私見です。

現在のスバルの商品展開を見ると、「360ワゴンのようなレトロ軽」より、まずSUVと電動化の拡充に力を入れているように見えます。

象徴的なのがトレイルシーカーです。

トレイルシーカーはBEVでありながら、スバルが長年培ってきたAWD制御を組み合わせ、都市部だけでなくアウトドアまで対応するモデルとして展開されています。

日本仕様では、74.7kWhのバッテリーを搭載。

一充電走行距離はET-SSのFWD車でWLTCモード734km、AWD車で690km、上級のET-HS AWDも690kmとされています。

急速充電では10%から80%まで約28分とされ、ET-SSはFWDが539万円から、AWDが594万円から。ET-HS AWDは638万円からという設定です。

こうした商品を見ると、スバルが今後強めたい方向はかなり分かりやすいと感じます。

単純にSUVの種類を増やすのではなく、「AWD」「アウトドア」「電動化」というスバルの得意分野を組み合わせる戦略です。

ゲッタウェイも同じ流れにあります。

7人乗りSUVという新しい実用性を加えながら、420馬力のモーターとAWDを組み合わせています。

一方、軽クロスカントリーSUVには別の可能性があります。

もし将来そのジャンルへ参入するなら、高価で本格的なモデルだけではなく、日常の買い物や通勤にも扱いやすく、雪道やアウトドアでも安心できる「身近なスバル」の方向が面白いと私は思います。

スバルの強みは、必ずしも豪華さではありません。

悪天候でも安心して走れるイメージや、アウトドアとの相性、安全性への信頼感にあります。

だからこそ、もし軽規格や小型車でクロスカントリー風モデルを作るなら、見た目だけをSUV風にするより、最低地上高や4WD性能、荷室の使いやすさなど、日常で実感できる部分をきちんと作り込んでほしいところです。

また、ゲッタウェイの国内導入を考える際には、別の視点もあります。

日本では3列シート需要の中心がミニバンです。

そこでスバルが3列SUVを入れるなら、ミニバンと真正面から室内空間だけで勝負する必要はありません。

「雪道へ家族で行きたい」「キャンプ道具を積みたい」「普段は5人以下だが、たまに6〜7人乗りたい」という層を狙うほうが、ブランドとの相性は良いと考えます。

つまり、ゲッタウェイの本当のライバルは単純な大型SUVだけでなく、アウトドア用途でミニバンを選んでいるファミリー層なのかもしれません。

ここは、今後日本導入が検討される場合の注目点です。


まとめ:7人乗りは現実、360ワゴンと軽クロカンは正式情報を待ちたい

スバルの新型SUVについて調べると、確定情報と予想情報が混在しています。

その中で最もはっきりしているのは、新型3列7人乗りSUV「ゲッタウェイ」が2026年4月2日に正式発表され、2026年後半以降に米国導入を予定していることです。

ゲッタウェイは最大420馬力、77kWhまたは95.8kWhのバッテリー、最大7人乗りという、これまでの国内スバルにはない性格を持つ大型BEVです。

一方、日本導入は現時点で未定です。

また、「2024年 スバル 新型 軽クロスカントリーSUV」については、今回確認した資料の範囲では、スバル独自の新型軽クロスカントリーSUVが正式発表されたとは確認できません。

「2025 スバル 新型 360ワゴン」についても同様で、新型360ワゴンの発売決定を裏付ける正式情報は今回の資料にはありません。

だからこそ、今後の新型車情報を見る際は「予想されている車」と「メーカーが正式発表した車」を分けることが大切です。

個人的には、スバルの今後を占ううえでは360ワゴンの噂以上に、ゲッタウェイやトレイルシーカーのようなSUV×AWD×電動化の流れに注目しています。

もしその考え方が小型車や軽自動車のカテゴリーまで広がれば、将来的に「スバルらしい小さなクロスカントリーSUV」が生まれる余地はありそうです。

ただし、期待と正式情報は別物です。新しい発表が出たときは、発売日、価格、パワートレイン、国内導入の有無を一つずつ確認して判断するのが、最も賢い見方でしょう。


よくある質問

スバルの新型7人乗りSUVは本当に発表されていますか?

はい。新型3列SUV「ゲッタウェイ」は2026年4月2日のニューヨーク国際オートショー2026で世界初公開されています。最大7人乗りで、米国では2026年後半以降の導入予定です。

新型ゲッタウェイは日本でも発売されますか?

今回の資料では日本導入は未定です。国内販売店への問い合わせやユーザーからの期待はあるものの、日本発売決定とは区別して考える必要があります。

スバル新型360ワゴンや軽クロスカントリーSUVは発売決定していますか?

今回確認できる元ネタ資料では、2025年の「360ワゴン」や2024年のスバル独自「軽クロスカントリーSUV」が正式発売決定した事実は確認できません。正式発表が出るまでは予想・期待情報として見るのが安全です。

日産新型キックスの最新情報まとめ!画像・仕様・e-POWERを徹底チェック

都会的でワイドな新型コンパクトSUVと第3世代e-POWERをイメージした先進的なシーン

日産新型キックスは、2026年6月18日にフルモデルチェンジして発売され、第3世代e-POWERやe-4ORCE、広くなった室内、力強いデザインまで大幅に進化しました。

旧型から約6年ぶりの刷新となり、価格は299万9700円から。発売後の受注も好調で、2026年8月3日時点では1万1388台に達しています。

日産新型キックスの最新情報は?2026年6月18日に全面刷新

日産新型キックスは、2026年6月18日に発売された現行モデルです。

日本では2020年に登場した先代から約6年ぶりのフルモデルチェンジとなり、単なるデザイン変更ではなく、プラットフォーム、パワートレーン、室内空間、四輪駆動システムまで広範囲に手が入っています。

新型のコンセプトは「タフ&アジャイル」。アメリカンフットボール選手のような力強さと俊敏さをイメージし、フロントフェイスにもアメリカンフットボールのヘルメットから着想を得たデザインが採用されました。

従来型で使われていたVプラットフォームから、新型ではCMF-Bプラットフォームへ変更されています。

ボディサイズは全長4365mm、全幅1800mm、全高1615mmが基本で、4WD車は全高1610mm。ホイールベースは2655mmです。

先代と比べると全長は75mm、全幅は40mm拡大しています。

つまり新型キックスは、従来の「扱いやすい小型SUV」という立ち位置を残しながらも、ひと回り堂々とした車格へ寄せてきたモデルと考えると分かりやすいでしょう。

一方で全幅1800mmになった点は、購入前に確認したいポイントです。

日本の狭い住宅街や機械式駐車場では、数値上の40mm拡大以上に大きく感じる可能性があります。試乗レビューでも、実車は写真以上に大きくスタイリッシュに感じる一方、狭い道路では幅に気を使うという声が出ています。

個人的には、この1800mmという全幅が新型キックス選びの一つの分岐点だと思います。

見栄えや後席の余裕を手に入れた代わりに、「とにかくコンパクトで気楽に扱えるSUV」という旧型の長所からは少し方向転換した印象です。


日産新型キックスの画像で分かる外観の進化とは?

日産新型キックスの画像を見ると、旧型との違いが最も分かりやすいのはフロントフェイスです。

水平基調のワイドなグリルと薄型LEDヘッドライトをシームレスにつなげ、車幅の広さを強調するデザインに変わりました。

特に上級のGグレードでは、グロスブラックの加飾や専用19インチアルミホイールを採用。都市型SUVらしい上質感が強調されています。

Gグレードのタイヤサイズは225/45R19です。

対するXグレードは17インチアルミホイールを採用し、タイヤサイズは215/60R17。無塗装樹脂のアーチモールやブラックアウトしたロア部分によって、アウトドア寄りのタフな雰囲気に仕上げています。

同じ新型キックスでも、GとXではかなりキャラクターが違います。

Gは「都会で映える上質SUV」、X系は「道具感のある実用SUV」という分け方が分かりやすいでしょう。

リアには左右を横断するテールランプを配置し、黒いグラフィックと組み合わせてワイド感を強調しています。

横から見るとフェンダーの張り出しが大きく、ルーフ後端へ向かって滑らかに傾斜するシルエットも特徴です。

日産公式ギャラリーでは外観や内装の画像が用意されており、MOTAでは記事本文39枚、フォトギャラリーを含めて全62枚の新型キックス画像が紹介されました。

写真を見るときは、単に「かっこいいか」だけでなく、19インチのGと17インチのXで足元の印象がどれほど違うかも確認しておくのがおすすめです。

※画像はAIによるイメージ

私は、ここが新型キックスの意外に重要なポイントだと感じます。

上級Gの19インチは見た目の迫力では有利ですが、試乗では17インチ仕様のX e-4ORCEについて、荒れた路面でのしなやかさが高く評価されています。

新車選びではつい最上級グレードに目が向きますが、写真映えと実際の乗り心地は必ずしも同じ方向ではありません。

見た目だけでGに決めず、17インチ仕様も実際に乗り比べる価値がありそうです。


日産新型キックスの仕様は?サイズ・価格・燃費をチェック

日産新型キックスには、2WDと4WDのe-4ORCEが設定されています。

主なグレードと価格、WLTCモード燃費を整理すると次のようになります。

グレード 駆動方式 価格の目安 WLTC燃費
X シンプルパッケージ 2WD 299万円台 25.7km/L
X 2WD 325万円台 25.7km/L
X+ 2WD 354万円台 25.7km/L
G 2WD 389万円台 23.4km/L
X e-4ORCE シンプルパッケージ 4WD 334万円台 21.5km/L
X e-4ORCE 4WD 359万円台 21.5km/L
X+ e-4ORCE 4WD 389万円台 21.5km/L
G e-4ORCE 4WD 424万円台 20.1km/L

日産公式のメーカー希望小売価格は299万9700円からです。

なお、メーカー希望小売価格は参考価格で、実際の販売価格は販売会社によって異なります。オプションや諸費用も別途必要になるため、購入時の最新価格は販売店で確認しておきましょう。

エンジン排気量は1433ccで、発電用エンジンの最高出力は72kW、98PS。最高トルクは115N・mです。

2WDモデルの駆動用モーターは最高出力105kW、143PS、最大トルク315N・mを発生します。

最小回転半径は5.3mです。

全長4365mm×全幅1800mmというボディサイズを考えれば、極端に取り回しが悪い数字ではありません。

そして燃費で注目したいのが、2WDのX系でWLTCモード25.7km/Lを実現していることです。

第3世代e-POWERの採用によって、旧型からWLTCモード燃費は約11%向上したとされています。

一方、装備の充実したGでは23.4km/L、G e-4ORCEでは20.1km/Lです。

そのため燃費と価格を重視する人にとっては、必ずしも最上級Gが最適とは限りません。

「高いグレードほど正解」と考えるより、必要な装備とタイヤサイズ、駆動方式を整理して選んだほうが、新型キックスでは満足度が高くなると思います。


日産新型キックスe-POWERは何が変わった?

新型キックス最大の技術的な注目点が、日本市場で第3世代e-POWERを採用したことです。

e-POWERは、ガソリンエンジンで直接タイヤを駆動する一般的なハイブリッドとは仕組みが異なります。

エンジンは基本的に発電を担当し、タイヤを動かす主役はモーターです。

そのためアクセル操作に対する反応が速く、電気自動車に近い滑らかな加速感を得やすいことが特徴です。

新型キックスでは、発電専用の1.4リッター自然吸気エンジンとともに、モーター、インバーター、減速機、増速機、発電機を一体化した5-in-1電動ユニットを日産として初めて搭載しました。

このユニットは旧型比で剛性を60%高めたとされています。

また、エンジンを効率よく動かせるようになったことで、50km/h走行時にエンジンが作動している条件では、騒音を4.5dB低減。

市街地を約10分走行する想定では、従来4回だったエンジン始動回数を1回まで減らせたというデータもあります。

ここは単純な「馬力アップ」以上に重要です。

e-POWERではモーター走行そのものが滑らかでも、発電のためにエンジンが頻繁に始動すると、静かな車内との落差が気になることがあります。

そのエンジンの存在感そのものを小さくする方向に進化したのが、第3世代e-POWERの大きな特徴です。

実際の試乗でも、街中ではエンジンの存在をあまり感じないほど静粛性が高く、高速道路でも巡航に戻ると静かな環境になるという評価が出ています。

個人的には、新型キックスを見るならカタログ上の25.7km/Lだけでなく、「エンジンがいつ動いたのか気になりにくいか」を試乗で確認してほしいと思います。

e-POWERの価値は燃費だけではなく、この自然な電動感にこそあるからです。


e-4ORCEは必要?新型キックス4WDの特徴

新型キックスには、日産独自の電動駆動4輪制御技術「e-4ORCE」が設定されています。

前後2基のモーターとブレーキを統合的に制御し、発進や加速だけでなく、旋回時や減速時の車両姿勢まで整える仕組みです。

4WDというと「雪国のための装備」という印象を持つ人も多いでしょう。

しかし、新型キックスのe-4ORCEは悪路走破性だけでなく、普段の舗装路での乗り心地や曲がりやすさも狙っている点が特徴です。

X e-4ORCEの17インチ仕様を試乗した評価では、60扁平タイヤによるしなやかな乗り味と、e-4ORCEによる機敏な旋回性能の組み合わせが高く評価されています。

さらにe-4ORCE仕様には「SPORT」「STANDARD」「ECO」に加えて、新型キックスとして初めてSNOWモードも設定されています。

※画像はAIによるイメージ

発売後の受注を見ると、2WDが65%、e-4ORCEが35%でした。

旧型より4WDを選ぶ人が増えており、日産ではメディアでの走行評価や販売店での試乗が、e-4ORCE人気につながっていると分析しています。

降雪地域ではない販売店でも、試乗したユーザーから「初めて4WDが欲しいと思った」という趣旨の反応があったと紹介されています。

これはかなり興味深い動きです。

4WDを保険として選ぶのではなく、乗り味そのものを良くするために選ぶ人が増えているからです。

コスパ重視で考えるなら、当然2WDのほうが車両価格と燃費では有利です。

ただし新型キックスでは、e-4ORCEを単なる雪道対策と考えず、「乗り心地や操縦性も含めて追加費用に価値があるか」で判断したほうがよいでしょう。


日産新型キックスの内装・後席・荷室はどこまで広くなった?

