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byd売れ行き

日本国内で販売を伸ばすBYDのEVと販売台数の推移をイメージした自動車ニュース風のシーン

BYDの売れ行きは、日本ではまだ大手国産メーカーに及ばないものの、2025年は3,742台、前年比68%増となり、3年連続で販売を伸ばしました。

「BYDは日本で売れていないのでは?」と感じている人も多いと思いますが、数字を見ると少し違った景色が見えてきます。爆発的に売れているわけではない一方で、2025年4月発売の「BYD SEALION 7」が販売を押し上げ、着実に購入者を増やしているのです。

BYDの売れ行きは?2025年は3,742台で前年比68%増

BYD Auto Japanが2026年1月14日に公表した内容によると、2025年1月から12月までのBYD乗用車の国内登録台数は3,742台でした。

日本自動車輸入組合(JAIA)調べによる数字で、前年同期比では68%増。BYDは日本で乗用車販売を本格化してから、3年連続で販売台数を伸ばしたことになります。

過去の数字と並べると、伸び方が分かりやすくなります。

年 BYD国内販売台数 前年からの変化
2023年 1,446台 ―
2024年 2,223台 約54%増
2025年 3,742台 68%増

2023年の1,446台から2025年の3,742台まで、2年間で販売規模は約2.6倍になりました。

もちろん、日本の新車市場全体から見ればまだ小規模です。そのため「街でBYDをほとんど見ない」という感覚そのものは不自然ではありません。

ただし、「売れていない」という一言で片付けるには販売の伸び率が大きいというのがポイントです。

個人的には、BYDを見るときは単純な販売台数だけでなく、「日本進出からまだ数年の輸入ブランドが、何年連続で伸びているか」を見る必要があると感じます。


なぜBYDの売れ行きが伸びた?SEALION 7が販売を牽引

2025年の成長を語るうえで重要なのが、2025年4月に発売された「BYD SEALION 7」です。

BYD Auto Japanは、SEALION 7が2025年の国内販売を大きく牽引したと説明しています。

BYDは日本市場への乗用車投入を2023年に本格化し、ATTO 3、DOLPHIN、SEALと車種を広げてきました。

そこにSUVタイプのSEALION 7が加わったことで、セダンやコンパクトカーだけでは拾いにくかったSUV需要にも対応できるようになりました。

日本ではSUV人気が根強いため、これは商品戦略としてかなり重要です。

私は、新しい自動車ブランドが日本で定着するには「クルマそのものが良い」だけでは足りないと考えています。購入候補に入りやすいボディタイプを揃え、実車を見られる店舗を増やし、故障や整備への不安を小さくする必要があります。

BYDの売れ行きが2025年に大きく伸びたのは、単なる値下げやEVブームというより、選べる車種が徐々に増えてきた結果と見るほうが自然でしょう。


「BYDは売れない」は本当?日本ではまだ少数派

では、「BYDは日本では売れない」という評価は正しいのでしょうか。

結論としては、「販売規模はまだ小さいが、売れ行きは伸びている」が最も実態に近い表現です。

2025年の3,742台という数字をトヨタやホンダ、日産などの国内大手メーカーと同じ感覚で比較すれば、圧倒的に少なく見えます。

一方、BYDは日本で一般ユーザー向けの乗用車販売を本格化してから日が浅く、販売店網も国産メーカーほど多くありません。

輸入車では、価格だけでなく「自宅から販売店までの距離」「点検をどこで受けるか」「事故修理はどうなるか」といった点も購入判断に影響します。

このためBYDの場合、製品力だけで販売台数が決まるわけではありません。

BYD Auto Japanの東福寺厚樹社長も、2026年をEVとPHEVによる「新エネルギー車元年」と位置づけ、新車投入だけでなくディーラーネットワークを拡充する方針を示しています。

つまりメーカー側も、今後日本で販売を伸ばすには「車種」と「店舗」の両輪が必要だと見ているわけです。

ここはBYDの今後の売れ行きを考えるうえで、かなり大切なポイントです。


テスラとBYDを比較すると何が違う?

「テスラ BYD 比較」と検索する人も多いですが、両社は同じEVメーカーとして語られながら、日本での戦い方はかなり違います。

テスラはEV専業メーカーとして、少数のモデルを軸にブランド力や充電環境、ソフトウェアを含めた独自性を築いてきました。

一方のBYDは、自社開発のバッテリー技術を強みにしながら、SUV、コンパクトカー、セダンなどモデル数を増やし、さらにPHEVまで日本へ展開しようとしています。

BYDグループはもともとバッテリーメーカーとして成長した企業で、ブレードバッテリーや「e-Platform 3.0」など独自技術を展開しています。

世界ではEVだけでなくPHEVを含む「新エネルギー車」を幅広く扱っているため、日本でもEV一本にこだわらないところが大きな特徴です。

これは日本市場ではかなり重要だと思います。

EVに興味はあっても、「自宅充電が難しい」「長距離移動が不安」という人は少なくありません。そうした人にPHEVを用意できれば、購入候補となるユーザー層を広げられるからです。

つまりテスラとBYDの比較では、単純なEV性能だけでなく、BYDがどこまで幅広い電動車を揃えられるかにも注目したいところです。


2026年はBYD RACCOなど新型車を相次いで投入

BYDの売れ行きが今後さらに伸びる可能性を考えるうえで、2026年の商品計画は見逃せません。

BYD Auto Japanは2026年上半期に、BYD DOLPHINとBYD ATTO 3のアップデートを行い、順次市場へ投入すると発表しています。

さらに2026年夏には、軽EVの「BYD RACCO(ラッコ)」を投入する方針です。

その後、2026年後半に向けてコンパクトSUVの「BYD ATTO 2」、ステーションワゴンの「BYD SEAL 6」も日本へ導入するとしています。

つまり2026年は、

  • DOLPHINのアップデート
  • ATTO 3のアップデート
  • 軽EV「RACCO」
  • コンパクトSUV「ATTO 2」
  • ステーションワゴン「SEAL 6」

と、かなり積極的な新車攻勢になる予定です。

特に私が注目しているのはRACCOです。

日本の新車市場では軽自動車の存在感が非常に大きく、コンパクトで維持費を抑えやすいクルマを求める人も多いためです。

これまでのBYDは「輸入EV」というだけで候補から外す人もいたでしょう。

しかし軽自動車サイズのEVが手の届きやすい価格帯で登場すれば、これまでBYDに興味がなかった層まで検討対象になる可能性があります。

ここが、2025年までと2026年以降のBYDを分けるポイントになると私は考えています。


BYD D9はアルファードのライバルになる?

「BYD D9 アルファード」という検索も見られますが、これはBYDのプレミアムブランド「DENZA(デンツァ)」が展開する大型ミニバンD9を指します。

D9は2022年に中国で投入され、BEVとPHEVを設定する大型電動ミニバンです。

ジャパンモビリティショー2023にも展示され、全長は5,250mm、全幅1,960mm、全高1,920mm、ホイールベース3,110mmという堂々としたサイズです。

トヨタ・アルファード/ヴェルファイアよりも大きく、2列目には大きくリクライニングするシートやレッグレストを備えるなど、中国市場で人気の高級ミニバン需要を強く意識したモデルとなっています。

当時の報道では、中国で毎月約1万台規模を販売していたと紹介されました。

一方、2023年の段階ではBYD Auto Japanの担当者が「日本での販売予定はいまのところありません」としており、今回示された2026年の日本向け新型車計画にもD9は含まれていません。

したがって現時点で、D9を日本でアルファードの直接的な販売ライバルと考えるのは早いでしょう。

ただし、D9の存在には別の意味があります。

BYDは小型EVだけを作るメーカーではなく、軽自動車クラスから高級大型ミニバンまで展開できる商品開発力を持っているということです。

将来的に日本でBYDブランドの認知度が高まれば、こうした上級モデルの導入が検討される可能性も考えられます。


乗用車だけではないBYD、日本のEVバスは累計503台

BYDの日本での存在感を見る際、乗用車だけで判断すると見落とす部分があります。

BYDは日本でEVバスを早くから展開しており、2025年に日本市場への導入10周年を迎えました。

BYDが2026年1月21日に発表した資料によると、2025年度末時点で日本におけるBYD製EVバスの累計導入台数は503台に達し、国内EVバス市場で約6割のシェアを占めるとしています。

2025年には静岡県の遠州鉄道が大型EVバス「K8」を導入。

東京都では関東バスが武蔵野市のコミュニティバス「ムーバス」に小型路線バス「J6」を導入し、大阪府では龍谷大学の送迎用としてK8が採用されました。

世界でもBYD製EVバスは2025年に4,234台を輸出し、同社発表では世界シェア24%、3年連続でEVバス輸出台数世界首位となっています。

乗用車の3,742台だけを見ると「日本でまだ少ない」という印象になりますが、商用車まで含めればBYDは日本に突然現れた会社ではありません。

この点は、今後乗用車販売を伸ばす際にも一定の強みになると私は考えます。

すでに公共交通でBYDの車両を目にする地域が増えれば、メーカー名そのものへの心理的な距離も少しずつ縮まっていく可能性があるからです。


BYDの売れ行きは2026年にさらに伸びるのか

ここからは私見です。

私は、BYDの日本販売が2026年も伸びる可能性は十分ある一方、国産メーカーを一気に脅かすほどの販売規模になるには、まだいくつか壁があると見ています。

最大のポイントは、単純なEV性能ではありません。

日本のユーザーが「BYDを買った後の生活」を安心して想像できるかどうかです。

購入前は価格や航続距離が目立ちますが、実際に数年間所有するとなれば、整備拠点、部品供給、事故修理、保証、中古車価格、下取りなどが重要になります。

この安心感では、全国に大量の店舗網を持つトヨタ、ホンダ、日産、スズキ、ダイハツなどの国産勢が圧倒的に有利です。

だからこそBYDがディーラー網拡充を掲げていることには意味があります。

また、2026年はRACCOの存在が非常に大きいでしょう。

従来のBYD車は「EVに興味がある人が輸入車として選ぶ」という色合いが比較的強かったのですが、軽EVはもっと生活に近いカテゴリーです。

買い物や通勤、送り迎えなど日常用途に合い、価格と補助制度次第では「BYDだから買う」のではなく、「条件を比べた結果、RACCOがお得だから選ぶ」という購入が生まれるかもしれません。

コスパを重視して車を選ぶ立場から見ると、この変化はかなり重要です。

ブランドイメージだけで選ばれる段階より、「価格・装備・使い勝手を比較したら選択肢に残る」という段階に入ったほうが、販売台数は伸びやすいからです。

一方で、販売台数が前年比68%増だからといって、この勢いがそのまま何年も続くと考えるのは早計です。

母数がまだ小さい時期は伸び率が大きくなりやすく、3,742台が6,000台、1万台と増えていくにつれて、本当のブランド力が問われます。

2026年はまさに、BYDが「珍しい中国EVメーカー」から「普通に比較される自動車メーカー」へ進めるかを試される年になりそうです。


まとめ

BYDの売れ行きは、日本ではまだ大手メーカーと比べて小規模ですが、2025年の国内乗用車登録台数は3,742台、前年比68%増となり、3年連続で成長しました。

2025年4月発売のSEALION 7が販売を牽引し、2026年にはDOLPHINとATTO 3のアップデート、軽EVのRACCO、ATTO 2、SEAL 6と新型車を相次いで投入する計画です。

つまり「BYDは全然売れていない」と決めつけるより、現状は販売規模こそ小さいものの、確実に購入者を増やしている段階と見るのが妥当でしょう。

今後の焦点は、軽EVやPHEVを含む日本向け商品がどこまで支持されるか、そしてディーラーやアフターサービスへの安心感をどこまで高められるかです。

個人的には販売台数そのもの以上に、2026年のRACCO投入後に「EV好きではない一般ユーザー」がBYDを比較候補に入れ始めるかを注目しています。そこが変われば、日本でのBYDの売れ行きは次の段階に入ったと判断できそうです。


よくある質問

BYDは日本で何台売れていますか?

BYD Auto Japanによると、2025年1月から12月までの国内乗用車登録台数は3,742台でした。前年比68%増で、3年連続の販売増となっています。

BYDで2025年に売れ行きを伸ばした車種は何ですか?

BYDは、2025年4月発売のSEALION 7が国内販売を大きく牽引したと発表しています。SUV人気の高い日本市場で新たな購入層を取り込んだと考えられます。

BYDは2026年に日本で何を発売しますか?

2026年上半期にDOLPHINとATTO 3をアップデートし、夏には軽EV「RACCO」を導入する予定です。さらに後半に向けてATTO 2とSEAL 6の投入も表明されています。各モデルの詳細や販売時期は変更される可能性があるため、最新情報はメーカー公式発表で確認してください。

新型 日産 gtr

生産を終えたR35型GT-Rと次世代スポーツカーの未来をイメージしたシーン

新型 日産 gtrはまだ正式発表されていませんが、R35型の生産終了と日産の電動化技術開発から、次世代GT-R復活への流れは着実に見え始めています。

2007年から長く販売されてきたR35型NISSAN GT-Rは、2025年に生産を終了しました。

一方、日産はR32型スカイラインGT-RをEV化した「R32EV」で、電動時代にもGT-Rらしい速さと運転する楽しさを残すための技術研究を進めています。

では、「新型 日産 gtr」を待っている人にとって、現在どこまで確定していて、何がまだ分からないのでしょうか。

日産GT-R生産終了、最後の1台が栃木工場でラインオフ

まず確定している大きな出来事が、R35型NISSAN GT-Rの生産終了です。

日産自動車は2025年8月26日、栃木工場でR35 GT-R最終生産車のオフライン式を開催しました。

R35型は2007年に登場し、およそ18年間にわたって生産された日産を代表するハイパフォーマンスカーです。

日産のWebカタログでもGT-Rについて「生産は終了」と案内されており、2024年3月から2025年9月まで掲載されたモデルがR35世代の最終段階となりました。

つまり現在、「新型GT-R」と検索しても、すぐに注文できる後継モデルが存在する状況ではありません。

R35が終わり、次世代GT-Rを待つ空白期間に入ったというのが現状を理解するうえで最も重要なポイントです。

R35は長寿モデルでしたが、その18年間は単純に同じクルマを売り続けたわけではありません。

年次改良を繰り返し、エンジン、足回り、空力性能、内外装などを熟成させながら性能を高めてきました。

2007年当時から「日常でも使えるスーパーカー」という独自の立ち位置を持ち続けたことも、GT-Rが世界的に注目された理由でしょう。

個人的には、18年間というモデルライフそのものがR35の異例さを物語っていると感じます。

短期間でモデルチェンジするのではなく、ひとつの基本設計を徹底的に磨き続けた点は、次世代GT-Rを考える際にも無視できない特徴です。


日産GT-R R35最終仕様は?2025年モデル最大出力を確認

「2025 日産 gt-r 最大出力」を調べている人も多いと思います。

R35最終世代の通常モデルでは、3.8L V型6気筒ツインターボの「VR38DETT」エンジンを搭載し、最高出力は419kW[570PS]/6,800rpm、最大トルクは637N・m/3,300rpmでした。

GT-R NISMOではさらに高性能化され、最高出力は441kW[600PS]/6,800rpm、最大トルクは652N・m/3,600rpmです。

駆動方式は4WD、トランスミッションは6速DCTです。

最終世代の主なグレードを見ると、Pure edition、Premium edition、Black edition、Track edition engineered by NISMO、Premium edition T-spec、GT-R NISMOなどが設定されました。

価格情報では、Pure editionが約1,444万円、Premium editionが約1,558万円、GT-R NISMOが約3,008万円、NISMO Special editionが約3,061万円という水準でした。

登場初期のR35を知っている人ほど、「GT-Rもかなり高くなった」と感じるはずです。

しかし、それだけR35が登場当初とは別物と言えるほど進化し、車両そのものの価値や市場環境も変化したという見方もできます。

R35のボディサイズは通常モデルで全長4,710mm、全幅1,895mm、全高1,370mm。

車両重量はグレードによっておおむね1,740〜1,770kg級となっています。

一般的なスポーツカーとして考えればかなり重い部類ですが、GT-Rはもともと単純な軽量化だけを狙ったクルマではありません。

4WD、リア側にトランスミッションを配置するトランスアクスル構造、4人乗車できるパッケージなどを組み合わせ、さまざまな路面で速く走れることを重視してきました。

私がGT-Rの面白いところだと思うのは、カタログ上の軽さや最高出力だけで勝負するのではなく、実際の路面で性能を使えることまで含めて設計している点です。

次期GT-Rでも、この思想をどこまで残せるかが注目点になるでしょう。


日産GT-R生産終了後に「復活」が期待される理由とは?

