トヨタ・ヴェルファイア ゴールデンアイズは、通常グレードをベースに専用のゴールド加飾や上質な内装、便利装備を組み合わせた特別仕様車です。
現在は新車販売されていませんが、20系・30系を中心に中古車市場で数多く流通しており、「豪華装備のヴェルファイアを現行型より予算を抑えて狙いたい」という人にとって、今も注目する価値があります。
トヨタ・ヴェルファイア ゴールデンアイズとは?
ヴェルファイア ゴールデンアイズは、標準車に専用デザインや上級装備を追加した特別仕様車です。
特に名前の由来を象徴しているのが、ヘッドランプ周辺に施されたゴールド系の加飾です。
トヨタは2016年7月4日、30系ヴェルファイアに特別仕様車「Z“Aエディション・GOLDEN EYES”」と「ZA“GOLDEN EYES”」を設定しました。
Z“Aエディション・GOLDEN EYES”は2.5Lエンジンを搭載する「Z」をベースにAエディションの装備を加えた7人乗りモデルで、ZA“GOLDEN EYES”は3.5Lモデルの「ZA」がベースです。
通常グレードと明確に違ったのは、単に装備を増やしただけではなく、外観と内装を「黒×ゴールド」を中心とした世界観で統一したことでした。
トヨタが発表した主な専用装備には、次のようなものがあります。
- ゴールド加飾を施したヘッドランプ
- ダークメッキのフロントグリルなど
- 専用シート表皮
- 高輝度塗装の専用アルミホイール
- 黒木目調本革巻き4本スポークステアリング
- ブラックのルーフヘッドライニング
- パワーバックドア
- AC100V・100Wアクセサリーコンセント
- 専用ゴールド加飾のスマートキー
特にシートは個性的です。
ブラックを基本に、ゴールドのドットが見えるウルトラスエードをメイン素材に使用し、肩部分にはダークブルーのクロコダイル風柄を型押しした合成皮革を組み合わせていました。
派手な金色一色にするのではなく、黒を基調としてポイントで金色を見せるデザインです。
個人的には、この「やりすぎない金色」がゴールデンアイズの魅力だと思います。ヴェルファイア本来の押し出し感を強くしながら、単なる派手なカスタムカーには見えにくい絶妙な仕立てです。
ヴェルファイア特別仕様車ならではの装備は何が魅力?
ゴールデンアイズの魅力は、見た目だけではありません。普段の使い勝手に直結する装備までまとめて充実している点が重要です。
例えば中古車市場に出ているZ“Aエディション・ゴールデンアイズ”では、両側パワースライドドア、パワーバックドア、ハーフレザー系シート、クルーズコントロールなどを備えた車両が多く確認できます。
掲載車によっては、純正9インチ・10インチナビ、後席フリップダウンモニター、バックカメラ、ETC、サンルーフなども装着されています。
もちろん中古車の場合、ナビや後席モニター、サンルーフなどは新車時のメーカーオプションやディーラーオプション、後付け品が混在します。
そのため、「ゴールデンアイズなら全部付いている」と思い込まず、1台ずつ装備表を確認することが大切です。
一方、特別仕様車そのものには、ベースグレードでは別途選択したくなる装備や専用加飾が最初から盛り込まれています。
トヨタモビリティ東京も特別仕様車について、一般的にベース車へ同等のオプションを追加するより価格を抑えられるケースがあり、専用カラーや専用パーツなど通常グレードでは得られない装備を持つことが魅力だと説明しています。
これは「高級感よりお得感」を重視して車を選ぶ場合にも重要なポイントです。
装備を一つひとつ後から追加すると費用が積み上がりますが、特別仕様車ならメーカーがまとめたパッケージとして購入できます。
言ってみれば、ゴールデンアイズは「高い装備を片っ端から追加した車」というより、ヴェルファイアで人気になりやすい装備と特別感を、ひとつの完成形にまとめた車と考えると分かりやすいでしょう。
ゴールデンアイズは20系・30系でどう違う?