新型キックスの室内は、外観以上に進化を感じやすい部分です。

インストルメントパネル、センターコンソール、ドアトリムには合皮やファブリックなどの柔らかい素材を使い、見た目だけでなく手で触れたときの質感も重視しています。

上級Gでは合皮シートを採用し、パノラミックガラスルーフも標準装備されます。

メーターとセンターディスプレイには、12.3インチ画面を2枚並べた統合型インターフェースディスプレイを採用。

Google搭載のNissanConnectインフォテインメントシステムも設定されています。

一方で、Google搭載機能を省いた「NissanConnectインフォテインメントシステム[シンプル]」もあり、こちらでは「ナビゲーション by ゼンリン」が使用されます。

GではNissanConnectインフォテインメントシステムの装着率が82%、X+でも59%に達しています。

新型キックス購入者が、単に低価格を求めるのではなく、先進装備にも予算をかけていることが分かります。

さらにGでは、前席ヘッドレストにスピーカーを内蔵するBOSEパーソナルプラスサウンドシステムも選択可能です。

そして私が新型キックスで特に注目したいのが後席です。

先代で弱点になりやすかった後席の膝まわりや頭上空間が拡大され、4.5度のリクライニング機能やアームレストも追加されました。

後席左右にはゼログラビティーシートも採用されています。

試乗記事では、BセグメントSUVとしてはかなり余裕があり、ライバルとしてホンダ・ヴェゼルを意識して開発したことが感じられる広さと評価されています。

ラゲッジ容量も476Lを確保し、開口部を拡大。後席を倒すことで長尺物やアウトドア用品にも対応できます。

100V・1500WのAC電源は、シンプルパッケージを除くグレードでオプション設定されています。

キャンプ用品だけでなく、停電時に家電へ給電したい人にとっても魅力のある装備です。

つまり新型キックスは、「運転する人のためのコンパクトSUV」から、後席や荷室まで含めて家族で使いやすいSUVへ一歩広がったモデルと見ることができます。


新型キックスは売れている?受注1万1388台の中身

新型キックスは発売直後から受注が好調です。

日産によると、2026年8月3日時点の受注台数は1万1388台となりました。

6月18日の発売から2か月足らずで1万1000台を超えた計算です。

興味深いのは、安価なXやXシンプルパッケージだけでなく、2WD、4WDともにGやX+といった上位グレードの人気が高いことです。

日産は当初、競合車に対する価格競争力を持たせたX系の需要も強いと想定していましたが、初期受注では予想以上に上級グレードへ人気が集まりました。

ボディカラーでも、新型ならではの傾向が出ています。

2トーンカラーの比率は44%。旧型キックスでは28%だったため、新型では大きく増えています。

日産は、個性的なエクステリアと2トーンカラーの相性が良いことが理由の一つと分析しています。

G専用のコミュニケーションカラー「レゾナンスブルー」は、G購入者の15%に選ばれているとのことです。

購入前に乗っていたメーカーを見ると、77%が日産車、23%が他社車でした。

発売初期は旧型キックスやエクストレイルなどからの乗り換えが多かった一方、他社からの乗り換え比率は6月の18%から7月には26%へ上昇しています。

年齢では50代が最も多く、30代以下と40代を合わせると33%でした。

日産としては若い世代にも訴求を強めていく考えです。

販売店からは、展示車を見て来店した人や、短時間の試乗をきっかけに購入意欲が高まったユーザーがいることも報告されています。

デザインについて「かっこいい」、走りについて「楽しい」、価格について「想像より安い」「内容を考えるとお買い得」といった趣旨の反応が出ていることも紹介されました。

もちろん発売直後は新型車を待っていた日産ファンの注文が多く入りやすいため、初期受注だけで長期的な人気を判断することはできません。

それでも、安価なグレード一辺倒ではなく上位仕様やe-4ORCEが選ばれている点は、新型キックスの商品力を見るうえで意味のある数字だと考えます。


新型キックスの納期と今後はどうなる?

新型キックスでは、発売初期にグレードやメーカーオプションの注文が想定を上回り、一時的に案内される納期が長くなったとされています。

日産はサプライヤーとの連携を強め、少しでも早く納車できる体制作りを進めていると説明しています。

実際の購入者の投稿では、2026年8月時点で9月中旬の納車予定を案内された例もありますが、納期はグレード、ボディカラー、オプション、地域などによって変わります。

注文時には販売店で最新状況を確認するのが確実です。

生産についても新型キックスには大きな背景があります。

現在、新型キックスを生産しているのは神奈川県横須賀市の追浜工場です。

追浜工場ではノートやオーラなど日産の主力モデルも生産しており、新型キックスを含め生産能力を活用している状態とされています。

一方、追浜工場は閉鎖が決定しており、閉鎖後は九州の工場でキックスの生産を継続する方針です。

クルマそのものの性能とは直接関係ありませんが、日産の国内生産体制が大きく変わる節目に登場したモデルという意味では、新型キックスは象徴的な1台でもあります。

さらに今冬には、専用の内外装パーツや防水シートなどを採用するカスタムモデル「ROCK CREEK(ロッククリーク)」の発売も予定されています。

アウトドア色を強めたい人は、通常モデルだけで即決せず、ROCK CREEKの詳細を待って比較するのも一つの方法でしょう。


新型キックスをどう評価する?価格だけで選ばないSUVになった

ここからは私見です。

新型キックスを一通り見て最も印象的なのは、日産が「安めのコンパクトSUV」だけを狙わなかったことです。

299万9700円から買える入口を残しながら、G e-4ORCEでは400万円を超える価格帯まで設定し、BOSE、パノラミックガラスルーフ、NissanConnect、19インチホイールなどを組み合わせています。

それでも実際には上位グレードがよく選ばれています。

これは、新型キックスが単純な価格勝負ではなく、デザイン、電動走行、室内の快適性を含めた「少しこだわって選ぶSUV」として受け入れられている証拠の一つだと考えられます。

ただ、私なら購入時に一度立ち止まって、GだけでなくX+やX e-4ORCEも比較します。

理由は17インチ仕様の存在です。

一般的にホイールが大きいほど見た目の迫力は増しますが、タイヤの厚みは薄くなり、価格や交換費用も高くなる傾向があります。

今回の試乗評価では、17インチのX e-4ORCEが荒れた道路でしなやかに走り、e-4ORCEによって旋回性もしっかり確保されていました。

これはコスパ重視の車選びでは見逃せません。

「最高級グレードが最良」ではなく、17インチ+e-4ORCEという組み合わせが、実用面では隠れた本命になる可能性があると私は感じます。

一方、とにかく燃費と価格を優先するなら、WLTC25.7km/Lの2WD X系が合理的です。

新型キックスはグレードによって性格がかなり変わるため、予算だけで上から削っていくより、「燃費」「乗り心地」「4WD」「内装装備」の優先順位を先に決めたほうが選びやすいでしょう。

第3世代e-POWERについても、スペック表だけでは判断しにくい部分です。

静粛性やモーターならではのレスポンスは、実際に運転してこそ差を感じやすいので、購入候補なら2WDとe-4ORCEを連続して試乗するのがおすすめです。

新型キックスは、画像を見て惹かれ、試乗するとさらに印象が変わるタイプのクルマだと思います。


まとめ

日産新型キックスは、2026年6月18日に発売されたフルモデルチェンジ車で、価格は299万9700円からです。

ボディは全長4365mm、全幅1800mmへ大型化し、力強い外観と広くなった後席、476Lのラゲッジスペースなど、日常での使いやすさを大きく高めました。

走りでは第3世代e-POWERを日本市場で採用し、5-in-1電動ユニットによって静粛性や効率を向上。2WDのX系ではWLTCモード25.7km/Lを実現しています。

さらにe-4ORCEも用意され、2026年8月3日時点の受注では4WD比率が35%に達しました。

受注総数は1万1388台で、GやX+など上位グレードの人気も高く、新型キックスが「価格だけで選ぶコンパクトSUV」ではなくなっていることがうかがえます。

画像で見るデザインの迫力、第3世代e-POWERの静かさ、17インチと19インチの乗り味、そしてe-4ORCEの効果まで含めて比較すれば、自分に合う新型キックスがかなり見えやすくなるでしょう。


よくある質問

日産新型キックスはいつ発売されましたか?

日産新型キックスは2026年6月18日に発売されました。先代から約6年ぶりとなるフルモデルチェンジです。

日産新型キックスの価格はいくらからですか?

メーカー希望小売価格は299万9700円からです。グレードやe-4ORCEの有無、メーカーオプションによって価格は変わります。

日産新型キックスのe-POWER燃費はどのくらいですか?

2WDのX系グレードではWLTCモード25.7km/Lです。Gは23.4km/L、4WDのe-4ORCE系は21.5km/L、G e-4ORCEは20.1km/Lとなっています。

日産新型キックスのタイヤサイズは?適合タイヤ選びのポイントを解説

日産新型キックスをイメージしたコンパクトSUVと17インチ・19インチタイヤを並べた比較シーン

日産新型キックス(P16型)のタイヤサイズは、215/60R17と225/45R19の2種類で、グレードによって装着サイズが異なります。

タイヤ交換ではインチだけを見るのではなく、タイヤサイズ、荷重指数、速度記号、ホイール幅、PCD、インセット、ハブ穴径まで確認することが重要です。2026年6月にフルモデルチェンジした新型キックスについて、日産が公表している数値をもとに分かりやすく整理します。

日産新型キックスのタイヤサイズは17インチと19インチの2種類

結論からいうと、2026年6月にフルモデルチェンジしたP16型キックスの純正タイヤは17インチと19インチの2種類です。

日産のFAQでは、グレードによって次のように指定されています。

グレード タイヤサイズ 空気圧 ホイールサイズ
A 215/60R17 96H 230kPa 17×7.0J
X シンプルパッケージ 215/60R17 96H 230kPa 17×7.0J
X 215/60R17 96H 230kPa 17×7.0J
X+ 215/60R17 96H 230kPa 17×7.0J
X e-4ORCE シンプルパッケージ 215/60R17 96H 230kPa 17×7.0J
X e-4ORCE 215/60R17 96H 230kPa 17×7.0J
X+ e-4ORCE 215/60R17 96H 230kPa 17×7.0J
G 225/45R19 92W 230kPa 19×7.5J
G e-4ORCE 225/45R19 92W 230kPa 19×7.5J

つまり、多くのグレードでは215/60R17 96H、上位のG系では225/45R19 92Wが設定されています。

どちらも指定空気圧は230kPa(2.3kgf/c㎡)です。ただし、タイヤサイズだけでなくロードインデックスや速度記号も異なるため、「同じ外径に近ければ何でもよい」と考えるのは避けたほうがよいでしょう。

私が新車選びでタイヤサイズを見るときは、見た目だけでなく、将来の交換費用まで含めて考えます。そう見ると、17インチと19インチでは購入後のカーライフにもかなり違いが出てきそうです。


215/60R17と225/45R19は何が違う?

新型キックスのタイヤ選びで最初に理解しておきたいのが、「215/60R17」「225/45R19」という数字の意味です。

215/60R17を例にすると、「215」はタイヤ幅がおよそ215mm、「60」は扁平率、「R」はラジアル構造、「17」は17インチホイールに対応することを示します。

一方、G系の225/45R19は幅が225mmとやや広く、扁平率は45。17インチよりホイールが大きく、タイヤ側面が薄い組み合わせです。

一般的には、19インチのような大径ホイールは足元が引き締まって見えやすく、ステアリング操作に対する反応もシャープに感じられる方向です。

その反面、タイヤの側面が薄いため、路面から受ける衝撃をタイヤだけで吸収できる余地は少なくなります。段差の多い道路や荒れた舗装では、17インチのほうが乗り心地面で有利になる可能性があります。

ここは「19インチだから上、17インチだから下」と単純に考えないほうがいいところです。

日常の快適性やタイヤ交換費用を重視するなら17インチ、大径ホイールによる外観や走りの雰囲気を重視するなら19インチという考え方が分かりやすいでしょう。

新型キックスのように毎日の買い物から長距離ドライブまで幅広く使うSUVでは、この違いは購入後の満足度に意外と大きく影響すると私は考えています。

※画像はAIによるイメージ

新型キックスのホイールサイズ・PCD・インセットは?

社外ホイールやスタッドレスタイヤ用ホイールを選ぶ場合は、タイヤサイズだけでなくPCDやインセット、穴数、ハブ穴径の確認も欠かせません。

日産が公開しているP16型キックスの数値は、17インチ仕様と19インチ仕様で次のようになっています。

17インチ仕様は17×7.0J、19インチ仕様は19×7.5Jです。

PCDは両方とも114.3mm、インセットは35mm、ホイールの穴数は5穴、ハブ穴径は66mmとなっています。純正ホイールの材質はいずれもアルミです。

ここでいうPCDとは、ホイールを固定するボルト穴が並ぶ円の直径を表したものです。新型キックスの場合は「5穴・PCD114.3」という組み合わせになります。

インセットはホイールが車体に対して内側・外側のどこに位置するかを左右する数値です。

PCDだけが一致していても、ホイール幅やインセットが大きく違えば、タイヤがフェンダーから出たり、逆にサスペンション側へ近づきすぎたりする可能性があります。

そのため、ネット通販などで「5穴114.3だから装着できる」と判断するのはおすすめできません。

特に新型車は適合データがまだ十分に蓄積されていない時期があります。社外ホイールを購入するときは、販売店やタイヤ専門店でP16型キックスへの車種適合確認を取ってから注文するのが安全です。

なお、日産はFAQでホイール重量については案内していないとしています。そのため、純正ホイールと社外ホイールの重量差まで比較したい場合は、ホイールメーカー側の公表値などを確認する必要があります。


日産新型キックスの適合タイヤはどう選べばいい?

新型キックスの交換用タイヤを選ぶときは、まず純正指定サイズを基準にすることが基本です。

17インチ車なら215/60R17 96H、19インチ車なら225/45R19 92Wが出発点になります。

ここで見落としやすいのが、「96H」や「92W」という数字とアルファベットです。

96や92はロードインデックスと呼ばれ、タイヤ1本が支えられる最大負荷能力に関係します。HやWは速度記号で、そのタイヤが対応する速度性能を示します。

したがって、サイズ表記の「215/60R17」だけが同じでも、ロードインデックスなどの条件を無視して選ぶべきではありません。

また、タイヤの性格も重要です。

市街地走行が中心なら静粛性や乗り心地、ロングドライブが多いなら高速安定性や耐摩耗性、雪道を走る地域ならスタッドレスタイヤとしての性能が選択基準になります。

SUVだからといって、必ずしもオフロード志向のタイヤを選ぶ必要はありません。舗装路中心なら、日常走行に合ったコンフォート系や低燃費系のSUV対応タイヤのほうが使いやすいケースもあります。

個人的には、タイヤは「高いものを選べば正解」というより、自分の走行環境に性能を合わせることのほうが大切だと思っています。

年間走行距離が少なく街乗り中心なのにスポーツ性能を最優先した高価なタイヤを選んでも、その能力を十分に使わない可能性があります。

逆に高速道路を頻繁に使う人が価格だけで選ぶと、静粛性や安定感で不満が残ることもあります。

タイヤは数年間使う消耗品ですから、購入価格だけではなく「何km、どんな道路で使うのか」まで考えて選ぶのが、結果として賢い買い方だと考えます。


17インチと19インチ、維持費重視ならどちらが狙い目?

