スバル・フォレスターSPORTを徹底解説!新型の特徴・評価・中古車選び

新型スバル・フォレスターSPORTと先代SPORTを並べ、ターボSUVらしい力強さと新旧の違いを表現したイメージ

スバル・フォレスターSPORTは、1.8Lターボの軽快な走りとAWD、安全性能を重視する人に向く、新型フォレスターの実力派グレードです。

2025年4月に登場した6代目ではストロングハイブリッドが注目されていますが、走りと価格のバランスを見るとSPORTも見逃せません。先代SPORTの中古車も200万円台を中心に選択肢が増えており、新車と中古車を比較して選ぶ価値があります。

スバル・フォレスターSPORT新型はどんなグレード?

新型スバル・フォレスターSPORTは、1.8L水平対向4気筒直噴ターボエンジンとシンメトリカルAWDを組み合わせたガソリンターボモデルです。

6代目フォレスターは2025年4月に発表され、ラインアップの大きな柱として2.5Lストロングハイブリッドと1.8Lターボが設定されました。

新型フォレスター自体は「2025-2026 日本カー・オブ・ザ・イヤー」を受賞し、さらにJNCAPの「自動車安全性能2025 ファイブスター大賞」も受賞しています。

つまりSPORTは、フォレスターが得意としてきた四輪駆動や視界、安全性といった基本価値を残しながら、ハイブリッドとは違う軽快な走りを楽しめるモデルです。

主な特徴を整理すると、次のようになります。

  • 1.8L水平対向4気筒直噴ターボ
  • 最高出力177PS
  • 最大トルク300N・m
  • CVT「リニアトロニック」
  • AWD(常時全輪駆動)
  • WLTCモード燃費は13.6km/L前後
  • X-MODEを搭載
  • 11.6インチセンターディスプレイ採用
  • SPORT EXではアイサイトXを搭載

特に注目したいのが、最大トルク300N・mを1600~3600rpmという比較的低い回転域から発揮する点です。

数字だけを見ると「177PSではスポーツという名前にしては控えめでは?」と思う人もいるでしょう。しかし日常では最高出力より、アクセルを踏み込んだ直後にどれだけ力が出るかが重要です。

300N・mというトルクは、街中から高速道路への合流まで扱いやすく、SUVらしい余裕を感じやすい設定だと私は考えます。


新型フォレスターSPORTの走りと評価は?

新型フォレスターSPORTの評価で特に興味深いのは、ストロングハイブリッドより純ガソリンターボ車のほうが軽く、加速性能でも強みを持っていることです。

webCGが2025年7月にテストした「フォレスター スポーツEX」では、0-100km/h加速が8.6秒と紹介され、ストロングハイブリッド車より約1秒速い結果だったとされています。

SPORT EXの主要データは、全長4655mm、全幅1830mm、全高1730mm、ホイールベース2670mm。試乗車の車重は1660kgでした。

先代と比べると全長と全幅はそれぞれ15mm拡大していますが、ホイールベースは2670mmのままです。

そのため、数字上は極端に大型化したわけではありません。それでも新型がかなり大きく見えるのは、高くフラットになったボンネットや、大型化されたフロントグリルなど、デザインによるところが大きいでしょう。

私はここが新型フォレスターの面白いところだと感じます。

実際のサイズ増加は小さいのに、見た目では一回り立派になったように感じられる。 駐車場事情を大きく悪化させずにSUVらしい存在感を高めたという意味では、かなり現実的なモデルチェンジです。

また、新型では従来のSGP(スバル・グローバル・プラットフォーム)を生かしながら、フルインナーフレーム構造を採用。構造用接着剤の使用範囲も広げ、ボディー剛性を高めています。

実際の試乗評価でも、ステアリングの自然さやボディーのしっかり感、高速道路での安定性などが高く評価されています。

一方、山岳路で強い加速と減速を繰り返すような場面では、「もう少しパワーが欲しい」と感じる場面もあったとされています。

ここはSPORTという名前から本格的なスポーツSUVを想像すると、少し印象が違うところでしょう。

SPORTは「速さ最優先」のグレードというより、普通のフォレスターより走りに余裕を持たせた、長距離移動にも強いSUVと考えたほうが実態に合っています。


SPORTとSPORT EXはどちらを選ぶべき?

