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スズキ新型ワゴンRの価格はいくら?グレード別の予想価格を解説

新型ワゴンRと価格表を組み合わせたグレード別価格予想のイメージ

スズキ新型ワゴンRの価格は、現行車より5万〜15万円ほど上昇し、ベーシックグレードで150万円前後、上位グレードで180万〜200万円前後になると予想します。

ただし、次期型ワゴンRの正式な価格やグレード構成は、2026年8月時点でスズキから発表されていません。本記事では、現在販売されているワゴンRの公式価格と、予想される装備の進化を基に、グレード別の価格帯を現実的に整理します。

スズキ新型ワゴンRの価格はいくらになる?

次期スズキ新型ワゴンRの車両本体価格は、約150万〜200万円が中心になる可能性があります。

現在のワゴンRは、ベーシックな「ZL」と上位の「HYBRID ZX」が用意されており、スズキ公式サイトに掲載されているメーカー希望小売価格は次のとおりです。

現行グレード 2WD価格(税込) 4WD価格(税込)
ZL・CVT/5MT 1,457,500円 1,580,700円
HYBRID ZX・CVT 1,736,900円 1,856,800円

最も安いZLの2WD車は145万7,500円、上位のHYBRID ZX・4WD車は185万6,800円です。

この価格を基準に考えると、フルモデルチェンジ後の新型ワゴンRが、いきなり全車200万円を大きく超えるとは考えにくいでしょう。

一方で、安全装備や電動パーキングブレーキ、コネクテッド機能などが充実すれば、現行車と同じ価格に据え置くことも難しいと考えられます。

そのため筆者は、次期型の価格について、現行車から5万〜15万円程度の上昇をひとつの現実的な目安と見ています。


スズキ新型ワゴンRのグレード別予想価格

新型ワゴンRのグレード構成は正式発表されていませんが、現行モデルのZLとHYBRID ZXに近い2本立てが続くと仮定すると、予想価格は次のようになります。

予想グレード 2WD予想価格 4WD予想価格
ベーシック・ガソリン車 150万〜160万円 162万〜173万円
ベーシック・マイルドハイブリッド車 160万〜170万円 172万〜183万円
上位マイルドハイブリッド車 180万〜190万円 192万〜203万円
上位装備+全方位カメラ仕様 190万〜200万円 200万〜215万円

この表は、現行価格と予想される装備向上分を基にした筆者の試算です。スズキが発表した正式価格ではありません。

特に注目したいのは、最廉価グレードがガソリン車として残るかどうかです。

ガソリン車や5MT車を残せれば、150万円前後から購入できる可能性があります。しかし、全車をマイルドハイブリッド化し、安全装備も充実させる場合、スタート価格が160万円近くまで上昇することも考えられます。

ベーシックグレードは150万〜170万円と予想

新型ワゴンRの最も安いグレードは、150万〜170万円程度になると予想します。

現行ZLの2WD車は145万7,500円です。仮に車体価格が5万〜10万円上昇すれば、150万〜156万円ほどになります。

ただし、次期型でマイルドハイブリッドが標準化されたり、先進安全装備の内容が増えたりすれば、160万円台に入る可能性もあります。

価格を重視する読者にとって重要なのは、豪華装備の数よりも、日常で必要な安全装備と運転姿勢の調整機能がそろっているかです。

安く見えても、シートリフターやステアリング調整機能、後方確認用カメラなどを追加して総額が膨らむなら、最初から中間グレードを選んだほうが納得しやすい場合があります。

上位グレードは180万〜200万円と予想

上位グレードは、2WD車で180万〜200万円前後、4WD車では200万円を超える可能性があります。

現行HYBRID ZXは、2WDが173万6,900円、4WDが185万6,800円です。

ここに電動パーキングブレーキやオートブレーキホールド、デジタルメーター、高度な運転支援機能などが加われば、10万円前後の値上げは十分に考えられます。

さらに、全方位モニター用カメラやスズキコネクト対応通信機を選ぶと、現行HYBRID ZXでは8万5,800円高くなります。

次期型でも同程度のメーカーオプションが設定されると仮定すれば、上位グレードの4WDは、オプション込みで210万円前後に達しても不思議ではありません。

軽自動車としては高く感じますが、安全装備や通信機能まで含めて考える必要があります。単に車両本体価格だけを見て「高い」と判断すると、装備差を見落としやすくなります。


新型ワゴンRの価格が上がると予想される理由

新型ワゴンRの価格上昇が予想される最大の理由は、安全装備と快適装備の高度化です。

次期型については、電動パーキングブレーキやオートブレーキホールド、デュアルセンサーブレーキサポートⅡ、9インチ級のディスプレイなどの採用を予想する情報があります。

ただし、これらはスズキが新型ワゴンRの正式装備として発表した内容ではありません。現段階では予想情報として慎重に見る必要があります。

価格を押し上げると考えられる主な要素は、次のとおりです。

  • 衝突被害軽減ブレーキなど安全装備の進化
  • 電動パーキングブレーキの採用
  • オートブレーキホールドの追加
  • デジタルメーターや大型ディスプレイの採用
  • スズキコネクト対応機能の拡充
  • 原材料費や部品価格、輸送費の上昇
  • 環境性能を高めるためのパワートレイン改良

なかでも電動パーキングブレーキは、スイッチ操作で駐車ブレーキを作動させる装備です。

オートブレーキホールドと組み合わせれば、信号待ちでブレーキペダルを踏み続ける負担を軽減できます。街中での停止が多い人には、分かりやすく便利な進化です。

一方で、こうした装備は部品点数や制御システムを増やすため、車両価格にも反映されやすくなります。

私は、装備の豪華さを競うより、ワゴンRらしい価格とのバランスを保つことが重要だと考えています。200万円を超えるグレードばかりになると、スペーシアなどのスーパーハイトワゴンとの価格差が小さくなり、ワゴンRを選ぶ理由が薄くなるからです。


新型ワゴンRの乗り出し価格はいくらになる?

新型ワゴンRの実際の乗り出し価格は、車両本体価格に対して、おおむね15万〜40万円程度が加わると考えておくと安心です。

乗り出し価格には、税金や自賠責保険料、登録諸費用、リサイクル料金、メーカーオプション、販売店装着オプションなどが含まれます。

現行ワゴンRのリサイクル料金は、2026年5月時点で合計8,510円です。内訳は、シュレッダーダスト料金5,610円、エアバッグ類料金2,480円、情報管理料金などとなっています。

スズキが表示するメーカー希望小売価格には、保険料、税金、届出に伴う費用、販売会社装着アクセサリーなどは含まれていません。

そのため、例えば車両本体価格が160万円でも、ナビ、ドライブレコーダー、ETC、フロアマットなどを追加すれば、乗り出し価格が180万〜200万円近くになる可能性があります。

過去の見積もり事例では、旧型ワゴンR FXにナビ、ドライブレコーダー、ETC、フロアマットなど約24万円分の販売店オプションを加えた例が紹介されています。

当時は値引き後の乗り出し価格として、FXが約135万円、HYBRID FX-Sが約151万円と試算されていました。

ただし、この事例は2024年に掲載された旧価格ベースの内容であり、現在のワゴンRや将来の新型車に、そのまま当てはめることはできません。

新型ワゴンRでは、次のような乗り出し総額がひとつの目安になります。

車両タイプ 車両本体の予想 乗り出し価格の目安
ベーシック2WD 150万〜160万円 165万〜185万円
中間グレード2WD 165万〜180万円 185万〜205万円
上位グレード2WD 180万〜200万円 200万〜225万円
上位グレード4WD 195万〜215万円 215万〜240万円

オプションを多く付ける場合は、車両価格よりも「最終支払総額」で比較することが大切です。

見積書を受け取ったら、車両本体、メーカーオプション、販売店オプション、諸費用、値引きを分けて確認しましょう。一式価格だけを見るより、どこにお金がかかっているのかが分かりやすくなります。


スズキ新型ワゴンRはどのグレードがお得?

コストパフォーマンスを重視するなら、最廉価グレードではなく、安全装備と運転席まわりの調整機能がそろった中間グレードが有力です。

安いグレードは購入時の負担を抑えられますが、必要な装備を後から追加すると、上位グレードとの価格差が小さくなることがあります。

特に確認したいのは、次の装備です。

  • 衝突被害軽減ブレーキの機能範囲
  • 運転席シートリフター
  • ステアリングの上下調整
  • バックカメラまたは全方位カメラ
  • オートエアコン
  • シートヒーター
  • オートブレーキホールド
  • アダプティブクルーズコントロール

すべてを付ける必要はありません。

近距離の買い物が中心なら、大型ナビや高度な通信機能を省き、スマートフォン連携対応のディスプレイオーディオを選ぶ方法もあります。

反対に、高速道路をよく使う人は、価格だけで最廉価グレードを選ばず、運転支援機能の有無を確認したほうがよいでしょう。

個人的には、新型ワゴンRで狙い目になるのは、2WDの中間グレードです。

4WDは雪道や凍結路で頼りになりますが、温暖な地域で市街地走行が中心なら、2WDのほうが購入価格と燃費の両面で負担を抑えやすいからです。

また、全方位モニターは便利ですが、日頃から狭い駐車場を使うかどうかで必要性が変わります。使わない装備まで付けるより、自分の生活に合う機能だけを選ぶほうが、ワゴンRらしい賢い買い方になります。


新型ワゴンRの価格を考える際の注意点

次期型の価格情報を見る際は、公式情報と予想記事を分けて考えることが重要です。

新型ワゴンRについては、発売時期や採用装備、EV化、スライドドアの搭載など、さまざまな予想が出ています。

なかには2027年10月頃のフルモデルチェンジを予想する情報もありますが、スズキが正式に発売日や価格を公表したものではありません。

正式発表前の段階で「この価格に決まった」と判断するのは避けましょう。

また、販売会社によって最終的な見積額が異なる点にも注意が必要です。

スズキ公式サイトにも、メーカー希望小売価格は参考価格であり、実際の価格は販売会社が独自に定めると記載されています。納期もグレード、ボディーカラー、注文装備などによって変わります。

新型車の発売直後は、大幅な値引きが出にくい可能性があります。

一方、現行型の在庫車が残っていれば、新型登場前後に条件のよい商談ができる場合もあります。最新装備を優先するのか、価格を優先するのかで、選ぶべきタイミングは変わります。


筆者の考察|新型ワゴンRは200万円以内が勝負になる

筆者としては、新型ワゴンRの売れ筋グレードを車両本体価格180万円前後、乗り出し200万円前後に収められるかが重要だと考えます。

ワゴンRは1993年の初代発売以来、軽ワゴンというカテゴリーを広げてきた代表的なモデルです。

その魅力は、広い室内や運転のしやすさだけではありません。「必要なものを無理のない価格で手に入れられる」という安心感も、ワゴンRが長く支持されてきた理由です。

装備を増やして上質感を高めても、売れ筋が220万〜230万円になると、ワゴンRスマイルやスペーシア、ハスラーなども比較対象に入ります。

特にスライドドアが必要な人は、多少高くてもスペーシアを選ぶ可能性があります。デザイン性を重視する人はハスラー、乗降性を求める人はワゴンRスマイルへ流れるでしょう。

つまり新型ワゴンRには、ただ装備を増やすのではなく、軽くて扱いやすく、価格も抑えた標準車としての立ち位置が求められます。

私見では、最廉価グレードを150万円台に保ち、中間グレードを170万円台、上位グレードを190万円前後に設定できれば、価格の階段が分かりやすくなります。

さらに、ナビや全方位カメラをセットで強制するのではなく、必要に応じて選べる構成にすれば、コスパ重視のユーザーにも支持されやすいでしょう。

新型車は装備表の長さだけで価値が決まるものではありません。

毎月の支払額、燃料代、保険料、タイヤ代まで含め、無理なく維持できることが満足度につながります。ワゴンRには、高級装備を詰め込むよりも、日常で使う機能を磨いた「ちょうどよい新型車」であってほしいと感じます。


まとめ

スズキ新型ワゴンRの正式な価格は、2026年8月時点では発表されていません。

現行ワゴンRは、ZLが145万7,500円から、HYBRID ZXが173万6,900円から販売されています。

次期型では安全装備や快適装備の進化、部品価格の上昇などを考慮し、ベーシックグレードが150万〜170万円、上位グレードが180万〜200万円前後になると予想します。

オプションや諸費用を加えた乗り出し価格は、売れ筋グレードで185万〜215万円前後が目安です。

ただし、発売時期、グレード名、装備、価格はいずれも正式発表前の予想を含みます。購入を検討する際は、スズキの公式発表と販売店の見積書で最新情報を確認してください。


よくある質問

スズキ新型ワゴンRの価格は150万円以下になりますか?

現行ZLが145万7,500円のため、装備を絞ったグレードが残れば150万円前後になる可能性はあります。

ただし、安全装備の充実や全車ハイブリッド化が行われた場合、最廉価モデルでも150万円台後半になることが考えられます。

新型ワゴンRの乗り出し価格はいくらですか?

予想では、ベーシックグレードが165万〜185万円、売れ筋の中間グレードが185万〜205万円、上位グレードが200万〜225万円前後です。

選ぶナビ、カメラ、ドライブレコーダー、コーティングなどによって総額は変動します。

新型ワゴンRはいつ発売されますか?

2026年8月時点で、次期フルモデルチェンジ車の正式な発売日は発表されていません。

2027年頃の登場を予想する情報もありますが、メーカーの公式発表ではないため、確定情報として扱わないよう注意が必要です。

執筆者:ソロ(そろ)/新車・カーライフ愛好家

平日は会社員として働きながら、休日に新型車の試乗やパンフレット収集を楽しんでいます。高級感や見栄よりも、予算内で満足できる装備と維持しやすさを重視し、初心者にも分かりやすい車選びの情報を発信しています。

スズキ新型ワゴンRはいつ登場?2025・2026年の発売日と最新情報まとめ

新しいワゴンRとカレンダーを組み合わせた発売日解説イメージ

スズキ新型ワゴンRは2025年12月15日に発売済みですが、内容はフルモデルチェンジではなく現行6代目の一部仕様変更です。

2026年8月時点で、7代目となるスズキ ワゴンRの正式な発表日や発売日は公表されていません。まずは「2025年に何が発売されたのか」と「2026年に全面刷新される可能性があるのか」を分けて考えることが大切です。

スズキ新型ワゴンRの発売日はいつ?結論を整理

スズキ新型ワゴンRについて、現時点で確認できる結論は次のとおりです。

  • 2025年12月15日:一部仕様変更モデルを発表し、同日に発売
  • 2026年8月時点:7代目の正式な発売日は未発表
  • 2026年9月発売説:メーカー発表ではなく予想情報
  • 2027年10月発売説:一部自動車メディアによる予想
  • 現在販売中のモデル:2017年2月登場の6代目をベースとした改良型

つまり、「スズキ ワゴンRの新型はいつ出るのか」という疑問には、改良型なら2025年12月15日にすでに登場済み、フルモデルチェンジ版は発売日未定と答えるのが最も正確です。

「2026年に新型が出る」と紹介する情報もありますが、スズキが正式に発表した確定情報ではありません。発売時期を調べる際は、一部仕様変更とフルモデルチェンジを混同しないよう注意しましょう。


スズキワゴンR新型2025は12月15日に何が変わった?

2025年12月15日に発表・発売されたNEWワゴンRは、車体の基本設計を一新するフルモデルチェンジではありません。

現行6代目をベースに、外観、安全装備、快適装備、静粛性などをまとめて引き上げた一部仕様変更モデルです。

改良前は標準系、カスタムZ、スティングレーなど複数の個性を持つモデルが展開されていましたが、2025年の変更ではラインアップを整理。カスタムZの流れを受け継ぐ、精悍なフロントデザインを中心とした構成になりました。

グレードは主に「ZL」と「HYBRID ZX」が設定されています。公式情報に掲載されたメーカー希望小売価格は、次のとおりです。

グレード 駆動方式・変速機 メーカー希望小売価格
ZL 2WD・CVT/5MT 1,457,500円
ZL 4WD・CVT/5MT 1,580,700円
HYBRID ZX 2WD・CVT 1,736,900円
HYBRID ZX 4WD・CVT 1,856,800円

ZLのバックアイカメラ・スズキコネクト対応通信機装着車は、CVTが46,200円、5MTが44,000円高くなります。

HYBRID ZXの全方位モニター用カメラパッケージ・スズキコネクト対応通信機装着車は、85,800円高です。価格や仕様は変更される可能性があるため、購入時には販売店や公式情報で最新内容を確認してください。

2025年型の大きな価値は、単に顔つきが変わったことではありません。従来のワゴンRが得意としてきた軽さ、燃費、乗り降りのしやすさを残しながら、安全性と快適性を底上げしたことにあります。


スズキワゴンR新型情報で注目すべき安全装備

2025年12月の改良で特に重要なのが、予防安全技術の更新です。

新しいワゴンRには、衝突被害軽減ブレーキ「デュアルセンサーブレーキサポートII」が採用されました。前方の車両や歩行者だけでなく、自転車、夜間の歩行者、交差点で右左折する際の対象物などを検知し、衝突回避を支援します。

車線から外れそうな場面でステアリング操作を支援する車線逸脱抑制機能も搭載。信号が青に変わったことを知らせる発進お知らせ機能など、日常運転で起こりやすい「うっかり」を補う機能も用意されています。

CVT車では、前後の低速時ブレーキサポートが駐車時の安全運転を支援します。一方、5MT車は前後の超音波センサーによって、障害物との距離をブザー音で知らせる仕様です。

HYBRID ZXにはアダプティブクルーズコントロールも装備されています。先行車との車間距離を保つよう速度を調整し、高速道路などでの運転負担を軽くする機能です。

カーブに合わせて速度を抑える機能や、車線変更時の走行を補助する制御も盛り込まれています。

ただし、安全装備は事故を完全に防止するものではありません。道路状況、天候、速度などによって正常に作動しない場合もあるため、ドライバー自身による確認と操作が前提です。

個人的には、今回の改良で最も実用的な進化は、この安全装備の標準化だと感じます。派手な大画面や豪華な内装より、毎日の買い物や通勤で事故の可能性を少しでも減らせる装備のほうが、長く乗る車では価値を実感しやすいからです。


新しいワゴンRのデザイン・快適性・燃費はどう進化した?