新型キックスをこれから購入する人にとって、タイヤサイズは単なる装備表の数字ではありません。数年後のタイヤ交換費用に直結するポイントだからです。

一般に、同じ銘柄や同程度の性能なら、大径・低扁平になるほどタイヤ価格が高くなる傾向があります。

新型キックスでは17インチが215/60R17、19インチが225/45R19ですから、タイヤ幅もホイール径も19インチ仕様のほうが大きくなります。

4本をまとめて交換するとなれば、価格差が無視できない場合もあるでしょう。

さらにスタッドレスタイヤを用意する地域では、夏タイヤとは別にもう1セット必要になります。

この点を考えると、私はコストを重視するユーザーほど17インチ仕様に注目する価値が高いと感じます。

もちろんG系の19インチには、大きなホイールならではの存在感があります。新型キックスは従来型より力強いSUVらしいデザインが意識されており、19インチの足元が外観に合うと感じる人も多いでしょう。

一方で「購入時に格好いいか」だけではなく、「3年後や5年後にタイヤを交換するときも納得できるか」まで想像することが大切です。

これは車両価格表だけを見ていては分かりにくい、実際のカーライフ目線でのポイントです。

※画像はAIによるイメージ

新型キックスP16型は2026年6月にフルモデルチェンジ

今回紹介しているタイヤサイズは、2026年6月以降のP16型キックスに関するものです。

旧型のP15型とは世代が異なるため、中古タイヤやホイールを探すときには「キックス用」という車名だけで判断せず、型式や年式まで確認する必要があります。

新型キックスについては、正式登場前の2026年1月時点で17インチと19インチの設定に関する情報が報じられていました。

当時は215/60R17を基本とし、上位グレード向けに225/45R19が用意されるとの情報でしたが、2026年6月のフルモデルチェンジ後に日産が公開したFAQでは、グレード別の正式な仕様が確認できるようになりました。

また、海外仕様を見るとタイヤ・ホイール事情は日本仕様と同じではありません。

北米仕様ではエントリーグレード向けに16インチスチールホイールと樹脂ホイールキャップを採用する仕様も存在すると報じられていましたが、日本仕様のP16型では日産FAQ上、17インチと19インチの構成となっています。

ここは検索時に混乱しやすいポイントです。

インターネットで「新型キックス タイヤサイズ」と検索すると海外仕様の情報が混ざる可能性があります。そのため、日本仕様を購入する場合は、日本向けP16型のグレードと純正装着サイズを基準に確認することが大切です。


タイヤ交換前に確認したい3つのポイント

新型キックスのタイヤ交換では、まず運転席側のドア周辺などに表示されている車両指定値や取扱説明書を確認し、自分の車に装着されている純正サイズを確かめるのが基本です。

特に中古車の場合、前オーナーがホイールを交換している可能性もあります。

次に、タイヤ側面に記載されている現在のサイズを確認します。

そして購入前には、タイヤ販売店や日産販売店などで車種適合を確認すると安心です。

特にインチダウンやインチアップを考えている場合は、外径だけではなく、ブレーキとの干渉、ホイール幅、インセット、荷重能力など複数の条件を満たす必要があります。

「17インチ車だから19インチ純正サイズをそのまま付ければよい」とも限りません。

グレードによる仕様差や車両側の条件も考えられるため、純正とは異なるサイズへ変更する場合は専門店で確認するのが確実です。

また、指定空気圧について日産は17インチ、19インチともに230kPaとしています。

ただし空気圧はタイヤが冷えている状態で管理するのが基本で、実際の点検方法については取扱説明書など車両側の指示に従う必要があります。

タイヤはエンジンやモーターの性能ほど注目されませんが、車と路面が接している唯一の部品です。

加速、曲がる性能、ブレーキ、乗り心地、静粛性など、実際の運転感覚に広く影響するため、私は消耗品だからこそ慎重に選びたい部品だと考えています。


私なら新型キックスは17インチをどう評価する?

ここからは筆者としての考察です。

コスパを重視して新型キックスを選ぶなら、私は215/60R17を装着するグレードをかなり魅力的に感じます。

理由は、SUVとして十分なタイヤ幅を確保しながら、60扁平によってタイヤ側面にもある程度の厚みを持たせられるからです。

タイヤ側面に厚みがあれば、一般論として段差からの入力を受け止める余地が大きくなり、ホイールを傷つけるリスクを抑えやすいというメリットも期待できます。

特に日常利用では、19インチの見た目の華やかさよりも、道路の継ぎ目や駐車場の段差を気兼ねなく走れることのほうが満足度につながる人も少なくないでしょう。

さらにタイヤは、一度買えば終わりではありません。

摩耗すれば交換しますし、パンクや経年劣化で予定より早く交換するケースもあります。雪国ならスタッドレスタイヤまで考えなければなりません。

そこで「車両価格+タイヤ代」という考え方をすると、17インチ仕様は新型キックスを長く維持するうえで合理的な選択になりやすいと考えます。

一方、GやG e-4ORCEの225/45R19は、新型キックスのデザインをより印象的に見せたい人には魅力があります。

19インチという数字だけで敬遠する必要もありません。外観を気に入って新車を購入することは、所有満足度という意味では立派な価値です。

大切なのは、購入時に「次回4本交換したときの価格も許容できるか」まで確認しておくことです。

タイヤショップで215/60R17と225/45R19の候補銘柄をそれぞれ4本分見積もってみると、自分にとってどちらが現実的か判断しやすくなります。

これこそ、カタログだけでは見えにくい新車選びのポイントではないでしょうか。


まとめ

2026年6月にフルモデルチェンジした日産新型キックス(P16型)のタイヤサイズは、215/60R17 96Hと225/45R19 92Wの2種類です。

A、X系、X+系およびそれぞれのe-4ORCE仕様では215/60R17、GとG e-4ORCEでは225/45R19が設定されています。

ホイールは17インチ仕様が17×7.0J、19インチ仕様が19×7.5J。共通してPCD114.3mm、インセット35mm、5穴、ハブ穴径66mmで、指定空気圧は230kPaです。

適合タイヤを選ぶ際には、単に「17インチ」「19インチ」だけを見るのではなく、タイヤ幅・扁平率・ロードインデックス・速度記号まで純正仕様を確認することが重要です。

また、社外ホイールを選ぶ場合はPCDやインセット、ハブ径なども関係するため、P16型への適合確認を取ってから購入するのが安心です。

私としては、見た目と存在感なら19インチ、乗り心地や将来のタイヤ交換費用まで含めたコスパなら17インチが選びやすいと考えます。

新型キックスを購入するときは車両価格や装備だけでなく、「数年後にタイヤ4本を交換するときまで無理なく維持できるか」という視点も入れておくと、より後悔の少ない一台選びにつながるでしょう。


よくある質問

日産新型キックスのタイヤサイズは何インチですか?

2026年6月以降のP16型では、17インチと19インチがあります。

17インチは215/60R17 96H、19インチは225/45R19 92Wです。装着サイズはグレードによって異なります。

新型キックスのタイヤ空気圧はいくつですか?

日産が公開しているP16型の指定値では、17インチ、19インチともに230kPa(2.3kgf/c㎡)です。

実際の点検や調整では、自分の車両に表示されている指定値や取扱説明書も確認してください。

新型キックスのホイールPCDは114.3ですか?

はい。日産の公表値ではP16型キックスはPCD114.3mm、5穴、インセット35mm、ハブ穴径66mmです。

ただし、これらが一致するだけで全てのホイールが装着できるわけではありません。ホイール幅や車両との干渉などもあるため、社外ホイール購入時はP16型への適合確認をおすすめします。

ソロ(そろ)/新車・カーライフ愛好家

日産新型キックスの評判は?評価から見えるメリット・気になる点

日産新型キックスをイメージしたコンパクトSUVと高評価・低評価を比較するシーン

日産新型キックスの評判は、走り・静粛性・内装の進化は高評価ですが、価格と19インチ仕様の乗り心地には厳しい声もあるというのが現時点の結論です。

2026年6月18日に発売された新型キックスは、第3世代e-POWERやe-4ORCE、CMF-Bプラットフォームを採用して大幅進化しました。一方、ユーザーレビューを見ると「良いクルマになったが、価格まで含めると迷う」という評価も目立ちます。

情報確認日:2026年8月25日

車両の仕様・価格・燃費は日産公式「価格・グレード」および日産公式「走行・安全」を確認しています。評価点は価格.comの2026年モデルのユーザーレビューを参照しています。レビューは投稿者個人の感想で、件数が少ないため、評価点は傾向を知るための参考値としてご覧ください。

日産新型キックスの評判は?レビュー評価から分かる結論

日産新型キックスの評価をひと言でまとめるなら、クルマそのものの完成度は大きく上がったものの、コストパフォーマンスでは意見が分かれているSUVです。

価格.comのユーザーレビューでは、2026年モデルの満足度は2026年8月2日時点で4.00。投稿数はまだ3件と少ないため断定はできませんが、項目別では特徴がかなりはっきりしています。

評価項目 新型キックス カテゴリ平均
エクステリア 4.00 4.32
インテリア 4.33 3.92
エンジン性能 4.33 4.11
走行性能 4.67 4.19
乗り心地 4.00 4.02
燃費 3.00 3.87
価格 2.67 3.85

目を引くのは、走行性能4.67、インテリア4.33、エンジン性能4.33という高評価です。その一方、価格は2.67と大きく低く、燃費も3.00にとどまっています。

つまり、新型キックスは「乗ると評価が上がりやすいが、見積書を見ると冷静になるクルマ」と表現すると分かりやすいでしょう。

価格は新車で299万円台から用意されていますが、上級仕様やナビ、4WDなどを選ぶと400万円前後まで上がります。コスパ重視で考える僕としても、この価格差をどう評価するかが新型キックス選びの最大のポイントだと感じます。


日産新型キックスの評価が高い理由は?走りと第3世代e-POWERが大幅進化

新型キックスで特に評判がいいのが走りです。

今回のフルモデルチェンジでは、従来のVプラットフォームから「CMF-B」へ変更。ボディーのねじり剛性は従来比20%、サスペンション横剛性も20%、ステアリングシステム剛性は60%向上したとされています。

さらに日本仕様には、第3世代e-POWERが採用されました。

発電用エンジンは1.4リッター直列3気筒の「HR14DDe」で、モーター、インバーター、減速機、増速機、ジェネレーターをまとめた「5-in-1」電動ユニットを日産として初採用しています。

この変更によって、単に加速が力強くなったというだけではありません。

専門媒体の試乗では、エンジンが動き出す回数そのものが少なく、作動しても音が目立ちにくいことが高く評価されています。

日産によると、市街地約10分の走行では、従来4回程度だったエンジン始動を1回程度まで減らせたケースもあるとのこと。50km/h走行時にエンジンが作動した際の騒音も、従来より4.5dB低減したとされています。

路面が荒れてロードノイズが大きくなったタイミングなどに発電する制御も取り入れられており、エンジン音をドライバーに意識させにくくしています。

従来型e-POWERで「静かな状態から突然エンジン音が聞こえるのが気になる」と感じていた人には、かなり重要な進化です。

ユーザーレビューでも、「1500kg前後の車重を感じさせず軽快」「坂道でも少し踏めば力強く登る」「エンジン始動時のショックや音がわずか」といった評価が見られます。

私はここが新型キックス最大のメリットだと考えています。スペック表だけを見ると派手ではありませんが、日常で毎回感じる騒音や加速の自然さを改善したことのほうが、長く乗るクルマでは価値が大きいからです。

AIで作成したイメージです。実車の写真ではありません。

e-4ORCEの評判は?17インチ仕様は乗り心地でも注目

4WD車に採用された「e-4ORCE」も、新型キックスの評価を押し上げています。

e-4ORCEは前後モーターを細かく制御し、加速だけでなく旋回や減速時の姿勢まで整える仕組みです。先代と比べてモータートルクはフロントが13%、リアが40%強化されたとされています。

実際の試乗評価でも、カーブを抜ける際にリアが路面を押している感覚があり、減速時には前後の回生ブレーキを協調させることで車体の前後方向の揺れを抑えていると評価されています。

さらに今回、メーター内でe-4ORCEがどのように働いているか確認できる表示も追加されました。

高性能な技術は搭載されていても、普通に運転しているだけでは「何がすごいのか分からない」ことがあります。効果を見える形にしたのは、ユーザー目線でも分かりやすい改善でしょう。

そして、僕が特に注目したいのが17インチ仕様の評価の高さです。

Gグレードは225/45R19の19インチタイヤを装着しますが、それ以外では215/60R17の17インチ仕様があります。

試乗レビューでは、17インチのX e-4ORCEについて、荒れた路面や段差をしなやかに吸収しながら、e-4ORCEによってコーナーでも機敏に走れる点が高く評価されています。

一方、19インチのGについては「路面の凹凸をかなり伝える」「家族は乗り心地がよくないと感じるかもしれない」といった声もありました。

ここは新型キックスを検討する人が見落としたくないポイントです。

高価な上級グレードほど何でも快適になるとは限りません。見た目の迫力や装備なら19インチですが、普段使いの乗り心地やタイヤ交換時の負担まで考えるなら17インチのほうがむしろ合理的という可能性があります。

「高いグレード=自分にとって一番良いグレード」と考えず、実際に17インチと19インチを乗り比べる価値があるでしょう。


新型キックスの内装・後席の評判は?先代より大きく改善

新型キックスは内装についても評価が高く、ユーザー評価では4.33とカテゴリ平均の3.92を上回っています。

インパネには12.3インチディスプレイを2枚横につないだ統合型インターフェースを採用。ダッシュボードやドアトリム、センターコンソールなど、手が触れる部分にはソフト素材が広く使われています。

ファブリック素材も組み合わせられており、従来のSUVにありがちな「黒い樹脂中心」という雰囲気から、現代的なリビングに近い柔らかな空間へ変わった印象です。

特に改善が大きいのが後席です。

新型では後席にもゼログラビティーシートを採用し、4.5度のリクライニング機構やアームレストも装備。前席を身長172cm程度に合わせた状態で、膝前に握りこぶし約2個分というレビューもあります。

