日産エルグランド新型2022モデルを検証|フルモデルチェンジ前との比較

2022年式の上質な大型ミニバンと次世代モデルのシルエットを比較する場面

日産エルグランドの2022年モデルはフルモデルチェンジ車ではなく、熟成が進んだ3代目E52型の後期モデルです。

安全装備や大画面ナビ、上質な室内を備える一方、2026年7月発表の新型とは設計世代や運転支援、パワートレインの考え方が大きく異なります。

日産エルグランド新型2022モデルとは?

「日産エルグランド 新型 2022」と検索すると、2022年にフルモデルチェンジした新型車が発売されたように感じるかもしれません。

しかし、2022年式エルグランドは2010年8月から販売された3代目E52型の後期モデルに当たります。2022年に世代そのものが切り替わったわけではありません。

中古車情報でも、対象モデルの販売期間は「2010年8月~2026年7月」とされています。つまり2022年式は、長く販売されたE52型の中でも比較的新しく、改良を積み重ねた時期の車両です。

2022年式の中古車で中心となっているのは、2.5リッターエンジンを搭載する「250ハイウェイスターS」や、装備を充実させた「250ハイウェイスターS アーバンクロム」「250ハイウェイスタープレミアム」などです。

掲載車両を見ると、次のような装備を備えた個体が確認できます。

  • 純正10インチナビ
  • アラウンドビューモニター
  • 後席モニター
  • 両側電動スライドドア
  • インテリジェントクルーズコントロール
  • エマージェンシーブレーキ
  • 踏み間違い衝突防止アシスト
  • 車線逸脱警報・支援機能
  • 360°セーフティアシスト
  • LEDヘッドライト
  • 電動リヤゲート
  • サンルーフ
  • シートヒーター

もちろん、すべての車両に同じ装備が付くわけではありません。グレードやメーカーオプション、販売時の仕様によって内容は異なります。

それでも、2022年式は単に古い設計のミニバンというより、長年の改良で装備を整えたE52型の完成形に近いモデルと見ることができます。

筆者としては、ここが2022年式を検討するうえで最も重要なポイントだと考えます。「新設計ではないから価値がない」のではなく、弱点と価格のバランスを理解すれば、現実的な選択肢になり得るからです。


2022年式エルグランドはフルモデルチェンジ前と何が違う?

2022年式エルグランドを「フルモデルチェンジ前」と比較する場合、比べる対象を整理する必要があります。

ひとつは、E52型の初期モデルや改良前モデルとの比較です。もうひとつは、2026年7月16日に正式発表された次世代の新型エルグランドとの比較です。

まず、同じE52型の初期モデルと比べると、2022年式は安全支援装備やナビゲーション、カメラ類が充実しています。

長期間販売されたモデルは、基本骨格が同じでも、途中の改良によって使いやすさが大きく変わります。特に家族を乗せる大型ミニバンでは、衝突被害軽減ブレーキや全周囲カメラ、踏み間違い防止機能の有無が日常の安心感を左右します。

一方、2026年7月発表の新型エルグランドは、公式情報で「プレミアムミニバンは新たな領域へ」と表現されています。

新型の公式ラインアップには、次の名称が確認できます。

  • G e-4ORCE
  • AUTECH e-4ORCE
  • AUTECH LINE e-4ORCE “G-spec”
  • VIP
  • AUTECH
  • AUTECH LINE
  • ステップタイプ

「e-4ORCE」は日産が電動化車両で展開する四輪制御技術の名称です。2022年式で中心だった2.5リッターや3.5リッターのガソリン車とは、車の動かし方や商品設計の方向性が変わったことが分かります。

また、新型ではプロパイロット2.0や、22スピーカーを備えたBOSE Premium Sound System、ルーフ取付タイプの後席専用モニターなどが注目装備として挙げられています。

