トヨタ アルファードは、ベッドやキャンピング装備を架装することで、普段使いと車中泊を両立できる8ナンバー仕様のキャンピングカーとして活用できます。
中古車市場でも実際に「キャンピングカー仕様」「8ナンバー可」として販売されるアルファードがあり、10系・20系・30系やハイブリッドをベースにした製作例も見られます。
ただし、単純にベッドを載せれば必ず8ナンバーになるわけではありません。どんな使い方をしたいのか、何人乗りを残したいのかまで考えて架装内容を決めることが大切です。
トヨタ アルファードのキャンピングカー8ナンバーとは?
アルファードのキャンピングカー8ナンバーとは、アルファードをベースにキャンピング用途の設備を備え、条件を満たしたうえでキャンピング車として登録するスタイルです。
一般的なアルファードは乗用車として使われますが、車内をベッドや家具などで架装することで、旅行や車中泊を楽しむ「ミニバンベースのキャンピングカー」にできます。
今回の元資料でも、中古車市場には「キャンピングカー仕様」「車中泊」「床張り」「ベッド」「8ナンバー可」と紹介されたアルファードが実際に掲載されています。
一例として確認できるのが、2010年式の「アルファード 2.4 240S プライムセレクションII」です。
この車両は新品架装されたキャンピングカー仕様で、床張りやベッドを備え、ナビ、ETC、地デジ、ドライブレコーダー、リアモニター、パワーバックドアなども装着されていました。
掲載時の車両本体価格は109.8万円、支払総額は119.8万円で、用途として車中泊だけでなく、キャンプ、釣り、登山、ペットとの旅行、道の駅巡り、リモートワーク、移動事務室、災害時の避難場所なども挙げられています。
ここがアルファードをキャンピング仕様にする面白さです。単なる「寝られるクルマ」ではなく、普段は普通のミニバン、休日には遊びの拠点という二面性を持たせられます。
なお、「8ナンバー可」という販売表記と、実際に8ナンバー登録済みであることは同じ意味とは限りません。購入時には車検証の用途や登録状態を販売店へ確認する必要があります。
アルファードの8ナンバー仕様にはどんな装備が付く?
アルファードをキャンピングカーとして使う場合、最大のポイントになるのは就寝スペースです。
元資料では、アルファードの室内寸法を生かせばダブルベッドサイズ相当のベッド幅を確保することも可能とされています。
もちろん架装方法やグレードによって利用できるスペースは変わりますが、大人1〜2人が車中泊するライトキャンピングカーとしては相性のよいボディサイズです。
さらに車内の広さを利用して、次のような装備を組み合わせることができます。
- フラットなベッドスペース
- 床張り
- テーブル
- USB電源
- ポータブル冷蔵庫
- サブバッテリー
- キャンプ用品や寝具の収納
- 車中泊向けの家具類
アルファード専用キャンピングキットを展開するグランドモーターの「JEWEL」も、その一例です。
同社はアルファード・ヴェルファイア専用のベッドキットを展開しており、家具色やシート生地について5000種類以上から選択できると案内しています。
資料掲載時にはJEWELのベッドキットについて、取り付け工賃込みの販売価格も紹介されていました。こうした専用キットが存在することからも、アルファードを車中泊仕様にしたいという需要が一定数あることが分かります。
ただし、キャンピングキットを装着しただけで自動的に8ナンバーになるわけではありません。
「ベッドを載せて寝られる状態」と「キャンピング車として登録できる状態」は分けて考える必要があります。8ナンバー化を目的とするなら、製作前の段階から専門店へ相談したほうが安心です。
アルファードをキャンピングカーにするメリットは?
アルファードをキャンピングカーとして使う一番のメリットは、普段乗っているミニバンの延長で車中泊を楽しめることだと私は考えています。
キャンピングカーというと、ハイエースなどの商用バンやトラックをベースにした大きな車体を想像しがちです。
本格的なキャンピングカーは居住性に優れる一方、「買い物や通勤でも毎日使いたい」という人にとってはサイズや取り回しが気になることがあります。
アルファードなら外観を大きく変更しない限り、見た目は一般的なLサイズミニバンです。
つまり、平日は買い物や送迎、休日は車中泊やキャンプというように、1台で日常とレジャーを兼用しやすいわけです。
また、アルファードは元々乗用ミニバンですから、移動中の快適性も大きな魅力です。
商用車ベースのキャンピングカーとは設計思想が異なり、シートの座り心地や静粛性、乗用車としての走行性能を重視しています。
車中泊旅行では、目的地で寝る時間だけでなく、そこまで何時間も運転する時間があります。
私はこの点こそ、アルファードをキャンピングカー化する価値のひとつだと感じます。車中泊設備だけを見るのではなく、「移動時間まで快適に過ごせるキャンピングカー」として考えると魅力が分かりやすいでしょう。
収納面にも余裕があります。
元資料では、ベッド下やシート内部に寝袋やキッチン用品を収納し、大きな荷物や長物を通路部分に積む使い方も紹介されています。
ポータブル冷蔵庫やサブバッテリーなどを積みながら、就寝スペースを確保できるのもLサイズミニバンならではです。
実際、2019年1月26日にフジカーズジャパン神戸西宮店へ投稿されたアルファード購入者のレビューでも、駐車場や維持費といった現実的な条件を考えながら車を探し、普段使いと車中泊の両方ができるミニバンベースのキャンピング仕様が条件に合ったことが購入理由として挙げられています。
専門店の説明によって疑問や不安が解消されたことも決め手だったとされており、アルファードキャンパーを選ぶ際は架装内容だけでなく、ショップ選びも重要だと分かります。
8ナンバーのアルファードを選ぶときの注意点は?
