スバル新型レヴォーグD型とは?変更点と注目ポイントを整理

白いスポーツワゴンを中心に安全カメラや大型ディスプレイなどレヴォーグD型の進化を表現したシーン

スバル新型レヴォーグD型は、2023年10月に登場し、安全性能・快適装備・内装・スマホ連携などを大きく磨き上げた改良モデルです。

派手なフェイスリフトこそありませんが、広角単眼カメラの追加やデジタルマルチビューモニター、Black Interior Selectionなど、日常で違いを実感しやすい変更が数多く盛り込まれています。

スバル新型レヴォーグD型とは?2023年10月に登場した改良モデル

スバル新型レヴォーグD型とは、現行2代目レヴォーグに施された2023年10月の年次改良モデルです。

スバル車で使われる「A型」「B型」「C型」「D型」という呼び方は、基本的に年次改良の世代を示します。2代目レヴォーグは2020年10月に登場し、その後2021年11月にB型、2022年11月にC型、そして2023年10月にD型へ進化しました。

レヴォーグ自体は、2014年6月に初代が発売されたスバルのステーションワゴンです。かつて国内のワゴン市場をけん引したレガシィツーリングワゴンの流れを受け継ぎながら、日本で扱いやすいサイズとスポーティな走り、実用的な荷室を両立してきました。

D型で興味深いのは、外観を大きく変更することで新しさを演出したのではなく、安全性や使い勝手を中心に中身をかなり細かく改良したことです。

スバル中四国・福山店の紹介でも「熟成のD型」と表現され、改良点として8項目が挙げられています。

主な変更点を整理すると、次のようになります。

  • ボディカラーのラインアップ変更
  • アイサイトへの広角単眼カメラ追加
  • Black Interior Selection追加など内装変更
  • デジタルマルチビューモニター採用
  • ハーマンカードンサウンドシステム採用
  • 11.6インチディスプレイや12.3インチメーター改良
  • SUBARU STARLINKのリモートサービス対応
  • ウインカーレバーをロック式へ変更

また、グレード構成にも手が入っています。

アイサイトXを装備しないグレードと「GT EX」が廃止され、新たに「STI Sport EX Black Interior Selection」と「STI Sport R EX Black Interior Selection」が追加されました。