2025年型ワゴンRは、従来のカスタムZを思わせるフロントデザインへ統一されました。

HYBRID ZXはフロントグリルにシルバーの三本ラインを配置し、上品さと存在感を強調。ZLはガンメタリック系の加飾を使い、価格を抑えながらも引き締まった表情に仕上げています。

ヘッドランプ周辺にはブラック仕上げが取り入れられ、従来より精悍な印象になりました。ボディカラーには、深みのある「ベルベットダークレッドパール」と、柔らかな雰囲気の「ルーセントベージュパールメタリック」が加わっています。

室内では、ワゴンRが以前から得意としてきた使い勝手を継承しています。

運転席と助手席の間を移動しやすいレイアウトは、片側を壁に寄せて駐車したときに便利です。後席は背もたれを倒して荷室を広げられ、助手席シートアンダーボックスやリアドアのアンブレラホルダーなど、小物の収納場所も用意されています。

USB電源ソケットはType-AとType-Cを採用。上級グレードではステアリングヒーターや前席シートヒーター、フロントドアのプレミアムUV&IRカットガラスも利用できます。

静粛性については、エンジンアンダーカバーや吸気系部品の見直し、クランクシャフト周辺の高剛性化、減衰接着剤や構造用接着剤の採用などにより、エンジン音やロードノイズの低減が図られました。

構造用接着剤は、車体の部品同士を強く結び付け、走行時の細かな振動やボディーのねじれを抑えるものです。目で見て分かる装備ではありませんが、乗り心地や安定感、内装から出る小さな異音の抑制につながります。

燃費は、マイルドハイブリッドの2WD車でWLTCモード25.1km/L、ハイブリッドではないNAモデルでも24.2km/Lとされています。

以前に予想されていた「フルハイブリッドで30km/L以上」といった内容とは異なり、2025年の改良型は従来の基本構成を磨く方向です。

ここは購入前に誤解しやすいポイントでしょう。2025年型は未来的な新システムへ総入れ替えした車ではなく、熟成された現行型を安全で快適に仕立て直した車と考えると分かりやすくなります。


スズキ ワゴンR新型2026の発表はある?予想情報を検証

スズキ ワゴンR新型2026について検索すると、「2026年9月に7代目が登場」「EVモデルを追加」「スライドドアを採用」などの情報が見つかります。

しかし、2026年8月時点でスズキから7代目ワゴンRの発売日、車両画像、価格、パワートレインなどは正式発表されていません。

過去には2024年末から2025年初頭のフルモデルチェンジが予想されていました。その根拠は、現行6代目が2017年2月に登場し、一般的なモデルチェンジ周期とされる6~7年を超えていたことです。

ところが実際には、2025年12月に現行型の大規模な一部仕様変更が実施されました。安全装備、外観、静粛性、快適装備まで幅広く手が加えられたため、発売から短期間で全面刷新する可能性は以前より低くなったと考えられます。

一部の自動車情報サイトでは、7代目ワゴンRを2027年10月発売と予想しています。こちらも正式情報ではありませんが、2025年末に改良型を投入した流れを考えると、2026年中よりも時間を置いてからフルモデルチェンジする見方には一定の合理性があります。

発売時期に関する情報を整理すると、次のようになります。

情報 内容 確定度
2025年12月15日発売 現行型の一部仕様変更 公式発表済み
2026年9月発売説 7代目登場との予想 未確定
2027年10月発売説 一部メディアの予想 未確定
EV・スライドドア採用 次期型への予想 未発表

したがって、「2026年9月まで待てば必ず新型が買える」と判断するのは危険です。正式なティザーサイト、メーカー発表、販売店への事前案内などが出るまでは、予想として受け止める必要があります。


次期ワゴンRにスライドドアやEVは採用される?

次期型で特に注目されているのが、後席スライドドアと電動化です。

現在の軽自動車市場では、ホンダN-BOXやスズキ・スペーシアのように、背が高く両側スライドドアを備えたスーパーハイトワゴンが大きな人気を集めています。

ダイハツ・ムーヴも新型ではスライドドアを採用し、従来型とは異なる方向へ進化しました。こうした市場環境から、ワゴンRにもスライドドアが採用されるのではないかと予想されています。

ただし、スズキにはすでにスライドドアを備えたワゴンRスマイルとスペーシアがあります。

通常のワゴンRまでスライドドア化すると、商品同士の役割が重なりやすくなります。車両重量や製造コストが増え、ワゴンRの強みである軽快な走り、低燃費、購入しやすい価格に影響する可能性もあります。

私は、通常のワゴンRが次期型でもヒンジ式ドアを維持する可能性は十分にあると考えます。

スライドドアを必要としない人にとって、軽くて価格を抑えやすいヒンジドア車は貴重です。すべての軽自動車が同じ形になるより、ワゴンRが「軽く、扱いやすく、燃費が良い定番車」という役割を守るほうが、スズキ全体の商品構成として自然です。

EVについても同様で、将来的な投入の可能性は否定できません。スズキは量産BEV「e VITARA」を日本へ投入するなど、電動化を進めています。

一方、ワゴンRのEV仕様について、バッテリー容量、航続距離、価格などの公式情報はありません。「180~200km程度になる」といった数値も予想にすぎないため、確定スペックとして扱わないことが大切です。


2025年型を今買うか、フルモデルチェンジを待つべき?

結論として、発売時期が未定の7代目を待つべきかどうかは、現在の車の状態と必要な装備で判断するのが現実的です。

通勤や買い物ですぐに車が必要な人、安全装備を重視する人、5MT車を選びたい人には、2025年12月改良型が有力な選択肢になります。

特にZLは、2WD・CVT/5MTが1,457,500円からです。150万円以下から検討できる新車の軽乗用車が減る中、価格を抑えつつ最新の衝突被害軽減ブレーキを備える点は魅力があります。

一方、現在の車に問題がなく、デザインやプラットフォームまで一新された7代目を希望する人は、正式発表まで待つ選択もあります。

ただし、フルモデルチェンジでは安全装備や材料費の増加により、車両価格が上がる可能性があります。新型が登場したからといって、必ずしも現行型よりお買い得になるとは限りません。

私なら、高速道路を頻繁に利用せず、街乗り中心で価格を抑えたい場合はZLを検討します。寒冷地での利用や長距離運転が多く、快適装備と運転支援を重視するならHYBRID ZXを選びます。

反対に、ターボエンジン、電動パーキングブレーキ、両側スライドドアなどを必須条件にするなら、現行ワゴンRだけに絞らず、スペーシアや他社モデルも比較したほうが後悔を減らせるでしょう。

新型待ちは、出口の見えない列に並ぶようなものです。待つこと自体が悪いのではありませんが、公式発表のない発売日を信じて必要な買い替えを先延ばしにすると、車検代や修理費が余計にかかる場合もあります。

「何年式か」よりも、自分が必要とする安全装備、予算、使用期間を基準に選ぶことが、結果的には最もお得な判断につながります。


スズキ新型ワゴンRの発売日と最新情報まとめ

スズキ新型ワゴンRは、2025年12月15日に発表され、同日に発売されました。ただし、これは7代目へのフルモデルチェンジではなく、2017年登場の6代目をベースとした一部仕様変更です。

2025年型では、デュアルセンサーブレーキサポートIIの採用、フロントデザインの刷新、静粛性の改善、USB電源やヒーター類の充実など、毎日の使いやすさに直結する改良が行われました。

一方、2026年8月時点で7代目ワゴンRの正式な発表日や発売日は公表されていません。2026年9月説や2027年10月説、スライドドア・EV採用説はいずれも予想段階です。

現行型は、派手な全面刷新ではないものの、価格、燃費、安全性のバランスを整えた堅実な軽自動車です。新型という言葉だけに振り回されず、公式発表済みの事実と予想情報を分けて検討しましょう。


よくある質問

スズキ ワゴンRの新型はいつ発売されましたか?

一部仕様変更を受けた新型ワゴンRは、2025年12月15日に発表され、同日に発売されました。7代目へのフルモデルチェンジではありません。

スズキ ワゴンRは2026年にフルモデルチェンジしますか?

2026年8月時点で、スズキから正式な発売日は発表されていません。2026年9月説などがありますが、メーカーが公表した確定情報ではありません。

次期ワゴンRにスライドドアは採用されますか?

正式発表はありません。市場ではスライドドア車が人気ですが、スズキにはワゴンRスマイルやスペーシアがあるため、通常のワゴンRがヒンジ式ドアを継続する可能性もあります。

【この記事の執筆者】

ソロ(そろ)/新車・カーライフ愛好家

平日は会社員として働きながら、新車情報の収集や気になるモデルの試乗、パンフレット比較を楽しんでいます。高級感や見栄よりも、価格・装備・維持費のバランスを重視し、初心者にも分かりやすい賢い車選びをお伝えします。

日産エルグランド新型のカラー一覧|黒・白の人気色を比較

新型日産エルグランドのボディカラーは全5色で、人気の中心はプリズムホワイトとミッドナイトブラックです。

白は大きな車体を優雅に見せ、黒はフロントマスクを精悍に引き締めます。個性を求めるなら、イメージカラーの「フジドーン/至極」やAUTECHのディープオーシャンブルーも注目です。

日産エルグランド新型のカラーは全5色

2026年7月16日に正式発表された新型日産エルグランドには、存在感を引き立てる全5色のボディカラーが設定されています。

2025年10月29日のジャパンモビリティショー2025で先行公開された際には、茶系と濃いグレーを組み合わせた2トーンカラーが大きな注目を集めました。その後、白、黒、青など、普段使いしやすいカラーも順次明らかになっています。

確認できるボディカラーは、次の5種類です。

ボディカラー 特徴 向いている人
プリズムホワイト〈QBE〉 明るく上品で車体が大きく見える 王道色や清潔感を重視する人
ミッドナイトブラック〈GAT〉 精悍でフロントマスクが引き締まる 重厚感や迫力を求める人
至極-シゴク-〈LAP〉 紫や濃灰色を思わせる深みのある色 落ち着いた個性を求める人
FUJI DAWN-フジドーン-/至極 プレミアム2トーン〈YCR〉 新型を象徴する茶系と濃色の組み合わせ 新型らしさを最優先する人
ディープオーシャンブルー 深みのある青系メタリック AUTECHらしい特別感を求める人

日産公式サイトのボディカラーランキングでは、プリズムホワイトが1位、至極が2位、ミッドナイトブラックが3位として紹介されています。

ただし、ランキングは閲覧時期や集計条件によって変わる可能性があります。実際の受注比率や納期については、販売店で最新情報を確認する必要があります。

また、ディープオーシャンブルーは、日産モータースポーツ&カスタマイズが手掛けるAUTECHのイメージを象徴するカラーとして公開されました。選択できるグレードが限られる可能性があるため、注文前の確認が欠かせません。


日産エルグランド新型の白は大きさと優雅さが際立つ

新型日産エルグランドの白は、特別塗装色のプリズムホワイト〈QBE・スクラッチシールド〉です。

大型ミニバンでは昔から選ばれやすい王道色であり、新型エルグランドでも人気の中心になると考えられます。日産公式サイトのボディカラーランキングでも、プリズムホワイトが最上位に掲載されています。

白の大きな魅力は、エルグランドの堂々とした車体を、重たく見せすぎずに表現できることです。

ボディ側面の張りや直線的なラインが光によって見えやすくなり、大きな車体が明るく伸びやかに映ります。黒とは異なり、迫力よりも清潔感、上品さ、優雅さが前面に出るカラーです。

新型エルグランドのフロントには、日本の伝統工芸である「組子」を思わせるドット状の造形が採用されています。

白いボディでは、この細かな造形がボディに自然になじみます。先行公開時の個性的な2トーンカラーを見て「デザインが派手すぎる」と感じた人でも、プリズムホワイトなら印象がかなり穏やかになるでしょう。

一方で、車体全体が膨張して見えやすいため、もともと大きいエルグランドがさらに大柄に感じられる可能性があります。

狭い駐車場を利用する機会が多い人は、色の好みだけでなく、実車を運転席から見たときの車幅感覚も確かめておきたいところです。

白は泥はねや黒い筋汚れが目につくことがありますが、細かな洗車傷や薄いほこりは黒ほど目立ちません。頻繁に手洗いできない家庭でも、比較的きれいな印象を保ちやすい色といえます。

筆者としては、迷っている人が最初に検討しやすいのはプリズムホワイトだと考えます。

新型特有のフロントデザインを適度に和らげながら、大型ミニバンらしい華やかさも失わないからです。家族で長く使うことや、将来の売却まで考えれば、無理の少ない選択でしょう。


日産エルグランド新型の黒は迫力と精悍さが魅力

新型日産エルグランドの黒として設定されるのが、ミッドナイトブラック〈GAT〉です。

ブラックは「VIP」のショーファードリブン仕様でも披露され、大型ミニバンらしい重厚感を強く感じさせるカラーとして注目されました。

黒を選ぶ最大のメリットは、フロントマスク全体が引き締まることです。

新型エルグランドの顔には、四角いパーツを連続させたような独特のドット柄が使われています。ブラックではグリル周辺とボディの境界がなじみ、白よりも精悍で落ち着いた表情になります。

新型エルグランドの黒と白では、フロントのドット柄の見え方にも違いがあります。

先行公開された「フジドーン/至極」の2トーンでは、LEDデイライト下の一部がボディ同色でした。一方、ブラックとホワイトではグレー系の処理が採用され、ドット状の造形が完全に埋もれないよう工夫されています。

そのため、黒を選んでもフロントマスクが単調になるわけではありません。濃淡の差によって、新型らしい造形を残しながら全体を引き締めています。

ブラックはボディ側面に光が映り込むことで、シャープなラインや面の変化が強調されます。昼間だけでなく、街灯が映り込む夜間にも高級感が出やすい色です。

ただし、黒には手入れの難しさがあります。

砂ぼこり、花粉、雨染み、洗車傷などが白より見えやすく、きれいな状態を保つには定期的な洗車が必要です。屋外駐車の場合は、真夏にボディ表面や車内が熱くなりやすい点も考えておく必要があります。

それでも、エルグランドに「押し出しの強さ」や「特別な送迎車のような雰囲気」を求める人には、黒が有力です。

個人的には、ブラックは見た瞬間の格好よさでは白を上回る可能性がある一方、日常の扱いやすさまで含めると、購入後の満足度が洗車環境に左右されやすい色だと感じます。

洗車を楽しめる人、屋根付き駐車場を利用できる人、外観の迫力を優先したい人には、ミッドナイトブラックがよく合うでしょう。


日産エルグランド新型の黒と白はどちらが人気になる?

新型日産エルグランドで販売の中心になると予想されるのは、白のプリズムホワイトと黒のミッドナイトブラックです。

トヨタ・アルファードやヴェルファイアをはじめ、大型ミニバンでは白と黒が定番です。車体の大きさや高級感を分かりやすく表現でき、年齢や利用目的を問わず選びやすいためです。

現時点の日産公式サイトでは、プリズムホワイトがボディカラーランキング1位、ミッドナイトブラックが3位に掲載されています。

この並びを見る限り、人気では白が一歩先行し、黒が追う形になる可能性があります。ただし、これは実際の販売台数を示す確定データとは限らないため、参考情報として見るのが適切です。

白が選ばれやすい理由には、次のような点があります。

  • 新型の個性的な顔が穏やかに見える
  • 車体が明るく上品に見える
  • 細かな洗車傷が黒より目立ちにくい
  • 家族用、送迎用、仕事用のいずれにも合わせやすい
  • 中古車として売却するときも検討者を選びにくい

一方、黒には白とは違う魅力があります。

  • フロントマスクが引き締まって見える
  • 大型ミニバンらしい迫力を強調できる
  • 夜間の照明やメッキ加飾との相性がよい
  • VIPやAUTECH系の仕様に似合いやすい
  • カスタマイズした際に統一感を出しやすい

コスト面で考えると、購入時の特別塗装色料金だけでなく、維持や売却まで含めて比べることが大切です。

白も黒も中古車市場で敬遠されにくい定番色ですが、黒は傷や塗装状態によって査定時の印象が変わりやすい傾向があります。白も水あかや黒ずみを放置すると清潔感が損なわれるため、どちらを選んでも最低限の手入れは必要です。

私なら、屋外駐車で洗車回数を抑えたいなら白、屋根付き駐車場があり外観をこまめに整えられるなら黒を選びます。

単純な人気だけで決めるのではなく、駐車環境と洗車にかけられる手間を基準にすることが、後悔を減らす近道です。


フジドーンや至極など黒・白以外のカラーも魅力的

新型エルグランドを象徴するカラーが、FUJI DAWN-フジドーン-/至極-シゴク- プレミアム2トーン〈YCR〉です。

車体下部の茶系色「フジドーン」と、ボンネットやルーフ周辺の濃色「至極」を組み合わせています。

日産によると、フジドーンは富士山の夜明けに見られる一瞬の自然美を表現した色です。至極は、日本で古くから高貴さや格式を象徴してきた色から着想を得ています。

2025年10月のジャパンモビリティショー2025では、この2トーンをまとった新型エルグランドがワールドプレミアされました。

新型のスタイリングや日本的なデザイン思想を最も明確に伝える色ですが、白や黒に比べると好みが分かれやすいのも事実です。見る角度や光の当たり方によって、銅色、茶色、紫がかった色など、複雑な表情に見えます。

単色の至極〈LAP〉は、2トーンよりも落ち着きがありながら、白や黒ほど一般的ではありません。

日産公式サイトのボディカラーランキングでは2位に掲載されており、王道色では物足りないものの、派手すぎる色は避けたい人に向いています。

AUTECHで披露されたディープオーシャンブルーは、深い海を連想させる濃い青のメタリックです。

昼間は青の鮮やかさが現れ、日陰や夜間では黒に近い落ち着いた印象になります。ブラックほど威圧的にならず、ホワイトよりも個性を出せる中間的な選択肢です。

ただし、AUTECH専用色または特定仕様向けとなる場合、車両価格や装備条件も変わります。色だけで選べない可能性があるため、希望グレードとの組み合わせを販売店で確認してください。


