日産

日産テラノの中古車を探す!相場・専門店・レグラス中古まで購入ポイントを解説

角張ったクラシックSUVをイメージした日産テラノ中古車と中古車価格表を組み合わせたシーン

日産テラノは国内販売を終了しており、現在は中古車から探すことになります。掲載台数が少ないため、特定時点の平均価格や価格帯は短期間でも大きく変わります。

この記事では2026年8月25日時点で確認できる日産公式の旧型資料を基に、世代・型式の違いと中古車選びの注意点を整理します。販売サイトの価格や台数は固定情報として掲載しません。

テラノ中古車の相場は個体ごとに確認する

テラノは年式、型式、エンジン、駆動方式、修復歴、整備履歴、下回りの腐食、改造内容で価格差が大きい車です。希少車は数台の入れ替わりだけで平均価格が変わるため、「相場は70万~320万円」など過去の集計を現在の基準にするのは危険です。

購入時は複数の中古車情報を同じ日に確認し、車両本体価格だけでなく、整備費用、保証、登録・陸送などを含む支払総額で比較してください。広告の掲載価格は売約済みや更新前の場合もあるため、販売店へ在庫を確認します。

初代WD21型と2代目R50型を混同しない

日産公式FAQでは、国内のテラノを次の期間・型式で案内しています。

  • 初代WD21型系:1986年8月~1995年9月
  • 2代目R50型系:1995年9月~2002年8月

同じ「テラノ」でも構造や部品は世代で異なります。さらにR50系には複数の車名型式、ガソリン・ディーゼル、2WD・4WDがあります。車名だけで部品を注文せず、車検証の型式、型式指定番号、類別区分番号、初度登録年月を確認してください。

年代の確認には日産WEBカタログバックナンバーと日産公式FAQが参考になります。

レグラスはR50系の別仕様

テラノ レグラスはR50系で展開された上級仕様です。日産の1999年公式資料では、レグラスにRS-R Limited、RS-R SVなどがあり、ZD30DDTiディーゼルとVG33Eガソリンが掲載されています。

同時期の公式主要諸元には、テラノ/レグラスでKH-TR50、GF-LR50、GF-LUR50、KH-JTR50、GF-JLR50など複数の車名型式があります。テラノ用の部品がレグラスへ必ず流用できる、またはその逆が可能とは断定できません。

中古車広告の「レグラス」という表記だけで判断せず、車検証と現車、日産の当時の公式主要諸元を照合しましょう。

専門店で買うメリットと確認事項

旧車や4WDに詳しい販売店なら、腐食しやすい箇所、部品調達、過去の改造を確認したうえで説明してもらえる可能性があります。ただし「専門店」という名称だけで品質や保証が担保されるわけではありません。

次の内容を書面で確認してください。

  • 修復歴と冠水歴、走行距離の根拠
  • 点検記録簿、交換済み部品、納車整備の範囲
  • エンジン、AT、4WD機構、冷却系、エアコン、電装品の状態
  • フレーム、床下、サスペンション取付部、ブレーキ配管の腐食
  • 保証の対象部品、期間、走行距離、免責事項
  • 純正部品や代替部品の供給可否

可能なら契約前に、販売店とは別の整備工場で購入前点検を依頼すると判断材料が増えます。

燃費と維持費は現行車と同じ感覚で考えない

当時の公式燃費は10・15モードであり、現在のWLTCモードとは試験方法が異なります。そのまま現行SUVと数値比較はできません。実燃費も車両状態やタイヤ、走行環境で大きく変わります。

古い車では、自動車税、重量税、車検整備、タイヤ、燃料に加え、ゴム・樹脂部品、冷却系、オイル漏れ、電装、エアコンなどの修理費を見込む必要があります。ディーゼル車は登録地域の規制や使用可否も契約前に確認してください。

走行距離だけで状態は決まらない

低走行でも長期放置や短距離走行の繰り返しで劣化している場合があります。一方、走行距離が多くても継続的に整備された車両もあります。

エンジン始動時の音、排気、警告灯、変速、4WD切替、直進性、制動、異音を確認し、リフトアップして下回りを点検します。大径タイヤ、車高変更、社外バンパーなどの改造車は、保安基準への適合、構造変更、タイヤ干渉、速度計誤差も確認してください。

衝突被害軽減ブレーキなど現代の運転支援装備を前提にした車ではありません。旧車の特性を理解し、タイヤとブレーキを良好に保ち、十分な車間距離で運転することが重要です。

まとめ

テラノは初代WD21型系と2代目R50型系があり、レグラスを含めてエンジンや車名型式が複数存在します。中古相場は掲載台数が少なく変動が大きいため、過去の平均額ではなく、購入時点の支払総額と個体の状態で判断してください。

契約前には車検証、記録簿、腐食、4WD機構、部品供給、保証を確認し、旧車に詳しい整備工場の点検も検討しましょう。

よくある質問

テラノの中古車はいくらから買えますか?

台数が少なく価格は随時変わるため、固定した相場は示せません。複数サイトを同じ日に確認し、整備・保証を含む支払総額で比較してください。

専門店なら必ず安心ですか?

専門知識は期待できますが、店名だけでは判断できません。点検内容、保証、記録簿、第三者による車両評価を書面で確認してください。

テラノ レグラスの中古車も探せますか?

流通している場合がありますが希少です。広告名だけでなく、車検証の型式と当時の日産公式諸元を照合し、部品供給と整備先を確認してから購入してください。

日産エルグランド新型2024モデルはどうだった?2026年型との違いを比較

日産エルグランドの2024年モデルは3代目の熟成型であり、2026年型はe-POWERとe-4ORCEを採用した16年ぶりの全面刷新モデルです。

「日産エルグランド 新型 2024」と検索すると、新型として紹介される車両と、2026年に登場した新型の情報が混在しています。

結論からいえば、2024年モデルは2010年に登場した3代目エルグランドの最終期にあたるモデルです。一方、2026年型はパワーユニット、駆動方式、安全装備、車内機能を大幅に刷新した新世代モデルで、価格も689万7000円からとなりました。

日産エルグランド新型2024モデルはどんな車だった?

日産エルグランドの2024年モデルは、2010年8月に発売された3代目をベースにした後期型です。

つまり、2024年にフルモデルチェンジした車ではありません。長期間販売された3代目の完成度を高めながら、装備やグレード構成を整えた熟成モデルと考えるのが正確です。

3代目エルグランドは2026年6月まで生産され、2024年4月から2026年6月までの車両も同じ世代に分類されています。

主なエンジンは、排気量2488ccの2.5Lと3498ccの3.5Lです。燃費はWLTCモードで8.4~10km/Lとされており、現在のハイブリッドミニバンと比べると燃料代はかかりやすい傾向があります。

一方で、低い重心を生かした走行安定性や、ゆったり座れるシート、落ち着いた内装は3代目エルグランドならではの魅力でした。

中古車情報サイトに掲載された利用者評価では、総合評価が4.1点、デザインが4.2点、居住性が4.4点、積載性が4.1点となっています。

対して、走行性は3.9点、運転のしやすさは3.7点、維持費は3.1点です。

この評価からも、2024年モデルは「燃費や取り回しの良さより、乗り心地や室内のくつろぎを重視する人」に向いた車だったと読み取れます。

2024年モデルの代表的な装備

2024年式の中古車には、次のような装備を備えた「2.5 250ハイウェイスターS」が流通しています。

  • 純正大画面ナビ
  • アラウンドビューモニター
  • 後席モニター
  • 両側電動スライドドア
  • LEDヘッドライト
  • インテリジェントクルーズコントロール
  • 車線逸脱防止支援
  • 踏み間違い防止機能
  • 衝突被害軽減ブレーキ

新しい世代の車ほど高度ではないものの、家族で使用するミニバンとして必要性の高い装備はひと通り用意されています。

個人的には、2024年モデルの価値は目新しさよりも、長年販売されたことで弱点や整備情報が把握しやすい点にあると感じます。中古車として選ぶなら、この「未知の部分が少ないこと」は大きな安心材料です。


2024年型と2026年型の最大の違いは何?

両車の最大の違いは、2024年型がガソリンエンジン中心なのに対し、2026年型は全車が第3世代e-POWERとe-4ORCEを搭載することです。

2026年型は、直列3気筒1.5Lターボエンジンで発電し、前後のモーターで走行します。

ガソリンエンジンが直接タイヤを駆動する従来型とは異なり、基本的にモーターの力で走るため、アクセル操作に対する反応が素早いのが特徴です。

また、2026年型は2WDを設定せず、後輪を独立したモーターで駆動する電動4WDのe-4ORCEを全車に標準装備します。

比較すると、世代の違いは次のように整理できます。

比較項目 2024年モデル 2026年型
車両世代 3代目後期型 16年ぶりの新世代モデル
動力方式 2.5L/3.5Lガソリン 第3世代e-POWER
駆動方式 2WDまたは4WD 全車e-4ORCE
WLTCモード燃費 8.4~10km/L 16.8km/L
主な特徴 熟成された装備と中古価格 モーターによる力強い走り
新車価格 グレードや時期で異なる 689万7000円から
販売状況 中古車が中心 2026年7月16日正式発売

燃費だけを見ると、2026年型の16.8km/Lは2024年モデルの約1.7~2倍に相当します。

実際の燃費は道路状況や乗車人数、エアコンの使用状況によって変わりますが、大型ミニバンで年間走行距離が多い家庭ほど、燃料代の差は無視できません。

たとえば年間1万kmを走行し、2024年型を実燃費8km/L、2026年型を実燃費14km/Lと仮定すると、年間の燃料使用量は前者が約1250L、後者が約714Lです。

あくまで試算ですが、約536Lもの差が生まれます。2026年型は車両価格が高いものの、長期間保有する場合は燃料費の差が少しずつ購入価格の差を埋めていく可能性があります。

ただし、燃料代だけで新車価格の差を完全に回収できるとは限りません。税金、保険料、点検費用、将来の売却額まで含めて判断することが大切です。


新型エルグランド2026年型の価格とグレードは?

2026年型エルグランドは、「e-POWER X e-4ORCE」と上級グレードの「e-POWER G e-4ORCE」の2種類です。

価格は次のように伝えられています。

グレード 価格(税込) 主な内装色
e-POWER X e-4ORCE 689万7000円 ダークメタル
e-POWER G e-4ORCE 757万9000円 紫檀/銀雪

両グレードの価格差は68万2000円です。

全車に両側電動スライドドア、アルミホイール、エアロパーツ、e-4ORCE、インテリジェントダイナミックサスペンションなどが標準装備されます。

インテリジェントダイナミックサスペンションとは、走行状態に応じてショックアブソーバーの硬さを変える仕組みです。

カーブでは車体の傾きを抑え、荒れた路面では衝撃を和らげる方向に制御するため、「安定した走り」と「快適な乗り心地」の両立が期待できます。

上級のGには、通信機能を含むインフォテインメントシステム、後席専用モニター、1列目と2列目のシートベンチレーション、100V・1500W電源コンセントなどが追加されます。

Xでインフォテインメントシステムなどを付ける場合は24万9700円、100V・1500W電源コンセントは9万9800円です。

これらを合計すると約35万円になります。そのため、必要な装備をXに追加していくと、価格差68万2000円の半分以上を使うことになります。

ナビや後席モニター、電源コンセントを最初から必要とするなら、Gのほうが装備と将来の売却価値を含めて分かりやすい選択です。

反対に、後席モニターや豪華装備をあまり使わず、購入金額を抑えたいならXが現実的でしょう。

私なら、家族で長距離移動する機会が多ければG、少人数で使い、スマートフォンのナビを中心に利用するならXを検討します。高いグレードを選ぶことより、実際に使う装備へお金を払うことが賢い選び方です。

なお、ツインガラスサンルーフは15万4000円、ワイパーデアイサーなどを含むクリアビューパックは3万3000円とされています。

特別塗装色も有料で、プレミアムホワイトとミッドナイトブラックは6万500円、シゴクは7万5900円、フジドーンとシゴクの2トーンは25万3000円です。

価格やオプション構成は変更される可能性があるため、実際に注文する際は日産販売店で最新の見積もりを確認する必要があります。


日産エルグランド新型2024モデルの中古車価格はお得?

2024年モデルを選ぶ最大の理由は、2026年型より大幅に購入費用を抑えられる可能性があることです。

参考となる中古車情報では、2024年式の「2.5 250ハイウェイスターS」が車両本体価格329万8000円、支払総額343万5000円で掲載されていました。

走行距離は3.2万kmで、純正大画面ナビ、全周囲カメラ、後席モニター、両側電動スライドドアなどを備えた車両です。

この例では、2026年型Xの689万7000円と比べて、支払総額の差は346万2000円です。

もちろん、新車と中古車は車両状態、保証期間、残りの車検、タイヤやバッテリーの消耗度が異なるため、単純な価格比較だけで優劣は決められません。

それでも、300万円台で大画面ナビや後席モニターを備えた大型ミニバンを購入できる点は、2024年型の大きな強みです。

一方、2025年式の「2.5 250ハイウェイスターS」には、車両本体価格255万8000円、支払総額276万8000円の掲載例もあります。

別の2025年式車両では、装備や販売店、状態の違いによって支払総額413万1000円となっていました。

同じ年式やグレード名でも100万円以上の差が生じることがあるため、中古車では価格だけを見ず、次の項目を確認しましょう。

  • 走行距離と整備記録
  • 修復歴の有無
  • 保証内容と保証期間
  • タイヤやブレーキの残量
  • ナビや後席モニターの作動状態
  • 電動スライドドアと電動バックドアの動作
  • 車両本体価格ではなく支払総額
  • 2.5Lか3.5Lか
  • 2WDか4WDか

特に電動スライドドアや大型ナビ、後席モニターは、故障すると修理費がかさむ場合があります。

購入前には販売店の説明だけでなく、実際にすべてのスイッチを操作し、異音や動作の遅れがないか確認したいところです。

中古車相場は在庫状況や走行距離、地域によって変動します。掲載価格はその時点の一例として捉え、最新の支払総額を複数店舗で比較するのが安全です。


2026年型はアルファードより高くても選ぶ価値がある?

2026年型エルグランドXは689万7000円で、比較対象となるトヨタ・アルファード「ハイブリッドZ E-Four」の657万円より32万7000円高い設定です。

さらに、エルグランドXではインフォテインメントシステム、ETC2.0、100V・1500W電源コンセントなどがオプションです。

アルファードのハイブリッドZ E-Fourでは、運転支援機能や100V・1500W電源コンセントが標準装備され、2列目には固定式アームレストを備えたエグゼクティブパワーシートが採用されています。

装備をそろえて比較すると、2026年型エルグランドはアルファードより40万円前後割高と評価されています。

それでも、エルグランドには走行性能という明確な個性があります。

第3世代e-POWERの最大トルクは500Nmを上回るとされ、モーター駆動らしい力強い加速を発揮します。

また、4輪のショックアブソーバーを独立制御することで、背が高く重量のあるミニバンでも、カーブや車線変更時の姿勢を安定させています。

ドライブモードで「コンフォート」を選ぶと、ショックアブソーバーの減衰力を下げ、乗り心地を柔らかくすることも可能です。

燃費はエルグランドが16.8km/L、アルファードのハイブリッドZ E-Fourが17.4~18.0km/Lです。

燃費と価格、2列目の豪華さを重視するならアルファードが有利でしょう。

一方、運転する本人がモーターの加速感や安定したコーナリングを楽しみたいなら、エルグランドを選ぶ理由があります。

私は、2026年型エルグランドを単なるアルファードの対抗車として見るより、運転席に座る人の満足度を重視した大型ミニバンと捉えるほうが分かりやすいと考えます。

家族を乗せるためだけの車ではなく、運転する時間そのものも楽しみたい人に向けた設計だからです。


2024年型と2026年型はどちらを選ぶべき?

