新型 日産 gtrはまだ正式発表されていませんが、R35型の生産終了と日産の電動化技術開発から、次世代GT-R復活への流れは着実に見え始めています。
2007年から長く販売されてきたR35型NISSAN GT-Rは、2025年に生産を終了しました。
一方、日産はR32型スカイラインGT-RをEV化した「R32EV」で、電動時代にもGT-Rらしい速さと運転する楽しさを残すための技術研究を進めています。
では、「新型 日産 gtr」を待っている人にとって、現在どこまで確定していて、何がまだ分からないのでしょうか。
日産GT-R生産終了、最後の1台が栃木工場でラインオフ
まず確定している大きな出来事が、R35型NISSAN GT-Rの生産終了です。
日産自動車は2025年8月26日、栃木工場でR35 GT-R最終生産車のオフライン式を開催しました。
R35型は2007年に登場し、およそ18年間にわたって生産された日産を代表するハイパフォーマンスカーです。
日産のWebカタログでもGT-Rについて「生産は終了」と案内されており、2024年3月から2025年9月まで掲載されたモデルがR35世代の最終段階となりました。
つまり現在、「新型GT-R」と検索しても、すぐに注文できる後継モデルが存在する状況ではありません。
R35が終わり、次世代GT-Rを待つ空白期間に入ったというのが現状を理解するうえで最も重要なポイントです。
R35は長寿モデルでしたが、その18年間は単純に同じクルマを売り続けたわけではありません。
年次改良を繰り返し、エンジン、足回り、空力性能、内外装などを熟成させながら性能を高めてきました。
2007年当時から「日常でも使えるスーパーカー」という独自の立ち位置を持ち続けたことも、GT-Rが世界的に注目された理由でしょう。
個人的には、18年間というモデルライフそのものがR35の異例さを物語っていると感じます。
短期間でモデルチェンジするのではなく、ひとつの基本設計を徹底的に磨き続けた点は、次世代GT-Rを考える際にも無視できない特徴です。
日産GT-R R35最終仕様は?2025年モデル最大出力を確認
「2025 日産 gt-r 最大出力」を調べている人も多いと思います。
R35最終世代の通常モデルでは、3.8L V型6気筒ツインターボの「VR38DETT」エンジンを搭載し、最高出力は419kW[570PS]/6,800rpm、最大トルクは637N・m/3,300rpmでした。
GT-R NISMOではさらに高性能化され、最高出力は441kW[600PS]/6,800rpm、最大トルクは652N・m/3,600rpmです。
駆動方式は4WD、トランスミッションは6速DCTです。
最終世代の主なグレードを見ると、Pure edition、Premium edition、Black edition、Track edition engineered by NISMO、Premium edition T-spec、GT-R NISMOなどが設定されました。
価格情報では、Pure editionが約1,444万円、Premium editionが約1,558万円、GT-R NISMOが約3,008万円、NISMO Special editionが約3,061万円という水準でした。
登場初期のR35を知っている人ほど、「GT-Rもかなり高くなった」と感じるはずです。
しかし、それだけR35が登場当初とは別物と言えるほど進化し、車両そのものの価値や市場環境も変化したという見方もできます。
R35のボディサイズは通常モデルで全長4,710mm、全幅1,895mm、全高1,370mm。
車両重量はグレードによっておおむね1,740〜1,770kg級となっています。
一般的なスポーツカーとして考えればかなり重い部類ですが、GT-Rはもともと単純な軽量化だけを狙ったクルマではありません。
4WD、リア側にトランスミッションを配置するトランスアクスル構造、4人乗車できるパッケージなどを組み合わせ、さまざまな路面で速く走れることを重視してきました。
私がGT-Rの面白いところだと思うのは、カタログ上の軽さや最高出力だけで勝負するのではなく、実際の路面で性能を使えることまで含めて設計している点です。
次期GT-Rでも、この思想をどこまで残せるかが注目点になるでしょう。
日産GT-R生産終了後に「復活」が期待される理由とは?
R35の生産終了によって、「これでGT-Rという名前そのものが終わるのでは」と不安になったファンもいるでしょう。
ただし、現時点の材料を見る限り、私はGT-Rというブランドまで完全に終わったと考えるのは早いと思っています。
重要なのが、日産がR32型スカイラインGT-Rを使って進めた「R32EV」プロジェクトです。
R32EVは、単に古いGT-Rからエンジンを取り外してモーターに交換しただけのEVではありません。
開発チームが重視したのは、R32GT-Rにあった「速さ」と「運転する楽しさ」を、電動駆動技術でどこまで再現できるかという点でした。
日産でパワートレインシステムのエキスパートリーダーを務める平工良三氏は、GT-Rを語るうえで重要な要素として、圧倒的な速さと、運転する楽しさの2つを挙げています。
これは、次世代GT-Rを考えるうえでかなり重要なヒントです。
電気モーターなら大きなトルクを瞬時に発生させることができ、単純な加速性能を高めることは比較的容易です。
しかし日産側も、単に速いEVを作ればGT-Rになるわけではないと考えていることが、R32EVの取り組みから分かります。
アクセル操作、車速、振動、音、ドライバーの操作感をリンクさせ、「自分でクルマを動かしている感覚」を作り込むことが重要だと研究しているのです。
これは次期GT-RがEVになると決まった、という意味ではありません。
ただ、電動化されたスポーツカーでもGT-Rらしいフィーリングを残すための技術を日産が研究していることは、将来を考えるうえで見逃せない事実です。
R32EVは新型日産GT-Rへのヒントになる?