新型エルグランドのカラー選びで注意したいこと

新型エルグランドの色を選ぶ際は、ウェブサイトやスマートフォンの画面だけで決めないことが重要です。

日産も、表示環境の性質によって実際のボディカラーとは異なって見える場合があると案内しています。公式サイトの3D画像にはCGも含まれており、掲載写真の一部が合成の場合もあります。

特にフジドーン、至極、ディープオーシャンブルーのような深みのある色は、照明や天候によって印象が大きく変わります。

販売店に希望色の展示車がない場合でも、小型のカラーサンプルを屋外で見せてもらうと、室内照明だけで見るより実際の印象をつかみやすくなります。

プリズムホワイトとプレミアム2トーンには、傷を自己修復する性質を持つスクラッチシールドの表記があります。

ただし、すべての部品に塗布されるわけではありません。日産の説明では、ラジエーターグリル、ドアハンドル、サイドモール、フェンダーモール、サイドシールド、リヤスポイラー、ソナーセンサー、ソナーフィニッシャーなどは対象外です。

スクラッチシールドも、深い傷や塗装が削れた損傷まで元どおりにする機能ではありません。通常の塗装より傷が目立ちにくい場面は期待できますが、過信せず丁寧に扱う必要があります。

特別塗装色の追加料金、選択可能なグレード、納期は注文時期や販売会社によって異なる可能性があります。

新型エルグランドの車両本体価格は、2026年7月時点で税込689万7,000円からと案内されていますが、税金、自賠責保険、販売諸費用、メーカーオプション、ディーラーオプションなどは含まれません。色による追加費用も含めた総支払額で比較しましょう。


新型エルグランドのカラーをどう選ぶべきか

筆者としては、新型エルグランドのカラー選びでは「最初に見たときの華やかさ」だけでなく、5年後にも気に入っていられるかを考えるべきだと思います。

エルグランドは気軽に乗り換える価格帯ではなく、家族の移動や長距離ドライブで長く使う人が多い車です。購入時の数万円から十数万円程度の差だけで妥協すると、駐車場で車を見るたびに小さな後悔が残るかもしれません。

コスパを重視するなら、プリズムホワイトが最も無難です。

新型らしい迫力を残しながら癖が少なく、日常利用、冠婚葬祭、送迎、旅行など幅広い場面になじみます。洗車傷も黒ほど神経質にならずに済み、将来の売却でも買い手を限定しにくいでしょう。

見た目の満足感を最優先するなら、ミッドナイトブラックは非常に魅力的です。

独特なフロントグリルを引き締め、エルグランドらしい堂々とした姿を強調できます。きれいに手入れされた黒い大型ミニバンには、白にはない重厚感があります。

新型を買ったことが一目で伝わる色を求めるなら、フジドーン/至極のプレミアム2トーンが有力です。

白や黒はほかのミニバンでも多く見かけますが、この2トーンは新型エルグランドを象徴する組み合わせです。数年後に見返したときも「4代目エルグランドらしい色」として記憶に残る可能性があります。

ここで重視したい新しい視点が、家族全員が乗った状態ではなく、運転者が一人で使う場面を想像することです。

大型ミニバンは家族の希望で白や黒を選びがちですが、平日の買い物や通勤で最も長く車を見るのは運転者かもしれません。家族の多数決だけでなく、主に手入れをする人が納得できる色かどうかも確認したほうが、購入後の満足度は高くなります。


まとめ

新型日産エルグランドのボディカラーは全5色で、プリズムホワイト、ミッドナイトブラック、至極、フジドーン/至極プレミアム2トーン、ディープオーシャンブルーが確認されています。

白は明るく優雅で扱いやすく、幅広い人に勧めやすい王道色です。黒はフロントマスクが引き締まり、迫力と重厚感を強く表現できます。

個性を重視するなら、新型のイメージカラーであるフジドーン/至極や、AUTECHらしいディープオーシャンブルーも魅力的です。

人気や売却価格だけで決めず、駐車環境、洗車頻度、選べるグレード、特別塗装料金まで含めて比較することが大切です。最後は必ず実車または屋外のカラーサンプルを確認し、長く眺めても飽きない色を選びましょう。


よくある質問

新型日産エルグランドのボディカラーは何色ありますか?

日産公式サイトでは、存在感を際立たせる全5色のカラーバリエーションが案内されています。グレードによって選べる色が異なる可能性があるため、注文時に確認が必要です。

新型エルグランドは白と黒のどちらが人気ですか?

日産公式サイトのボディカラーランキングでは、プリズムホワイトが1位、ミッドナイトブラックが3位に掲載されています。現時点では白が優勢とみられますが、実際の販売台数を示す確定情報とは限りません。

新型エルグランドで汚れが目立ちにくい色はどれですか?

細かな洗車傷や薄いほこりは、一般的に白のほうが黒より目立ちにくい傾向があります。ただし、白は雨垂れや黒ずみが見えやすいため、どちらも定期的な手入れは必要です。

ソロ(そろ)/新車・カーライフ愛好家

日産エルグランド新型のデザイン評価|ダサいと言われる理由と実際の評判

組子模様のフロントマスクを持つ大型プレミアムミニバンを斜め前から見たシーン

日産エルグランド新型は、従来型から大きく方向転換したため「ダサい」との声もありますが、実車の質感や走行性能を含めると評価が変わる可能性が高い一台です。

16年ぶりのフルモデルチェンジで、低く構えた旧型から全高1975mmの堂々としたスタイルへ進化しました。日本の伝統的な組子をモチーフにした顔つきが、個性的と映るか、違和感につながるかが評価の分かれ目です。

日産エルグランド新型は本当にダサいのか?

結論から言えば、日産エルグランド新型を単純に「ダサい車」と決めつけるのは早いと感じます。

否定的な評価が出る理由は、造形の完成度が低いからというより、長年親しまれたエルグランドのイメージから大きく変わったためです。

新型エルグランドは、2010年に登場した従来型から16年ぶりにフルモデルチェンジした日産のフラッグシップミニバンです。2026年5月31日に掲載された自動車ジャーナリスト・渡辺陽一郎さんの比較記事では、トヨタ・アルファードと外観、室内、走行性能、快適性などが詳しく比較されました。

新型のボディサイズは、全長4995mm、全幅1895mm、全高1975mmです。ホイールベースは3000mmで、比較対象となったアルファードと同じですが、全幅と全高はエルグランドのほうがそれぞれ45mm大きくなっています。

つまり、旧型で印象的だった「低くワイドな高級ミニバン」から、室内空間と存在感を重視した「背の高い大型ミニバン」へと立ち位置を変えたわけです。

この変化を進化と受け取る人がいる一方で、旧型のスポーティな姿を期待していた人からは「エルグランドらしくない」「普通の箱型ミニバンになった」と感じられやすいのでしょう。

車のデザインは、正解と不正解を数字だけで決められません。特にエルグランドのように歴史が長く、過去のモデルに強い思い入れを持つ人が多い車では、変化が大きいほど第一印象で反発が起きやすくなります。


日産エルグランド新型がダサいと言われる理由

新型エルグランドがダサいと言われる主な理由は、次の4点に整理できます。

  • 組子模様を採り入れたフロントマスクが見慣れない
  • 旧型より全高が高く、箱型の印象が強くなった
  • 日産セレナと同じブランドのデザインに見える
  • アルファードほど分かりやすい豪華さがない

なかでも評価を大きく分けているのが、フロントマスクです。

Lサイズミニバンでは、遠くから見ても高級車だと分かる強い顔つきが好まれる傾向があります。アルファードは大きなグリルと多くのメッキパーツを使い、正面から見たときの存在感を明確に表現しています。

対する新型エルグランドは、日本の伝統的な組子をモチーフにした緻密なパターンで個性を出しました。派手なメッキで圧倒するのではなく、細かな模様と光の表現で上質さを見せようとしています。

この違いは、いわば大きな宝石と精密な工芸品の違いです。

一目で豪華だと分かるデザインを求める人にはアルファードが魅力的に映りやすく、細部の作り込みや静かな個性を好む人にはエルグランドが刺さりやすいと考えられます。

ただし、組子模様は写真では細かな立体感が伝わりにくく、正面から見るとのっぺりした大きな面に見えることがあります。発表画像やスマートフォンの小さな画面だけで見ると、実車より平面的に感じやすいデザインです。

また、新型は全高が1975mmに達します。旧型の低いシルエットをエルグランドらしさだと考える人ほど、背の高い新型に戸惑うのは無理もありません。

個人的には、「ダサい」というより、従来のエルグランド像との距離が大きいデザインと表現するほうが正確だと思います。


大きいセレナに見えるという口コミはなぜ出る?

日産エルグランド新型の口コミで見かけやすいのが、「大きいセレナに見える」という評価です。

これは単なる悪口ではなく、上級モデルに求められる特別感が十分にあるのかを心配する声でもあります。

セレナとエルグランドは同じ日産のミニバンなので、ライトや面の使い方にブランドとしての共通性が表れるのは自然です。しかし、エルグランドは日産の最高級ミニバンですから、購入を検討する人はセレナとは明確に異なる風格を期待します。

新型は水平基調のデザインを採り入れ、ボディ側面も大きな面で構成されています。写真の角度によっては、セレナをそのまま拡大したように感じる人もいるでしょう。

一方で、実際の寸法を見ると両車の存在感は大きく異なります。新型エルグランドは全長4995mm、全幅1895mm、全高1975mmという堂々としたサイズで、道路上ではセレナとは別格のボリュームがあります。

さらに、内装には14.3インチの液晶パネルを2枚並べ、エアコンのスイッチをインパネに組み込んだ先進的な構成を採用しています。2本スポークのステアリングやスイッチ式のシフト操作なども含め、上級車としての違いは車内でより分かりやすくなっています。

高級車らしさは、外観の形だけで決まるものではありません。

ドアを閉めたときの音、シートの支え方、走行中の静かさ、操作したときの感触など、写真では伝わらない部分が所有満足度を左右します。

そのため、「大きいセレナに見える」という第一印象を持ったとしても、内装や走りまで確認せずに候補から外すのは少しもったいないと感じます。


新型エルグランドとアルファードのデザイン評価を比較

新型エルグランドの評価を考えるうえで避けられないのが、トヨタ・アルファードとの比較です。

両車は同じLサイズミニバンですが、高級感の表現方法が大きく異なります。

比較項目 新型エルグランド アルファード
フロントデザイン 組子をモチーフにした個性的な表情 大型グリルとメッキによる強い存在感
ボディサイズ 4995×1895×1975mm エルグランドより全幅・全高が各45mm小さい
内装の方向性 14.3インチ画面を2枚並べた先進的な構成 合成皮革を広く使った分かりやすい豪華さ
2列目の印象 快適だが比較的すっきりした見た目 大型アームレストで特等席感が強い
向いている人 個性、走り、静粛性を重視する人 豪華さ、知名度、万人受けを重視する人

渡辺陽一郎さんの比較では、ボディの取り回しや運転のしやすさはアルファードが少し優位と評価されました。

新型エルグランドはサイドウインドーの下端が高く、運転席に座るとセダンのような囲まれ感があります。その反面、大柄なボディと相まって左側面の死角が大きく感じられるためです。

内装デザインについては引き分けと評価されています。

エルグランドは新型車らしい先進性があり、アルファードは内装各部に合成皮革を使うことで、誰が見ても分かりやすい高級感を表現しています。

ここが両車を選ぶ際の重要な違いです。

アルファードは、ホテルのロビーのように初めて乗った瞬間から豪華さが伝わります。一方のエルグランドは、最新のデジタル機器を備えた落ち着いたラウンジに近く、使い込むほど良さが分かる方向です。

見栄えの豪華さでは、2列目シートもアルファードが有利と評価されました。エルグランドも両側アームレストとオットマンを備えたキャプテンシートで、背中から大腿部をしっかり支えます。

しかし、アルファードのエグゼクティブパワーシートは固定式の大型アームレストを備え、見た目の「特等席感」がより明確です。

写真を見ただけで高級感を判断したい人にはアルファード、乗ったときの機能性や個性まで含めて選びたい人にはエルグランドという分け方が分かりやすいでしょう。


実際の評判は外観より走りと快適性が高評価

新型エルグランドの実際の評価を見ると、外観デザインだけでなく、3列目の快適性や走行性能、静粛性が高く評価されています。

これは購入候補として判断するうえで、見逃せないポイントです。

身長170cmの大人6人が乗車する想定で、2列目の膝先空間を握りこぶし3つ分に調節した場合、3列目の膝先空間はエルグランドが握りこぶし3つ分、アルファードが3つ半とされています。

数字上の足元空間はアルファードが少し広いものの、アルファードは床と座面の間隔が狭く、足を前に投げ出す姿勢になりやすいと評価されました。

エルグランドは床と座面の間隔に余裕があり、自然な姿勢で座りやすく、座面も柔軟です。このため、3列目の居住性ではエルグランドが勝ると判断されています。

大人数で移動する家庭にとって、3列目が非常用の席ではなく、きちんと大人が座れる場所になっていることは大きな価値です。

さらに評価が高いのが走行性能です。

新型エルグランドは全車に、直列3気筒1.5Lターボエンジンを発電に使う第3世代e-POWERと、4WDシステムのe-4ORCEを搭載します。

e-POWERはエンジンで発電し、タイヤはモーターで駆動する仕組みです。アクセルを踏んだ直後から力を出しやすく、大きく重いミニバンでも反応の良い加速を得られます。

開発者によると最大トルクは500Nm以上で、5Lガソリンエンジンに相当する力強さとされています。

エルグランドは全高が2m近いにもかかわらず、ステアリング操作に対して車両が正確に反応します。一般的な大型ミニバンは、高い重心による不安定さを抑えるために、あえて動きを穏やかにする傾向がありますが、新型エルグランドは運転する楽しさを残しました。

速度を上げてカーブを曲がっても、ボディの傾き方が急激ではなく、4輪が路面をしっかり捉えると評価されています。

4WDのe-4ORCEに加え、4輪のショックアブソーバーを独立して制御する機能も備え、危険回避時を含めた走行安定性ではアルファードより優位とされました。

静粛性もエルグランドの強みです。

アクティブノイズコントロールを採用し、スピーカーから出す音で車内の不快なノイズを打ち消します。比較では、アルファードの4気筒エンジン音が時折気になるのに対し、エルグランドはより静かだと評価されました。

こうした内容を見ると、新型エルグランドは「写真映えだけで勝負する車」ではありません。乗って、走らせて、長時間過ごすことで魅力が伝わる設計だと分かります。


日産エルグランド新型は売れないのか?

「日産エルグランド新型は売れないのではないか」と検索する人もいますが、デザインだけで販売結果を決めつけることはできません。

ただし、販売面で簡単ではない条件がそろっているのも事実です。

最大の壁は、アルファードとヴェルファイアがLサイズミニバン市場で強いブランド力を確立していることです。販売実績、知名度、下取り価格への期待、販売店網など、車そのもの以外の部分でも強みを持っています。

さらに、2026年6月23日に掲載されたベストカーの記事では、トヨタ系ディーラーの営業担当者から、新型エルグランドの技術力は評価しつつも、価格設定を見て大きな脅威とは感じていないという趣旨の反応が紹介されました。

同記事では、新型エルグランドのエントリー価格を689万7000円、最上位を869万8000円としています。一方、アルファードのエントリー価格は559万9000円とされ、入口の価格ではエルグランドのほうが高い傾向です。

価格やグレード構成は購入時期によって変わる可能性があるため、最新情報は日産とトヨタの公式案内で確認する必要があります。

新型エルグランドが苦戦するとすれば、「デザインがダサいから」だけではなく、アルファードより高い価格を払ってでも選びたいと思わせられるかが焦点になるでしょう。

一方で、全車に第3世代e-POWERとe-4ORCEを搭載し、走行安定性、静粛性、3列目の快適性まで高い水準でまとめている点は明確な差別化になります。

アルファードと同じ方向を目指して価格だけを下げても、ブランド力の差を埋めるのは難しいはずです。むしろエルグランドは、走りや静かさにこだわる人へ対象を絞ったほうが存在価値を示しやすいと考えられます。

販売台数でアルファードを上回らなくても、一定数のユーザーから強く支持されれば、商品として失敗とは限りません。


購入前に確認したいデザインの判断ポイント

新型エルグランドの見た目が気になる人は、正面写真だけで「ダサい」「かっこいい」と判断せず、次の点を確認するのがおすすめです。

  • 斜め前から見たときの組子グリルの立体感
  • 横から見たときの全高とホイールのバランス
  • 濃色と明るいボディカラーでの印象差
  • 昼間と夜間でのライトの見え方
  • 運転席からの視界とボディサイズの感覚
  • 内装と外観に統一感があるか

特に重要なのは、ボディカラーによる違いです。

大きな面を使ったデザインは、白や明るいシルバーではボディの広さが強調され、黒や濃色では全体が引き締まって見えます。同じ車でも、色によって箱型感やグリルの存在感が大きく変わる可能性があります。

また、夜間にライトを点灯した状態も確認したいところです。細かな模様や光の連続性を重視したデザインは、日中の静止画よりも夜間のほうが狙いを理解しやすい場合があります。

運転席からの視界も外せません。エルグランドは全幅1895mm、全高1975mmという大きな車で、サイドウインドー下端も高めです。

外から見た迫力が気に入っても、自宅周辺の狭い道や駐車場で扱いにくければ、購入後の満足度は下がります。デザインは眺めるものだけではなく、毎日扱う道具としての見切りまで含めて評価する必要があります。


新型エルグランドのデザインと口コミをどう評価する?

