現行スバル・フォレスターは、価格重視ならTouring、燃費と総合力ならPremium S EX、アウトドアならX-BREAK S系が有力です。旧型のX-EDITIONは、撥水装備を充実させながら価格を抑えた中古車狙いの選択肢として比較する価値があります。
スバル・フォレスターは、同じ車種でもグレードによって「走り」「燃費」「アウトドア性能」「内装」「価格」の方向性がかなり違います。
特に2026年5月21日の改良でTouringが追加され、グレード体系が見直されたため、2025年登場時の記事だけを見ていると現在の車両構成とズレる点には注意が必要です。
スバル・フォレスターのグレードの違いは?2026年の車両構成を比較
2026年7月2日時点の情報では、6代目・SL系フォレスターは細かな仕様を含めて7種類が設定されています。
大きく分けると、1.8L直噴ターボの「Touring」「SPORT系」と、2.5Lエンジン+モーターを組み合わせたストロングハイブリッド「S」の「X-BREAK」「Premium系」という構成です。
グレード パワートレイン 価格 WLTC燃費 主な特徴
Touring 1.8L直噴ターボ 385万円 13.6km/L 価格重視・装備とのバランス
Touring EX 1.8L直噴ターボ 399万3,000円 13.6km/L Touring+アイサイトX
SPORT EX 1.8L直噴ターボ 419万1,000円 13.6km/L 上質な内外装・軽快な走り
SPORT EX Black Selection 1.8L直噴ターボ 430万1,000円 13.6km/L ブラック基調の専用デザイン
X-BREAK S 2.5L+モーター 437万8,000円 19.1km/L アウトドア向け
X-BREAK S EX 2.5L+モーター 452万1,000円 19.1km/L X-BREAK+アイサイトX
Premium S EX 2.5L+モーター 464万2,000円 18.5km/L 最上級・本革選択可
価格だけならTouringが385万円で唯一400万円を切っています。一方、最上級のPremium S EXは464万2,000円で、Touringとの差は79万2,000円です。
つまりフォレスター選びは、単純に「高いグレードほど正解」という関係ではありません。
約80万円を何に使うかを考える車種と捉えたほうが、自分に合ったグレードを選びやすいと私は感じます。
なお、メーカー希望小売価格には消費税10%が含まれますが、オプション、税金、保険料、登録諸費用などは別途必要です。実際の販売価格も販売店によって異なります。
フォレスターのおすすめグレードは?用途別なら選び方は明確
結論から言えば、誰にでもPremiumをすすめる必要はありません。
フォレスターはグレードごとの役割がはっきりしているため、私は次のように選ぶのが分かりやすいと考えます。
- コスパ優先:Touring
- 軽快な走り+装備:SPORT EX
- キャンプやアウトドア:X-BREAK S
- 高速道路・長距離・燃費重視:Premium S EX
- 高度運転支援を重視:各EXモデル
特に注目したいのが、2026年5月21日に追加されたTouringです。
1.8L直噴ターボを搭載し、SPORT系と同じく最高出力177PS、最大トルク300Nmを発生します。それでいて価格は385万円からとなっています。
Touringは価格を抑えるため、ハンズフリーパワーリヤゲートやワイヤレス充電器など一部装備を省いています。
しかし、前席パワーシートやシートヒーターなど日常的にありがたい装備は確保されています。
「フォレスターが欲しいのであって、高級装備を全部そろえたいわけではない」という人には、この割り切りが非常に合理的です。
高級感よりお得感を重視する私なら、まずTouring EXとX-BREAK S EXの2台を見積もりに入れ、年間走行距離まで含めて比較します。
車両価格だけならTouring系ですが、年間走行距離が増えるほどSの低燃費が効いてくるからです。
SPORT EXは走りと見た目を重視する人向け
SPORT系も1.8L直噴ターボで、WLTCモード燃費は13.6km/Lです。
ツーリングと基本的な走行性能は共通しますが、SPORTはブラウンステッチや内外装の加飾など、所有したときの満足感を高める仕立てになっています。
ワイヤレス充電器やキックセンサー式ハンズフリーパワーリヤゲートなども装備され、単なる廉価ターボとは違うキャラクターです。
したがって、Touringとの差額を「走りの差」だけで考えると割高に見えます。
SPORTはデザインや装備まで気に入った人が選ぶグレードと考えたほうが納得しやすいでしょう。
SPORT EX Black Selectionは、ブラック塗装・加飾によってさらに外観の方向性を明確にしたモデルです。
X-BREAK Sはアウトドア用途に強い
X-BREAK Sは、フォレスターらしいアウトドア性能を分かりやすく味わえるグレードです。