R35の生産終了によって、「これでGT-Rという名前そのものが終わるのでは」と不安になったファンもいるでしょう。

ただし、現時点の材料を見る限り、私はGT-Rというブランドまで完全に終わったと考えるのは早いと思っています。

重要なのが、日産がR32型スカイラインGT-Rを使って進めた「R32EV」プロジェクトです。

R32EVは、単に古いGT-Rからエンジンを取り外してモーターに交換しただけのEVではありません。

開発チームが重視したのは、R32GT-Rにあった「速さ」と「運転する楽しさ」を、電動駆動技術でどこまで再現できるかという点でした。

日産でパワートレインシステムのエキスパートリーダーを務める平工良三氏は、GT-Rを語るうえで重要な要素として、圧倒的な速さと、運転する楽しさの2つを挙げています。

これは、次世代GT-Rを考えるうえでかなり重要なヒントです。

電気モーターなら大きなトルクを瞬時に発生させることができ、単純な加速性能を高めることは比較的容易です。

しかし日産側も、単に速いEVを作ればGT-Rになるわけではないと考えていることが、R32EVの取り組みから分かります。

アクセル操作、車速、振動、音、ドライバーの操作感をリンクさせ、「自分でクルマを動かしている感覚」を作り込むことが重要だと研究しているのです。

これは次期GT-RがEVになると決まった、という意味ではありません。

ただ、電動化されたスポーツカーでもGT-Rらしいフィーリングを残すための技術を日産が研究していることは、将来を考えるうえで見逃せない事実です。


R32EVは新型日産GT-Rへのヒントになる?

R32EVの主要諸元を見ると、その内容はかなり本格的です。

ベース車両はBNR32型スカイラインGT-Rで、ボディカラーはガングレーメタリック。

全長4,545mm、全幅1,755mm、全高1,340mmで、車両重量は1,797kgです。

駆動方式にはツインモーター4WDを採用し、モーターは最高出力160kW×2基、最大トルク340N・m×2基。

駆動用バッテリーにはリーフNISMO RC02のリチウムイオン電池が使用されています。

乗車定員は2名です。

R32はもともとEV用の車体ではないため、バッテリー搭載も簡単ではありませんでした。

現在のEVのように床下へ大きなバッテリーを敷き詰めることができず、リアシート部分を使って搭載しています。

さらに、R32に搭載されていたRB26DETTエンジンや取り外した部品は廃棄せず保管され、今後の技術研究に活用する予定とされています。

この姿勢からも、日産が単純に「旧車をEVへ置き換える」ことだけを目的としていないことが分かります。

R32EVには特注のR32オリジナルシフトレバーやパドルシフト、液晶メーターパネル、特注レカロシート、専用サウンドシステムなども採用されました。

特に興味深いのが音の作り込みです。

エンジン音を録音してEVから再生するだけでは、ドライバーにとって本物らしい楽しさにならなかったため、アクセル開度や車速などと音・振動を連動させるところまで開発しています。

私はここに、次世代GT-Rを考えるうえで大きなヒントがあると思います。

将来、GT-RがEVまたは電動化されたとしても、単に「静かで速いクルマ」にするのではなく、ドライバーが操作する喜びをデジタル技術で作り直す可能性があります。

言い換えれば、次のGT-Rではエンジンそのものを残すかどうか以上に、GT-Rらしい体験をどう残すかが重要になるのではないでしょうか。


新型日産GT-RはEVかハイブリッドか?現時点で断定できない

「新型GT-RはEVになる」「次期R36はハイブリッドになる」といった予想は数多くあります。

ただし、今回の元資料から確実に言える範囲では、次期GT-Rの正式なパワートレイン、発売日、価格、車名、型式は確定していません。

ここは検索記事として特に注意したい部分です。

R32EVという実験車が存在するからといって、次期GT-R=完全EVと断定することはできません。

一方で、日産が電動駆動技術の中にGT-Rらしいフィーリングを取り込む研究を行っているのも事実です。

そのため次世代GT-Rについては、完全EV、ハイブリッドを含めた電動化技術が何らかの形で関わる可能性を考えるのは自然でしょう。

特にGT-Rでは、単純な最高出力以上に、車体、駆動制御、タイヤ、ブレーキ、四輪駆動をひとつのシステムとしてまとめ上げることが重要です。

R35も3.8L V6ツインターボと4WDを組み合わせ、重量級でありながら非常に高い走行性能を実現してきました。

その考え方を次世代へ置き換えるなら、「エンジンかEVか」という二択だけで見るより、四輪をどう制御し、ドライバーがどう感じるクルマにするのかに注目したほうがGT-Rらしさを理解しやすいと思います。


新型 日産 gtrの発売時期・価格はどうなる?

現時点では、新型GT-Rの正式な発売時期や価格は明らかになっていません。

そのため「2027年発売」「R36として登場」といった情報を確定事項として受け取るのは避けたほうが安全です。

R35最終モデルの価格が1,400万円台から、NISMOでは3,000万円を超える水準まで上昇していたことを考えると、次期GT-Rが登場した場合も安価なスポーツカーになるとは考えにくいでしょう。

さらに電動化、高性能バッテリー、モーター、高度な四輪制御などを採用すれば、車両コストへの影響も予想されます。

一方、GT-Rがもともと評価された理由のひとつには、世界トップクラスの性能を持ちながら、海外の超高額スーパーカーとは異なる価格帯で提供したことがあります。

ここは次期型でも大切にしてほしい部分です。

筆者としては、ただ高価な少量生産車にするより、「頑張れば現実的に狙える高性能車」というGT-R独自の立ち位置を残してほしいと感じます。

もちろんR35最終期の価格から考えれば、初期R35のような価格設定に戻る可能性は低いでしょう。

それでも、価格以上の走行性能を提供するというGT-Rの考え方は、次世代でも重要な価値になるはずです。


なぜGT-Rは18年間も支持されたのか

新型GT-Rを予想するなら、R35がなぜこれほど長く支持されたのかを考える必要があります。

GT-Rは単に最高出力が大きいだけのスポーツカーではありません。

4WDによるトラクション性能、長めのホイールベース、4人乗りのパッケージ、荷物を積めるトランクなどを備えながら、非常に高い走行性能を狙ったことが特徴です。

R35登場当初の車両重量は1,700kgを超え、一般的なスポーツカーの「軽いほど速い」という考え方とは違う方向でした。

しかし日産は、実際の道路でタイヤがしっかりグリップし、雨天やさまざまな路面でも性能を引き出しやすいことを重視しました。

この思想こそ、次世代GT-Rにも残してほしい部分です。

スペック表だけなら、これからのEVは1,000PS級のモデルも珍しくなくなっていくでしょう。

そうなると「何馬力あるか」だけではGT-Rの存在意義を作りにくくなります。

だからこそ、誰が運転しても速さを引き出しやすく、しかも操作して楽しいというGT-R独自の価値がより重要になると私は考えます。


新型日産GT-Rをどう予想する?筆者の考察

ここからは、確認できた事実を踏まえた私見です。

私は、新型GT-Rが登場するとすれば「R35をそのまま電動化したクルマ」にはならない可能性が高いと考えています。

R32EVの研究を見る限り、日産自身が「数字を合わせればGT-Rになるわけではない」と理解しているからです。

モーターを使えば大トルクは出せます。

しかしアクセルを踏んだときの反応、車速の伸び方、音や振動、ステアリング操作への反応まで含め、ドライバーとクルマが対話できなければ、GT-Rとして納得できるものにはなりにくいでしょう。

R32EVでは、30年以上前のR32が持っていたアナログな楽しさを「デジタルリマスター」のように残すという発想が試されています。

この研究成果がそのまま次期GT-Rへ搭載されると決まったわけではありません。

ただし、次世代GT-Rの方向性を考えるうえで非常に興味深い取り組みなのは間違いありません。

さらにGT-Rは、歴代モデルを通じて四輪駆動技術と深い関係があります。

日産は現在、ARIYAやX-TRAILなどで電動四輪制御「e-4ORCE」の技術を持っています。

R32EVを担当した平工氏も、e-4ORCEなど電動駆動4WDの開発経験を持つ技術者です。

私はこの点からも、次世代GT-Rでは電動モーターを単なる動力源として使うのではなく、前後左右の駆動力を細かく制御する方向へ発展する余地があると見ています。

もしそうなれば、R35とは違う方法で「重いのに速い」「条件を問わず速い」というGT-Rらしさを実現できるかもしれません。

一方、課題は重量です。

R32EVでも車両重量は1,797kgとなりました。

高性能EVでは大容量バッテリーが重量増加につながるため、次期GT-Rが電動化された場合、重量をどう管理するかは大きなテーマになります。

単にバッテリーを増やして出力を上げるだけでは、GT-Rが大切にしてきたレスポンスや運転の楽しさを損なう可能性があります。

その意味でも、次期型の注目点は最大出力だけではありません。

車重、バッテリー配置、四輪駆動制御、航続性能、冷却性能、そしてドライバーがどれだけクルマを操っている感覚を得られるか。

この総合力こそ、新型GT-Rを見る際の判断材料になるでしょう。


まとめ

新型 日産 gtrは、現時点では正式な発売日、価格、型式、パワートレインなどが確定している段階ではありません。

一方、R35型GT-Rは2007年から約18年間の歴史を経て生産を終了し、2025年8月26日には栃木工場で最終生産車のオフライン式が行われました。

R35最終世代は通常モデルで最高出力570PS、GT-R NISMOでは600PSを発生し、GT-Rの性能を長年かけて熟成させた完成形と言える存在です。

そして日産はR32EVを通じて、電動化の時代にもGT-Rが持つ「速さ」と「運転する楽しさ」を残せるか研究しています。

次期GT-RがEVになるのか、ハイブリッドになるのか、それとも別の答えを出すのかはまだ断定できません。

ただ、R35の18年間で積み上げた技術と、R32EVで進められている電動化時代の運転感覚の研究を見ると、GT-Rの価値を次の時代へどう受け継ぐかという挑戦は続いていると感じます。

新型GT-Rを見るときは「何馬力か」だけではなく、GT-Rらしい速さを誰でも引き出せるのか、そして運転して心から楽しいのかという視点にも注目したいところです。


よくある質問

新型日産GT-Rはもう発売されていますか?

いいえ。今回確認できる情報では、R35型GT-Rは生産終了していますが、後継となる新型GT-Rの正式な発売日や価格は確定していません。

2025年の日産GT-Rは何馬力ですか?

R35最終世代の通常モデルは最高出力570PS、GT-R NISMOは最高出力600PSです。いずれも3.8L V6ツインターボのVR38DETTエンジンを搭載しています。

次期GT-RはEVになるのでしょうか?

現時点では断定できません。日産はR32型GT-RをEV化したR32EVで電動時代の運転する楽しさを研究していますが、その仕様がそのまま次期GT-Rになると正式発表されたわけではありません。

byd売れ行き

日本では販売台数を伸ばしつつ世界市場で急成長するBYDのEVとPHEVをイメージした自動車シーン

BYDの売れ行きは、日本ではまだ小規模ながら着実に拡大中です。一方、世界では2025年に460万台超を販売する巨大メーカーへ成長しています。

「BYDって日本では全然売れていないのでは?」と感じる人もいるでしょう。実際、日本車と比べれば販売規模はまだ小さいものの、2025年の国内販売は3,742台、2026年上半期は2,334台まで増えており、「まったく売れていない」と片付けられる段階ではなくなってきました。

byd売れ行きは実際どう?日本では3年連続で成長

BYDの売れ行きを考えるとき、まず分けて考えたいのが「日本」と「世界」です。

世界販売だけを見れば、BYDはすでに新興メーカーと呼ぶには大きすぎる存在です。一方、日本ではトヨタやホンダ、日産、スズキなど国内メーカーが圧倒的に強く、BYDはまだ市場へ入り込んでいる途中にあります。

BYDが日本で一般向け乗用車の販売を本格的に始めたのは2023年。最初に投入したのがSUVタイプのEV「ATTO 3」で、その後「DOLPHIN」「SEAL」「SEALION 7」などへラインナップを広げてきました。

販売台数を見ると、変化が分かりやすくなります。

年・期間 日本での販売・登録台数 動き
2023年 約1,446台 乗用EV販売を本格開始
2024年 約2,223台 前年から増加
2025年 3,742台 前年比約68%増
2026年1〜6月 2,334台 前年同期比42.7%増

BYD Auto Japanによると、2025年は年間3,742台となり、3年連続の成長を記録しました。2026年上半期も2,334台となり、前年同期を42.7%上回っています。

数字だけ見れば、日本の自動車市場全体に対するシェアは依然として小さいです。

ただし重要なのは、「台数が少ないこと」と「売れ行きが悪化していること」は同じではないという点です。

BYDの場合、日本での絶対的な販売台数はまだ少ないものの、2023年から2026年にかけて販売規模そのものは拡大しています。

個人的には、BYDの現在地を「売れていない」と一言で評価するより、日本市場でようやく土台を作り始めた段階と見るほうが実態に近いと感じます。


なぜ日本のBYDは世界ほど売れていない?

BYDが日本で世界ほど圧倒的な売れ行きになっていない理由として、まず大きいのが日本市場そのものの特殊性です。

日本ではトヨタ、ホンダ、日産、スズキ、ダイハツ、マツダ、スバル、三菱といった国内メーカーが非常に強く、販売店や整備拠点も全国に広がっています。

「近所に昔から付き合いのあるディーラーがある」「前の車と同じメーカーに乗り換える」という買い方も珍しくありません。

つまりBYDが日本で勝負する相手は、単にテスラなどのEVメーカーだけではありません。

長年かけて築かれた日本メーカーへの安心感そのものが最大のライバルともいえます。

さらに、BYDが日本へ投入してきた主力車種がBEV、つまり電気だけで走るEVだったことも大きなポイントです。

日本ではハイブリッド車の選択肢が非常に豊富です。

自宅充電環境がない人なら、「わざわざEVを選ばなくても燃費の良いハイブリッドがある」と考えるのは自然でしょう。

充電場所、マンションでの充電設備、長距離移動時の充電時間などを考えると、車両価格だけでEVを選びにくい事情があります。

これはBYD車だけの問題というより、日本におけるBEV全体が抱えてきた壁です。

その意味では、BYDの売れ行きを見る場合、「中国メーカーだから売れない」という単純な説明だけでは不十分だと私は考えています。

日本のユーザーが求める販売網、アフターサービス、下取り価格、充電環境、そしてハイブリッド車との比較まで含めて考える必要があります。


2025年からBYDの売れ行きが変わった理由は?

日本でBYDの販売が伸びている背景には、車種の拡大があります。

2025年4月には電動SUV「BYD SEALION 7」が日本で発売され、2025年の販売拡大を牽引したとBYD Auto Japanは説明しています。2025年5月には月間登録台数416台を記録し、当時の単月過去最高を更新しました。

そして、さらに大きな転換点となったのがPHEVです。

BYDはBEVだけを扱うメーカーではありません。

世界ではエンジンと大容量バッテリーを組み合わせるPHEVも大量に販売しており、BEVとPHEVの両方を持っていることがテスラとの大きな違いです。

2026年上半期の日本販売では、PHEVの「BYD SEALION 6」が累計1,254台登録されました。

上半期全体が2,334台ですから、SEALION 6だけで半分以上を占めた計算になります。

これはかなり興味深い結果です。

「BYDそのものが日本人に受け入れられない」という話であれば、PHEVを投入しただけでここまで販売構成が変わるとは考えにくいでしょう。

むしろ、日本ではブランド以上にパワートレインとの相性が販売を左右している可能性があると私は見ています。

自宅では電気で走り、遠出ではガソリンも使えるPHEVなら、充電切れへの心理的な不安を減らせます。

EVには興味があるけれど「充電だけで生活するのは少し不安」という人にとって、かなり現実的な橋渡し役になるからです。


世界ではBYDは売れている?2025年は460万台超

日本だけを見ているとBYDの規模を見誤りやすいのですが、世界に視点を移すと景色が一変します。

BYDは2025年に新エネルギー車を4,602,436台販売しました。

海外販売も初めて年間100万台を突破しています。BYD自身も2025年の世界販売が460万台を超えたことを公式に発表しています。

つまり、日本で年間数千台という数字だけを見て「BYDは売れていないメーカー」と判断すると、世界市場での実態とは大きくズレます。

2025年にはBEVだけでも約225万台規模を販売し、テスラを上回る規模に成長しました。

さらにBYDはBEVだけでなくPHEVを持っているため、「完全EVへ今すぐ移行したい人」と「まずPHEVから電動化したい人」の両方を狙えるのが強みです。

2026年に入ってからも海外展開は勢いがあります。

2026年7月のBYDグループのNEV販売台数は41万9,211台。乗用車ではBEVが23万3,105台、PHEVが17万7,967台となっています。

ここから見えてくるのは、BYDが単純な「中国国内向け格安EVメーカー」ではなくなっているということです。

個人的にBYDの怖さを感じるのは、最高級EVだけに集中するのではなく、大量販売できる価格帯からPHEV、SUV、高級ブランドまで横へ広げていることです。

日本メーカーにたとえるなら、1車種で勝負するというより、販売台数を積み上げられる複数の商品を次々用意する戦い方に近いでしょう。


テスラとBYD比較、なぜ販売ではBYDが強くなった?