比較を簡単に整理すると、次のようになります。

比較項目 2022年式E52型 2026年発表の新型
モデルの位置付け 3代目の後期・熟成型 次世代の全面刷新モデル
主な動力 2.5L・3.5Lガソリン車 e-4ORCE設定を中心に展開
運転支援 360°セーフティアシストなど プロパイロット2.0を設定
情報・快適装備 10インチナビ、後席モニターなど BOSE 22スピーカーなどを設定
購入方法 中古車が中心 新車購入が中心
向いている人 価格と装備の両立を重視 最新技術と新車の安心を重視

2022年式は、設計の新しさでは次世代モデルにかないません。ただし、購入価格まで含めると話は変わります。

新型のメーカー希望小売価格は、2026年7月現在で689万7,000円からと案内されています。税金、自賠責保険、販売諸費用、オプション、付属品などは別です。

それに対して、2022年式の中古車には支払総額200万円台後半から300万円台の掲載例があります。新旧で数百万円の差が生じるため、単純に装備の新しさだけで優劣を決めるのは現実的ではありません。


日産エルグランド2022年式の中古車価格は?

参考となる中古車情報では、エルグランド全体の平均価格は145.9万円、価格帯は19.9万~732万円と表示されています。

ただし、この平均価格には2010年以降の幅広い年式やグレードが含まれます。2022年式だけの相場を示す数字ではない点に注意が必要です。

2022年式の掲載例では、次のような価格が確認できます。

  • 250ハイウェイスターS、走行4.8万km:支払総額279.7万円
  • 250ハイウェイスターS、走行距離不明の掲載例:支払総額321.2万円
  • 250ハイウェイスターS アーバンクロム、走行3.2万km:支払総額330.3万円
  • 250ハイウェイスターS、サンルーフ付き、走行4.9万km:支払総額329.8万円
  • 250ハイウェイスターS アーバンクロム、走行1.8万km:支払総額373万円
  • 3.5 VIP、走行1.1万km:支払総額567万円

この価格差は、走行距離だけでなく、グレード、サンルーフ、本革シート、後席モニター、純正ナビ、電動リヤゲートなどの装備によって生まれます。

特にエルグランドは、同じ2022年式でも「250ハイウェイスターS」と「VIP」では商品性が大きく違います。年式だけで検索結果を並べ、最安車を選ぶ買い方はおすすめできません。

中古車選びでは、車両本体価格よりも支払総額と装備内容をセットで比べることが大切です。

例えば、車両本体価格が安くても、ナビや後席モニターが付いていなければ、購入後に追加費用がかかります。タイヤ交換、車検整備、保証の延長などを含めると、最初から装備がそろった車両のほうが結果的にお得になる場合があります。

筆者がコスパ重視で選ぶなら、2.5リッターの250ハイウェイスターS系を軸に、アラウンドビューモニター、両側電動スライドドア、衝突被害軽減ブレーキ、純正ナビの有無を確認します。

VIPや3.5リッター車は魅力的ですが、購入後の燃料代や税負担まで考えると、誰にでも合理的とは限りません。見栄より実用性を優先するなら、必要な装備がそろった2.5リッター車のほうが選びやすいでしょう。

なお、中古車の価格や在庫は常に変動します。掲載価格だけで判断せず、最新情報と諸費用の内訳を販売店で確認してください。


2022年式エルグランドの長所と注意点は?

2022年式エルグランドの長所は、プレミアムミニバンらしい存在感と快適装備を、新型より抑えた予算で狙えることです。

中古車の口コミ情報では、総合評価4.1、外観4.5、走行性能4.2、燃費・経済性3.0、価格3.7、内装・装備4.3という数字が掲載されています。

この評価からも、エルグランドは外観や走り、内装装備への満足度が高い一方、燃費や経済性には厳しい意見が出やすい車だと読み取れます。

特に注意したいのは、次の点です。

  • ガソリン車のため燃料代を見込む必要がある
  • 大型車なのでタイヤや消耗品の費用が高くなりやすい
  • 車幅や全長を踏まえて駐車場を確認する必要がある
  • 同年式でも装備差が大きい
  • 社外部品で大きく改造された車両もある
  • 保証内容が販売店によって異なる
  • 7人乗りと8人乗りでは座席の使い方が異なる

