ヴェルファイア・ハイブリッドExecutive Loungeを解説|豪華装備と特徴は?

高級ミニバンのヴェルファイア・ハイブリッドExecutive Loungeをイメージした上質な後席空間

トヨタ ヴェルファイアハイブリッド エグゼクティブラウンジは、豪華な後席装備とハイブリッドの静かさを組み合わせた、ヴェルファイア最上級の7人乗りグレードです。

2023年6月に登場した40系では、14インチディスプレイやJBLプレミアムサウンド、専用のエグゼクティブラウンジシートなどを採用。単に「装備が多い高級ミニバン」ではなく、運転する人以上に後席で過ごす人の快適性へ重点を置いたモデルといえます。

トヨタ ヴェルファイアハイブリッド エグゼクティブラウンジとは?

ヴェルファイアハイブリッドのExecutive Loungeは、2023年6月に発売された40系ヴェルファイアに設定された最上級グレードです。

トヨタのカタログ情報では、4WDモデルの型式は「6AA-AAHH45W」。7人乗りの5ドアミニバンで、ボディサイズは全長4,995mm×全幅1,850mm×全高1,945mm、ホイールベースは3,000mmです。

室内寸法は全長3,005mm×全幅1,660mm×全高1,360mm。大柄なボディを生かし、2列目を中心にゆったりとした空間が確保されています。

2023年発売時のハイブリッドExecutive Loungeの価格は、2WDが870万円、E-Fourの4WDが892万円。トヨタのカタログに掲載された4WDモデルも新車価格8,920,000円となっています。

一つ下のZ Premierと比べても高額ですが、Executive Loungeの場合は単純に内装素材を豪華にしただけではありません。

最大の違いは、2列目シートを中心とした移動時間そのものの質を高めていることです。

主な基本スペックを整理すると、次のようになります。

項目 内容
発売 2023年6月
乗車定員 7名
ボディ 5ドアミニバン
全長×全幅×全高 4,995×1,850×1,945mm
ホイールベース 3,000mm
室内長×室内幅×室内高 3,005×1,660×1,360mm
4WD車両重量 2,310kg
4WD発売時価格 8,920,000円
パワートレイン 2.5Lハイブリッド
乗車定員 7名

価格だけを見るとかなり高価ですが、「大型ミニバン+高級後席+ハイブリッド+高度な運転支援」を一台にまとめている点がExecutive Loungeの特徴です。


Executive Loungeの豪華装備は何がすごい?

ヴェルファイアExecutive Loungeの価値を最も分かりやすく表しているのが、2列目のエグゼクティブラウンジシートです。

Z Premierにも豪華なエグゼクティブパワーシートがありますが、Executive Loungeでは後席の快適装備がさらに充実しています。

具体的には、パワーロングスライドやパワーリクライニング、パワーオットマンに加え、好みの姿勢を呼び出せるメモリー機能を採用しています。

さらにリフレッシュシート、シートヒーター、ベンチレーション機能を装備。オットマンやアームレストにも温熱機能が用意され、単に「柔らかくて大きい椅子」というレベルを超えています。

回転格納式テーブルには防汚処理やバニティミラーが備わり、脱着式のリヤマルチオペレーションパネルから各種機能を操作できます。

読書灯やファイルホルダーなどもあり、車内でくつろぐだけでなく、移動中に仕事をする人にも使いやすい構成です。

ここがExecutive Loungeを理解するうえで重要だと私は思います。

一般的なミニバンの2列目は「家族が快適に座れる席」ですが、Executive Loungeでは2列目そのものを一つの個室のように作り込んでいるのです。

そのため、家族向けだけでなく、役員送迎やハイヤー用途など「後席が主役になる使い方」と非常に相性のいい仕様になっています。


14インチ後席モニターとJBLで移動時間を快適に

Executive Loungeでは、映像・音響装備も大きな魅力です。

インパネ中央にはコネクテッドナビに対応した14インチディスプレイを装備。大型画面なので地図や車両情報を確認しやすく、ミニバンの広い室内でも存在感があります。

さらにExecutive Loungeには、14インチのリヤシートエンターテインメントシステムが設定されています。

中古車市場を見ても「14インチリアエンターテイメント」「純正14型ナビ」という表記の40系Executive Loungeが多く、購入時の注目装備になっていることが分かります。

音響にはJBLプレミアムサウンドシステムを採用。15スピーカーと12chオーディオアンプを組み合わせています。

大型の後席モニターとJBLサウンドを組み合わせることで、長距離移動でも後席で映像や音楽を楽しみやすくなっています。

さらに電動サイドサンシェードは、単に上下するだけではありません。閉じ切る直前に動きを緩やかにするなど、作動時の上質感まで意識されています。

音声認識による操作や前席からの一括操作にも対応しており、こうした細かな部分にExecutive Loungeらしさがあります。

個人的に興味深いのは、豪華装備が「派手さ」だけを狙っていない点です。

後席モニター、遮光、空調、シート姿勢、照明など、長時間乗ったときの小さなストレスを一つずつ減らす方向で装備が組み立てられているように感じます。


ヴェルファイアExecutive Loungeの内装はどこが違う?