荷室もFF車では476Lを確保。従来モデルより53L拡大されました。

ただし100V AC電源装着車は400L、e-4ORCEはリア側にモーターなどを配置するため340Lとなります。

ここは購入前に注意したいところです。「キックスの荷室は476L」とだけ覚えるのではなく、駆動方式や装備によって実際の容量が違うため、自分が選ぶ仕様で確認する必要があります。

全長4365mm、全幅1800mm、全高1615mmというサイズまで拡大したことで、先代より室内空間に余裕が生まれています。

一方で全幅1800mmになったため、狭い住宅街や古い立体駐車場では取り回しが気になるという声もあります。

レビューでは「実車はネットや動画で見るより大きくスタイリッシュ」と評価される一方、「狭い道では苦労することを覚悟したほうがいい」という意見も出ています。

デザインの迫力と室内の広さを得た代わりに、日本の狭い道路では少し気を使う。この点は明確なトレードオフです。


日産新型キックスで気になる評判は?最大の弱点は価格

新型キックスで最も厳しい評価が集まっているのは価格です。

価格帯は約299万円から424万円で、最廉価のXシンプルパッケージは299万9700円。300万円を切るスタート価格は確かに目を引きます。

ただし、実際に欲しい装備を追加していくと話が変わります。

あるユーザーレビューでは、X+のe-4ORCEにGoogle搭載ナビを加えた見積もりが約440万円だったとされています。

また、Google搭載NissanConnectインフォテインメントシステムを選ぶ場合、一般的なナビ仕様より約12万円高くなり、ナビ関連だけで30万円を超えるというレビューもありました。

Gグレードにはパノラミックガラスルーフなど上級装備が用意されます。BOSEパーソナルプラスサウンドシステムは8万2500円で、10スピーカーとヘッドレスト内蔵スピーカーを備えますが、設定できるグレードが限られる点を惜しむ声もあります。

webCGが試乗したGのFFは車両価格389万8400円で、ボディーカラーやBOSE、100V AC電源、NissanConnect関連装備などを追加したテスト車価格は446万0940円でした。

ここまでくると、購入者は「キックスが良いか」だけではなく、「約400万~450万円を払うならほかのSUVはどうか」という比較を始めます。

レビューでもトヨタ・カローラクロスやホンダ・ヴェゼルを意識した意見が目立ち、「走りや質感は良いが価格では厳しい」という評価につながっています。

僕もコスパの観点では、299万円という数字だけを見て判断するのはおすすめしません。

大切なのは、自分が必要とする駆動方式、ナビ、安全・快適装備を付けた最終的な支払額で比較することです。

新型キックスの299万円台という入口は魅力的ですが、実際の購入候補グレードでは価格帯が大きく変わる可能性があります。


燃費の評価は低い?カタログ値と試乗燃費は分けて考えたい

ユーザーレビューの項目別評価では、燃費は3.00とやや低めです。

ただし、新型キックスそのもののWLTCモード燃費が悪いわけではありません。

2WDのX系では最高25.7km/Lとされ、従来型から約11~12%改善しています。郊外モードでは28.7km/L、高速道路モードでは23.8km/Lというデータも示されています。

一方、GのFFでは23.4km/L、e-4ORCEではグレードによって21.0~21.5km/L程度となります。

ユーザーの市街地約5kmの試乗では13.8km/Lだった例もありますが、短距離の試乗、信号の多さ、エアコン使用、エンジンや車両の状態などによって大きく変わります。

そのため「試乗で13.8km/Lだったから実燃費もその程度」と判断するのは早いでしょう。

逆にWLTC25.7km/Lをそのまま日常燃費として期待するのも現実的ではありません。

第3世代e-POWERでは発電効率だけでなく、速度、バッテリー残量、ロードノイズなどを判断して発電タイミングを最適化しています。

私は、今回の進化では燃費の数字そのもの以上に、発電のためのエンジン始動をドライバーに意識させにくくした点のほうが商品価値として大きいと感じます。

毎日の街乗りでは0.5~1km/Lの差より、「エンジンが突然うなり始めるストレスが少ない」ことのほうが満足度につながる人も多いからです。


評判から考える新型キックスのメリット・気になる点

ここまでのユーザー評価と専門媒体の試乗を整理すると、新型キックスのメリットはかなり明確です。

最大の魅力は、第3世代e-POWERによる静かなモーター走行と、CMF-B採用による走りの質感向上でしょう。

先代からボディー、パワートレイン、プラットフォームまで大幅に刷新されており、単なる外観変更ではありません。

内装や後席、荷室もしっかり改善され、家族で使えるSUVとしての実用性も高くなりました。

特に17インチ+e-4ORCEという組み合わせは、乗り心地と操縦安定性を両立する選択肢として非常に興味深いと感じます。

一方で、気になる点もあります。

最も大きいのは価格。さらに全幅1800mmというサイズ、Gの19インチ仕様で感じやすい路面からの入力、グレードによって選べる装備が限られる点も購入前に確認したいところです。

また、アクセルを戻すだけで完全停止まで行う従来型のような“ワンペダル走行”ができない点を惜しむ評価もあります。

e-POWERらしい操作感を期待している人ほど、試乗で確認しておいたほうがいいでしょう。


私見:新型キックスは「299万円のSUV」ではなく17インチ仕様から考えたい

個人的には、新型キックスを299万円台という価格だけで評価すると、このクルマの本質を見誤ると思います。

今回の新型は、旧型より75mm長く、40mm幅広くなり、CMF-B、第3世代e-POWER、e-4ORCE、12.3インチ×2のディスプレイ、広い後席などを投入した、かなり本気度の高いフルモデルチェンジです。

つまり「安いコンパクトSUV」ではなく、走りや静粛性まで含めて上級化したSUVとして考えるほうが理解しやすいでしょう。

だからこそ、価格が上がったこと自体はある程度納得できます。ただ、購入者からすれば「メーカーがどれだけ技術を投入したか」より「自分が400万円を払って満足できるか」のほうが重要です。

その意味では、私はまず17インチ仕様を基準に見積もりを作るのが賢いと思います。

19インチは見た目の迫力がありますが、タイヤ交換費用や乗り心地まで含めると、必ずしも日常生活で得をするとは限りません。

17インチ+e-4ORCEなら、試乗評価でもしなやかな乗り心地が好評で、4WDによる姿勢制御のメリットも得られます。

逆に都市部中心で4WDが不要なら、FFの17インチ仕様を軸に装備と価格を整理する方法も合理的でしょう。

また、評価を見る際には投稿数にも注意が必要です。

2026年8月2日時点で2026年モデルのレビューは3件です。満足度4.00という数字は参考になりますが、発売からまだ日が浅く、長期使用での燃費、耐久性、使い勝手まで十分なレビューが蓄積した段階ではありません。

今後、納車された一般オーナーのレビューが増えれば、評価が上下する可能性があります。

現段階では「評判が良いから買い」と単純化するより、走りと静粛性には強い評価がある一方、価格については慎重な声が多いと理解するのが最も公平でしょう。


新型キックスの仕様・タイヤも確認する

車両の装備や基本仕様を先に確認したい方は「日産新型キックスの最新情報まとめ」、17インチと19インチを含むタイヤ選びは「日産新型キックスのタイヤサイズと適合タイヤ」もあわせてご覧ください。


まとめ

日産新型キックスの評判を見ると、第3世代e-POWERによる静粛性、モーターらしい滑らかな加速、CMF-Bによる走り、内装や後席の質感向上は高く評価されています。

特に走行性能のユーザー評価は4.67と高く、専門媒体でも第3世代e-POWERやe-4ORCE、17インチ仕様の乗り心地を評価する声が目立ちます。

一方で、価格評価は2.67と低く、装備を追加すると400万円を超えるケースもあります。全幅1800mmや、19インチ仕様の硬めの乗り味も人によっては気になるでしょう。

僕なら新型キックスを検討する際、最上級グレードから選ぶのではなく、17インチ仕様を基準にして必要な装備だけを足す考え方をおすすめします。

新型キックスは確かに先代から大きく進化しました。ただし、本当にお得かどうかは299万円というスタート価格ではなく、最終見積もりと乗り心地を確認して初めて判断できます。


よくある質問

日産新型キックスの評判は良いですか?

2026年8月2日時点の2026年モデルの満足度は4.00です。特に走行性能4.67、インテリアとエンジン性能が各4.33と高い一方、価格は2.67で、コスト面では厳しい評価もあります。

新型キックスは17インチと19インチのどちらがいいですか?

見た目やスポーティーさを重視するなら19インチですが、乗り心地を重視するなら17インチが有力です。実際の試乗評価でも、215/60R17を履くX e-4ORCEのしなやかな乗り味が高く評価されています。

新型キックスの一番気になる点は何ですか?

現時点では価格です。299万9700円から購入できますが、ナビや4WD、上級装備を選択すると400万円前後になるケースがあり、ライバルSUVとの比較が重要になります。

ソロ(そろ)/新車・カーライフ愛好家

マツダ新型CX-5はいつ日本発売?7月10日発表・日本初公開の最新情報まとめ

新型マツダCX-5の発表から日本発売までの流れをイメージしたミドルSUVのシーン

マツダ新型CX-5は2025年7月10日に欧州で初公開され、日本では2025年10月31日に初公開、2026年5月21日に正式発売されました。

「マツダ新型CX-5がまもなく発表されるらしい」「7月10日発表とは何だったの?」「日本ではいつ発売されたの?」と気になっている方も多いのではないでしょうか。

結論から整理すると、3代目となる新型CX-5は2025年7月10日に欧州で世界初公開され、2025年10月31日にジャパンモビリティショー2025で日本初公開、2026年5月21日に国内発売という流れをたどっています。

現在はすでに国内販売が始まっており、発売約1か月で受注1万台を突破。月間販売計画2,000台に対して5倍を超えるスタートを切りました。

この記事では、新型CX-5の「7月10日発表」の意味から日本初公開、日本発売日、価格、サイズ、パワートレイン、そして2027年に予定されるSKYACTIV-Zまで、時系列で分かりやすく整理します。

マツダ新型CX-5は7月10日発表へ、何が発表された?

マツダ新型CX-5の大きな転換点となったのが、2025年7月10日の欧州初公開です。

その約1週間前となる2025年7月1日、欧州事業を統括するMazda Motor Europeは新型CX-5のティザー画像を公開し、7月10日に新型モデルを発表すると予告しました。

北米法人からも同時期にワールドプレミアが告知され、日本時間では7月10日午後に新型CX-5の姿が明らかになるとして大きな注目を集めました。

当時のCX-5は2017年から販売されていた2代目が現行モデルだったため、約8年ぶりとなるフルモデルチェンジへの期待が一気に高まった形です。

そして7月10日、マツダは3代目の新型「MAZDA CX-5」を欧州で正式に初公開しました。

開発コンセプトは「新世代エモーショナル・デイリーコンフォート」。歴代CX-5が得意としてきた「魂動デザイン」と「人馬一体」の走りを残しながら、室内空間、使い勝手、静粛性、乗り心地、先進装備を大幅に進化させています。

欧州仕様として公表された主な諸元は次の通りです。

項目 新型CX-5 欧州仕様
全長 4,690mm
全幅 1,860mm
全高 1,695mm
エンジン e-SKYACTIV G 2.5
電動化 M ハイブリッド
変速機 6EC-AT
乗車定員 5名

ポイントは、単に外観を新しくしただけのモデルチェンジではなかったことです。

CX-5は2012年に初代が登場して以降、世界100以上の国と地域で販売され、マツダの最量販モデルに成長してきました。その主力車種を、デザイン重視のSUVから「家族で使いやすい実用SUV」へさらに踏み込んで進化させたところに、今回のモデルチェンジの意味があります。


マツダ新型CX-5の日本初公開はいつだった?

新型CX-5の日本初公開は2025年10月31日です。

同日から一般公開された「ジャパンモビリティショー2025」のマツダブースに、欧州仕様の新型CX-5が展示されました。

7月10日の欧州発表から約3か月半後、ようやく日本のユーザーも実車を間近で確認できる機会が訪れたわけです。

展示車は左ハンドルの欧州仕様でしたが、ボディサイズや新しいデザイン、大型ディスプレイなど、国内仕様につながる基本構成を確認できる車両でした。

特に注目されたのがサイズです。

新型CX-5は全長4,690mm、全幅1,860mm、全高1,695mmとなり、従来型よりもひと回り大きくなりました。

一方で、ただ大型化したのではありません。

ホイールベースは2代目から115mm延長され、後席の膝まわりや頭上空間が広げられています。ドア開口部も乗り降りしやすいよう見直されました。

個人的には、この115mmのホイールベース延長こそ、新型CX-5を見るうえでかなり重要な数字だと思います。

SUVはモデルチェンジのたびにサイズアップしがちですが、新型CX-5では増えた寸法を見た目の迫力だけではなく、後席や荷室の使いやすさに振り分けています。

つまり「大きくなったから困る」で終わるのではなく、そのサイズアップによって何が便利になったのかを見る必要があります。

※画像はAIによるイメージ

実際、国内発売後にマツダへ寄せられた声でも、「後部座席が広くなった」「チャイルドシートを載せ降ろししやすい」「車中泊も視野に入れられる」といったユーティリティ面の評価が目立っています。


マツダ新型CX-5の日本発売日は2026年5月21日

マツダ新型CX-5の日本発売日は、2026年5月21日です。

マツダは同日、全国のマツダ販売店で3代目CX-5の販売を開始しました。

2017年に登場した2代目から数えると、国内では9年ぶりのフルモデルチェンジとなります。

価格帯はメーカー希望小売価格で330万円~447万1,500円です。

グレードは大きくS、G、Lの3種類に整理されています。

  • S:330万円~
  • G:352万円~
  • L:407万円~

Sでも12.9インチセンターディスプレイを標準装備し、Gでは合成皮革系シートやパワーリフトゲート、Lではレザーシートや15.6インチセンターディスプレイ、ハンズフリー機能付きパワーリフトゲート、アンビエントライトなどが用意されます。

新型CX-5は価格だけを見ると、先代より上級化した印象を受けるかもしれません。

ただし装備内容を見ると、単純な値上げというよりも、車格そのものを一段引き上げたモデルチェンジに近いと感じます。

特に15.6インチの大型センターディスプレイは、従来のマツダ車に慣れている方ほど驚くポイントでしょう。

新型では従来のダイヤル中心だったマツダコネクトから操作体系を大きく変更し、タッチ操作や音声操作を積極的に取り入れています。

マツダ初となるGoogle搭載のインフォテインメントシステムも採用されました。

ただし、何でもタッチパネルにまとめたわけではありません。

ハザードやデフロスターなど、緊急時や運転中に素早く操作したい機能には物理ボタンを残しています。

私はこの考え方は現実的だと思います。

大画面化は見栄えが良い一方、運転中に何階層もメニューをたどるようでは使い勝手が落ちます。新型CX-5ではデジタル化を進めながら、安全に関わる部分は物理操作を残している点が興味深いところです。


新型CX-5のエンジンは2.5Lマイルドハイブリッド

日本仕様の新型CX-5には、e-SKYACTIV G 2.5+M ハイブリッドが採用されました。

2.5L直噴ガソリンエンジンにマイルドハイブリッドシステムを組み合わせたパワートレインで、日本国内では初採用です。

マイルドハイブリッドとは、モーターだけで長時間走るタイプのハイブリッドではありません。

減速時のエネルギー回生やアイドリングストップ領域の拡大、必要に応じたモーターアシストなどによって、エンジンの負担を減らす仕組みです。

WLTCモード燃費は仕様によって14.2~15.2km/Lとされています。

そしてもう一つ注目したいのが、従来のCX-5で人気の高かったディーゼルエンジンが、今回の新型では現時点でラインアップされていないことです。

ここは旧型CX-5から買い替える方にとって、かなり大きな判断材料になるでしょう。

ディーゼル特有の低回転トルクや燃料代を重視していた方にとっては、2.5Lガソリン+Mハイブリッドへの一本化をどう見るかがポイントになります。

一方で街乗りの静かさや滑らかさ、短距離走行の多さまで考えると、ガソリンを中心にした構成のほうが合う人も少なくありません。

また新型CX-5は、日本国内で販売されるマツダ車として初めてE10ガソリンに対応しました。

E10は通常のガソリンに植物由来のエタノールを10%混合した燃料です。現時点の日本ではユーザーがすぐに意識する機会は限られますが、将来の燃料多様化を見据えた対応と考えられます。


新型CX-5で実用性はどう変わった?