アルファードなら何でも自由にキャンピング仕様へ変更できる、というわけではありません。
特に注意したいのが乗車人数と2列目シートの形状です。
元資料では、2列目にキャプテンシートを採用したグレードでは、希望するレイアウトによってはシートアレンジが難しくなるとされています。
架装そのものができないとは限りませんが、2列目シートを外すことで2人乗り仕様になるケースもあります。
一方、3人以上の乗車定員を確保しながらキャンピング仕様にしたい場合には、8人乗りグレードが選択肢になりやすいと紹介されています。
オーダーメイド中古車専門店では、車両の年式やグレードによって異なるものの、2人乗り、4人乗り、5人乗り、8人乗りでの製作例が示されています。
対応するアルファードについても、10系・20系・30系、さらにハイブリッドを含めて製作可能と案内されています。
中古車市場には実車のキャンピング仕様も存在します。
資料では2006年式の「アルファードハイブリッド キャンピング仕様(KATO MOTOR)」も掲載されていました。
車検証データとして全長484cm、全幅180cm、全高237cm、車両総重量2500kgと記載され、掲載時の車両本体価格は220万円、支払総額234万円でした。
この例で注目したいのは高さです。
一般的なアルファードのボディイメージとは異なり、架装内容によっては高さを含めた車両寸法が大きく変わることがあります。
立体駐車場や自宅駐車場を利用する人は、購入価格だけでなく車検証上の全長・全幅・全高を確認することが大切です。
キャンピングカーを買った後に自宅へ入らない、よく使う駐車場に入れないとなれば本末転倒です。
アルファードのキャンピングカーは何人で使うのが快適?
私がアルファードキャンパーを検討するなら、まず「何人乗れるか」ではなく、実際に何人で寝るのかから考えます。
元資料でも、アルファードは乗用ミニバンとしては非常に広い一方、ハイエースのスーパーロングやカムロードなど、本格的なキャンピングカーのベース車と比べると限界があると指摘されています。
ここは購入前に理解しておきたい部分です。
アルファードだから大人4〜5人が荷物を大量に載せて連泊しても快適、というほどの空間があるわけではありません。
資料では、荷物の多い1〜2人+ペットや子どもといった使い方が比較的向いているとされています。
一方、それ以上の人数での旅行や2泊以上の連泊を重視するなら、ハイエースサイズの車両も検討したほうが快適という見方です。
私もこの考えには納得できます。
アルファードの強みは「最大限の居住空間」ではありません。日常性、乗り心地、車中泊性能を高いレベルでバランスさせることです。
いわばホテルの一室をそのまま車にするのではなく、普段使える上質なミニバンに、寝られる秘密基地を追加する感覚に近いでしょう。
車中泊だけを最優先するならハイエースなどの箱型ボディが有利です。
しかし、「年に数回しか泊まらないのに、本格キャンピングカーを所有するのは負担が大きい」という人なら、アルファードのようなミニバンベースには合理性があります。
アルファードの8ナンバー仕様はどんな人に向いている?