さらに「Smart Edition EX」はカタログモデルとしてラインアップされています。

個人的には、このD型は「見た目が変わったから買うモデル」というより、毎日使うクルマとしての完成度を一段上げたモデルと捉えるのが分かりやすいと思います。


新型レヴォーグD型の最大の変更点はアイサイトの「3つの目」

スバル新型レヴォーグD型で、とくに重要な変更点が安全性能です。

従来のステレオカメラに加え、広角単眼カメラが追加され、カメラが実質「3つの目」になりました。

従来型でもレヴォーグは新世代ステレオカメラや前側方レーダー、後側方レーダーなどを組み合わせ、車両周囲を広く監視する仕組みを採用していました。

D型ではそこへ超広角単眼カメラが追加されています。

参考情報では広角単眼カメラの画角は128度とされ、従来より広い範囲から接近する歩行者や自転車などを認識しやすくなりました。

新たに対応した代表的なシーンは、自車が直進している際の横断自転車や、自車が右左折する際の歩行者の巻き込みです。

さらに右折時の対向バイク、右左折時の対向自転車についても検知性能の向上が図られています。

もちろん、こうした安全装備はあらゆる事故を防げるものではなく、機能ごとに作動条件があります。ドライバー自身の安全確認が前提である点は忘れてはいけません。

それでも私は、D型の変更点の中で最も価値が大きいのはここだと考えます。

オーディオや内装色は好みで評価が変わりますが、安全装備はドライバーの趣味とは関係なく、家族を乗せる人にも、一人で通勤する人にも恩恵があるからです。

スバルは2030年の死亡交通事故ゼロを目標として掲げており、D型のアイサイト強化もその流れに沿った進化といえるでしょう。

※画像はAIによるイメージ

レヴォーグD型は駐車や交差点でも使いやすくなった

D型では、安全装備だけでなく低速域での周囲確認も強化されました。

採用されたのが、デジタルマルチビューモニターです。

これは4つのカメラ映像を合成し、車両周辺を360度確認しやすくする機能です。クロストレックやインプレッサで採用されていた仕組みがレヴォーグにも導入されました。

さらに注目したいのが、15km/h未満の低速走行時に「部分トップビュー+フロントビュー」を自動表示するAUTOモードです。

狭い駐車場だけでなく、住宅街から大きな道路へ出る場面や、左右が建物や塀で見えにくい交差点などでも役立つ機能です。

レヴォーグはスポーティな見た目なので「運転好き向け」という印象を持つ人もいるかもしれません。

しかし全幅は1,795mmに抑えられています。

現在の普通車として極端に大きい数字ではありませんが、狭い駐車場や住宅街では車幅感覚に気を使う場面もあります。だからこそ、マルチビューモニターの進化は日本で日常的に使ううえで実用的です。

一方、荷室容量は561Lとされています。

スポーティな低いスタイルを保ちながら、日常の買い物から旅行、アウトドアまで対応できる積載性を持っている点はレヴォーグならではでしょう。

私はここにD型の面白さを感じます。

単に「高性能なワゴン」として速さを追いかけるのではなく、狭い道路での扱いやすさや駐車時の安心感といった日本の生活環境で困りやすい部分を地道に改善しているからです。


STI Sport Black Interior Selectionと新色は何が違う?

スバル新型レヴォーグD型では、グレードと内装にも変更があります。

とくに注目されたのが「STI Sport EX Black Interior Selection」と「STI Sport R EX Black Interior Selection」です。

Black Interior Selectionは名前の通り、室内をブラック基調で統一した仕様です。

ステッチにはレッドを採用し、スポーティな雰囲気を強めています。

シート表皮にはウルトラスエードが使用されます。一般的な本革と比べて身体が滑りにくい特性があり、カーブが続く道路などでも姿勢を保持しやすいことがメリットです。

従来のSTI Sportが持つスポーティさをさらに分かりやすいデザインで表現した仕様といえるでしょう。

また「GT-H EX」は、ステッチカラーがブルーからシルバーへ変更されています。

外装については大規模なフェイスリフトは行われず、基本的なデザインを継承しました。

その代わりボディカラーが変更され、「クリスタル・ホワイト・パール」が廃止され、新たに「アステロイド・グレー・パール」が追加されています。

白系カラーは「セラミックホワイト・メタリック」が引き続き設定されています。

セラミックホワイト・メタリックは比較的シャープで寒色系に見えやすい白で、レヴォーグの鋭いボディラインとの相性が良いカラーです。

一方、新色のアステロイド・グレー・パールは、落ち着いた雰囲気を求める人に似合う選択肢でしょう。

外観変更がカラー中心だったことを物足りなく感じる人もいると思います。

ただ、私は必ずしもマイナスだとは考えていません。

見た目を大きく変えるためだけにバンパーやライト形状を変更するよりも、評価されている基本デザインを残し、安全性や操作性へ開発コストを振り向けるほうが実用車として合理的だからです。


11.6インチ画面やUSB、ハーマンカードンはどう進化した?