新型CX-5の進化で、私が最も注目したいのは馬力や大型モニターより生活での使いやすさです。

荷室容量は定員乗車時で466Lを確保。ゴルフバッグ4個、またはスーツケース4個を積める空間が用意されています。

後席を使用したままでもベビーカーを縦置きできる荷室長を確保し、荷室の開口部も18mm低くして荷物を載せやすくしました。

さらに後席を倒せば広くフラットな空間となり、大人2人の車中泊も想定されています。

幅875mm、長さ1,021mmの大型パノラマサンルーフも設定されました。

つまり新型CX-5は「ドライバーが気持ちよく走るSUV」という従来の強みに加え、家族で乗る、荷物を積む、旅行へ行く、アウトドアを楽しむといった用途をかなり重視しています。

これはマツダが掲げる「新世代エモーショナル・デイリーコンフォート」という開発コンセプトそのものです。

CX-60やCX-80のようなラージ商品群ほど大きくなく、CX-30ほどコンパクトでもない。

その中間で「普段使いにちょうどいいSUV」というCX-5本来の役割を、3代目では改めて強化したと見ることができます。


発売1か月で1万台超、なぜ新型CX-5は好調なのか?

新型CX-5は発売後の受注も好調です。

マツダによると、2026年5月21日の発売から約1か月後となる6月21日時点で国内累計受注台数が1万台を突破しました。

月間販売計画は2,000台なので、単純比較では計画の5倍を超える受注です。

グレード別の構成を見ると、かなり興味深い結果になっています。

  • L:65%
  • G:32%
  • S:3%

最上級のLが全体の約3分の2を占めています。

「高級グレードだから人気」と片づけることもできますが、私は少し違う見方をしています。

Lには15.6インチディスプレイ、レザーシート、アンビエントライト、ハンズフリー機能付きパワーリフトゲートなど、新型CX-5らしい装備が集中しています。

せっかく9年ぶりに買い替えるなら、新型ならではの装備をしっかり味わいたいというユーザー心理が表れているのではないでしょうか。

一方、コスパだけを重視するならGも非常に気になる存在です。

Gは352万円からで、Sとの差は22万円。パワーリフトゲートや内装の質感向上などを考えると、装備と価格のバランスではGを中心に比較してもよさそうです。

※画像はAIによるイメージ

内装では「スポーツタン」がLグレードの約4割を占めています。

ボディカラーでは特別塗装色のロジウムホワイトプレミアムメタリックが25%で一番人気です。

このカラーは匠塗TAKUMINURIによる特別塗装色で、メーカー希望小売価格は通常色より5万5,000円高く設定されています。

それでも4台に1台が選んでいることから、CX-5ユーザーが価格だけでなくデザインや質感にも価値を感じていることが分かります。


SKYACTIV-Zは2027年、新型CX-5は待つべき?

ここからは今後の話です。

マツダは新型CX-5に、現在のe-SKYACTIV G 2.5とは別に、開発中の次世代エンジン「SKYACTIV-Z」を2027年中に導入する予定です。

SKYACTIV-Zはマツダ独自の新しいハイブリッドシステムと組み合わせて投入される計画です。

そのため、「2026年モデルを買わず、2027年のSKYACTIV-Zまで待ったほうがいいのでは?」と考える方もいるでしょう。

個人的には、ここは使用目的で分けて考えるべきだと思います。

今すぐ買い替えが必要で、広い後席や466Lの荷室、大型ディスプレイ、安全装備などに魅力を感じているなら、現行のe-SKYACTIV G 2.5を選んでも不自然ではありません。

一方、燃費性能や新しいハイブリッド技術を最優先にし、今の車をまだ1年以上使えるのであれば、SKYACTIV-Zの詳細が出るまで待つ選択肢もあります。

重要なのは「新しいエンジンが出るから今のモデルは損」と単純に決めつけないことです。

車はエンジンだけで選ぶものではありません。

価格、年間走行距離、買い替え時期、使用人数、荷室の使い方まで含めて考えると、2026年モデルのほうが自分に合うケースも十分あります。


新型CX-5の7月10日発表から日本発売までをどう見る?

新型CX-5の流れを振り返ると、マツダがかなり慎重に段階を踏んで導入したことが分かります。

2025年7月10日に欧州で公開し、2025年末から欧州で導入。その後、日本では2025年10月31日に実車を初公開し、2026年5月21日に正式発売しました。

欧州で先に評価を受けながら、日本仕様では国内の道路環境に合わせたダンパー調整なども行っています。

筆者として興味深く感じるのは、新型CX-5が「マツダらしいスポーツSUV」という看板を捨てずに、実用性へかなり軸足を移したことです。

ホイールベースを115mm伸ばし、後席を広くし、荷室を466L確保し、乗り降りしやすいドア設計にする。

これらは派手なスペックではありませんが、毎日使うクルマではむしろ重要です。

大型ディスプレイやGoogle搭載は目立つ変更ですが、新型CX-5の本当の進化は「家族で毎日使いやすいCX-5」へ変わったところにあるのではないかと私は考えます。

もちろん全幅1,860mmというサイズは、日本の狭い駐車場や住宅街では確認しておきたい数字です。

購入を考えるならカタログ上の全幅だけで判断せず、自宅駐車場の幅、左右のドアを開ける余裕、普段通る道まで含め、できれば実車で確認したいところです。

価格も330万円からと、決して安さだけで選ぶSUVではなくなりました。

それでも発売約1か月で受注1万台を超えた事実を見ると、「デザインだけではなく、広さや使い勝手も欲しい」というユーザーの需要をうまくつかんだモデルチェンジだったと評価できそうです。


まとめ

マツダ新型CX-5は、2025年7月10日に欧州で初公開、2025年10月31日に日本初公開、2026年5月21日に日本発売というスケジュールで登場しました。

日本仕様は330万円~447万1,500円で、2.5Lガソリン+Mハイブリッドを搭載。全長4,690mm、全幅1,860mm、全高1,695mmとなり、後席や荷室を大きく進化させています。

発売から約1か月となる6月21日には累計受注1万台を突破し、月間販売計画2,000台の5倍を超える好調なスタートとなりました。

さらに2027年中にはSKYACTIV-Z+新ハイブリッドシステムの導入も予定されています。

「7月10日発表へ」というニュースを見て新型CX-5を追ってきた方にとっては、すでに「いつ発売されるのか」という段階から「どのグレードを選ぶか」「2027年モデルを待つか」を考える段階に移ったと言えます。

高級感だけでなく、日常の使いやすさや価格とのバランスを重視するなら、Sだけでなく装備が充実するG、そして新型らしさを最も味わえるLまで、実車で比較して決めるのがおすすめです。


よくある質問

マツダ新型CX-5の日本発売日はいつですか?

新型CX-5は2026年5月21日に日本で販売開始されました。全国のマツダ販売店で取り扱われています。

新型CX-5が7月10日発表とは何のことですか?

2025年7月10日に、3代目となる新型CX-5が欧州で初公開されたことを指します。日本初公開はその後、2025年10月31日のジャパンモビリティショー2025で行われました。

新型CX-5にSKYACTIV-Zは搭載されていますか?

2026年5月発売時点ではe-SKYACTIV G 2.5+Mハイブリッドが搭載されています。SKYACTIV-Zは、マツダ独自の新ハイブリッドシステムと組み合わせて2027年中に導入予定とされています。

マツダ新型CX-5の価格・値段はいくら?欧州仕様から注目ポイントをチェック

新型CX-5の3グレードと価格帯を比較するミドルSUV展示風景

マツダ新型CX-5の価格は330万円から430万6500円。欧州仕様で先行公開された大型化やMハイブリッド、Google搭載などの進化を取り込みながら、価格を抑えた設定が大きな注目点です。

2026年5月21日に発売された3代目CX-5は、「S」「G」「L」の3グレードを用意。この記事では、マツダ新型CX-5の値段をグレード別に整理し、2025年に公開された欧州仕様から何が変わったのか、価格に見合う進化なのかをコスパ重視でチェックします。

マツダ新型CX-5の価格・値段はいくら?

結論から見ると、新型CX-5のメーカー希望小売価格は330万円~430万6500円です。グレードはS・G・Lの3種類で、それぞれに2WD(FF)と4WDが設定されています。

2026年5月21日に発売された新型CX-5の価格を整理すると、次のとおりです。

グレード 駆動方式 価格(税込)
S 2WD(FF) 3,300,000円
S 4WD 3,536,500円
G 2WD(FF) 3,520,000円
G 4WD 3,756,500円
L 2WD(FF) 4,070,000円
L 4WD 4,306,500円

最も安いSの2WDが330万円、最上級となるLの4WDが430万6500円なので、価格差は約100万円あります。

また、2WDから4WDへの価格アップは各グレードで23万6500円です。雪道を頻繁に走る人やアウトドア用途を重視する人でなければ、まず2WDを基準に考えると予算を整理しやすいでしょう。

なお、この価格はメーカー希望小売価格であり、保険料、税金、登録諸費用、販売店オプション、リサイクル料金などは別途必要です。

ボディカラーやメーカーセットオプションによっても支払額は変わるため、「330万円でそのまま乗り出せる」という意味ではありません。実際に購入するときは車両本体価格だけでなく、最終的な支払総額で比較することが重要です。

個人的に興味深いのは、ボディを大型化し、インフォテインメントや安全装備まで大幅に刷新しながら、エントリー価格を330万円に設定したことです。

400万円を超えるSUVが珍しくなくなった現在、主力モデルの入り口を300万円台前半に残した点には、CX-5を一部の高級志向ユーザーだけのクルマにしたくないというマツダの狙いも感じます。


マツダ新型CX-5はS・G・Lのどれを選ぶべき?

価格を優先するならS、装備と値段のバランスを見るならG、快適装備までしっかり欲しいならL、という考え方が基本になります。

特に注目したいのが、Sの330万円に対してGは352万円で、その差が22万円に収まっていることです。

反対にGからLへ上げる場合は、2WD同士で352万円から407万円へ55万円上昇します。

つまり、新型CX-5の価格設定は単純な3段階ではありません。

SからGへのステップは比較的小さく、GからLでは価格差が大きくなるため、購入前には「Lの装備に55万円を追加する価値を感じるか」を考えるのがポイントになります。

私なら、まずGを基準に見積もりを作ります。

高級感そのものより「払った金額に対して何が得られるか」を重視すると、最上級グレードだから満足度が一番高いとは限らないからです。日常で使わない装備まで付けて予算を膨らませるより、必要な機能を満たす中間グレードを選ぶほうが合理的なケースもあります。

一方、4WDについては全グレード共通で23万6500円高です。

降雪地域で生活する人や、スキー、キャンプなどで悪路を走る機会が多い人にとっては検討価値がありますが、都市部中心なら2WDを選び、その予算を必要なオプションや維持費に回す考え方もあります。

「一番高いCX-5」ではなく「自分が実際に使うCX-5」を選ぶこと。これが新型でも損をしにくいグレード選びだと私は考えています。

※画像はAIによるイメージ

マツダ新型CX-5の欧州仕様は何が注目された?