40系ヴェルファイアは、インパネからドアトリムへつながるような包まれ感のあるデザインが特徴です。

Executive Loungeでは、そこに「UZURAMOKU」と呼ばれる加飾や合成皮革巻き、スパッタリング加飾、ステッチなどを組み合わせています。

シートにはプレミアムナッパ本革を採用。

運転席は前後スライド、リクライニング、上下調整などが可能な8ウェイパワーシート、助手席には4ウェイパワーシートが備わります。

しかし、やはりExecutive Loungeの主役は2列目です。

後席には左右独立した温度設定が可能な空調が用意され、使用していない席への空調を抑えるS-FLOW制御も採用されています。

頭上にはスーパーロングオーバーヘッドコンソールを配置し、照明や空調吹き出し口、各種スイッチを集約しています。

さらに左右独立タイプのムーンルーフも用意され、シェードは音声操作にも対応します。

中古車情報でも「左右独立ムーンルーフ」「サンセットブラウン内装」「14インチ後席モニター」「JBLプレミアムサウンド」といった装備を備える車両が数多く確認できます。

つまり、中古車としてExecutive Loungeを探す場合も、年式と走行距離だけでなく、後席装備がどこまで付いているかを確認することが非常に重要です。

同じExecutive Loungeでも、ユニバーサルステップ、ムーンルーフ、モデリスタ用品などの有無によって商品性はかなり変わります。


乗り降りや安全装備も高級車らしく配慮

約5mのボディを持つヴェルファイアは、床面も一般的な乗用車より高くなります。

そこで40系では、乗降時の負担を減らすためにユニバーサルステップやアシストグリップが設定されています。

センターピラーや天井側のロングアシストグリップと組み合わせることで、小さな子どもや高齢の同乗者でも乗り降りしやすいよう工夫されています。

豪華なシートや大画面モニターばかりに目が向きがちですが、私はこうした乗降性こそExecutive Loungeで見逃せない部分だと思います。

なぜなら、高級ミニバンで本当に大切なのは、座ってからの快適性だけではないからです。

ドアを開け、乗り込み、着席し、目的地で降りるまでが一つの体験です。

また、40系には予防安全パッケージ「Toyota Safety Sense」が採用され、プロアクティブドライビングアシストなどの運転支援も用意されています。

高度運転支援技術「トヨタ チームメイト」もExecutive Loungeを語るうえで重要な装備です。

中古車情報でもアドバンストパーク、パノラミックビューモニター、ブラインドスポットモニター、ヘッドアップディスプレイ、デジタルインナーミラーなどを備えた物件が確認できます。

車体が大きいからこそ、周囲確認や駐車を支援する装備の価値は高まります。

高級装備というと革シートや音響設備を想像しがちですが、大きな車を日常で扱いやすくする技術も、Executive Loungeの価値の一部と考えたほうがいいでしょう。


ハイブリッドの性能と燃費は?

Executive Loungeは、2.5Lガソリンエンジンとモーターを組み合わせたハイブリッドが中心となります。

2023年型として紹介された仕様では、2.5Lエンジンの最高出力は140kW(190PS)、最大トルクは236N・m。

フロントモーターは最高出力134kW(182PS)、最大トルク270N・mで、E-Fourではさらにリアモーターを組み合わせます。

システム最高出力は184kW(250PS)とされ、大柄なボディを走らせるために十分な性能が与えられています。

燃費については仕様によって異なりますが、2023年登場時の紹介ではWLTCモードで2WDが17.5km/L、E-Fourが16.5km/Lとされています。

一方、中古車検索サイトでは歴代ヴェルファイアハイブリッドExecutive Loungeをまとめたカタログ値として、WLTCモード14.8~17.8km/Lという範囲が掲載されています。

ここで注意したいのは、年式や駆動方式によって数値が異なることです。

またトヨタも、カタログ燃費は定められた試験条件で測定した数値で、実際の燃費は道路状況、気温、乗車人数、エアコン使用などによって変化すると案内しています。

Executive Loungeでハイブリッドを選ぶ最大の意味は、燃料代だけではないと私は考えています。

高級ミニバンでは、エンジン停止時や低速域での静かさも大切です。

後席で会話したり、音楽や映像を楽しんだりする車だからこそ、モーター走行を取り入れたハイブリッドとの相性は非常にいいのです。

燃費性能はもちろん魅力ですが、静粛性まで含めてExecutive Loungeに合ったパワートレインと見るのが自然でしょう。


中古のExecutive Loungeは狙い目なのか?