筆者としては、新型エルグランドのデザインは万人受けを狙ったものではなく、アルファードとは違う高級感を示すために、あえて賛否が分かれる道を選んだと考えています。

組子模様のフロントマスクは、誰が見ても豪華だと感じる分かりやすさではアルファードに及びません。しかし、街中で同じような大型グリルのミニバンが増えた現在、細かな工芸的表現で個性を作る姿勢には意味があります。

一方、旧型の低く構えたスポーティなスタイルを好む人にとって、新型の全高1975mmという姿が受け入れにくいのも理解できます。

室内を広くし、3列目の快適性を高め、堂々とした存在感を作るには背の高さが必要です。新型は外観の低さより、家族や同乗者が実際に得られる快適さを優先したのでしょう。

個人的に注目したいのは、デザインの賛否と走行評価が正反対になっている点です。

外観は「大きいセレナ」「平面的」「旧型らしくない」と意見が割れる一方、走りについては力強い加速、正確な操舵感、安定性、静粛性が高く評価されています。

このギャップは、新型エルグランドが静止画より試乗で評価を上げるタイプであることを示しています。

販売店に展示車や試乗車が並び、組子グリルの立体感、14.3インチ画面を2枚並べた内装、e-POWERの加速、e-4ORCEの安定感を体験する人が増えれば、発売前後の「ダサい」という評価が和らぐ可能性はあります。

反対に、価格が高く、外観にも強く惹かれない場合は、走りが良くても購入まで進まない人が出るでしょう。高級ミニバンは実用品であると同時に、所有する満足感が重視される商品だからです。

新型エルグランドが売れるかどうかは、デザインの正しさだけでなく、実車を見た人が「この個性にお金を払いたい」と思えるかにかかっています。


まとめ

日産エルグランド新型がダサいと言われる主な理由は、組子模様のフロントマスク、全高1975mmの箱型スタイル、旧型との大きな違い、セレナとの共通性です。

ただし、それらは造形上の欠点と断定できるものではなく、アルファードのような派手な豪華さではなく、細部の作り込みと先進性で上質さを表現した結果でもあります。

実際の評価では、3列目の自然な着座姿勢、第3世代e-POWERの力強い加速、e-4ORCEによる安定性、アクティブノイズコントロールを活用した静粛性が高く評価されています。

新型エルグランドは、写真を見ただけでは魅力が伝わりにくい一方、実車の質感や乗り味まで確かめると印象が変わる可能性のある車です。

分かりやすい豪華さと万人受けを求めるならアルファード、走りや静かさ、他人とかぶりにくい個性を重視するならエルグランドが有力な選択肢になるでしょう。


よくある質問

日産エルグランド新型は本当にダサいですか?

デザインの好みによります。組子模様のグリルや背の高いシルエットは賛否が分かれますが、実車の立体感や夜間のライト、内装、走行性能まで含めると評価が変わる可能性があります。

新型エルグランドが大きいセレナに見えるのはなぜですか?

同じ日産のミニバンとして、水平基調のデザインや面の使い方に共通性があるためです。ただし、新型エルグランドは全長4995mm、全幅1895mm、全高1975mmで、装備や室内の質感、走行性能は上級モデルとして差別化されています。

日産エルグランド新型は売れないのでしょうか?

アルファードより高い価格帯や、好みが分かれる外観は販売上の課題になり得ます。一方、第3世代e-POWER、e-4ORCE、静粛性、3列目の快適性という明確な強みがあり、走りを重視する層から支持される可能性があります。

日産エルグランド新型のプロパイロットはどう進化?安全装備を詳しく紹介

新型日産エルグランドは、渋滞時ハンズオフや車線変更支援を取り入れ、安全装備と長距離運転の快適性を大きく高めました。

2026年7月にフルモデルチェンジしたE53型の新型エルグランドには、全車標準装備のプロパイロットに加え、ナビリンク機能や渋滞時ハンズオフモード、車線変更支援機能を備えた上位システムが設定されています。

さらに、メーカーオプションとしてプロパイロット2.0も用意され、高速道路での長距離移動から一般道、駐車、降車時まで、幅広い場面を支援する「360°セーフティアシスト」が採用されました。

日産エルグランド新型のプロパイロットは何が進化した?

新型エルグランドのプロパイロットで注目したいのは、単にアクセルやブレーキを支援するだけでなく、道路形状や制限速度、周囲の車両まで踏まえて運転を助ける仕組みに進化したことです。

日産の公式FAQによると、E53型エルグランドには大きく分けて、基本仕様の「プロパイロット」と、機能を拡張した「プロパイロット(ナビリンク機能、渋滞時ハンズオフモード、車線変更支援機能付)」が設定されています。

基本仕様のプロパイロットは全車に標準装備されます。一方、上位仕様は一部グレードに標準装備、またはメーカーオプションとして用意されます。

さらに高度な運転支援を求める人向けに、プロパイロット2.0もメーカーオプションで設定されています。

主な違いを整理すると、次のようになります。

主な機能 基本プロパイロット ナビリンク・渋滞時ハンズオフ・車線変更支援付
車速・車間制御 対応 対応
車線中央付近を走るハンドル支援 対応 対応
渋滞時ハンズオフモード 非対応 対応
ルート減速支援 非対応 対応
制限速度支援 非対応 対応
車線変更支援 非対応 対応

基本仕様でも、先行車との車間距離を保ちながら追従し、車線中央付近を走るようハンドル操作を支援します。高速道路での巡航や渋滞時の負担を軽くする機能としては、十分に実用的です。

ただし、新型エルグランドらしい進化を感じられるのは上位仕様でしょう。渋滞時のハンズオフ、カーブや料金所に合わせた減速、ウインカー操作に連動する車線変更支援が加わり、ドライバーが行う細かな操作を一段広くカバーします。

これは「クルマが勝手に走る」という意味ではありません。あくまで運転の主体はドライバーですが、長時間の移動で繰り返す操作をクルマが肩代わりすることで、疲労を抑えやすくした点が重要です。


新型エルグランドのプロパイロットはどう作動する?

プロパイロットは、高速道路または自動車専用道路での渋滞や長時間走行を支援するシステムです。

車両に搭載されたレーダーやカメラが、先行車や車線、周囲の状況を検知します。その情報をもとに、アクセル、ブレーキ、ハンドル操作を支援する仕組みです。

走行中に車速が30km/h以上になった状態で、ステアリングにあるプロパイロットスイッチを押し、SETスイッチまたはRES±スイッチを操作すると制御が始まります。

設定可能な速度は30~135km/hです。ステアリングスイッチを使い、任意の設定速度へ変更することもできます。

先行車がいない場合は、ドライバーが設定した速度を上限として走行します。先行車がいる場合は、その速度を上限にしながら、車速に応じた車間距離を保って追従します。

ハンドル支援では、車線の中央付近を走行するようにステアリングを制御します。直線だけでなく、システムが認識できる範囲ではカーブでも車線維持を支援します。

大きなミニバンは高速道路で安定感がある一方、車重や車幅があるぶん、長時間の巡航では小さなハンドル修正が積み重なります。その細かな負担を軽くしてくれることが、エルグランドとプロパイロットの相性が良い理由です。


渋滞時ハンズオフモードは何km/hで使える?

上位仕様に備わる渋滞時ハンズオフモードでは、一定の条件を満たすと、ハンドルから手を離した状態で走行支援を受けられます。

利用できるのは、先行車を検知している約50km/h以下の状況です。先行車の減速に伴って自車の速度が約40km/h以下になると、ハンズオフ走行が開始されます。

その後、先行車が加速し、自車速度が約50km/h以上になるとハンズオフ走行は解除されます。

ここで注意したいのは、ハンズオフが「前を見なくてもよい機能」ではないことです。

ドライバーは常に前方へ注意し、道路や交通、自車の状態に応じて、すぐにハンドルを確実に操作できる状態を保つ必要があります。

新型エルグランドは、大人数での旅行や送迎、家族での長距離移動に使われやすいクルマです。高速道路の渋滞では、止まる、進む、車線中央を保つという単調な操作が続きます。

渋滞時ハンズオフモードの価値は、速く走ることではなく、こうした神経を使う低速走行で負担を減らせる点にあります。目的地に着いたあとの疲れ方に差が出やすい装備だと、筆者は考えます。

なお、上位プロパイロットの利用にはNissanConnectサービスへの加入が必要です。また、NissanConnectインフォテインメントシステムの「シンプル」仕様では作動しません。

購入時には、車両本体のグレードだけでなく、ナビゲーションシステムの仕様やサービス加入条件まで確認することが大切です。


ナビリンク機能と車線変更支援は何をしてくれる?

ナビリンク機能付プロパイロットは、目の前の先行車だけでなく、地図データに記録された先の道路形状も活用します。

NissanConnectインフォテインメントシステムの地図データを利用し、カーブや高速道路の出口、料金所などに近づくと、道路形状に合わせて車速を調節します。

通常の追従機能は、カメラやレーダーが現在の状況を検知して制御します。ナビリンク機能は、カーブなどを事前に把握して減速へ備えられる点が違います。

この「先読み」が、乗員の快適性にもつながります。大きなミニバンでは、急な減速やカーブ進入時の速度変化が、後席の乗員に伝わりやすいためです。

制限速度支援では、標識検知機能が読み取った制限速度を、設定車速へ自動または手動で反映できます。

道路ごとに制限速度が変化する場面で、設定速度を調整する手間を減らせるのが利点です。ただし、標識の見え方や天候などによって正しく検知できない場合もあるため、ドライバー自身の確認は欠かせません。

車線変更支援機能は、方向指示器を作動させたときに、車線変更に必要なハンドル操作を支援します。

安全確認をせずに自動で車線変更してよい装備ではありません。ドライバーが周囲を確認し、車線変更の意思を示したうえで、ステアリング操作をクルマが補助する機能です。

筆者としては、これらの機能は一つひとつよりも、連携して動くことに意味があると感じます。

先行車に合わせて走り、カーブの手前で速度を調節し、必要に応じて車線変更を支援することで、高速道路を走る一連の流れが滑らかになります。


プロパイロット2.0は通常版と何が違う?

新型エルグランドには、さらに高度な運転支援システムであるプロパイロット2.0もメーカーオプションで用意されています。

プロパイロット2.0は、高度なセンサーと3D高精度地図データを使い、高速道路でのハンズオフドライブを可能にするシステムです。

同一車線内の走行支援だけでなく、複数車線にまたがる車線変更サポートにも対応します。

さらに、遅い先行車を追い越す際には、ボタン操作によって追い越しを支援する機能も備えます。

渋滞時ハンズオフモードが約50km/h以下の低速域を中心とした支援であるのに対し、プロパイロット2.0は高速道路での長距離巡航を、より広い範囲で支援する位置づけです。

ただし、プロパイロット2.0も完全自動運転ではありません。作動条件や利用できる道路には制限があり、ドライバーは常に周囲を監視し、必要に応じて操作を引き継ぐ責任があります。

装備を選ぶ際は、「最も高度だから付ける」と考えるより、自分が高速道路をどれほど利用するかで判断するとよいでしょう。

年に数回しか高速道路を走らない人なら、基本プロパイロットでも負担軽減を十分に実感できる可能性があります。一方、帰省や旅行、仕事で長距離移動が多い人には、ナビリンク付やプロパイロット2.0の価値が高まりそうです。


新型エルグランドの安全装備はプロパイロット以外も充実

新型エルグランドは、プロパイロットだけでなく、前方、側方、後方、駐車時まで支援する360°セーフティアシストを採用しています。

前方支援では、インテリジェント エマージェンシーブレーキを装備します。

より遠くまで検知しやすく、天候や周囲の明るさの影響を受けにくいミリ波レーダーとフロントカメラを組み合わせ、車両、歩行者、人が乗った自転車などを検知します。

衝突の可能性が高まると、表示とブザーで回避操作を促します。それでも安全に減速できない場合は、ブレーキを作動させて衝突回避を支援します。

衝突回避ステアリングアシストは、前方の車両や歩行者を避けるためにドライバーがハンドルを操作した際、操舵力を補助します。

また、インテリジェントFCWは、前を走る車だけでなく2台前の車両を検知し、急減速などによる危険を予測して警報します。

大型ミニバンは前方の見晴らしが良い反面、車間距離や停止距離には余裕を持つ必要があります。2台前の動きを見て早めに注意を促す機能は、玉突き事故を防ぐうえで心強い装備です。

側方支援では、インテリジェントBSIとBSWが用意されています。

隣の車線に車両がいる状態で車線変更を始めた場合、警報を出すだけでなく、元の車線へ戻す方向に力を加えて接触回避を支援します。

さらにBSWには、降車時スライドドア作動制御が備わります。

駐停車中にドアを開けようとした際、後方から車両や自転車が接近していると、ドアミラーの表示灯や警告音で注意を促します。危険がある場合、スライドドアは自動で開きません。

この機能はエンジンを停止したあとも約3分間作動します。

家族が後席から降りる場面では、乗員自身が後方の自転車や車両を十分に確認できないことがあります。スライドドアの作動を抑える仕組みは、ミニバンならではの実用的な安全装備です。


駐車支援は大きな車体の扱いやすさにつながる?

新型エルグランドには、移動物検知と3Dビュー機能を備えたインテリジェント アラウンドビューモニターが設定されています。

3Dビューでは、混雑した駐車場などで車両周辺を8つの視点から確認できます。

トップビューは、車両を真上から見下ろしたような映像を表示します。車体と白線、障害物との位置関係が分かりやすく、狭い駐車場で役立ちます。

フロントワイドビューとリヤワイドビューでは、見通しの悪い交差点や後退時に、死角に入った人、車、自転車を広角映像で確認できます。

フロントワイドビューは、あらかじめ地点を登録すると自動表示が可能で、登録できる地点は最大40か所です。

ミラークローズドビューは、ドアミラーを閉じた状態でも車両両側の映像を表示します。立体駐車場や狭い通路などで、車体側面を確認しやすくなります。

メーカーオプションのプロパイロット リモート パーキングでは、車外から専用キーを操作し、車両を前後へ移動できます。

狭い駐車スペースで、乗り降りする幅を確保できない場合や、荷物を出し入れしたい場面に便利です。操作ボタンを離すと車両が停止する仕組みになっています。

プロパイロット パーキングは、ハンドル、アクセル、ブレーキ、シフト、パーキングブレーキまで制御して駐車を支援します。

従来の白線検知に加え、駐車位置周辺の路面模様とGPS情報を一緒に記憶するメモリー機能も搭載します。

白線がない場所や奥まった駐車位置でも、一度登録しておけば、近づいた際にシステムを起動して駐車を支援できます。

新型エルグランドのような大型ミニバンでは、走行性能の高さだけでなく、毎日の駐車で扱いやすいかどうかが購入後の満足度を左右します。

筆者としては、最高速域で使う高度な機能以上に、アラウンドビューモニターや後側方警報、踏み間違い防止といった日常装備のほうが、多くの人にとって利用頻度は高いと考えます。


新型エルグランドの安全装備を選ぶときの注意点

新型エルグランドの安全装備は充実していますが、すべての機能が全グレードに標準装備されるとは限りません。

基本プロパイロットは全車標準装備ですが、ナビリンク機能、渋滞時ハンズオフモード、車線変更支援機能を備えた仕様は、一部グレードのみ標準装備またはメーカーオプションです。

プロパイロット2.0、プロパイロット リモート パーキング、プロパイロット パーキングもメーカーオプションとして案内されています。

購入前には、グレード別の標準装備とメーカーオプションの組み合わせを確認する必要があります。

特にメーカーオプションは、契約後や納車後に追加できない場合が一般的です。見積もりの段階で、必要な機能を具体的な利用場面に当てはめて判断したいところです。

また、プロパイロットには検知できない障害物があり、天候、道路状態、車線の見え方などによって正しく作動しない場合があります。

安全装備が充実していても、車間距離の確保や周囲の確認までシステム任せにはできません。詳細な作動条件と注意事項は、車両取扱説明書で確認することが重要です。


日産エルグランド新型のプロパイロットをどう評価する?

個人的には、新型エルグランドの進化で重要なのは、目立つハンズオフ機能だけではないと考えます。

ナビリンクによるカーブ手前の減速、車線変更時の操舵支援、降車時のスライドドア制御、3D表示による駐車支援など、運転の流れ全体を細かく支える点に価値があります。

先進装備は、機能名が増えるほど違いが分かりにくくなりがちです。しかし、選び方はそれほど難しくありません。

高速道路をあまり使わない人は、全車標準の基本プロパイロットに加え、駐車支援や後側方支援の内容を重視するとよいでしょう。

高速道路を頻繁に走る人は、渋滞時ハンズオフモードとナビリンク機能、車線変更支援の有無を優先して確認したいところです。

さらに長距離移動が多く、対応道路での運転負担をできるだけ減らしたい人は、プロパイロット2.0を含めて検討する価値があります。

高級ミニバンでは、内装の豪華さや後席装備に注目が集まります。ただ、家族や同乗者を乗せるクルマだからこそ、安全装備に予算を振り分ける意味は大きいでしょう。

「最も装備が多いグレード」を選ぶのではなく、自分が疲れやすい場面、苦手な操作、よく使う道路を洗い出し、それを支える機能にお金を使うことが、コスパの良い選び方だと感じます。


まとめ

2026年7月にフルモデルチェンジしたE53型の新型日産エルグランドは、全車標準のプロパイロットに加え、ナビリンク機能、渋滞時ハンズオフモード、車線変更支援機能付の上位仕様を設定しました。

基本プロパイロットでも、30~135km/hの範囲で車速を設定し、先行車への追従や車線中央付近を走るためのハンドル支援を受けられます。

上位仕様では、約40km/h以下から始まる渋滞時ハンズオフ、道路形状に応じたルート減速、制限速度支援、ウインカー操作に連動した車線変更支援が加わります。

さらにプロパイロット2.0、緊急ブレーキ、2台前を検知する前方衝突予測警報、後側方衝突防止支援、降車時スライドドア制御、3Dアラウンドビューモニターなども用意されています。

新型エルグランドの安全装備は、高速道路だけでなく、一般道、駐車場、乗り降りまで支援範囲を広げたことが大きな特徴です。

ただし、各システムは運転を補助するものであり、完全自動運転ではありません。グレード別の装備内容、NissanConnectの加入条件、システムの限界を確認したうえで、自分の利用環境に合う仕様を選ぶことが大切です。


よくある質問

新型エルグランドのプロパイロットは全車標準ですか?

基本仕様のプロパイロットは、2026年7月にフルモデルチェンジしたE53型の全車に標準装備されます。

ナビリンク機能、渋滞時ハンズオフモード、車線変更支援機能付の仕様は、一部グレードに標準装備またはメーカーオプションです。

プロパイロットは何km/hから設定できますか?

車速30km/h以上で走行中にスイッチを操作すると制御を開始でき、設定可能な速度範囲は30~135km/hです。

道路状況や作動条件によって利用できない場合があるため、実際の使用時はメーター表示と取扱説明書を確認してください。

渋滞時ハンズオフモードは手放しで前を見なくてもよい機能ですか?