新型CX-5は、日本発売より前となる2025年7月10日に欧州仕様が初公開されました。

この時点で3代目CX-5の方向性はかなり明確になっており、開発コンセプトとして掲げられたのが「新世代エモーショナル・デイリーコンフォート」です。

CX-5は2012年に初代が登場し、「魂動-SOUL of MOTION」とSKYACTIV技術を全面採用した第1弾モデルとしてマツダのSUV戦略を支えてきました。

欧州仕様発表時点で世界100以上の国と地域で販売され、累計販売台数は450万台以上。2018年以降はマツダの最量販車種となっており、単なるSUVの1車種ではなく、会社の販売を左右するほど重要な存在です。

欧州仕様で公開されたボディサイズは、全長4690mm×全幅1860mm×全高1695mm。ホイールベースは2815mmです。

2代目は全長4575mm×全幅1845mm×全高1690mm、ホイールベース2700mmだったため、新型は全長が115mm、全幅が15mm、全高が5mm拡大し、ホイールベースも115mm長くなっています。

単純に「大きくして立派にした」だけではないところが重要です。

従来型で弱点になりやすかった後席や荷室を改善するための大型化で、欧州仕様では後席のニークリアランスが従来の67mmから131mmとなり、64mm拡大。後席ヘッドルームも991mmから1020mmへ29mm増えています。

ラゲッジスペースも奥行きを45mm伸ばしており、日本仕様では定員乗車時に466Lの荷室容量を確保。ゴルフバッグ4個またはスーツケース4個を積載でき、後席使用時にもベビーカーを縦置きできるスペースが確保されています。

先代CX-5はデザインや走りの評価が高い一方、ファミリー用途では「後席や荷室がもう少し広ければ」と感じていた人もいるでしょう。

新型のサイズアップは、まさにそこを狙った改良と考えると分かりやすいです。


欧州仕様から見えた新型CX-5の装備とMハイブリッド

マツダ新型CX-5の欧州仕様で特に注目されたのが、e-SKYACTIV G 2.5とMハイブリッドの組み合わせです。

搭載されるのは2.5L直噴ガソリンエンジンで、24Vのリチウムイオンバッテリーなどを利用したマイルドハイブリッドシステムを組み合わせます。

日本仕様でもこのe-SKYACTIV G 2.5が国内初採用されました。

従来のCX-5では2.2Lクリーンディーゼルが人気を集めてきましたが、3代目はまず2.5Lガソリン+Mハイブリッドという新しい構成へ転換したことになります。

日本仕様の最高出力は178PS。トランスミッションには6速ATのSKYACTIV-DRIVEを組み合わせ、2WDと4WDの双方を設定します。

さらに、日本で販売するマツダ車として初めて、ガソリンに植物由来のエタノールを10%混ぜたE10燃料にも対応しました。

ただ、個人的には「ハイブリッド」という言葉だけを見て、トヨタなどのストロングハイブリッドと同じ感覚で燃費を期待するのは避けたいところです。

マイルドハイブリッドはモーターだけで長時間走ることを主目的とする仕組みではなく、回生やモーターアシストを利用してエンジンを助けるシステムです。

購入時は「ハイブリッドだから燃料代が大幅に下がる」と決めつけず、試乗時の加速感や実際の燃費データも含めて判断したいところです。

さらに2027年中には、次世代エンジン「SKYACTIV-Z」とマツダ独自の新しいハイブリッドシステムを組み合わせたモデルも導入予定とされています。

そのため、今回の2.5L Mハイブリッドは3代目CX-5の完成形というより、新世代CX-5の第一段階と考えたほうがよさそうです。

「今すぐ必要なら2.5L Mハイブリッド」「次世代パワートレーンまで見極めたいなら2027年の動向も確認」という選び方が、新型CX-5では現実的になってきます。


330万円でも進化は大きい?大型ディスプレイとGoogle搭載

価格以上に新型らしさを感じやすいのが、運転席まわりのデジタル化です。

新型CX-5には12.9インチまたは15.6インチの大型タッチパネル式センターディスプレイが採用されました。

さらに、マツダ車として初めてGoogle搭載インフォテインメントシステムを採用。Googleマップや音声アシスタントなどを車載システムから利用できるようになっています。

従来のマツダ車は、運転中の視線移動を抑える考えからコマンダー操作を重視してきました。

新型ではタッチ操作や音声操作を積極的に取り入れており、HMI、つまり人とクルマの情報のやり取りそのものを大きく変更した点が特徴です。

ただし、何もかも画面の中に入れたわけではありません。

ハザードや前後デフォッガーなど緊急時・運転中に素早く扱いたい機能には物理スイッチを残しています。

このあたりは個人的にも好印象です。

画面が大きいこと自体より、「画面に任せる操作」と「物理ボタンで残す操作」を分けた設計のほうが、日常では重要だと思うからです。

360°ビュー・モニターにはシースルービューも用意され、狭い場所で周囲や車両側面を確認しやすくなっています。

全幅1860mmまで大きくなった新型CX-5だからこそ、こうした駐車支援装備の価値は従来以上に高くなったと考えられます。

※画像はAIによるイメージ

マツダ新型CX-5の価格は高い?コスパ重視で考察

新型CX-5を価格だけで見ると、先代より高くなったと感じる人はいるでしょう。

ただし、私は330万円というスタート価格だけを見れば、3代目としてかなり戦略的な設定だと考えています。

理由は、今回のフルモデルチェンジが外観だけの変更ではないからです。

ボディとホイールベースを拡大し、後席と荷室を広げ、2.5L Mハイブリッドを採用。さらに新しい電子プラットフォーム「MAZDA E/E ARCHITECTURE+」、大型ディスプレイ、Google搭載インフォテインメント、進化したADASなど、中身も幅広く刷新されています。

日本仕様のボディサイズは4690mm×1860mm×1695mmで、最小回転半径は5.6m。

ここで見落としたくないのが、購入価格とは別の「使いやすさ」というコストです。

全長が115mm長く、全幅も15mm広くなったため、機械式駐車場や古い立体駐車場、自宅の駐車スペース、細い住宅街を頻繁に利用する人は、価格表を見る前にサイズを確認したほうがいいでしょう。

いくら装備がお得でも、自宅駐車場への出し入れで毎日苦労するなら、本当の意味でコスパがいいとは言えません。

逆に、従来型CX-5のサイズ感では後席や荷室が少し足りなかった子育て世帯には、新型の115mmという延長が大きな価値になります。

私はここが、新型CX-5を考えるうえで意外と重要なポイントだと思っています。

今回のモデルチェンジは「高級SUVへ近づけた」というより、CX-30では狭い、CX-60までは必要ないというユーザーが日常で使いやすい場所へCX-5を調整したと見ると理解しやすいからです。

その意味では、価格だけを先代と比べて「高くなった」と判断するより、広くなった後席・荷室や装備を含めて、自分が上位クラスへ乗り換えずに済むかまで考えるべきでしょう。

また、発売後の動きも注目されています。

新型CX-5は2026年5月21日の発売から約1か月で国内受注1万台を達成しました。価格が上昇する中でも、CX-5という車種に対する需要の強さがうかがえます。

一方で、新車価格は車両本体だけで判断できません。

メーカーオプション、ボディカラー、ディーラーオプション、諸費用を加えると最終金額は当然高くなります。

特にLの4WDは車両価格だけで430万6500円ですから、オプションを多く追加すれば支払総額はさらに上がります。

コスパ優先なら、最初から最上級Lを見るより、SとGで必要な装備を満たせるかを確認してからLを検討する順番がおすすめです。

「せっかく新車だから全部入り」ではなく、数年間、本当に使う装備なのかを一つずつ考える。このひと手間だけでも、新型CX-5の買い方はかなり賢くなると思います。


新型CX-5は欧州仕様からどう進化して日本へ来た?

2025年7月の欧州初公開時、新型CX-5は「2025年末に欧州、その他市場では2026年中」の発売予定とされていました。

そして日本では2026年5月21日に発売。S・G・Lという分かりやすい3グレード構成と、330万円~430万6500円という価格が明らかになりました。

欧州仕様で提示された「新世代エモーショナル・デイリーコンフォート」という考え方も、日本仕様にそのままつながっています。

スポーティなデザインだけではなく、後席、荷室、乗降性、静粛性、デジタル機能、安全装備を改善し、「毎日使いやすいCX-5」へと方向性を変えたことが今回の本質でしょう。

初代CX-5が登場した2012年当時と比べ、現在のSUV市場は選択肢が非常に増えました。

その中で新型CX-5は、奇抜な新機軸だけで勝負するのではなく、歴代オーナーから支持されてきた魂動デザインや人馬一体の走りを残しながら、弱点だった実用面を地道に改善しています。

私はこの「全部を別物にしなかったこと」がCX-5らしい進化だと感じます。

一方で、ディーゼルから2.5L Mハイブリッドへ軸足が移り、大型タッチディスプレイを採用するなど、従来のCX-5オーナーほど好みが分かれそうな変更もあります。

だからこそ、新型CX-5はカタログの価格と装備だけで即決するより、実車に座って後席の広さを確認し、ディスプレイを実際に操作し、2.5L Mハイブリッドを試乗してからグレードを選びたい1台です。


まとめ:マツダ新型CX-5は330万円から、Gの価格にも注目

マツダ新型CX-5の価格・値段は、Sの2WDが330万円から、最上級Lの4WDが430万6500円です。

Sは330万円、Gは352万円、Lは407万円からとなり、4WDはいずれも2WDより23万6500円高く設定されています。

新型CX-5は2025年7月に欧州仕様が先行公開され、2026年5月21日に日本で発売されました。

全長4690mm、全幅1860mm、全高1695mmへ大型化し、ホイールベースも2815mmへ延長。後席や466Lの荷室を広げるとともに、e-SKYACTIV G 2.5+Mハイブリッド、大型センターディスプレイ、Google搭載システム、進化した安全装備などを採用しています。

私がコスパ重視で見るなら、まず注目したいのは352万円のG 2WDです。

Sとの差は22万円なのに対し、GからLへは55万円上がるため、自分に必要な装備と価格のバランスを判断しやすい位置にあるからです。

ただし、最適なグレードは使い方によって変わります。

新型CX-5では「何が一番豪華か」ではなく、「自分が使う装備にいくら払うか」という視点で選ぶことが、330万円から始まる価格設定を最大限に生かす方法だと考えます。


よくある質問

マツダ新型CX-5の価格はいくらからですか?

2026年5月21日に発売された新型CX-5は、S・2WD(FF)の330万円からです。最上級となるL・4WDは430万6500円です。

車両価格とは別に税金、登録諸費用、リサイクル料金、オプションなどが必要になるため、実際の購入時は販売店で支払総額を確認しましょう。

新型CX-5にはディーゼルがありますか?

発売時の日本仕様は、2.5L直噴ガソリンエンジン「e-SKYACTIV G 2.5」とMハイブリッドを組み合わせたパワートレーンが設定されています。

従来のCX-5で人気だった2.2Lディーゼルとは大きく構成が変わっているため、先代ディーゼルから乗り換える場合は試乗で加速感やフィーリングを確認することをおすすめします。

新型CX-5に新しいハイブリッドは追加されますか?

マツダは、次世代エンジン「SKYACTIV-Z」と独自の新ハイブリッドシステムを組み合わせ、2027年中に導入する予定としています。

そのため、現行の2.5L Mハイブリッドを購入するか、今後の新パワートレーンを待つかも、新型CX-5選びの判断ポイントになりそうです。

ソロ(そろ)/新車・カーライフ愛好家

マツダ新型CX-5の内装はどう変わった?室内デザインと装備を解説

大型センターディスプレイと広い後席を備えたマツダ新型CX-5のモダンな内装

マツダ新型CX-5の内装は、大型ディスプレイと広い後席を軸に、見た目の上質さ以上に「家族全員が快適に使える空間」へ大きく進化しました。

3代目となる新型CX-5では、水平基調のインパネ、大画面センターディスプレイ、後席空間、静粛性、オーディオなどを刷新。従来型の「運転する人中心」の印象から、助手席や後席まで含めた快適性を重視する方向へ変わっています。

マツダ新型CX-5の内装は何が変わった?

新型CX-5の内装でまず注目したいのは、単純に高級感を増しただけのモデルチェンジではないことです。

開発コンセプトとして掲げられているのが「新世代エモーショナル・デイリーコンフォート」。つまり、休日に眺めて満足する豪華なSUVというより、毎日の通勤、買い物、子どもの送迎、家族での遠出まで快適に使える室内を目指しています。

初代CX-5は2012年に登場し、「魂動-SOUL of MOTION」とSKYACTIV技術を全面的に採用したマツダの主力SUVとして成長してきました。累計販売台数は450万台を超え、2018年以降はマツダの現行ラインナップにおける最量販車種としてブランドを支えてきた存在です。

それだけに3代目の全面刷新では、デザインだけを大胆に変えるのではなく、これまで支持されてきたCX-5らしさを残しながら「家族で使ったときの不満」を細かく解消する方向が感じられます。

新型のボディサイズは全長4690mm×全幅1860mm×全高1695mm、ホイールベースは2815mm。従来型の全長4575mm、全幅1845mm、ホイールベース2700mmと比べると、特に全長とホイールベースが拡大しています。

このサイズアップが内装にも効いており、後席の足元や乗り降りのしやすさといった、写真だけでは分かりにくい部分が改善されました。

個人的には、ここが新型CX-5の内装を見るうえで一番重要だと思います。大画面やレザーの豪華さは展示車でも目につきますが、長く所有したときに満足度へ効いてくるのは、むしろ後席の余裕や乗降性、静かさといった毎日使う部分だからです。


新型CX-5のインパネは大型ディスプレイ中心に刷新

新型CX-5のインパネは水平基調のデザインとなり、室内を横方向に広く感じさせるレイアウトになっています。

そして視覚的にも機能的にも大きな変化となるのが、中央に配置された大型センターディスプレイです。

グレードによって画面サイズが異なり、

  • L:15.6インチセンターディスプレイ
  • S・G:12.9インチセンターディスプレイ

が標準装備されます。

従来インパネに配置されていた操作スイッチの一部もセンターディスプレイへ統合され、スマートフォンのようなタッチ操作に対応しました。

さらに高精度な音声認識によって、空調、オーディオ、ナビなどを声で操作できます。

これは単なる「タブレットを大きくしました」という変更ではありません。

運転中に画面を何度も操作しなくて済むよう、タッチ操作と音声操作を組み合わせて使えることがポイントです。一部の空調機能ではスワイプ操作にも対応しています。

ただし、安全のため走行中には一部の操作や表示が制限されます。大画面になったからといって、走行中に映像や複雑な操作を自由に利用できるわけではありません。

ホーム画面には実際の車両状態と連動した3Dグラフィックも表示されます。

ライトの点灯状態やドアの開閉状況を画面で確認できる仕組みで、クルマの状態を直感的に把握しやすくなりました。なお、半ドアの場合でも画面では全開状態として表示されるなど、表示には一定の注意点があります。

さらにメーターの「ADAS(先進安全装備)スタイル」で扱う車両周辺情報を、センターディスプレイにも表示可能です。

先行車など周辺の検知状況を助手席や後席の乗員とも共有できるため、ドライバーだけが情報を見る従来の発想から、乗っている全員で状況を共有するインターフェースに一歩進んだ印象があります。

※画像はAIによるイメージ

マツダ新型CX-5の後席はどれくらい広くなった?