「テスラ BYD 比較」で調べている人にとって気になるのは、なぜ後発の印象が強いBYDがこれほど販売を伸ばしたのかという点でしょう。

両社には、重要部品や技術を自社で抱える垂直統合型という共通点があります。

ただし、得意分野はかなり違います。

テスラはソフトウェア、OTAアップデート、車両制御、独自の充電ネットワークなど、「クルマをデジタル製品として進化させる力」が非常に強いメーカーです。

一方のBYDは、もともと電池事業に強みを持ち、バッテリーからモーター、電子部品、完成車まで幅広く自社グループで手掛けています。

その結果として生まれるのが、価格競争力です。

さらに販売台数で重要なのは、テスラが基本的にBEV専業なのに対して、BYDにはPHEVという別ルートがあることです。

BEV人気が鈍った地域ならPHEVを投入し、BEV需要の強い地域ならEVを売る。

この柔軟性はかなり大きいでしょう。

私は、BYDがテスラを販売台数で上回った理由を単純に「安いから」と見るのは少し違うと思っています。

安く作れる製造力に加えて、売れる地域に売れるパワートレインを持っていく商品構成の広さこそ、BYDの本当の強みではないでしょうか。


byd d9はアルファードのライバルになる?売れ行きとの関係

「byd d9 アルファード」と検索する人も増えていますが、正確には「D9」はBYD本体ではなく、BYDが展開するプレミアムブランド「DENZA(デンザ)」の大型ミニバンです。

D9は2022年に中国で登場し、全長5,250mm、全幅1,960mm、全高1,920mm、ホイールベース3,110mmという大型ボディを持ちます。

トヨタ・アルファード/ヴェルファイアよりひと回り大きく、3列シートに加え、豪華な2列目シートなどを備える中国市場向け高級ミニバンとして注目されてきました。

BEVだけでなくPHEVも設定されている点もBYDグループらしいところです。

ジャパンモビリティショー2023にもD9が展示されましたが、当時BYD Auto Japan側は日本での具体的な販売予定はないと説明していました。

ここでD9そのものの日本販売を予想することより重要なのは、BYDが「安いEVしか作れないメーカーではない」と示していることでしょう。

中国では高級ミニバン市場が大きく、D9のような商品まで成立しています。

アルファードやヴェルファイアが圧倒的なブランド力を持つ日本へD9を持ってきても、簡単に勝てるとは私は思いません。

特にリセールバリュー、販売網、法人需要、長期所有時の安心感ではトヨタ側に大きな蓄積があります。

ただし、D9の存在はBYDの販売戦略を理解するヒントになります。

大衆EVだけでなく、高級車、PHEV、SUV、ミニバンまで揃えられる商品開発力があること自体が、将来の販売拡大につながる可能性があるからです。


BYDの売れ行きはこれからどうなる?日本では「EV以外」がカギ

ここからは私見です。

BYDの日本販売について、私は「世界で売れているから日本でも一気に売れる」とは考えていません。

日本市場はかなり特殊だからです。

軽自動車、コンパクトカー、ハイブリッド、ミニバンという日本独自ともいえる売れ筋があり、メーカー系列の販売店や整備網も強力です。

海外で成功したSUVをそのまま持ってくるだけでは、大ヒットは難しいでしょう。

一方で、2026年上半期にSEALION 6が販売を大きく牽引した事実は重要です。

これは「中国車だから選ばれない」という固定観念だけでは説明しにくい結果です。

価格、装備、使い勝手、充電への不安などを含め、条件が日本人の生活に合えば購入候補に入る人は確実に存在するということでしょう。

さらにBYDは2026年7月、日本独自規格に合わせた軽EV「RACCO」を投入する動きを本格化させています。

軽自動車は日本の新車市場で非常に大きな割合を占めるカテゴリーですから、ここへ本気で参入する意味は小さくありません。

私はこの軽EV戦略こそ、今後のBYD売れ行きを判断する重要な試金石になると考えています。

ATTO 3やSEALは「海外で作ったBYD車を日本でも販売する」という印象が強い商品でした。

しかし、日本の軽自動車規格やスライドドア需要など、日本の生活環境を意識した商品になれば話は変わります。

つまり今後のBYDは、「日本人がBYDを好きになるか」より「BYDがどこまで日本人向けのクルマを作れるか」が勝負になるでしょう。

車選びをコスパ重視で考える私としても、メーカーの国籍だけで候補から外してしまうのは少しもったいないと感じます。

ただし、車両価格だけで決めるのもおすすめできません。

購入時には販売店までの距離、整備体制、急速充電環境、自宅充電の可否、保険料、数年後の下取り価格まで含めて比べるべきです。

特にリセールについては、日本で長年売れてきたトヨタやホンダなどと同じ感覚で考えないほうが安全でしょう。

BYDが日本で本当に定着したと判断できるのは、「新車が何台売れたか」だけでなく、中古車市場やアフターサービスまで含めた循環ができてからだと私は考えます。


まとめ

BYDの売れ行きは、日本と世界でまったく違う景色になっています。

日本では2023年の約1,446台から、2025年には3,742台まで伸び、2026年上半期も2,334台を登録しました。規模そのものはまだ小さいものの、販売は3年連続で成長しています。

一方、世界では2025年に460万台を超えるNEVを販売し、BEVだけでもテスラを上回る規模へ成長しました。2026年7月もグループ全体で41万9,211台を販売しており、世界的にはすでに巨大自動車メーカーの一角です。

したがって「BYDは売れていない」という言い方は、日本市場だけを見れば一部当てはまるものの、現在の実態を正確には表していません。

日本でのポイントは、BEVだけでなくPHEVのSEALION 6が販売を押し上げ始めたことです。

今後、日本向けの商品が増え、販売・整備拠点や中古車市場まで育っていけば、BYDの存在感は今より大きくなる可能性があります。

逆に、販売台数が増えてもアフターサービスやリセールに課題が残れば、日本メーカーから大量にユーザーを奪うところまでは進まないでしょう。

「世界ではすでに売れている。日本では、これから本当の勝負が始まる」——これが2026年時点のBYDの売れ行きを最も分かりやすく表す状況だと私は考えています。


よくある質問

BYDは日本で売れていないのですか?

日本メーカーと比べれば販売台数はまだかなり少ないですが、減っているわけではありません。2025年は3,742台、2026年上半期は2,334台となり、販売規模は拡大しています。

BYDとテスラはどちらが世界で売れていますか?

2025年はBYDのBEV販売が約225万台規模となり、テスラを上回りました。さらにBYDはPHEVも大量に販売しているため、BEVとPHEVを合わせたNEV全体では460万台を超えています。

BYD D9は日本でアルファードのライバルになりますか?

DENZA D9はアルファード/ヴェルファイアより大型の高級電動ミニバンですが、日本でアルファード並みに普及するかは別問題です。商品力だけでなく、ブランド力、販売網、リセール、整備体制まで含めて日本市場に適応できるかが重要になります。

新型 日産 gtr

生産を終えたR35型GT-Rと次世代スポーツカーへの継承をイメージしたシーン

新型 日産 gtrを待つ人にとって現在もっとも重要なのは、R35型GT-Rは生産終了した一方、日産がGT-Rの将来的な復活を明確に示唆していることです。

ただし、次期GT-Rの発売時期や価格、パワートレインなどは現時点で正式発表されていません。R32 GT-RをEV化した「R32EV」の技術研究を見ると、日産が電動化時代でもGT-Rらしい「速さ」と「運転する楽しさ」を残そうとしている姿勢が見えてきます。

新型 日産 gtrは登場する?R35生産終了と復活示唆を整理

まず結論から言うと、「新型 日産 gtr」の市販計画はまだ正式には確定していませんが、GT-Rそのものがこのまま消滅する可能性は低そうです。

日産自動車は2025年8月26日、栃木工場でR35型「NISSAN GT-R」の最終生産車を完成させ、2007年から続いたR35の生産を終了しました。

R35型GT-Rは2007年に登場してから約18年間にわたって生産され、その累計生産台数は約4万8000台に達しています。

最後の1台は、日本の顧客向けとなるミッドナイトパープルの特別仕様車でした。

一方で、日産のイバン・エスピノーサ社長はGT-Rについて、現時点では正確な次期モデル計画は確定していないとしながらも、GT-Rは進化して再び登場するという趣旨のコメントを発表しています。

つまり、今回終わったのは「GT-Rというブランド」ではなく、あくまでR35という一つの世代だと受け取るのが自然です。

個人的にも、ここは非常に重要なポイントだと感じます。

「生産終了」という言葉だけを見るとGT-Rそのものがなくなったように思えますが、実際には過去のGT-Rも生産休止と復活を経験しています。

GT-Rは1969年、スカイラインの高性能モデルとして誕生しました。

その後、一度姿を消してからR32型スカイラインGT-Rとして復活し、さらにスカイラインから独立する形で2007年にR35型「NISSAN GT-R」が登場しています。

その歴史を考えると、GT-Rにとって「一度休み、新しい技術を得て戻ってくる」という流れは決して異例ではありません。


日産GT-R生産終了、最後の1台が栃木工場でラインオフ

日産GT-RのR35型最終生産車は、2025年8月26日に日産自動車の栃木工場でラインオフしました。

R35は2007年の登場以来、栃木工場で車両を生産し、横浜工場では心臓部となるVR38DETT型エンジンが組み立てられてきました。

GT-Rを象徴する特徴の一つが、この3.8リッターV型6気筒ツインターボ「VR38DETT」です。

エンジンは一般的な大量生産のエンジンとは異なり、「匠」と呼ばれる熟練工が手作業で組み立てていました。

R35の最終期には9人の匠がその役割を担っていたとされており、単純な性能だけでなく、こうした製造方法もGT-Rの特別感を支えてきました。

R35はデビュー当初から改良を重ねています。

初期型では最高出力480馬力クラスからスタートし、その後の高性能化によって、NISMOなどでは最高出力600馬力級にまで成長しました。

「2025 日産 GT-R 最大出力」を調べている人にとって押さえておきたいのは、R35最終期のGT-Rが、登場時からほとんど別物と言えるほど継続的に改良されてきた点です。

ただし、グレードによって出力や装備は異なるため、「2025年モデルはすべて600馬力」と考えるのは正確ではありません。

600馬力級はGT-R NISMOなど高性能仕様を象徴する数値として見るのがよいでしょう。

私はR35の本当のすごさは、単に「600馬力まで上がった」ことではないと思っています。

約18年間モデルを継続しながら、年次改良を繰り返し、走り・快適性・空力・制御などを磨き続けたことこそ、R35を特別なクルマにした最大の理由ではないでしょうか。


日産GT-R R35最終仕様とは?2025年モデルまで進化

R35 GT-Rの最終世代につながる2025年モデルは、日産が2024年3月14日に正式発表しました。

日産のWebカタログでは、該当するGT-Rについて2024年3月から2025年9月まで掲載され、その後「生産終了」と案内されています。

R35には長いモデルライフの中で、Premium edition、Black edition、Pure edition、NISMO、Track edition engineered by NISMO、T-specなど、多くのグレードや特別仕様が設定されてきました。

中古車カタログ上でも、最終期まで以下のような仕様が確認できます。

  • Premium edition
  • Black edition
  • Pure edition
  • GT-R NISMO
  • GT-R NISMO Special edition
  • Track edition engineered by NISMO
  • Premium edition T-spec
  • Track edition engineered by NISMO T-spec

R35は2007年に登場したモデルですが、一度作って終わりのクルマではありません。

空力性能や足回り、エンジン制御、ボディ剛性、内外装などを細かく見直しながら、長期間進化を続けてきました。

そのため「R35最終仕様」という言葉には、単なる最終ロット以上の意味があります。

約18年間積み重ねてきた技術の集大成だからです。

一方、長寿命モデルには避けられない問題もあります。

生産終了の背景には、環境・安全関連を含む各種法規への対応や部品調達の難しさがありました。

どれほど魅力的なクルマでも、2007年を基本設計の出発点とする車両を新しい規制へ永遠に対応させ続けるのは現実的ではありません。

私はむしろ、R35を無理に延命するより、一度区切りをつけたことは次期GT-Rにとって必要な判断だったと考えています。

R35を少しずつ改良し続けるだけでは、EVや新世代ハイブリッド、最新の電子制御技術を前提としたライバルに対して、設計上どうしても限界が出てくるからです。


日産GT-Rはなぜ18年の歴史に幕を下ろした?

R35 GT-Rが約18年間という非常に長い歴史に幕を下ろした理由は、「人気がなくなったから」という単純な話ではありません。

法規対応や部品供給など、長期間同じ基本設計を生産し続ける難しさが大きくなったことが背景にあります。

R35は、2007年にスカイラインから独立した「NISSAN GT-R」として発売されました。

GT-Rという名前自体は1969年にスカイラインのレーシング仕様として誕生しており、半世紀を超える歴史を持ちます。

R35はその歴史の中でも異色の存在でした。

従来のスカイラインGT-Rが採用してきた直列6気筒エンジンではなく、3.8リッターV6ツインターボを搭載し、「スカイライン」の名前も外しました。

一方で、4WDと高度な電子制御によって圧倒的な走行性能を狙うというGT-Rの思想はしっかり受け継いでいます。

モータースポーツでもSUPER GTなどで活躍し、「技術の日産」を象徴する存在として世界的な知名度を獲得しました。

約4万8000台という18年間の生産台数だけを見ると、一般的な量販車と比べて非常に少なく感じるかもしれません。

しかしGT-Rは販売台数だけで価値を測るタイプのクルマではありません。

「日産にはこういうクルマを作れる」という技術力を世界に示す役割が非常に大きいクルマだからです。

言い換えるなら、GT-Rは日産にとって商品であると同時に、技術力そのものを見せるショーケースでもあります。

だからこそ、経営環境が厳しい時期であっても次期GT-Rの動向が注目されるのでしょう。


新型 日産 gtrはEVになる?R32EVから見える次世代技術

では、復活する新型 日産 gtrはEVになるのでしょうか。

現段階で「次期GT-RはEVになる」と断定できる正式発表はありません。

ただし、次世代GT-Rを考えるうえで非常に興味深い研究が、日産のR32EVです。

これはR32型スカイラインGT-R(BNR32)をベースに電動化したプロジェクトで、単に古いGT-Rからエンジンを降ろしてモーターを載せただけの車両ではありません。

開発チームが重視したのは、GT-Rの「運転して楽しい」という感覚そのものを、EVでどこまで再現できるかというテーマでした。

R32EVの主要諸元は次の通りです。

項目 R32EV
ベース車両 R32型スカイラインGT-R(BNR32)
全長×全幅×全高 4,545×1,755×1,340mm
車両重量 1,797kg
モーター最高出力 160kW×2基
モーター最大トルク 340N・m×2基
駆動方式 ツインモーター4WD
バッテリー リチウムイオン電池
乗車定員 2名

前後にモーターを搭載したツインモーター4WDとし、リーフNISMO RC02由来のバッテリーを使用しています。

興味深いのはスペック以上に、その作り込み方です。

プロジェクトを率いた日産自動車のパワートレインシステム エキスパートリーダー、平工良三氏は、GT-Rに重要な要素として「圧倒的な速さ」と同じくらい「運転して楽しいこと」を挙げています。

EVはモーターの大トルクによって速いクルマを作りやすい反面、それだけではGT-Rらしい楽しさにはならないという考えです。

そこでR32EVでは、ドライバーのアクセル操作や車速、振動、音などを連動させることに力を入れました。

単にRB26DETTのエンジン音を録音してスピーカーから流しても、本物らしい感覚にはならなかったそうです。

重要なのは、アクセルを踏んだ瞬間の反応や車速、振動と音がドライバーの操作に「シンクロ」することでした。

これは次期GT-Rを考えるうえで、とても大きなヒントだと私は感じます。

EV化するとGT-Rらしさが消えると考える人は少なくありません。

しかし日産側もその問題を理解しており、「速ければGT-Rになるわけではない」というところまで踏み込んで研究しているわけです。


R32EVはそのまま新型GT-Rになるわけではない

ここで誤解しないようにしたいのが、R32EVは次期GT-Rの市販プロトタイプとして発表された車両ではないという点です。

R32EVはあくまで研究・技術チャレンジとして製作された車両です。

東京オートサロン2025の日産ブースでも参考展示されましたが、「この技術・仕様で新型GT-Rを発売する」と発表されたわけではありません。

実際、R32をEV化する作業には大きな苦労があったとされています。

30年以上前の車体は床下に大型バッテリーを搭載することを前提としていません。

そのためR32EVではリアシート部分などを利用してバッテリーを配置し、車内へ入れる際にもドアを外してバッテリーを斜めにしながら搭載するなど、大掛かりな作業が必要でした。

また、元々搭載されていたRB26DETTエンジンや関連部品についても廃棄せず、大切に保管し、今後の技術研究に活用する予定とされています。

この姿勢からも、R32EVは「古いGT-RをEVに置き換えてしまう」ための企画ではなく、過去のGT-Rが持っていた価値を分析し、未来へ残す研究だと分かります。

日産はこれを、昔のクルマの魅力を現代技術で再現する、いわばクルマのデジタルリマスターのような考え方として研究しています。

私はここに次期GT-Rの重要な方向性が隠れていると考えています。

仮に将来のGT-Rが電動化されたとしても、単純に0-100km/h加速だけを競うEVにはしないのではないでしょうか。

ドライバーが操作する楽しさ、四輪駆動を操る感覚、音や振動を含めたフィードバックなど、「数字に出にくいGT-Rらしさ」を残すことが大きな開発テーマになりそうです。


新型 日産 gtrの発売時期・価格・スペックはどうなる?