いいえ。先行車を検知している約50km/h以下で利用できる支援機能ですが、ドライバーは常に前方を確認し、すぐにハンドルを操作できる状態を保つ必要があります。

自車速度が約40km/h以下になるとハンズオフ走行が始まり、約50km/h以上になると解除されます。

日産エルグランド新型のグレード構成を解説|VIP・オーテック・4人乗り・8人乗り比較

日産エルグランド新型はX・Gを軸に、AUTECHやVIPなどを展開しますが、現時点では全車7人乗りで、4人乗り・8人乗りは設定されていません。

新型エルグランドのグレード選びでは、価格だけでなく、後付けできない装備や乗車定員の違いを契約前に確認することが重要です。

日産エルグランド新型のグレード構成はどうなっている?

日産エルグランド新型は、標準モデルの「X」と上級モデルの「G」を基本に、個性や用途に合わせた派生モデルを加えた構成です。

報道されている主なラインアップは、X、G、AUTECH LINE、AUTECH“G-spec”、AUTECH、VIPの6グレードです。これに、乗り降りを補助するロングステップを備えた「ステップタイプ」も用意されます。

重要なのは、グレードが増えても、パワートレーンと駆動方式には大きな差がないことです。

全車が1.5L直列3気筒ターボエンジンを発電専用に使う第3世代「e-POWER」と、前後モーターを緻密に制御する電動4WD「e-4ORCE」を搭載します。

つまり、従来のミニバンのように「安い2WDか、安心感のある4WDか」「ガソリン車かハイブリッド車か」で迷う必要はありません。どのグレードを選んでも基本的な走行システムは共通です。

発電用エンジンは最高出力140ps、最大トルク228Nmとされ、走行用モーターは前輪側が205ps・330Nm、後輪側が136ps・195Nmを発生します。

さらに、走行状態に合わせてショックアブソーバーの減衰力を変える「インテリジェントダイナミックサスペンション」も全車に採用されています。

そのため、新型エルグランドのグレード選びは、走行性能の優劣よりも、内装、快適装備、外観、後席の使い方にいくら払うかを考える作業になります。

主なグレードの特徴を整理すると、次のようになります。

グレード 主な特徴 向いている人
X 価格を抑えた基本グレード 必要な装備を選んで付けたい人
G 快適装備を充実させた上級グレード 家族利用と快適性を両立したい人
AUTECH LINE スポーティな専用外装と内装 見た目に個性が欲しい人
AUTECH 専用ナッパレザーや専用意匠を採用 上質さとスポーティさを求める人
VIP 後席重視の最上級仕様 送迎、法人利用、後席でくつろぎたい人
ステップタイプ 助手席側に電動ロングステップを装備 高齢者や子どもの乗降を助けたい人

車両価格は標準グレードのXが689万7000円、Gが757万9000円とされています。カスタムモデルを含めると、ラインアップ全体では689万7000円から869万円台です。

メーカー希望小売価格は参考価格であり、特別塗装色、メーカーオプション、ディーラーオプション、税金、登録費用、保険料、リサイクル料金などは別途必要です。


日産エルグランド新型のXとGは何が違う?

新型エルグランドの標準車で迷ったら、まずXとGの違いを確認しましょう。

Xは689万7000円、Gは757万9000円で、価格差は68万2000円です。どちらもe-POWERとe-4ORCEを搭載するため、動力性能や駆動方式を理由にGを選ぶ必要はありません。

違いの中心は快適装備です。

Gには、通信機能を備えたインフォテインメントシステム、ETC2.0、後席専用モニター、100V・1500W電源コンセントなどが標準装備されます。

さらに、フロントシートとセカンドシートのベンチレーション、プラズマクラスター、リヤアンビエントライト、フットランプ、ハンズフリー機能付きスライドドアなどもG系の魅力です。

シートベンチレーションは、座面や背もたれから空気を送り、暑い時期の蒸れを軽減する機能です。高価なミニバンでは一見地味に見えますが、夏場には満足度を左右しやすい装備といえます。

Xにはシートベンチレーションが用意されず、購入後の純正追加もできないとされています。

また、BOSEプレミアムサウンドシステムや、一定条件下で高速道路走行を支援するプロパイロット2.0も、X系では選べない点に注意が必要です。

Xで選択できる主なメーカーオプションとして、インフォテインメントシステム、ETC2.0、後席専用モニターなどを組み合わせた約24万9700円の装備と、100V・1500W電源コンセントの約9万9800円が挙げられています。

この2つを付けるだけで約35万円です。

Xに必要なオプションを足していくと、Gとの実質的な価格差は小さくなります。数年後に売却する場合も、オプションを多く付けたXより、上級グレードとして分かりやすいGのほうが査定時に評価されやすい可能性があります。

一方で、ナビゲーションや後席モニターをあまり使わず、コンセントも不要なら、Xのほうが合理的です。

私なら、家族で長距離移動する機会が多く、夏場の快適性も重視するならGを選びます。逆に、運転席中心で使い、豪華装備を必要としないなら、Xに最低限の装備だけを付ける方法を検討します。

「安いからX」ではなく、付けたい装備を合計してから比較することが、新型エルグランドで損をしにくい選び方です。


日産エルグランド新型のオーテックは何が特別?

日産エルグランド新型のオーテックは、標準車を単に派手に飾ったモデルではありません。

NMC、正式名称「日産モータースポーツ&カスタマイズ」が手掛けるAUTECHは、「プレミアムスポーティ」を掲げるカスタムカーです。新型エルグランドではAUTECHブランドのフラッグシップに位置付けられています。

外観で目を引くのは、湘南・茅ヶ崎の海から着想を得た専用デザインです。

フロントグリルには海面のきらめきを表したドットパターンを採用し、フロントプロテクターにはシグネチャーLEDを組み込んでいます。

ボディ下部のメタル調パーツは波打ち際の白波をイメージしたもので、専用18インチアルミホイールには、AUTECHの「A」と海に差し込む光を連想させる意匠が与えられました。

専用装備は次のとおりです。

  • 専用フロントグリル
  • 専用シグネチャーLED
  • 専用フロント・サイド・リヤプロテクター
  • 専用18インチアルミホイール
  • メタル調フィニッシュのドアミラー
  • AUTECH専用エンブレム
  • 専用プレミアムナッパレザーシート

インテリアはブラックを基本に、AUTECHを象徴するブルーステッチを配置しています。

専用プレミアムナッパレザーシートには、波の穏やかな動きを表す「さざなみ」をイメージしたキルティングが施され、ヘッドレスト付近にはAUTECHの刺しゅうが入ります。

専用色としてディープオーシャンブルーが用意され、ミッドナイトブラックのルーフを組み合わせた2トーンも設定されています。AUTECHの世界観を最も分かりやすく味わえるボディカラーです。

一方、AUTECH LINEは、本格的なAUTECHよりも選びやすいスポーティ仕様と考えると分かりやすいでしょう。

ダークメタルグレーのフロントグリル、専用フロントプロテクター、専用アルミホイール、メタル調ドアミラーなどを採用し、ブラックのテーラーフィットシートで室内を引き締めています。

私見では、AUTECHは装備の損得だけで判断するグレードではありません。

専用グリルや内装のブルーステッチを見て「この雰囲気が好き」と感じる人が選ぶモデルです。標準Gでも走行性能は基本的に共通なので、外観や素材への追加費用に納得できるかが判断基準になります。

高級感だけを求めるならVIP、機能と価格のバランスならG、スポーティな個性を求めるならAUTECHという分け方が自然です。


日産エルグランド新型VIPは誰に向いている?

新型エルグランドVIPは、運転席よりも後席の快適性を重視した最上級モデルです。

2026年7月16日に発売されたVIP e-4ORCEの車両本体価格は869万8000円とされ、Gより約112万円高い設定です。

ただし、Gではオプションになる装備の一部が、VIPでは標準化されています。

VIPの主な装備は次のとおりです。

  • ダークメタルグレーの専用フロントグリル
  • VIP専用18インチアルミホイール
  • VIP専用エンブレム
  • ロングステップとステップイルミネーション
  • プレミアムナッパレザーシート
  • BOSE製22スピーカーサウンドシステム
  • 15.6インチ後席専用モニター
  • 高遮音ガラス
  • 後席用読書灯
  • VIP専用ブラックインテリア
  • ウェルカムイルミネーション

ロングステップは助手席側の前後ドアに連動して展開・格納され、ステップの踏面と足元の路面を照らします。

「ELGRAND VIP」の文字を路面に映し出すウェルカムイルミネーションも備え、乗り込む場面から特別感を演出します。

BOSE Premium Sound Systemは22スピーカー構成で、3Dサラウンド再生、オーディオゾーンコントロール、通話音ゾーンコントロールに対応します。

さらに、15.6インチのルーフ取付型後席専用モニターも標準装備されるため、後席中心で使う法人車や送迎車には相性のよい仕様です。

Gにロングステップ、高遮音ガラス、BOSEシステム、後席モニター、クリアビューパッケージなどを追加した場合を考えると、VIPとの差は額面の約112万円より小さくなります。

一部報道では、装備内容を差し引いた実質差を約40万2000円とする試算もあります。

もちろん、これはVIPの専用デザインや素材に価値を感じる場合の考え方です。家族で運転を交代しながら使う一般的なミニバンとしては、Gでも十分に豪華です。

なお、VIPの助手席側にはロングステップが装着されるため、助手席側スライドドアのハンズフリー機能が備わらない点にも注意が必要です。

VIPは「一番高いから一番おすすめ」というグレードではありません。

経営者や役員の送迎、家族のために後席環境を最優先する人、専属ドライバーが運転する用途など、後席に価値を置く人が選んでこそ満足しやすいモデルです。


日産エルグランド新型に4人乗り・8人乗りはある?

日産エルグランド新型には、現時点で4人乗りも8人乗りも設定されておらず、基本的に全車7人乗りです。

検索では「新型エルグランド 4人乗り」「新型エルグランド 8人乗り」と調べる人が少なくありませんが、乗車定員については誤解しやすいため注意が必要です。

7人乗りのシート配置は、1列目2人、2列目2人、3列目3人です。

2列目には左右独立型のセパレートシートを採用し、中央を通って3列目へ移動できるウォークスルー性を確保しています。

一方、従来型や一般的なミニバンで見られる2列目3人掛けのベンチシートは、現時点では用意されていません。そのため、8人乗りを必要とする家庭には適合しない可能性があります。

子どもを含めて常時7〜8人で乗ることがある人は、契約前に実際の利用人数を確認すべきです。

「年に数回だから何とかなる」と考えても、定員を超えて乗車することはできません。8人乗りが必須なら、新型エルグランド以外の車種も含めて検討する必要があります。

4人乗りについても、2026年モデルの正式なラインアップとしては設定されていません。

VIPという名称や、固定式の大型アームレストを備える後席重視の仕様に関する情報から、アルファードの4人乗り仕様のようなモデルを想像する人もいるでしょう。

しかし、現行の新型エルグランドVIPは7人乗りであり、4人乗りのショーファー仕様ではありません。

一部報道では、2027年度にVIPへ固定式アームレスト仕様が追加され、現在の可動式アームレスト仕様と入れ替わる可能性が伝えられています。

ただし、固定式アームレスト仕様が追加されても、それだけで4人乗りになるとは限りません。3列目シートが残れば、乗車定員は7人のままという可能性があります。

公式発表前の情報をもとに、「2027年度に4人乗りが出る」と断定するのは避けるべきです。

4人乗りを探している人は正式な乗車定員を、VIPを検討する人は2列目アームレストの仕様と発売時期を、それぞれ販売店で確認する必要があります。


グレード選びで注文後に後悔しやすい注意点は?

新型エルグランドは、注文後に追加できないメーカーオプションがあります。

特に注意したいのが、シートバックパーソナルリヤモニターです。

このモニターは2列目シートの背面に取り付ける12.8インチ画面で、左右セットの価格は26万1000円とされています。

ただし、モニター本体だけを後から購入しても装着できません。

契約時に「シートバックパーソナルリヤモニター取付パッケージ」をメーカーオプションとして選ぶ必要があります。パッケージ価格は1万6500円です。

装着可能なグレードも、G、AUTECH“G-spec”、AUTECH、VIPに限られるとされています。Xでは選べません。

一般的なルーフ取付型のフリップダウンモニターは、14.3インチのNissanConnectインフォテインメントシステム装着車であれば、各モデルに装着できるとされています。

後席で動画を見る目的なら、シートバック型にこだわるのか、ルーフ型で十分なのかを契約前に決めておきましょう。

ほかにも、次の装備は注文前の確認が重要です。

  • Xではシートベンチレーションを選べない
  • X系ではBOSEサウンドシステムを選べない
  • X系ではプロパイロット2.0を選べない
  • シートバック型モニターには専用取付パッケージが必要
  • VIPのロングステップ装着車は一部ハンズフリー機能に制約がある
  • 8人乗り用の2列目ベンチシートは設定されていない

新型車では、車両価格の大きさに目を奪われがちです。

しかし、実際の満足度を左右するのは、毎日触れるシート、スライドドア、モニター、電源、乗降装備です。後から付けられない装備ほど、契約前に優先順位を決める必要があります。


新型エルグランドはどのグレードを選ぶべきか

私がコストと使い方を重視して選ぶなら、第一候補はGです。

Xより68万2000円高いものの、インフォテインメントシステム、後席モニター、100V・1500W電源、前後席ベンチレーションなど、家族で使いやすい装備がまとまっています。

Xに複数のオプションを追加すると価格差が縮まるため、最初からGを選んだほうが構成を分かりやすくできます。

ただし、後席モニターやBOSEサウンドを必要とせず、運転席中心で使うならXにも意味があります。

新型エルグランドはXでもe-POWER、e-4ORCE、可変制御サスペンションを備えます。走りの基本部分を妥協せず、装備を絞れるのはXの長所です。

外観の個性を重視するならAUTECH LINE、内外装の素材や仕立てまでこだわるならAUTECHが候補です。

一方、VIPは家庭用の最上級グレードというより、後席で過ごす人を主役にしたモデルです。ロングステップや15.6インチモニター、22スピーカーのBOSEシステムを活用できる用途であれば、価格差にも理由を見いだせます。

私見では、新型エルグランドのグレード選びで最も大切なのは、見積書の合計金額だけで比べないことです。

XとGでは後付けできない装備があり、AUTECHはデザインに価値を置くモデル、VIPは後席体験に費用を払うモデルです。

また、4人乗りや8人乗りを探している人にとっては、装備以前に乗車定員が条件を満たしません。

家族構成、普段乗る人数、誰が主に運転するのか、後席で何をしたいのかを整理すると、自分に合うグレードが見えやすくなります。


まとめ

日産エルグランド新型は、XとGを基本に、AUTECH LINE、AUTECH、VIP、ステップタイプなどを展開しています。

全車が第3世代e-POWERとe-4ORCEを搭載するため、グレードによる主な違いは快適装備、内外装、後席機能、乗降性です。

価格を抑えるならX、装備と価格のバランスならG、スポーティな個性ならAUTECH、後席を最優先するならVIPが有力です。

ただし、XではベンチレーションやBOSEサウンド、プロパイロット2.0などを選べず、モニター関連にも注文時しか選べない装備があります。

また、現時点では全車7人乗りで、正式な4人乗り・8人乗りは設定されていません。人数が購入条件になる人は、グレードを決める前に乗車定員を必ず確認しましょう。


よくある質問

日産エルグランド新型で最も安いグレードは?

標準モデルのX e-4ORCEで、車両本体価格は689万7000円とされています。オプション、税金、登録費用などは別途必要です。

新型エルグランドのVIPは4人乗りですか?

現時点のVIPは4人乗りではなく、基本的に7人乗りです。2027年度に固定式アームレスト仕様が登場するとの情報がありますが、乗車定員については正式発表の確認が必要です。

新型エルグランドに8人乗りはありますか?

現時点では8人乗りは設定されていません。2列目は左右独立型のセパレートシートで、全車7人乗りとされています。

XとGではどちらがお得ですか?

ナビ、後席モニター、100V電源、シートベンチレーションなどを使うならGが有力です。装備を必要最低限に絞れる人にはXが向いています。

AUTECHとVIPの違いは何ですか?

AUTECHはスポーティな専用デザインと上質な素材を重視し、VIPは後席の快適性や送迎用途を重視しています。自分で運転して個性を楽しむならAUTECH、後席中心ならVIPという選び方が分かりやすいでしょう。

ソロ(そろ)/新車・カーライフ愛好家

日産エルグランド新型のエンジン性能は?排気量・馬力・4WDまで解説

日産エルグランド新型は、1.5Lターボ発電エンジンと第3世代e-POWER、電動4WD「e-4ORCE」を全車に採用した高級ミニバンです。

2026年7月16日に発売された4代目エルグランドは、前後モーターの出力を単純に足して「341馬力」と考えるのは正確ではありません。この記事では排気量、エンジンとモーターの馬力、4WDの仕組み、実際の走りを判断するポイントまで整理します。

日産エルグランド新型のエンジンは1.5Lターボの発電専用

日産エルグランド新型に搭載されるエンジンは、総排気量1498ccの直列3気筒1.5Lターボです。

日産の環境仕様書には、原動機型式として「ZR15DDTe-YM52-MM45」と記載されています。車両型式は6AA-NE53、駆動方式は4WDです。

ただし、この1.5Lターボエンジンがタイヤを直接回すわけではありません。

新型エルグランドが採用するe-POWERは、エンジンで電気をつくり、その電気を利用してモーターを動かすシリーズ式ハイブリッドです。走行そのものは100%モーター駆動となります。

一般的なハイブリッド車では、走行状況に応じてエンジンとモーターの両方がタイヤを駆動します。一方、e-POWERではエンジンの役割が基本的に発電へ特化しているため、アクセル操作に対する反応は電気自動車に近くなります。

日産は今回、第3世代e-POWERを採用しました。

新たな専用設計の発電用エンジンに加え、モーター、発電機、インバーター、減速機、増速機という5つの主要部品をまとめた「5-in-1」電動ユニットで構成されています。

部品を一体化することには、ユニットの小型化だけでなく、エネルギー損失や振動、騒音を抑えやすくする利点があります。

排気量は先代の2.5Lや3.5Lから大幅に小さくなりましたが、車格まで小さくなったわけではありません。

エンジンを直接駆動用として使わず、効率の良い領域で発電させることにより、1.5Lという排気量でも全長約5m、車両重量2430~2510kgの大型ミニバンを成立させています。

先代エルグランドには、2488ccの直列4気筒エンジンと、3498ccのV型6気筒エンジンが用意されていました。

代表的な旧型「350ハイウェイスター プレミアム」のVQ35DE型エンジンは、最高出力280ps、最大トルク344Nmを発生します。排気量は3498ccで、使用燃料はハイオク、JC08モード燃費は9.2km/Lでした。

新型では、こうした大排気量エンジンの力を直接タイヤへ伝える方式から、発電エンジンと前後モーターを組み合わせる方式へ全面的に変わりました。

これは単なるダウンサイジングではなく、エルグランドの走り方そのものを入れ替えたフルモデルチェンジといえます。


日産エルグランド新型の馬力は何馬力?