新型フォレスターSPORTを検討するとき、大きなポイントになるのがSPORTとSPORT EXの違いです。

SPORT EXには、高精度地図や準天頂衛星「みちびき」などの情報を活用するアイサイトXが搭載されます。

アイサイトXでは高速道路などで運転支援を高度化し、条件を満たした状況では50km/h以下でのハンズオフ走行にも対応します。

さらにSPORT EXでは12.3インチのフル液晶メーターも備わります。

その一方、アイサイトXが不要なら通常のSPORTにも大きな魅力があります。

2025年時点の価格ではSPORTが404万8000円からと紹介されており、SPORT EXとの差額は約14万円という評価もありました。

アイサイトXを頻繁に活用する高速道路中心の人ならEXを選ぶ価値は高いでしょう。

逆に街乗りや近距離移動が中心なら、個人的には通常SPORTのほうがコストパフォーマンスは高くなりやすいと考えます。

車は「高いグレードほど得」とは限りません。

使わない装備にお金を払うより、タイヤ交換や保険、ガソリン代など数年後にも確実に発生する費用へ予算を残しておくのも、賢い車選びです。


スバル・フォレスターSPORTの燃費と実用性は?

新型SPORTのカタログ燃費はWLTCモードで約13.6km/Lです。

ストロングハイブリッドでは18km/L台から19km/L台に届く仕様があるため、燃費だけで比較すればS:HEVが明確に有利です。

たとえば公式に紹介されているX-BREAK S:HEV EXはWLTCモード19.1km/L、Premium S:HEV EXは18.5km/Lです。

対する1.8LターボのTouring EXは13.6km/Lとされており、SPORT系も同程度です。

つまり年間走行距離が長い人ほど、ハイブリッドの燃料代メリットは大きくなります。

ただし、燃費だけでSPORTを候補から外す必要はありません。

webCGのSPORT EXによる412.1kmのロードテストでは36.7Lのレギュラーガソリンを使用し、満タン法の参考燃費は11.2km/L、車載燃費計では10.8km/Lでした。

市街地、高速道路、山岳路を組み合わせた試乗結果なので、そのまま全ユーザーに当てはまる数字ではありません。それでも、「ターボSUVだから実燃費が極端に悪い」というタイプではないことは読み取れます。

燃料が無鉛レギュラーガソリンなのも日常ではありがたいポイントです。

さらに新型の純エンジン車は荷室容量512Lを確保。荷室開口部の最大幅は1250mm、荷室高は887mmと紹介されています。

X-MODEには「SNOW/DRIFT」「NORMAL」「DEEP SNOW/MUD」の3モードがあり、急な下り坂で速度を抑えるヒルディセントコントロールも備わります。

SPORTはスポーティーな名前ですが、実際にはアウトドアや雪道、荷物を積んでの旅行までカバーできる実用型SUVなのです。


フォレスターSPORTの安全性や使い勝手は?

フォレスターの魅力を語るうえで、走行性能以上に見逃せないのが運転席からの視界の良さです。

新型も三角窓やドアミラーの取り付け位置を工夫し、斜め前方の死角を減らしています。

フロントフードも運転席から確認しやすく、最小回転半径は5.4m。全幅1830mmのSUVとしては、日常の取り回しをかなり意識した設計です。

スバルが「0次安全」と呼ぶ考え方は、事故が起きたあとではなく、そもそも危険を見つけやすくするというもの。

最新の安全装備はもちろん重要ですが、「見やすい」「操作しやすい」という基本部分は毎日の運転で使い続ける性能です。

私はこの点こそ、スペック表では分かりにくいフォレスターの強みだと感じます。

さらに新型では、リヤバンパー下で足を動かすだけで開閉できるキックセンサー式ハンズフリーパワーリヤゲートも用意されています。

後席ドアも開口部を広く取り、子どもの乗り降りやチャイルドシートの積み込みをしやすくしています。

つまりフォレスターSPORTは、ドライバーだけが楽しむ車ではありません。

運転する人にはターボとAWD、家族には乗降性や荷室、安全装備という形で、双方にメリットを持たせたパッケージになっています。


先代フォレスターSPORTの中古車は買いなのか?