新車価格が約900万円クラスだったこともあり、Executive Loungeは中古車でも高額です。

掲載されている40系の例を見ると、2024年式・走行1.6万kmで支払総額808万円、2024年式・約1万kmで825.9万円、2023年式・約1.3万kmで804.8万円など、800万円前後の物件が複数確認できます。

2025年式・0.8万kmで858万円という例や、低走行車で900万円を超える掲載例もあります。

その一方で、30系まで視野を広げると価格はかなり下がります。

2018年式・走行3.3万kmで支払総額457万円、2020年式・6.9万kmで449.8万円、2015年式・11.9万kmで264万円という例もあります。

中古車サイトでは、歴代ヴェルファイアハイブリッドExecutive Lounge全体の平均価格が558万円、価格帯は18万円から1,299万円とされています。

ただしこれは20系、30系、40系など異なる世代をまとめた数字なので、40系Executive Loungeの相場そのものを表す数字ではありません。

ここは中古車選びで特に注意したいところです。

「Executive Loungeが平均558万円なら、500万円台で40系も買える」と単純に考えてしまうと、実際の相場とのズレが生じます。

40系にこだわるなら、年式だけでなく走行距離、保証、修復歴、装備内容をそろえて比較する必要があります。

また高級ミニバンはオプションによる差が大きいため、車両価格だけで判断するのもおすすめできません。

左右独立ムーンルーフ、ユニバーサルステップ、JBLサウンド、14インチリアエンターテインメント、デジタルインナーミラー、モデリスタ用品など、欲しい装備を先に決めてから探す方が失敗しにくいでしょう。


Executive Loungeは892万円でも価値がある?

ここからは筆者としての考察です。

Executive Loungeを「ヴェルファイアの一番高いグレード」とだけ考えると、約900万円という価格にはかなり割高感があります。

一方で、後席を中心に見ていくと評価は変わります。

大型オットマン付きのエグゼクティブラウンジシート、リフレッシュ機能、シートヒーター、ベンチレーション、14インチ後席モニター、JBLサウンド、独立ムーンルーフ、専用空調、各種運転支援まで、一台に非常に多くの機能が集約されています。

つまりExecutive Loungeは、「移動するための車」というより移動時間そのものを快適な滞在時間へ変える車に近い存在です。

だからこそ、運転席に一人で乗る時間が圧倒的に長い人には、装備を持て余す可能性があります。

逆に家族を乗せて長距離移動する機会が多い人、後席に大切な人を乗せる人、法人や送迎用途で後席の快適性を重視する人なら、価格差の意味を感じやすいでしょう。

私自身は、コストパフォーマンスを考えるなら「最上級だからExecutive Lounge」と決める必要はないと思います。

ヴェルファイアを自分で運転することが中心なら、Z Premierとの価格差を確認し、自分が本当に2列目の専用装備を使うのか考えるべきです。

一方、Executive Loungeの中古車は少し面白い存在です。

40系は依然として高額ですが、30系になると400万円台や300万円以下の掲載車も見つかります。

もちろん世代が違うため安全装備、インフォテインメント、静粛性などは40系と同じではありません。

それでも、「Executive Loungeという考え方」そのものを比較的現実的な予算で味わいたいなら、状態の良い30系を探す方法もあります。

新車の40系を買うか、30系Executive Loungeの良質中古車を買うか。

これは単なる「新しい車か古い車か」ではなく、最新技術を取るか、豪華装備を割安に手に入れるかという選択になります。

高級感だけに目を奪われず、実際に自分が使う装備へお金を払う。この考え方が、Executive Loungeを賢く選ぶうえで一番大切だと思います。


まとめ|ヴェルファイアExecutive Loungeは後席を極めた最上級仕様

トヨタ ヴェルファイアハイブリッド エグゼクティブラウンジは、2023年6月に登場した40系ヴェルファイアの最上級グレードです。

4WDモデルは発売時8,920,000円で、全長4,995mm、全幅1,850mm、全高1,945mmという堂々としたボディに、7人乗りの広い室内を組み合わせています。

魅力の中心はエグゼクティブラウンジシートです。

パワーオットマン、リフレッシュ機能、温熱機能、ベンチレーション、専用操作パネルなどを備え、14インチリヤシートエンターテインメントやJBLプレミアムサウンドと合わせて、2列目を非常に快適な空間に仕上げています。

一方、新車は約900万円、中古の40系でも800万円前後の掲載車が多く、誰にでもコストパフォーマンスが高い車とはいえません。

後席をどれだけ使うかが、Executive Loungeを選ぶ最大の判断基準になるでしょう。

後席を頻繁に使うなら価格差にも明確な意味がありますが、自分で運転する時間が中心ならZ Premierも含めて比較するのが賢い選び方です。


よくある質問

ヴェルファイアハイブリッドExecutive Loungeの新車価格はいくら?

2023年発売時はハイブリッド2WDが870万円、E-Fourの4WDが892万円でした。

価格や仕様は改良などで変わる可能性があるため、購入時はトヨタ販売店や最新の公式情報で確認するのが確実です。

Executive LoungeとZ Premierの大きな違いは?

大きな違いは2列目の快適装備です。

Executive Loungeには専用のエグゼクティブラウンジシートを採用し、リフレッシュ機能、メモリー機能、温熱機能、ベンチレーション、後席用操作パネルなど、後席で過ごす人のための装備が充実しています。

中古のヴェルファイアExecutive Loungeはいくらくらい?

世代によって大きく異なります。

掲載例では40系の高年式車が800万円前後になる一方、30系では400万円台や300万円以下の車両も確認できます。購入時は価格だけでなく、年式、走行距離、保証、修復歴、ムーンルーフやJBLなどの装備内容まで確認することが重要です。

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