新型 日産 gtrを検索する人が最も気になるのは、「いつ発売されるのか」「いくらになるのか」「EVなのか」という点でしょう。

しかし現段階では、日産から正式な発売日、価格、最高出力、バッテリー容量、エンジン形式などは発表されていません。

したがって、ネット上で見かける具体的な発売年や価格、1000馬力級といった数字については、日産の正式発表と分けて考える必要があります。

現在確実に言える事実は大きく3つです。

  • R35 GT-Rは2025年8月26日に最終生産車が完成した
  • R35は約18年間で約4万8000台が生産された
  • イバン・エスピノーサ社長がGT-Rの将来的な復活を示唆している

ここから先は私見になります。

個人的には、次のGT-Rで日産がもっとも慎重になるのは「いつ出すか」以上に、GT-Rを名乗るだけの技術的な理由を作れるかだと考えています。

GT-Rは、普通のスポーツカーにGT-Rのエンブレムを付ければ成立するブランドではありません。

歴代モデルはそれぞれの時代で、4WD技術や過給エンジン、電子制御、空力などを使い、「その時代の日産が作れる最高峰の走り」を示してきました。

電動化時代に復活するなら、新型GT-Rにもそれに匹敵する技術的な見せ場が必要になるでしょう。

純粋なバッテリーEVなのか、エンジンとモーターを組み合わせるのか、それとも別の方式になるのかはまだ分かりません。

ただ、R32EVでツインモーター4WDの制御や操作感の再現に取り組んでいることを考えると、電動駆動技術が次世代GT-R開発に何らかの形で生かされる可能性は十分考えられます。

一方で、R35のような大排気量ツインターボエンジンをそのまま次世代へ持ち越すのは、規制対応や商品寿命を考えると簡単ではありません。

だからこそ新型GT-Rは、R35の単純な後継車ではなく、R32からR35へ移った時と同じくらい、大きな考え方の転換を伴う可能性があります。


日産GT-R復活で重要なのは「R35を超える数字」だけではない

新型GT-Rが登場するとき、多くの人が最初に見るのは馬力や0-100km/h加速でしょう。

しかし私は、そこだけで評価するのは少しもったいないと感じます。

現在では高性能EVが非常に大きなモーター出力を発生させること自体は、以前ほど珍しくありません。

だから次期GT-Rに求められるのは、「何馬力あるか」だけではなく、なぜGT-Rでなければならないのかという答えではないでしょうか。

R32EVプロジェクトで日産の技術者が掘り下げているのも、まさにその部分です。

マニュアル車ではドライバー自身がギアを選び、アクセルを操作し、その操作に応じて音・振動・加速度が変化します。

その一連のやり取りが運転の楽しさにつながっていると分析し、それを電動車でどう再現するか研究しています。

ここは単純な最高出力競争より面白いところです。

もし次期GT-Rが、EVならではの高い性能と、歴代GT-Rのような「自分で操っている感覚」を両立できれば、GT-Rは電動化時代にも独自の居場所を作れると思います。

逆に、スペックだけ猛烈に高いEVになってしまえば、「確かに速いけれど、GT-Rである必要はあるのか」という厳しい評価を受ける可能性もあります。

日産自身がその難しさを理解しているからこそ、エスピノーサ社長も次期モデルについて正確な計画が決まっていない段階で安易な約束をしていないのでしょう。

急いで名前だけ復活させるより、時間がかかってでもGT-Rとして納得できるクルマを作る。

私はその方が、結果的にはGT-Rというブランドを守ることにつながると考えています。


まとめ|R35は終了したが「新型 日産 gtr」への道は残っている

日産GT-Rは2025年8月26日、栃木工場でR35型最後の1台を完成させ、約18年間にわたる生産を終了しました。

2007年から約4万8000台が生産され、VR38DETT型3.8リッターV6ツインターボや高度な4WD制御を武器に、「技術の日産」を世界へ示してきたモデルです。

しかし、GT-Rの歴史そのものが終わったわけではありません。

イバン・エスピノーサ社長は将来的な復活を示唆しており、次のGT-Rについて日産が考え続けていることは読み取れます。

さらにR32EVでは、160kWのモーターを2基搭載したツインモーター4WDを使いながら、単純な速さだけではなく、エンジン車の音や振動、アクセル操作との一体感まで研究しています。

次期GT-Rの発売時期や価格、最高出力、EVかどうかについては、まだ正式発表されていません。

だから今は予想を事実として受け取るのではなく、「R35の生産は終了した」「GT-Rの復活は示唆されている」「電動化しても運転する楽しさを残す研究が進められている」という確認済みの情報を押さえておくのが最も確実です。

個人的には、新型 日産 gtrに必要なのはR35より大きな最高出力の数字だけではないと思います。

R32がR32らしく、R35がR35らしかったように、「この技術があるから新しいGT-Rを作る意味がある」と納得できるクルマとして戻ってくることこそ、多くのGT-Rファンが待っている復活ではないでしょうか。


よくある質問

日産GT-Rは本当に生産終了したのですか?

はい。R35型NISSAN GT-Rは2025年8月26日に栃木工場で最後の車両が完成し、約18年間続いた生産を終了しました。

最後の1台はミッドナイトパープルの特別仕様車で、日本の顧客向けとされています。

新型 日産 gtrの発売日は決まっていますか?

現時点では、次期GT-Rの正式な発売日は発表されていません。

イバン・エスピノーサ社長はGT-Rが将来的に進化して再び登場する趣旨のコメントを出していますが、具体的な発売時期や仕様については未確定です。

新型GT-RはEVになりますか?

次期GT-RがEVになるとの正式発表はありません。

ただし日産はR32型スカイラインGT-Rを電動化したR32EVを開発し、ツインモーター4WDだけでなく、音・振動・アクセル操作などを含めた「GT-Rを運転する楽しさ」を電動駆動で再現する研究を進めています。

三菱パジェロと岐阜・坂祝の関係は?生産拠点をめぐる歴史を解説

三菱パジェロと岐阜県坂祝町は、約40年にわたり生産を通じて結びつき、「パジェロの町」と呼ばれるほど深い関係を築いてきました。

現在は坂祝町での車両生産は終了していますが、2026年秋に復活する新型パジェロを理解するうえでも、この岐阜の生産拠点の歴史は知っておきたいポイントです。

三菱パジェロと岐阜・坂祝はどんな関係だった?

三菱パジェロと岐阜県加茂郡坂祝町の関係を簡単に言えば、坂祝町が長年にわたるパジェロの主要な生産拠点だったというものです。

町内には、かつて三菱自動車の100%子会社「パジェロ製造株式会社」の本社と工場がありました。

同社のルーツは1943年に岐阜市内で設立された東洋航機株式会社までさかのぼります。その後、社名変更などを経て、1976年に坂祝町へ全面移転しました。

1978年にはピックアップトラック「フォルテ」の一貫生産を開始し、1982年からパジェロの一貫生産に乗り出します。

つまり、1982年に初代パジェロが登場した時期から、坂祝町はパジェロの歴史そのものを支えてきた場所の一つだったわけです。

1995年には会社名そのものが「パジェロ製造株式会社」へ変更されました。

一つの車名が会社名になること自体、そのモデルが事業の中心だったことを強く感じさせます。

私自身、クルマを選ぶときは価格や燃費、装備に目が向きがちですが、パジェロのようなモデルでは「どこで、誰が、どのように長年造ってきたか」まで見ると、そのクルマの背景がかなり立体的に見えてきます。

坂祝町とパジェロは、単純な「工場所在地と製品」の関係を超えた存在だったと言えるでしょう。


なぜ坂祝町は「パジェロの町」と呼ばれた?

岐阜県坂祝町が「パジェロの町」とまで呼ばれるようになった最大の理由は、工場が地域経済と暮らしに大きな影響を与えていたからです。

坂祝町は岐阜県中南部に位置し、人口は約8千人。決して大きな自治体ではありません。

その町に大規模な完成車工場があり、多くの従業員や関連企業が集まっていました。

2015年に紹介されたパジェロ製造の広報担当者の説明では、坂祝町の公式サイトでパジェロが「特産品」として掲載されるようになったのは2000年ごろだったとされています。

当時すでに「坂祝町といえばパジェロ」というイメージが地域に定着していたことに加え、パジェロの生産が坂祝町へ集約されていったことや、関連企業が町周辺に多かったことも背景にあったようです。

農産物や工芸品ではなく、自動車そのものが町の特産品として紹介されていたというのは、かなり珍しいケースではないでしょうか。

さらにパジェロ製造は、単に工場を構えていただけではありません。

岐阜県内の小学校約100校、年間約5000人の子どもたちを工場見学に受け入れていたほか、「パジェロ製造ファミリー祭」や河川清掃、「さかほぎ町民まつり」への参加など、地域との交流にも力を入れていました。

こうした積み重ねが、「三菱の工場がある町」ではなく、「パジェロの町」という独特の地域ブランドにつながったのでしょう。

そして、その存在感は税収面でも非常に大きなものでした。

朝日新聞が2025年9月に報じた内容によると、コロナ禍前の2018年度には、パジェロ製造が坂祝町の税収全体の16%、法人税に限れば34%を占めていました。

町の法人税のおよそ3分の1を一社が支えていた計算です。

この数字を見ると、「パジェロの町」という表現が単なる愛称ではなかったことが分かります。

パジェロは全国や海外へ販売されるSUVであると同時に、坂祝町にとっては雇用、税収、地域活動、さらには町の知名度まで支える存在だったのです。


岐阜・坂祝のパジェロ工場では何を生産していた?

坂祝町の工場といえばパジェロの印象が圧倒的ですが、実際にはさまざまな車種を生産していました。

パジェロ製造の沿革では、1978年にフォルテ、1982年にパジェロ、1991年にはストラーダの生産を開始しています。

さらに2007年1月からはデリカD:5、2015年11月からはアウトランダーの補充生産も担当しました。

過去には三菱ジープや、ホンダ・シティカブリオレなどを生産した時期もあります。

ただし、やはり工場を象徴した車種はパジェロでした。

とくに坂祝町の工場は、鋼板の加工から完成車までを一つの工場内で仕上げる「一貫生産型」の工場だったことが特徴です。

クルマ好きの目線で見ると、これはかなり重要なポイントです。

パジェロは単なる街乗りSUVではなく、悪路走破性や耐久性が求められるクロスカントリー4WDでした。

最終型となった4代目パジェロには、ラダーフレームビルトインモノコックボディや四輪独立懸架式サスペンション、「スーパーセレクト4WD II」など、本格的な4WDとしての仕組みが採用されていました。

3ドアのショートボディと5ドアのロングボディが設定されていたことも、当時のSUVとしては個性的です。

日本向け最終期には3.0L V6ガソリンエンジンと3.2L直列4気筒ディーゼルターボが用意され、ランドクルーザープラドと並ぶ本格4WDとして知られていました。

そのパジェロを長年にわたり造り続けたことが、坂祝工場の技術や地域の誇りにつながっていったのだと思います。


三菱パジェロは岐阜・坂祝でいつまで生産された?

日本向けパジェロの生産は2019年7月末に終了しました。

国内市場では2019年8月に販売を終え、1980年代から続いてきたパジェロの日本での歴史はいったん幕を閉じます。

ただし、その時点ですぐ坂祝工場全体が閉鎖されたわけではありません。

海外向けパジェロの生産はその後も続き、2021年7月2日に終了しました。

パジェロの累計生産台数は約324万台とされています。

そして2021年8月6日、パジェロ製造はすべての車種の生産を停止。8月31日には残る生産活動も終了し、坂祝町の工場は閉鎖されました。

パジェロ製造が手掛けた全車種の累計生産台数は約396万台に達しています。

約400万台に迫る車両を送り出した工場が人口約8千人の町に存在していたと考えると、その規模の大きさが分かります。

工場閉鎖の方針が坂祝町に伝わったのは2020年7月でした。

当時の町長だった柴山佳也さんは、町民から「これから町はやっていけるのか」と心配する声を聞き、先行きの分からない不安を抱えたと振り返っています。

実際、工場がなくなることは、単に「パジェロが造られなくなる」という話ではありませんでした。

町にとっては雇用と税収の柱を同時に失う大きな出来事だったのです。

個人的には、ここがパジェロと坂祝町の関係を考えるうえで最も重要なところだと感じます。

クルマの生産終了というニュースは通常、ユーザー側から「欲しかった車がなくなる」「中古車価格が上がる」といった視点で語られがちです。

しかし生産地から見れば、一つの車種の終了が地域の暮らしや財政そのものに直結する場合があります。

パジェロは、その典型的な例だったと言えるでしょう。


パジェロ工場閉鎖後の坂祝町はどうなった?

2021年8月にパジェロ製造の工場が閉鎖された後、跡地は大手製紙会社が取得しました。

当初は紙製品などの生産拠点として利用される計画が伝えられていましたが、2025年の報道では、跡地は主に物流拠点として使われているとされています。

かつて工場から響いていたプレス加工の音や、早朝の通勤時間帯にできていた従業員のマイカーの列も、町から姿を消しました。

坂祝町は工場閉鎖後、ふるさと納税の強化などを進めてきましたが、財政面では厳しい状況が続いているとされています。

2025年度の予算編成資料では、「歳入を増大させる突破口が見いだせない厳しい状況」との認識も示されました。

工場一つの存在が、地域経済にどれほど大きな意味を持っていたかが分かります。

また、パジェロ製造そのものもその後、法人としての歴史を終えています。

2023年2月に登記上の本店を愛知県岡崎市へ移し、同年10月2日には清算の決了などによって登記記録が閉鎖され、法人格が消滅しました。

つまり現在は、「坂祝町にパジェロ製造という会社と工場がある」という状態ではありません。

中古車情報で「三菱 パジェロ 岐阜」と検索すると、現在でも岐阜市、可児市、大垣市などでパジェロの中古車が見つかります。

元資料では岐阜県内に3台が掲載され、2008年式3.0ショートVR-I 4WDが99万円、2019年式3.2ロング・ファイナルエディションが489万円、2006年式3.0 ZR 4WDが166.4万円という例が確認できます。

価格は在庫状況で変動しますが、かつてこの県で大量に生産されたモデルが、今では「中古車として探す存在」になっているところに時間の流れを感じます。


新型パジェロ復活でも岐阜・坂祝で生産されないのはなぜ?

そして2026年、パジェロをめぐる状況は再び大きく動きました。

三菱自動車は2026年5月29日、2030年代に向けた新中長期ビジョンを発表し、新型パジェロを2026年秋に世界初公開すると正式に明らかにしています。

三菱自動車の加藤隆雄CEOは、新型パジェロを「三菱自動車らしさ」を詰め込んだフラグシップ商品と位置付けました。

さらに今後は新型パジェロを頂点として、スモールSUVやコンパクトSUVなどへ広げる「パジェロシリーズ」の展開も構想されています。

新型車は、三菱のピックアップトラック「トライトン」が使うラダーフレームを採用し、クロスカントリーSUVとして専用開発される計画です。

しかし、ここで重要なのが生産地です。

新型パジェロの生産工場は、かつての岐阜県坂祝町ではなく、タイの三菱自動車の生産拠点「MMTh」とされています。

2025年9月の時点でも、パジェロ復活を検討する一方、国内に新たな工場を構えて生産する想定ではなく、東南アジアで製造して日本へ輸入する方向と報じられていました。

そして2026年5月、タイ生産であることが正式に示された形です。

つまり、パジェロという車名は日本市場に7年ぶりに戻ってきても、「坂祝で造るパジェロ」が復活するわけではありません。

ここは少し寂しさを感じる人もいるでしょう。

1982年から長期間にわたりパジェロを造り、「町の特産品」とまで言われた坂祝町にとって、新型パジェロの復活は特別なニュースです。

一方、自動車メーカーの現在の経営を考えれば、生産量や輸出先、部品調達などを考慮し、主要市場に近い海外拠点で生産する判断にも合理性があります。

三菱自動車は2026年度から2031年度までに計13モデルの新型車を投入する計画を掲げています。

限られた開発・生産資源を「パジェロシリーズ」などの強みが出せる商品へ集中させる以上、かつてと同じ国内生産体制へ戻すより、既存の海外拠点を生かす方が現実的なのでしょう。


パジェロと坂祝町の歴史から見えるもの

筆者としては、新型パジェロの復活を見るとき、単に「昔の人気SUVが戻ってくる」という話だけではもったいないと感じます。

パジェロという車名の後ろには、岐阜県坂祝町で何十年も完成車を造り続けてきた人たちと、その工場とともに歩んできた地域の歴史があります。

1982年にパジェロの生産を開始し、1995年には会社名までパジェロ製造となりました。

2000年ごろには町の特産品として紹介され、地域の子どもたちは工場見学に訪れ、町民祭りや地域清掃などでも工場と住民がつながっていました。

そして2018年度には町税収入全体の16%を支えるまでの存在になりました。

これほど地域と深く結びついた車種は、国内でもそう多くないでしょう。

一方で、2019年に日本向けパジェロの生産が終わり、2021年には海外向け生産も終了。坂祝工場そのものも閉鎖されました。

そこから5年後の2026年、新型パジェロは復活します。

ただし、生産地はタイです。

この違いは、自動車産業がこの数十年でどう変化したかを象徴しているようにも見えます。

かつては日本国内の特定地域に巨大な工場を置き、地域の雇用や税収と強く結びつきながら車を造る形が目立ちました。

現在は世界市場を前提として、車種ごとに最も効率のよい拠点へ生産を集約する考え方がより強くなっています。

コスパを重視して車を見る立場からすると、生産拠点の最適化によって新型パジェロの商品力や価格競争力を高められるのであれば、それ自体はユーザーにもメリットがあります。

ただ、パジェロの歴史を知る人にとって「岐阜・坂祝」という地名が特別な意味を持ち続けることも忘れてはいけないと思います。

新しいパジェロがタイで造られる時代になっても、パジェロというブランドの日本での土台を長く支えた場所の一つが坂祝町だった事実は変わりません。


まとめ

三菱パジェロと岐阜県坂祝町は、1982年から長年にわたる生産を通じて深く結びついてきました。

坂祝町に本社・工場を置いたパジェロ製造は1995年にその社名となり、パジェロだけでなくデリカD:5やアウトランダーなども生産。全車種の累計生産台数は約396万台に達しました。

坂祝町ではパジェロが「町の特産品」として紹介され、「パジェロの町」と呼ばれるほど地域に浸透していました。

2018年度にはパジェロ製造が町税収入全体の16%、法人税の34%を占めるなど、地域経済を支える存在でもありました。

しかし日本向けパジェロの生産は2019年7月末、海外向けは2021年7月に終了し、坂祝工場も2021年8月31日に閉鎖されました。

そして2026年5月29日、三菱自動車は新型パジェロを2026年秋に世界初公開すると正式発表しました。

国内では7年ぶりとなるパジェロ復活ですが、新型の生産拠点は岐阜・坂祝ではなくタイのMMThです。

新しいパジェロは海外で生まれますが、日本のパジェロ史を語るうえで岐阜県坂祝町を外すことはできません。

かつて一台のSUVが町の特産品となり、雇用や税収、地域の風景まで形づくった――。その歴史を知ってから2026年の新型パジェロを見ると、単なる「復活モデル」とは違った重みが感じられるのではないでしょうか。


よくある質問

三菱パジェロは岐阜県のどこで生産されていた?