新型SPORTが400万円を超えるようになったことで、急に魅力を増しているのが先代SK系フォレスターSPORTの中古車です。

中古車情報では、フォレスターSPORTだけでも多数の在庫が掲載されており、2020~2024年式を中心に幅広く探せます。

掲載例では、次のような車両が確認されています。

年式・仕様例 走行距離 支払総額の例
2020年 SPORT 6.1万km 約235万円
2021年 SPORT 3.0万km 約259万円
2022年 SPORT 4.2万km 約269万円
2023年 後期E型 SPORT 0.7万km 約291万円
2023年 STI SPORT 2.2万km 約304万円

中古車価格は装備、状態、販売店、地域などによって大きく変わるため、上記はあくまで掲載例です。

ただ、新型SPORTが400万円台に入ったことを考えると、先代SPORTを250万~300万円前後で狙えるなら、価格差は100万円を超えることがあります。

ここは非常に大きいでしょう。

先代SK系SPORTにも1.8L水平対向4気筒ターボのCB18型が搭載され、最高出力177PS、最大トルク300N・mという基本スペックは新型と同じです。

つまり「最新デザインやアイサイトXまでは必要ないけれど、1.8Lターボのフォレスターが欲しい」という人には、先代SPORTがかなり合理的です。


中古フォレスターSPORTはどこを確認して選ぶ?

中古車のSPORTを選ぶなら、単純な車両価格だけで決めないほうが安心です。

特にチェックしたいのは、年式、走行距離、修復歴、整備履歴、アイサイト関連装備、タイヤ、ナビやカメラ類の有無です。

先代SPORTでは、アイサイトセイフティプラス、スマートリアビューミラー、フロント・サイド・バックカメラ、パワーバックドア、ルーフレール、サンルーフなど、車両によって装備内容にかなり差があります。

同じ「SPORT」と書かれていても、中身は同じではありません。

たとえば250万円の車と270万円の車があったとき、20万円安いほうを即決するのではなく、タイヤ交換時期や車検残、ドラレコ、ナビ、電動リヤゲートなどまで含めて比較したほうが結果的に得になることがあります。

また、2020年式で6万~8万kmほど走った車両が200万円台前半に入る一方、2023年式で走行1万km未満なら300万円近くになる例もあります。

個人的には、コスパを優先するなら2021~2023年式、3万~5万km程度、修復歴なし、整備記録が確認できる個体から探し始める方法が分かりやすいと思います。

安さを最優先して走行距離の多い車を買うより、「まだ長く使える状態」と「価格がこなれている時期」が重なるゾーンを狙ったほうが失敗しにくいからです。

なお、中古車相場や在庫は日々変わります。購入時には最新の支払総額と保証内容を必ず販売店で確認してください。


新型SPORTと中古SPORT、結局どちらがお得?

ここまで見てくると、新型と中古では向いている人がかなり分かれます。

新型SPORTがおすすめなのは、最新のボディー剛性、安全装備、内外装、11.6インチディスプレイなどを長期間使いたい人です。

SPORT EXならアイサイトXも選べるため、高速道路を頻繁に利用する人には新型の恩恵が大きくなります。

一方、先代中古SPORTがおすすめなのは、「177PS・300N・mのターボ+AWD」という走りの核をできるだけ安く手に入れたい人です。

ここで面白いのは、新型になっても1.8Lターボ自体の最高出力と最大トルクは先代から大きく変わっていない点です。

もちろん新型ではボディーやステアリング、安全装備、静粛性などが進化しています。

それでもエンジンの数字だけを目的にするなら、中古車の価格差ほど性能差が大きいわけではないとも考えられます。

これがフォレスターSPORT選びで私が最も注目しているポイントです。

最新型が必ずコスパ最高なのではなく、何にお金を払うかを分解して考えると答えが変わります。

「最新の完成度」に100万円以上の差額を払うのか。それとも「ターボとAWDを楽しめれば十分」と考えて中古にするのか。

この線引きを先に決めると、フォレスターSPORT選びはかなり分かりやすくなります。


スバル・フォレスターSPORTをどう評価する?