ヴェルファイアの中古車を検索すると、「2.4 Z ゴールデンアイズ」「ゴールデンアイズII」「2.5 Z Aエディション ゴールデンアイズ」「2.5 Z ゴールデンアイズII」「ゴールデンアイズIII」など、似た名前が多数出てきます。
ここは初心者が最も混乱しやすいところです。
大きく分けると、初代20系と2代目30系の両方にゴールデンアイズ系の特別仕様車が存在します。
中古車情報では、2013~2014年頃の20系「2.4 Z ゴールデンアイズ」「2.4 Z ゴールデンアイズII」が数多く流通しています。
一例では、2013年式2.4 Z ゴールデンアイズが車両本体価格104万円、支払総額119万円、走行9.7万kmで掲載されていました。
また、2014年式の2.4 Z ゴールデンアイズIIでは、車両本体価格76万円、支払総額85.8万円、走行13万kmという掲載例もあります。
一方、30系では2016年式以降の「2.5 Z Aエディション ゴールデンアイズ」が多数見つかります。
掲載例では、2016年式・走行11.6万kmで支払総額167万円、2017年式・走行11.3万kmで178.1万円、2017年式・走行5.0万kmで252.7万円など、状態や走行距離によってかなり価格差があります。
さらに後年には「2.5 Z ゴールデンアイズ」「ゴールデンアイズII」「ゴールデンアイズIII」も登場し、中古車市場では2020~2022年式を中心に300万~400万円台以上の車両も珍しくありません。
例えば元ネタの掲載例では、2022年式・走行2.7万kmの「2.5 Z ゴールデンアイズIII」が車両本体417万円、支払総額424.8万円でした。
一方、2020年式の2.5 Z ゴールデンアイズでは、303.1万円や345.6万円といった本体価格の掲載例があります。
つまり、同じ「ゴールデンアイズ」という名前でも、年式によって100万円以下から400万円超まで価格帯が広いのです。
ここをひとまとめにして「ゴールデンアイズは○○万円」と判断するのはおすすめできません。
中古車を探すときは、まず「20系か30系か」、次に「ゴールデンアイズ・II・IIIのどれか」、そのうえで年式、走行距離、装備内容を見るのが正しい順番です。
ヴェルファイア ゴールデンアイズの中古車は今も多い?
ゴールデンアイズは中古車市場で今も比較的探しやすい特別仕様車です。
元ネタとなったカーセンサーの「ヴェルファイア ゴールデンアイ」検索では634台がヒットしており、別の中古車情報では「2.5 Z Aエディション ゴールデンアイズ」に絞った検索でも258台が表示されています。
検索条件や掲載時期によって台数は変動しますが、限定的な希少車で「ほとんど在庫がない」という状況ではありません。
これは中古車として狙う側には大きなメリットです。
在庫が多ければ、1台だけを見て即決するのではなく、価格・走行距離・サンルーフ・後席モニター・整備履歴などを比較して選びやすくなるからです。
例えば30系2.5 Z Aエディション ゴールデンアイズでは、元ネタだけでも次のような掲載例があります。
年式 走行距離 支払総額の例
2016年 11.6万km 167万円
2017年 11.3万km 178.1万円
2017年 7.9万km 236.9万円
2017年 5.0万km 252.7万円
2016年 4.2万km 263.8万円
価格差が100万円近くありますが、単純に安い車がお得とは限りません。
ヴェルファイアほどの大型ミニバンになると、タイヤや足回り、電動スライドドア、パワーバックドア、エアコン、ナビなど、年数が経過した車では確認したい項目も増えます。
また中古車では、モデリスタエアロ、社外20インチホイール、車高調などでカスタマイズされた個体もかなり多く見られます。
見た目の迫力は魅力ですが、私はコスパ重視ならできるだけノーマルに近く、整備記録が確認できる車を優先したいです。
社外パーツの価値を売り手と買い手が同じ金額で評価するとは限らず、乗り心地やタイヤ交換費用まで考えると、ノーマル車のほうが後からお金がかかりにくいケースがあるからです。
現行ヴェルファイアと比べてもゴールデンアイズはお得なのか?