無塗装ブラックを中心としたタフな外観だけでなく、撥水性のあるシートや撥水カーゴフロアボード、アクセサリーコンセント、リヤゲートランプなどを備えます。
フォレスター自体、全車で最低地上高220mmを確保しているため、悪路への対応力は特定グレードだけのものではありません。
それでも、濡れた荷物やアウトドア用品を積む機会が多い人にとって、X-BREAKの装備差はカタログ上の飾りではなく、日常の使い勝手に直結します。
キャンプ、釣り、スキー、犬とのレジャーなど「汚れることを前提にSUVを使う」なら、PremiumよりX-BREAKのほうが実用的という人も多いはずです。
迷ったときの総合力では、Premium S EXが非常に強い選択肢です。
2.5L水平対向エンジンとモーターを組み合わせたSを搭載し、エンジンは最高出力160PS・最大トルク209Nm、駆動用モーターは最高出力119.6PS・最大トルク270Nmとなっています。
WLTCモード燃費は18.5km/Lです。
X-BREAK Sの19.1km/Lよりわずかに低いものの、ターボ車の13.6km/Lとは明確な差があります。
Premiumは現行フォレスターで唯一19インチタイヤを採用し、オプションでナッパレザー/ウルトラスエードのシートも選択できます。
ワイヤレス充電器やアクセサリーコンセントなども備え、「Sの燃費」「上級装備」「長距離移動の快適性」をまとめて求める人には分かりやすい最上級仕様です。
実際、2025年4月14日までの近畿地区スバルグループの集計では、ストロングハイブリッド車でPremium EXが1位、X-BREAK EXが2位と紹介されていました。
Premium EXでは、本革シート、ハーマンカードンサウンドシステム、アクセサリーコンセントの組み合わせも人気だったとされています。
ただし、ここは冷静に考えたいところです。
Premium S EXは464万2,000円なので、オプションや諸費用まで加えれば支払総額はさらに大きくなります。
「最も装備が充実している=最もコスパが良い」ではありません。
年間走行距離が少なく、アウトドアにもあまり行かないなら、Touring EXとの約65万円の車両価格差を埋められるほどSのメリットを使い切れるかは考える必要があります。
EXモデルの違いは?アイサイトXは必要?
グレード名に「EX」が付くモデルでは、フォレスターとして初めて採用された高度運転支援システムアイサイトXが使えます。
代表的な機能として、渋滞時ハンズオフアシスト、渋滞時発進アシスト、アクティブレーンチェンジアシスト、カーブ前速度制御、料金所前速度制御などがあります。
新世代アイサイトそのものは高い安全・運転支援性能を備えており、EXでなければ安全性が低いという意味ではありません。
重要なのは、「高速道路をどのくらい使うか」です。
通勤も買い物も一般道中心で高速道路に年数回しか乗らない人と、毎週高速道路で長距離を移動する人では、アイサイトXに払う価値は変わります。
例えばTouringは385万円、Touring EXは399万3,000円なので差額は14万3,000円です。
この金額を「高い」と考えるか、「長期間使う運転支援装備なら妥当」と考えるかは使用環境次第でしょう。
個人的には、フォレスターを5年以上所有し、高速道路を頻繁に走るのであればEXを優先します。
一方、近距離中心で400万円以内に収めたいなら、Touringを選ぶ考え方も十分合理的です。
2024年スバル・フォレスターX-EDITIONとは?現行X-BREAKとの違い
「2024 スバル フォレスター X-EDITION」で探している人が注意したいのは、X-EDITIONは現在の6代目ではなく、5代目SK系フォレスターをベースとした特別仕様車だということです。
SUBARUは2023年10月25日、フォレスターの特別仕様車「X-EDITION」を発表しました。
2018年6月に発表された第5世代フォレスターの「Touring」をベースに、アウトドアで便利な装備を追加したモデルです。
主な特徴は、225/55R18サマータイヤと18インチアルミホイール、ブラック塗装ルーフレール、運転席・助手席8ウェイパワーシート、後席左右シートヒーターなど。
さらに、撥水ファブリック/合成皮革シート、LEDリヤゲートランプ、撥水カーゴフロアボードなどが標準装備されました。
アイサイトセイフティプラスの視界拡張・運転支援機能、ドライバーモニタリングシステムなども盛り込まれています。
つまりX-EDITIONは、「豪華にする」のではなく、「アウトドアで本当に使う装備を効率よく足したTouring」と考えると分かりやすいでしょう。
これは現行X-BREAKの考え方にも通じています。
濡れたり汚れたりする荷物を気兼ねなく積める撥水装備は、カタログの数字以上にSUVとの相性が良い装備です。
なお、「2024 スバル フォレスター XT-EDITION」と検索されることもありますが、ここで取り上げている2023年10月25日発表の特別仕様車名はX-EDITIONです。似た表記のモデル名と混同しないよう確認しておきたいところです。
新型とX-EDITION、中古5代目ならどれがお得?
