2024年の一部改良で発表されたアルファードXは、8人乗りの広い室内と価格を重視した新しいエントリーグレードです。
2024年12月20日にアルファード/ヴェルファイアの一部改良が発表され、その中でアルファードに「X」が追加されました。実際の発売は2025年1月7日なので、「2024年トヨタ アルファードX」と検索している方は、この発表時期と発売時期の違いを押さえておくと分かりやすいでしょう。
2024年トヨタ アルファードXとは?いつ追加されたグレード?
2024年トヨタ アルファードXとは、2024年12月20日に発表されたアルファードの一部改良で新たに追加されたエントリーグレードです。
現行40系アルファードは2023年に登場した当初、豪華装備を備えた上級グレードが中心でした。そこへXが加わったことで、「アルファードの広さは欲しいけれど、豪華装備を全部そろえる必要はない」というユーザーにも選択肢が広がりました。
注意したいのは「2024年モデル」という言葉です。Xの追加が発表されたのは2024年12月20日ですが、ハイブリッドXの発売日は2025年1月7日とされています。
つまり、検索では「2024 トヨタ アルファードX」と呼ばれることがあっても、実際には2024年末発表、2025年初頭発売という流れです。この時系列を知っておけば、中古車サイトなどで年式を確認するときにも混乱しにくくなります。
Xは単に価格を下げただけの仕様ではありません。8人乗りを採用し、アルファード最大の特徴のひとつである大きな車内を家族や多人数で使いやすくしたグレードと考えると分かりやすいでしょう。
アルファードXの価格と基本スペックは?
アルファードXで大きな注目ポイントになるのが、価格と8人乗りという組み合わせです。
一部改良時に案内されたハイブリッドXの価格は、2WDが5,100,000円、E-Fourが5,320,000円でした。上級グレードの価格が600万円台から1,000万円を超える設定まであるアルファードの中では、購入時のハードルを下げる役割を持ったグレードといえます。
2WDの主なスペックを整理すると次の通りです。
項目 アルファード ハイブリッドX
価格 5,100,000円
駆動方式 2WD(FWD)
パワートレイン 2.5L+モーター
排気量 2,487cc
乗車定員 8人
WLTCモード燃費 18.9km/L
全長 4,995mm
全幅 1,850mm
全高 1,935mm
ホイールベース 3,000mm
タイヤ 225/65R17
ハイブリッドXのWLTCモード燃費は18.9km/Lで、市街地16.5km/L、郊外20.7km/L、高速道路19.1km/Lというデータも示されています。
車両重量は2,130kgとかなり大きなミニバンですが、2.5Lハイブリッドを組み合わせることで、サイズを考えれば燃費性能とのバランスも取られています。
タイヤは225/65R17。上級仕様の大径タイヤと比べると見た目の華やかさは控えめですが、私はここをXらしい長所と考えています。
タイヤは消耗品です。インチが大きくなれば交換費用も上がりやすいため、見た目より維持費を重視する人には17インチという設定がむしろ合理的です。
「アルファードだから大径ホイールでなければならない」と考えなければ、Xは購入価格だけでなく、長く乗ったときの出費まで考えやすいグレードです。
2024年トヨタ アルファードのスペースはどれくらい広い?
「2024 トヨタ アルファードのスペース」で調べている方が最も知りたいのは、実際にどれだけ人や荷物を載せられるのかでしょう。
アルファードXのボディサイズは全長4,995mm、全幅1,850mm、全高1,935mm。ホイールベースは3,000mmあり、Lサイズミニバンらしい大柄な車体です。
室内長は3,005mm、室内高は1,360mmとされています。
数字だけを見るとピンと来ないかもしれませんが、約3mの室内長を3列のシートで使えることがアルファードの強みです。コンパクトミニバンのように「3列目を出すと急に狭くなる」という発想ではなく、3列を使うことを前提にした空間設計が魅力になります。
Xでは8人乗り仕様が設定され、2列目には6:4分割チップアップシートが採用されています。
これは2列目を左右に分割して扱えるベンチタイプのシートで、3人が座れるため、2列目3人+3列目3人という使い方が可能です。
さらに2列目はロングスライドが可能で、後方へ動かせば足元を広くできます。反対にシートをチップアップして前方へ移動させれば、3列目への乗り降りや荷室拡大にも対応できます。
つまりXの価値は、上級グレードのように「2列目の1席をどれだけ豪華にするか」ではありません。室内全体をどう効率よく使うかに重点が置かれているところがポイントです。
家族6〜8人で移動するケースや、子どもの友人、祖父母などを一緒に乗せる機会がある家庭では、7人乗りより8人乗りのほうが便利な場面も少なくありません。
私は、アルファードXを「廉価版」とだけ見るのは少しもったいないと感じます。豪華な2列目を削った代わりに、アルファード本来の大空間を人数方向に最大限利用するグレードだからです。
アルファードXの荷室スペースは十分?