D型の「熟成」という言葉が最も分かりやすく表れているのが、車内のデジタル装備です。

11.6インチのセンターインフォメーションディスプレイでは、Apple CarPlayのワイヤレス接続に対応しました。

ケーブルを毎回接続しなくても、対応するiPhoneと車載システムを連携しやすくなったのは日常利用では大きな改善です。

Android Autoについても画面表示エリアが拡大されています。

さらに位置情報を3単語で表現する「what3words」への対応、逆走検知機能の追加、ホームボタン周辺やエアコン操作バーのインターフェース改善などが行われました。

12.3インチフル液晶メーターでは、Apple CarPlayのナビ画面表示に対応します。

Appleマップを利用したナビ情報をメーター側にも表示でき、ターンバイターンの案内も確認できます。

大型センターディスプレイだけを見るのではなく、運転中に視線を大きく動かさず案内を確認できるのが利点です。

USBポートも地味ながら見逃せません。

従来のType-Aに加えてType-Cが追加され、Type-Cは最大15W(DC5V/3.0A)、Type-Aは最大12W(DC5V/2.4A)となっています。

差し込み口には白色LEDも設けられ、夜間でもポートを見つけやすくなりました。

スマートフォンをナビや音楽再生に使う機会が増えた今、USB端子は「付いていればいい装備」ではありません。

充電速度や端子形状まで使い勝手を左右するため、長く乗る人ほどこうした小さな改良が効いてきます。

さらにD型ではハーマンカードンサウンドシステムも採用されました。

サブウーファーを設けず、荷室容量を犠牲にしない10スピーカー構成としているのが特徴です。

STI Sport系には標準装備、GT-Hではメーカーオプションとして用意されました。標準スピーカーについても変更が加えられ、音質向上が図られています。

高級オーディオだから価値があるというより、「ワゴンなのに荷室を削らない」という設計思想に私は注目したいです。

レヴォーグを選ぶ人にとって561Lの荷室は大きな商品価値です。音質を上げるためにその長所を削らなかった点は、クルマの性格をよく理解した改良だと感じます。

※画像はAIによるイメージ

SUBARU STARLINKとウインカーレバーもD型で変更

スバル新型レヴォーグD型では、スマートフォンと車両をつなぐ機能も拡充されています。

SUBARU STARLINKへ登録することで、スマートフォンから各種リモートサービスを利用できます。

対応する主な機能は、リモートエアコン、ドアのロック・アンロック、マイカー検索、目的地のナビ送信、車両ステータス確認、スマートウォッチ連携などです。

また「SUBARU クルマ de ネット」による車内Wi-Fiも用意されています。

利用には登録や料金が必要で、一部機能には無料利用期間が設定される場合があります。契約内容や提供条件は変わる可能性があるため、利用時には最新の公式情報を確認するのが確実です。

この中で日常生活との相性が特に良さそうなのはリモートエアコンです。

夏の炎天下や冬の冷え込む朝に、乗車する前からエアコンを作動できれば、車内環境を整えやすくなります。

先進装備というと運転中の機能ばかり注目しがちですが、「乗る前」から便利にしたこともD型のポイントです。

一方で、非常にアナログながら注目された変更もあります。

ウインカーレバーがモーメンタリ式からロック式へ変更されました。

モーメンタリ式は操作後にレバーそのものが中央位置へ戻るタイプで、慣れるまで操作感に違和感を覚える人もいました。

D型では一般的なロック式に変更され、曲がる方向へ操作したレバーがその位置で保持される方式になっています。

豪華装備とは正反対の変更ですが、毎日何度も触る部分だけに、人によってはデジタル装備以上に歓迎できる改良でしょう。

こうした部分を見ると、D型はカタログ上の派手なスペックアップだけではなく、ユーザーが実際に使った際の不満点を細かく拾ったモデルだと感じます。


スバル新型レヴォーグD型は「買い時」なのか?私が注目するポイント

ここからは事実を踏まえた私見です。

私はレヴォーグD型を、2代目レヴォーグの中でも完成度と装備内容のバランスを重視したい人には注目しやすい世代だと考えています。

理由は、エンジンや基本パッケージを一から変えるモデルチェンジではなく、すでに評価を積み重ねてきた車体をベースに、安全性と日常の使い勝手を重点的に改善しているからです。