R32EVの主要諸元を見ると、その内容はかなり本格的です。
ベース車両はBNR32型スカイラインGT-Rで、ボディカラーはガングレーメタリック。
全長4,545mm、全幅1,755mm、全高1,340mmで、車両重量は1,797kgです。
駆動方式にはツインモーター4WDを採用し、モーターは最高出力160kW×2基、最大トルク340N・m×2基。
駆動用バッテリーにはリーフNISMO RC02のリチウムイオン電池が使用されています。
乗車定員は2名です。
R32はもともとEV用の車体ではないため、バッテリー搭載も簡単ではありませんでした。
現在のEVのように床下へ大きなバッテリーを敷き詰めることができず、リアシート部分を使って搭載しています。
さらに、R32に搭載されていたRB26DETTエンジンや取り外した部品は廃棄せず保管され、今後の技術研究に活用する予定とされています。
この姿勢からも、日産が単純に「旧車をEVへ置き換える」ことだけを目的としていないことが分かります。
R32EVには特注のR32オリジナルシフトレバーやパドルシフト、液晶メーターパネル、特注レカロシート、専用サウンドシステムなども採用されました。
特に興味深いのが音の作り込みです。
エンジン音を録音してEVから再生するだけでは、ドライバーにとって本物らしい楽しさにならなかったため、アクセル開度や車速などと音・振動を連動させるところまで開発しています。
私はここに、次世代GT-Rを考えるうえで大きなヒントがあると思います。
将来、GT-RがEVまたは電動化されたとしても、単に「静かで速いクルマ」にするのではなく、ドライバーが操作する喜びをデジタル技術で作り直す可能性があります。
言い換えれば、次のGT-Rではエンジンそのものを残すかどうか以上に、GT-Rらしい体験をどう残すかが重要になるのではないでしょうか。
新型日産GT-RはEVかハイブリッドか?現時点で断定できない
「新型GT-RはEVになる」「次期R36はハイブリッドになる」といった予想は数多くあります。
ただし、今回の元資料から確実に言える範囲では、次期GT-Rの正式なパワートレイン、発売日、価格、車名、型式は確定していません。
ここは検索記事として特に注意したい部分です。
R32EVという実験車が存在するからといって、次期GT-R=完全EVと断定することはできません。
一方で、日産が電動駆動技術の中にGT-Rらしいフィーリングを取り込む研究を行っているのも事実です。
そのため次世代GT-Rについては、完全EV、ハイブリッドを含めた電動化技術が何らかの形で関わる可能性を考えるのは自然でしょう。
特にGT-Rでは、単純な最高出力以上に、車体、駆動制御、タイヤ、ブレーキ、四輪駆動をひとつのシステムとしてまとめ上げることが重要です。
R35も3.8L V6ツインターボと4WDを組み合わせ、重量級でありながら非常に高い走行性能を実現してきました。
その考え方を次世代へ置き換えるなら、「エンジンかEVか」という二択だけで見るより、四輪をどう制御し、ドライバーがどう感じるクルマにするのかに注目したほうがGT-Rらしさを理解しやすいと思います。
新型 日産 gtrの発売時期・価格はどうなる?
