日産エルグランド新型2024モデルはどうだった?2026年型との違いを比較

日産エルグランドの2024年モデルは3代目の熟成型であり、2026年型はe-POWERとe-4ORCEを採用した16年ぶりの全面刷新モデルです。

「日産エルグランド 新型 2024」と検索すると、新型として紹介される車両と、2026年に登場した新型の情報が混在しています。

結論からいえば、2024年モデルは2010年に登場した3代目エルグランドの最終期にあたるモデルです。一方、2026年型はパワーユニット、駆動方式、安全装備、車内機能を大幅に刷新した新世代モデルで、価格も689万7000円からとなりました。

日産エルグランド新型2024モデルはどんな車だった?

日産エルグランドの2024年モデルは、2010年8月に発売された3代目をベースにした後期型です。

つまり、2024年にフルモデルチェンジした車ではありません。長期間販売された3代目の完成度を高めながら、装備やグレード構成を整えた熟成モデルと考えるのが正確です。

3代目エルグランドは2026年6月まで生産され、2024年4月から2026年6月までの車両も同じ世代に分類されています。

主なエンジンは、排気量2488ccの2.5Lと3498ccの3.5Lです。燃費はWLTCモードで8.4~10km/Lとされており、現在のハイブリッドミニバンと比べると燃料代はかかりやすい傾向があります。

一方で、低い重心を生かした走行安定性や、ゆったり座れるシート、落ち着いた内装は3代目エルグランドならではの魅力でした。

中古車情報サイトに掲載された利用者評価では、総合評価が4.1点、デザインが4.2点、居住性が4.4点、積載性が4.1点となっています。

対して、走行性は3.9点、運転のしやすさは3.7点、維持費は3.1点です。

この評価からも、2024年モデルは「燃費や取り回しの良さより、乗り心地や室内のくつろぎを重視する人」に向いた車だったと読み取れます。

2024年モデルの代表的な装備

2024年式の中古車には、次のような装備を備えた「2.5 250ハイウェイスターS」が流通しています。

  • 純正大画面ナビ
  • アラウンドビューモニター
  • 後席モニター
  • 両側電動スライドドア
  • LEDヘッドライト
  • インテリジェントクルーズコントロール
  • 車線逸脱防止支援
  • 踏み間違い防止機能
  • 衝突被害軽減ブレーキ

新しい世代の車ほど高度ではないものの、家族で使用するミニバンとして必要性の高い装備はひと通り用意されています。

個人的には、2024年モデルの価値は目新しさよりも、長年販売されたことで弱点や整備情報が把握しやすい点にあると感じます。中古車として選ぶなら、この「未知の部分が少ないこと」は大きな安心材料です。


2024年型と2026年型の最大の違いは何?

両車の最大の違いは、2024年型がガソリンエンジン中心なのに対し、2026年型は全車が第3世代e-POWERとe-4ORCEを搭載することです。

2026年型は、直列3気筒1.5Lターボエンジンで発電し、前後のモーターで走行します。

ガソリンエンジンが直接タイヤを駆動する従来型とは異なり、基本的にモーターの力で走るため、アクセル操作に対する反応が素早いのが特徴です。

また、2026年型は2WDを設定せず、後輪を独立したモーターで駆動する電動4WDのe-4ORCEを全車に標準装備します。

比較すると、世代の違いは次のように整理できます。

比較項目 2024年モデル 2026年型
車両世代 3代目後期型 16年ぶりの新世代モデル
動力方式 2.5L/3.5Lガソリン 第3世代e-POWER
駆動方式 2WDまたは4WD 全車e-4ORCE
WLTCモード燃費 8.4~10km/L 16.8km/L
主な特徴 熟成された装備と中古価格 モーターによる力強い走り
新車価格 グレードや時期で異なる 689万7000円から
販売状況 中古車が中心 2026年7月16日正式発売