購入費用を重視するなら2024年型、燃費、安全装備、走行性能を重視するなら2026年型が基本的な選び分けになります。

2024年型が向いているのは、次のような人です。

  • 予算を300万~400万円台に抑えたい
  • 年間走行距離がそれほど多くない
  • ガソリン車の自然な感覚が好み
  • 後席モニターなどの装備を安く手に入れたい
  • 新型の納期を待たずに購入したい

2026年型が向いているのは、次のような人です。

  • 長距離を走る機会が多い
  • e-POWERの加速感を重視する
  • 高速道路や横風の中での安定性を求める
  • 最新の運転支援機能を利用したい
  • 7年以上の長期保有を考えている

見落としやすいのは、車両価格以外の差です。

2024年型は購入価格が低い一方、燃費は8.4~10km/Lで、今後は年数の経過に伴って消耗品の交換が増える可能性があります。

2026年型は購入時の負担が大きいものの、燃費が16.8km/Lまで向上し、新車保証を受けながら乗り始められます。

そのため、月々の支払いだけではなく、少なくとも5年間の燃料費、税金、保険、点検、タイヤ交換、売却予想額まで書き出して比較すると、自分に合う答えが見えやすくなります。

コスパは「価格が安い車」と同じ意味ではありません。

必要な期間を安心して使え、支払った金額に見合う満足を得られる車こそ、その人にとってコスパの良い車です。


日産エルグランド2024年型と2026年型を比較した私見

筆者としては、2024年型と2026年型は、同じエルグランドでも競合する価格帯が大きく異なると考えています。

2024年型は、新型エルグランドを安く買う代替品というより、300万~400万円台で狙える上級中古ミニバンです。

一方、2026年型は約690万円から始まる新車であり、アルファードやヴェルファイアと正面から比較される商品です。

したがって、「新旧のどちらが優秀か」ではなく、「車にいくら使えるか」「年間にどれくらい走るか」「運転を楽しみたいか」で選ぶべきでしょう。

2024年型は設計の古さを隠せませんが、長く販売された3代目の最終期であり、装備の充実した中古車を新型の半額前後で探せる可能性があります。

子どもの送迎や週末の買い物が中心で、年間走行距離が少ない家庭なら、燃費の差より購入価格の差のほうが家計への影響は大きいでしょう。

反対に、高速道路を使った旅行や帰省が多い家庭では、2026年型のe-4ORCE、可変式サスペンション、静かなモーター走行が大きな価値になります。

床面がやや高く、乗り降りには注意が必要と評価されているため、高齢の家族を乗せる場合は、購入前に実車でステップの高さを確認するべきです。

2026年型は2026年5月28日に予約受注を開始し、同年7月16日に正式発売、試乗車は7月下旬ごろから販売店へ配置される予定とされました。

高額な車だけに、カタログだけで決めず、2列目と3列目の乗り心地、乗降性、運転席からの視界、駐車時の取り回しを試乗で確かめることが重要です。

また、2026年型は全車e-4ORCEのため、雪道をほとんど走らない人でも4WDの費用を車両価格として負担します。

これは安定性を全車で高めるという日産の考え方ですが、価格優先のユーザーにとっては、将来2WDの廉価グレードが追加されるかどうかも注目点になります。

現時点で追加設定は断定できません。ただ、アルファードより割高と見られている以上、日産が販売を広げるには装備を絞ったグレードや、価格を抑えた選択肢が求められる可能性はあると考えます。


まとめ

日産エルグランドの2024年モデルは、2010年から続いた3代目の熟成型です。2.5Lまたは3.5Lガソリンエンジンを搭載し、広い室内と快適なシート、安定した走りに魅力がありました。

2026年型は16年ぶりに全面刷新され、第3世代e-POWERとe-4ORCEを全車に採用。燃費は16.8km/Lとなり、力強い加速と走行安定性を大きく向上させています。

一方で、価格はXが689万7000円、Gが757万9000円と高額です。新車価格を抑えたいなら2024年型の中古車、燃費や最新技術、長期保有を重視するなら2026年型が有力候補になります。

2024年型は安く買える熟成車、2026年型は走りと電動技術に価値を置いた新世代車です。

どちらが得かは車両価格だけでは決まりません。年間走行距離、必要な装備、乗車人数、保有期間を整理し、支払総額と維持費を合わせて判断することが、後悔を減らす最も確実な方法です。


よくある質問

日産エルグランドは2024年にフルモデルチェンジしたのですか?

いいえ。2024年モデルは2010年に登場した3代目の後期型で、フルモデルチェンジ車ではありません。全面刷新された新世代モデルは2026年型です。

2024年型と2026年型では燃費がどれくらい違いますか?

2024年型のWLTCモード燃費は8.4~10km/L、2026年型は16.8km/Lです。カタログ上では2026年型が大幅に向上していますが、実燃費は使用条件によって変わります。

2026年型エルグランドの価格はいくらですか?

e-POWER X e-4ORCEが689万7000円、e-POWER G e-4ORCEが757万9000円とされています。オプションや特別塗装色を選ぶと支払総額はさらに上がるため、最新価格は販売店で確認してください。

日産GT-Rは復活する?生産終了後に示された次期型への期待を追う

生産を終えた高性能スポーツカーと未来の次期型を想起させるシルエット

日産GT-Rは2025年8月にR35型の生産を終えましたが、日産のイバン・エスピノーサ社長は将来の復活を明確に示唆しています。

つまり、R35の終了は「GT-Rそのものの終焉」と決まったわけではありません。次期型の具体的な発売時期やパワートレインはまだ確定していない一方、日産側からはGT-Rを再び登場させる意思が繰り返し示されています。

日産GT-Rはなぜ生産終了?社長は復活をどう示唆した?

日産自動車は2025年8月26日、高性能スポーツカー「日産GT-R(R35型)」の生産を終了しました。同日、栃木工場(栃木県上三川町)で最後の1台がラインオフし、18年に及ぶR35の歴史に幕が下ろされています。

しかし、ここで重要なのは「GT-R終了」と「R35終了」を分けて考えることです。

イバン・エスピノーサ社長は、生産終了に際して現時点では正確な計画は確定していないとしながら、GT-Rは進化して再び登場するとの趣旨を表明しました。別の報道でも「永遠の別れではない」という考えを示しており、日産GT-Rの将来復活をかなり強く示唆しています。

最後に生産されたR35は、右ハンドルの「プレミアムエディション T-spec」。ボディーカラーはGT-Rファンにもなじみ深いミッドナイトパープルで、専用のモスグリーン内装を備え、日本の顧客に届けられる車両でした。

18年間の最後を飾る1台として、非常に象徴的な仕様だったといえるでしょう。

R35は2007年に「スカイラインGT-R」から独立する形で登場しました。それ以来、約18年間で約4万8000台が生産されています。

一般的な乗用車から見れば決して大量生産車ではありません。しかし、高性能スポーツカーとして世界を相手にしながら18年間生産されたことを考えると、非常に長寿なモデルです。

個人的には、今回のニュースを単なる「名車の生産終了」と受け取るより、R35という長い一章が閉じ、次のGT-Rを作り直すための空白期間に入ったと見るほうが、エスピノーサ社長の発言にも合っていると感じます。


日産GT-R R35型の生産終了は経営不振だけが理由ではない

「日産の経営状況が厳しいからGT-Rまでなくなったのでは?」と考えた方もいるかもしれません。

しかし、R35生産終了の大きな理由として報じられているのは、法規対応と部品調達の難しさです。

R35は2007年に発売された基本設計の古いモデルです。当然ながら、その間にクルマへ求められる安全性能や電子制御、環境対応は大きく変わりました。

特に大きいのが、衝突被害軽減ブレーキなどの先進運転支援システム、いわゆるADASへの対応です。

継続生産車についても安全規制への対応が必要になり、古い電子プラットフォームを前提とするR35で新基準へ対応し続けるのは、技術的にもコスト的にも負担が大きくなっていました。

サイバーセキュリティーを含め、現在の新車は「速く走ればよい」だけでは成立しません。

各種センサーや制御コンピューターを安全に連携させ、最新の法規へ適合させる必要があります。そのためには、部分的な改良では済まず、電子アーキテクチャーそのものに大きく手を入れる必要が出てきます。

さらに、一部の電子部品をはじめ、長期間生産を続けることで調達が難しくなる部品も発生しました。

18年前に設計された部品が、18年後も同じ条件で供給され続けるとは限りません。サプライヤー側の生産終了や素材規制などもあり、古いモデルを維持するほど部品確保のハードルは上がります。

つまり今回の生産終了は、「GT-Rに人気がなくなったからやめた」という話とはかなり違います。

むしろ最終型となった2025年モデルでは、国内向けに確保された約1500台が短期間で完売したとされています。R35の人気そのものは、最後まで非常に高かったことがうかがえます。

私はここが次期型を考えるうえで大きなポイントだと思います。

需要がなくなった商品を終わらせるのと、商品寿命や法規の壁で一度終わらせるのとでは、その後の意味がまったく違うからです。

R35の場合は後者に近く、「GT-Rブランドにはまだ需要があるが、R35という器では次の時代へ進みにくくなった」と考えると分かりやすいでしょう。


GT-Rは過去にも生産終了と復活を繰り返してきた

「一度なくなったら、GT-Rはもう戻らないのでは?」という心配もありますが、GT-Rの歴史を見ると、生産中断と復活は今回が初めてではありません。

GT-Rという名称が最初に登場したのは1969年です。日産「スカイライン」の高性能モデルとして誕生し、いわゆる「ハコスカGT-R」が歴史のスタートとなりました。

その後、4代目スカイラインをベースとした「ケンメリGT-R」が登場したものの、GT-Rはいったん姿を消します。

そして1989年、R32型スカイラインGT-Rとして復活しました。

この第2世代ではR32、R33、R34と進化を続け、RB26DETT型直列6気筒ツインターボエンジンや4WDシステムなどによって、GT-Rという名前を再び日本の高性能車の象徴へ押し上げました。

R34の終了後、GT-Rは再び空白期間に入ります。

そして2007年に登場したのがR35型「日産GT-R」です。

R35では「スカイライン」の名前から独立し、V型6気筒3.8LツインターボのVR38DETTを搭載。電子制御4WDやトランスアクスルレイアウトなどを採用し、世界の高性能スポーツカーと正面から競うモデルへと生まれ変わりました。

GT-Rの歴史を大まかに整理すると、次のようになります。

世代 主なモデル 特徴
第1世代 ハコスカ、ケンメリ 1969年にGT-R誕生
第2世代 R32、R33、R34 1989年に復活、直6ツインターボで進化
第3世代 R35 2007年復活、スカイラインから独立
次世代 未定 エスピノーサ社長が将来の復活を示唆

こうして見ると、GT-Rには「なくなった後に、その時代に合う形で戻ってくる」という歴史があります。

名古屋大学の山本真義教授も、過去のGT-Rが眠りについた後に再登場し、日産の復活を象徴する存在になってきたという趣旨の見方を示しています。

筆者としても、GT-Rの場合はモデルチェンジを急いで名前だけ残すより、数年間の空白があっても、その時代の技術を象徴できるクルマとして復活するほうがGT-Rらしいと感じます。


次期型GT-Rはどうなる?EV・ハイブリッドの可能性を考える

では、次期型GT-R、いわゆる「R36」はどのようなクルマになるのでしょうか。

ここについては、2026年8月時点でも日産から市販車としての正式な仕様、発売時期、価格は発表されていません。

したがって「V6ハイブリッドになる」「800PSになる」「2030年に発売される」といった具体的な情報を、確定事項として扱うのは避けるべきでしょう。

一方で、将来のGT-Rを考えるヒントはいくつかあります。

代表的なのが、日産がジャパンモビリティショー2023で公開したコンセプトカー「ハイパーフォース」です。

ハイパーフォースは、全固体電池を想定した高性能EVコンセプトで、最大出力は1000kW。カーボンを活用した軽量ボディーを採用し、究極のドライビングプレジャーと日常での快適性を両立する次世代スーパースポーツとして提案されました。

デザインやコンセプトから「将来のGT-Rを示しているのでは」と注目されたのも無理はありません。

ただし、ハイパーフォースがそのまま次期GT-Rになると日産が正式発表したわけではありません。

また、全固体電池を量産スポーツカーへ搭載するには、性能だけでなくコスト、耐久性、量産性など多くの課題があります。

R35生産終了後の栃木工場では、フェアレディZなどに加え、電動車の生産も進められています。

そのため次世代GT-Rが登場するなら、EV、ハイブリッドを含めた何らかの電動化技術と無関係ではいられないでしょう。

一方で、GT-Rに求められるものは単純な最高出力ではありません。

車重、連続高負荷走行時の熱対策、サーキットでの性能持続性、充電・給油時間、価格などを総合して「GT-Rらしい速さ」を実現する必要があります。

ここが、普通の高性能EVとGT-Rの大きな違いです。

例えばモーターなら瞬間的な加速力は非常に高くできます。しかし、GT-Rが歴代で評価されてきたのは、スタートダッシュだけではありません。

高速道路、ワインディング、サーキット、雨天といった幅広い環境で、ドライバーが性能を引き出せる「使える速さ」がGT-Rの特徴でした。

個人的には、次期型で最も注目したいのは「EVかエンジンか」だけではなく、新しい時代にGT-Rらしい使える高性能をどう定義し直すのかという点です。

ここに日産ならではの答えを出せるかどうかが、復活成功の鍵になると思います。


R35を支えた「匠」と栃木工場の技術は次期型へつながるか

R35の価値を語るうえで忘れてはいけないのが、人の手によるものづくりです。

R35に搭載されたVR38DETTエンジンは、横浜工場で「匠」と呼ばれる熟練工が手作業で組み立てていました。

18年間の生産に携わった匠は9人とされています。

大量生産される一般的なエンジンとは異なり、高性能を安定して引き出すため、限られた熟練者が1基ずつ担当する方法が取られてきました。

車両の組み立てを担った栃木工場でも、人の技術が大きな役割を果たしています。

GT-R専用部品の組み付けやアライメント調整など、多くの部分に熟練工の経験が生かされていました。

さらにR35では、生産現場側の努力によって設計時に想定された製造公差を詰めた結果、剛性が約8%向上したというエピソードも紹介されています。

これは非常に興味深い話です。

普通は「新型車になれば性能が上がる」と考えますが、R35は基本構造を大きく変えず、作り方まで磨き込むことで性能を高め続けました。

最終型ではVR38DETTが570PS、NISMOでは600PSに達しています。

ちなみに2007年12月6日に発売された初期型は480PSで、価格は777万円からでした。

最終型のプレミアムエディション T-specは2000万円を超える価格帯になりましたが、それでも最終モデルがすぐに完売したことを考えると、「R35だから欲しい」という強いブランド力が最後まで残っていたといえます。

だからこそ私は、次期GT-Rで単に最新のモーターやバッテリーを積むだけでは惜しいと思います。

R35が評価された背景には、スペック表には出にくい開発者と生産現場が一緒になって性能を詰めていく文化がありました。

次世代GT-Rが本当に復活するなら、この「人が性能を作り込む」という部分まで継承できるかが、GT-Rらしさを判断する一つの基準になるでしょう。


日産GT-Rの次期型への期待が高まる理由と今後の見通し

次期GT-Rへの期待が大きい最大の理由は、やはり日産トップが復活に前向きな意思を示していることです。

単に自動車メディアが「復活するかもしれない」と予想しているだけではありません。

2025年8月26日のR35生産終了時、エスピノーサ社長自身がGT-Rは進化して再び登場するという考えを表明しています。

さらに、R35に長く携わった関係者からも、次世代へ技術や精神をつなぐことへの期待が語られました。

ただし、ここでは冷静さも必要です。

復活の意思があることと、次期型の発売が決まっていることは同じではありません。

日産自身も、正確な計画はまだ確定していないとしています。

次期GT-Rを開発するには、多額の投資が必要です。

高性能エンジンやモーターだけでなく、最新のADAS、サイバーセキュリティー、衝突安全、環境規制などすべてに対応しなければなりません。

さらにGT-Rは販売台数だけを考えれば主力大衆車のような車種ではありません。

そのため経営面では、「GT-Rへ投資することで日産全体にどんな価値が生まれるのか」という判断も必要になります。

しかし私は、GT-Rには単純な販売台数以上の役割があると考えています。

GT-Rで開発した技術そのものだけでなく、「日産にはこんなクルマを作れる」というブランドの象徴になるからです。

1969年の初代から、R32、R34、R35へとGT-Rは時代ごとに形を変えてきました。

R35も、従来の直列6気筒を捨ててV6へ変更し、スカイラインから独立した当初は「これをGT-Rと呼べるのか」という戸惑いがあったはずです。

それでも結果としてR35は18年間生産され、国内だけでなく海外にもGT-Rという名前を広めました。

この歴史を考えると、次期型もR35のコピーである必要はありません。

むしろ、登場した瞬間には賛否が分かれても、10年後に「あれこそ新時代のGT-Rだった」と評価される技術を投入できるかが重要だと思います。

価格についても気になるところです。

R35は登場当初777万円からという、性能を考えれば当時として非常に挑戦的な価格設定でした。一方、18年間の改良やコスト上昇を経て、最終型では2000万円を超える仕様も登場しています。

次期型が高度な電動化技術や新しい電子プラットフォームを採用すれば、初期R35のような価格帯に戻る可能性は高くないでしょう。

だからこそ、単に「高いスーパーカー」になるのではなく、同価格帯の海外高性能車とは違う価値を示せるかが重要です。

速さ、実用性、耐久性、先進技術をまとめて成立させる。

このR35が築いた独特のコストパフォーマンス思想を、次期型なりの方法で受け継いでほしいところです。


まとめ

日産GT-R(R35型)は2025年8月26日、栃木工場で最後の1台を生産し、18年間・約4万8000台に及ぶモデルライフを終えました。

生産終了の背景には、人気低下というより、法規対応や先進運転支援システムへの対応、一部部品の調達難など、18年前の基本設計を維持する難しさがあります。

一方で、イバン・エスピノーサ社長は、GT-Rとの別れは永遠ではなく、進化して将来再び登場するという考えを示しています。

ただし、次期型の発売時期、価格、パワートレインなどはまだ正式決定されていません。「R36は○年発売」「○○PSのハイブリッド」といった予想情報については、公式発表と分けて見る必要があります。

GT-Rはこれまでも、生産が途絶えたあと、その時代に合った技術をまとって復活してきました。

筆者としては、今回のR35生産終了も終点というより、GT-Rが次の時代に適応するための区切りとして見るのが自然だと考えています。

次にGT-Rが姿を現すとき、エンジン車なのか、ハイブリッドなのか、EVなのか。それ以上に注目したいのは、「技術の日産」をもう一度実感させる存在になれるかどうかです。


よくある質問

日産GT-Rは本当に復活しますか?