新型CX-5の内装で、大型ディスプレイ以上に注目したいのが後席です。

マツダは前席と後席の間隔を広げ、後席足元に機内持ち込みサイズのキャリーケースを縦置きできる空間を確保しています。

ここで想定されているキャリーケースは、3辺の合計が115cm以内で、それぞれ55cm×40cm×25cm以内というサイズです。

もちろん、普段キャリーケースを後席足元に置く人ばかりではありません。

重要なのは、それだけ膝まわりに余裕を持たせたということ。成人が長時間座る場合はもちろん、買い物袋やバッグを一時的に置くときにも使いやすくなります。

さらに、大きなチャイルドシートを取り付けても前席を無理に前へ移動させずに使用できるよう配慮されています。

マツダが想定する大型チャイルドシートは前後79cm、横幅48cm、高さ60cm。ただし製品の大きさや前席乗員の身長によっては使用が難しい場合があります。

子育て世帯にとって、この改善はかなり実用的です。

SUVでは「ボディが大きいから後席も広いだろう」と思いがちですが、実際にはチャイルドシートを取り付けると助手席を大きく前に出さなければならないモデルもあります。

その点、新型CX-5はカタログ上の広さだけでなく、チャイルドシートを使った状態で前席まで快適に使えることを意識して設計しているのが特徴です。

室内高は1299mmで、パノラマサンルーフ装着車でも1267mmを確保しています。

大人が頭上の余裕を感じられるだけでなく、小さな子どもであれば停車中に立って着替えられるほどの高さを想定しています。

私はCX-5というと、これまで「運転席の質感や走りを楽しむSUV」という印象が強かったのですが、新型はかなり明確にファミリーカーとしての使いやすさを取り込んできたと感じます。


リアドアと座面も改善し後席へ乗り降りしやすい

広さだけでなく、後席への乗り降りもしっかり改善されています。

新型CX-5ではリアドア開口部を高く、広くすることで、乗車するときに大きくかがんだり首を傾けたりする動きを減らしています。

さらにリアドアを開けたところにあるスカッフプレートの幅を拡大。小さな子どもが足を置いて乗り降りする場面にも配慮されています。

後席の着座ポイントについても、自然に乗り降りできる位置へ設計し直されています。

腰を大きく上下させるというより、横へ移動するようなワンアクションで座れることを意識したレイアウトです。

こうした変更は、カタログ写真だけを見ていると地味です。

しかし、子どもをチャイルドシートへ乗せる人や、年配の家族を乗せる人にとっては、ディスプレイの大きさ以上に価値を感じる可能性があります。

高級な内装材は購入直後の満足感を高めてくれますが、クルマを5年、7年と使うことを考えるなら、毎回の乗り降りがラクというメリットは何千回も積み重なります。

コスパという視点でも、私はこうした「毎日使う機能の進化」を高く評価したいところです。


オーディオと静粛性はどう進化した?

新型CX-5ではオーディオシステムもグレードによって大きく異なります。

SとGには「マツダ・ハーモニック・アコースティックス+」の8スピーカーシステムを標準装備。

音が耳へ届くまでの伝わり方を検証してスピーカー配置を最適化し、容量3Lのカウルサイドウーファーも採用しています。

低音域ではダイナミックレンジを広げ、中高音域では明瞭なサウンドを狙ったシステムです。

上級グレードのLには、12スピーカーのBoseサウンドシステムを標準装備します。Gではメーカーオプションとして選択可能ですが、Sでは装着できません。

Boseには「PSR(パーセプチュアル・サウンド・レンダリング)」がマツダ車として初採用され、リアルで臨場感のある音響空間を狙っています。

また自動ノイズ補正機能も進化し、走行中の風切り音などを考慮しながら音を補正します。

※画像はAIによるイメージ

さらに新型CX-5は、オーディオそのものだけでなく静粛性にも力を入れています。

吸音材や遮音材を適切な場所へ配置し、特に後席周辺から入るノイズを低減。車体各部の振動特性まで細かくコントロールすることで、人が不快に感じやすい音を抑える設計としています。

ここも新型CX-5の方向性を象徴する部分でしょう。

運転席だけ静かならいいのではなく、後席でも普通の声量で会話しやすくすることが重視されています。

大画面ディスプレイ、オーディオ、後席空間、静粛性を別々の機能として見るより、「移動時間そのものを家族全員が快適に過ごすためのセット」と考えたほうが新型CX-5の狙いを理解しやすいと思います。


パノラマサンルーフや快適装備は充実している?

上級グレードLでは、メーカーオプションとして大型のパノラマサンルーフを選択できます。SとGには設定されません。

開口サイズは幅875mm×長さ1021mm、電動スライド量は187mmです。

後席まで光が入りやすいため、通常の小型サンルーフよりも室内全体の開放感を高める効果が期待できます。

一方で、パノラマサンルーフ装着車の室内高は1299mmから1267mmになります。

約32mm低くなるため、頭上空間を最優先する人は実車で確認しておきたいところです。

なお開口部分には、側面衝突時の安全性向上を目的としたフレームが配置されています。

そのほか、新型CX-5には日常で役立つ装備も充実しています。

ワイヤレス充電(Qi)、フロントUSB Type-C端子2個、運転席・助手席シートヒーター、フロントカップホルダー2個、センターコンソールボックス、リアシートセンターアームレストとカップホルダー2個などを用意。

LEDルームランプやLEDマップランプ、全面UVカットガラス、フロント遮音ガラス、リアのダークティンテッドガラスも採用されています。

こうして並べてみると、新型CX-5の内装は一つの豪華装備で勝負するタイプではありません。

スマホの充電、USB、収納、後席カップホルダー、静粛性、乗降性など、実際に所有してから「これがあると便利」と感じる部分を積み上げています。


新型CX-5の内装は「豪華さ」より実用性の進化に注目

個人的に新型CX-5の内装を見て一番感じるのは、マツダが従来よりも「ドライバー以外」を強く意識するようになったことです。

旧型CX-5も上質なインテリアは大きな魅力でした。ただ、印象としては運転席に座ったときのデザインやドライビングポジションなど、ドライバー中心の魅力が強いクルマでした。

新型では15.6インチまたは12.9インチのセンターディスプレイを助手席や後席からも楽しめるようにし、後席周辺の騒音を抑え、後席足元を広げ、リアドア開口まで見直しています。

つまり今回の内装進化は「高級SUVらしくなった」という一言では少し違います。

ドライバー中心のCX-5から、乗員全員で使いやすいCX-5へ広げたことが大きな変化だと私は考えています。

さらに、新型CX-5では室内だけを単独で設計しているのではなく、ボディそのものの拡大を快適性につなげているのもポイントです。

全長4690mm、全幅1860mmというサイズは日本の狭い道路や駐車場では確認しておきたい一方、ホイールベース2815mmによって得られた後席空間は明確なメリットになります。

購入を考えるなら「大型ディスプレイが格好いいから」という理由だけでグレードを決めるのは少しもったいないでしょう。

S、G、Lでは画面サイズだけでなくオーディオやパノラマサンルーフなどにも違いがあります。

特にコスパ重視なら、12.9インチディスプレイでも十分大きいため、15.6インチのためだけに上位グレードへ上げるのではなく、自分がBoseやパノラマサンルーフまで必要としているかを整理して選びたいところです。

私は「大画面=絶対に上級グレード」とは考えません。

日常用途なら12.9インチでも十分大型ですし、その差額をほかの装備や購入後の維持費へ回すという考え方も賢い選択です。

逆に長距離ドライブが多く、家族全員で音楽や車内の開放感を楽しみたいなら、15.6インチディスプレイ、Bose、パノラマサンルーフを組み合わせられるLの満足度は高くなりそうです。


まとめ

マツダ新型CX-5の内装は、水平基調のインパネと大型センターディスプレイを採用し、見た目にも大きく刷新されました。

ただし、本当に注目したいのは画面の大きさだけではありません。

後席足元の拡大、1299mmの室内高、乗り降りしやすいリアドア開口、後席周辺の静粛性向上、8スピーカーまたは12スピーカーのオーディオなど、家族全員の快適性を底上げしたことこそ新型CX-5の内装進化の核心です。

特に、チャイルドシートを装着しても前席への影響を抑える設計や、乗降性への配慮は、毎日使うクルマとして大きなメリットになりそうです。

一方で、パノラマサンルーフはLのみのメーカーオプションで、Boseやセンターディスプレイのサイズもグレードによって違います。

新型CX-5を検討するなら、単純に上級グレードほど良いと考えるのではなく、「12.9インチで十分か」「Boseは欲しいか」「パノラマサンルーフを使うか」という順番で考えると、予算と満足度のバランスを取りやすいでしょう。

私としては、新型CX-5は「豪華になったSUV」というより、従来のCX-5が持っていた運転する楽しさに、ミニバン的な家族への気配りを少し足したSUVとして見ると、その進化が分かりやすいと感じます。


よくある質問

マツダ新型CX-5のセンターディスプレイは何インチ?

Lには15.6インチ、SとGには12.9インチのセンターディスプレイが標準装備されます。空調、オーディオ、ナビなどは音声認識やタッチ操作に対応しています。

新型CX-5の後席は広くなった?

前席と後席の間隔が広げられ、機内持ち込みサイズのキャリーケースを後席足元へ縦置きできる空間が確保されています。チャイルドシート利用時の前席への影響も抑える設計です。

新型CX-5にパノラマサンルーフはある?

あります。ただしLのメーカーオプションで、SとGには設定されません。開口サイズは幅875mm×長さ1021mmで、装着時の室内高は1267mmとなります。

執筆:ソロ(そろ)/新車・カーライフ愛好家

マツダ新型CX-5の燃費は?新世代モデルの経済性をチェック

新型ミドルSUVと燃費計をイメージした経済性重視のドライブシーン

3代目となる新型MAZDA CX-5は、2026年5月21日に国内販売を開始しました。国内仕様のWLTCモード燃費は2WDが15.2km/L、4WDが14.2km/Lです。

この記事は2026年8月25日に確認したマツダ公式情報を基にしています。燃費、価格、グレード構成は改良により変わる可能性があるため、購入時は最新の公式諸元表も確認してください。

新型CX-5の燃費はどれくらい?

新型CX-5の国内仕様は、2.5L直噴ガソリンエンジンとマイルドハイブリッドシステム「M ハイブリッド」を組み合わせたe-SKYACTIV G 2.5を搭載します。

駆動方式WLTCモード燃費
2WD(FF)15.2km/L
4WD14.2km/L

この数値は国の定める試験条件で測定された燃費です。実際の燃費は、渋滞、外気温、エアコン、積載量、タイヤ、坂道、運転方法などで変わり、必ず同じ数値になるわけではありません。

公式情報はマツダ「MAZDA CX-5」と新型CX-5販売開始のニュースリリースで確認できます。

マイルドハイブリッドは何をする仕組み?

M ハイブリッドは、減速時のエネルギーを回収し、モーターでエンジンを補助する仕組みです。一般にマイルドハイブリッドは、モーターだけで長く走ることを主目的としたフルハイブリッドとは構成が異なります。

新型CX-5では、走り出しの軽やかさや日常域の動力性能、燃費の両立を狙っています。「ハイブリッドだからどの場面でも大幅に低燃費」とは限らず、短距離や渋滞中心では公称値との差が大きくなる場合があります。

先代CX-5との燃費比較で注意すること

2代目KF系には、時期によってガソリンとディーゼルの複数のパワートレインがありました。たとえば後期のSKYACTIV-D 2.2は、公式諸元上で2WD 17.4km/L、4WD 16.6km/Lでした。新型のガソリン・マイルドハイブリッドと燃費数値だけを比べると、先代ディーゼルが上回ります。

ただし、軽油とガソリンの単価、車両価格、使い方、排気量、車体寸法が異なるため、燃費だけで優劣は決まりません。旧型の数値を確認するときは、同じWLTCモードか、型式・年式・駆動方式が一致しているかを確かめてください。

新型の国内発売時点ではディーゼル車は設定されていません。「今後も絶対に追加されない」とまでは公式発表から判断できません。

RAV4やCR-Vとは燃費だけで比べない

他社SUVと比べる場合は、フルハイブリッド、プラグインハイブリッド、ガソリン車など方式をそろえる必要があります。グレード、駆動方式、タイヤサイズが違えば燃費も変わります。

CX-5は車両価格、室内・荷室、乗り味、燃料代、税金、保険、点検費用まで含めて比較するのが適切です。カタログ燃費が高い車でも、購入価格の差を燃料代だけで回収できるとは限りません。

2WDと4WDの差は1.0km/L

公式WLTC値では2WDと4WDの差は1.0km/Lです。ただし「差が小さいから4WDを選んでも負担は同じ」という意味ではありません。車両価格や重量、タイヤ、実走行条件を含めて検討してください。

雪道を走るからといって4WDだけで安全になるわけでもありません。路面に適したタイヤを装着し、速度と車間距離を調整することが基本です。

SKYACTIV-Zは現在の国内仕様とは別

マツダはSKYACTIV-Zを独自のハイブリッドシステムと組み合わせ、2027年中にCX-5へ導入する計画を公表しています。一方、2026年5月発売の国内仕様はe-SKYACTIV G 2.5とM ハイブリッドです。

したがって、SKYACTIV-Zの燃費や価格、発売月を現時点で断定することはできません。開発・導入計画は変更される可能性があるため、マツダ公式発表の更新を確認してください。

まとめ

2026年5月発売の新型CX-5は、e-SKYACTIV G 2.5のマイルドハイブリッドに一本化され、WLTC燃費は2WD 15.2km/L、4WD 14.2km/Lです。先代ディーゼルや他社のフルハイブリッドとは仕組みが異なるため、数字だけで単純比較しないことが大切です。

燃料代を試算するときは、年間走行距離と普段使う地域の燃料価格を当てはめ、試乗で乗り味も確認しましょう。

よくある質問

新型CX-5の燃費は何km/Lですか?

国内仕様のWLTCモード燃費は2WD 15.2km/L、4WD 14.2km/Lです。実燃費は走行条件によって変わります。

新型CX-5にディーゼル車はありますか?

2026年5月の国内発売時点では、2.5Lガソリン・マイルドハイブリッドのみです。将来の追加設定は最新の公式発表で確認してください。

SKYACTIV-Z搭載車はもう販売されていますか?

