2022〜2024年の新型N-BOXを振り返る!年式ごとの違いを整理

2022年型から2024年型までのホンダN-BOXの変化を比較するイメージ

2022〜2024年のN-BOXは、2022年型の装備充実、2023年10月の3代目への全面刷新、2024年型での新型定着という流れで整理できます。

同じ「新型N-BOX」という呼ばれ方でも、2022年型と2023年秋以降では世代そのものが異なります。中古車を探すときは、年式だけでなく「2代目後期型か、3代目か」を確認することが重要です。

ホンダN-BOX新型2022・2023・2024の違いは?

結論から整理すると、2022年型は2代目N-BOXの完成度を高めた後期モデル、2023年10月発売モデルは3代目、2024年型は基本的にその3代目に属する車両です。

年式ごとの大きな位置づけは、次のようになります。

年式 世代・位置づけ 主な特徴
2022年型 2代目後期型 電子制御パーキングブレーキ、渋滞追従機能付きACCを採用
2023年前半まで 2代目後期型 2022年型を基本とする熟成モデル
2023年10月以降 3代目新型 内外装、視界、収納、安全支援、通信機能を全面刷新
2024年型 3代目 2023年10月登場の新型が市場に本格流通

ここで注意したいのは、2023年式には2代目と3代目が混在する可能性があることです。

2023年10月6日に3代目N-BOXが発売されたため、2023年式という表示だけでは世代を判断できません。初度登録年月や外観、型式、装備を確認する必要があります。

一方、2024年式として流通するN-BOXは、原則として2023年10月に登場した3代目が中心です。ただし、中古車情報では登録時期や在庫車の扱いによって表示が異なる場合があるため、購入前には車検証や販売店の説明を確認しましょう。


ホンダN-BOX新型2022は何が変わった?

ホンダN-BOXの2022年型は、2017年9月に登場した2代目をベースとする後期モデルです。

2021年12月に実施された一部改良の内容が大きなポイントで、見た目の派手な変化よりも、日常で頻繁に使う安全・快適装備が強化されたモデルといえます。

特に注目したいのが、全グレードに採用された電子制御パーキングブレーキです。

従来の足踏み式パーキングブレーキに代わり、スイッチ操作で作動させる方式になりました。さらに、停車中にブレーキペダルから足を離しても停止状態を保つオートブレーキホールドも利用できます。

信号待ちや渋滞でブレーキを踏み続ける負担が軽くなるため、街中での運転が中心の人にもメリットがあります。

もう一つの重要な変更が、渋滞追従機能付きアダプティブ・クルーズ・コントロール(ACC)です。

以前のACCは一定速度以上での追従走行が中心でしたが、2022年型では渋滞時の低速走行や停止まで支援する機能が加わりました。先行車が再発進した際は、スイッチ操作またはアクセル操作で追従を再開できます。

もちろん、これらは自動運転ではありません。周囲を確認し、安全運転を続ける必要はありますが、高速道路での渋滞や長距離移動における疲労を軽減しやすい装備です。

2022年型の価格はどのくらいだった?

2021年12月発売時の主なFF車のメーカー希望小売価格は、次のように案内されていました。

  • G:144万8,700円
  • L:157万9,600円
  • Lターボ:177万8,700円
  • EX:167万8,600円
  • カスタムL:178万9,700円
  • カスタムLターボ:198万8,800円
  • カスタムEXターボ:203万9,400円

主な標準グレードは、改良前より1万9,800円高くなりました。

電子制御パーキングブレーキや渋滞追従機能付きACCが追加されたことを考えると、装備内容に対する価格上昇は比較的小さかったといえます。

高級な加飾より実用装備を重視する立場から見ると、2022年型は「少額の値上げで、毎日使う機能が大きく進化した」という、お得感の分かりやすい改良でした。

2022年型の室内や使い勝手は?