日産は次期型の発売を正式決定したとは発表していません。ただし、イバン・エスピノーサ社長は2025年8月のR35生産終了時に、GT-Rが進化して将来再び登場するという考えを示しており、復活への意思は明確に示されています。

日産GT-R R35型はなぜ生産終了したのですか?

主な背景は、最新の安全・環境関連法規への対応や、先進運転支援システムなどに対応する電子プラットフォームの古さ、一部部品の調達難です。2007年から18年間生産された基本設計を今後も維持することが難しくなったことが大きな要因です。

次期GT-RはEVになるのでしょうか?

現時点で正式なパワートレインは公表されていません。日産は2023年に全固体電池を想定した1000kWのEVコンセプト「ハイパーフォース」を公開していますが、これがそのまま次期GT-Rになると決定したわけではありません。EV、ハイブリッドを含め、正式発表を待つ必要があります。

ソロ(そろ)/新車・カーライフ愛好家

次期日産GT-Rにエンジン搭載はある?開発責任者の希望から将来像を考察

歴代GT-Rの走りを受け継ぐ次世代スポーツカーとエンジンの未来をイメージしたシーン

次期日産GT-Rへのエンジン搭載は未決定ですが、R35開発に深く関わった田村宏志氏は、将来型にも「エンジン音の一部」を残してほしいとの希望を明かしています。

2025年8月26日にR35型GT-Rの生産が終了した一方、日産はGT-Rという名前を将来復活させる意思を示しています。現時点ではEV、ハイブリッド、エンジン車のどれになるか正式発表されておらず、田村氏の発言はあくまで個人的な希望として受け止める必要があります。

次期日産GT-Rにエンジン搭載はある?田村宏志氏が語った希望

次期日産GT-Rについて大きな注目点となっているのが、内燃機関、つまりガソリンエンジンが残るのかという部分です。

R35型GT-Rの開発に初期段階から関わり、「GT-Rのゴッドファーザー」「ミスターGT-R」とも呼ばれてきた田村宏志氏は、次期型について個人的にはエンジンを残してほしいという考えを示しています。

特に印象的なのが、将来のGT-Rについて「少なくともエンジン音の一部は残してもらいたい」という趣旨の発言です。

ただし、ここは非常に重要です。

田村氏自身も、これは日産という会社の方針や次期GT-Rの商品計画を示す発言ではなく、あくまで個人的な好みだと明確にしています。

したがって、「次期GT-Rはエンジン搭載で決定した」と受け取るのは早計です。

現段階で言えるのは、

  • 次期GT-Rのパワートレインは正式発表されていない
  • EVになる可能性も取り沙汰されている
  • ハイブリッド化の可能性も考えられる
  • 田村宏志氏は個人的にエンジンの存在を希望している

というところまでです。

私が注目したいのは、単に「ガソリンエンジンを残したい」という話ではなく、田村氏がエンジン音という感覚的な部分まで含めてGT-Rらしさを考えていることです。

GT-Rは数字だけで価値を語るクルマではありません。加速した瞬間の音や振動、変速時の感覚まで含めてドライバーに高揚感を与えることが、歴代GT-Rの魅力の一部だったと考えられます。


R35型GT-Rは2025年8月26日に生産終了、約4万8000台を生産

次期GT-Rを考えるうえで、まず現在の状況を整理しておきましょう。

最後のR35型日産GT-Rは、2025年8月26日に生産ラインを離れました。

R35は約18年間にわたって生産され、累計生産台数は約4万8000台とされています。

最後に生産された1台は日本の顧客向けで、ボディカラーはミッドナイトパープル。グレードはプレミアムエディションT-Specでした。

18年間という期間は、一般的な乗用車のモデルサイクルと比べてもかなり長いものです。

それでもR35は単に同じクルマを長期間販売していたわけではなく、改良を繰り返しながら性能や完成度を高めてきました。

田村氏はR35の初期コンセプトが進められていた2001年ごろから開発に携わり、ニュルブルクリンクには100回以上訪れ、延べ約500日滞在したと振り返っています。

それだけ時間をかけて性能を磨いてきたからこそ、田村氏が次期型にも「走る楽しさ」を求めるのは自然な流れなのでしょう。

一方で、18年間続いたR35が終了した以上、次期GT-Rは単純な延長線上では成立しにくいとも感じます。

排出ガス規制や電動化などクルマを取り巻く環境が大きく変化しているからです。

つまり次期GT-Rでは、R35のような価値観を守りつつ、新しい時代に合わせてどう再構築するかが最大のテーマになりそうです。


日産はGT-R復活を目標にすると表明、消滅ではない

R35の生産終了を聞いて、「これでGT-Rそのものが終わったのでは」と感じた人もいるかもしれません。

しかし、日産側はGT-Rの将来的な復活について前向きな考えを示しています。

R35生産終了時の式典では、日産CEOのイヴァン・エスピノーザ氏が、世界のGT-Rファンに向けて、今回がGT-Rとの永遠の別れではなく、いつかGT-Rという名前を復活させることが目標だという趣旨を語りました。

この発言はかなり重要です。

少なくとも日産自身が、GT-Rというブランドを完全に終了させる前提ではないことが分かるからです。

田村氏も、ケンメリGT-RからR32 GT-Rまでには16年間の空白期間があったことに触れ、「日産は決してGT-Rを諦めなかった」という趣旨の発言をしています。

実際、1973年のKPGC110型、いわゆるケンメリGT-Rを最後にGT-Rはいったん途絶え、その後1989年のR32型で復活しました。

この歴史を考えると、「R35の生産が終わった=GT-Rという車名も終わり」と考える必要はなさそうです。

むしろ気になるのは、次にGT-Rという名前を使うなら、日産がどこまでGT-Rらしい性能とキャラクターを作り込めるのかでしょう。

名前だけを残すのではなく、誰が乗っても「これはGT-Rだ」と感じられるものにできるかが重要です。


R32 GT-Rの16年ぶり復活から見える「GT-Rらしさ」とは?

次期GT-Rを考えるうえで参考になるのが、R32型スカイラインGT-Rの誕生です。

2026年8月9日には、R32スカイラインの開発責任者だった伊藤修令氏による書籍『R32スカイラインGT-Rの開発』が、グランプリ出版から品切れ再版されたことも報じられました。

R32スカイラインが登場したのは1989年です。

当時、スカイラインは世代を重ねるにつれて大型化、高級化しており、1980年代には販売台数も頭打ちになっていました。

ユーザーからは「スカイラインの原点に戻ってほしい」という声も寄せられていたといいます。

伊藤氏がスカイラインの開発主管に就任したのは1984年末。当時は7代目R31スカイラインが運輸省へ届け出る直前の最終段階でした。

その後、R32の開発主管も担当することになった伊藤氏は、市場動向やユーザーの声を調べるプロダクトマーケティング活動を行い、その結果を新型車の企画へ反映させました。

そこで掲げられた大きなテーマが「走りの復活」だったわけです。

R32では新しい技術を積極的に投入し、さらにGT-Rが16年ぶりに復活。レース活動でも活躍し、現在まで語り継がれる存在になりました。

伊藤氏は1989年5月に誕生したR32について、現在でも「なぜこのような魅力的なクルマができたのか」「GT-Rをどう復活させたのか」と聞かれることが多いと振り返っています。

私は、このR32の歴史は次期GT-Rを考えるうえで非常に示唆的だと思います。

重要なのは、昔と同じメカニズムをそのまま復活させることではありません。

R32も過去のGT-Rをコピーしたのではなく、その時代の技術を使って「GT-Rらしい走り」を再構築したクルマでした。

ならば次期型も、必ずしもR35と同じV6ツインターボである必要はないでしょう。

エンジン、モーター、バッテリーなどを組み合わせながら、現代の技術でGT-Rらしい速さと運転する楽しさを作り直すことのほうが重要だと私は考えます。


R35開発責任者たちは「昔のGT-R」をそのまま守ったわけではない

次期GT-Rについてエンジンの有無だけが注目されがちですが、R35自体も歴代GT-Rの常識を大きく変えたモデルでした。

従来のGT-Rは直列6気筒エンジンを搭載していましたが、R35ではV6エンジンが採用されました。

田村氏は、エンジンをフロントアクスルより後方へ配置しやすくすることで、重量バランスを改善できることをV6採用の理由として挙げています。

さらにR35では2ペダル化も大きな転換でした。

田村氏によると、2003年ごろにはイタリアのスーパースポーツカーでオートマチック系トランスミッションが使われ、そのオーナーから高い満足度が得られているという情報が入るようになり、時代の流れを感じ取ったといいます。

つまりR35は、「GT-Rだから直6」「GT-Rだから従来型の操作系」という固定観念を守ったクルマではありませんでした。

GT-Rの本質を守るために、むしろ技術は大胆に変えています。

なお、R35プロジェクトの総責任者として知られる水野和敏氏も、2003年からGT-Rプロジェクトを率い、企画・開発だけでなく生産、営業、品質、収益、新しい販売網の構築まで幅広く統括しました。

水野氏は1998年にはV6フロントミッドシップのFMパッケージを提案・開発し、V35スカイラインやZ33フェアレディZなどの開発にも関わっています。

R35がそれまでのスカイラインGT-Rとは別の独立した「NISSAN GT-R」になった背景にも、こうした従来の常識に縛られない開発思想があったと考えられます。

ここから次期型を考えると、「エンジンがあるか、ないか」だけでGT-Rらしさを判断するのは少し早いでしょう。

GT-Rはむしろ、時代ごとの最新技術を使いながら速さの基準を作ってきたクルマだからです。


次期GT-RはEV、ハイブリッド、それともエンジン車になる?

現時点では、次期日産GT-Rのパワートレインについて正式な仕様は発表されていません。

そのため、EVになる、ハイブリッドになる、エンジンを残すといった話はいずれも確定情報として扱うべきではありません。

ただし、田村氏が「エンジン音の一部を残してほしい」と話している点から考えると、エンジンと電動技術を組み合わせる形は、GT-Rらしさと現代的な性能を両立しやすい選択肢の一つに見えます。

たとえばモーターは、アクセルを踏んだ直後から大きなトルクを発生させやすいという特徴があります。

一方、エンジンには回転数の上昇とともに音や振動が変わり、速度感や操作感をドライバーへ伝えやすい魅力があります。

この2つをうまく組み合わせれば、「電動化=GT-Rらしさを失う」とは限りません。

むしろGT-Rが得意としてきた四輪駆動制御と電動モーターは相性が良い可能性もあります。

ただし、これは現時点で公表された次期GT-Rの仕様ではなく、あくまで技術的な可能性から考えた私見です。

個人的には、完全EVか純粋なエンジン車かという二択で考えるより、GT-Rが求める性能を実現するために何を使うのかという順番で考えたほうが、このクルマには合っている気がします。

歴代GT-Rは技術を守るためのクルマではなく、その時代の技術を使って「速さ」を更新してきた存在だからです。


次期GT-Rで本当に重要なのはエンジンの有無だけではない

ここからは私見になります。

私が次期GT-Rで最も重要だと考えるのは、「ガソリンエンジンを積んでいるか」そのものではありません。

運転した瞬間にGT-Rだと感じられるかどうかです。

R32は「走りの復活」を掲げ、16年間途絶えていたGT-Rを新しい技術で復活させました。

R35も直列6気筒という伝統を離れ、V6エンジンや新しい駆動レイアウト、2ペダル化などを採用しながらGT-Rの価値を作り直しました。

この2つに共通するのは、過去をそのままコピーしていない点です。

次期GT-Rも同じだと思います。

もしエンジンを残したほうがGT-Rらしいドライビングプレジャーを実現できるなら、電動技術と組み合わせながら残す価値は十分あるでしょう。

逆に、完全EVでも従来以上の応答性、四輪制御、長時間走行での安定した性能、ドライバーとの一体感まで実現できるなら、それも新しいGT-Rの姿になり得ます。

田村氏が語った「エンジン音を一部でも残したい」という希望は、単なる懐古趣味ではなく、クルマを運転する際の感情的な価値を失ってほしくないというメッセージにも見えます。

これは次世代スポーツカーを考えるうえで意外に重要です。

最高出力や0-100km/h加速の数字だけなら、電動化によって非常に高い水準を目指せます。

しかしスポーツカーは家電製品のようにスペック表だけで選ぶ商品ではありません。

アクセルを踏んだときにどんな音が聞こえ、ステアリングを切ったときにどんな反応が返り、ブレーキを踏んだときに車体がどう動くのか。

そうした感覚を含めて「また運転したい」と思わせることが、スポーツカーの商品価値につながります。

田村氏が「真のドライビングプレジャー」を重視するのも、この部分なのでしょう。


日産GT-Rの復活時期は焦らず見たほうがいい

もう一つ注意したいのが、復活時期です。

田村氏はR35生産終了時、「いましばらく待ってほしい」という趣旨の発言をしています。また、日産側もGT-Rの名前を将来復活させることを目標として示しています。

ただし、これを「すぐに次期GT-Rが発売される」という意味にまで広げて受け取るべきではありません。

具体的な発売日、価格、搭載エンジン、モーター構成、最高出力などは、今回の元情報では正式に示されていません。

R32 GT-Rの例を見ても、GT-Rには16年間の空白期間がありました。

もちろん今回も16年待つという意味ではありませんが、GT-Rのような象徴的なスポーツカーなら、中途半端な状態で急いで発売するより、日産自身が納得できる技術がそろった段階で出してほしいところです。

特にGT-Rは、単なる高性能車ではなく日産の技術イメージそのものにも影響する存在です。

次期型を成功させるには、「GT-Rという名前を復活させること」よりも、GT-Rという名前を付けるに値するクルマを作ることのほうが大切だと私は思います。


まとめ:次期日産GT-Rのエンジン搭載は未定、ただし「音」を残したい思いはある

次期日産GT-Rにエンジンが搭載されるかどうかは、現時点では正式に決まった情報として公表されていません。

一方、R35の開発に初期から携わった田村宏志氏は、個人的な希望として、将来のGT-Rにも少なくともエンジン音の一部を残してほしいという考えを示しています。

R35型GT-Rは2025年8月26日に最後の1台が生産され、約18年間、約4万8000台という歴史に幕を下ろしました。しかし日産CEOのイヴァン・エスピノーザ氏は、GT-Rの名前を将来復活させることが目標だと表明しています。

そしてGT-Rには、ケンメリからR32まで16年間途絶えながら、1989年に「走りの復活」を掲げて戻ってきた歴史があります。

R32もR35も、昔の技術をそのまま守ったから名車になったわけではありません。その時代に使える技術を大胆に採用しながら、GT-Rらしい速さと運転する楽しさを作り直してきました。

だからこそ次期GT-Rについても、「エンジンがあるからGT-R」「EVならGT-Rではない」と単純に決めつける必要はないでしょう。

筆者としては、田村氏が語ったエンジン音への思いを何らかの形で受け継ぎつつ、電動化の強みも使った新しいGT-Rを期待したいところです。

重要なのは動力源の種類ではなく、アクセルを踏んだ瞬間に「これが次のGT-Rだ」と納得できる体験を作れるかどうか。そこに次期型の成否がかかっていると考えます。


よくある質問

次期日産GT-Rはエンジンを搭載しますか?