アルファードのキャンピングカー仕様が特に合うのは、普段使いを犠牲にしたくない人です。
例えば、普段は家族の送迎や買い物に使い、週末になるとキャンプ場や道の駅へ出掛ける。こうした使い方なら、アルファードキャンパーの長所をかなり生かせます。
元資料では、キャンプや釣り、登山だけでなく、ペットとの旅行、道の駅巡り、リモートワーク、モバイルオフィス、災害時の一時的な避難場所といった用途も示されています。
特に面白いのがモバイルオフィスとしての使い方です。
ベッドだけを重視するのではなく、テーブルや電源、収納を工夫すれば、日中は作業スペース、夜は就寝スペースとして使えます。
つまり「キャンピングカー=キャンプ専用車」と考える必要はありません。
自分の趣味や働き方に合わせて車内を組み替えられることにこそ、ミニバンキャンパーの価値があります。
反対に、常に4〜5人で長期旅行する人や、室内で立って調理したい人、大容量の水回りや固定設備を求める人には、アルファードより本格的なバンコンやキャブコンのほうが向いている可能性があります。
車体の内側は乗用車として設計されているため、ハイエースのような直線的な荷室に比べると、家具の配置自由度にも制約があります。
「アルファードだから何でもできる」と考えるより、日常性を残したライトキャンピングカーとして位置付けるほうが失敗しにくいでしょう。
私が考えるアルファード8ナンバーの賢い選び方
個人的には、アルファードを8ナンバーのキャンピングカーにするなら、最初から豪華装備を全部盛りにする必要はないと思います。
アルファードを選ぶ最大の理由は、すでに乗用車として高い快適性を備えていることだからです。
そこへ過剰な家具や装備を追加して車内を狭くしてしまえば、せっかくの魅力を消してしまいます。
まず優先したいのは、寝る・荷物を積む・移動するという3つの基本機能です。
1〜2人での利用が中心なら、フラットなベッド、十分な収納、スマートフォンなどを充電できる電源環境があれば、かなり実用的な車中泊仕様になります。
そのうえで冷蔵庫やテーブルなど、自分が本当に使うものだけを追加するほうがコストも抑えやすいでしょう。
また中古車から作る場合には、ベース車の価格だけに目を奪われないことも大切です。
2010年式の240Sをベースにしたキャンピング仕様や、2006年式アルファードハイブリッドのキャンピング仕様など、年式の古い車両なら比較的手が届きやすい価格帯で出てくることがあります。
しかし年式が進んだ車では、エンジンやハイブリッドシステム、足回り、エアコン、電装品などの状態確認が欠かせません。
家具がきれいでも、ベース車両に大きな整備費がかかれば結果的に高くつきます。
さらに8ナンバー仕様では、登録内容や乗車定員、架装の状態も車両ごとに異なります。
中古車情報に「8ナンバー可」と書いてあるのか、「現在8ナンバー登録されている」のかも必ず区別したいところです。
私はアルファードキャンパーについて、豪華さを競うより普段の暮らしで邪魔にならない範囲に仕上げることが、いちばん賢い作り方だと考えます。
本格キャンピングカーほど広くなくても、普段から使えて、思い立った日にそのまま旅へ出られる。その機動力こそ、アルファードをベースにする意味ではないでしょうか。
まとめ
トヨタ アルファードは、ベッドや床張り、収納、電源などを組み合わせることで、車中泊を楽しめるキャンピングカーへ架装できます。
中古車市場でも2010年式240Sの「キャンピングカー仕様・8ナンバー可」車両や、2006年式アルファードハイブリッドのキャンピング仕様などが確認されており、実際にアルファードをベースとしたキャンパーは流通しています。
10系・20系・30系やハイブリッドを対象に架装する専門店もあり、年式やグレードによって2人、4人、5人、8人乗りなどの仕様が考えられます。
ただし、車中泊仕様にしただけで必ず8ナンバーになるわけではありません。購入・製作時には登録内容、乗車定員、シート構成、車体寸法、架装内容を確認することが重要です。
アルファードキャンパーの真価は、本格キャンピングカー以上の広さではなく、普段使いのしやすさ、長距離移動の快適性、そして車中泊を1台にまとめられるバランスの良さにあります。
1〜2人を中心に週末の車中泊やキャンプを楽しみたい人なら、非常に面白い選択肢です。反対に大人数での長期旅行が中心なら、ハイエースなどより大型のベース車も比較したうえで選ぶのが賢明でしょう。
よくある質問
アルファードを車中泊仕様にすれば必ず8ナンバーになりますか?
いいえ。ベッドキットを取り付けただけで自動的に8ナンバーになるわけではありません。
8ナンバー登録を前提にする場合は、希望する架装内容が登録条件に対応できるか、製作前にキャンピングカー専門店などへ確認することが重要です。
アルファードのキャンピングカーは何人で使うのがおすすめですか?
元資料では、荷物が多い場合は1〜2人にペットや子どもを加えた程度の使い方が向いているとされています。
大人数や2泊以上の連泊を重視するなら、ハイエースなど、さらに広いベース車も比較したほうが快適です。
中古のアルファード8ナンバー車を買うときは何を確認すべきですか?
まず車検証で現在の登録内容、乗車定員、車両寸法を確認しましょう。
加えて、ベッドや家具などの架装状態だけでなく、エンジン、足回り、エアコン、電装品などベース車両そのものの状態を確認することが大切です。「8ナンバー可」という表記の場合は、現在すでに8ナンバーなのか、それとも変更可能という意味なのかも販売店へ確認すると安心です。
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