日産エルグランド新型の発電用1.5Lターボエンジンは、最高出力140馬力、最大トルク228Nmとされています。

駆動用モーターは、フロントが最高出力205馬力・最大トルク330Nm、リアが最高出力136馬力・最大トルク195Nmです。

主な数値を整理すると、次のようになります。

項目 性能
エンジン 直列3気筒1.5Lターボ
総排気量 1498cc
エンジン最高出力 140馬力
エンジン最大トルク 228Nm
フロントモーター最高出力 205馬力
フロントモーター最大トルク 330Nm
リアモーター最高出力 136馬力
リアモーター最大トルク 195Nm
駆動方式 e-4ORCE・電動4WD
WLTCモード燃費 16.8km/L

ここで注意したいのが、前輪用205馬力と後輪用136馬力を足し、新型エルグランドを「341馬力のクルマ」と断定する見方です。

モーター単体の最高出力を合計すると、確かに341馬力になります。しかし、前後のモーターが同時に、それぞれの最高出力を出すためには、それに見合う電力を供給しなければなりません。

e-POWERで利用できる電力は、発電用エンジンが生み出す電力と、駆動用バッテリーから供給できる電力の合計によって決まります。

つまり、モーターの出力表示は駆動ユニット側の能力であり、その合計値がそのまま車両全体のシステム最高出力になるとは限りません。

自動車評論家の国沢光宏氏も、2026年7月16日に公開した記事で、この点を指摘しています。

国沢氏は、発電用エンジンが140馬力、前後モーターが205馬力と136馬力であることを踏まえつつ、エンジン出力とバッテリーから取り出せる電力には上限があるため、341馬力を常時発揮できるという解釈は適切ではないと分析しています。

新型エルグランドの駆動用バッテリー容量は1.8kWhとされ、同系統の仕組みを採用するエクストレイルとの比較から、国沢氏はシステム全体の上限を「204馬力+α程度」と推測しています。

これは日産が公表した正式なシステム最高出力ではなく、構成部品から導いた専門家の推測です。そのため、「新型エルグランドのシステム出力は約204馬力で確定」と断定することも避ける必要があります。

現時点で安全に言えるのは、次の3点です。

  • エンジン単体は140馬力
  • 前モーターは205馬力、後ろモーターは136馬力
  • 前後モーターの数値を足した341馬力を、車両のシステム最高出力とは断定できない

馬力という数字だけを見ていると分かりにくいのですが、実際の加速感ではモーターの最大トルクと応答速度も重要です。

モーターは発進直後から大きなトルクを出しやすいため、アクセルを踏んだ瞬間に車体を前へ押し出す感覚を得やすくなります。車両重量が2.4tを超える新型エルグランドにとって、この反応の速さは大きな利点です。

MOTAの渡辺陽一郎氏はプロトタイプ試乗において、動力性能はアルファードのハイブリッドより力強く、アクセルを踏み増した際に駆動力が素早く高まると評価しています。

同氏は体感上の動力性能を、一般的なガソリンエンジンに置き換えると4.5L級に相当すると表現しています。ただし、これは排気量や正式な出力を示す数値ではなく、あくまで試乗時の力強さを分かりやすく例えた評価です。

「1.5Lなのに4.5L級」という表現だけが独り歩きしないよう、実際の排気量と体感上の評価は分けて理解する必要があります。


新型エルグランドの4WD「e-4ORCE」とは?

日産エルグランド新型は、全グレードに電動4WDシステム「e-4ORCE」を搭載しています。

標準モデルは「X e-4ORCE」と「G e-4ORCE」で、ノーマルガソリン車や2WDは設定されていません。AUTECHやVIPなどの派生モデルも含め、基本的に新型エルグランドは4WDを前提とした構成です。

e-4ORCEは、前後に独立したモーターを配置し、それぞれの駆動力を緻密に制御する技術です。

エンジンの回転をプロペラシャフトで後輪へ伝える一般的な機械式4WDとは異なり、リアモーターを直接制御できるため、路面や運転操作に応じた素早い駆動力配分が可能になります。

雪道や濡れた路面で滑りにくくすることだけが、e-4ORCEの役割ではありません。

新型エルグランドでは、加速時に前後の駆動力を配分して姿勢を安定させるほか、減速時にも前後モーターの回生ブレーキを協調制御します。

日産は、停止直前の揺り戻しを抑える「スムーズストップ機能」も採用しました。

ブレーキをかけて車が止まる瞬間、乗員の頭が前後に揺さぶられることがあります。こうした細かな動きを抑える考え方は、速さよりも後席の快適性が重視される高級ミニバンと相性が良い部分です。

さらに、新型エルグランドには「インテリジェントダイナミックサスペンション」が採用されています。

4輪のショックアブソーバーの減衰力を走行状況に応じて制御し、カーブでは車体の傾きを抑えながら、通常走行では乗り心地を確保する仕組みです。

MOTAの試乗評価では、峠道でも4輪が接地しやすく、背が高く重いミニバンとしては旋回軌跡が外側へ膨らみにくいとされています。

高速道路で急な車線変更を行った際には車体が傾くものの、挙動の変化が穏やかで、後輪の安定感も高いと評価されました。

筆者としては、新型エルグランドの4WDで最も注目すべきなのは、悪路走破性よりも日常走行で乗員を揺らしにくくする制御だと考えます。

高級ミニバンは、運転席だけが気持ち良くても十分ではありません。2列目や3列目に座る家族が、発進、カーブ、減速のたびに体を揺さぶられないことが重要です。

e-4ORCEと可変サスペンションを組み合わせた狙いは、速いミニバンをつくることより、「大きく重い車体を自然に動かすこと」にあるのでしょう。


排気量1.5Lで2.5t近い車体を十分に走らせられる?

新型エルグランドの車両重量は、グレードによって2430~2510kgです。

「排気量1498ccのエンジンで、これほど重い車体を本当に走らせられるのか」と不安に感じる人もいるでしょう。

この疑問を考える際には、エンジンの排気量だけで判断しないことが大切です。

新型エルグランドは、1.5Lエンジンの力を変速機経由で直接タイヤへ伝える車ではありません。発進や加速は、前後の高出力モーターが担当します。

そのため、信号からの発進、合流、一般道での加速など、短時間に大きな力が必要な場面では、モーターの太いトルクとバッテリーの電力を活用できます。

一方で、長い上り坂や高速道路で強い加速を長時間続ける場面では、発電能力とバッテリー残量が走行性能に影響する可能性があります。

バッテリーの電力を多く使った後は、発電用エンジンが供給できる電力の範囲が重要になるためです。

これは新型エルグランドだけの欠点というより、シリーズ式ハイブリッドの性能を理解するうえで確認すべき性質です。

短時間の加速が力強いことと、その出力を長時間維持できることは、同じ意味ではありません。

国沢氏の記事に寄せられた反応でも、満員乗車や荷物を積んだ状態で長い上り坂を走る際の継続的な性能を気にする意見が見られました。

ただし、これらはユーザーの疑問や推測を含むものであり、新型エルグランドが実際に長い上り坂で大幅に失速すると確認されたわけではありません。

購入を考えるなら、短時間の試乗だけでなく、次の点を確かめたいところです。

  • 40~80km/h付近の中間加速
  • 高速道路への合流時の余裕
  • 上り坂でアクセルを踏み続けた際のエンジン音
  • 乗員を乗せた状態での再加速
  • 追い越し時の速度の伸び方

特に、アクセルを深く踏んだときに発電用エンジンの回転がどの程度上がり、その音が車内へどれほど入るのかは重要です。

e-POWERの長所はモーター駆動の滑らかさですが、強い負荷が続く状況では発電エンジンも働き続けます。高級ミニバンとしては、速さだけでなく音と振動の抑え方まで含めて評価すべきでしょう。

新型には高剛性ボディや遮音構造が採用され、一部モデルでは音を打ち消す技術も導入されています。

スペック表の馬力だけでは、この静粛性や加速の質までは分かりません。試乗では「何秒で速いか」よりも、「家族を乗せたまま無理なく速度を上げられるか」を見るのが実用的です。


新型エルグランドは旧型より燃費と税負担で有利?

新型エルグランドのWLTCモード燃費は16.8km/Lです。

内訳は、市街地モード15.2km/L、郊外モード17.8km/L、高速道路モード16.9km/Lと公表されています。CO2排出量は138g/kmです。

旧型3.5LモデルのJC08モード燃費はグレードによって9km/L台、2.5Lモデルも10km/L前後でした。

試験モードが異なるため単純比較はできませんが、2.4tを超える4WDミニバンでWLTCモード16.8km/Lを実現したことは、旧型からの大きな進歩です。

全車4WDでありながら、街中と高速道路の数値に極端な差がない点にも注目できます。

モーター駆動は発進と停止を繰り返す市街地で回生エネルギーを利用しやすく、エンジンを効率の良い条件で発電に使えるからです。

排気量が小さくなったことで、自動車税種別割の区分も変わります。

2019年10月1日以降に新車登録された自家用乗用車の場合、1498ccは「1001cc超~1500cc以下」の区分に入り、標準税額は年3万500円です。

旧型2.5Lモデルは年4万3500円、3.5Lモデルは年5万7000円の区分でした。

したがって、標準税額を単純比較すると、新型は旧型2.5Lより年1万3000円、旧型3.5Lより年2万6500円低くなります。

車両価格は689万7000円からと安くありませんが、排気量縮小によって毎年の税負担を抑えやすくなった点は、長く所有する人にとって見逃せません。

例えば10年間所有した場合、税額制度が変わらないという単純計算では、旧型3.5L区分との差は26万5000円になります。

これは購入価格全体から見れば一部ですが、タイヤ、保険、燃料、車検などに費用がかかる大型ミニバンでは、固定費が少しでも軽くなる意味は小さくありません。

ただし、実際の税額や減税措置は登録時期、自治体、税制改正などによって変わる可能性があります。購入時には販売店や自治体の最新情報を確認してください。


考察:新型エルグランドは「大馬力」より制御の質を見るべき

個人的には、新型エルグランドのエンジン性能を判断するとき、341馬力か約204馬力かという数字だけに集中するのは、少しもったいないと感じます。

前後モーターの合計値を大きく見せる説明は分かりやすい反面、実際に車両全体が発揮できる出力との違いを誤解させる恐れがあります。

一方で、システム最高出力だけを見て「2.5t近いのに約200馬力では足りない」と結論づけるのも早計です。

モーター車では、発進直後のトルク、アクセルへの応答、前後の駆動力配分、出力を路面へ無駄なく伝える制御が、体感性能を大きく左右します。

新型エルグランドの価値は、エンジンの140馬力やモーターの205馬力という単独の数値より、それらをe-4ORCEがどう使うかにあります。

前後モーターが常に最大出力を出さなくても、必要な車輪へ必要な瞬間だけ駆動力を配れば、発進やカーブでは十分に力強く感じられます。

また、2列目や3列目の快適性を考えると、強烈な加速力より、アクセルを踏んだ分だけ滑らかに速度が増すことのほうが大切です。

エルグランドはスポーツカーではありません。家族や同乗者を乗せ、高速道路を長距離移動する場面が多い車です。

その意味では、1.5Lターボ、前後モーター、e-4ORCE、可変サスペンションを一体で制御し、重い車体を落ち着いて動かす方向性は理にかなっています。

ただし、日産にはシステム全体の出力や、バッテリー残量による性能変化を、より分かりやすく示してほしいとも思います。

約700万円からの高額車だからこそ、購入者が前後モーターの合計値だけで性能を判断しなくて済む説明が必要です。

ピーク時の加速だけでなく、長い上り坂や高速巡航時にどれだけの出力を維持できるのかが明らかになれば、1.5Lという排気量に不安を持つ人も判断しやすくなるでしょう。

筆者としては、日常の発進、一般道、高速道路の合流では十分な力強さが期待できる一方、満員乗車で長い登坂を続けた際の性能とエンジン音は、実車で確認したい重要項目だと考えます。

スペック上の華やかな数字より、自分の使い方で必要な力が続くかどうか。それが、新型エルグランドを後悔なく選ぶための現実的な見方です。


まとめ

日産エルグランド新型は、総排気量1498ccの直列3気筒ターボを発電専用エンジンとして使い、前後モーターで走る第3世代e-POWERを採用しています。

エンジンは140馬力、フロントモーターは205馬力、リアモーターは136馬力です。ただし、前後モーターを足した341馬力を、そのままシステム最高出力と考えることはできません。

駆動方式は全車e-4ORCEの電動4WDで、滑りやすい路面への対応だけでなく、加速、旋回、減速時の車体姿勢や乗り心地まで制御します。

WLTCモード燃費は16.8km/Lで、排気量が1.5Lになったことにより、自動車税種別割も旧型2.5L・3.5Lモデルより抑えやすくなりました。

新型エルグランドのエンジン性能は、単純な排気量や馬力だけでなく、モーターの応答性、e-4ORCEの制御、長時間の登坂性能、静粛性まで含めて判断することが大切です。


よくある質問

日産エルグランド新型の排気量は何ccですか?

総排気量は1498ccです。直列3気筒1.5Lターボエンジンを搭載しますが、タイヤを直接駆動するのではなく、e-POWERの発電用として使われます。

新型エルグランドは341馬力ですか?

前モーター205馬力と後ろモーター136馬力を単純に足すと341馬力ですが、これを車両全体のシステム最高出力と断定することはできません。実際の出力は、発電能力とバッテリーから供給できる電力の範囲に左右されます。

新型エルグランドに2WDはありますか?

標準モデルのXとGを含め、基本構成は全車e-4ORCEの電動4WDです。ノーマルガソリンエンジン車や2WDモデルは設定されていません。

ソロ(そろ)/新車・カーライフ愛好家

日産エルグランド新型のe-POWER・ハイブリッド・ガソリンを比較

新型Lサイズミニバンとe-POWER・ハイブリッド・ガソリンの仕組みを比較するイメージ

日産エルグランド新型は第3世代e-POWER専用車で、一般的なハイブリッド車やガソリン車は設定されていません。

新型エルグランドのパワートレインを比較すると、選べるのは直列3気筒1.5Lターボエンジンで発電し、モーターで走るe-POWERのみです。

つまり「e-POWER、ハイブリッド、ガソリンのどれを選ぶか」ではなく、e-POWERが一般的なハイブリッドやガソリン車とどう違うのかを理解することが、新型エルグランド選びのポイントになります。

日産エルグランド新型はe-POWERのみ?ガソリン車はある?

日産が2026年7月16日に発表した新型エルグランドは、全車が第3世代e-POWERと電動4WDシステム「e-4ORCE」を搭載しています。

グレードは、基本モデルの「e-POWER X e-4ORCE」と上級モデルの「e-POWER G e-4ORCE」が中心です。価格はXが689万7000円、Gが757万9000円となっています。

従来のような純粋なガソリンエンジン車や、前輪だけを駆動する2WD車は用意されていません。

新型エルグランドのパワートレイン構成を整理すると、次のようになります。

パワートレイン 新型エルグランドの設定 主な特徴
第3世代e-POWER あり エンジンで発電し、モーターで走行
一般的なハイブリッド なし エンジンとモーターの両方でタイヤを駆動
ガソリン車 なし エンジンの力を直接タイヤへ伝える
2WD なし 新型はe-4ORCEによる4WDが基本

新型エルグランドについて「ハイブリッドはあるのか」と検索する人も多いと思いますが、広い意味ではe-POWERもハイブリッドシステムの一種です。

ただし、トヨタのアルファードなどが採用する一般的なハイブリッドとは、エンジンの使い方が異なります。

新型エルグランドは、ガソリンエンジンを搭載していても、基本的にエンジンの力で直接走る車ではありません。この点が最も大きな違いです。


新型エルグランドの第3世代e-POWERとは?

e-POWERは、ガソリンエンジンを主に発電機として使い、発電した電気によってモーターを動かす仕組みです。

ドライバーがアクセルを踏んだとき、タイヤを動かす主役はモーターになります。電気自動車に近い滑らかな加速感を得ながら、充電設備を使わずにガソリンを給油して走れるのが特徴です。

新型エルグランドには、進化した第3世代e-POWERが採用されました。

発電用エンジンは直列3気筒1.5Lターボで、前後のモーターを緻密に制御するe-4ORCEと組み合わされます。

公開されている試乗評価では、最大トルクは500Nmを上回るとされ、アクセルを踏み増した際に駆動力が素早く立ち上がる点が高く評価されています。

ノーマルガソリンエンジンに置き換えれば、4.5Lエンジン級を思わせる力強さと表現されるほどです。

もちろん、単純に排気量だけで性能を比較できるわけではありません。しかし、大人数を乗せたり、高速道路の合流や坂道を走ったりする場面では、モーターならではの太いトルクが扱いやすさにつながると考えられます。

日産は新型エルグランドについて、静かでありながら力強く、長距離を走っても疲れにくい走行体験を目指したと説明しています。

第3世代e-POWERだけでなく、e-4ORCEとIDSこと「インテリジェントダイナミックサスペンション」を組み合わせている点も重要です。

パワートレインだけを豪華にしたのではなく、加速、旋回、乗り心地まで一体で作り込んだところに、新型エルグランドの狙いが見えます。


e-POWERと一般的なハイブリッドは何が違う?