現行6代目フォレスターは装備、安全技術、Sの燃費性能で大きく進化しています。
一方で、価格も上昇しました。
2026年7月時点の資料では、6代目の新車価格は約385万円からなのに対し、5代目SK系の最終モデルは新車時約306.9万円からでした。
2025年式を基準とした中古車相場の例では、5代目が約235万~385万円、6代目が約400万~565万円とされており、新旧でかなり幅があります。
5代目後期型では2021年9月以降に新世代アイサイトが搭載されています。
そのため「最新型でなければ不安」と決めつけず、2021年9月以降の5代目を狙うのも中古車選びとして面白い方法です。
特にX-EDITIONは、撥水シートやカーゴフロアボード、後席シートヒーターなどを備えているため、条件の良い中古車が見つかれば実用装備と価格を両立しやすいでしょう。
ここが、現行車だけを比較したときには見えにくいポイントです。
現行Touringを385万円から買うのか、Sに400万円台半ばを払うのか、それとも装備の充実した5代目を200万~300万円台で探すのか。
フォレスターは「どの現行グレードを買うか」だけでなく、「どの世代に予算を使うか」まで広げて考えると、コスパの差が大きくなる車種だと私は考えます。
フォレスターのグレード選びをコスパ重視で考察
私がフォレスターを選ぶなら、最初に「ターボかSか」を決めます。
年間走行距離がそれほど多くなく、購入価格を抑えながら軽快な走りを楽しみたいならTouring系。
一方、年間走行距離が多く、長距離移動や高速道路も多いならSを優先します。
ターボのTouring/SPORTはWLTC13.6km/L、X-BREAK Sは19.1km/Lです。
仮に年間1万km、ガソリン170円/Lとして単純計算すると、Touring系は年間約12万5,000円、X-BREAK Sは約8万9,000円となり、差は約3万6,000円です。
もちろん実燃費や燃料価格によって変動しますが、10年間乗れば燃料代差だけでも無視しにくい数字になります。
一方で年間3,000~5,000km程度しか走らないなら、燃料代だけを理由に高価なSを選ぶメリットは小さくなります。
ここは「ハイブリッドだからお得」と一括りにしないことが重要です。
さらに私は、Premiumの19インチタイヤも購入前に確認しておきたいポイントだと思います。
19インチは見た目の存在感が増す反面、将来のタイヤ交換費用や乗り心地まで考えると18インチが合う人もいます。
最上級グレードを選ぶことが、そのまま長期所有で最も安い選択になるとは限りません。
逆にアウトドア中心ならX-BREAKは分かりやすく価値があります。
撥水シートや撥水カーゴフロアボードは、雨の日やキャンプ帰りに「汚してしまった」と神経質になりにくい装備だからです。
高級な加飾より、毎回使える実用品にお金を払う。
フォレスターという実用SUVには、この考え方がよく似合うと感じます。
まとめ
スバル・フォレスターのグレードの違いは、単なる装備差ではなく、TouringとSPORTの1.8Lターボ、X-BREAKとPremiumのSというパワートレインと用途の違いが軸になっています。
2026年5月21日に追加されたTouringは385万円からと価格を抑えており、コスパ重視なら有力候補です。軽快な走りとデザインならSPORT、アウトドアならX-BREAK S、燃費・長距離・上級装備まで求めるならPremium S EXが分かりやすいでしょう。
また、高速道路をよく利用するならアイサイトX搭載のEXモデルにも価値があります。
一方、予算を抑えたいなら現行モデルだけでなく、2023年10月25日に発表された5代目Touringベースの特別仕様車X-EDITIONも比較対象です。
撥水シートや撥水カーゴフロアボード、後席シートヒーターなど、アウトドアで実際に役立つ装備を持つため、中古車として条件の良い個体が見つかれば魅力があります。
私なら「一番高いフォレスター」を基準にはしません。
自分が日常で使う装備とパワートレインにだけしっかりお金を払うことが、フォレスターで後悔しにくいグレード選びだと考えます。
よくある質問
スバル・フォレスターで一番おすすめのグレードは?
総合力を重視するならPremium S EXが有力ですが、コスパ重視ならTouringがおすすめです。キャンプなどアウトドア利用が多いなら、撥水装備が充実するX-BREAK S系が向いています。
フォレスターのEXと非EXは何が違いますか?
大きな違いは高度運転支援システム「アイサイトX」です。渋滞時ハンズオフアシストやアクティブレーンチェンジアシストなどが利用できるため、高速道路を頻繁に利用する人ほどメリットを感じやすいでしょう。
2024年フォレスターX-EDITIONは現行モデルですか?
X-EDITIONは、2023年10月25日に発表された5代目SK系フォレスターのTouringをベースとする特別仕様車です。撥水シートや撥水カーゴフロアボード、LEDリヤゲートランプなどを装備しており、現在は中古車を中心に検討するモデルとなります。
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