現時点では正式発表されていません。R35開発に深く関わった田村宏志氏は、個人的には将来のGT-Rにも「エンジン音の一部」を残してほしいという希望を語っていますが、日産の正式な商品計画を示した発言ではありません。

R35型GT-Rはいつ生産終了しましたか?

最後のR35型GT-Rは2025年8月26日に生産ラインを離れました。約18年間にわたって生産され、累計生産台数は約4万8000台とされています。

日産GT-Rは今後復活しますか?

日産CEOのイヴァン・エスピノーザ氏は、R35生産終了時にGT-Rとの永遠の別れではなく、将来GT-Rという名前を復活させることが目標だという趣旨を語っています。ただし、次期型の発売時期やパワートレインなどの具体的な仕様は今回の情報では公表されていません。

ソロ(そろ)/新車・カーライフ愛好家

次期日産GT-Rは全固体電池PHEVか?ハイパーフォースとの関係を考察

次期日産GT-Rとハイパーフォースをイメージした未来的な高性能スポーツカー

次期日産GT-Rは、ハイパーフォースの技術を受け継ぎつつ、全固体電池を使うPHEVになる可能性が注目されています。

R35型GT-Rは2025年8月26日に最後の車両が生産され、2007年から続いた18年間の歴史に一区切りがつきました。

しかし日産はGT-Rそのものを終わらせる考えではなく、次期型の可能性を探り続けています。そこで浮上しているのが、2023年に公開された「ニッサン ハイパーフォース」、日産が開発する全固体電池、そしてエンジンと電動技術を組み合わせるPHEVという3つの要素です。

現時点で日産から「次期GT-Rは全固体電池PHEVになる」と正式発表されたわけではありません。むしろ一度はEVが有力視されながら、世界的な高性能EV市場の変化を受け、日産が改めて複数の方向性を検討しているというのが現在地です。

では、次期日産GT-Rとハイパーフォースはどこまでつながっているのでしょうか。そして全固体電池PHEVという選択肢には、本当に現実味があるのでしょうか。

日産GT-Rはなぜ生産終了?次期型につながるR35の18年間

R35型GT-Rは2007年から日産自動車の栃木工場で生産され、2025年8月26日に最終生産車両が完成しました。

生産期間は18年間に及び、累計生産台数は約4万8000台。3.8リッターV型6気筒ツインターボ「VR38DETT」と6速デュアルクラッチトランスミッションを組み合わせ、日本を代表する高性能スポーツカーとして長く販売されました。

R35の生産終了について重要なのは、「人気がなくなったから単純に廃止された」という話ではないことです。

大きな要因は、排出ガス、安全、サイバーセキュリティー、車外騒音などの規制への対応でした。

特に設計から20年近くが経過したR35では、最新規制へ対応するためにエンジンだけでなく、車載電子システムを支えるE/Eアーキテクチャーなど大規模な刷新が必要になります。

さらに、古い設計で使われている半導体などの部品調達も難しくなっていました。

販売台数が大量に見込める一般的なSUVやミニバンなら開発費を回収しやすいのですが、GT-Rのような少量生産スポーツカーでは事情が違います。巨額の規制対応費を追加してR35を延命しても、採算を取るのが難しいわけです。

私はここが、次期GT-Rを考えるうえで非常に重要だと思っています。

つまり次期型は、単純に「R35のエンジンをもっとパワーアップする」という延長線では成立しにくいのです。新しい規制や電動化に対応できる、ほぼ完全な新世代車として造り直す必要があります。

だからこそ、全固体電池やハイブリッド技術が次期GT-Rの話題と結び付いてくるのでしょう。


日産GT-R次期型とハイパーフォースの関係は?

次期GT-Rを語るとき、避けて通れない存在がニッサン ハイパーフォース(Nissan Hyper Force)です。

ハイパーフォースは、2023年10月に開催された「ジャパンモビリティショー2023」で日産が世界初公開した電動ハイパーカーのコンセプトモデルです。

日産はこのモデルを「究極のドライビングプレジャーを追求する、次世代の高性能スーパースポーツカー」と位置付けました。

公式には「次期GT-R」と発表されていません。

それでも、多くの人がGT-Rの後継を連想した理由はかなり分かりやすいものです。

  • GT-Rを思わせる低くワイドなボディ
  • 日産スポーツカー伝統の丸型4灯テール
  • GT-Rのエンブレムを連想させるフロントのグラフィック
  • 高性能4WDを意識した電動駆動システム
  • サーキット性能を強く意識した設計

特にリアの丸型4灯テールは、GT-Rファンなら一目で意識するデザインでしょう。

パワートレインも強烈です。

ハイパーフォースは日産が開発を進める全固体電池と高出力e-モーターを搭載し、最高出力1000kW、約1360PSを想定しています。

さらに前後モーターと4輪のブレーキを統合制御する「e-4ORCE」により、四輪への駆動力を緻密に制御する考え方が示されています。

これだけを見ると、「次期GT-Rは全固体電池の完全EVになる」と考えたくなります。

実際、ハイパーフォース発表後には、2030年ごろまでの次世代GT-R登場を期待する見方が強まりました。

ただし、その後に状況が変化しました。


ハイパーフォースそのままのEV版GT-Rは実現しない?

2025年11月に報じられた内容では、日産はハイパーフォースをベースとする次世代EVスポーツカーの計画について、方向性を見直しているとされています。

日産のチーフ・パフォーマンス・オフィサー、ギョーム・カルティエ氏は、次世代GT-Rについて「さまざまな方向性を模索中」という趣旨の説明をしています。

一方で、新型スーパーカーの発売について明確な計画が決まっているわけではないことも認めています。

背景にあるのが、高級EVや電動スポーツカー市場の変化です。

一時期、自動車業界では「高性能車も将来はEVになる」という流れが非常に強くなりました。しかし市場を見ると、価格の高い電動スポーツカーの需要が当初の期待ほど伸びていないケースも目立っています。

実際、海外メーカーでもEVスポーツカーの計画変更が相次ぎました。

マセラティは高性能モデルのEV計画を中止し、ロータスはEVスポーツカー計画を延期。ポルシェでも内燃機関モデルを残す方向の動きが出ています。

GT-Rはもともと大量販売するクルマではありません。

そのため、巨額の開発費を投入して完全EV化しても、十分な需要が得られなければ事業として成立しにくくなります。

カルティエ氏も、世界にはスポーツカーを好む地域は存在するものの、本格的な市場は限られているとの認識を示しています。

一方でGT-Rには、単純な利益だけでは測れない価値があります。

「日産にはGT-Rがある」という事実そのものがブランドイメージを高め、フェアレディZや一般的な日産車にも波及する効果があるからです。

私は、GT-Rが復活するとすれば、このブランドを象徴する役割が最大の理由になると考えています。

だからこそ、完全EVだけに固執するより、性能・航続距離・サウンド・価格・開発費を総合的に考えた新しいパワートレインが必要になってくるのでしょう。


次期日産GT-Rは全固体電池PHEVになるのか?

ここで注目されるのが、全固体電池を使ったPHEV(プラグインハイブリッド)という可能性です。

日経クロステックはR35生産終了を報じた2025年8月の記事で、「R36」と呼ばれる可能性のある次期型について、全固体電池を搭載したPHEVの可能性が取り沙汰されていると伝えています。

ただし繰り返しておきたいのは、現時点で日産が次期GT-RのPHEV化を正式決定したわけではないという点です。

あくまで、有力な選択肢として考えられている段階です。

それでもPHEV案には、GT-Rとの相性が良さそうな理由があります。

PHEVは、外部充電可能なバッテリーとエンジンを組み合わせます。

街中ではモーター中心で静かに走り、高速道路やサーキットなど大きな出力が必要な場面ではエンジンとモーターを組み合わせる設計が可能です。

GT-Rのようなクルマで重要になるのは、単純な最高出力だけではありません。

何周もサーキットを走った際の出力維持、車両重量、充電時間、航続距離、冷却性能などを総合的に成立させる必要があります。

完全EVの場合、1000PSを超える性能自体は技術的に珍しくなくなっています。しかし大容量バッテリーを搭載すれば重量が増え、タイヤやブレーキへの負担も大きくなります。

一方、PHEVならバッテリー容量を完全EVより抑えながら、モーターの瞬発力とエンジンの持続的な出力を組み合わせられる可能性があります。

個人的には、これがGT-Rらしさを残すうえでかなり現実的な落としどころに見えます。

R35のVR38DETTをそのまま使うという意味ではありませんが、「エンジンを捨てず、モーターを武器として使う」という設計思想なら、従来のGT-Rファンにも受け入れられやすいでしょう。


全固体電池が次期GT-Rに向いている理由とは?

日産は2028年度までに自社開発の全固体電池を搭載したEVを市場投入する目標を掲げています。

全固体電池とは、一般的なリチウムイオン電池で使われる液体電解質ではなく、固体の電解質を使う次世代バッテリーです。

日産によると、自社が開発する全固体電池では、従来比で約2倍のエネルギー密度や充電時間の短縮、材料の選択肢拡大によるコスト低減などが期待されています。

高性能スポーツカーにとって、エネルギー密度は特に重要です。

同じ容量ならバッテリーを小型・軽量化できる可能性があり、同じサイズならより多くのエネルギーを搭載できるからです。

GT-Rでは重量が走行性能に直結します。

たとえば巨大な液体リチウムイオン電池を床下に積み、車重が大幅に増えてしまえば、加速は速くてもブレーキングやコーナリングで不利になります。

全固体電池によって電池重量を抑えられるなら、高性能車へのメリットは非常に大きいでしょう。

また全固体電池は、液体電解質を使わないことで運転温度の許容範囲を広げやすく、急速充電性能向上の可能性もあります。

ハイパーフォースに全固体電池が設定されたのも、単なる未来感の演出ではなく、高性能車との技術的な相性を意識したものと考えられます。

一方で課題もあります。

固体電解質と正極・負極の接触状態を安定させる必要があり、材料選定、セルに加える圧力、生産工程の均一化など、量産には難しい技術が求められます。

つまり「2028年度に実用化を目指す=すぐに1360PS級GT-Rへ搭載できる」という単純な話ではありません。

最初はより生産しやすい車種で技術を成熟させ、その後に高性能モデルへ展開するシナリオも十分に考えられます。


ハイパーフォースの1360PSは次期GT-Rにも必要か

ハイパーフォースの1000kW、約1360PSという数字は非常にインパクトがあります。

しかし、市販版の次期GT-Rが本当に1360PSを必要とするかは別問題です。

最近の電動高性能車では、1000PS級そのものは以前ほど非現実的な数字ではなくなっています。

それでも市販車には、耐久性、タイヤ、ブレーキ、冷却、保険、価格、充電環境などさまざまな現実的制約があります。

GT-Rの価値は、昔から最高出力の数字だけにあったわけではありません。

R35が世界を驚かせた理由の一つは、パワーだけでなく四輪駆動制御やトランスミッション、シャシーを総合的に作り込み、ドライバーが速さを引き出しやすいパッケージに仕上げたことでした。

その意味では、次期型も「1360PSだからすごい」ではなく、電動化された四輪駆動をどこまで自在に制御できるかがGT-Rらしさにつながると考えます。

ハイパーフォースに採用されたe-4ORCEの考え方は、まさにそこにつながります。

前後モーターと4輪ブレーキを統合制御できれば、単純な直線加速だけでなく、旋回時の姿勢制御にも電動化を活用できます。

これは従来のGT-Rが磨いてきた「電子制御で速さを引き出す」という考え方とも相性が良い部分です。

私としては、ハイパーフォースから次期GT-Rに最も受け継いでほしいのは、1360PSという数字よりも、この電動四輪制御の思想です。


次期GT-Rを待つ人が注目すべきポイント

今後の情報を見るうえでは、「EVかPHEVか」という一点だけで判断しないほうがよいでしょう。

注目したいのは次の4点です。

  • 日産の全固体電池が2028年度の市場投入目標どおり進むか
  • ハイパーフォース由来のデザインやe-4ORCE技術が市販車へ展開されるか
  • 次期GT-Rにエンジンを残す方針が明確になるか
  • 日産の経営再建の中で高性能スポーツカー開発が承認されるか

特に最後の点は無視できません。

スポーツカーはブランド価値を高める一方、開発コストに対して販売台数が少なくなりやすいカテゴリーです。

R35終了時にも指摘されたように、次期GT-Rの新規開発を決断するには日産の経営基盤が重要になります。

つまり、技術的に造れることと、会社として造る決断をすることは別なのです。

この視点で見ると、次期GT-Rの登場時期が簡単に断定できない理由も分かります。

全固体電池が完成しても、GT-Rそのものの開発予算や市場性が認められなければ市販化には進めません。

逆にいえば、日産がGT-Rを「直接利益を稼ぐ車」ではなく「日産ブランドを象徴する技術ショーケース」と判断すれば、状況は変わります。


次期GT-Rは「ハイパーフォース縮小版」ではないと考える

ここからは私見です。

私は次期GT-Rが登場するとしても、2023年のハイパーフォースをそのままナンバー付き市販車にする形にはならないと考えています。

ハイパーフォースは、1360PS、全固体電池、変形するコックピット、VRやAR、アクティブエアロなど、日産が将来実現したい技術を一台に集めたコンセプトカーです。

いわば未来のGT-Rを考えるための「技術のショーケース」に近い存在でしょう。

市販化では、そこから必要なものを選び取る作業になるはずです。

私が特に現実味を感じるのは、ハイパーフォースのデザインDNA+電動四輪制御+全固体電池+エンジンという組み合わせです。

これならハイパーフォースの未来感を残しながら、完全EVが抱える重量や航続、連続高負荷走行などの課題をエンジンで補うことができます。

そして、ここにPHEVという形式がうまく当てはまります。

街中では電気だけで走り、ワインディングやサーキットではエンジンとモーターを総動員する。

もしそんなGT-Rが登場すれば、単なる「電動化されたGT-R」ではなく、電動技術を速さのために使う新しいGT-Rになれるのではないでしょうか。

もう一つ、私は次期GT-Rでは最高出力競争以上に車重が重要になると思っています。

1000PSを超えるEVはすでに存在します。

そのため次期GT-Rが1360PSを実現したとしても、それだけでは世界を驚かせにくくなっています。

むしろ全固体電池によって車両重量を抑え、モーターによる緻密な四輪制御とエンジンの持続力を組み合わせられれば、GT-Rらしい独自性が生まれます。

昔のGT-Rが「高価なスーパーカーに現実的な価格で挑む存在」だったことを考えると、数字だけを追うより、性能と価格のバランスにも期待したいところです。

もちろん、現在の高性能車に求められる安全装備や電動化技術を考えると、R35時代のような価格感で登場する可能性は高くないでしょう。

それでも、数千万円級のハイパーカーとは違う立ち位置を守れれば、GT-Rという名前の意味は残せると感じます。


まとめ:次期日産GT-Rとハイパーフォースの関係は今後も要注目

R35 GT-Rは2025年8月26日に最終車が生産され、18年間、約4万8000台という歴史に幕を下ろしました。

次期型について正式な発売時期やパワートレインはまだ決まっていませんが、日産はGT-Rというブランドの存続を完全に否定しているわけではありません。

2023年公開のハイパーフォースは、全固体電池、1000kW・約1360PS、e-4ORCE、丸型4灯テールなど、次世代GT-Rを強く連想させる技術とデザインを示しました。

一方、高級EVや電動スポーツカー市場の変化により、当初想定された完全EV路線は再検討されています。

そこで現実味を帯びてくるのが、全固体電池を活用したPHEVという選択肢です。

現時点ではあくまで可能性の一つですが、エンジンの持続的な性能とモーターの瞬発力、電動四輪制御を組み合わせられるPHEVは、GT-Rの性格と相性の良い方式だと私は考えています。

ハイパーフォースがそのままR36になるのではなく、そこで示された全固体電池や電動制御、デザインの考え方が次期GT-Rへどう受け継がれるか。

「完全EVになるのか」ではなく、「GT-Rらしい速さを実現するために電動技術をどう使うのか」こそ、今後の最大の注目点です。


よくある質問

次期日産GT-RはPHEVで決定していますか?

いいえ。現時点で日産は次期GT-RのPHEV化を正式発表していません。全固体電池PHEVは有力な可能性として報じられている段階で、日産自身も次世代GT-Rについて複数の方向性を検討しています。

ハイパーフォースは次期GT-Rそのものですか?