燃費だけを見ると、2026年型の16.8km/Lは2024年モデルの約1.7~2倍に相当します。

実際の燃費は道路状況や乗車人数、エアコンの使用状況によって変わりますが、大型ミニバンで年間走行距離が多い家庭ほど、燃料代の差は無視できません。

たとえば年間1万kmを走行し、2024年型を実燃費8km/L、2026年型を実燃費14km/Lと仮定すると、年間の燃料使用量は前者が約1250L、後者が約714Lです。

あくまで試算ですが、約536Lもの差が生まれます。2026年型は車両価格が高いものの、長期間保有する場合は燃料費の差が少しずつ購入価格の差を埋めていく可能性があります。

ただし、燃料代だけで新車価格の差を完全に回収できるとは限りません。税金、保険料、点検費用、将来の売却額まで含めて判断することが大切です。


新型エルグランド2026年型の価格とグレードは?

2026年型エルグランドは、「e-POWER X e-4ORCE」と上級グレードの「e-POWER G e-4ORCE」の2種類です。

価格は次のように伝えられています。

グレード 価格(税込) 主な内装色
e-POWER X e-4ORCE 689万7000円 ダークメタル
e-POWER G e-4ORCE 757万9000円 紫檀/銀雪

両グレードの価格差は68万2000円です。

全車に両側電動スライドドア、アルミホイール、エアロパーツ、e-4ORCE、インテリジェントダイナミックサスペンションなどが標準装備されます。

インテリジェントダイナミックサスペンションとは、走行状態に応じてショックアブソーバーの硬さを変える仕組みです。

カーブでは車体の傾きを抑え、荒れた路面では衝撃を和らげる方向に制御するため、「安定した走り」と「快適な乗り心地」の両立が期待できます。

上級のGには、通信機能を含むインフォテインメントシステム、後席専用モニター、1列目と2列目のシートベンチレーション、100V・1500W電源コンセントなどが追加されます。

Xでインフォテインメントシステムなどを付ける場合は24万9700円、100V・1500W電源コンセントは9万9800円です。

これらを合計すると約35万円になります。そのため、必要な装備をXに追加していくと、価格差68万2000円の半分以上を使うことになります。

ナビや後席モニター、電源コンセントを最初から必要とするなら、Gのほうが装備と将来の売却価値を含めて分かりやすい選択です。

反対に、後席モニターや豪華装備をあまり使わず、購入金額を抑えたいならXが現実的でしょう。

私なら、家族で長距離移動する機会が多ければG、少人数で使い、スマートフォンのナビを中心に利用するならXを検討します。高いグレードを選ぶことより、実際に使う装備へお金を払うことが賢い選び方です。

なお、ツインガラスサンルーフは15万4000円、ワイパーデアイサーなどを含むクリアビューパックは3万3000円とされています。

特別塗装色も有料で、プレミアムホワイトとミッドナイトブラックは6万500円、シゴクは7万5900円、フジドーンとシゴクの2トーンは25万3000円です。

価格やオプション構成は変更される可能性があるため、実際に注文する際は日産販売店で最新の見積もりを確認する必要があります。


日産エルグランド新型2024モデルの中古車価格はお得?

2024年モデルを選ぶ最大の理由は、2026年型より大幅に購入費用を抑えられる可能性があることです。

参考となる中古車情報では、2024年式の「2.5 250ハイウェイスターS」が車両本体価格329万8000円、支払総額343万5000円で掲載されていました。

走行距離は3.2万kmで、純正大画面ナビ、全周囲カメラ、後席モニター、両側電動スライドドアなどを備えた車両です。

この例では、2026年型Xの689万7000円と比べて、支払総額の差は346万2000円です。

もちろん、新車と中古車は車両状態、保証期間、残りの車検、タイヤやバッテリーの消耗度が異なるため、単純な価格比較だけで優劣は決められません。

それでも、300万円台で大画面ナビや後席モニターを備えた大型ミニバンを購入できる点は、2024年型の大きな強みです。

一方、2025年式の「2.5 250ハイウェイスターS」には、車両本体価格255万8000円、支払総額276万8000円の掲載例もあります。

別の2025年式車両では、装備や販売店、状態の違いによって支払総額413万1000円となっていました。

同じ年式やグレード名でも100万円以上の差が生じることがあるため、中古車では価格だけを見ず、次の項目を確認しましょう。

  • 走行距離と整備記録
  • 修復歴の有無
  • 保証内容と保証期間
  • タイヤやブレーキの残量
  • ナビや後席モニターの作動状態
  • 電動スライドドアと電動バックドアの動作
  • 車両本体価格ではなく支払総額
  • 2.5Lか3.5Lか
  • 2WDか4WDか