現時点では、新型GT-Rの正式な発売時期や価格は明らかになっていません。
そのため「2027年発売」「R36として登場」といった情報を確定事項として受け取るのは避けたほうが安全です。
R35最終モデルの価格が1,400万円台から、NISMOでは3,000万円を超える水準まで上昇していたことを考えると、次期GT-Rが登場した場合も安価なスポーツカーになるとは考えにくいでしょう。
さらに電動化、高性能バッテリー、モーター、高度な四輪制御などを採用すれば、車両コストへの影響も予想されます。
一方、GT-Rがもともと評価された理由のひとつには、世界トップクラスの性能を持ちながら、海外の超高額スーパーカーとは異なる価格帯で提供したことがあります。
ここは次期型でも大切にしてほしい部分です。
筆者としては、ただ高価な少量生産車にするより、「頑張れば現実的に狙える高性能車」というGT-R独自の立ち位置を残してほしいと感じます。
もちろんR35最終期の価格から考えれば、初期R35のような価格設定に戻る可能性は低いでしょう。
それでも、価格以上の走行性能を提供するというGT-Rの考え方は、次世代でも重要な価値になるはずです。
なぜGT-Rは18年間も支持されたのか
新型GT-Rを予想するなら、R35がなぜこれほど長く支持されたのかを考える必要があります。
GT-Rは単に最高出力が大きいだけのスポーツカーではありません。
4WDによるトラクション性能、長めのホイールベース、4人乗りのパッケージ、荷物を積めるトランクなどを備えながら、非常に高い走行性能を狙ったことが特徴です。
R35登場当初の車両重量は1,700kgを超え、一般的なスポーツカーの「軽いほど速い」という考え方とは違う方向でした。
しかし日産は、実際の道路でタイヤがしっかりグリップし、雨天やさまざまな路面でも性能を引き出しやすいことを重視しました。
この思想こそ、次世代GT-Rにも残してほしい部分です。
スペック表だけなら、これからのEVは1,000PS級のモデルも珍しくなくなっていくでしょう。
そうなると「何馬力あるか」だけではGT-Rの存在意義を作りにくくなります。
だからこそ、誰が運転しても速さを引き出しやすく、しかも操作して楽しいというGT-R独自の価値がより重要になると私は考えます。
新型日産GT-Rをどう予想する?筆者の考察
ここからは、確認できた事実を踏まえた私見です。
私は、新型GT-Rが登場するとすれば「R35をそのまま電動化したクルマ」にはならない可能性が高いと考えています。
R32EVの研究を見る限り、日産自身が「数字を合わせればGT-Rになるわけではない」と理解しているからです。
モーターを使えば大トルクは出せます。
しかしアクセルを踏んだときの反応、車速の伸び方、音や振動、ステアリング操作への反応まで含め、ドライバーとクルマが対話できなければ、GT-Rとして納得できるものにはなりにくいでしょう。
R32EVでは、30年以上前のR32が持っていたアナログな楽しさを「デジタルリマスター」のように残すという発想が試されています。
この研究成果がそのまま次期GT-Rへ搭載されると決まったわけではありません。
ただし、次世代GT-Rの方向性を考えるうえで非常に興味深い取り組みなのは間違いありません。
さらにGT-Rは、歴代モデルを通じて四輪駆動技術と深い関係があります。
日産は現在、ARIYAやX-TRAILなどで電動四輪制御「e-4ORCE」の技術を持っています。
R32EVを担当した平工氏も、e-4ORCEなど電動駆動4WDの開発経験を持つ技術者です。
私はこの点からも、次世代GT-Rでは電動モーターを単なる動力源として使うのではなく、前後左右の駆動力を細かく制御する方向へ発展する余地があると見ています。
もしそうなれば、R35とは違う方法で「重いのに速い」「条件を問わず速い」というGT-Rらしさを実現できるかもしれません。
一方、課題は重量です。
R32EVでも車両重量は1,797kgとなりました。
高性能EVでは大容量バッテリーが重量増加につながるため、次期GT-Rが電動化された場合、重量をどう管理するかは大きなテーマになります。
単にバッテリーを増やして出力を上げるだけでは、GT-Rが大切にしてきたレスポンスや運転の楽しさを損なう可能性があります。
その意味でも、次期型の注目点は最大出力だけではありません。
車重、バッテリー配置、四輪駆動制御、航続性能、冷却性能、そしてドライバーがどれだけクルマを操っている感覚を得られるか。
この総合力こそ、新型GT-Rを見る際の判断材料になるでしょう。
まとめ
新型 日産 gtrは、現時点では正式な発売日、価格、型式、パワートレインなどが確定している段階ではありません。
一方、R35型GT-Rは2007年から約18年間の歴史を経て生産を終了し、2025年8月26日には栃木工場で最終生産車のオフライン式が行われました。
R35最終世代は通常モデルで最高出力570PS、GT-R NISMOでは600PSを発生し、GT-Rの性能を長年かけて熟成させた完成形と言える存在です。
そして日産はR32EVを通じて、電動化の時代にもGT-Rが持つ「速さ」と「運転する楽しさ」を残せるか研究しています。
次期GT-RがEVになるのか、ハイブリッドになるのか、それとも別の答えを出すのかはまだ断定できません。
ただ、R35の18年間で積み上げた技術と、R32EVで進められている電動化時代の運転感覚の研究を見ると、GT-Rの価値を次の時代へどう受け継ぐかという挑戦は続いていると感じます。
新型GT-Rを見るときは「何馬力か」だけではなく、GT-Rらしい速さを誰でも引き出せるのか、そして運転して心から楽しいのかという視点にも注目したいところです。
よくある質問
新型日産GT-Rはもう発売されていますか?
いいえ。今回確認できる情報では、R35型GT-Rは生産終了していますが、後継となる新型GT-Rの正式な発売日や価格は確定していません。
2025年の日産GT-Rは何馬力ですか?
R35最終世代の通常モデルは最高出力570PS、GT-R NISMOは最高出力600PSです。いずれも3.8L V6ツインターボのVR38DETTエンジンを搭載しています。
次期GT-RはEVになるのでしょうか?
現時点では断定できません。日産はR32型GT-RをEV化したR32EVで電動時代の運転する楽しさを研究していますが、その仕様がそのまま次期GT-Rになると正式発表されたわけではありません。