日産はハイパーフォースをGT-R後継車として正式発表していません。ただし丸型4灯テールや高性能4WD、全固体電池などGT-Rを強く連想させる要素が多く、次世代GT-Rの方向性を示したコンセプトと見ることができます。

日産の全固体電池はいつ実用化されますか?

日産は、自社開発の全固体電池を搭載したEVを2028年度までに市場投入する目標を掲げています。ただし、それが最初から次期GT-Rに搭載されると決まっているわけではありません。

ソロ(そろ)/新車・カーライフ愛好家

日産GT-R生産終了の理由は?開発コスト増がR35に与えた影響

生産終了した日産GT-R R35をイメージしたスポーツカーと自動車工場の風景

日産GT-R(R35)が生産終了した大きな理由は、環境・安全規制への対応で開発コストが膨らみ、部品調達も難しくなったことです。

日産を代表するスポーツカー「GT-R」は、2025年8月26日に栃木県の工場で最後の1台が完成し、R35型として18年間続いた生産に幕を下ろしました。

「日産の経営状態が悪いからGT-Rまでなくなったのでは?」と思った人もいるかもしれません。しかし、今回の生産終了を考えるうえで重要なのは、経営問題だけではなく、2007年に登場したR35を現代の法規に適合させ続けることの難しさと、それに伴う開発コストの増大です。

日産GT-Rの生産終了はなぜ?R35が2025年8月26日にラインオフ

日産GT-RのR35型は2007年に発売され、2025年8月26日に最後の1台が完成しました。フルモデルチェンジを行わないまま18年間販売された、現代の国産車ではかなり珍しい長寿モデルです。

最終期のGT-RはV型6気筒ツインターボエンジンを搭載し、標準モデルでも最高出力570PS、最大トルク637N・mという高性能を誇りました。

一方で、登場時期が2007年だったことは、生産終了を考えるうえで重要です。

18年間も販売を続ければ、その間に排出ガス規制、騒音規制、安全基準など、自動車を取り巻くルールは何度も変わります。GT-Rはそのたびに改良を重ねてきましたが、ついにR35という基本設計のまま対応を続けることが難しい段階に来たと考えられます。

生産終了の理由として大きく挙げられているのは、主に次の3点です。

  • 環境・安全に関する法規への対応が難しくなった
  • 長期生産によって一部部品の調達が難しくなった
  • スポーツカー市場が縮小し、開発費を回収しにくくなった

なかでも今回のテーマで注目したいのが、法規対応のために必要となる開発コストの増加です。

単に「古くなったから販売終了」という話ではありません。GT-Rらしい性能を残しながら、毎年厳しくなる基準を満たし続けることが難しくなったのです。


開発コスト増が日産GT-R生産終了の大きな理由になった

R35型GT-Rが登場した2007年当時と2025年では、自動車に求められる条件が大きく違います。

排出ガスの低減だけでなく、騒音、安全装備、衝突時の安全性能など、多くの基準に対応しなければ販売を続けられません。

一般的な量販車であれば、新世代のプラットフォームへ切り替えながら最新技術を組み込めます。

ところがR35の場合、18年間にわたって同じ基本プラットフォームを使いながら、性能向上と規制対応を同時に進めてきました。

ここがGT-Rの難しいところです。

GT-Rは単に部品を追加すれば済む車ではありません。ブレーキ、重量配分、空力、冷却性能、サスペンション、エンジン特性などを含め、車全体のバランスが走りに直結します。

安全装備ひとつを追加する場合でも、車重や電子制御との関係を確認し、GT-Rとして期待される走行性能を保つための開発や試験が必要になります。

つまり、法規対応の部品代だけでなく、「GT-Rとして成立させるための再開発費」が積み上がっていくわけです。

NHKも2025年8月26日の報道で、環境や安全に関する規制の厳格化によって開発コストが膨らんだことなどが生産終了の背景にあると伝えています。

私はここがR35生産終了を理解するうえで最も重要なポイントだと考えています。

「性能が足りなくなった」のではありません。

むしろR35は改良によって高い性能を維持していました。しかし、その性能を保ったまま新しい規制を乗り越え続けるための費用が、商品として無視できないほど大きくなったということです。


R35の価格は777万円から1,444万円へ、18年で1.8倍以上に

開発コスト増の影響は、GT-Rの車両価格にも表れています。

参考記事によると、R35型GT-Rの廉価グレードは2007年のデビュー時に777万円でした。

それが最終期には1,444万円となり、18年間で1.8倍以上に上昇しています。

もちろん、この価格上昇がすべて法規対応費によるものではありません。

GT-Rそのものの性能向上、装備充実、原材料費、人件費など、複数の要因が影響しています。

それでも重要なのは、規制対応を続けるほど開発費が必要になり、その費用を車両価格へ反映せざるを得なくなる構造です。

例えば777万円なら、一般的な車と比べれば高額でも「国産の超高性能スポーツカー」として検討する人は一定数いるでしょう。

しかし1,400万円を超えてくると、購入できる層は一気に限られます。

価格を上げれば開発コストを回収しやすくなる半面、購入者が減れば販売台数は落ちます。販売台数が少なくなれば、1台あたりで負担する開発費はさらに大きくなります。

スポーツカーは、この循環に入りやすい商品です。

個人的には、R35の価格上昇は単なる「高級化」と見るより、長期間同じモデルを最新基準に合わせ続けた結果でもあると考えたほうが実態に近いと思います。


衝突被害軽減ブレーキ義務化もR35には重い課題だった

R35の生産終了時期を考えるうえで、2025年12月からの安全規制も見逃せません。

参考記事では、2025年12月から継続生産車を含め、衝突被害軽減ブレーキの装着が義務化されることが紹介されています。

R35をそのまま販売し続けるためには、このような新しい安全要件にも対応しなければなりません。

一見すると「自動ブレーキを付ければいいだけ」に思えるかもしれません。

しかし実際には、センサーやカメラ、制御装置などを追加し、それらが正しく機能するよう車両側の電子制御まで含めて調整する必要があります。

さらにGT-Rでは、高速域を含めた走行性能との整合も重要です。

新しい装備が追加されることで重量やスペースの問題が生まれれば、車全体を見直さなければなりません。

2007年に基本設計された車へ、2025年の安全装備を次々と組み込んでいくことには当然限界があります。

そのため、R35の販売を数年延ばすためだけに大規模な開発投資を行うより、新世代GT-Rへ経営資源を振り向けるほうが合理的だという判断も十分考えられます。

これはGT-Rだけの問題ではありません。

参考記事では、トヨタ「スープラ」についても法規対応の難しさが生産終了に影響しているとされています。

高性能スポーツカーほど販売台数が限られるため、規制対応に必要な投資を大量販売によって回収しにくいという厳しさがあります。


18年続いたR35は部品調達でも限界を迎えていた

日産GT-R生産終了のもう一つの理由が、部品調達です。

18年間も同じ型式を生産していると、発売時に使われていた電子部品や製造設備がずっと供給されるとは限りません。

自動車メーカーだけが「この部品を使い続けたい」と考えても、部品メーカー側では新世代製品への切り替えが進みます。

特に電子部品は技術進化が早く、古い規格の製品を維持することが難しくなります。

参考記事でも、一部の電子部品の入手が困難になったことが生産終了の背景として指摘されています。

部品がなくなれば新しい部品へ交換すればよいように思えますが、車の場合は単純ではありません。

代替部品へ変更すると動作確認や耐久試験が必要になり、関連する制御システムの見直しまで発生する可能性があります。

結局ここでも「部品調達の問題」が「追加開発コストの問題」につながります。

つまりR35が生産終了した複数の理由は、完全に別々の問題ではありません。

法規対応、部品調達、開発費、販売価格、販売台数が連鎖していたと見ると分かりやすいでしょう。

私はR35の18年間という長寿命そのものが、GT-Rの魅力であると同時に、生産継続を難しくした理由にもなったと感じます。

普通のモデルなら途中でフルモデルチェンジして世代を切り替えるところを、R35は改良で戦い続けました。その粘り強さはすごいですが、永遠に続けられる方法ではありません。


スポーツカー需要の縮小も開発コスト回収を難しくした

GT-Rの生産終了を開発コストだけで語ることもできません。

スポーツカーそのものの市場環境も変わっています。

1970年代から1990年代は、スポーツカーがメーカーの象徴として大きな人気を集めた時代でした。

一方、現在の日本では燃費、室内空間、家族での使いやすさ、安全装備などが車選びで重視される傾向があります。

SUVやミニバン、軽自動車など、日常生活で便利な車へ需要が集まりやすくなりました。

GT-Rには世界中に熱心なファンがいますが、年間数十万台を販売する量販モデルではありません。

ここで開発コストとの関係が重要になります。

仮に法規対応に大きな投資が必要になっても、販売台数が多い車であれば多数の車両にコストを分散できます。

しかし販売台数の少ない高性能スポーツカーの場合、1台あたりの負担が大きくなります。

その結果、価格を上げなければ採算が合わず、価格が上がればさらに購入者が限られるという難しい状況になります。

「GT-Rは人気車なのになぜ作れないのか」という疑問への答えもここにあります。

人気の高さと、事業として大量に売れることは同じではありません。

車好きから圧倒的な知名度を持っていても、年間の販売規模が小さければ巨額の新規開発費を回収するハードルは高くなります。


日産の経営難だけがGT-R生産終了の理由ではない

日産の経営状況とGT-Rの生産終了を結びつける見方もあります。

ただし参考記事では、日産は今回のGT-R生産終了について、自社の経営難を直接の理由として挙げていません。

モータージャーナリストの諸星陽一氏も、2025年8月28日の記事で、経営状態が原因だと受け取られがちだが、法規制への対応や一部電子部品の入手困難といった外的要因が背景にあると指摘しています。

そのため「日産の経営難によってGT-Rが突然打ち切られた」と単純化するのは正確ではないでしょう。

一方で、次世代GT-Rを開発する話になると経営状況は無関係ではいられません。

新型スポーツカーを一から開発するには大きな資金が必要です。

エンジン車として続けるのか、ハイブリッドにするのか、プラグインハイブリッドにするのか、EVにするのかによっても必要な技術は大きく変わります。

したがって、R35の終了理由と次期GT-Rを実現できるかどうかは分けて考える必要があります。

R35終了の直接的な理由は法規や部品、開発コストなど。

その次のGT-Rを作れるかどうかには、日産の経営体力も重要になるという整理が自然です。


GT-Rは復活する?R36を考えるうえで重要なこと

GT-Rファンにとって最大の関心事は「次はあるのか」でしょう。

2025年8月26日のR35生産終了時、日産のイヴァン・エスピノーサ社長は、今回がGT-Rとの「永遠の別れ」ではないという趣旨の発言をしています。

これは将来の復活に期待を持たせる発言です。

一方で、次世代GT-Rについて日産から具体的な発売時期やパワートレインなどが正式発表されたわけではありません。

いわゆる「R36」については、ハイブリッド、プラグインハイブリッド、EVなどさまざまな予想がありますが、現段階では予想と公式情報を分けて見る必要があります。

筆者としては、次世代GT-Rで最も難しいのは「速い車を作ること」ではないと考えています。

現在のモーターやバッテリー、電子制御技術を使えば、数値上の加速性能を高める方法はいくつもあります。

難しいのは、それをGT-Rらしい価格と性能のバランスで商品化することでしょう。

R35は最終的に1,400万円を超える価格帯まで上昇しましたが、もともとのGT-Rには「海外の超高級スポーツカーに匹敵する性能を、相対的には現実的な価格で提供する」という魅力がありました。

次期モデルが仮に数千万円級になれば、性能が高くても従来のGT-Rとは少し違う存在になるかもしれません。

個人的には、次世代GT-Rで注目したいのは最高出力よりも、「日産がどこまでコストを抑えながらGT-Rらしさを残せるか」です。

R35が開発コスト増によって生産継続を難しくした以上、次世代車では最初から将来の法規対応や電動化を見越した設計が欠かせないでしょう。


日産GT-R生産終了から見えるR35の本当のすごさ

R35型GT-Rの生産終了は、単に18年前の古い車が役目を終えたという話ではありません。

むしろ18年間、一度もフルモデルチェンジをせず、度重なる環境規制や騒音規制、安全基準の変更に対応しながら販売を続けたこと自体が異例だったといえます。

2007年に777万円で登場したGT-Rは、改良を続け、最終期には廉価グレードでも1,444万円まで価格が上昇しました。

価格だけを見ると「ずいぶん高くなった」と感じます。

しかしその裏では、性能を引き上げるだけでなく、新しい法規に適合させ、古くなる部品を置き換えながら商品として成立させる開発が続いていたのでしょう。

私はR35について、「18年間もモデルチェンジしなかった車」というより、18年間かけて同じ基本設計を進化させ続けた車と考えるほうがしっくりきます。

そして、それを続けるためのコストが限界に近づいたことが、生産終了につながったと考えられます。

次世代GT-Rが登場するなら、R35と同じ方法を繰り返すのではなく、電動化や電子制御、安全装備の更新を最初から見据えた設計になる可能性が高いでしょう。

GT-Rという名前が再び登場するとき、重要なのはR35をそのまま再現することではありません。

「技術的に挑戦的でありながら、価格まで含めて驚きを与える」というGT-Rの考え方を、次の時代にどう置き換えるのか。

そこに4度目の復活の成否がかかっていると私は考えています。


まとめ

日産GT-R(R35)は2025年8月26日、栃木県の工場で最後の1台が完成し、2007年の登場から18年間続いた生産を終了しました。

生産終了の主な理由は、環境・安全規制への対応、一部部品の調達難、スポーツカー市場の縮小であり、とりわけ重要なのが規制へ対応しながらGT-Rらしい性能を維持するための開発コスト増です。

廉価グレードの価格は2007年の777万円から最終期の1,444万円へ1.8倍以上に上昇しました。性能向上など複数の理由があるものの、長期間にわたる法規対応や改良コストも無視できません。

日産の経営難だけが直接の生産終了理由だったとはいえず、R35という基本設計で最新の法規へ対応し続けること自体が難しくなっていたと見るのが適切でしょう。

一方、日産のイヴァン・エスピノーサ社長はGT-Rとの「永遠の別れ」ではないという趣旨の発言をしています。

次世代GT-Rについて具体的な仕様や発売時期はまだ正式発表されていませんが、R35が直面した開発コストの問題をどう解決するのかは、将来のGT-Rを考えるうえで重要なポイントになりそうです。


よくある質問

日産GT-Rはいつ生産終了した?

R35型GT-Rは2025年8月26日に最後の1台が完成し、生産を終了しました。2007年の発売から約18年間販売されたことになります。

日産GT-R生産終了の一番大きな理由は?

一つだけに絞れるものではありませんが、環境・安全規制への対応、部品調達の難しさ、それに伴う開発コスト増が大きな要因です。スポーツカー市場が限られ、巨額の開発費を販売台数で回収しにくい点も影響したと考えられます。

次期GT-R「R36」は発売される?

日産はGT-Rとの「永遠の別れ」ではないという趣旨を示していますが、次世代GT-Rの発売時期や正式な車名、パワートレインなどは現時点で正式発表されていません。ハイブリッドやEVなどさまざまな予想がありますが、公式発表と予想は分けて確認する必要があります。

ソロ(そろ)/新車・カーライフ愛好家

日産GT-R生産終了にファンは何を思う?惜しむ声とR35への評価

生産を終えたR35型GT-Rを思わせるスポーツカーが静かな工場を後にする場面

日産GT-R(R35)は2025年8月26日に生産を終了しました。18年間進化を続けた名車だけに、ファンから惜しまれる一方、その長寿命と性能には改めて高い評価が集まっています。

「日産の経営が厳しいからGT-Rまで消えたのでは?」と感じた人もいるかもしれません。

しかし今回の生産終了は、単純な経営判断だけで説明できるものではありません。法規への対応や部品調達の難しさなど、2007年設計のR35をこの先も作り続けること自体が難しくなっていたことが大きな背景にあります。

そして忘れてはいけないのが、GT-Rにとって生産終了は今回が初めてではないことです。

GT-Rは過去にも姿を消し、そのたびに復活してきました。だからこそ今回の「終了」は、ファンにとって寂しさと同時に「次もあるのではないか」という期待を抱かせる出来事でもあります。

日産GT-R生産終了でファンが惜しむ理由とは?