筆者としては、新型フォレスターSPORTはストロングハイブリッドの陰に隠れやすいものの、実は非常にスバルらしいグレードだと考えます。

2.5Lストロングハイブリッドには燃費という明確な武器があります。WLTCモード19km/L前後という数字は、年間走行距離が長ければ確実に魅力になります。

それでもSPORTには、ストロングハイブリッドより軽い車重と、300N・mのターボトルクがあります。

高速道路だけでなく、山道を自分で操作して走る楽しさを残したい人なら、こちらのほうが好みに合う可能性があります。

朝日新聞デジタルマガジン&の試乗でも、ターボ車について足回りはやや硬めながら、トルクのあるエンジンと車体の動きがうまく合わせられ、カーブの続く山道でも楽しめるという趣旨の評価がされています。

一方で、新型フォレスター全体は従来より価格帯が上昇し、発売当初は300万円台の設定がなくなりました。

ここは購入者にとって無視できません。

かつてフォレスターにあった「四駆SUVなのに比較的買いやすい」という魅力は少し薄くなり、現在は400万円前後から選ぶSUVという位置づけになっています。

だからこそ、私は新型SPORTだけを見るのではなく、先代SPORTと同時に見積もることをおすすめしたいです。

新型の進化を体感して「この差なら払える」と思えば新型を選べばいい。

逆に先代に乗って「これで十分」と思えるなら、100万円前後を別の用途へ残せる可能性があります。

車選びではスペックの優劣より、自分が使う機能にきちんとお金を払えているかのほうが重要です。

フォレスターSPORTは、まさにその比較が面白い一台だと思います。


まとめ

スバル・フォレスターSPORTは、1.8L水平対向ターボ、300N・mのトルク、シンメトリカルAWDを組み合わせた、走りと実用性のバランスに優れたSUVです。

2025年登場の新型では、全長4655mm、全幅1830mm、全高1730mmへとわずかに大型化しながら、ボディー剛性、ステアリング、安全支援、静粛性などを進化させました。

SPORT EXならアイサイトXも装備でき、高速道路を使う機会が多い人ほど新型のメリットを感じやすいでしょう。

一方、先代SPORTも177PS・300N・mの1.8Lターボを搭載しており、中古なら200万円台から現実的な選択肢があります。

最新装備を重視するなら新型、ターボ+AWDの走りをコスパ良く手に入れたいなら先代中古。

私はこの2つを同時に比較することが、フォレスターSPORTを最も賢く選ぶ方法だと考えます。


よくある質問

スバル・フォレスターSPORTの新型はハイブリッドですか?

いいえ。SPORT系は1.8L水平対向4気筒直噴ターボを搭載するガソリンモデルです。

新型フォレスターには別に2.5Lエンジンとモーターを組み合わせたストロングハイブリッドのS:HEVが設定されています。

新型フォレスターSPORTの燃費はどのくらいですか?

1.8Lターボ車のWLTCモード燃費は約13.6km/Lです。

走行環境によって実燃費は変わり、SPORT EXのあるロードテストでは満タン法11.2km/Lという結果も紹介されています。

フォレスターSPORTは中古と新型のどちらがおすすめですか?

最新の安全支援やボディー性能、内外装を重視するなら新型が向いています。

一方、1.8LターボとAWDをできるだけコストを抑えて楽しみたいなら、2021~2023年式を中心とした先代SPORTの中古車も有力です。価格だけでなく走行距離、整備履歴、保証、装備内容まで比較して選びましょう。

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