岐阜県加茂郡坂祝町にあったパジェロ製造株式会社の工場で生産されていました。パジェロは1982年から同工場で一貫生産され、坂祝町は「パジェロの町」と呼ばれるようになりました。

坂祝町のパジェロ工場は現在も残っている?

自動車工場としての生産活動は終了しています。2021年8月6日に全車種の生産を停止し、同年8月31日に生産活動を終えて工場が閉鎖されました。跡地はその後、別企業が取得しています。

2026年の新型パジェロも岐阜・坂祝で造られる?

いいえ。三菱自動車が2026年5月29日に示した計画では、新型パジェロはタイの生産拠点MMThで生産されます。日本では7年ぶりの復活となりますが、坂祝町でのパジェロ生産が再開するわけではありません。

三菱パジェロランドマスターとは?気になるモデル名を解説

三菱パジェロをイメージした本格クロスカントリーSUVと大型ラジコンを並べ、ランドマスターという名称の正体を表現したシーン

三菱パジェロランドマスターとは、三菱自動車が正式発表した新型パジェロのグレード名ではなく、主にパジェロを題材にした大型ラジコン商品で確認できる名称です。新型パジェロが2026年秋に世界初披露される予定だけに気になる名前ですが、現時点では実車の新型モデル名として扱わないほうが正確です。

「パジェロ ランドマスター」「三菱 パジェロランドマスター」と検索すると、いかにもパジェロの特別仕様車や新型グレードのように見えます。

しかし確認できる情報を整理すると、その正体は少し違います。この記事では、パジェロランドマスターとは何なのか、新型パジェロとの関係はあるのか、なぜ実車のモデル名のように見えるのかを分かりやすく整理します。

三菱パジェロランドマスターとは?まず結論を整理

「三菱パジェロランドマスター」という名称は、少なくとも今回確認できた資料では、三菱自動車が正式に発表した現行・新型パジェロの車名やグレード名としては確認できません。

一方で、中古品・ホビー市場では「R/C 1:8 三菱 パジェロ ランドマスター」という名称の商品が実際に流通しています。

メルカリの検索結果では「R/C 1:8 三菱 パジェロ ランドマスター ラジコン」という商品が確認でき、さらに「1/8 三菱 パジェロ LAND MASTER II ラジコン」と表記された商品も複数見つかります。つまり「ランドマスター」は、少なくともパジェロをモチーフにしたラジコン商品名として使われてきた名称と考えるのが自然です。

海外の中古販売サイトでも「R/C 1:8 Mitsubishi Pajero Landmaster Radio Control Car」という名称の商品が確認できます。

ここが最も重要なポイントです。

「パジェロランドマスター=新型パジェロの正式グレード名」と考える根拠は、現時点では確認できていません。

名前の響きが非常にSUVらしいため、本物のパジェロに設定された仕様名だと思ってしまいやすいのですが、検索するときには実車とホビー商品の情報を分けて見る必要があります。


パジェロランドマスターは実車の特別仕様車なのか?

結論からいえば、今回の元資料と確認できる公開情報の範囲では、三菱自動車の正式な実車ラインアップとして「パジェロ ランドマスター」が設定されたと判断できる材料はありません。

ここは検索ユーザーが最も間違えやすいところでしょう。

「ランドマスター」という言葉には、「大地を制する」「陸地を自在に走る」といった本格SUVを連想させる響きがあります。パジェロのキャラクターとも非常に相性がよいため、実車の特別仕様車名だったとしても違和感がありません。

しかし、名前として自然に聞こえることと、メーカーが正式採用していることは別問題です。

今回の資料の中で明確に確認できるのは、メルカリなどの中古市場に存在する1/8スケールの「三菱パジェロ ランドマスター」ラジコンです。

また、タミヤのRCモデル組立説明図一覧には、「三菱パジェロ」「三菱パジェロメタルトップワイド」「パジェロウイリー」といったパジェロ関連モデルが掲載されています。

一方、その一覧では「ランドマスター」という名称そのものは確認できません。

したがって、「パジェロのラジコン=すべてランドマスター」という意味でもありません。パジェロを題材にしたRCモデルは複数存在し、その中の一部の商品に「LAND MASTER」という名前が使われている、と理解するのが無難です。

中古ホビーの場合、メーカー名や発売時期、商品シリーズ名が販売ページ上で省略されていることもあります。そのため、出品タイトルだけから商品史を断定するのは避けたほうがよいでしょう。


なぜ「三菱パジェロランドマスター」が今気になるのか?

この名称が気になる理由の一つとして、本物のパジェロそのものが2026年に復活へ向けて大きく動いていることがあります。

三菱自動車工業は2026年8月4日、今秋に世界初披露する新型クロスカントリーSUV「パジェロ」の新情報を公開しました。

発表された内容によると、新型パジェロは堅牢性と耐久性を重視したラダーフレーム構造を採用します。

さらに、三菱独自の車両運動統合制御システムであるS-AWC(Super-All Wheel Control)も採用するとされています。

ラダーフレームとは、簡単にいえば車体を支える強固な骨格を別に持つ構造です。

大きな凹凸や強い衝撃を受けるオフロード走行との相性がよく、クロスカントリー4WDらしいタフさを重視するときに大きな意味を持ちます。

三菱自動車は新型パジェロについて、オフロードでの走破性だけでなく、荒れた舗装路やうねりのある路面でも不快な揺れや振動を抑え、長距離でも疲れにくい乗り心地を追求すると説明しています。

つまり新型パジェロは、単に昔の名前を復活させるだけではなく、本格クロカン性能とオンロードでの快適性を両立するモデルとして開発されているわけです。

こうしたタイミングで「パジェロランドマスター」という名前だけを見ると、「新型パジェロに新しい上級グレードが追加されるのでは?」と考える人が出てくるのも不思議ではありません。

ただし、2026年8月4日に公開された新型パジェロの情報の中に、ランドマスターというグレード名は登場していません。

ここは明確に区別しておく必要があります。


新型パジェロとランドマスターに関係はある?

現時点で、新型パジェロと「ランドマスター」という名称を直接結び付ける公式情報はありません。

2026年8月4日に明らかになった新型パジェロの主要な情報は、ラダーフレームとS-AWCの採用、そして2026年秋の世界初披露予定です。

このほか、新型パジェロでは歴代モデルの3連メーターをオマージュした「マルチメーター」に関する情報も公開されています。

一方、「LAND MASTER」「ランドマスター」が新型パジェロのグレードや特別仕様、開発コードとして使われるという発表は、今回の資料にはありません。

ですから、検索で「三菱 パジェロランドマスター」という文字を見かけても、

  • 新型パジェロの正式車名
  • 新型パジェロのグレード名
  • 新型パジェロの特別仕様車
  • 三菱自動車が発表した新しいサブネーム

のいずれかだと決めつけないほうがよいでしょう。

むしろ現時点で具体的に確認できるのは、1/8スケールのパジェロを題材にしたラジコンの商品名称です。

私はこの切り分けがかなり重要だと感じます。

最近は新型車の情報が段階的に公開されるケースが増えています。正式発表前には予想CG、商標情報、過去の商品名、中古車のグレード名などが混ざり、検索結果だけを見るとどれが公式情報なのか分かりにくくなります。

特にパジェロのように長い歴史を持つ車種では、実車だけでなくラジコン、プラモデル、ミニカーなど関連商品の数も多いため、昔の商品名が突然検索上位に現れることもあります。


パジェロのRCモデルにはどんなものがある?

パジェロは実車だけでなく、模型やラジコンの世界でも長く親しまれてきた車種です。

今回の参考資料となったタミヤのRCモデル組立説明図一覧を見ると、オフロード系のRCモデルとして複数のパジェロ関連製品が確認できます。

たとえば一覧には、

  • CW-01シャーシの「三菱パジェロ」
  • 「三菱パジェロメタルトップワイド」
  • 「パジェロウイリー」

などが掲載されています。

タミヤ自身も、公開している説明図について「現在販売している商品だけとは限らず、すでに生産終了した製品も含む」と案内しています。

また、説明図は原則として発売当初のものが掲載されており、部品価格などは現在と異なる場合があるとされています。

つまりパジェロ関連のRCを調べる場合、現在販売中の商品だけを見るのでは不十分です。

長年にわたってさまざまな仕様のパジェロが模型化されてきたため、中古市場にしか残っていない名称やモデルが存在することも珍しくありません。

「ランドマスター」も、そうした古いホビー商品を探す過程で見つかる名称の一つと考えると理解しやすいでしょう。

ただし、「ランドマスター」がタミヤ製であると断定する材料は、今回確認したタミヤ公式の説明図一覧からは得られません。

中古品の出品情報では、商品名だけが強調され、製造会社や正式な型番が分からないケースもあります。

この点は、希少なラジコンを購入する人にとっても注意したいところです。


「LAND MASTER II」という名前も確認できる

さらに興味深いのは、中古市場では単なる「LAND MASTER」だけでなく、「LAND MASTER II」と表記された商品も確認できることです。

メルカリの検索結果では、「新品未使用 1/8 三菱 パジェロ LAND MASTER II ラジコン」といった商品が掲載されています。

この「II」が何を意味するのかについては、今回確認できる資料だけでは断定できません。

商品シリーズの第2弾を示す可能性もありますし、仕様違いの商品名である可能性もあります。

重要なのは、ここでも「パジェロの実車グレード」ではなく、ラジコンとして流通している情報が中心だということです。

中古ホビー市場の商品名は、箱に記載された正式名称がそのまま入力されている場合もあれば、出品者が分かりやすいように独自に補足している場合もあります。

したがって、正確な製造元や発売年代まで調べたい場合は、本体だけでなく外箱、説明書、型番、メーカー表記などを確認する必要があります。

私なら中古品として購入を検討する場合、単に「レアなパジェロだから」という理由だけでは判断しません。

古いRCでは、バッテリーや送信機だけでなく、タイヤ、ギア、モーター、樹脂パーツなどの劣化も考える必要があります。

コレクション目的なら外観や箱の状態、実際に走らせたいなら補修部品を確保できるかまで確認するほうが、結果的にはお得です。


三菱パジェロランドマスターを検索するときの注意点

「三菱パジェロランドマスター」を調べる際には、実車情報とホビー情報を混同しないことが最も大切です。

特に2026年は新型パジェロの復活が予定されているため、これからさまざまな予想情報が増える可能性があります。

新型車の名称について確認するときは、三菱自動車による正式発表なのか、販売店情報なのか、中古商品の名称なのかを分けて見る必要があります。

今回確認できた内容を整理すると、次のようになります。

項目 現時点で確認できる内容
パジェロランドマスター 主に1/8スケールのラジコン商品名として流通
LAND MASTER II 中古市場でパジェロの1/8ラジコンとして確認
新型パジェロの正式名称 「パジェロ」
ランドマスターという実車グレード 今回の公式情報では確認できない
新型パジェロ世界初披露 2026年秋予定
新型パジェロの車体構造 ラダーフレーム
四輪制御技術 S-AWCを採用

検索結果には新旧さまざまなページが混在します。

フリマサイトやオークションサイトに商品が存在すること自体は、その名称が三菱自動車の正式な実車グレードであることを意味しません。

これは車名検索では意外と大切なポイントです。


パジェロランドマスターという名前をどう見る?筆者の考察

個人的には、「ランドマスター」という名前がパジェロに非常によく似合うからこそ、実車のモデル名と勘違いされやすいのだと思います。

パジェロといえば、舗装路だけを快適に走るSUVというより、悪路を走り切る本格クロスカントリー4WDとして評価されてきたモデルです。

そして2026年8月4日に公表された新型車も、ラダーフレームとS-AWCを組み合わせるという方向性が示されています。

「ランドマスター」という言葉から受ける、道を選ばず走るタフなイメージと、新型パジェロが目指しているキャラクターには確かに共通点があります。

しかし、イメージが合うことと正式名称であることは別です。

現在分かっている事実だけを見るなら、ランドマスターは新型パジェロの名称候補として扱うのではなく、まずは過去のパジェロ系ラジコンに関連する名称として捉えるべきでしょう。

一方で、今回の件には面白い側面もあります。

歴史の長い車には、実車だけでなく玩具や模型にも独自の文化があります。パジェロの場合、メタルトップワイドやウイリー仕様など複数のRCモデルが存在し、中古市場では今でも探している人がいます。

新型パジェロの復活によって実車への関心が高まれば、こうした昔のラジコンやミニカーにも再び注目が集まる可能性があります。

車好きとしては、新型車のスペックだけでなく、こうした「昔どんな模型が存在したのか」を掘り起こすのもパジェロ復活の楽しみ方の一つだと感じます。

ただ、SEO検索で情報を探す読者にとって何より大事なのは、噂と確定情報を混ぜないことです。

新型パジェロについて現時点で確定しているのは、2026年秋の世界初披露予定、ラダーフレーム採用、S-AWC採用など三菱自動車が公表した内容です。

「ランドマスター」という名称については、それとは別の情報として扱うのが適切です。


まとめ

三菱パジェロランドマスターとは何なのか調べると、現在確認できる具体的な情報は、1/8スケールの「三菱パジェロ ランドマスター」と呼ばれるラジコンが中心です。

メルカリなどでは「R/C 1:8 三菱 パジェロ ランドマスター」や「三菱 パジェロ LAND MASTER II」といった商品が確認できます。

一方、三菱自動車が2026年8月4日に公開した新型パジェロの情報では、「ランドマスター」というグレードや特別仕様車については発表されていません。

新型パジェロ自体は2026年秋に世界初披露される予定で、ラダーフレーム構造とS-AWCを採用する本格クロスカントリーSUVとして復活します。

したがって現時点では、パジェロランドマスターを新型パジェロの正式モデル名だと受け取るのは早計です。

検索結果で名前を見つけた場合は、「実車の公式情報なのか」「昔のラジコンや模型の商品名なのか」を確認すると混乱しにくくなります。

パジェロ復活への注目が高まる中、昔の関連商品まで再発見されるのは興味深い現象です。新型車の続報とともに、長いパジェロ史の周辺に存在するこうしたモデル名にも注目してみると、さらに楽しめるでしょう。


よくある質問

三菱パジェロランドマスターは実車ですか?

今回確認できた情報では、三菱自動車が正式発表した実車のグレード名としては確認できません。主に「1/8 三菱パジェロ ランドマスター」というラジコン商品として中古市場で確認できます。

ランドマスターは新型パジェロのグレード名ですか?

2026年8月4日に三菱自動車が公開した新型パジェロの情報では、ランドマスターというグレード名は発表されていません。現時点では新型パジェロと直接結び付けないほうが正確です。

新型パジェロはいつ登場しますか?

三菱自動車は新型パジェロを2026年秋に世界初披露する予定としています。ラダーフレーム構造とS-AWCの採用が公表されていますが、詳細なグレード構成などは今後の正式情報を確認する必要があります。

三菱パジェロイオ新型は登場する?後継モデルの可能性を整理

新型パジェロイオをイメージした扱いやすいサイズのタフなコンパクトSUV

三菱パジェロイオ新型は、現時点で車名や発売時期まで正式発表されたモデルではありませんが、三菱自動車が「パジェロ」の復活とシリーズ展開を明らかにしたことで、コンパクトSUVとして復活する可能性が注目されています。

特に2026年5月29日に発表された新中長期ビジョンでは、パジェロシリーズにつながるとみられる複数のSUVが示されました。過去に「パジェロミニ」「パジェロジュニア」「パジェロイオ」を展開していた歴史を考えると、パジェロイオ級の後継モデルが登場するという見方には一定の根拠があります。

三菱パジェロイオ新型は本当に登場する?