日産GT-RのR35型は、2007年に登場し、2025年8月26日に最後の1台がラインオフしました。

実に18年間、一度もフルモデルチェンジせずに販売されたことになります。

一般的な乗用車では数年ごとにフルモデルチェンジするケースが多いため、18年間という期間はかなり異例です。

もちろん、18年間まったく同じクルマだったわけではありません。

R35は年次改良を積み重ねながら、エンジン性能や足回り、乗り心地、空力性能などを継続的に進化させてきました。

最終期のモデルでは、V6ツインターボエンジンから最高出力570PS、最大トルク637N・mを発生。登場から長い年月が経っても、一線級の高性能スポーツカーとして存在感を保ち続けました。

ファンや関係者から惜しまれる理由は、この「18年間」という数字だけではありません。

GT-Rは日本を代表する高性能車の一台として、単なる商品以上の存在になっていたからです。

日産の公式CMを振り返っても、その象徴性はよく分かります。

2019年の企業CM「日産DNA」篇ではGT-R Premium editionが使用され、2023年12月26日から放映された「技術の日産90周年」篇には、スカイラインGT-R BNR32とGT-R R35がともに登場しました。

このCMには、初代スカイラインGT-RにつながるKPGC10型をはじめ、日産の歴代車が多数登場しています。その中にR35もしっかり組み込まれていました。

つまりR35は、単に速いクルマではなく、日産が自社の技術史を語るときに欠かせない存在になっていたと考えられます。

車好きとしては、ここが生産終了をより寂しく感じさせるポイントです。

販売台数だけでは測れない「ブランドの顔」がなくなる。その喪失感こそ、GT-Rファンが感じる大きな惜しさではないでしょうか。


R35型GT-Rはなぜ2025年8月26日に生産終了した?

R35の生産終了については、「日産の経営難が原因」と受け取られがちです。

しかし、参考記事でモータージャーナリストの諸星陽一氏が指摘しているのは、主に法規制への対応と電子部品の調達難です。

特に大きいと考えられているのが、安全装備を含む新しい法規への対応です。

2025年12月からは、継続生産車を含めて衝突被害軽減ブレーキへの対応が求められるため、2007年を基本設計とするR35では追加の開発負担が大きくなります。

新しい装備を付ければそれで終わり、というほどスポーツカーは単純ではありません。

センサーや制御装置を追加すれば、重量や電装系、バンパー形状、冷却、車両制御などにも影響します。

特にGT-Rは「速ければ何でもいい」というクルマではなく、走行性能全体のバランスが商品価値そのものです。

そこへ新しい安全基準や騒音規制、排出ガス規制などを一つずつ適合させ続けるには、どうしてもコストがかかります。

さらに18年間生産したことで、一部電子部品の確保も難しくなりました。

クルマの部品は「昔のものをずっと同じ会社が作り続けてくれる」とは限りません。

半導体や電子制御部品が世代交代すれば、それに合わせて車両側の設計変更や検証が必要になることもあります。

R35は改良を重ねてきたとはいえ、基本となるプラットフォームは2007年登場時から続くものです。

長く作り続けたからこそ愛された一方で、長く作り続けたこと自体が、最後には生産継続を難しくする要因になったとも言えます。


日産の経営難がGT-R生産終了の直接原因ではない

ここは検索する人が特に気になる部分でしょう。

日産GT-Rが生産終了したからといって、「日産に余裕がなくなってGT-Rを切った」と単純に考えるのは正確ではありません。

日産自身は、R35生産終了の理由として経営難を挙げていません。

参考情報でも、法規対応や部品調達の難しさなどが主な理由として紹介されています。

同じように法規への対応が難しくなったスポーツカーはGT-Rだけではありません。

トヨタ「スープラ」も生産終了が決まっており、従来型の高性能スポーツカーを長期間販売し続けることが難しくなっているのは、業界全体に共通する課題です。

ただし、「生産終了の直接原因ではない」ことと、「日産の経営状態が今後のGT-Rに無関係」という話は別です。

次世代GT-Rをゼロから開発するとなれば、多額の研究開発費が必要になります。

エンジン車として継続するのか、ハイブリッドにするのか、プラグインハイブリッドにするのか、それともEVにするのか。

どの方式を採用しても、新世代の安全基準や環境規制を満たしながら「GT-Rと呼ぶにふさわしい性能」を実現しなければなりません。

そのため、R35の終了と経営状態を直接結び付けるべきではありませんが、4度目の復活には日産の経営基盤が重要になるという見方は現実的でしょう。


ファンが評価するR35のすごさは「18年間古くならなかったこと」

R35への評価を考えるうえで、個人的に最もすごいと思うのは最高出力570PSという数字だけではありません。

2007年に登場した設計を、2025年まで商品として成立させ続けたことです。

デビュー当時の廉価グレードは777万円でしたが、最終期には1,444万円まで上昇しました。

18年間で1.8倍以上です。

単純に見ると「ずいぶん高くなった」と感じます。

しかし、その間には性能向上だけでなく、環境規制や騒音規制、安全基準への対応、原材料や部品コストの変化などが積み重なっています。

R35は初期型のまま価格だけが上がったのではなく、毎年のように改良を繰り返してきました。

ここにR35独特の面白さがあります。

普通なら「そろそろ新型にしよう」となるところを、日産は同じR35を磨き続けました。

ある意味では刀を毎年研ぎ直すようなクルマです。

外観の基本シルエットを大きく変えなくても、年式によって乗り味や性能が違う。その積み重ねが、R35を単なる長寿モデルではなく、一つの完成されたブランドのような存在にしたのだと思います。

私はコスパを重視して車を見ることが多いのですが、GT-Rについては一般的な「安い・高い」だけでは評価しにくいと感じます。

1,000万円を超えるクルマなので、もちろん誰にでも買える価格ではありません。

それでも世界レベルの性能を持つスポーツカーとして評価され続けたことを考えると、R35は日産が技術を示すためのショーケースとして大きな役割を果たしてきました。

だから生産終了を惜しむ声は、「自分が買う予定だったのに残念」という人だけから出るものではないでしょう。

買えるかどうかとは別に、「こういうクルマを日本メーカーが作っていることがうれしい」と感じさせる存在だった点が、GT-Rの特殊なところです。


GT-Rは過去にも生産終了と復活を繰り返してきた

今回のR35終了を「GT-Rという名前の完全な終わり」と決めつける必要はありません。

なぜならGT-Rは、これまでも何度も姿を消しているからです。

GT-Rの大きな歴史を整理すると、次のようになります。

  • 1969~1973年:スカイラインGT-R(ハコスカ、ケンメリ)
  • 1989~2002年:スカイラインGT-R(R32、R33、R34)
  • 2007~2025年:GT-R(R35)

初代GT-Rは1969年、3代目スカイライン、いわゆる「ハコスカ」に設定されました。

搭載されたのはS20型2.0リッターDOHC直列6気筒自然吸気エンジンです。

このエンジンはプリンス時代のレーシングエンジンをベースとしており、当時としては非常に高度だった1気筒4バルブを採用。最高出力は160馬力(グロス)でした。

その後GT-Rは1973年に一度姿を消し、1989年にR32型スカイラインGT-Rとして復活します。

R32からR33、R34へと続いた第二世代も2002年に終了しました。

そして約5年後の2007年、今度は「スカイライン」の名称を外し、独立したGT-RとしてR35が登場しました。

今回がGT-Rという名前にとって3回目の生産終了になります。

裏返せば、すでにGT-Rは3度復活してきた名前でもあります。

一度終了したからといって、その歴史が終わるとは限らない。この過去を知っているファンほど、R35終了を寂しく思いながらも、次世代への期待を捨てきれないのではないでしょうか。


次世代GT-Rは復活する?ファンが期待できる理由

R35生産終了時、日産のイヴァン・エスピノーサ社長は、GT-Rについてこれが「永遠の別れ」ではないという趣旨の発言をしています。

これは次期GT-Rの発売時期や仕様を正式発表したものではありません。

現時点で、いわゆる「R36」の市販時期、価格、パワートレインなどは日産から正式発表されていません。

そのため、「次はEVで決定」「もう開発車が完成している」といった情報まで断定するのは避けるべきでしょう。

ただ、日産がGT-Rの名前そのものを過去のものとして扱っているわけではないことは見えてきます。

2023年の「技術の日産90周年」篇でも、R35やBNR32とともに、JAPAN MOBILITY SHOW 2023で公開されたコンセプトカー「NISSAN HYPER FORCE」が登場しました。

HYPER FORCEがそのまま次期GT-Rになると公式に決まったわけではありません。

それでも日産が「技術」「高性能」「未来」を表現する場面で、GT-Rの歴史と未来的な高性能コンセプトカーを同じ文脈で見せている点は興味深いところです。

筆者としては、次世代GT-Rで最も重要なのは、エンジンかEVかという二択ではないと考えています。

ファンが求めているのは、動力源そのものよりも「GT-Rを名乗るだけの説得力」ではないでしょうか。

歴代GT-Rは、それぞれの時代の技術を使って高性能を追求してきました。

1969年ならS20型エンジン、1989年ならR32の技術、2007年ならR35のV6ツインターボと4WDシステムです。

そう考えると、次世代GT-Rも昔の方式をそのまま再現する必要はありません。

むしろ2020年代後半、あるいはその先の時代に日産が持つ技術を最大限に投入し、「これが今の日産の答えだ」と言えるクルマにできるかどうかが重要だと思います。


R35生産終了後、中古GT-Rはどう評価される?

新車生産が終わったことで、これからR35を手に入れる場合は中古車が中心になります。

参考情報によると、2025年10月3日時点の中古車相場は、2007~2009年式で約700万~900万円、2015年式で約900万~1,700万円、2020年式以降では約1,400万~2,000万円以上とされていました。

NISMOを含めると、約700万~5,000万円という非常に幅広い価格帯です。

ただし中古車価格は、年式だけでは判断できません。

GT-Rのような高性能車では、走行距離、修復歴、整備状況、改造歴、グレードなどによって状態も価格も大きく変わります。

また、生産終了によって希少性への注目が高まれば、価格が上昇する車両が出てくる可能性もあります。

だからといって「今買えば必ず値上がりする」と考えるのは危険です。

中古車相場は需要と供給によって変動しますし、高性能車は維持費や整備費も一般的な乗用車とは違います。

R35を中古で選ぶなら、「将来高く売れるか」だけではなく、自分がそのクルマを所有して楽しみたいかという視点のほうが大切でしょう。

個人的には、生産終了後のR35を見るときこそ「最も新しい年式が一番偉い」と考えないほうが面白いと思います。

18年間にわたり改良されたクルマなので、初期型には初期型の魅力があり、中期型、後期型にもそれぞれ個性があります。

R35全体を一括りにするのではなく、どの時代のGT-Rが自分に合うのかを見ることが、中古車選びではますます重要になりそうです。


日産GT-R生産終了をどう見る?筆者の考察

今回の生産終了を見て、私は「R35が負けて終わった」のではなく、18年間戦い続けて、ついに現在の法規や部品環境に基本設計が追いつけなくなったという捉え方が最もしっくりきます。

2007年に登場したクルマが2025年まで現役だった事実そのものが、R35への最大級の評価ではないでしょうか。

もちろんフルモデルチェンジをしなかったことには、さまざまな事情があったはずです。

しかし結果としてR35は、毎年少しずつ磨かれながら18年間生き続けるという、現代では珍しいスポーツカーになりました。

そしてGT-Rの価値は、販売台数だけで判断すると見誤ると思います。

軽自動車やミニバンのように、多くの人の日常生活を支えるクルマではありません。

それでも「日産にはGT-Rがある」という事実は、他の日産車を見るときのブランドイメージにも影響してきました。

実際、日産自身も企業CMの中でGT-Rを「技術の日産」を象徴する歴代車の一台として扱ってきました。

ここから考えると、次世代GT-Rの役割は単にR35の後継車を作ることではないでしょう。

今の日産が持つ技術力を世界に分かりやすく示す「旗」のようなクルマを再び作れるかがポイントだと考えます。

一方で、私は復活を急ぎすぎてほしくないとも思います。

ファンの期待に応えるためだけに中途半端なモデルを出してしまえば、GT-Rという名前そのものの価値を薄める恐れがあります。

GT-Rは過去にも長い空白期間を経験しています。

1973年から1989年まで、そして2002年から2007年まで。その空白を経てもGT-Rの名前は復活しました。

だったら今回も、「すぐ出すこと」より「GT-Rとして納得できるクルマを出すこと」を優先してほしいところです。

エンジンでもハイブリッドでもEVでも構いません。

乗った人が「これならGT-Rと呼べる」と感じられる性能と技術的な意味を持っているか。それこそが4度目の復活で最も大切な条件だと思います。


まとめ

日産GT-R(R35)は、2007年の登場から18年を経た2025年8月26日に生産を終了しました。

主な背景には、衝突被害軽減ブレーキを含む新たな法規への対応や、一部電子部品の調達難などがあり、単純に日産の経営難だけを理由に生産終了したわけではありません。

R35は最終期に最高出力570PS、最大トルク637N・mを発揮しながら、フルモデルチェンジなしで18年間進化を続けました。

ファンから惜しまれる最大の理由は、その性能だけでなく、GT-Rが長年にわたって「技術の日産」を象徴する存在だったからでしょう。

そしてGT-Rは、これまでにも1973年、2002年と生産を終えながら、その後復活しています。

日産のイヴァン・エスピノーサ社長も、R35終了がGT-Rとの永遠の別れではないという趣旨の考えを示しています。

次世代モデルの時期やパワートレインはまだ正式発表されていません。

だからこそ今は、R35の18年間を惜しみながら評価すると同時に、次の日産がどんな形で「GT-R」を復活させるのかを見守る時期なのでしょう。


よくある質問

日産GT-Rはいつ生産終了した?

R35型の日産GT-Rは、2025年8月26日に最後の1台がラインオフして生産終了となりました。2007年の発売から約18年間販売された長寿モデルです。

GT-Rの生産終了は日産の経営難が原因?

日産は経営難を直接の理由として挙げていません。法規への対応や一部電子部品の調達難などが大きな要因とされています。ただし、次世代GT-Rを新規開発するうえでは日産の経営状態も重要になると考えられます。

次のGT-R「R36」は発売される?

次世代GT-Rの正式な車名、発売時期、価格、パワートレインは現時点で公表されていません。一方、イヴァン・エスピノーサ社長はGT-Rとの永遠の別れではないという趣旨の発言をしており、将来的な復活への期待は残されています。

ソロ(そろ)/新車・カーライフ愛好家

R32から18年後のGT-Rを妄想!生産終了を機に進化の可能性を考える

R32型GT-RとR35型GT-Rの進化を時間軸で対比するスポーツカーのイメージ

R35型日産GT-Rが18年の歴史に幕を下ろした今、もしR32型GT-Rも18年間進化を続けていたら、どこまで完成度を高めていたのでしょうか。

1989年登場のR32はわずか約5年間で約4万4000台を販売した名車です。R35が18年間で約4万8000台だったことを考えると、R32が長期熟成される世界を想像するだけでも、GT-Rというクルマの進化の本質が見えてきます。

日産GT-R生産終了で、なぜR32の「18年後」が話題になるのか?

結論からいえば、R35型GT-Rが2007年から2025年まで18年間も同じ型式を熟成させ続けたからこそ、R32にも同じ時間が与えられていたらどうなったのか、という興味が生まれます。

R35型GT-Rは2007年12月に登場しました。初期型は3.8リッターV6ツインターボのVR38DETTを搭載し、最高出力480PS、価格は777万円から834万7500円でした。

そして2025年8月26日、栃木工場から最終生産車がラインオフ。最後の1台は右ハンドルの「プレミアムエディションT-spec」で、ボディーカラーはミッドナイトパープル、内装はT-spec専用のモスグリーンだったとされています。

2007年から数えるとモデルライフは約18年。世界で販売された台数は約4万8000台とされ、最終型の2025MYではプレミアムエディションT-specの価格が2035万円、最高出力は570PSに達しました。

さらにGT-R NISMOでは最高出力600PSまで高められています。2013年に発表されたNISMOはニュルブルクリンク北コースで7分8秒679を記録するなど、R35は同じ基本設計を磨き続けることで性能を高めていきました。

この「18年間の熟成」をR32に当てはめたのが今回のテーマです。

R32型スカイラインGT-Rは1989年から1994年までの約5年間に約4万4000台を販売しました。R35の約4万8000台と比べても、数字だけなら驚くほど近い規模です。

しかもR32はR35のような世界戦略車ではなく、販売の中心は日本でした。当時のバブル景気や高性能車人気という追い風があったとはいえ、5年間でこの台数はかなり大きな支持だったことが分かります。

私はここが面白いポイントだと思います。

R35は「長期間売りながら進化させたGT-R」、R32は「短期間で爆発的な支持を得たGT-R」と見ることができます。同じくらいの販売規模に到達した2台なのに、そこまでの時間の使い方はまったく違ったのです。


R32 GT-Rが18年間販売されていたら、どこまで進化した?