アルファードXは人を多く乗せられるだけでなく、シートアレンジによって荷物にも対応できます。
参考データでは、リアシートを使用した状態の荷室容量が575L、リアシートを倒した状態では1,357Lとされています。
もちろん荷室の使い勝手は、実際には乗車人数や2列目の位置、3列目シートの状態によって変わります。
アルファードでは3列目シートを跳ね上げることで荷室を広げられ、さらにXの6:4分割チップアップ式2列目を前方へ移動すれば、大きな荷物を載せやすい空間を作ることができます。
ここは7人乗りの豪華なキャプテンシート仕様との大きな違いです。
Zなどに採用される2列目のエグゼクティブパワーシートは、快適性では明らかに上です。しかし大きな荷物を積むという視点では、シンプルなシート構造のXに魅力を感じる人もいるでしょう。
たとえば家族旅行では、8人全員が乗車すると当然ながら荷物スペースには制約が出ます。一方、普段は4〜5人で使い、必要なときだけ6〜8人を乗せる家庭なら、空間をかなり柔軟に使えます。
アルファードXを検討するときは、最大乗車人数だけではなく、「普段何人で乗るのか」「大きな荷物を積む頻度はどれくらいか」まで考えると、自分に合っているか判断しやすくなります。
Xと上級グレードでは室内装備がどう違う?
アルファードは「おもてなし」を大きなテーマにしたミニバンです。ただし、すべてのグレードが同じ豪華装備を持っているわけではありません。
上級グレードでは、14インチのリヤシートエンターテインメントシステム、JBLプレミアムサウンドシステム、左右独立ムーンルーフ、パワーサイドサンシェードなど、後席を重視した装備が設定されています。
さらにExecutive Loungeでは、プレミアムナッパ本革の2列目シートやパワーオットマン、リフレッシュ機能、脱着式のリヤマルチオペレーションパネルなど、「移動する応接室」と呼びたくなるような装備が用意されています。
一方、Xはファブリックシートを採用。豪華さよりも実用性を優先した構成です。
ここだけを見ると上級グレードとの差を大きく感じますが、車体そのものの基本サイズはアルファードです。
全長4,995mm、全幅1,850mmという堂々としたボディや、3,000mmのホイールベースを生かした広いキャビンまで小さくなるわけではありません。
つまり、Xで削られているのは主に「豪華装備」であって、アルファードという車の大きさそのものではないという点が重要です。
個人的には、ここがXを選ぶ最大の理由になると思います。
高級ミニバンを選ぶと、どうしても「せっかくなら上級グレード」と装備を足していきたくなります。しかし、日常で本当に使うのが広い室内、8人乗り、スライドドア、荷物の積みやすさなら、豪華装備に数十万円、場合によっては100万円以上を追加する必要があるのかは一度考えたいところです。
2024年の一部改良でアルファードはどう変わった?