結論から言うと、「パジェロイオ」という車名で新型車が発売されることは、2026年8月時点では三菱自動車から正式発表されていません。

一方で、パジェロイオの後継に相当するコンパクトSUVが「パジェロシリーズ」の一員として登場する可能性は、以前よりかなり現実味を帯びてきました。

大きな根拠となっているのが、三菱自動車が2026年5月29日に発表した「2030年代に向けた新中長期ビジョン」です。

三菱自動車は、新型クロスカントリーSUVの車名を正式に「パジェロ」とし、2026年秋に世界初公開すると発表しました。

日本仕様のパジェロは2019年に生産を終了しているため、国内では7年ぶりの復活となります。海外向け仕様についても2021年に生産を終了しており、今回の新型はブランドにとって大きな再出発です。

さらに重要なのは、新型パジェロ1台だけで終わるのではなく、「パジェロシリーズ」として展開していく構想が示されていることです。

新中長期ビジョンの資料では、新型パジェロと思われるモデルのほかに、ヴェールをかぶった2台のSUVが掲載されています。

ひとつはAピラーが立った箱型に近いモデル、もうひとつは比較的オーソドックスなSUVスタイルです。

また、2026年から2031年までに13の新型モデルを投入する計画の中には、「スモールSUV」と「コンパクトSUV」が含まれるとされています。

ここから考えると、

  • フラッグシップSUV=新型パジェロ
  • スモールSUV=パジェロミニ系
  • コンパクトSUV=パジェロイオ系

というシリーズ構成になる可能性が考えられます。

もちろん、これは現段階では予想を含みます。

ただし、「パジェロイオ復活説」が単なる名前だけの噂ではなく、三菱自身がパジェロシリーズの拡大を示していることから生まれている点は押さえておきたいところです。


パジェロイオとは?新型が期待される理由

パジェロイオは、かつて三菱が販売していた小型SUVです。

もともとパジェロシリーズには、フラッグシップの「パジェロ」だけでなく、「パジェロミニ」「パジェロジュニア」「パジェロイオ」というサイズ違いのモデルが存在していました。

パジェロミニは軽自動車、パジェロジュニアはパジェロミニをベースにオーバーフェンダーや大きなエンジンを組み合わせた登録車でした。

これに対してパジェロイオは、単純にパジェロミニを拡大したモデルではなく、専用開発された小型登録車SUVという位置づけでした。

分かりやすく現在のスズキ車で考えるなら、ジムニーとジムニーシエラの関係が、当時のパジェロミニとパジェロジュニアに近いイメージです。

一方のパジェロイオは、もう一段乗用車的で、日常の使いやすさとSUVらしい性能を両立したモデルでした。

このポジションは、今の日本市場でもかなり魅力的だと私は感じます。

現在はSUV人気が高い一方、車体は年々大型化しています。

フラッグシップ級の本格SUVが欲しくても、都市部の駐車場や狭い道路、日常の買い物を考えると「そこまで大きくなくていい」と感じる人は少なくありません。

つまりパジェロイオの考え方は、むしろ現在の市場に合っています。

本格SUVの雰囲気を楽しみながら、日常でも無理なく扱えるサイズ。

これこそ、新しいパジェロイオが復活した場合の最大の魅力になりそうです。


三菱パジェロイオ新型のサイズはどうなる?

新型パジェロイオ候補について、一部の自動車情報では海外向けコンパクトSUV「エクスフォース」と基礎部分を共有し、日本向けのパジェロシリーズとして仕立てられる可能性が伝えられています。

予想値として挙げられているボディサイズは、以下の通りです。

項目 新型パジェロイオ予想 エクリプスクロス参考値
全長 4390mm 4545mm
全幅 1810mm 1805mm
全高 1660mm 1685mm
ホイールベース 2650mm 2670mm
最低地上高 222mm 175mm

この数値がそのまま市販車に採用されることが確定したわけではありませんが、もし実現すれば、かなり興味深いパッケージです。

全長4390mmならエクリプスクロスより155mm短く、一般的な立体駐車場を意識するユーザーにとっても検討しやすい大きさになります。

一方で全幅は1810mmとされ、決して細身ではありません。

ここは日本で使う場合に注意したい部分です。

昔の「小型SUV」という感覚からすると1800mmを超える全幅は大きく感じますが、現在のSUV市場では珍しいサイズではありません。

むしろ注目したいのが、最低地上高222mmという予想値です。

エクリプスクロスの参考値175mmより47mm高く、本当にこの水準が確保されれば、単なる街乗りクロスオーバーとは違ったキャラクターになります。

雪道や未舗装路、キャンプ場までの荒れた道などを考えれば、車体を大きくしすぎずに最低地上高を取る設計は、パジェロの名に似合う方向性です。

個人的には、新型パジェロイオが登場するなら、見た目だけをパジェロ風にするのではなく、この「小さいけれど頼れる」という部分をぜひ重視してほしいと思います。


新型パジェロイオはHEV・4WDが本命になる?

パワートレインについては、さらに情報の確度を分けて見る必要があります。

一部では、1.5Lガソリンエンジンと、1.6Lガソリンエンジンを使ったハイブリッドの設定が予想されています。

伝えられている予想スペックは、ガソリン車が直列4気筒1.5Lで最高出力105ps、最大トルク14.4kgm、CVT。

ハイブリッドは直列4気筒1.6Lガソリンエンジンに電気モーターを組み合わせ、エンジン出力95ps、モーター出力116ps、モータートルク26.0kgm、4WDという内容です。

さらに1.6Lエンジンでは、燃焼効率を高める高膨張比の考え方や電動ウォーターポンプなどを採用し、PHEVで培った技術を応用したハイブリッドシステムになるとの予想もあります。

ただし、これらの具体的な出力値や仕様は三菱自動車が新型パジェロイオの正式スペックとして発表したものではありません。

ここは噂と確定情報を混同しないようにしたいところです。

一方、方向性として電動4WDやHEV、PHEVとの相性が良いことは確かです。

三菱はアウトランダーPHEVなどを通して電動化と4WD制御を組み合わせる技術を長く磨いています。

新型パジェロについても、単純に昔のパジェロを再現するのではなく、現在の技術を盛り込んだフラッグシップとして開発されています。

新型パジェロは、高い堅牢性を持つピックアップトラック「トライトン」のラダーフレームをベースに改良し、キャビンや前後サスペンションを専用開発することが三菱から正式に説明されています。

一方、弟分となるコンパクトSUVまで同じラダーフレームにする必要はないでしょう。

むしろ乗用車系のプラットフォームと電動4WDを組み合わせれば、価格、燃費、乗り心地、室内空間のバランスを取りやすくなります。

私は、この方向のほうが「現代版パジェロイオ」には合っていると考えます。


価格280万円からという予想は現実的?

新型パジェロイオについては、ガソリン車280万円前後から、ハイブリッド310万円前後からという予想価格も出ています。

これも現時点では正式価格ではありません。

新車価格は発売時期や装備内容、為替、原材料価格、安全装備などによって大きく変わるため、2027年の市販車を今の段階で正確に予測するのは困難です。

それでも300万円前後という価格帯は、この車の成否を考えるうえで非常に重要だと思います。

なぜならフラッグシップの新型パジェロは、トライトン系ラダーフレームを採用する本格クロスカントリーSUVとして開発されるため、どうしても高価格帯になりやすいからです。

そうなると「パジェロは欲しいけれど、大きさも価格もそこまでは必要ない」という層が必ず出てきます。

そこへ300万円前後から選べるパジェロシリーズが用意されれば、かなり魅力的です。

高級装備を大量に付けて価格を上げるより、4WD性能、安全装備、十分なハイブリッド性能といった実用面にお金をかける。

高級感よりお得感を重視するなら、新型パジェロそのものより、むしろパジェロイオ級のモデルのほうが狙い目になる可能性があります。

価格については、正式発表後に装備内容まで含めて判断する必要があります。

280万円という数字だけを見て期待しすぎないほうがよいでしょう。


パジェロイオ後継はエクリプスクロスの役割を引き継ぐ?

もうひとつ注目したいのが、三菱の既存コンパクトSUVとの関係です。

これまで国内では、スタイリッシュなコンパクトSUVとしてエクリプスクロスが販売されてきました。

もし新しいパジェロイオ級コンパクトSUVが投入されれば、サイズや価格帯が重なる可能性があります。

そのため、将来的にエクリプスクロスのポジションを新しいパジェロシリーズが引き継ぐのではないか、という見方も出ています。

仮にそうなるなら、単なる車名変更ではなく、キャラクターを大きく変える必要がありそうです。

エクリプスクロスが都会的でクーペSUV的なスタイルを特徴としてきたのに対し、パジェロイオを名乗るなら、よりスクエアでタフなデザインのほうが自然でしょう。

予想される新型パジェロイオでは、三菱の「ダイナミックシールド」を発展させたフロントデザインや、SUVらしい力強い下半身、大径ホイールなどが想定されています。

インテリアについても、水平基調の「HORIZONTAL AXIS」を意識したインパネ、12.3インチ級のスマートフォン連携ディスプレイオーディオ、デジタルドライバーディスプレイなどが予想されています。

さらにヤマハと共同開発した「ダイナミックサウンドヤマハプレミアム」の採用も取り沙汰されています。

走行速度に応じて音量だけでなく音質まで補正する仕組みなど、近年の三菱車らしい装備が入れば、昔のパジェロイオとはかなり違う新世代SUVになるでしょう。

ただし私としては、このクラスでは豪華装備の競争をしすぎないでほしいところです。

12.3インチ画面や上質なオーディオも魅力ですが、パジェロイオに求めたいのは「買いやすく、使いやすく、4WD性能もしっかりしている」ことです。

装備を積み上げて400万円近くになってしまえば、せっかくのコンパクトなパジェロシリーズという価値が薄れてしまいます。


三菱パジェロイオ新型の発売は2027年になる?

一部の新型車情報では、新型パジェロイオの日本発売時期として2027年が予想されています。

ただし、こちらも三菱自動車から「パジェロイオを2027年に発売する」と公式発表されたものではありません。

現時点で確実なのは、三菱自動車が新型パジェロを2026年秋に世界初公開すると発表していることです。

新型パジェロの正式公開後、シリーズ戦略や弟分となるSUVについて情報が増えていく可能性があります。

個人的には、ここからが重要だと考えています。

新しいパジェロシリーズのフラッグシップを先に見せ、そのデザインや思想を明確にした後で、スモールSUVやコンパクトSUVへ展開する。

ブランド戦略としては非常に分かりやすい流れです。

逆に言えば、2026年秋の新型パジェロ世界初公開は、パジェロイオ級モデルの行方を占ううえでも大きな節目になります。

その場でシリーズの具体的な車名や投入スケジュールまで示されるのか、それとも段階的な発表になるのかに注目です。


私が考える新型パジェロイオ最大の強み

ここからは私見です。

新型パジェロイオが本当に復活するなら、最大の強みは「昔の名前」ではなく、日本で現実的に使えるパジェロになれることだと私は考えます。

新型パジェロそのものは、三菱を象徴するフラッグシップです。

トライトンのラダーフレームをベースに専用開発する本格モデルですから、その存在には大きな意味があります。

初代パジェロは1982年に登場し、4世代にわたって世界170以上の国と地域で累計325万台以上を販売しました。

ダカールラリーでは1983年から参戦し、7連覇を含む通算12勝を記録しています。

この歴史を背負って復活する以上、新型パジェロには「三菱の看板」としての性能が求められます。

しかし、毎日の買い物や通勤、家族との外出を考えれば、そこまで大型で本格的なSUVが必要ではないユーザーも多いでしょう。

だからこそパジェロイオ級のモデルが重要になります。

全長4.4m前後、実用的な5人乗り、扱いやすいハイブリッド、しっかりした4WD、十分な最低地上高。

もしこの組み合わせを300万円台前半から実現できれば、「趣味性の高い本格SUV」と「普通に使えるコンパクトSUV」のちょうど中間を狙えます。

私はここに、今の三菱ならではの勝ち筋があると思います。

無理に高級SUVを目指す必要はありません。

泥道を走らない人にも安心感があり、雪が降った日にも頼れ、週末にはキャンプへ行ける。それでいて普段のスーパーの駐車場でも持て余しにくい。

そんな“日常で使える小さなパジェロ”になれば、往年のファンだけでなく、初めて三菱SUVを買う若い世代にも届くはずです。

さらに興味深いのは、フラッグシップのパジェロよりも販売台数ではこちらが中心になる可能性があることです。

これは決して不思議ではありません。

ブランドの象徴は大型モデルでも、実際に多くの人が購入するのは価格もサイズも現実的な弟分、という例は自動車市場では珍しくありません。

パジェロイオ新型が成功するかどうかは、「どれだけパジェロに似ているか」よりも、どれだけパジェロらしい安心感を手頃なサイズと価格に落とし込めるかで決まると私は考えます。


まとめ

三菱パジェロイオ新型については、2026年8月時点で車名、発売日、価格、スペックまで三菱自動車が正式発表したモデルではありません。

そのため、「2027年発売」「280万円から」「1.6Lハイブリッド搭載」といった具体的な情報は、現段階では予想として見る必要があります。

一方で、三菱自動車が2026年5月29日に新型パジェロの復活を発表し、2026年秋の世界初公開を予告していることは確定情報です。

そして三菱自身が過去のパジェロミニ、パジェロジュニア、パジェロイオを含むシリーズの歴史に改めて触れ、新たなパジェロシリーズ展開を示している点も見逃せません。

新中長期ビジョンで示されたスモールSUVとコンパクトSUVを考えると、パジェロイオの後継に相当するモデルが登場する可能性は十分考えられます。

もし全長4.4m前後の扱いやすいサイズに、HEVや電動4WD、200mmを超える最低地上高、実用的な室内空間を組み合わせ、300万円前後から選べるモデルになれば、日本市場では非常に面白い存在になるでしょう。

新型パジェロの正式公開だけでなく、その先に続く「小さなパジェロ」がどのような形で姿を現すのか。個人的には、パジェロシリーズ復活の本当の勝負は、このコンパクトSUVにあるのではないかと注目しています。


よくある質問

三菱パジェロイオ新型は発売が決定していますか?

2026年8月時点では、「パジェロイオ」という名称の新型車発売は正式発表されていません。ただし三菱自動車はパジェロの復活とシリーズ展開を示しており、コンパクトSUVがパジェロイオの後継的なモデルになる可能性があります。

新型パジェロイオは2027年に発売されますか?

一部では2027年の日本発売が予想されていますが、三菱自動車による正式な発売時期の発表ではありません。まずは2026年秋に予定されている新型パジェロの世界初公開が大きな注目点です。

新型パジェロイオの価格はいくらになりそうですか?

ガソリン車280万円前後、ハイブリッド310万円前後という予想がありますが、正式価格ではありません。装備やパワートレインによって価格は変わるため、市販モデル発表時の情報確認が必要です。

ソロ(そろ)/新車・カーライフ愛好家

2024年トヨタ・ルーミーGとXの違いは?装備と選び方を比較

2024年トヨタ・ルーミーGとXを並べて装備と価格の違いを比較するコンパクトトールワゴンのイメージ

2024年トヨタ・ルーミーのGとXを比べると、価格重視ならX、両側パワースライドドアなど日常の便利さを重視するならGが選びやすい結論です。

2024年12月9日に一部改良されたルーミーでは、9インチディスプレイオーディオとバックカメラが全車標準装備となり、エントリーグレードのXでも装備の底上げが図られました。そのため、Gとの違いは単純な「安い・高い」ではなく、毎日使う便利装備に約20万円を払う価値があるかがポイントになります。

2024年トヨタ・ルーミーGとXの違いは?

2024年12月発売モデルのルーミーGとXは、どちらも1.0L自然吸気エンジンを搭載する標準系グレードです。ボディサイズや基本的な走行性能は大きく変わりませんが、スライドドアを中心とした快適装備に明確な差があります。

2WDのメーカー希望小売価格は、Xが1,742,400円、Gが1,939,300円です。差額は196,900円となります。

4WDではXが1,918,400円、Gが2,115,300円で、こちらも差額は196,900円です。

主な違いを整理すると次の通りです。

比較項目 X G
2WD価格 1,742,400円 1,939,300円
4WD価格 1,918,400円 2,115,300円
エンジン 1.0L自然吸気 1.0L自然吸気
2WD WLTC燃費 18.4km/L 18.4km/L
乗車定員 5名 5名
9インチディスプレイオーディオ 標準 標準
バックカメラ 標準 標準
パワースライドドア 助手席側 両側
方向性 価格重視 装備と価格のバランス重視

つまりエンジン性能や燃費に約20万円を払うのではなく、主に日常の使い勝手を高めるための差額と考えると分かりやすいでしょう。

私がルーミーのグレードを選ぶなら、ここはかなり重要だと感じます。クルマの装備は購入時には「なくても困らない」と思っても、毎日使うものほど数年後の満足度に差が出るからです。


2024年トヨタ・ルーミーXはどんなグレード?