特に電動スライドドアや大型ナビ、後席モニターは、故障すると修理費がかさむ場合があります。

購入前には販売店の説明だけでなく、実際にすべてのスイッチを操作し、異音や動作の遅れがないか確認したいところです。

中古車相場は在庫状況や走行距離、地域によって変動します。掲載価格はその時点の一例として捉え、最新の支払総額を複数店舗で比較するのが安全です。


2026年型はアルファードより高くても選ぶ価値がある?

2026年型エルグランドXは689万7000円で、比較対象となるトヨタ・アルファード「ハイブリッドZ E-Four」の657万円より32万7000円高い設定です。

さらに、エルグランドXではインフォテインメントシステム、ETC2.0、100V・1500W電源コンセントなどがオプションです。

アルファードのハイブリッドZ E-Fourでは、運転支援機能や100V・1500W電源コンセントが標準装備され、2列目には固定式アームレストを備えたエグゼクティブパワーシートが採用されています。

装備をそろえて比較すると、2026年型エルグランドはアルファードより40万円前後割高と評価されています。

それでも、エルグランドには走行性能という明確な個性があります。

第3世代e-POWERの最大トルクは500Nmを上回るとされ、モーター駆動らしい力強い加速を発揮します。

また、4輪のショックアブソーバーを独立制御することで、背が高く重量のあるミニバンでも、カーブや車線変更時の姿勢を安定させています。

ドライブモードで「コンフォート」を選ぶと、ショックアブソーバーの減衰力を下げ、乗り心地を柔らかくすることも可能です。

燃費はエルグランドが16.8km/L、アルファードのハイブリッドZ E-Fourが17.4~18.0km/Lです。

燃費と価格、2列目の豪華さを重視するならアルファードが有利でしょう。

一方、運転する本人がモーターの加速感や安定したコーナリングを楽しみたいなら、エルグランドを選ぶ理由があります。

私は、2026年型エルグランドを単なるアルファードの対抗車として見るより、運転席に座る人の満足度を重視した大型ミニバンと捉えるほうが分かりやすいと考えます。

家族を乗せるためだけの車ではなく、運転する時間そのものも楽しみたい人に向けた設計だからです。


2024年型と2026年型はどちらを選ぶべき?

購入費用を重視するなら2024年型、燃費、安全装備、走行性能を重視するなら2026年型が基本的な選び分けになります。

2024年型が向いているのは、次のような人です。

  • 予算を300万~400万円台に抑えたい
  • 年間走行距離がそれほど多くない
  • ガソリン車の自然な感覚が好み
  • 後席モニターなどの装備を安く手に入れたい
  • 新型の納期を待たずに購入したい

2026年型が向いているのは、次のような人です。

  • 長距離を走る機会が多い
  • e-POWERの加速感を重視する
  • 高速道路や横風の中での安定性を求める
  • 最新の運転支援機能を利用したい
  • 7年以上の長期保有を考えている

見落としやすいのは、車両価格以外の差です。

2024年型は購入価格が低い一方、燃費は8.4~10km/Lで、今後は年数の経過に伴って消耗品の交換が増える可能性があります。

2026年型は購入時の負担が大きいものの、燃費が16.8km/Lまで向上し、新車保証を受けながら乗り始められます。

そのため、月々の支払いだけではなく、少なくとも5年間の燃料費、税金、保険、点検、タイヤ交換、売却予想額まで書き出して比較すると、自分に合う答えが見えやすくなります。