中古車情報には、20インチホイール、車高調、社外エアロ、社外マフラー、加工された灯火類などを装着した車両も見られます。

改造車が悪いわけではありませんが、初めて大型ミニバンを買う方には、純正状態に近く、点検記録や保証が明確な車両のほうが安心しやすいでしょう。

また、装備欄に「プロパイロット」と記載された中古車もありますが、販売店側の表記が必ずしもメーカー公式の装備名称と一致するとは限りません。

購入時には、カタログ上の正式装備と実車のスイッチ、機能、取扱説明書を確認することが重要です。中古車サイトの説明文だけで判断しない姿勢が、後悔を減らします。


新型エルグランドと2022年式はどちらを選ぶべき?

最新技術や電動化、新車保証を重視するなら、2026年7月16日に発表された新型エルグランドが有力です。

公式サイトでは、プロパイロット2.0、BOSE Premium Sound System、後席専用モニターなどが人気オプションとして紹介されています。

ボディカラーは全5色とされ、人気色としてプリズムホワイト、至極、ミッドナイトブラックが掲載されています。

一方で、新型の価格は689万7,000円からです。グレードやオプション、諸費用を加えると、実際の支払額はさらに増える可能性があります。

2022年式なら、新型の半額程度に収まる掲載例もあります。差額を燃料代や整備費に回しても、総支出を抑えられる可能性は十分にあります。

選び方は、次のように整理すると分かりやすいでしょう。

2022年式が向いている人

  • 予算を300万円前後に抑えたい
  • ガソリン車でも問題ない
  • 最新世代であることに強くこだわらない
  • ナビや後席モニターなどの実用装備を重視する
  • 価格と見た目のバランスを求める

2026年発表の新型が向いている人

  • e-4ORCEなど新しい技術に魅力を感じる
  • プロパイロット2.0を利用したい
  • 新車保証や長期保有の安心感を重視する
  • 予算に余裕がある
  • 数年後の先進性や商品価値も重視する

筆者としては、年間走行距離がそれほど多くなく、予算を抑えて上質なミニバンに乗りたい方には、2022年式が面白い選択肢だと感じます。

逆に、長距離移動が多く、運転支援や電動四輪制御に価値を感じる方は、新型に予算をかける意味があります。

重要なのは、「新しいほうが得」「中古のほうが安い」という一面的な判断をしないことです。購入価格、燃料代、整備費、装備、保有年数を合わせて考える必要があります。


2022年式を買うならどこを確認すべき?

2022年式は比較的新しい中古車ですが、登録から数年が経過しています。走行距離が少なくても、使われ方や保管環境によって状態は異なります。

まず確認したいのは、車両の修復歴と整備記録です。

販売店保証についても、6か月・5,000km、12か月・走行距離無制限、3か月・3,000kmなど、掲載車によって差があります。保証期間だけでなく、対象部品と免責事項も確認しましょう。

次に、電動装備を実際に動かします。

  • 両側電動スライドドア
  • 電動リヤゲート
  • ナビゲーション
  • アラウンドビューモニター
  • 後席モニター
  • シートヒーター
  • サンルーフ
  • 各種安全支援機能

大型ミニバンは電動装備が多いため、不具合があると修理費が膨らむことがあります。納車前点検でどこまで確認するのか、書面で示してもらうと安心です。

タイヤの状態も重要です。残り溝だけでなく、製造年、ひび割れ、偏摩耗を確認してください。

大型ミニバン用タイヤは軽自動車用より高額になりやすいため、購入直後に4本交換となると、車両価格の安さが薄れてしまいます。

さらに、7人乗りと8人乗りの違いも実車で確かめたいところです。

2列目の快適性を優先するなら7人乗り、乗車人数や座席配置の柔軟性を重視するなら8人乗りが候補になります。家族構成や使い方に合わないと、豪華な装備があっても不便に感じます。