ルーミーXは、2024年12月改良モデルの中で最も価格を抑えたエントリーグレードです。2WDが1,742,400円、4WDが1,918,400円で設定されています。

エントリーグレードとはいえ、今回の改良によって9インチディスプレイオーディオとバックカメラが全車標準装備になりました。

以前であれば「安いグレードを買うとオーディオや駐車支援装備が物足りない」というケースがありましたが、2024年12月モデルのXはその弱点がかなり小さくなっています。

Xに搭載されるエンジンは996ccの1.0L自然吸気タイプです。価格情報では最高出力51kW[69PS]/6000rpm、最大トルク92N・m[9.4kgf・m]/4400rpmとなっています。

2WDのWLTCモード燃費は18.4km/L、4WDは16.8km/Lです。

ボディサイズは全長3,700mm、全幅1,670mm、全高1,735mm。最小回転半径も4.6mなので、軽自動車からの乗り換えや、狭い住宅街で使う人にも比較的扱いやすいサイズです。

一方、Gとの大きな違いになるのがスライドドアです。

Xでは助手席側にパワースライドドアが備わりますが、上位のGは両側パワースライドドアです。

「ほとんど運転席と助手席しか使わない」「後席にはたまに人を乗せる程度」という使い方なら、Xでも十分でしょう。

逆に、小さな子どもの送り迎えや家族の乗り降りが多い家庭では、運転席側も電動で開閉できるGの便利さが効いてきます。

私自身、コスパを重視してクルマを見るときは「安いからX」と即決するのではなく、削られている装備を自分が週に何回使うかで考えるようにしています。

年に数回しか使わない装備なら削って構いません。しかし、毎日の送迎で使うスライドドアなら話は別です。


2024年トヨタ・ルーミーGはXより何が便利?

ルーミーGは、価格と装備のバランスを狙った中間グレードです。2WD価格は1,939,300円、4WDは2,115,300円となっています。

GもXと同じ1.0L自然吸気エンジンを搭載しているため、2WD同士で比べたWLTCモード燃費はどちらも18.4km/Lです。

つまり、Gに約20万円多く払ってもエンジンが強力になるわけではありません。

走りを重視するのであれば、最高出力72kW[98PS]、最大トルク140N・mの1.0Lターボを搭載するG-Tという別の選択肢があります。

Gの価値は、あくまで普段使いの便利さを増やしたことにあります。

特に分かりやすいのが両側パワースライドドアです。

買い物袋を持った家族が運転席側の後席から乗りたい場合や、子どもを左右どちら側からでも乗せたい場合など、片側だけ電動より自由度が高くなります。

さらにGは、実用性と快適性を重視したグレードとして位置付けられており、Xより装備を充実させながら、カスタム系ほど価格を上げない設定になっています。

ルーミーの特徴である「大きすぎないボディと広い室内」を日常生活で最大限に生かしたいなら、Gはかなり相性がいいグレードだと私は考えます。

高級装備を増やすというより、「家族が毎日使うところにお金を使った仕様」だからです。


2024年12月改良でGとXの差は小さくなった?

2024年12月の一部改良では、9インチディスプレイオーディオとバックカメラが全グレード標準装備となりました。

ここは2024年トヨタ・ルーミーのGとXを選ぶうえで、かなり大きな変更点です。

9インチディスプレイオーディオでは、大きな画面で地図やオーディオ情報などを確認でき、スマートフォンとの連携にも対応します。

バックカメラも標準となったため、Xを選んだからといって駐車時の後方確認を完全に目視だけに頼る仕様になるわけではありません。

安全面では、ルーミーには「スマートアシスト」が採用されています。

2020年のマイナーチェンジでは予防安全機能が強化され、衝突回避支援ブレーキや警報機能の検知対象が拡大するなどの進化が行われました。

ルーミーは2016年11月9日の登場後、2020年のマイナーチェンジ、2024年12月の一部改良という流れで商品力を高めてきたモデルです。

その結果、現在のXは「装備を極端に削った廉価版」という印象ではなくなっています。

むしろ、ディスプレイオーディオやバックカメラなど、多くの人が欲しい基本装備はXでも確保し、そのうえでスライドドアなどの利便性にお金を払うかどうかを選ぶ構成になったと見るほうが自然でしょう。

これは購入者にとって分かりやすい変化です。

以前のように「安いグレードを買ってオプションを追加したら結局高くなった」というケースを避けやすくなり、Xを選ぶ理由がはっきりしました。


ルーミーGとX、約20万円の価格差は払う価値がある?

GとXの2WD価格差は196,900円です。

クルマ全体の価格から見ると小さく見えるかもしれませんが、約20万円あればタイヤや保険、メンテナンスなど別の費用にも使えるため、軽く考えられる金額ではありません。

そこで私は、この差額を「装備の数」ではなく「使用回数」で考えるのがおすすめです。

たとえば週5日、子どもの送迎で後席を使う家庭なら、1年間で200日以上スライドドアを使う可能性があります。

5年間乗れば、単純計算でも1,000日規模です。もちろん実際の利用回数は家庭ごとに違いますが、こうした装備は頻繁に使うほど差額に対する納得感が高くなります。

反対に、1人または2人で乗ることが中心で、後席を月に数回しか使わないなら、両側電動スライドドアに約20万円上乗せする必要性は低くなります。

その場合はXを選び、浮いた予算を冬用タイヤや任意保険、ドライブレコーダーなど自分に必要な部分へ回すほうが、トータルでは満足しやすいでしょう。

この考え方は、カタログの装備表だけでは分かりにくい部分です。

Gのほうが上級だから正解、Xのほうが安いからお得、という単純な話ではありません。

自分の生活の中で使う装備にだけお金をかける。これが、ルーミーGとXで迷ったときの一番賢い判断基準だと私は考えています。


2024年トヨタ・ルーミーGとXはどちらを選ぶべき?

結論として、家族で頻繁に使うならG、購入価格を優先するならXがおすすめです。

Gが向いているのは、子どもの送り迎えが多い人、家族で毎日のように乗る人、左右どちらからでも後席へ乗り降りしやすくしたい人です。

一方のXは、1〜2人での街乗りが中心の人、後席の使用頻度が低い人、できるだけ車両価格を抑えたい人に向いています。

特に2024年12月モデルでは9インチディスプレイオーディオとバックカメラがXにも標準装備されたため、価格重視の人にとってXは以前より選びやすい仕様になっています。

走行性能については、GもXも2WDでは1.0L自然吸気エンジンで、WLTCモード燃費18.4km/Lです。

そのため「Gにすると速くなる」と考えて選ぶのはおすすめできません。

坂道や高速道路を頻繁に走り、加速性能そのものを重視するなら、GとXの比較とは別にターボエンジン搭載のG-Tも検討したほうがよいでしょう。

個人的には、ルーミーというクルマの特徴を考えるとGはかなり納得感のあるグレードだと思います。

ルーミーを選ぶ人の多くが魅力に感じやすいのは、大きな車体や高級感ではなく、コンパクトなボディで家族が使いやすいことです。

そう考えると両側パワースライドドアは、ルーミーの長所を伸ばす装備といえます。

ただし、1人での通勤や買い物が中心なら話は逆です。

使わない装備に約20万円追加するより、Xで購入価格を抑えるほうが「高級感よりお得感」を重視する選び方として合理的でしょう。

購入前には価格表だけでなく、実際に左右のスライドドアを開閉し、後席への乗り降りを試してみることをおすすめします。

カタログでは小さく見える違いでも、毎日使うと大きな差になることがあります。


まとめ|ルーミーGは便利さ、Xは価格の安さが魅力

2024年12月9日発売のトヨタ・ルーミーでは、Xが2WDで1,742,400円、Gが1,939,300円となり、価格差は196,900円です。

どちらも1.0L自然吸気エンジンを搭載し、2WDのWLTCモード燃費は18.4km/L。2024年12月の改良では9インチディスプレイオーディオとバックカメラも全車標準装備になりました。

大きな選択ポイントは、Xの助手席側パワースライドドアで十分なのか、それともGの両側パワースライドドアが必要なのかです。

家族の送り迎えなどで後席を頻繁に使うならG、1〜2人での街乗りが中心で購入費を抑えたいならXが有力です。

約20万円という価格差だけを見るのではなく、「その装備を何年間で何回使うのか」を考えて選ぶと、自分にとって本当にコスパの良いルーミーが見えてきます。


よくある質問

2024年トヨタ・ルーミーGとXの価格差はいくらですか?

2WDではXが1,742,400円、Gが1,939,300円で、差額は196,900円です。4WDもXが1,918,400円、Gが2,115,300円で、同じ196,900円の差があります。

価格はメーカー希望小売価格を基準としたもので、保険料、税金、登録料、リサイクル料金、オプションなどは別途必要です。実際の購入価格は販売店で確認してください。

ルーミーXにもバックカメラは付いていますか?

2024年12月の一部改良モデルでは、9インチディスプレイオーディオとバックカメラが全車標準装備となっているため、Xにも装備されています。

そのため、Xは価格を抑えながらも、日常で欲しい基本的な快適装備を確保しやすいグレードになっています。

ルーミーGとXで燃費は違いますか?

2WD同士ではどちらもWLTCモード18.4km/Lで、大きな差はありません。4WDでは16.8km/Lです。

GとXの選択では燃費性能よりも、両側パワースライドドアをはじめとする使い勝手と約20万円の価格差を基準に考えるほうが分かりやすいでしょう。

— ソロ(そろ)/新車・カーライフ愛好家

2025年トヨタルーミーはどう変わった?モデルチェンジ時期も解説

街中を走るトヨタ・ルーミー風コンパクトトールワゴンとスライドドアの使いやすさを表現したシーン

2025年のトヨタ・ルーミーはフルモデルチェンジ車ではなく、2024年12月の一部改良を受けた現行型が中心です。大きなポイントは9インチディスプレイオーディオとバックカメラの全車標準化で、次のモデルチェンジ時期については2026年の改良情報も出てきています。

「2025年トヨタルーミーは新型になったの?」「トヨタ ルーミーのモデルチェンジはいつ?」「新型トヨタ ルーミー カスタムを今買っていい?」と気になっている方も多いと思います。

結論からいうと、2025年式ルーミーの中心は、2016年から続く初代モデルを2024年12月に一部改良した仕様です。全面刷新ではありませんが、毎日使う装備が大きく見直され、以前より「買ってすぐ便利に使える車」になっています。

2025年トヨタルーミーは何が変わった?

2025年に販売されているトヨタ・ルーミーでまず押さえておきたいのは、2024年12月に実施された一部改良の内容です。

この改良では、9インチディスプレイオーディオとバックカメラが全車標準装備となりました。

それまで9インチディスプレイオーディオは選択装備という位置付けでしたが、改良後はエントリーグレードのXを含めて標準化されています。

スマートフォンと接続して地図アプリや音楽を使う人が増えている今、これはかなり実用的な変更です。

バックカメラも標準になったため、駐車時の後方確認をしやすくなったのも日常では大きなポイントです。

特にルーミーは、子どもの送迎やスーパーへの買い物、住宅街での利用など「毎日の足」として選ばれることが多い車です。

豪華な装飾が増えたというより、普段使いで本当に必要とされる装備を底上げした改良と考えると分かりやすいでしょう。

一方で、ボディそのものが新設計されたわけではありません。

ルーミーは2016年11月に登場した現行モデルをベースに、2020年のマイナーチェンジや、その後の改良を重ねながら販売が続いています。

つまり「2025年式だから完全な新型」という理解ではなく、長く販売されてきた現行型の熟成版と見るのが正確です。


2025年式ルーミーの価格・燃費・グレードは?

2024年12月改良後のルーミーは、1.0Lガソリンエンジンを搭載する5人乗りコンパクトトールワゴンです。

ハイブリッド車は設定されておらず、自然吸気エンジンとターボエンジンから選ぶ構成になっています。

主なグレードは次の5つです。

  • X
  • G
  • G-T
  • カスタムG
  • カスタムG-T

2025年モデルとして販売されていた改良後モデルの価格帯は、1,742,400円~2,294,600円でした。

WLTCモード燃費はグレードにより16.8~18.4km/L、総排気量は996ccです。

代表的なグレードを整理すると、X・2WDが1,742,400円、G・2WDが1,939,300円、G-Tが2,065,800円、カスタムG・2WDが2,118,600円、カスタムG-Tが2,257,200円という構成です。

カスタムGには4WDも設定され、2,294,600円となっていました。

ここで個人的に注目したいのは、価格だけを見てXに飛びつくのではなく、両側電動スライドドアなど日常で使う装備まで含めてGと比較することです。

ルーミーのような生活密着型の車では、毎日触る装備の差が数年後の満足度に直結します。

数万円を節約するために欲しい装備を削るより、5年、7年と使ったときの便利さで判断した方が、結果的にコスパが良い場合があります。


新型トヨタ ルーミー カスタムはどこが違う?

「新型トヨタ ルーミー カスタム」と検索している方は、標準ルーミーとの違いが気になっているはずです。

カスタムG、カスタムG-Tは、メッキ加飾や専用バンパーなどを採用し、標準モデルより存在感のある外観に仕上げられています。

カスタムG-Tには1KR-VET型の1.0Lターボエンジンが搭載され、自然吸気エンジン車より力強い加速を得られるのが特徴です。

ターボエンジンは98ps、最大トルク14.3kgmとされ、日常の発進だけでなく坂道や高速道路で余裕を求める人に向いています。

一方、カスタムGは1KR-FE型の自然吸気エンジンを搭載します。

派手な走りは求めず、「見た目はカスタムが好き。でもターボまでは必要ない」という人には、カスタムGの方が予算とのバランスを取りやすいでしょう。

ルーミー選びではここが意外に重要です。

カスタムG-Tは確かに魅力的ですが、近所への買い物や送迎が中心なら、ターボ性能を使う場面は限られます。

私は車選びでは「上級グレードだから得」とは考えません。

使わない装備や性能にお金を払わず、自分の生活で毎日使う部分に予算を回すことが一番のお得感につながると考えています。


トヨタ ルーミーのモデルチェンジはいつ?

ここが最も気になるところでしょう。

ルーミーは2016年11月に登場し、2020年9月に大きなマイナーチェンジを受けました。

2020年の改良では、それまで販売されていた兄弟車「タンク」がルーミーへ統合され、ノーマル系のフロントデザインも変更されています。

安全面ではスマートアシストが進化し、衝突回避支援ブレーキ機能の検知対象拡大や、カスタムG-T・カスタムGへの全車速追従機能付アダプティブクルーズコントロール設定などが実施されました。

さらにUSB端子、ウェルカムパワースライドドアなど、快適装備も充実しました。

その後、2022年にも法規対応などの改良があり、2024年12月には先ほど触れた9インチディスプレイオーディオとバックカメラの標準化が行われています。

つまり、2025年時点のルーミーは「モデル末期に近いのでは」と見られていた一方、実際には全面刷新ではなく小刻みな改良を重ねながら販売されてきたわけです。

そして2026年に入り、次の改良に関する情報が具体化してきました。

元ネタに含まれる2026年7月30日付の自動車情報では、2026年8月31日にルーミーの改良発売が予定されていると伝えられています。

ここで重要なのは、これは従来から噂されていた「完全なフルモデルチェンジ」とは内容が異なる点です。

報じられた変更は、安全装備や快適装備を中心としたアップデートです。

具体的には、G-TとGに電動パーキングブレーキとオートブレーキホールドをオプション設定し、それらを装着した車両では停止保持機能付きの全車速追従ACCも利用できるとされています。

スマートアシストもカメラの検知精度を高め、自転車、右左折時の横断歩行者、右折時の対向車など検知対象を広げる内容です。

さらにコーナーセンサーはリヤ2個から4個へ、SRSサイドエアバッグは全車標準装備になるとされています。

つまり「トヨタ ルーミーのモデルチェンジはいつ?」への答えは、少し整理が必要です。

2025年式は2024年12月改良型。そして次の動きとして、2026年8月31日の追加改良が報じられている。一方で、完全なフルモデルチェンジ時期については確定情報として分けて考える必要があるというのが、現時点での冷静な整理です。


2026年改良型ルーミーは2025年式からどう変わる?

2026年8月31日改良予定とされるモデルは、2025年式ルーミーを検討している人にとって比較対象になります。

報じられている主な変更点は次の通りです。

項目 2025年式の中心仕様 2026年8月改良予定とされる仕様
9インチDA 全車標準 オプション化
バックカメラ 標準 装備構成変更の可能性
電動パーキング 主にカスタム系 G-T・Gにも設定拡大
オートブレーキホールド 主にカスタム系 G-T・Gにも設定拡大
ACC グレード限定 G-T・Gで装着条件により利用可能
コーナーセンサー リヤ2個 リヤ4個
SRSサイドエアバッグ グレード・仕様による 全車標準と報道
スマートアシスト 従来仕様 検知対象・精度を強化

興味深いのは、2024年12月に全車標準化された9インチディスプレイオーディオが、2026年改良では再びオプションになると報じられている点です。

一見すると装備ダウンにも見えますが、好みのナビやディスプレイを選びたい人にとっては、必ずしも悪い変更とは限りません。

その代わり安全装備にはかなり手が入っています。

これは、ルーミーの商品力を「大画面装備の標準化」だけではなく、安全性と運転支援の底上げへ振り直した改良と見ることができます。

2026年改良後の価格は、報道ベースで1,830,400円~2,346,300円とされています。

X・2WDは従来の1,742,400円から1,830,400円となり、88,000円アップ。

G・2WDは1,939,300円から1,989,900円、カスタムG・2WDは2,118,600円から2,170,300円へ上がる内容です。

G-Tは2,065,800円から2,117,500円、カスタムG-Tは2,257,200円から2,313,300円とされています。

つまり、2025年モデルと比べると5万円前後、Xでは8万8,000円ほど価格が上がる計算です。

安全装備の強化を考えれば一定の納得感はありますが、「とにかく購入価格を抑えたい」という人にとっては、2025年式の中古車や在庫車に目が向く理由にもなります。


2025年トヨタルーミー中古車は今どう見る?