一般的なハイブリッド車は、走行状況に応じてエンジンとモーターの両方を使います。

低速ではモーター、高速走行ではエンジンを中心に使うなど、それぞれの得意な領域を使い分ける仕組みです。エンジンの力が直接タイヤに伝わる場面もあります。

一方、日産のe-POWERは、走行用モーターがタイヤを駆動し、エンジンは主に発電を担当します。

この違いによって、アクセル操作に対する反応や加速感にも差が生まれます。

  • e-POWER:モーター駆動らしい滑らかさと素早い反応が特徴
  • 一般的なハイブリッド:エンジンとモーターを効率よく使い分けやすい
  • ガソリン車:仕組みが比較的シンプルで、車両価格を抑えやすい傾向

新型エルグランドと競合するトヨタ・アルファードには、エンジンとモーターを組み合わせたハイブリッド車があります。

比較対象となるアルファード「ハイブリッドZ E-Four」のWLTCモード燃費は17.4~18.0km/Lで、新型エルグランドの16.8km/Lを上回ります。

燃費だけを見れば、アルファードのハイブリッドが有利です。

ただし、新型エルグランドはモーター駆動による加速力や、e-4ORCEによる前後駆動力制御、可変式ショックアブソーバーを含めた走行性能に重点を置いています。

このため、同じ「電気を使って走るミニバン」でも、目指している方向は少し異なります。

アルファードのハイブリッドが燃費、快適性、豪華さをバランスよくまとめた王道型だとすれば、新型エルグランドのe-POWERは、大柄なミニバンでも運転を楽しめることを重視した電動車といえるでしょう。


日産エルグランド新型にガソリン車がない理由は?

日産は新型エルグランドにガソリン車を設定した理由を、今回の素材の中で直接説明しているわけではありません。

ただし、車両の構成や日産が掲げる商品コンセプトから見ると、走りと静粛性を明確に差別化するために、e-POWERへ一本化したと考えられます。

新型エルグランドが目指しているのは、単に大人数が乗れる大型ミニバンではありません。

日産は「The private MAGLEV」という表現を使い、リニアモーターカーのように静かで力強い、新しい移動体験を打ち出しています。

このコンセプトを実現するには、エンジン回転の変化が走行感覚に直接表れやすいガソリン車より、モーターで滑らかに駆動するe-POWERのほうが適しています。

さらに、前後のモーターを独立して制御するe-4ORCEを全車に組み合わせれば、加速時や減速時、カーブを曲がる場面でも車体の姿勢を整えやすくなります。

家族を乗せるミニバンでは、単純な速さよりも、乗員が不快に感じにくい滑らかな動きが大切です。

この意味で、e-POWERとe-4ORCEへの統一は、新型エルグランドの商品性を分かりやすくする選択だったといえます。

一方で、ガソリン車を用意しないことには弱点もあります。

装備を簡素化した低価格グレードを作りにくくなり、エントリー価格が689万7000円まで上昇しました。

ガソリン車があれば、燃費や加速力ではe-POWERに及ばなくても、購入価格を抑えたグレードを設定できた可能性があります。

コスパを重視する私としては、ここは少し悩ましい部分です。

新型エルグランドの走りを最大限に生かすにはe-POWERが適していますが、「近所への送迎が中心なので、それほど高性能でなくてもよい」という家庭にとっては、選択肢が狭い構成でもあります。


e-POWER・ハイブリッド・ガソリンは結局どれが得?

パワートレイン単体で「どれが一番得か」を決めることはできません。

車両価格、燃費、年間走行距離、乗車人数、走る道路、保有年数によって、最適な選択は変わるからです。

新型エルグランドを検討する場合は、ガソリン車や別方式のハイブリッドをグレード内で選べません。そのため、次のように考えると整理しやすくなります。

走りの滑らかさや力強さを重視するなら、新型エルグランドのe-POWERが有力です。

モーター駆動による反応の良さに加え、e-4ORCEとインテリジェントダイナミックサスペンションを全車に採用しているため、運転する人にとっての満足感が期待できます。

燃費を最優先するなら、他社のハイブリッド車も比較すべきです。

新型エルグランドのWLTCモード燃費は16.8km/Lです。大型ミニバンとして極端に悪い数値ではありませんが、アルファード「ハイブリッドZ E-Four」の17.4~18.0km/Lには届きません。

購入価格を抑えたいなら、新型エルグランドは慎重に判断する必要があります。

新型エルグランドには低価格なガソリン車や2WDがなく、Xでも689万7000円からです。

しかもXでは、インフォテインメントシステム、ETC2.0、後席専用モニターなどがセットで24万9700円、100V・1500W電源コンセントが9万9800円のオプションとなっています。

これらを追加すると、支払総額はさらに上がります。

Gは757万9000円ですが、Xとの価格差は68万2000円です。インフォテインメントシステムや後席専用モニター、電源コンセントなどを必要とするなら、装備内容を含めてGを選ぶほうが合理的な場合もあります。

車両本体価格だけで比べるのではなく、実際に必要な装備を加えた総額で考えることが大切です。

なお、メーカー希望小売価格は参考価格であり、税金、自賠責保険、登録諸費用、オプション、付属品などは別途必要です。最新の価格や販売条件は日産販売店で確認してください。


新型エルグランドのe-POWERをどう評価する?

私見では、新型エルグランドのe-POWERは、燃費だけで元を取るための装備ではありません。

この車の価値は、モーターによる力強い加速、e-4ORCEによる安定性、可変式サスペンションによる乗り心地を一つのパッケージとして味わえる点にあります。

従来の大型ミニバンは、後席の豪華さや室内の広さが優先され、運転する人の楽しさは二の次になりがちでした。

新型エルグランドは、その常識を少し変えようとしているように感じます。

公開された試乗評価では、カーブでも4輪の接地感を保ちやすく、高速道路で横風を受けた際も挙動を乱しにくいとされています。

ドライブモードで「コンフォート」を選ぶとショックアブソーバーの減衰力が下がり、乗り心地を高められる点も特徴です。

つまり、新型エルグランドはスポーティーなだけではありません。

運転する人には安定感を、後席の家族には静かさと快適性を提供することが、第3世代e-POWERを採用した本当の狙いだと考えられます。

一方、価格と燃費を冷静に見ると、誰にでも勧められる車ではありません。

新型エルグランドXは、アルファード「ハイブリッドZ E-Four」の657万円より32万7000円高く、装備差まで含めれば割高感はさらに広がります。

2列目シートの豪華さについても、アルファードは固定式アームレストを備えたエグゼクティブパワーシートを採用する一方、エルグランドXは比較的シンプルなセパレートシートです。

燃費や後席の豪華さ、リセールバリューを最優先するなら、アルファードを含めた比較は欠かせません。

それでも、SUVやセダンから乗り換える人が「ミニバンにすると運転が退屈になりそう」と感じているなら、新型エルグランドは魅力的な選択肢になります。

個人的には、新型エルグランドの価値は「高級ミニバンだから高い」のではなく、大人数で移動できる実用性と、運転する楽しさを両立させたことにあると考えています。

年間走行距離が長く、高速道路を使った家族旅行が多い家庭ほど、e-POWERの静かさやe-4ORCEの安定感を実感しやすいでしょう。

反対に、年間走行距離が少なく、街中の送迎が中心で、購入価格を最優先したい人には、より安価なガソリンミニバンや2WDハイブリッドのほうが家計に合う可能性があります。

新型エルグランドは、単純な燃料代の安さだけで選ぶ車ではありません。

試乗する際は、加速の強さだけでなく、低速での滑らかさ、後席の揺れ、高速道路を想定した安定感、エンジンが発電を始めたときの音まで確認したいところです。


まとめ

日産エルグランド新型は、第3世代e-POWERとe-4ORCEを全車に搭載し、一般的なハイブリッド車やガソリン車を設定していません。

e-POWERはガソリンエンジンで発電し、モーターでタイヤを駆動する仕組みです。一般的なハイブリッドのように、エンジンの力を直接走行に使う方式とは異なります。

WLTCモード燃費は16.8km/Lで、アルファードのハイブリッドより数値上は低いものの、力強い加速や走行安定性では新型エルグランドならではの魅力があります。

ただし、価格はXが689万7000円、Gが757万9000円と高額です。ガソリン車や2WDの低価格グレードがないため、安さを優先する人には選びにくい構成でもあります。

新型エルグランドを選ぶ際は、e-POWERを燃費装備としてだけ見るのではなく、静粛性、加速、乗り心地、長距離での安心感まで含めて判断することが大切です。


よくある質問

日産エルグランド新型にガソリン車はありますか?

ありません。新型エルグランドは全車が第3世代e-POWERとe-4ORCEを搭載し、純粋なガソリン車や2WD車は設定されていません。

新型エルグランドのe-POWERはハイブリッドですか?

広い分類ではハイブリッド車です。ただし、一般的なハイブリッドとは異なり、ガソリンエンジンを主に発電へ使い、走行はモーターが担当します。

新型エルグランドの燃費はどのくらいですか?

WLTCモード燃費は16.8km/Lです。実際の燃費は渋滞、気温、乗車人数、エアコンの使用、運転方法などによって変わります。

日産エルグランド新型の燃費はどこまで進化?第3世代e-POWERの実力とは

新型Lサイズミニバンと第3世代e-POWERの発電・モーター駆動を表現した燃費比較イメージ

日産エルグランド新型の燃費はWLTCモード16.8km/Lとなり、第3世代e-POWERによって旧型から大幅な進化を遂げました。

2026年7月16日に発売された新型エルグランド(E53型)は、全車に第3世代e-POWERと電動4WDのe-4ORCEを搭載。高速道路で燃費が伸びにくいとされてきたe-POWERの弱点にも改良が加えられています。

日産エルグランド新型の燃費は16.8km/L

日産エルグランド新型のカタログ燃費は、WLTCモードで16.8km/Lです。

基本グレードの「X e-4ORCE」と上級グレードの「G e-4ORCE」は、どちらも同じ16.8km/Lとされています。

走行環境別の数値は次のとおりです。

走行モード 燃費
WLTC総合 16.8km/L
市街地モード 15.2km/L
郊外モード 17.8km/L
高速道路モード 16.9km/L

注目したいのは、市街地だけでなく高速道路モードでも16.9km/Lを記録していることです。

これまでのe-POWERは、速度が高い状態を長く維持すると発電用エンジンの稼働が増え、一般的なハイブリッド車に比べて高速燃費が伸びにくい傾向がありました。

新型エルグランドでは第3世代e-POWERの採用によって、高速域を含む幅広い走行条件で効率を高めています。

燃料タンク容量は67Lです。カタログ燃費とタンク容量を単純に掛けると、計算上の航続距離は約1,126kmになります。

もちろん、実際の燃費は乗車人数、荷物、渋滞、気温、エアコンの使用状況などで変わります。それでも、給油回数を減らしやすいことは長距離移動の多い家庭にとって大きなメリットです。


日産エルグランド新型は旧型からどこまで燃費が進化した?

旧型のE52型エルグランドには、2.5Lと3.5Lのガソリンエンジンが設定されていました。

元ネタで比較されている旧型の燃費はJC08モードで9.2km/L、新型E53型はWLTCモードで16.8km/Lです。

比較項目 旧型E52型 新型E53型
燃費 JC08モード9.2km/L WLTCモード16.8km/L
エンジン排気量 2.488L/3.498L 1.498L
駆動方式 グレードにより異なる 全車e-4ORCE
車両重量 2,305〜2,435kg 2,430〜2,510kg
全長×全幅×全高 4,945×1,850×1,815mm 4,995×1,895×1,975mm

ただし、JC08モードとWLTCモードは測定条件が異なるため、9.2km/Lと16.8km/Lをそのまま比較することはできません。

一般にJC08モードは、現在使われているWLTCモードよりも好条件の数値が出やすい傾向があります。その点を考えると、新型の燃費改善は表示上の差だけではなく、実際にもかなり大きいと考えられます。

さらに驚くのは、新型のほうがボディーを拡大し、車両重量も増えていることです。

全長は4,995mm、全幅は1,895mm、全高は1,975mmに達します。車両重量も2,430〜2,510kgと、決して軽いクルマではありません。

それにもかかわらず16.8km/Lを実現できた最大の理由が、第3世代e-POWERです。

筆者としては、単純に「旧型より7.6km/L良くなった」と捉えるより、大型化・重量増・全車4WDという不利な条件を抱えながら燃費を改善したことに価値があると考えています。


第3世代e-POWERは何が進化した?

e-POWERは、ガソリンエンジンで発電し、その電気を使ってモーターだけでタイヤを駆動する日産独自のハイブリッドシステムです。

一般的なハイブリッド車には、エンジンの力で直接タイヤを動かす場面があります。一方、e-POWERでは走行をモーターが100%担当します。

そのため、アクセルを踏んだ瞬間から滑らかに力が立ち上がり、電気自動車に近い運転感覚を得られるのが特徴です。

新型エルグランドに搭載される第3世代e-POWERでは、発電に特化したエンジンと、新開発の「5-in-1 e-POWER電動ユニット」が組み合わされています。

5-in-1とは、次の主要部品を一体化したユニットです。

  • モーター
  • インバーター
  • 発電機
  • 減速機
  • 増速機

これらを一体化することで、ユニットの小型化だけでなく、剛性やエネルギー効率の向上も図られています。

モーターには平角線コイルを採用し、より多くの電流を効率よく流せるようにしました。インバーターには両面冷却構造を採用し、特に高速域での電力損失を抑えています。

簡単にいえば、発電した電気がモーターに届くまでの「無駄な寄り道」を減らした仕組みです。

水道に例えるなら、細く曲がりくねった配管を、太く短い配管に交換したようなもの。必要な場所へ効率よくエネルギーを送りやすくなっています。

開発トップの一野健人エンジニアは、エンジン自体の効率を高めるとともに、効率のよい回転域を積極的に使うことで、静粛性と出力、燃費を両立したと説明しています。

大きくアクセルを踏んだ場面では、必要な発電量を確保するためにエンジン回転を上げます。一方で、それほど力を必要としない場面では効率のよい状態を保つように制御されます。

エンジンの回転数と車速が必ずしも比例しない点はe-POWER特有ですが、発電のタイミングを自由に選べるからこそ、効率のよい運転領域を使いやすいのです。


日産エルグランド新型は高速燃費も大幅改善した?

新型エルグランドで最も気になる部分の一つが、高速燃費の改善です。

従来のe-POWERは市街地走行を得意とする一方、高速道路では一般的なハイブリッド車に対する不利が指摘されてきました。

高速巡航では継続的に大きな電力が必要です。e-POWERはエンジンの力を一度電気に変え、さらにモーターの力へ変換するため、その過程で損失が生じます。

エンジンで直接タイヤを駆動できるハイブリッド車と比べると、高速域では仕組み上、不利になりやすかったのです。

第3世代e-POWERでは、5-in-1ユニットや新世代インバーターによって、この変換時の損失を抑えています。

新型エルグランドの高速道路モード燃費は16.9km/Lで、WLTC総合の16.8km/Lをわずかに上回ります。

この数値を見る限り、少なくともカタログ上は「高速道路に入ると急激に燃費が落ちる」という従来のイメージをかなり弱めています。

ただし、高速道路モード16.9km/Lは一定条件で測定された値です。速度が高い状態、強い向かい風、満員乗車、ルーフボックス装着などでは実燃費が下がる可能性があります。

実際の高速燃費を判断するには、購入者による長距離走行のデータが蓄積されるのを待つ必要があります。

現段階では「高速燃費の弱点を完全に解消した」と断定するより、第3世代e-POWERによって弱点を大幅に縮小した可能性が高いと見るのが妥当でしょう。


アルファードと比べて新型エルグランドの燃費は良い?

新型エルグランドの直接的なライバルは、トヨタのアルファードとヴェルファイアです。

新型エルグランドの燃費は16.8km/L。アルファードのハイブリッド車は、仕様によってWLTCモード16.8〜18.9km/Lとされています。

最良値だけを比較すると、アルファードの18.9km/Lが新型エルグランドを上回ります。

しかし、ここで注意したいのが駆動方式です。

新型エルグランドはX、Gともに全車4WDのe-4ORCEです。一方、アルファードの最良燃費は前輪駆動のFWDモデルで、条件がそろっていません。

開発を担当した一野健人エンジニアも、取材の中で、四輪駆動車同士で比較すれば燃費でも負けないとの趣旨を語っています。

実際、MOTAが比較したアルファード「ハイブリッドZ E-Four」の燃費は17.4〜18.0km/Lで、新型エルグランドの16.8km/Lを0.6〜1.2km/L上回ります。

そのため、公開されているカタログ値を見る限り、新型エルグランドがすべての条件でアルファードを超えているとはいえません。

一方で、新型エルグランドは前後に独立したモーターを備え、走行姿勢まで細かく制御するe-4ORCEを全車に搭載します。

燃費差だけでなく、加速の力強さ、雪道での安定性、カーブでの姿勢、後席の揺れにくさまで含めて比較する必要があります。

年間1万kmを走り、レギュラーガソリンを1Lあたり170円として計算すると、燃費16.8km/Lのエルグランドは年間約10万1,000円です。

燃費17.5km/Lのアルファードハイブリッドなら年間約9万7,000円となり、差は約4,000円にとどまります。

カタログ燃費に差があっても、年間の燃料費に直すと月額では数百円程度です。

個人的には、700万円前後のLサイズミニバンを選ぶ場面では、この差だけを理由に車種を決める必要はないと感じます。

燃費を無視してよいわけではありませんが、乗り心地、運転支援、2列目と3列目の快適性、車両価格、オプション費用まで含めた総額で判断するのが賢明です。


e-4ORCEは燃費以外にどんな効果がある?