D型の基本的なボディサイズは全長4,755mm、全幅1,795mm、全高1,500mmです。

最低限必要な荷室や後席空間を確保しながら、全幅を1,800mm未満に収めている点は、日本の駐車場環境では見逃せません。

エンジンは1.8L直噴ターボと、一部グレードに2.4L直噴ターボが用意されます。

1.8L車は日常から長距離移動までのバランスを重視した選択肢で、2.4L車はより力強い加速やスポーティな走りを求める人向けです。

D型当時の新車価格は約363万円から502万7,000円とされていました。

決して安いクルマではありません。

そのため「STIだから上」「装備が多いから得」と単純に考えるより、自分が必要とする安全装備や走行性能にどこまで予算を払うかを見ることが大切です。

私自身、高級感よりお得感を重視して考えるなら、Black Interior Selectionの見た目だけを理由に上級グレードを選ぶより、まずアイサイトやデジタルマルチビューモニターなど、日常で使う機能を確認したいところです。

逆に、長距離ドライブが多く、音楽も重視し、スポーティな内装にも満足感を求めるなら、STI Sport系とハーマンカードンの組み合わせには価格差なりの意味があります。

そして中古車を検討する場合には、「レヴォーグ」という車名だけで探さず、A型・B型・C型・D型のどの世代かを確認することが重要です。

とくにD型を狙う理由が広角単眼カメラやBlack Interior Selection、デジタルマルチビューモニターなどにあるなら、年式やグレード、装備内容を必ず確認したほうがいいでしょう。

中古車では価格だけを見るとC型以前が魅力的に映る可能性があります。

しかし安全装備の進化まで含めて考えると、多少価格差があってもD型を選ぶ価値がある人は少なくないと考えます。

ここが、単純な「新しいほど良い」という話との違いです。

D型の価値は年式そのものではなく、広角単眼カメラをはじめとする安全装備と日常装備の改良内容に自分がどれだけ価値を感じるかで判断するのが賢いと思います。


まとめ

スバル新型レヴォーグD型は、2023年10月に登場した2代目レヴォーグの改良モデルです。

大規模なフェイスリフトは行われなかったものの、広角単眼カメラの追加によるアイサイト強化、デジタルマルチビューモニター、Black Interior Selection、ハーマンカードンサウンドシステムなど、多くの変更が盛り込まれました。

さらにApple CarPlayのワイヤレス化、Android Autoの表示領域拡大、12.3インチメーターへのナビ表示、USB Type-C対応、SUBARU STARLINKのリモートサービスなど、毎日の使いやすさも改善されています。

そしてウインカーレバーがモーメンタリ式からロック式になったように、スペック表では目立ちにくい部分にも手が入っています。

個人的には、D型の魅力は「派手に新しく見せたこと」ではなく、すでに完成度の高かったレヴォーグを、安全性と実用性の両面から細かく磨き込んだことにあると感じます。

新車・中古車を問わずレヴォーグを検討するなら、価格だけでC型以前と比較するのではなく、広角単眼カメラやマルチビューモニターなどD型から加わった装備を自分が必要とするかまで考えると、後悔の少ない選び方ができるでしょう。


よくある質問

スバル新型レヴォーグD型はいつ発売された?

レヴォーグD型は2023年10月に登場したマイナーチェンジモデルです。2代目レヴォーグではA型から年次改良を重ね、B型、C型を経てD型となりました。

レヴォーグD型で一番大きな変更点は何?

大きなポイントはアイサイトへの広角単眼カメラ追加です。従来のステレオカメラと組み合わせることで認識範囲を広げ、横断自転車や右左折時の歩行者などへの対応が強化されています。

レヴォーグC型とD型ならどちらを選ぶべき?

価格を最優先するならC型以前も候補ですが、安全性能やデジタルマルチビューモニター、スマホ連携などを重視するならD型が有力です。中古車では年式だけでなく、グレードと装備内容まで確認して比較することをおすすめします。

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