2022年型は、2代目N-BOXが持つ広い室内空間も魅力です。

参考情報では室内長224cm、室内高140cmとされ、ホンダ独自のセンタータンクレイアウトによって、低い床と広い荷室を実現していました。

センタータンクレイアウトとは、一般的には後席や荷室の下に置かれる燃料タンクを前席下へ配置する技術です。後方の床を低くしやすくなるため、人の乗り降りや大きな荷物の積み込みに有利になります。

後席の座面を跳ね上げて背の高い荷物を積んだり、後席を折りたたんで自転車を載せたりできる点も、N-BOXらしい強みです。

中古車として考える場合、2022年型は新型より価格を抑えながら、電動パーキングブレーキや渋滞追従ACCを選べるのが大きな魅力です。


2023年ホンダN-BOX新型は3代目へ全面刷新

2023年の最大の出来事は、N-BOXが3代目へフルモデルチェンジしたことです。

ホンダは2023年10月5日に新型N-BOXを発表し、翌10月6日に発売しました。月間販売計画台数は1万5,000台とされました。

3代目は、従来の広い室内空間を維持しながら、視界、収納、安全支援、通信機能、内外装の質感をまとめて進化させたモデルです。

単純に豪華にするのではなく、運転のしやすさや家族全員の使いやすさを整えた点に、新型N-BOXの狙いがあります。

視界とメーター配置を大きく変更

3代目N-BOXでは、ステアリングホイールの内側から確認するインホイールメーターが採用されました。

2代目ではダッシュボード上部にメーターが配置されていましたが、3代目ではメーター位置を見直し、ダッシュボード上面をフラットにしています。

これによって前方の見晴らしがすっきりし、車幅や車両の動きをつかみやすくする設計となりました。

また、左側フロントピラー付近にあったサイドアンダーミラーをドアミラー側へ移設しています。ピラー周辺が整理されたことで、左前方の視認性向上も図られました。

背の高い軽自動車は室内が広い反面、車体の四隅をつかみにくいと感じる人もいます。そのため、3代目が視界の分かりやすさに力を入れたことは、初心者や運転に不安のある人にも意味のある改良です。

N-BOXとN-BOXカスタムのデザインを再構築

標準仕様のN-BOXは、シンプルで親しみやすいデザインへ変更されました。

フロントグリルには、身近な家電製品にも見られるような丸穴をモチーフとした造形を採用。ヘッドライトも人の瞳を思わせる形状とし、威圧感を抑えた表情に仕上げています。

室内はグレージュを基調とし、コルクのような質感を表現したインパネトレーを組み合わせました。高級車のような緊張感ではなく、自宅のリビングに近い落ち着きを狙ったデザインです。

一方のN-BOXカスタムは、横一文字に見えるライトと緻密なフロントグリルを採用しました。

ホンダ車で初となるダイレクトプロジェクション式フルLEDヘッドライトや、クリアレンズのフルLEDリアコンビネーションランプも特徴です。

標準仕様とカスタムの性格がはっきり分かれたことで、「親しみやすさを選ぶか、存在感を選ぶか」という選択が分かりやすくなりました。

個人的には、見栄よりコスパを優先するなら標準仕様でも十分に魅力があります。新型では標準仕様にも安っぽさを感じさせにくい工夫があり、カスタムでなければ満足できないという車ではありません。

収納とスライドドアの使い勝手も進化

3代目では、先代の2倍以上となる大型グローブボックスや、後席用の大型サイドポケットが採用されました。

パワースライドドア予約ロック機能も新たに用意されています。

これは、スライドドアが開いている段階で施錠操作をしておけば、ドアが完全に閉まったあと自動的にロックされる機能です。雨の日や荷物を持っているときに、ドアが閉まり切るまで車の横で待つ必要がありません。

スライドドア開口部には、子どもや高齢者が握りやすい形状のくぼみも設けられました。

数字に表れにくい変更ですが、こうした改良は毎日の乗り降りで差が出ます。N-BOXが単に広いだけでなく、「広さをどう使わせるか」まで考えていることが分かる部分です。


ホンダN-BOX新型2024の特徴は?