2024年12月20日の一部改良は、Xの追加だけではありませんでした。
大きな変更として、Executive Loungeにプラグインハイブリッド車(PHEV)が加わっています。また、一部仕様ではJBLスピーカーと14インチ後席モニターを選択できるようになり、デジタルキーの採用範囲も広がりました。
さらに、前後方ドライブレコーダー付きデジタルインナーミラーが全グレードに標準設定されたことも注目点です。
デジタルインナーミラーは後方カメラの映像をミラー内のディスプレイに表示する仕組みで、後席の乗員やヘッドレスト、荷物などによって通常のミラー越しの視界が遮られても、後方を確認しやすくなります。
特に8人乗りのXは、実際に多人数で使うほど後方視界が塞がれやすくなります。
そのため私は、この装備変更は上級グレード以上にXとの相性がいいと考えています。8人乗りを選ぶ人にとって、単なる高級装備ではなく実用的な安全確認装備として意味があるからです。
また、アルファードには8人乗りのXだけでなく、7人乗り仕様のGやZ、Executive Loungeなども用意されています。
選択肢が増えたことで、「最高級の2列目を求める人」から「家族8人で使える広さを重視する人」まで、同じアルファードの中で選び分けやすくなりました。
アルファードXは誰に向いている?コスパ重視で考察
ここからは筆者としての考察です。
私はアルファードXを、単純に「安いアルファード」と評価するより、アルファードの大きな車体を最も実用側へ振ったグレードと見るのが適切だと考えています。
アルファードの上級グレードには確かに魅力があります。豪華な2列目シートやムーンルーフ、後席モニター、高級オーディオなどは、長距離移動の快適性や所有満足度を大きく高めてくれます。
ただし、それらを必要とするかどうかは家族によって違います。
8人乗れること、室内が広いこと、大きな荷物にも対応できることを優先するなら、Xのシンプルな装備構成はむしろ理にかなっています。
特に注目したいのが、Xの2列目が6:4分割チップアップシートである点です。
現行アルファードは「高級送迎車」というイメージが強くなりましたが、初代から続く大きな魅力のひとつは、多人数を乗せられる大型ミニバンとしての実用性でした。
Xの登場によって、その原点に近い使い方が40系でも選びやすくなったと私は感じます。
一方で、購入前には必ず確認したい点もあります。
まず車幅は1,850mm、全長はほぼ5mです。広い車内スペースは魅力ですが、その分だけ狭い住宅街や立体駐車場では扱いやすいサイズとはいえません。
最小回転半径も5.9mなので、これまでコンパクトカーや5ナンバーサイズのミニバンに乗っていた人は、購入前に実車で取り回しを確認したほうが安心です。
また、5,100,000円という価格はアルファードの中ではエントリーですが、一般的なミニバンとして見れば十分に高額です。
だからこそ、「アルファードに乗りたいからX」ではなく、5m級の車体と8人乗りの空間を本当に使うかを考えて選ぶことが大切だと思います。
普段2〜3人しか乗らず、後席の豪華さにもこだわらないのであれば、より小さく安いミニバンという選択肢もあります。
逆に、家族が多い、祖父母も一緒に出かける、大きな荷物を積む、長距離旅行が多いといった使い方なら、Xは「豪華装備を減らして広さにお金を払う」という非常に分かりやすい選択になります。
まとめ
2024年12月20日に発表されたアルファードの一部改良では、新たにXグレードが追加されました。実際の発売は2025年1月7日で、ハイブリッドXの2WDは510万円、E-Fourは532万円です。
2WDは2.5Lハイブリッド、8人乗り、WLTCモード燃費18.9km/L。全長4,995mm、全幅1,850mm、全高1,935mmという大きなボディに、室内長3,005mmの3列シート空間を備えています。
最大の特徴は、2列目に6:4分割チップアップシートを採用した8人乗り仕様であることです。上級グレードほど後席装備は豪華ではありませんが、多人数乗車や荷物への対応力という意味では、アルファードの大空間を素直に生かせます。
高級感を最優先するならZやExecutive Loungeが魅力的ですが、「豪華装備より広さと実用性」「できるだけ購入価格を抑えて現行アルファードに乗りたい」という方にとって、Xは検討する価値の高いグレードだと私は考えます。
よくある質問
2024年トヨタ アルファードXはいつ発売されましたか?
アルファードXの追加を含む一部改良は2024年12月20日に発表され、ハイブリッドXは2025年1月7日発売です。「2024年アルファードX」という検索語は主に発表時期を指していると考えると分かりやすいでしょう。
アルファードXは何人乗りですか?
ハイブリッドXは8人乗りです。2列目に6:4分割チップアップシートを採用し、多人数乗車とシートアレンジのしやすさを重視しています。
アルファードXの室内スペースは狭くありませんか?
車体は全長4,995mm、全幅1,850mm、ホイールベース3,000mmで、室内長は3,005mmです。Xだから車体や室内そのものが小さくなるわけではなく、上級グレードとの主な違いはシートや快適装備の内容です。
ソロ(そろ)/新車・カーライフ愛好家