現在のヴェルファイアは、ゴールデンアイズが販売されていた時代とはかなり立ち位置が変わっています。
トヨタの現行ラインアップでは「Z Premier」と「Executive Lounge」が中心で、公式掲載価格はZ Premierのターボガソリン2WDが6,749,600円、ハイブリッド2WDが7,099,400円です。
Executive Loungeのハイブリッド2WDは8,849,500円、PHEV・E-Fourは10,899,900円とされています。
つまり、現在のヴェルファイアは明確に高価格帯へ移行しています。
それに対して、中古のゴールデンアイズなら20系では100万円前後から探せる車があり、30系前期でも150万~250万円程度の掲載例が多数あります。
30系後期のゴールデンアイズII・IIIになると300万~400万円台も見えてきますが、それでも現行型の新車価格との差は大きいです。
ここに、ゴールデンアイズを中古車で選ぶ意味があります。
もちろん、現行40系の安全性能、静粛性、乗り心地、パワートレイン、コネクティッド機能などは世代が新しいぶん進化しています。
価格だけを比べて「古いゴールデンアイズのほうが上」と考えるのは乱暴です。
ただし、「家族で使える大きなミニバン」「両側電動スライド」「後席モニター」「電動リアゲート」「豪華な内装」といった部分に魅力を感じているなら、30系ゴールデンアイズには今なお強い商品力があります。
筆者としては、ヴェルファイアという車名そのものより、“欲しい機能にいくら払うか”で判断することが重要だと考えます。
700万円前後の現行型にしかない価値が必要なら現行車ですが、200万円前後の30系で満足できる使い方なら、その差額は非常に大きいからです。
ゴールデンアイズを中古で買うなら何を確認する?
ヴェルファイア ゴールデンアイズを中古車として選ぶ場合は、特別仕様車という名前だけで判断しないことが大切です。
私なら、最低でも走行距離・整備履歴・電動装備・タイヤ・カスタム状況を確認します。
特に両側パワースライドドアとパワーバックドアは、ゴールデンアイズらしい便利装備です。
購入前には実際に何度か開閉し、途中で止まらないか、異音がないか、動きが極端に遅くないかを見ておきたいところです。
サンルーフ装着車なら開閉だけでなく、雨漏り跡や天井のシミも確認したいポイントです。
後席モニターについても「付いている」という情報だけでなく、画面表示、開閉、音声、ナビとの接続状態まで確認しましょう。
そして意外に大きいのがタイヤです。
ヴェルファイアは車体が大きく、18インチ以上のタイヤを履く車両も多いため、4本交換すると軽自動車の感覚では済まない出費になります。
車両価格が5万円安い車でも、購入直後にタイヤ交換やバッテリー交換が必要なら、その差は簡単に消えてしまいます。
また、20系では登録から10年以上経過した車も多く、価格の安さだけでは決めにくくなっています。
例えば元ネタには、2013年式2.4 Z ゴールデンアイズで走行9.7万km、支払総額119万円の掲載例がある一方、同世代のゴールデンアイズIIでは走行13万kmで85.8万円という例もあります。
30万円以上安くても、整備状態や消耗品の交換状況によって本当のお得度は逆転します。
中古車は「買った日の価格」ではなく、買ってから数年間に使う総額で比べる。これがゴールデンアイズ選びでも一番重要だと思います。
私が考えるゴールデンアイズの本当の価値と今後
個人的にゴールデンアイズの価値は、「金色のヘッドライトだから特別」というだけではないと感じます。
最大のポイントは、ヴェルファイアのキャラクターに合う装備をメーカー自身が最初から組み合わせた完成度の高さです。
ヴェルファイアを買った後、「やっぱり両側電動ドアが欲しかった」「電動リアゲートも付ければよかった」「内装をもう少し豪華にしたかった」と感じて後から手を加えると、出費も手間も増えていきます。
その点、ゴールデンアイズは外観、内装、便利装備をひとまとめにしています。
これは特別仕様車そのもののメリットでもあります。
トヨタモビリティ東京が説明するように、特別仕様車は専用のエアロやカラー、内装、安全装備などをメーカー側でまとめ、標準車へ個別にオプション追加するよりお買い得になる場合があります。
ゴールデンアイズは、その考え方をヴェルファイアらしく分かりやすく表現したモデルだったと言えるでしょう。