ホンダN-BOX新型2024を調べている人が押さえておきたいのは、2024年にまったく別の新型へ変わったわけではないという点です。

2024年型の中心は、2023年10月6日に発売された3代目N-BOXです。

つまり、「ホンダN-BOX新型2023」と「ホンダN-BOX新型2024」は、多くの場合、同じ3代目モデルを指しています。

2023年は発売直後だったため、旧型の在庫車や旧型中古車と新型が同時に流通していました。一方、2024年になると3代目の展示車、試乗車、中古車が増え、新型として市場に定着していったと考えると分かりやすいでしょう。

Honda CONNECTを軽自動車で初採用

3代目N-BOXでは、車載通信モジュール「Honda CONNECT」がホンダの軽自動車として初めて採用されました。

対応するディーラーオプションナビを装着することで、Honda Total Care プレミアムの各種コネクテッドサービスを利用できます。

また、スマートフォンを鍵として使えるHondaデジタルキーでは、パワースライドドアの操作にも対応しました。

ただし、コネクテッド機能は対応ナビの装着やサービスへの申し込みが必要になる場合があります。中古車で購入するときは、車両に通信対応ナビが付いているか、利用したいサービスを引き継げるかを確認した方が安心です。

便利そうだからという理由だけで高額なナビ付きを選ぶのではなく、自分が遠隔操作や通信サービスを実際に使うかを考えることが、無駄のない車選びにつながります。

Honda SENSINGに新機能を追加

3代目N-BOXは、Honda SENSINGを全タイプに標準装備しました。

フロントワイドビューカメラと前後8個のソナーセンサーを使うシステムとなり、従来の機能に加えて、近距離衝突軽減ブレーキと急アクセル抑制機能が追加されています。

主な搭載機能は次の通りです。

  • 衝突軽減ブレーキ
  • 先行車発進お知らせ機能
  • 歩行者事故低減ステアリング
  • 路外逸脱抑制機能
  • 標識認識機能
  • 渋滞追従機能付きACC
  • 車線維持支援システム
  • 誤発進抑制機能
  • 後方誤発進抑制機能
  • 近距離衝突軽減ブレーキ
  • 急アクセル抑制機能
  • パーキングセンサーシステム
  • オートハイビーム

急アクセル抑制機能は、工場出荷時にはオフとされ、利用には販売会社での設定作業と費用が必要と案内されていました。

また、マルチビューカメラシステムもホンダの軽自動車として初めてタイプ別設定されました。狭い道でのすれ違いや後退駐車を支援する装備で、住宅街や狭い駐車場を頻繁に使う人には価値があります。

ただし、安全支援装備は事故を完全に防ぐものではありません。天候や周囲の状況によって認識・制御には限界があるため、機能を過信しないことが大切です。

3代目N-BOXの発売時価格

2023年10月発売時のメーカー希望小売価格は、標準仕様のFF車が164万8,900円からでした。

主な価格は次の通りです。

  • N-BOX FF:164万8,900円
  • N-BOX 4WD:178万2,000円
  • N-BOX ファッションスタイル FF:174万7,900円
  • N-BOXカスタム FF:184万9,100円
  • N-BOXカスタム ターボ FF:204万9,300円
  • N-BOXカスタム コーディネートスタイル FF:205万9,200円から

価格には保険料、税金の一部、登録諸費用、リサイクル料金、オプション代などが含まれないため、実際の支払総額は上がります。

2022年型のGが144万8,700円だったのに対し、3代目の標準仕様FFは164万8,900円からとなりました。単純比較では約20万円の差があります。

ただし、グレード構成や標準装備が異なるため、価格差だけで優劣を決めるのは適切ではありません。視界、安全支援、収納、通信機能、内外装の刷新に価値を感じるかが判断の分かれ目になります。


2022年型と2023〜2024年型はどちらがお得?

私見では、購入価格を抑えつつ実用装備を重視するなら2022年型、視界や安全支援まで含めて長く乗るなら2023年10月以降の3代目が有力です。

2022年型は、2代目の後期にあたるため、モデルとしての熟成が進んでいます。

電子制御パーキングブレーキ、オートブレーキホールド、渋滞追従機能付きACCを備えた車両を選べるうえ、3代目の登場によって中古車価格が比較しやすくなっています。

元ネタに掲載された中古車情報では、2022年式N-BOXの平均価格として110万9,000円という表示があり、掲載台数は747台とされていました。ただし、中古車価格や在庫数は日々変動し、走行距離、修復歴、地域、保証内容によっても大きく異なります。