2026年8月25日時点の国内販売モデルには搭載されていません。マツダは2027年中の導入計画を公表していますが、最終仕様や燃費は未確定です。

マツダ新型CX-5の値引きは狙える?購入前に知りたい交渉ポイント

マツダ新型CX-5と見積書を前に値引き交渉を検討するイメージ

マツダ新型CX-5の値引きは狙えますが、発売直後は大幅値引きより、競合見積もり・用品サービス・下取り査定を含む総支払額で交渉するのが現実的です。

2026年5月21日に発売された新型CX-5は、Sが330万円、Gが352万円、Lが407万円から。人気の新型車だけに車両本体の値引きはまだ少額とされており、購入前には交渉の順番を知っておくことが重要です。

マツダ新型CX-5の値引きは狙える?発売直後の状況

結論からいえば、マツダ新型CX-5でも値引き交渉そのものは可能ですが、発売直後から大幅な車両値引きを期待するのは現実的ではありません。

新型CX-5は2026年5月21日に発売されたばかりのフルモデルチェンジ車です。マツダ公式では、パワーユニットに2.5Lガソリンの「e-SKYACTIV G 2.5」を採用し、S、G、Lという3グレードを設定しています。

2WDのメーカー希望小売価格は次の通りです。

グレード 2WD価格 4WD価格
S 330万円 353万6500円
G 352万円 375万6500円
L 407万円 430万6500円

価格についてマツダ自身も、メーカー希望小売価格は参考価格であり、実際の販売価格は各販売会社が独自に定めると案内しています。つまり、販売店や商談内容によって購入条件に差が出る余地があります。

一方、元記事で販売店に取材した時点では、新型CX-5の値引きは「少額」とされています。

これは不思議なことではありません。モデルチェンジ直後の新型車は、旧型の在庫処分車とは違い、販売店側が大きく値引いてまで売る必要性が低いためです。

さらに新型CX-5は発売開始から約1か月で累計受注1万台に達したとマツダが公表しています。少なくとも登場直後から販売に苦戦し、大幅値引きで台数を稼がなければならない状況とは考えにくいでしょう。

だからこそ現在の新型CX-5では、「車両本体から何十万円引けるか」だけを見るより、用品、下取り、ローンを含めた最終的な支払額をどこまで下げられるかを見るほうが実用的です。

私自身、車選びでは値引き額の大きさより「最終的に財布からいくら出ていくのか」を見るほうが大切だと考えています。

20万円値引きされても下取り額が20万円低ければ、実質的には得をしていません。新型CX-5のように本体値引きが締まりやすい時期ほど、この考え方が重要になります。


マツダ新型CX-5値引き交渉ではハリアーを競合させる

新型CX-5の商談で元記事が具体的に挙げている方法が、トヨタ ハリアーとの競合です。

対象として紹介されているのは、新型CX-5の「G」2WD・352万円と「L」2WD・407万円。そして競合車として、2.0Lガソリンエンジンを搭載するハリアー「G」2WD・371万300円、「Z」2WD・418万円を比較する方法です。

CX-5とハリアーはデザインやキャラクターこそ異なりますが、どちらもミドルサイズSUVを検討する際に候補になりやすい車です。

特に価格を見ると、CX-5 Gの352万円に対してハリアー Gが約371万円、CX-5 Lの407万円に対してハリアー Zが418万円です。

つまり、実際の購入候補として比較しても不自然ではありません。

商談では単に「安くしてください」と頼むより、ハリアーの見積書を用意したうえで、「CX-5とハリアーで迷っている」と伝えるほうが話に具体性が出ます。

重要なのは、架空の値引き額を作ってディーラーを揺さぶることではありません。

実際にハリアーの見積もりを取り、車両価格、オプション、諸費用、下取り価格、支払総額を同じ条件で比較することです。

例えばCX-5が車両本体で5万円安くても、ハリアー側で用品サービスが10万円分付くなら、総額では結果が逆転する可能性があります。

※画像はAIによるイメージ

元記事では、競合によって狙う対象は車両本体値引きだけではないとしています。

フロアマットなど比較的価格の低いディーラーオプションのサービス、そして下取り車の査定額アップも交渉材料です。

ここは非常に現実的なポイントです。

販売店側には車両本体価格を大きく動かしにくい場合でも、販売店オプションや下取り条件など、別の部分で調整できる余地が残っているケースがあります。

筆者としては、「本体値引き○万円」という数字を追いかけるよりも、ハリアーとの支払総額差を縮めてもらう交渉のほうが、新型CX-5では成功しやすいと考えます。


車両値引きが少ないならディーラーオプションも交渉する

新型CX-5の値引き交渉では、車両価格だけで商談を終わらせないこともポイントです。

もう一つの参考記事では、CX-5のディーラーオプションについて、フロアマット、ドアバイザー、ボディコーティング、ETCなどの取り付け工賃は、比較的交渉しやすい項目として紹介されています。

反対に、エアロパーツ、カスタムパーツ、タイヤ、ホイールなどは大きな値引きになりにくい傾向があるとされています。

もちろん、これは販売会社や商品によって条件が異なるため、「必ず何%引きになる」と考えるべきではありません。

しかし、新型車で車両本体の値引きが数万円しか動かない状況なら、

  • フロアマットをサービスできないか
  • ETC取り付け工賃を調整できないか
  • コーティングを含めた総額を下げられないか
  • 下取り査定をもう一度見直せないか

といった形で、本体以外の条件を一つずつ確認する価値はあります。

私なら最初から「全部無料にしてほしい」とは言いません。

見積書を作ってもらったあと、「この総額なら少し予算を超えるので、用品を含めてもう少し調整できますか」と伝えます。

こちらのほうが、購入する意思を示しながら商談を進められるためです。

そして最後の一押しとして、「この条件なら今日決められます」と伝えられる段階まで候補を絞っておくことも大切です。

ただし、本当に購入する意思がない状態で契約をちらつかせる必要はありません。

値引き交渉は販売員との勝負ではなく、お互いが納得できる着地点を探す作業と考えたほうが、結果として気持ちよく購入しやすいでしょう。


新型CX-5はGが値引き後の総額でも狙いやすい

どのグレードを商談するかによっても、新型CX-5の支払総額は大きく変わります。

新型CX-5はSが330万円、Gが352万円、Lが407万円です。SとGの差は22万円ですが、GとLでは55万円の差があります。

Gでは、Sに対してパワーリフトゲートなどが加わり、シート材質も合成皮革系になります。マツダ公式でもGの標準装備として12.9インチセンターディスプレイやパワーリフトゲートなどを案内しています。

元記事ではこのGを「買い得ベストグレード」と評価しています。

理由は、Sから22万円の上乗せで、ルーフレール、リアゲートの電動開閉、アクティブドライビングディスプレイ、運転席電動調節、ステアリングヒーター、19インチタイヤ&ホイール、上質なシート表皮などが加わるためです。

値引き交渉を考える際、私はここをかなり重要だと思います。

例えばSからさらに5万円の値引きを引き出すことに全力を使うより、22万円追加してGに上げた場合に、自分に必要な装備がどれだけ増えるのかを考えたほうが、購入後の満足度は高くなる可能性があります。

逆に、パワーリフトゲートや19インチタイヤなどに価値を感じなければ、Sを選んで総額そのものを抑えるほうが合理的です。

「最大値引きの車を買う」ことと「最もお得な車を買う」ことは同じではありません。

ここは新型CX-5購入で意外と見落としやすい部分です。

特にLは407万円でGより55万円高くなります。本革シートや15.6インチセンターディスプレイなど上級装備が欲しい人には魅力的ですが、値引きだけを理由に予算を上げるべきではありません。

販売員から「Lなら条件を頑張れます」と提案されても、値引き後の金額だけで判断せず、Gとの差額を確認しましょう。

例えばLが10万円引き、Gが5万円引きだったとしても、元の55万円差が消えるわけではありません。

値引き額ではなく、必要な装備を含めた実質負担額で判断するのが賢い選び方です。


下取り査定はCX-5の値引きと分けて考える

新型CX-5への乗り換えで現在の車を下取りに出す場合、ぜひ覚えておきたいのが、車両値引きと下取り査定を分けて比較することです。

商談では、「これ以上本体値引きは難しいので、その代わり下取り価格を上げます」という提案が出ることがあります。

この方法自体が悪いわけではありません。

問題は、自分の車の現在価値を知らないまま交渉すると、本当に条件が良くなったのか判断できなくなることです。

例えば最初の査定が80万円だった車を100万円に上げてもらえば、20万円得したように見えます。

しかし他社査定が最初から110万円なら、実際にはまだ10万円低いことになります。

そのため新型CX-5の見積もりを取る前後で、自分の車がいくらで売れるのか別途確認しておくと安心です。

ディーラー下取りと中古車買取店のどちらが必ず高い、と決めつける必要もありません。

車種、年式、走行距離、その時点の中古車需要によって査定は変わります。

大切なのは複数の数字を持っておくことです。

私は新車商談で最も怖いのは、「30万円値引きしてもらった」という大きな数字だけを見てしまうことだと考えています。

値引きを30万円増やしても、下取りが20万円低く、不要なコーティングなどを10万円追加すれば、家計から出る金額はほとんど変わりません。

そこで見積書を見るときは、車両値引き、用品値引き、下取り額、諸費用を別々にチェックしたうえで最後に総支払額を見るのがおすすめです。

※画像はAIによるイメージ

決算期まで待てば新型CX-5の値引きは増える?

「少し待てばもっと値引きされるのでは?」と考える方もいるでしょう。

一般的に販売店では、年度末や中間決算の時期に販売台数を積み上げるため、商談条件が変わることがあります。

参考記事では、1月中旬から3月末の年度末決算期、8月中旬から9月末の中間決算期を値引き交渉の候補時期として挙げています。

ただし、これは新型CX-5で必ず大幅値引きが出るという意味ではありません。

発売から間もないモデルの場合、受注状況、生産状況、販売会社の目標、在庫の有無によって対応は変わります。

マツダ公式によれば、新型CX-5は2026年5月21日の発売開始から約1か月で累計受注1万台を達成しています。

そのため、「9月になれば20万円引きになる」といった具体的な数字を前提に購入を遅らせるのはおすすめしません。

値引きを待っている間に、希望するボディカラーや仕様の納期が変わる可能性もあります。

元記事では販売店への聞き取りとして、発売直後の納期は「約3か月」とされていました。

つまり、欲しい時期が決まっているなら、数万円の値引き拡大を待つより、納車時期を含めて早めに商談を始める価値があります。

筆者としては、「値引きが増えるまで待つ」のではなく、「買う予定の時期に合わせて複数の見積もりを取る」ほうが失敗しにくいと考えます。


残クレを使うなら値引きと支払総額を混同しない

新型CX-5では残価設定型クレジット、いわゆる残クレも用意されています。

マツダ公式サイトには、頭金0円の支払い例としてSが月々2万900円から、Gが月々2万4900円からなどの例が掲載されています。支払い例は2026年5月時点、61回払い、実質年率4.8%など一定条件に基づくもので、販売店によって異なります。

元記事によれば、新型CX-5の残価率は3年後59%、4年後53%、5年後45%とされています。

日本車の3年後平均として示された42~48%と比べても高めで、将来価値を高く設定しやすい車種と評価されています。

ただし、月々の支払いが低く見えることと、車が安くなったことは別問題です。

残クレは将来の残価を最終回に据え置くことで毎月の支払額を抑える仕組みなので、値引きそのものではありません。

マツダ公式でも最終回について、新車への代替、一括支払い、再クレジット、車両返却などの選択肢を案内しています。また返却時の車両状態が規定を外れる場合には負担が生じる可能性があります。

そのため値引き交渉では、

「月々いくらになるか」

だけでなく、

「値引き後の車両価格はいくらか」

「金利を含めた支払総額はいくらか」

「最終回の残価はいくら残るのか」

まで確認したいところです。

現金、通常ローン、残クレの見積もりを同じ条件で出してもらえば、値引きと金融商品の効果を切り分けて判断できます。

これは、新型CX-5を少しでもお得に買いたい人にとってかなり重要な比較ポイントです。


私が考える新型CX-5値引き交渉の狙いどころ

個人的には、2026年時点の新型CX-5で最初から「限界値引き」を追いかける必要はないと考えています。

フルモデルチェンジ直後の車であり、発売から約1か月で受注1万台を記録したモデルです。販売店側が無理をして本体価格を崩す局面ではないからです。

その代わり、商談の組み立て方には工夫の余地があります。

まずCX-5のGまたはLで正式な見積もりを取り、次に同価格帯のハリアーなど実際に購入してもよい競合車の見積もりを用意する。

そこで車両本体値引きだけではなく、フロアマットなどの用品、取り付け工賃、下取り査定を含めた支払総額を比べる。

そして条件が煮詰まった最後の段階で、「この総額まで届くならCX-5に決めたい」と具体的な予算を伝える。

この流れが一番自然です。

一方で、10万円値引きを増やすために不要な50万円分の装備を付けるようでは本末転倒です。

特にGとLには55万円の価格差があります。

Lの値引き額がGより多少大きかったとしても、本革シートや15.6インチディスプレイなどに自分が価値を感じなければ、Gを選ぶほうが総支払額は抑えられます。

逆に数年後の売却まで考える人なら、元記事が指摘するように、オプションを大量追加したGより上級グレードLのほうが査定で評価されやすい可能性があります。

売却査定ではメーカーオプションの購入価格がそのまま上乗せされるとは限らず、グレードそのものの人気が中古車価格に影響するからです。

つまり新型CX-5では、購入価格だけでなく「何年乗るのか」まで決めると、値引き交渉のゴールも見えやすくなります。

3~5年程度で乗り換える人と、10年乗る人では、お得な買い方が違う。

ここまで考えて初めて、本当の意味で「安く買う」ことにつながるのではないでしょうか。


まとめ|マツダ新型CX-5は値引き額より総支払額を見る

マツダ新型CX-5は値引きを狙えますが、2026年5月21日に発売されたばかりの新型車ということもあり、現時点では車両本体からの大幅値引きよりも、商談全体で条件を整える発想が重要です。

G 2WDは352万円、L 2WDは407万円。ハリアーなど実際の競合車の見積もりを用意し、車両価格だけでなくフロアマットなどの用品サービス、下取り査定まで含めて比較する方法が現実的でしょう。

そして忘れたくないのが、値引き額の大きさと、本当にお得な買い物かどうかは別ということです。

不要なオプションを増やさず、自分に必要なグレードを選び、下取り価格を別に確認し、ローンを使うなら金利を含めた総額までチェックする。

新型CX-5の商談では、この基本を押さえるだけでも「値引きしてもらったのに、なぜか高かった」という失敗をかなり避けやすくなると私は考えます。


よくある質問

マツダ新型CX-5は現在どのくらい値引きできますか?

元記事の販売店取材では、発売直後の新型CX-5について値引きは「少額」とされています。具体的な一律の値引き額は示されておらず、販売会社や時期、グレード、オプションなどによって条件が変わるため、実際の見積もりで確認する必要があります。

新型CX-5の値引き交渉では何の車を競合させればいいですか?

元記事ではトヨタ ハリアーを競合候補として挙げています。CX-5 G 2WD・352万円に対してハリアー G、CX-5 L 2WD・407万円に対してハリアー Zなど、価格の近い仕様で実際の見積もりを比較すると交渉材料にしやすくなります。

CX-5は車両本体以外も値引き交渉できますか?

可能性があります。フロアマットなどのディーラーオプション、取り付け工賃、下取り査定なども含めて商談すると、本体価格だけを交渉するより総支払額を抑えられる場合があります。ただし条件は販売会社によって異なるため、最新の見積もりで確認してください。

ソロ(そろ)/新車・カーライフ愛好家