私なら、候補車を2~3台に絞ったうえで、装備、保証、タイヤ、整備内容を金額に置き換えて比較します。

車両本体が10万円安くても、タイヤ交換や保証延長で15万円かかるなら、最初から状態の良い車両を選ぶほうが合理的です。これが中古車で「安い車」と「お得な車」を見分けるポイントです。


日産エルグランド新型2022モデルをどう評価する?

個人的には、2022年式エルグランドを「古いモデルだから候補外」と決めるのは早いと考えます。

確かに基本設計は2010年登場のE52型で、2026年発表の新型と比べれば世代差があります。電動化や運転支援の進化を重視する人には、物足りなく映るでしょう。

しかし、2022年式には360°セーフティアシスト、全周囲カメラ、衝突被害軽減ブレーキ、10インチナビ、後席モニターなど、日常で役立つ装備を備えた車両があります。

見た目の存在感や室内装備を重視しながら、新車価格を抑えたい方にとっては、まだ十分に検討価値があります。

特に注目したいのは、新型登場による中古車市場の変化です。

新型への乗り換えが進めば、2022年式を含む後期E52型の流通台数が増える可能性があります。一方で、状態が良く装備の充実した車両には需要が集まり、必ずしも大幅に安くなるとは限りません。

これは私見ですが、狙い目は単純な最安車ではなく、純正10インチナビ、アラウンドビューモニター、両側電動スライドドア、安全支援装備がそろった2.5リッター車です。

新型との差額を考えると、燃料代や将来の整備費を多めに見積もっても、総額では2022年式が有利になるケースがあります。

ただし、年間走行距離が多い方は慎重に計算すべきです。購入価格が安くても、燃費や消耗品の差が積み重なるため、保有期間全体で見ると新しい電動化モデルとの差が縮まる可能性があります。

2022年式の価値は、最新性能ではなく、価格が現実的になった上質な大型ミニバンという点にあります。そこに魅力を感じるかどうかが、選択の分かれ目でしょう。


まとめ

日産エルグランドの2022年モデルは、2022年にフルモデルチェンジした車ではなく、2010年から続いた3代目E52型の後期モデルです。

基本設計の古さはありますが、360°セーフティアシスト、全周囲カメラ、純正10インチナビ、後席モニターなどを備えた車両があり、装備面では現在でも実用的です。

2026年7月16日発表の新型は、e-4ORCEやプロパイロット2.0などで大きく進化しています。一方、メーカー希望小売価格は689万7,000円からで、2022年式中古車とは購入予算に大きな差があります。

コスパを重視するなら、2.5リッターの250ハイウェイスターS系を中心に、支払総額、装備、保証、タイヤ、整備記録を比較するのが賢い選び方です。

最新技術を求めるなら新型、価格と装備のバランスを求めるなら2022年式というように、自分の使い方と予算を基準に判断しましょう。


よくある質問

日産エルグランドは2022年にフルモデルチェンジしましたか?

いいえ。2022年式は2010年8月から続いた3代目E52型の後期モデルです。全面刷新された次世代モデルは2026年7月16日に正式発表されています。

2022年式エルグランドの中古車はいくらくらいですか?

参考情報では、2.5リッター車を中心に支払総額200万円台後半から300万円台の掲載例があります。VIPなど上級グレードでは500万円を超える例もあり、装備や走行距離で価格が変わります。

2022年式と新型エルグランドはどちらがお得ですか?

購入価格を重視するなら2022年式が有利になりやすく、最新の電動化技術や運転支援、新車保証を重視するなら新型が向いています。燃料代や整備費を含む総額で比較することが大切です。

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