新型エルグランドは、全車に前後ツインモーター式4WDのe-4ORCEを搭載しています。

e-4ORCEは滑りやすい路面で四輪を駆動するだけのシステムではありません。前後のモーター駆動力と四輪のブレーキを連携させ、車体の姿勢を積極的に整えます。

加速時には車体前部が持ち上がるノーズアップを抑え、減速時には前方へ沈み込むノーズダイブを軽減します。

カーブでは内側の車輪にわずかにブレーキをかけながら、外側や後輪側のモータートルクを調整し、クルマの向きを変えやすくします。

さらに、インテリジェントダイナミックサスペンションが四輪の減衰力を個別に制御。路面から受ける衝撃や車体の揺れを抑えます。

Lサイズミニバンでは、運転席の乗り味だけでなく、2列目や3列目の揺れ方が重要です。

特に3列目はリアタイヤに近く、上下動や突き上げを感じやすい場所です。新型エルグランドはe-4ORCEと電子制御サスペンションを組み合わせ、後席でもフラットに感じられる乗り心地を目指しています。

燃費だけを見ると、前後にモーターを備えた4WDは重量や抵抗の面で不利です。

しかし、その不利を抱えながら16.8km/Lを達成し、同時に走行安定性と後席の快適性を高めた点に、第3世代e-POWERの本当の価値があると考えられます。


新型エルグランドの実燃費を伸ばす運転方法は?

新型エルグランドの実燃費は、運転方法によっても変わります。

特別な燃費グッズを購入するより、まずは次の基本を意識したほうが効果を期待しやすいでしょう。

  • 日常走行ではECOモードを活用する
  • 発進時にアクセルを急激に踏み込まない
  • 停止位置を予測して早めにアクセルを戻す
  • 高速道路では一定速度を意識する
  • タイヤの空気圧を月1回程度確認する
  • 普段使わない重い荷物を積みっぱなしにしない

e-POWERはアクセルを強く踏むとモーターが大きな電力を消費し、その電力を補うために発電用エンジンの稼働が増えます。

発進から最初の5秒で時速20km程度を目安に、穏やかに速度を上げる運転が燃費改善につながります。

一方、必要以上にゆっくり加速すればよいわけではありません。交通の流れを妨げず、前方の信号や渋滞を早めに読み、無駄な加減速を減らすことが大切です。

新型エルグランドの車両重量は2.4tを超えます。重い車体を何度も強く加速させれば、それだけ多くのエネルギーが必要です。

大柄なミニバンでは、瞬間的なテクニックよりも、速度変化を小さくする滑らかな運転が燃費に効いてきます。


第3世代e-POWERの実力をどう評価する?

筆者としては、新型エルグランドの第3世代e-POWERは、燃費だけを競うためのシステムではないと考えています。

アルファードハイブリッドの最良燃費18.9km/Lに対し、新型エルグランドは16.8km/Lです。数字だけを見れば、トヨタのハイブリッドが優勢な仕様もあります。

それでも、全車4WD、2.4tを超える車重、500Nmを上回るとされる力強いトルクを備えながら16.8km/Lを実現した点は十分に高く評価できます。

新型エルグランドの魅力は、モーターならではの滑らかな加速と、e-4ORCEによる姿勢制御、電子制御サスペンションによる乗り心地を、一つのパッケージとしてまとめたことです。

つまり「燃費を最優先した結果、走りが物足りなくなったミニバン」ではありません。

走りの余裕と後席の快適性を維持しながら、旧型の大排気量ガソリン車より燃料負担を抑えたことが重要です。

一方で、実燃費については冷静に見る必要があります。

新型エルグランドは2026年7月16日に発売されたばかりで、市街地、郊外、高速道路、冬季などを含む長期的な実燃費データはまだ十分とはいえません。

特に高速道路を時速100km前後で長時間走った場合や、真夏に後席までエアコンを使用した場合に、16.9km/Lへどこまで近づけるかは今後の注目点です。

購入を検討する際は、試乗車の平均燃費表示だけで判断せず、自分が普段使う道路環境に近い条件で確認したいところです。

市街地中心なのか、高速道路中心なのか、毎回6〜7人で乗るのかによって、実燃費の印象は変わります。


まとめ

日産エルグランド新型の燃費は、X e-4ORCEとG e-4ORCEのどちらもWLTCモード16.8km/Lです。

市街地モードは15.2km/L、郊外モードは17.8km/L、高速道路モードは16.9km/Lとなり、第3世代e-POWERによって従来の課題だった高速域の効率も改善されています。

旧型E52型のJC08モード9.2km/Lとは測定方式が異なるため単純比較はできませんが、大型化・重量増・全車4WDという条件を考えれば、大幅な進化と評価してよいでしょう。

アルファードハイブリッドには燃費で上回る仕様もあるものの、年間燃料費の差は使い方によって数千円程度に収まる可能性があります。

新型エルグランドは燃費だけで選ぶクルマではありません。第3世代e-POWERの滑らかさ、e-4ORCEの安定性、後席の揺れを抑える足まわりまで含めて判断することが、後悔しない車選びにつながります。


よくある質問

日産エルグランド新型の燃費は何km/Lですか?

X e-4ORCEとG e-4ORCEは、どちらもWLTCモード16.8km/Lです。市街地15.2km/L、郊外17.8km/L、高速道路16.9km/Lとされています。

新型エルグランドはアルファードより燃費が良いですか?

すべての仕様で上回るわけではありません。アルファードハイブリッドには16.8〜18.9km/Lの仕様があり、新型エルグランドの16.8km/Lより優れたグレードもあります。ただし、駆動方式など同条件で比較する必要があります。

第3世代e-POWERで高速燃費は改善されましたか?

5-in-1電動ユニットや新世代インバーターによって高速域のエネルギー損失が抑えられ、高速道路モード16.9km/Lを実現しています。ただし、実際の高速燃費は速度、乗車人数、気温などで変動します。

ソロ(そろ)/新車・カーライフ愛好家

日産エルグランド新型の価格はいくら?予想価格・グレード別の値段を解説

日産エルグランド新型の価格は、Xが689万7000円、Gが757万9000円です。予想段階を終え、2026年7月16日に正式発売されました。

16年ぶりのフルモデルチェンジで登場した4代目エルグランドは、全車が第3世代e-POWERと4WDのe-4ORCEを搭載します。

価格だけを見ると高額ですが、グレードごとの装備差やオプションまで含めて考えると、どちらが割安なのかが見えてきます。

日産エルグランド新型の価格はいくら?

日産エルグランド新型のメーカー希望小売価格は、689万7000円から757万9000円です。

日産は2026年7月16日、4代目となる新型エルグランドを正式に発売しました。従来型が登場したのは2010年8月なので、約16年ぶりの全面刷新となります。

グレードは、標準仕様の「X e-4ORCE」と上級仕様の「G e-4ORCE」の2種類です。

グレード メーカー希望小売価格(税込) 主な内装色
X e-4ORCE 689万7000円 ダーク
G e-4ORCE 757万9000円 銀雪・紫檀
価格差 68万2000円 ―

両グレードの価格差は68万2000円です。

ただし、この差額を単純に「Gは約68万円も高い」と考えるのは早いでしょう。Gには、Xではオプション扱いになる装備や、Gでしか選べない快適装備が含まれているからです。

なお、メーカー希望小売価格は車両本体の参考価格です。特別塗装色、メーカーオプション、ディーラーオプション、税金、保険料、登録諸費用、リサイクル料金などは別途必要になります。

そのため、実際の乗り出し価格は車両価格より高くなると考えておく必要があります。販売会社によって価格や諸費用が異なる場合もあるため、最終的な支払額は見積書で確認することが大切です。


日産エルグランド新型の価格予想は当たった?

新型エルグランドは正式発売前から、600万円台後半から800万円前後になると予想されていました。

実際の価格はXが689万7000円、Gが757万9000円となり、予想されていた価格帯の中でも比較的現実的な範囲に収まったといえます。

価格が高くなった大きな理由は、全車に高価な電動システムと4WD機構を採用したことです。

新型エルグランドには、直列3気筒1.5Lターボの発電用エンジン「ZR15DDTe」を使う第3世代e-POWERが搭載されています。エンジンは主に発電を担当し、走行は100%モーターで行う仕組みです。

さらに、前後のモーターとブレーキを統合制御する電動4輪駆動技術「e-4ORCE」も全車に標準装備されています。2WDや通常のガソリン車といった価格を抑えた仕様は設定されていません。

加えて、走行状況に応じて足まわりの硬さを調整するインテリジェント ダイナミックサスペンションも全車標準です。

つまり、新型エルグランドの最低価格が約690万円になったのは、安価な入門グレードを用意せず、最初から走行性能と装備を充実させたためです。

個人的には、価格を広く見せるためだけの廉価仕様を設けなかった点には、日産の覚悟を感じます。一方で、2WDで十分な地域に住む人や、装備を絞って購入価格を抑えたい人にとっては、選択肢が少ないことも事実です。


XとGのグレード別価格差は何が違う?

新型エルグランドのグレード選びでは、68万2000円の差額に見合う装備がGに含まれているかを確認する必要があります。

Xでも、両側電動スライドドア、e-4ORCE、アルミホイール、エアロパーツ、インテリジェント ダイナミックサスペンションなどが標準装備されます。

基本的な走行性能はXでも十分に充実しているため、「安いグレードだから走りが大きく劣る」という構成ではありません。

一方のGには、通信機能を含むインフォテインメントシステム、後席専用モニター、100V・1500W電源コンセント、1列目と2列目のベンチレーションなどが加わります。

主な装備とオプション価格は、次のように整理できます。

  • インフォテインメントシステム、ETC2.0、後席専用モニターなど:Xでは24万9700円
  • 100V・1500W電源コンセント:Xでは9万9800円
  • ツインガラスサンルーフ:15万4000円
  • クリアビューパック:3万3000円
  • BOSEプレミアムサウンド、高遮音ガラス、プロパイロット2.0など:Gで73万2600円
  • G専用内装色:銀雪または紫檀

Xにインフォテインメントシステムと100V電源を追加すると、オプションだけで合計34万9500円になります。

この場合、Gとの実質的な価格差は約33万円まで縮まります。さらにGにはベンチレーションなども加わるため、装備内容に魅力を感じる人にはGのほうが納得しやすいでしょう。

逆に、後席モニターや大容量電源をほとんど使わない人にとっては、Xに必要最低限の装備だけを加える方法が合理的です。

新車選びでは、上級グレードだから得、下級グレードだから節約になるとは限りません。使わない装備にお金を払わないことが、本当の意味でのコストパフォーマンスだと私は考えます。


特別塗装色やオプションを付けると値段はいくらになる?

新型エルグランドは、選ぶボディカラーによっても値段が変わります。

有償色として挙げられている主な価格は、プリズムホワイトが6万500円、ミッドナイトブラックや至極が7万5900円です。

新色の「FUJI DAWN-フジドーン-」と「至極-シゴク-」を組み合わせたプレミアム2トーンは25万3000円となります。

例えば、Xにインフォテインメント関連装備、100V電源、ツインガラスサンルーフ、プレミアム2トーンを追加すると、単純計算では次の金額です。

  • 車両本体価格:689万7000円
  • インフォテインメント関連:24万9700円
  • 100V電源:9万9800円
  • ツインガラスサンルーフ:15万4000円
  • プレミアム2トーン:25万3000円
  • 合計:765万3500円

この時点で、オプションを付けていないGの757万9000円を上回ります。

もちろん、XとGでは内装や標準装備の違いがあるため、単純な金額だけでは判断できません。それでも、Xに複数の装備を追加すると、上級グレードの価格に近づくことは覚えておきたいところです。

一方、GにBOSE 22スピーカープレミアムサウンドシステム、高遮音ガラス、プロパイロット2.0などを含む73万2600円のオプションを付けると、車両価格との合計は831万1600円です。

さらにプレミアム2トーンとツインガラスサンルーフを加えると、単純計算で871万8600円となります。

ここに税金、登録費用、保険料、ディーラーオプションなどが加われば、乗り出し価格が900万円前後になる可能性もあります。

したがって、「新型エルグランドは689万円から」という数字だけで予算を組むのは危険です。購入時は、希望装備を入れた状態の総支払額で判断しましょう。

なお、装備価格や販売条件は変更される可能性があります。最新の価格は日産販売店の見積もりや公式情報で確認してください。


アルファードとの価格差はどのくらい?

新型エルグランドを検討する際、多くの人が比較するのはトヨタ・アルファードです。

参考情報では、アルファードの「ハイブリッドZ E-Four」の価格は657万円とされ、新型エルグランドXの689万7000円は32万7000円高い設定です。

装備内容まで比べると、新型エルグランドはアルファードより40万円前後割高と評価されています。

特にアルファードのハイブリッドZ E-Fourは、100V・1500W電源や一部の運転支援装備を標準で備え、2列目には固定式アームレスト付きのエグゼクティブパワーシートを採用しています。

後席の豪華さや、車両価格に対する標準装備の多さを重視するなら、アルファードに割安感があります。

一方、新型エルグランドは、豪華な応接室のような後席だけで勝負しているわけではありません。

第3世代e-POWERによる力強いモーター駆動、進化したe-4ORCE、インテリジェント ダイナミックサスペンションを組み合わせ、運転する人も楽しめるプレミアムミニバンを目指しています。

WLTCモード燃費は、新型エルグランドが16.8km/L、アルファードのハイブリッドZ E-Fourが17.4~18.0km/Lとされています。燃費ではアルファードがやや有利ですが、エルグランドは走行性能と安定性に力を入れています。

車体寸法は全長4995mm、全幅1895mm、全高1975mm、ホイールベース3000mmです。車両重量も2430~2440kgと重いため、日常的に使う駐車場の幅や高さも確認しなければなりません。

私の見方では、エルグランドとアルファードは「どちらが上か」ではなく、お金を払う対象が異なる車です。

後席の分かりやすい豪華さと市場での定番感に価値を感じるならアルファード、運転感覚やモーター駆動の滑らかさに価値を感じるならエルグランドが向いています。


新型エルグランドはXとGのどちらが買い得?

価格を最優先するなら、X e-4ORCEが第一候補です。

Xでも第3世代e-POWER、e-4ORCE、可変式サスペンションなど、新型エルグランドの中心となる技術は備わっています。

ナビや後席モニター、1500W電源などを必要としない人なら、Xをシンプルに購入することで支払額を抑えられます。

一方、家族で長距離移動する機会が多く、後席モニターやベンチレーション、100V電源を使いたい人にはGが有力です。

Xに約35万円分の主要オプションを追加すると、Gとの差は約33万円になります。内装の仕立てや快適装備、将来の売却時に上級グレードが評価される可能性まで考えると、Gの価格にも一定の合理性があります。

ただし、リセールバリューは将来の中古車市場、流通台数、人気色、走行距離、車両状態によって変わります。「Gなら必ず高く売れる」と断定することはできません。

コスパ重視で考えるなら、次のように分けると分かりやすいでしょう。

  • 車両価格を抑え、新型の走りを楽しみたい人:X
  • ナビ、後席モニター、電源を使いたい人:G
  • プロパイロット2.0やBOSEを重視する人:Gにオプション追加
  • 豪華装備をほとんど使わない人:Xを必要最小限で選択
  • 乗り出し800万円以内を意識する人:X中心で見積もる

新型車はカタログを見ていると、つい装備を盛りたくなります。しかし、オプションを一つずつ足していくと、気づかないうちに予算を大きく超えることがあります。

最初に「乗り出し価格の上限」を決め、その範囲内でグレードと装備を選ぶ方法が、後悔を防ぐ近道です。


新型エルグランドの価格をどう評価する?

筆者としては、新型エルグランドの689万7000円という開始価格は、決して安くないものの、内容を考えると極端に高すぎるとは感じません。

全車が第3世代e-POWERとe-4ORCEを搭載し、走行性能、安全装備、静粛性、室内の快適性を大幅に引き上げているからです。

国内モデル初の14.3インチ大画面統合型ディスプレイ、全席ゼログラビティシート、最大64色の間接照明など、目に見える装備も充実しています。

助手席と2列目左右席では、3席同時にオットマンを使用できます。7人乗車時でも、機内持ち込みサイズのスーツケースを7個積める荷室が確保された点も実用的です。

さらに、100V・1500W電源はアウトドアだけでなく、災害による停電時にも役立つ可能性があります。高額な装備でも、家族構成や使い方によっては日常の安心につながります。

ただし、購入価格だけでなく維持費にも目を向ける必要があります。

全幅1895mm、車両重量2.4トン超の大型車なので、タイヤ、任意保険、車検時の消耗品なども小型ミニバンより高くなる可能性があります。

自宅周辺の狭い道路や駐車場で扱いやすいか、家族が高い床へ乗り降りしやすいかも確認したいところです。最小回転半径は5.8mで、床面も低床ミニバンほど低くありません。

価格表だけでは、こうした「買った後の負担」が見えにくいものです。

新型エルグランドは、安さを求める車ではありません。高額な装備を所有する満足感だけでなく、長距離移動の快適性や運転する楽しさを日常的に使える人ほど、支払った価格に納得しやすい車だと考えます。


まとめ

日産エルグランド新型の価格は、X e-4ORCEが689万7000円、G e-4ORCEが757万9000円です。

約16年ぶりに全面刷新された4代目は、全車に第3世代e-POWER、e-4ORCE、インテリジェント ダイナミックサスペンションを搭載しています。

XとGの価格差は68万2000円ですが、Xにインフォテインメント関連装備と100V電源を追加すると、実質的な差は約33万円まで縮まります。

購入価格を抑えて新型の走りを味わいたいならX、後席装備や電源、快適性まで重視するならGが選びやすいでしょう。

有償色やサンルーフ、プロパイロット2.0、BOSEなどを追加すると、車両価格が800万円台後半に達する組み合わせもあります。

「689万円から」ではなく、必要な装備を入れた乗り出し総額で比較することが、賢いエルグランド選びのポイントです。


よくある質問

日産エルグランド新型の一番安いグレードはいくらですか?

X e-4ORCEの689万7000円です。税金、登録諸費用、保険料、リサイクル料金、オプション代などは別途必要になります。

新型エルグランドに2WDやガソリン車はありますか?

通常モデルは第3世代e-POWERとe-4ORCEを搭載した4WDのみです。価格を抑えた2WD車や通常のガソリン車は設定されていません。

XとGではどちらがおすすめですか?

装備を絞って価格を抑えるならX、ナビ、後席モニター、100V電源、ベンチレーションなどを使うならGが候補です。Xに主要オプションを追加する場合は、Gとの総額差を比較しましょう。

執筆者:ソロ(新車・カーライフ愛好家)