新型三菱パジェロスポーツはどんなSUV?特徴と注目ポイントを解説

力強いボクシーなボディと高い車高を備えた次世代ミッドサイズSUVが悪路と舗装路の境目に停車しているイメージ

新型三菱パジェロスポーツは、トライトン譲りのタフな車体と本格4WD、3列シートの実用性を組み合わせることが期待されるミッドサイズSUVです。

日本導入への期待も高まっていますが、次期型の仕様や発売時期には未確定情報もあります。ここでは三菱自動車が公開しているパジェロスポーツの設計思想と、次期型をめぐる報道を分けながら、特徴と注目ポイントを整理します。

新型三菱パジェロスポーツとは?どんなSUVになる?

新型三菱パジェロスポーツをひと言で表すなら、日常でも使える3列シートSUVに、本格クロカンに近い耐久性と悪路走破性を持たせたモデルと考えると分かりやすいでしょう。

パジェロスポーツは日本では現在販売されていませんが、初代モデルは1996年から2001年まで「チャレンジャー」の名前で販売されていました。その後も海外市場では世代交代を続けています。

現在につながる3代目パジェロスポーツは2015年に登場しました。

三菱自動車の公式デザインページでは、パジェロスポーツを「ドライバーの冒険心や探求心に応えるミッドサイズSUV」と位置づけています。

つまり、高級SUVのような見た目だけを目指したクルマではありません。

悪路に入った時にも安心して使えるタフさと、家族を乗せる時の快適性、その両方を狙っていることがパジェロスポーツの特徴です。

特に次期型で注目されているのが、日本にも導入されているピックアップトラック「トライトン」との関係です。

2025年8月29日付のベストカーの記事では、南ヨーロッパで右ハンドル仕様とみられるカモフラージュ車が目撃され、その車両が次期パジェロスポーツではないかと報じられました。

当初は、2025年7月下旬からASEAN、中南米、中東、アフリカなどで展開された3列SUV「デスティネーター」の派生モデルではないかという見方もあったようです。

しかし注目されたのがホイールです。

デスティネーターが5穴なのに対し、目撃されたテスト車は6穴ホイールでした。トライトンも6穴を採用しています。

もちろんホイールの穴数だけで車両のすべてを判断することはできませんが、より重量があり、耐久性や悪路走行を意識したモデルである可能性を考える材料にはなります。

ベストカーは、三菱が2026年以降に投入するとしていた次期パジェロスポーツのテスト車である可能性を指摘しています。

ここが新型三菱パジェロスポーツを見るうえで大事なポイントです。

デスティネーターのような乗用車寄り3列SUVではなく、トライトンに近い本格派SUVになる可能性が高いというわけです。


新型パジェロスポーツの外装はどう変わる?力強さが重要ポイント

パジェロスポーツのデザインで中心となるのが、三菱独自のフロントデザイン「Dynamic Shield(ダイナミックシールド)」です。

三菱自動車の公式デザインページでは、現行パジェロスポーツについて、ダイナミックシールドをさらに進化させ、高級オフロードSUVにふさわしい堂々とした力強さとダイナミックな性能感を表現したと説明しています。

フードとヘッドランプの位置を高くすることで、自信のある顔つきを演出。

さらにコンビネーションランプをバンパー外側に配置し、ボディがワイドで安定して見えるデザインとされています。

リアについても、単に派手さを狙ったデザインではありません。

バンパーそのものに厚みを持たせ、下部のアンダープロテクターには水平基調のラインを採用することで、視覚的な安定感を高めています。

パジェロスポーツらしい縦型ランプも特徴です。

三菱はこの縦基調のデザインを残しながら形状を洗練させ、上質感だけでなく視認性の向上も狙ったとしています。

次期モデルの正式デザインについては、元ネタのスクープ記事の段階では確定していません。

ただしカモフラージュ車については、Aピラーが比較的立ち、全体もボクシーな形状に見えると分析されています。

これは個人的にも注目したい部分です。

最近のSUVには流線形の都会的なモデルも増えましたが、本格的な悪路走行を売りにするパジェロスポーツなら、むしろ角張った形と高いボンネットによって「道具らしさ」を出したほうがキャラクターには合っています。

高級感を過度に追い求めるより、ひと目で丈夫そうに見えるデザインのほうが、パジェロスポーツを選ぶ人には魅力になりそうです。


トライトンがベース?ラダーフレームと2.4Lディーゼルに注目

新型三菱パジェロスポーツの最大の注目点は、外観以上に中身です。

複数の元ネタでは、2023年に登場した現行トライトンをベースに、次期パジェロスポーツが開発される可能性が伝えられています。

トライトンは乗用SUVとは異なり、ラダーフレームを採用しています。

ラダーフレームとは、簡単にいえば頑丈な骨格を別に作り、その上にボディを載せる構造です。

一般的な乗用車で広く採用されるモノコック構造に比べ、重量面では不利になりやすい一方、荒れた路面で大きな力がかかる環境や高い耐久性が求められる用途ではメリットがあります。