2025年式ルーミーはすでに中古車市場にも流通しています。

元ネタの中古車検索データでは、2025年式・1年落ちのルーミーが404台検索され、中古車相場の平均価格は142.2万円、価格帯は27.8万~289万円と表示されています。

ただし、この平均値は年式やグレード、走行距離、修復歴など条件が広く混ざった市場全体の数値なので、「2025年式なら142万円で買える」と単純に考えない方がいいでしょう。

実際の掲載例では、2025年式カスタムGで支払総額219.9万円、車両本体208.8万円、走行0.4万kmという車両がありました。

また、カスタムG-Tで支払総額209万円前後、走行距離が少ない個体、さらに装備内容によっては250万円を超える掲載例もあります。

これは2025年式がまだ高年式であるためです。

新車に近いコンディションの中古車は、必ずしも新車より大幅に安いわけではありません。

ここで見るべきなのは車両本体価格だけではなく、支払総額・保証・走行距離・装備・車検残・修復歴をセットで比べることです。

例えば、9インチディスプレイオーディオ、全周囲カメラ、シートヒーター、両側電動スライドドア、ETC、ドラレコなどが付いている車なら、装備を後付けする費用まで含めると割安になることがあります。

反対に、新車価格にかなり近い登録済未使用車を買うのであれば、保証や金利条件を含めて新車と総額比較した方が後悔しにくいでしょう。


2025年式を買うか、モデルチェンジを待つか?

私見では、2025年式ルーミーを選ぶか待つかは「新型か旧型か」という二択ではなく、何にお金を払いたいかで決めるのが分かりやすいです。

2025年式の魅力は、2016年から長く販売されてきたモデルだけあって、使い勝手が十分に把握されていることです。

全長約3.7m、全幅1.67mという扱いやすいサイズに、両側スライドドアと広い室内を組み合わせています。

室内寸法は室内長2180mm、室内幅1480mm、室内高1355mmとされ、後席は240mmスライドできます。

リヤシートを倒せば大きな荷物にも対応しやすく、自転車を積む使い方も想定されています。

この「小さいのに中は広い」というルーミーの本質は、2025年式でも十分に魅力があります。

一方、2026年改良予定モデルでは、安全装備が強化される方向です。

右左折時の横断歩行者や右折時の対向車、自転車などへの対応範囲が広がるのであれば、家族で共用する人や安全性能を優先する人には待つ意味があります。

ただし、待てば価格が下がるとは限りません。

実際に報じられている改良後価格は、2025年式より上昇しています。

新しい装備が増える一方、9インチディスプレイオーディオがオプション化されるとされているため、装備の組み合わせによっては総支払額がさらに増える可能性があります。

私なら年間走行距離がそれほど多くなく、街乗りと送迎中心で、2025年式のカスタムGやGが予算内に収まるなら、状態の良い在庫車や中古車も十分検討対象にします。

反対に、これから7年、10年と長く乗る予定で、安全装備をできるだけ新しくしたいなら、2026年改良型の正式な装備と価格を見てから決める方が納得しやすいでしょう。

重要なのは「新しい=必ず得」ではないことです。

車はスマートフォンのように新型が出るたび買い替える商品ではありません。

毎月のローン、燃料代、保険、税金、車検まで含めて生活の中で長く使う道具です。

だからこそ、モデルチェンジの新しさより、自分が実際に使う装備1つあたりにいくら払うのかという視点が、ルーミーのような実用車では特に重要だと思います。


まとめ|2025年トヨタルーミーは「熟成した現行型」として見る

2025年のトヨタ・ルーミーは、完全なフルモデルチェンジ車ではありません。

2016年に登場した現行型をベースに、2020年のマイナーチェンジ、2022年の改良、そして2024年12月の一部改良を経たモデルです。

2024年12月改良では、9インチディスプレイオーディオとバックカメラが全車標準装備となり、2025年式は日常の使いやすさが高められています。

価格はX・2WDの1,742,400円から、カスタムG・4WDの2,294,600円まで。燃費はWLTCモード16.8~18.4km/Lで、1.0L自然吸気と1.0Lターボが用意されています。

そして「トヨタ ルーミーのモデルチェンジはいつ?」という点では、2026年8月31日に安全装備や電動パーキングブレーキの設定拡大などを盛り込んだ改良モデルが予定されているとの情報があります。

一方、長く噂されてきたハイブリッド搭載や全面刷新については、販売店系記事や自動車メディアによる予測情報も混在しています。

そのため、フルモデルチェンジやハイブリッド搭載については、正式発表前の段階で「確定」と考えないことが大切です。

2025年式は、最新世代ではなくても、広い室内、扱いやすいサイズ、スライドドアというルーミーらしい長所が完成されたモデルです。

価格を抑えて2025年式を選ぶか、安全性能を重視して次の改良型を待つか。新しさだけで判断せず、自分が何年乗るのか、どの装備を毎日使うのか、総額はいくらまでなら無理がないのかまで考えて選ぶのが、賢いルーミー選びだと私は考えます。


よくある質問

2025年トヨタルーミーはフルモデルチェンジした車ですか?

いいえ。2025年式の中心は、2016年登場の現行型を2024年12月に一部改良したモデルです。

9インチディスプレイオーディオとバックカメラが全車標準装備になったことが大きな変更点です。

トヨタ ルーミーのモデルチェンジはいつですか?

次の動きとして、2026年8月31日に安全装備や快適装備を見直した改良モデルが発売予定と報じられています。

ただし、完全なフルモデルチェンジ時期やハイブリッド搭載については予測情報も多いため、正式発表と分けて確認する必要があります。

新型トヨタ ルーミー カスタムは2025年式でも買う価値がありますか?

カスタムGやカスタムG-Tのデザインが好みで、9インチディスプレイオーディオ標準仕様を重視するなら、2025年式は十分検討価値があります。

一方、安全装備をより重視するなら、2026年改良型の正式な価格と装備内容を比較してから決めるとよいでしょう。

ソロ(そろ)/新車・カーライフ愛好家

トヨタ・ルーミーは軽自動車?排気量1000ccの車格を分かりやすく解説

コンパクトなトールワゴンと軽スーパーハイトワゴンを並べ、サイズと車格の違いを分かりやすく表現したシーン

トヨタ・ルーミーは軽自動車ではなく、排気量996ccの5ナンバー普通車(小型乗用車)です。軽自動車に近い取り回しの良さを持ちながら、5人乗車や横方向の広さに余裕があるのが大きな違いです。

「ルーミーって軽じゃないの?」「1000ccなら軽自動車に近いのでは?」と迷いやすいですが、税金や乗車定員、ボディサイズの規格まで含めると、軽自動車とは明確に別の車格になります。

トヨタ・ルーミーは軽自動車?結論は5ナンバーの普通車

トヨタ・ルーミーは、見た目だけを見ると軽自動車のスーパーハイトワゴンに近く、「軽なのかな?」と感じる人も少なくないでしょう。

しかし、ルーミーは軽自動車ではありません。乗車定員5人の5ナンバー普通車です。

2016年11月に登場したトールワゴン型のコンパクトカーで、ダイハツ「トール」をベースとするOEMモデルです。全高が高く、両側スライドドアを備えるなど、軽自動車のN-BOXやタント、スペーシアと似た使い勝手を持っています。

ただし、車そのものの規格は別物です。

代表的な違いを整理すると、次のようになります。

項目 トヨタ・ルーミー 一般的な軽自動車
車格 5ナンバー普通車 軽自動車
排気量 996cc 660cc以下
乗車定員 5人 4人
全幅 1,670mm 1,480mm以下
自動車税の目安 25,000円※ 10,800円
代表的な比較車 ソリオなど N-BOX、タントなど

※2019年10月1日以降に新車登録された1,000cc以下の自家用乗用車の場合。

ここで特に覚えておきたいのは、「1000ccだから軽に近い」という考え方と、「軽自動車である」ということは別だという点です。

ルーミーは排気量こそ小さいですが、ボディ幅や乗車定員などは普通車のルールで設計されています。


トヨタ・ルーミーは何シーシー?正確な排気量は996cc

「トヨタ・ルーミーは何シーシー?」という疑問への答えは、996ccです。

カタログや販売店では分かりやすく「1.0L」と表記されることが多いため、一般的には「1000ccの車」と考えて問題ありません。

ルーミーには、自然吸気の1.0Lエンジンと1.0Lターボエンジンがありますが、どちらも排気量そのものは996ccです。

自然吸気エンジンは「1KR-FE」で、最高出力は69PS、最大トルクは92N・m。街中での買い物や送迎、通勤など、日常走行を中心に考えた仕様です。

一方のターボエンジンは「1KR-VET」で、最高出力98PS、最大トルク140N・mを発揮します。

排気量は同じ996ccでも、ターボによって空気を多く送り込むことで、加速力に余裕を持たせているわけです。

個人的には、ここがルーミーを理解するときの重要なポイントだと感じます。「排気量1000cc=非力」と単純に決めつけるのではなく、使い方に合わせてNAとターボを選べる車として見るほうが実態に近いでしょう。

街乗り中心ならNAでも十分検討できますが、4人前後で乗る機会が多い、高速道路への合流や坂道で余裕が欲しいという人は、G-TやカスタムG-Tのようなターボ車も比較する価値があります。


1000ccのルーミーが軽自動車に見えるのはなぜ?

ルーミーが軽自動車と間違われやすい最大の理由は、軽スーパーハイトワゴンと車の作り方がよく似ているからです。

全高は1,735mmあり、四角いボディ形状とスライドドアを組み合わせています。背が高く、室内空間を最大限広く使う設計は、N-BOXやタントなどでおなじみの考え方です。

さらに、ルーミーは全長3,700mm、標準系でも全幅1,670mmと、普通車としてはかなりコンパクトです。

最小回転半径も4.6mと小さく、販売店資料ではトヨタの軽自動車ピクシス エポックの4.4mと比較されるほど、小回り性能に優れています。

つまりルーミーは、軽自動車のような扱いやすさを意識しつつ、軽規格の外まで横幅と定員を広げた車と考えると分かりやすいでしょう。

この「軽と普通車の中間のように感じる立ち位置」が、ルーミーの魅力でもあり、検索するときに混乱しやすい理由でもあります。

ただし、法律上や登録上に「軽と普通車の中間」という区分があるわけではありません。ルーミーはあくまで普通車です。


軽自動車とルーミーでは何が違う?N-BOXと比べると分かりやすい

ルーミーと軽自動車の違いは、ホンダN-BOXと比べるとイメージしやすくなります。

2026年3月時点の販売店資料では、N-BOX(JF5/JF6)の室内幅が1,350mmなのに対し、ルーミーは1,480mmとされています。

その差は130mm、つまり13cmです。

数字だけ見ると「13cmしか違わない」と感じるかもしれません。しかし、車内ではこの横幅の違いが意外に効きます。

後席に大人を乗せたり、チャイルドシートを設置したりしたとき、肩まわりの余裕として感じやすいからです。

一方で室内高は、N-BOXが約1,400mm、ルーミーが1,355mm。高さ方向だけならN-BOXのほうが有利です。

ここから分かるのは、単純に「普通車だから全部広い」という話ではないということです。

N-BOXは軽自動車という限られた規格の中で、縦方向の空間を非常に上手に使っています。ルーミーはそこから横方向や5人乗車へ余裕を広げた車と見ると、両車の性格が分かりやすくなります。

乗車定員も重要です。

N-BOXを含む軽乗用車は原則4人乗りですが、ルーミーは5人乗りです。

普段は2〜3人しか乗らなくても、「たまに家族や友人をもう1人乗せたい」という場面はあります。その1席が必要かどうかが、軽自動車とルーミーの選択を分けることもあります。


ルーミーは排気量1000ccでも維持費は軽自動車より高い?

結論からいえば、税金を中心に見れば、ルーミーは軽自動車より負担が大きくなります。

ルーミーは996ccなので、自動車税(種別割)は「1,000cc以下」の区分です。

2019年10月1日以降に新車登録された車両なら、自動車税は年25,000円。これに対して自家用軽乗用車の軽自動車税は年10,800円です。

単純差では年間14,200円になります。

この数字だけを見ると、維持費重視なら軽自動車が有利です。

さらに燃費についても、ルーミーのNA・2WD車はWLTCモード18.4km/L、ターボ車は16.8km/Lとされています。

一方、比較対象として挙がりやすいN-BOXでは21km/L台のグレードがあり、燃料代まで含めると軽自動車側が有利になるケースがあります。

ただし、ここで「ルーミーは維持費が高いから損」と決めてしまうのは少し早いと思います。

ルーミーは5人乗りで、横幅や荷室に余裕があり、それでも排気量は1,000cc以下です。1.5Lや2.0Lクラスの普通車に比べれば、自動車税を抑えやすい車格です。

つまりルーミーの経済性は、「軽自動車並み」ではなく「普通車の中では比較的負担を抑えやすい」と表現するのが正確でしょう。

この違いを理解しておくと、購入後に「思ったより税金が高かった」と感じにくくなります。


トヨタ・ルーミーはどんな人に向く?軽と普通車の間で迷う人にちょうどいい

ルーミーが向いているのは、軽自動車の取り回しやスライドドアの便利さが好きだけれど、4人乗りや軽規格では少し足りないと感じる人です。

たとえば普段は夫婦や親子で使いながら、休日には祖父母や友人を含めて4〜5人で乗ることがある家庭なら、5人乗車できるメリットが生きてきます。

また、ベビーカーや週末のまとめ買いなど、人と荷物を同時に積む機会が多い家庭にも相性があります。

ルーミーの室内長は2,180mm、室内幅は1,480mm、室内高は1,355mm。荷室も5人乗車時で約205Lとされ、後席を倒せばさらに大きく使えます。

反対に、普段ほぼ1〜2人で乗り、狭い住宅街や駐車場を頻繁に使い、とにかく税金や燃料代を抑えたいなら、N-BOXなどの軽自動車のほうが合理的な場合があります。

私は車選びでは、車両価格だけでなく「余ってしまう広さに毎年いくら払うのか」まで考えるのが大切だと思っています。

5人目の席や13cmの室内幅の差を日常的に使うなら、ルーミーの追加コストには意味があります。

逆に、その余裕をほとんど使わないのであれば、軽自動車のほうがコスパの良い選択になりやすいでしょう。


ルーミーは「軽より少し大きい車」ではなく用途の違う普通車

ルーミーを検討するときは、「軽自動車より上か下か」という見方より、生活の中で何人乗りたいか、どれだけ横幅が必要かで考えるほうが失敗しにくいです。

軽自動車は660cc以下、乗車定員4人という規格の中で、維持費と扱いやすさを最大限追求しています。

ルーミーは996cc・5人乗りの普通車として、軽スーパーハイトワゴンに近い便利さを保ちながら、定員と横方向の余裕を追加しています。

この違いは、単なる排気量340cc前後の差ではありません。

「日常はコンパクトな車がいい。でも軽自動車では少し狭い」という需要を埋めることこそ、ルーミーの役割だと私は考えています。

また、全長3.7mほどの小さな車体に5人乗車、スライドドア、高い室内空間をまとめているため、大きなミニバンまでは必要ない家庭にも向いています。

一方、高速道路を頻繁に走り、4〜5人乗車でも加速性能を重視したい場合は、NA車だけでなくターボ車も試乗して比較したほうがよいでしょう。

ルーミーは「何でもできる万能車」というより、街中で扱いやすい普通車に、スライドドアと広い室内を求める人へ特化したコンパクトカーです。

この立ち位置を理解すると、「軽だと思っていたけど違った」という戸惑いよりも、なぜこのサイズになっているのかが見えてきます。


まとめ

トヨタ・ルーミーは軽自動車ではなく、排気量996ccの5ナンバー普通車です。

1.0L、つまり約1000ccという小排気量エンジンを搭載しながら、5人乗車が可能で、全幅1,670mmと軽自動車より横方向にも余裕があります。

一方で、全長約3.7m、最小回転半径4.6mというコンパクトさを持ち、スライドドアや高い室内空間を備えるため、使った感覚が軽スーパーハイトワゴンに近いことが「ルーミーは軽?」と疑問を持たれやすい理由です。

維持費だけなら軽自動車が有利ですが、5人乗車や室内幅の余裕を必要とするなら、ルーミーには普通車ならではの価値があります。

車選びでは「1000ccだから小さい」「軽ではないから維持費が高い」と一部分だけで判断せず、普段何人で乗るのか、荷物をどれくらい積むのか、その余裕にいくら払えるのかまで考えるのがおすすめです。


よくある質問

トヨタ・ルーミーは軽自動車ですか?

いいえ。ルーミーは軽自動車ではなく、5ナンバーの普通車です。排気量は996ccで、乗車定員は5人です。

トヨタ・ルーミーは何シーシーですか?

正確には996ccです。一般的には1.0L、1000ccクラスの車として案内されています。NAエンジンとターボエンジンがありますが、排気量はどちらも996ccです。

ルーミーと軽自動車ならどちらがお得ですか?

税金や燃料代などの維持費を最優先するなら、軽自動車が有利になりやすいです。一方、5人乗車や横方向の室内スペースが必要なら、ルーミーのほうが使いやすいケースがあります。

ソロ(そろ)/新車・カーライフ愛好家