また、現行型ヴェルファイアが600万円台後半から1,000万円を超える価格帯へ移行したことで、30系ゴールデンアイズの立ち位置は以前より面白くなっています。
新車当時は「標準車より豪華な特別仕様車」という見られ方でしたが、現在は現行ヴェルファイアより大幅に予算を抑えて、ヴェルファイアらしい豪華装備を手に入れる選択肢にもなっています。
これは中古車としての新しい価値です。
特に2016~2017年式の2.5 Z Aエディション ゴールデンアイズは、200万円前後から比較対象が増えてきます。
この価格帯なら、新しいコンパクトカーや軽自動車の上級グレードと予算が重なるケースもあります。
もちろん維持費、燃料費、税金、タイヤ代はヴェルファイアのほうが高くなります。
それでも、大人数で乗る機会が多い人や、後席の快適性を優先したい人には、「同じ購入予算でどこまで車格を上げられるか」という面で面白い選択肢です。
一方で、100万円前後まで下がった20系ゴールデンアイズは、購入価格だけを見ると非常に魅力的です。
ただし年式が古くなるほど、電動装備や足回り、エアコンなどの状態差が大きくなります。
私なら20系は「安いヴェルファイア」として探すより、整備履歴が明確で状態の良い個体に出会えた場合に選びます。
対して30系なら流通台数も多く、価格、走行距離、装備を比較しながら探しやすいので、中古車初心者にも比較的選びやすいでしょう。
ゴールデンアイズは、名前だけを見ると派手な限定モデルのように感じます。
しかし実際には、日常で便利な装備を充実させながら、外観と内装に少し特別感を持たせた、かなり実用的な特別仕様車です。
豪華に見えることより、「欲しい装備が最初から揃っていること」に価値を感じる人ほど、ゴールデンアイズとの相性は良い。私はそこが、このモデルを今中古で選ぶ一番の理由だと考えます。
まとめ
トヨタ・ヴェルファイア ゴールデンアイズは、通常モデルをベースにゴールド加飾のヘッドランプ、ダークメッキ、専用内装、専用アルミホイール、パワーバックドアなどを組み合わせた特別仕様車です。
2016年7月4日に発売された30系Z“Aエディション・GOLDEN EYES”などをはじめ、20系のゴールデンアイズ、ゴールデンアイズII、30系のゴールデンアイズII・IIIまで複数世代が中古車市場に流通しています。
現在の中古車価格は世代による差が非常に大きく、20系では100万円前後の掲載例がある一方、30系前期では150万~250万円前後、後期の状態が良い車では300万~400万円台の例もあります。
現行ヴェルファイアが600万円台後半から1,000万円を超える価格帯となった現在、ゴールデンアイズは「ヴェルファイアらしい豪華さを中古車で賢く手に入れる」という意味でも注目できるモデルです。
ただし中古車では、年式や走行距離だけでなく、整備記録、両側電動スライドドア、パワーバックドア、サンルーフ、後席モニター、タイヤなどの状態まで確認しましょう。
ゴールデンアイズの本当の魅力は、派手な名前ではなく、特別感と実用装備をバランスよくまとめたこと。そこに納得できれば、今でも十分選ぶ価値のあるヴェルファイアです。
よくある質問
ヴェルファイア ゴールデンアイズとは何ですか?
ヴェルファイアの通常グレードをベースに、ゴールド加飾のヘッドランプや専用内装、ダークメッキ、専用アルミホイールなどを採用した特別仕様車です。
30系では2016年7月4日にZ“Aエディション・GOLDEN EYES”とZA“GOLDEN EYES”が発売されました。
ゴールデンアイズと通常のヴェルファイアは何が違いますか?
外観ではゴールド加飾やダークメッキ、内装では専用シート表皮などが大きな違いです。
さらにパワーバックドアやAC100Vアクセサリーコンセントなど、利便性を高める装備も特別に採用されました。世代によって装備内容は異なるため、中古車では個別確認が必要です。
ゴールデンアイズは中古で買ってもおすすめですか?
状態と価格のバランスが良ければ有力な選択肢です。
特に30系は中古車流通台数が多く、複数の車両を比較しやすいのがメリットです。ただし安さだけで選ばず、整備履歴、電動ドア、パワーバックドア、タイヤ、サンルーフ、後席モニターなどの状態まで確認することをおすすめします。
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