参考記事では、新型パジェロスポーツについて、トライトンと基礎を共有する新世代ラダーフレームを採用すると予想しています。

さらに新しいフレームは従来より断面積を拡大し、高張力鋼材の使用比率も増やすことで、曲げ剛性やねじり剛性を向上させるとされています。

パワートレインとして候補に挙げられているのは、直列4気筒2.4Lディーゼルターボです。

参考情報では最高出力204ps、最大トルク47.9kgm、8速AT、4WDという仕様が予想されています。

ただし、これらの数値は次期パジェロスポーツの日本仕様として三菱自動車が正式発表した確定スペックとして扱うべきではありません。

ここは検索する際にも注意したいところです。

ネット上では予想スペックがそのまま「決定事項」のように紹介されることがありますが、発売前の車種では市場によってエンジンや装備が変わるケースも珍しくありません。

それでも、トライトンをベースとするならディーゼルとの相性は非常に良いと私は考えます。

大柄なSUVは車重が増えやすいため、低回転から太いトルクを発生するディーゼルは、街中だけでなく高速道路、登坂路、荷物を積んだ場面でも扱いやすいからです。

パジェロスポーツに求められているのは、信号ダッシュの速さではありません。

荷物や乗員が増えても余裕を感じられる力強さこそ、このクルマらしい性能といえるでしょう。


スーパーセレクト4WD-IIは新型パジェロスポーツ最大の武器になる?

走行性能で特に期待されているのが、三菱の「スーパーセレクト4WD-II」です。

参考記事では、新型パジェロスポーツにもこの電子制御4WDシステムが採用されると予想されています。

紹介されている走行モードは、後輪駆動の「2H」、通常走行にも使えるフルタイム4WDの「4H」、センターデフをロックする「4HLc」、さらに低いギヤ比を使う「4LLc」です。

また、ノーマル、エコ、グラベル、スノー、マッド、サンド、ロックという7種類のドライブモードも候補として挙げられています。

こうした装備が実現すれば、パジェロスポーツは単なる「SUV風の3列乗用車」とはかなり性格が異なります。

雪道や砂利道程度なら多くのクロスオーバーSUVでも対応できますが、パジェロスポーツが目指しているのは、そのさらに先でしょう。

三菱といえばパジェロやランサーエボリューションなどで四輪制御技術を磨いてきたメーカーです。

トライトンもアジアクロスカントリーラリーのような過酷な環境を通じて技術を磨いてきました。

だからこそ、新型パジェロスポーツではカタログ上の馬力だけを見るより、悪条件でもドライバーが扱いやすい4WD制御になっているかを見るほうが、このクルマの本質を理解しやすいと思います。

参考記事ではAYC(アクティブヨーコントロール)の採用も予想されています。

これは旋回時などに車両の動きを制御し、より狙ったラインを走りやすくする技術です。

大柄で車高の高いSUVだからこそ、悪路走破性だけでなく舗装路での安定感までどこまで高められるかが、新型の評価を左右しそうです。


新型パジェロスポーツの内装と3列シートはどうなる?

パジェロスポーツは本格4WDだからといって、室内まで無骨一辺倒というわけではありません。

三菱自動車の公式デザインページでは、現行モデルの内装について、スポーティSUVとしての運転の楽しさと快適性へのこだわりを表現したと説明しています。

特徴的なのが、高いセンターコンソールからインストルメントパネルへつながる金属調フレームです。

SUVらしい囲まれ感を残しながら、形状をモダンに進化させています。

カラー液晶ディスプレイメーターも採用され、先進機能と視認性を両立させているのが特徴です。

次期型については、大型インフォテインメントディスプレイやコネクティッド機能、音声認識などの採用が予想されています。

さらにパジェロスポーツで重要なのが3列シートです。

アウトドア好きの家族が使うことを考えると、5人乗って終わりではなく、必要に応じて6人、7人が乗れることには大きな意味があります。

一方で、3列SUVは「3列目を使うと荷室が狭い」「大人には3列目が窮屈」という問題も起こりやすいところです。

そのため私は、新型パジェロスポーツでは豪華な内装材の種類より、3列目を使った状態でどれだけ荷物を載せられるのか、床面がどれだけ使いやすいのかに注目したいと考えています。

本当に道具として使うSUVなら、この部分が毎日の満足度を大きく左右します。


新型三菱パジェロスポーツの日本発売はある?情報の見方に注意

日本のユーザーにとって一番気になるのは、「結局、日本で買えるのか」という点でしょう。

2025年8月29日のベストカーの記事では、次期パジェロスポーツの日本導入はその時点では決定していないと報じています。

まずASEANや豪州などの三菱にとって重要な市場で展開し、日本での反響などを見ながら判断する可能性があるという内容でした。

一方、別の参考記事では、2026年7月にワールドプレミア、日本市場への導入や価格540万円からといった具体的な予想も掲載されています。

ただし、その記事には「2026年7月ワールドプレミア」としながら別の箇所で「2025年10月に日本発表」と記載されており、時系列上そのままでは整合しない情報もあります。