もちろん実際には存在しないクルマなので、ここからは事実を土台にした想像になります。

ただし、R32の5年間に実際に行われた改良を見ると、18年間の方向性をある程度想像することはできます。

R32 GT-Rには標準車だけでなく、レース参戦を意識した「NISMO」や、性能を高めた「Vスペック」などが設定されました。

つまり日産は当時からGT-Rを一度完成させて終わりにするのではなく、モータースポーツや実走から得た課題を反映しながら改善していました。

もしR35のように毎年のような年次改良が続いていたなら、大きく進化した可能性があるのは次の部分でしょう。

  • ボディー剛性と足まわりの熟成
  • ブレーキ性能と冷却性能の向上
  • 高速域での空力安定性
  • アンダーステアの軽減
  • 4WD制御の高度化
  • エンジンのレスポンスや耐久性
  • 日常走行での扱いやすさ

特に大きいのはボディーと足まわりです。

R35では基本骨格を長期間使いながら、製造現場の工夫まで含めて完成度が高められていきました。ラインオフ時には、設計時に想定された製造公差を生産現場の努力で詰めた結果、剛性が約8%向上したというエピソードまで紹介されています。

R32にも18年という時間が与えられていたなら、単純な最高出力競争だけではなく、「同じ速度でも安心して踏める」「荒れた路面でも姿勢が乱れにくい」といった、数字に表れにくい性能が相当磨かれていたはずです。

一方で、エンジン出力については単純に「何百馬力まで上がった」とは考えにくい部分があります。

当時の日本には280PSの自主規制があり、カタログ上の最高出力には制約がありました。さらにR32はGT-R専用車ではなく、あくまでスカイラインをベースとしたモデルです。

R35のように最初からGT-R専用の車体や電子プラットフォームを前提に設計されたわけではありません。

そのため18年間使い続けるなら、どこかでボディー、電子制御、安全装備などの限界が出た可能性は高いでしょう。

私は、もし本当にR32が18年間続いていたとしても、「R32の見た目のまま18年」というより、外観の基本イメージを残しながら中身が大幅に刷新される方向だったのではないかと考えます。


実はR32の進化形はR33、R34としてすでに存在していた

ここで忘れてはいけないのが、R32の物語は1994年に完全に終わったわけではないことです。

スカイラインGT-Rとして見ると、その後にR33、R34が続いています。

つまり、R32を18年間そのまま改良する代わりに、当時の日産はベースとなるスカイライン自体をモデルチェンジして進化させたとも考えられます。

R32にはフロント側の重量感や高速域の空力、アンダーステア傾向など、走りを突き詰めるほど見えてくる課題がありました。

それらはR33、さらにR34へ進む過程で改善されました。

R33ではホイールベースが拡大され、高速域の安定性を重視する方向へ進化。R34では再びボディーサイズや運動性能のバランスを見直し、第二世代GT-Rの完成形と呼ばれるほど評価される存在になりました。

つまり「R32を18年間改良していたらどうなったか?」という問いに対して、かなり現実的な答えは、

R32の弱点を潰しながら進化した結果がR33やR34だった

とも言えるのです。

これはR35との大きな違いでしょう。

R35はGT-R専用モデルとして独立していたため、基本プラットフォームを維持しながら年次改良を続ける方法が取れました。

一方、R32からR34までのGT-Rはスカイラインというベース車が存在したため、ベースモデルのフルモデルチェンジに合わせてGT-Rも大きく姿を変える必要がありました。

個人的には、ここを単純に「R32の寿命が短かった」と見るのは少し違うと思っています。

R32単体では約5年でも、思想やメカニズムはR33、R34へ受け継がれました。そう考えると、第二世代GT-R全体が約11年間を使って熟成されたひとつの大きなプロジェクトだったとも解釈できます。


R32が本当に18年続いたなら「速さ」より完成度が伸びた可能性

では、それでもR32という型式を18年間使い続けた世界を想像するとどうなるでしょうか。

私は、後半になるほど「最高出力」ではなく「速さを使い切るための完成度」が重視されたと考えます。

これはR35の進化を見ると分かりやすいです。

R35開発時には当時の開発責任者、水野和敏氏によって「重さを速さに変える」「300km/h領域でも助手席と会話が楽しめる」「ノルドシュライフェ市販車世界最速」といった非常に高い目標が掲げられていました。

実際、R35はフロントエンジンの2+2シーターというGT的なパッケージを維持しながら、トランスアクスル方式の4WDなど独自のメカニズムを採用しました。

空力ではCd値0.27とマイナスリフトを両立し、登場時にはニュルブルクリンクで7分38秒台、その後7分29秒台というタイムが発表され、世界的にも大きな話題になりました。

R32が18年間続いた場合も、最初の数年はパワーアップが注目されたでしょう。

しかし、年数が経つにつれて重要になるのは、ブレーキ、タイヤ、空力、電子制御、ボディー剛性、冷却性能といった「速さを成立させる周辺部分」だったはずです。

たとえば280PSのままでも、ブレーキ性能が上がり、トルク配分制御が細かくなり、ボディーが強くなり、空力が整えば、サーキットでは初期型よりはるかに速く走れます。

クルマは馬力だけで速くなるわけではありません。

これは新車選びでも同じで、スペック表の数字だけを見ると見落としがちですが、実際の満足度は足まわりや制御、乗り心地、ブレーキの扱いやすさなどの総合力で決まります。

もし18年目のR32が存在したなら、見た目は角張った往年のGT-Rでも、走りは初期型とは別物というクルマになっていたのではないでしょうか。


R35が18年間生産できた理由から見えるR32との決定的な違い

R32の18年後を考えるうえで、R35がなぜ18年間も生き残れたのかを見ることも重要です。

R35は単に人気があったから残ったわけではありません。

日産栃木工場では、「フーガ」などFR系モデルを生産するラインにGT-Rを混流させる方法が採られました。

さらにGT-R専用工程の多くは熟練工の手作業に支えられていました。

VR38DETTエンジンは横浜工場で「匠」と呼ばれる熟練者によって組み立てられ、歴代で9人、最終期には4人が担当していたとされています。

栃木工場でもリアアクスル周辺をわずか2人ほどで組み立ててアライメントを調整し、トランスアクスルユニットを数人がかりで車体へ組み付けるなど、人の技術に依存する工程が存在しました。

こうした作り方が、高性能車でありながら初期価格777万円という設定につながったとされています。

R32にも熟練工の技術は当然投入されていましたが、18年間を前提にした専用車として設計されたわけではありません。

さらに時代が進めば、衝突安全や排出ガス、先進運転支援システム、サイバーセキュリティーなど、性能とは別の領域で対応すべきものが増えていきます。

実際、R35が生産終了した背景については、古い電子プラットフォームではADASやサイバーセキュリティーなど現代の要求への対応が難しくなったことが挙げられています。

2024MYでは日本仕様の排気音量低減への対応に大きな開発投資が行われたとの情報もあり、古い設計を維持するコストは年々重くなっていました。

この点をR32に置き換えれば、1989年の電子アーキテクチャーを2000年代半ばまで引っ張るのはさらに困難だったでしょう。

つまり、R32が18年間続くためには、途中で「見えない部分」をほぼ作り直す必要があったはずです。


R32から18年後のGT-Rを妄想すると、どんな姿になったのか?

では1989年から18年後、つまり2007年前後までR32 GT-Rが続いていたと仮定してみます。

偶然にも2007年はR35が登場した年です。

個人的には、18年目のR32は次のようなクルマになっていたのではないかと想像します。

まずデザインです。

R32最大の魅力である直線基調のボディーや丸型4灯テールランプは、ブランドを象徴する部分として残った可能性があります。

ただし高速性能を高めるため、前後バンパーや床下、リアスポイラーなどはかなり空力重視になっていたでしょう。

次に走行性能です。

第二世代GT-Rが採用した電子制御4WD「ATTESA E-TS」の思想はさらに進化し、前後だけでなく車両姿勢全体を細かく制御する方向に進んだと考えられます。

ブレーキもR32初期型の弱点を考えれば、大径化や冷却性向上は避けられません。

そして最大の問題がエンジンです。

RB26DETTを18年間使い続けたと考えるのはロマンがありますが、環境規制や燃費、排ガス、安全性まで考慮すれば、どこかで新世代エンジンへ切り替わった可能性が高いでしょう。

仮にRB26の名称や基本思想を残すとしても、中身は大きく変わったはずです。

さらに2000年代に入ればDCTのような高速変速機や高度な電子制御も無視できません。

そう考えると18年目のR32は、「昔ながらのR32を改良したクルマ」というより、外観と思想にR32らしさを残した別世代のGT-Rになっていたでしょう。

そして興味深いのは、それこそが実際のR35にかなり近いという点です。


R32の妄想から見えてくる次期GT-Rの進化

R32の18年後を考えることは、単なる懐古趣味ではありません。

むしろ次世代GT-Rを考えるヒントになります。

R35の最終生産を迎えた2025年には、日産側から次世代GT-Rに前向きな発言が相次ぎました。

ラインオフ式ではイヴァン・エスピノーサ社長からGT-Rの次章を意識したメッセージが示され、長年GT-Rのチーフプロダクトスペシャリストを務めた田村宏志氏も、具体的な方式こそ明かしていないものの、次世代について検討していることを示しています。

R35開発初期から関わった松本光貴氏も、次の世代のメンバーが新しいGT-Rを見せてくれるだろうという趣旨のメッセージを残しています。

一方、次世代GT-Rが登場するとすれば、R32やR35の技術をそのまま延長するだけでは難しいでしょう。

栃木工場ではフェアレディZやスカイラインに加え、アリアや新型リーフといった電動車も生産されています。

そのため、将来のGT-RがBEVになるのか、ハイブリッドを含む別のxEVになるのかは確定していませんが、何らかの電動化技術が重要になる可能性は高いと考えられます。

私はここで、次期GT-Rに必要なのは「R32の再現」ではないと思っています。

R32が評価されたのは角張ったデザインだからだけではなく、当時の技術を使って世界に挑戦できる高性能を比較的現実的な価格で提供したからです。

R35も同じです。

ポルシェや欧州スーパーカーと性能を競いながら、発売当初777万円という価格で登場したこと自体が大きなインパクトでした。

ならば次のGT-Rも、昔のエンジンやデザインを無理に再現するより、「その時代の日産が使える技術で、従来の常識を超える性能を現実的な形で出す」ことこそ、GT-Rらしさなのではないでしょうか。

これはコスパを重視してクルマを見る立場からも非常に重要です。

2000万円級となった最終期R35を単純に安いとは言えません。それでも同等の性能を持つ欧州製高性能車と比べることで、GT-R独自の価値が見えてきました。

次世代GT-Rでも、単に最高出力1000PSといった派手な数字を競うのではなく、「この技術と性能をこの価格で出せるのか」と驚かせる存在になってほしいところです。


私見:R32が18年続かなかったからこそGT-Rは進化できた

R32から18年後のGT-Rを想像すると夢は広がります。

ただ、私は最終的に「R32が18年間そのまま続かなかったことも、結果として正しかったのではないか」と感じます。

R32にはR32の時代があり、R33にはR33の役割があり、R34では第二世代GT-Rとしての完成度がさらに高まりました。

そして一度GT-Rの歴史を区切ったあと、2007年にはスカイラインから独立したR35というまったく新しいGT-Rが登場しました。

もしR32という型式を守ることを最優先していたら、これほど大胆な変化は難しかったかもしれません。

クルマ好きとしては「ずっとR32のままだったら」という想像にロマンを感じます。

しかし商品として考えれば、古い設計を長期間維持するほど安全規制、環境規制、電子制御、製造コストなどの制約は大きくなります。R35ですら18年目にはその壁に直面しました。

だからこそ、GT-Rにとって大事なのは型式を守ることではなく、その時代におけるGT-Rの役割を守ることなのだと思います。

R32が登場した1989年とR35が登場した2007年では、クルマを取り巻く環境は大きく変化しました。

それでも両車が強烈な印象を残したのは、「日産が本気で世界に挑戦する高性能車」という軸が共通していたからでしょう。

次のGT-Rが電動車になったとしても、その軸さえ失わなければGT-Rらしさは残せるはずです。

むしろR32が18年進化していた世界を妄想してみると、最終的には「変わらないこと」よりも「時代に合わせて大胆に変わること」のほうがGT-Rらしい、という答えにたどり着きます。


まとめ

R35型日産GT-Rは2007年に登場し、2025年8月26日に最終生産車がラインオフするまで約18年間生産されました。世界販売は約4万8000台とされ、初期480PSから最終期570PS、NISMOでは600PSへと進化しています。

一方のR32 GT-Rは1989年から1994年まで約5年間で約4万4000台を販売しました。もしR35と同じ18年間が与えられていれば、ボディー剛性、空力、ブレーキ、電子制御などは大きく進化していたでしょう。

ただし現実には、その役割をR33、R34が引き継ぎました。

つまりR32の「18年後」を考えると、単一モデルを守るよりも、世代ごとに課題を解決していくことこそGT-Rの進化だったと見えてきます。

R35の生産終了は寂しいニュースですが、GT-Rという名前まで終わったと決まったわけではありません。

個人的には次世代GT-Rにも、R32やR35の形をそのまま追うのではなく、「その時代の日産だから作れる驚き」を見せてほしいと思います。それが結果として、未来から振り返ったときに新たなGT-R伝説になるのではないでしょうか。


よくある質問

R32 GT-Rは何年間生産された?

R32型スカイラインGT-Rは1989年に登場し、1994年まで約5年間販売されました。販売台数は約4万4000台とされています。

R35 GT-Rは何年間生産された?

R35型日産GT-Rは2007年12月に発売され、2025年8月26日に最終生産車がラインオフしました。約18年間にわたる長寿モデルです。

R32が18年間続いていたらR35のようになった?

完全に同じにはならなかったと考えられます。R32はスカイラインをベースにしたモデルで、R35はGT-R専用車だからです。ただし、空力、ブレーキ、ボディー剛性、4WD制御などを18年間磨いた結果、性能面ではR35につながるような大幅な進化を遂げていた可能性があります。

日産GT-R R35最終仕様とは?2025年モデルの性能とNISMOを整理

日産GT-R R35最終仕様の2025年モデルとNISMOをイメージした高性能スポーツカー

日産GT-R R35の最終仕様となった2025年モデルは、570PSの標準系に加え、600PSを誇るNISMOまで用意され、18年間の進化を凝縮した集大成です。

2025年8月26日には最後の1台が栃木工場でラインオフし、2007年から続いたR35型GT-Rは約4万8000台を生産して、その歴史に幕を下ろしました。

日産GT-R R35最終仕様とは?2025年モデルで何が変わった?