コスパは「価格が安い車」と同じ意味ではありません。

必要な期間を安心して使え、支払った金額に見合う満足を得られる車こそ、その人にとってコスパの良い車です。


日産エルグランド2024年型と2026年型を比較した私見

筆者としては、2024年型と2026年型は、同じエルグランドでも競合する価格帯が大きく異なると考えています。

2024年型は、新型エルグランドを安く買う代替品というより、300万~400万円台で狙える上級中古ミニバンです。

一方、2026年型は約690万円から始まる新車であり、アルファードやヴェルファイアと正面から比較される商品です。

したがって、「新旧のどちらが優秀か」ではなく、「車にいくら使えるか」「年間にどれくらい走るか」「運転を楽しみたいか」で選ぶべきでしょう。

2024年型は設計の古さを隠せませんが、長く販売された3代目の最終期であり、装備の充実した中古車を新型の半額前後で探せる可能性があります。

子どもの送迎や週末の買い物が中心で、年間走行距離が少ない家庭なら、燃費の差より購入価格の差のほうが家計への影響は大きいでしょう。

反対に、高速道路を使った旅行や帰省が多い家庭では、2026年型のe-4ORCE、可変式サスペンション、静かなモーター走行が大きな価値になります。

床面がやや高く、乗り降りには注意が必要と評価されているため、高齢の家族を乗せる場合は、購入前に実車でステップの高さを確認するべきです。

2026年型は2026年5月28日に予約受注を開始し、同年7月16日に正式発売、試乗車は7月下旬ごろから販売店へ配置される予定とされました。

高額な車だけに、カタログだけで決めず、2列目と3列目の乗り心地、乗降性、運転席からの視界、駐車時の取り回しを試乗で確かめることが重要です。

また、2026年型は全車e-4ORCEのため、雪道をほとんど走らない人でも4WDの費用を車両価格として負担します。

これは安定性を全車で高めるという日産の考え方ですが、価格優先のユーザーにとっては、将来2WDの廉価グレードが追加されるかどうかも注目点になります。

現時点で追加設定は断定できません。ただ、アルファードより割高と見られている以上、日産が販売を広げるには装備を絞ったグレードや、価格を抑えた選択肢が求められる可能性はあると考えます。


まとめ

日産エルグランドの2024年モデルは、2010年から続いた3代目の熟成型です。2.5Lまたは3.5Lガソリンエンジンを搭載し、広い室内と快適なシート、安定した走りに魅力がありました。

2026年型は16年ぶりに全面刷新され、第3世代e-POWERとe-4ORCEを全車に採用。燃費は16.8km/Lとなり、力強い加速と走行安定性を大きく向上させています。

一方で、価格はXが689万7000円、Gが757万9000円と高額です。新車価格を抑えたいなら2024年型の中古車、燃費や最新技術、長期保有を重視するなら2026年型が有力候補になります。

2024年型は安く買える熟成車、2026年型は走りと電動技術に価値を置いた新世代車です。

どちらが得かは車両価格だけでは決まりません。年間走行距離、必要な装備、乗車人数、保有期間を整理し、支払総額と維持費を合わせて判断することが、後悔を減らす最も確実な方法です。


よくある質問

日産エルグランドは2024年にフルモデルチェンジしたのですか?

いいえ。2024年モデルは2010年に登場した3代目の後期型で、フルモデルチェンジ車ではありません。全面刷新された新世代モデルは2026年型です。

2024年型と2026年型では燃費がどれくらい違いますか?

2024年型のWLTCモード燃費は8.4~10km/L、2026年型は16.8km/Lです。カタログ上では2026年型が大幅に向上していますが、実燃費は使用条件によって変わります。

2026年型エルグランドの価格はいくらですか?

e-POWER X e-4ORCEが689万7000円、e-POWER G e-4ORCEが757万9000円とされています。オプションや特別塗装色を選ぶと支払総額はさらに上がるため、最新価格は販売店で確認してください。