したがって、発売日や価格については予想記事の数字を確定情報として受け取らないことが重要です。

これは新型車情報を見るうえでかなり大切なポイントです。

テスト車が走っていること、トライトンとの共通性が推測できること、メーカーが公表した既存モデルの設計思想などは材料になります。

しかし、「価格540万円」「日本発売は○月」といった情報は、正式発表が出るまでは分けて考えるべきでしょう。

なお、予想ボディサイズとしては全長4850mm、全幅1875mm、全高1800mm、ホイールベース2850mmという数字も紹介されています。

同じ参考記事に掲載されたアウトランダーPHEVの4710×1860×1740mmと比べると、かなり存在感のあるサイズです。

もしこの規模で日本導入されるなら、狭い住宅街や機械式駐車場では使いやすいサイズとは言いにくいでしょう。

その一方で、トライトンの全長5320mmよりは短く、荷台を必要としないユーザーにとっては現実的です。

ここにパジェロスポーツの面白さがあります。

「トライトンの走破性には魅力を感じるけれど、ピックアップの荷台までは必要ない」という人にちょうど刺さる可能性があるのです。


私が考える新型パジェロスポーツの注目ポイント

個人的には、新型パジェロスポーツが日本で登場するなら、「パジェロ」という名前だけで評価するのはもったいないと思っています。

重要なのは、かつてのパジェロをそのまま再現することではありません。

トライトンで培ったラダーフレーム、ディーゼル、4WD技術を3列SUVとして使いやすく仕上げられるかどうかです。

最近のSUV市場では、乗用車ベースのクロスオーバーが主流になりました。

燃費、乗り心地、乗降性などを考えれば、それは合理的な流れです。

しかし逆に考えると、本格的なラダーフレームSUVは選択肢が限られています。

そこで新型パジェロスポーツが比較的現実的な価格帯で登場できれば、独自の立ち位置を築ける可能性があります。

私が特に気になるのは価格です。

参考記事では540万円からという予想も出ていますが、正式価格ではありません。

もし実際に日本へ導入される場合、トライトンやアウトランダーPHEVとどの程度の差をつけるかによって商品価値は大きく変わります。

高級装備を大量に盛り込んで価格を上げるより、個人的には必要な安全装備と4WD性能をしっかり備えた実用グレードを設定してほしいところです。

パジェロスポーツの魅力は、ラグジュアリーSUVとして見栄を張ることより、「家族を乗せて遠くまで行ける頑丈な道具」であることにあると思うからです。

また、日本導入の成否を左右するのは燃費だけではありません。

全幅が1.8m後半になる大型SUVでは、日常の取り回し、最小回転半径、乗降性、駐車支援カメラなどがかなり重要になります。

本格4WD性能を持ちながらスーパーの駐車場でも必要以上に苦労しない。

このバランスを実現できれば、単なるパジェロファン向けではなく、ランドクルーザー系や大型3列SUVを検討する層にも面白い選択肢になるでしょう。


まとめ

新型三菱パジェロスポーツは、トライトン譲りのタフな設計と本格4WD、3列シートの実用性を組み合わせたSUVとして期待されているモデルです。

公式に示されているパジェロスポーツの方向性を見ると、ダイナミックシールドを使った力強い外観、快適性と先進性を意識した室内、冒険心や探求心に応えるミッドサイズSUVという基本思想が分かります。

一方、次期型についてはトライトンをベースとした新世代ラダーフレーム、2.4Lディーゼルターボ、スーパーセレクト4WD-IIなどが有力視されていますが、日本仕様の装備や価格、発売時期にはまだ予想情報が含まれています。

特に日本導入については、過去の報道でも「未決定」とされていた時期があり、ネット上の具体的な発売年月や価格だけを見て確定と判断しないほうが安全です。

それでも、トライトンほど長くなく、一般的なクロスオーバーSUVよりタフで、さらに3列シートまで備えるという組み合わせは魅力的です。

新型パジェロスポーツが日本で正式展開されるなら、名前の懐かしさ以上に、今では貴重になった「本当に使える本格SUV」としてどこまで仕上がるかが最大の注目ポイントになると私は考えています。


よくある質問

新型三菱パジェロスポーツはパジェロと同じ車ですか?

同じではありません。パジェロスポーツは独立したモデルで、初代は日本で「チャレンジャー」として1996年から2001年まで販売されました。

次期型についてはトライトンとの共通化が有力視されており、本格的なラダーフレームSUVとしての性格が期待されています。

新型パジェロスポーツにはディーゼルが搭載されますか?

参考情報では直列4気筒2.4Lディーゼルターボが有力候補として紹介されています。

ただし、次期型の日本仕様について正式に確定したスペックとは限らないため、最終的なエンジンや出力はメーカーの正式発表を確認する必要があります。

新型パジェロスポーツは日本発売されますか?

日本導入への期待は高まっていますが、元ネタには未確定情報と予想情報が混在しています。

ベストカーは2025年8月時点で日本導入は未決定と報じており、別の参考記事には日本発売を想定した情報もあります。発売時期や価格については、三菱自動車からの正式発表を基準に確認するのが確実です。