日産GT-RのR35型における実質的な最終仕様となったのが、2024年3月14日に発表された2025年モデルです。

発売は2024年6月が予定され、Pure editionからPremium edition T-spec、Track edition engineered by NISMO、そしてGT-R NISMOまで幅広い仕様が設定されました。

R35は2007年に誕生して以来、一度もフルモデルチェンジを行わず、モデルイヤーごとの改良を積み重ねて性能を高めてきた珍しいスポーツカーです。

2025年モデルも単に最後だから名前を変えただけではありません。とくにT-spec系を中心に、エンジン内部の精度を高める改良が行われています。

「Premium edition T-spec」と「Track edition engineered by NISMO T-spec」では、これまでNISMO Special editionに採用されていた高精度重量バランスエンジン部品を採用しました。

具体的には、ピストンリング、コンロッド、クランクシャフトなどの重量バランスを高精度にそろえることで、エンジンの回転フィールやレスポンスを磨き上げています。

さらに、この2モデルには赤文字で「匠」の名を刻んだアルミ製ネームプレートと、ゴールドのモデルナンバープレートをエンジンルーム内に装備しました。

Premium editionには、青を基調とした専用内装色「ブルーヘブン」も新設定されています。

つまりR35最終仕様は、大幅なパワーアップよりも「長年熟成してきた機械を、最後にもう一段丁寧に仕上げる」方向の進化だったといえます。

個人的には、ここがR35らしい部分だと感じます。数字だけを派手に上げるのではなく、18年間積み重ねたノウハウを使って完成度を詰めたことに、最終モデルらしい意味があります。


2025年の日産GT-R最大出力は570PS、NISMOは600PS

2025年モデルの日産GT-Rで気になるのが、「最終型はいったい何馬力だったのか」という点でしょう。

標準系GT-Rが搭載するのは、R35を象徴するVR38DETT型3.8リッターV型6気筒ツインターボエンジンです。

主要な性能は次の通りです。

モデル 最高出力 最大トルク 駆動方式
GT-R 標準系 570PS/6,800rpm 637N・m/3,300rpm 4WD
GT-R NISMO 600PS/6,800rpm 652N・m/3,600rpm 4WD

標準系の最高出力は419kW(570PS)、最大トルクは637N・m。NISMOでは441kW(600PS)、最大トルク652N・mまで高められています。

R35が登場した当初の最高出力は480PSでした。それが継続的な改良によって2017年モデル以降は570PSとなり、NISMOでは600PSに到達しています。

単純計算でも、標準モデルはデビュー時から90PSも出力を上げたことになります。

ただし、R35の価値は「何馬力あるか」だけでは説明できません。

駆動系にはATTESA E-TS全輪駆動システムを採用し、6速デュアルクラッチトランスミッションのGR6型と組み合わせています。

高出力エンジンの力を4輪へ適切に振り分けることで、晴れたサーキットだけでなく、雨や雪、市街地など幅広い環境で性能を引き出せるように設計されました。

R35が登場した際に掲げられたのは、「誰でも、どこでも、どんな時でも最高のスーパーカーライフを楽しめる」という考え方でした。

猛烈に速いだけのクルマではなく、ドライバーの腕や天候だけに性能を左右されにくくする。この思想こそ、GT-Rが他のスーパーカーと少し違う立ち位置を築いた理由だと考えます。


日産GT-R 2025年モデルの価格と主要グレードを整理

R35最終期の2025年モデルは、性能だけでなく価格も大きな注目点でした。

2007年のデビュー当初、廉価グレードは777万円でしたが、最終期にはPure editionでも1,444万3,000円となっています。

2025年モデル発表時のメーカー希望小売価格は次のように設定されていました。

  • GT-R Pure edition:14,443,000円
  • GT-R Premium edition:15,587,000円
  • GT-R Black edition:16,115,000円
  • GT-R Track edition engineered by NISMO:18,535,000円
  • GT-R Premium edition T-spec:20,350,000円
  • GT-R Track edition engineered by NISMO T-spec:22,891,000円
  • GT-R NISMO:30,085,000円
  • GT-R NISMO Special edition:30,613,000円

標準系でも1,400万円台から、NISMO Special editionになると3,000万円を超えます。

価格だけを見ると「GT-Rもずいぶん高くなった」と感じますが、18年間で排ガス規制や騒音規制などへの対応を続け、走行性能も引き上げてきた背景があります。

全長は標準系で4,710mm、全幅1,895mm、全高1,370mm。ホイールベースは2,780mmです。

車両重量はグレードによって1,740~1,770kg程度で、軽量なスポーツカーというより、強力なエンジンと4WDシステムを使って圧倒的な速度域を成立させるタイプのクルマです。

燃費は標準系でWLTCモード7.8km/L。現代の実用車と比較すれば決して経済的とはいえません。

それでも、3.8リッターツインターボで570PSという性能を持つクルマとして考えれば、燃費だけを基準に評価するモデルではないでしょう。

私のようにコスパを重視して車を見る立場からすると、3,000万円級のNISMOを「お得な車」と表現するのは難しいです。

一方で、長期間大きな基本設計を維持しながら改良を続け、世界水準の性能を守り続けたという技術的な価値まで含めれば、単純に価格表だけでは測れないモデルでもあります。


日産GT-R NISMO Special edition 2025年モデルは何が特別?

R35最終仕様の頂点に位置するのが、日産GT-R NISMO Special edition 2025年モデルです。

GT-R NISMOは、日産のモータースポーツ活動で培った技術を市販車へ投入したワークスチューニングモデルで、最高出力600PS、最大トルク652N・mを発生します。

NISMOではGT3レースカー仕様のターボチャージャーを採用し、標準GT-Rよりレスポンスと出力を高めています。

また、単純にエンジン出力を上げるだけではありません。

カーボンセラミックブレーキやカーボン製ルーフ、カーボン製エンジンフード、カーボン製フロントフェンダーなどを採用し、「走る」「止まる」「曲がる」を総合的に高めています。

2024年モデルからはフロントとリアエンドのデザインを変更し、新型リアウイングを採用しました。

空気抵抗の増加を抑えつつダウンフォースを高め、冷却性能も確保するという、見た目だけではない機能優先の空力設計です。

さらにフロントメカニカルLSDを標準装備し、ATTESA E-TSの制御も変更。高速コーナリング時の旋回性能を高めています。

コックピットには、専用RECARO製カーボンバックバケットシートを採用しました。シートバックの剛性やウレタンパッドの硬度を最適化し、高い横Gがかかる状況でも身体を安定させやすくしています。

Special editionではさらに、高精度重量バランスエンジン部品や、クリヤー塗装のNISMO専用カーボン製エンジンフード、専用レイズ製アルミ鍛造ホイール、専用カラーのアルミ製ネームプレートなどを装備しています。

車両価格は30,613,000円でした。

この価格になると一般的な新車選びとは完全に別世界ですが、R35という18年続いたモデルの「最も研ぎ澄まされた仕様」と考えると、Special editionの位置付けは分かりやすいでしょう。


R35 GT-Rは18年間でどこまで進化した?

R35の面白さは、最終モデルだけを見るより、2007年からの変化を見ることでより分かりやすくなります。

初期型は最高出力480PSでしたが、その後の改良で570PSへ向上。2014年にはNISMOが設定され、600PSに到達しました。

さらに走行性能についても、ニュルブルクリンクなどで継続的にタイム短縮を重ねています。

2007年にはやや湿った路面で7分38秒を記録し、2008年にはチーフテストドライバーの鈴木利男氏が7分29秒を記録。2009年には7分26秒、2012年10月には7分18秒まで縮めています。

そして2013年11月、GT-R NISMOでミハエル・クルム氏が7分08秒679を記録しました。

国内の筑波サーキットでも、2019年12月に2020年モデルのGT-R NISMOが59.361秒を記録。2024年1月には松田次生氏のドライブによる2024年モデルで59.078秒へ更新しています。

こうした数字を見ると、R35は「18年間同じ車を売り続けた」のではなく、同じ基本骨格を使いながら別物に近いほど熟成させ続けた車だと分かります。

モデルチェンジのたびに商品を入れ替える一般的な国産車とは、開発思想そのものが違っていました。

さらに、VR38DETTエンジンは横浜工場の「匠」と呼ばれる熟練工によって組み立てられています。

R35全体で約4万8000台生産されたエンジンを手作業で組み立て、それぞれに担当した匠の名前を記したプレートを取り付けてきました。

大量生産車でありながら、エンジンには職人による組み立て工程が残されている。この部分も、R35を単なる高性能車とは違う存在にしていると感じます。


R35最後の1台はミッドナイトパープルのPremium edition T-spec

R35 GT-Rは2025年8月26日、栃木工場で最後の1台がラインオフし、18年間の生産を終えました。

2007年からの累計生産台数は約4万8000台です。

最後に完成した車両は、ボディカラーがミッドナイトパープルのPremium edition T-specでした。

この車両は日本のユーザーへ届けられる予定とされ、R35の歴史を締めくくる1台になりました。

Premium edition T-specは最高出力そのものは標準系と同じ570PSですが、先ほど触れた高精度重量バランス部品を採用しています。

最終生産車が600PSのNISMOではなく、Premium edition T-specだった点も興味深いところです。

R35の本質はサーキット専用の最速マシンではなく、「GT=グランドツアラー」と「R=レーシング」を両立させることでした。

そう考えると、高性能と日常性をバランスさせたT-specが最後の1台になったことには、R35らしさを感じます。

なお、R35生産終了の背景としては、長期間同じ基本設計を維持してきたことで今後の法規対応や部品調達が難しくなった点などが指摘されています。

2007年から18年間、排出ガスや騒音、安全などの規制に対応しながら性能を維持するには、開発コストも増えていきます。

最終期のPure editionが1,444万3,000円となり、デビュー時の777万円から大きく価格が上昇したことも、R35を継続していく難しさを象徴しています。


日産GT-R R35最終仕様をどう評価する?次世代への見通し

筆者としては、2025年モデルのR35を「最後だから特別装備を大量に盛った限定車」というより、18年間の改良で完成度を極限まで高めた最終熟成型と見るのが自然だと考えています。

最終モデルで標準車を700PSや800PSにするような派手な演出はありませんでした。

その代わり、T-specではエンジン内部部品の重量バランス精度を高め、NISMOでは空力、旋回性能、ブレーキ、シートまで含めて総合性能を磨いています。

この姿勢は、数字の大きさを競うより「570PSや600PSをどれだけ正確に路面へ伝えられるか」を重要視した結果ではないでしょうか。

R35が長く支持された理由も、最高速やゼロ発進加速だけでは説明できません。

4WDのATTESA E-TS、VR38DETT、デュアルクラッチトランスミッション、空力技術などを組み合わせ、ドライバーが極端な腕前を持っていなくても高性能を体感できる点に独自性がありました。

そして気になるのは次世代GT-Rです。

R35の生産終了時、日産CEOのイヴァン・エスピノーサ氏は、今回がGT-Rとの「永遠の別れ」ではないという趣旨を明確にしています。

一方で、正確な次世代モデルの計画は現時点で確定していないとも説明しており、「R36」という名称、発売時期、パワートレインなどは公式に確定した情報ではありません。

ハイブリッド、プラグインハイブリッド、EVなどさまざまな可能性が語られていますが、ここは推測と公式情報を分けて見る必要があります。

私が注目したいのは、次期GT-Rが「何で走るか」以上に、「誰でも高い性能を引き出せる」というR35の思想をどう引き継ぐかです。

仮に電動化されたとしても、単に最高出力だけが大きなEVになればGT-Rらしいとは限りません。

全天候での安定性、長距離を走れるGT性能、サーキットでの速さ、そしてドライバーとの一体感までそろって初めてGT-Rを名乗れる。日産自身がGT-Rという名前には高い期待が寄せられていると認識している点からも、次世代車には相当高いハードルが設定されていると考えられます。


まとめ:R35最終仕様は18年間の進化を凝縮したGT-Rだった

日産GT-R R35の最終仕様となった2025年モデルは、標準系で570PS、NISMOで600PSを発揮する3.8リッターV6ツインターボを搭載しました。

Premium edition T-specなどには高精度重量バランスエンジン部品が採用され、NISMO Special editionではカーボンパーツ、専用空力、カーボンセラミックブレーキなどを組み合わせ、R35の性能を徹底的に磨き上げています。

2007年に480PSで登場したR35は、18年間にわたって改良を続け、約4万8000台を生産。2025年8月26日、ミッドナイトパープルのPremium edition T-specを最後に生産を終了しました。

最終モデルの魅力は、単純な最高出力だけではありません。長期間積み重ねてきたエンジン、4WD、空力、シャシー制御の熟成こそが、R35最終仕様を見るうえで最も重要なポイントだと筆者は考えます。


よくある質問

日産GT-R R35の最終モデルは何年式ですか?

R35型GT-Rの最終仕様は2025年モデルです。2024年3月14日に発表され、R35自体は2025年8月26日に最後の1台がラインオフして生産を終了しました。

2025年の日産GT-Rの最大出力は何馬力ですか?

標準系GT-Rは最高出力570PS、GT-R NISMOおよびNISMO Special editionは最高出力600PSです。最大トルクは標準系637N・m、NISMO系652N・mとなっています。

日産GT-R NISMO Special edition 2025年モデルの価格はいくらですか?

発表時のメーカー希望小売価格は30,613,000円(税込)でした。GT-R NISMOは30,085,000円で、Special editionには高精度重量バランスエンジン部品や専用カーボン製エンジンフードなどが採用されています。

日産GT-R新車価格はいくら?新型の値段も含めて購入予算を考察

歴代の日産GT-Rと価格の上昇をイメージしたスポーツカーのシンプルなビジュアル

NISSAN GT-R(R35)は年次モデルとグレードによって価格が大きく異なりました。重要なのは、現在は新車として生産を終えており、過去のメーカー希望小売価格で注文できる車ではないことです。

この記事では、最終期の公式価格と2024年モデルの事実を整理し、未発表の次期型については予測と事実を分けて説明します。

情報確認日:2026年8月25日。中古車の在庫・価格は随時変動します。

R35 GT-Rは生産終了

日産の旧型車ページは、R35 GT-Rについて「生産終了」と案内しています。日産FAQでは、R35型の生産期間を2007年12月から2025年8月までとしています。したがって、過去の価格表は新車販売時の記録であり、現在の購入価格ではありません。

日産公式:生産終了モデル NISSAN GT-R グレード
日産公式FAQ:GT-R

最終期に掲載されたメーカー希望小売価格

日産の公式掲載価格では、Pure editionの14,443,000円からNISMO Special editionの30,613,000円まで設定されていました。

グレードメーカー希望小売価格(税込)
Pure edition14,443,000円
Premium edition15,587,000円
Black edition16,115,000円
Premium edition T-spec20,350,000円
Track edition engineered by NISMO18,535,000円
Track edition engineered by NISMO T-spec22,891,000円
NISMO30,085,000円
NISMO Special edition30,613,000円

価格は当時のメーカー希望小売価格で、オプション、登録諸費用、保険などを含みません。また、古い年次モデルの10,828,400円などの価格と最終期の価格を同じ表で混ぜると、現在の価格帯を誤認しやすくなります。

2024年モデルで変更されたこと

2024年モデルではフロント・リヤの意匠や空力性能が見直され、Premium edition T-spec、Track edition engineered by NISMO T-specなどが設定されました。標準系はVR38DETT型3.8L V6ツインターボを搭載し、NISMOには専用チューニングが施されています。

ただし、長期間販売されたR35は年次改良が多く、装備や価格はモデル年で変わります。「R35だから同じ仕様」と考えず、車台番号、モデル年、グレード、整備記録を確認してください。

現在買う場合は中古車・流通在庫の価格

生産終了後の販売価格は、日産が設定した新車価格ではなく、販売店や市場の条件で決まります。走行距離だけでなく、年次モデル、修復歴、改造内容、整備履歴、保証、純正部品の有無で大きく変動します。

高性能車のため、購入費に加えて任意保険、タイヤ、ブレーキ、点検整備、保管環境も確認が必要です。「車両本体価格に一定額を足せば足りる」と一律には断定できません。販売店で支払総額と納車後の整備見込みを出してもらいましょう。

次期GT-Rの価格は未発表

将来のGT-Rについて報道や予想はありますが、記事確認時点で、日産から市販モデルの正式価格は発表されていません。パワートレーン、発売時期、グレード構成も、正式発表前の情報を確定事項として扱うべきではありません。

R35最終期の価格を根拠に「次期型は必ず○千万円になる」と断定することもできません。コンセプトカー、経営者の発言、市販決定、正式な商品発表はそれぞれ情報の段階が異なります。

歴代スカイラインGT-Rとの価格比較の注意点

R32・R33・R34は「スカイラインGT-R」、R35は独立した「NISSAN GT-R」です。発売時期、税率、貨幣価値、性能、装備が異なるため、新車価格だけを単純に倍率比較しても車の価値は判断できません。

オークションの一例や特定の中古車価格から、「GT-Rなら値上がりする」「資産になる」と一般化するのも危険です。改造、履歴、車両状態、需要によって売却価格は変わり、将来価値は保証されません。

中古GT-Rを検討するときの確認項目

  • 年次モデル、グレード、車台番号
  • 日産ハイパフォーマンスセンター等での整備履歴
  • 修復歴、サーキット走行歴、改造と純正戻しの内容
  • タイヤ、ブレーキ、トランスミッションなど高額部品の状態
  • 保証範囲、支払総額、納車前整備の内容

候補車は専門知識のある販売店で現車確認し、必要なら第三者検査も検討してください。価格の安さだけでなく、購入後に必要となる整備費まで含めて比べることが重要です。

まとめ

R35 GT-Rの最終期には、約1,444万円から約3,061万円までのメーカー希望小売価格が設定されていましたが、R35はすでに生産終了しています。現在は過去の新車価格と中古車の販売価格を分けて考える必要があります。

次期GT-Rの市販価格は正式発表されていません。予想を購入判断の前提にせず、日産の公式発表を待ちましょう。R35を選ぶ場合は、車両状態、整備履歴、保証、維持費を含む総額で判断してください。