一方、3代目となる2023年10月以降のモデルは、購入価格が高くなりやすいものの、前方視界、収納、安全支援、静粛性、コネクテッド機能が進化しています。

特に、運転に不慣れな家族も使う場合や、狭い住宅街を走る機会が多い場合は、視界の良さやソナーセンサーの充実が価格差以上の安心につながる可能性があります。

中古車選びでは年式より装備を確認したい

N-BOXは同じ年式でも、グレードやオプションによって装備に差があります。

中古車を比較するときは、次の項目を確認すると失敗を減らせます。

  • 2023年式の場合は2代目か3代目か
  • 片側または両側パワースライドドアの有無
  • 自然吸気エンジンかターボか
  • ナビ、バックカメラ、ETCの有無
  • Honda SENSINGの機能内容
  • 4WDが必要か
  • 修復歴と車両状態評価
  • 販売店保証の期間と走行距離条件
  • タイヤやバッテリーなど消耗品の状態
  • 車両価格ではなく支払総額

例えば、安く見える車両でも、ナビやETC、タイヤ交換、保証延長を追加すると、上位の車両より総額が高くなる場合があります。

反対に、必要のない大型ナビや外装パーツが付いた車を選ぶと、その分まで支払うことになります。「装備が多い車」ではなく、「自分が使う装備がそろった車」を選ぶのが賢い買い方です。

ターボは全員に必要ではない

N-BOXのターボ車は、坂道や高速道路で余裕のある加速を得やすいのが魅力です。

ただし、市街地での買い物や送迎が中心なら、自然吸気エンジンでも不足を感じにくい人は多いでしょう。

ターボ車は車両価格が上がるだけでなく、グレードによってはタイヤサイズや装備も変わります。高速道路を頻繁に利用するか、複数人乗車が多いか、坂道が多い地域かを基準に判断するのがおすすめです。

試乗では、平坦な道だけでなく、可能であれば坂道や合流時の加速も確認しておくと、自分にターボが必要か判断しやすくなります。


年式ごとの変化から見えるN-BOXの進化

2022〜2024年の流れを見ると、N-BOXの進化は「広さの競争」から「使いやすさの質を高める競争」へ移ったように感じます。

N-BOXは以前から室内空間の広さやシートアレンジを強みにしていました。2022年型では、電子制御パーキングブレーキと渋滞追従ACCを加え、運転時の負担を軽くしています。

3代目では、さらに視界、収納、乗降性、通信機能、安全支援へ改良範囲を広げました。

これは、軽スーパーハイトワゴンが単なる近距離用の軽自動車ではなく、家族のメインカーとして選ばれる存在になったことを意味すると考えられます。

一方で、装備が増えれば車両価格も上がります。

個人的には、最新モデルだからという理由だけで3代目を選ぶ必要はないと思います。2022年型には、現在でも十分に実用的な運転支援装備があり、中古車としての価格次第では非常にバランスの良い選択肢です。

逆に、長期間所有する予定で、家族の送迎や遠出にも使うなら、3代目の見やすい視界や安全支援、静粛性の向上は毎日の満足度につながるでしょう。

年式の新しさより、「何年乗るか」「誰が運転するか」「どこを走るか」を先に整理することが大切です。


まとめ

2022年型N-BOXは、2代目後期型として電子制御パーキングブレーキや渋滞追従機能付きACCを採用し、実用性を大きく高めました。

2023年10月6日には3代目が発売され、視界、収納、安全支援、コネクテッド機能、内外装を全面的に刷新。2024年型は、基本的にこの3代目が中心です。

価格と装備のバランスを重視するなら2022年型、運転のしやすさや最新の安全支援を重視するなら2023年10月以降の3代目が検討しやすいでしょう。

特に2023年式の中古車は2代目と3代目が混在するため、年式表示だけで決めず、初度登録年月、外観、型式、装備内容まで確認することが重要です。


よくある質問

ホンダN-BOX新型2022は3代目ですか?

いいえ。2022年型は、2017年に登場した2代目N-BOXの後期モデルです。

電子制御パーキングブレーキや渋滞追従機能付きACCが採用され、使い勝手が向上しました。

2023年ホンダN-BOX新型の発売日はいつですか?

3代目の新型N-BOXは、2023年10月5日に発表され、2023年10月6日に発売されました。

そのため、2023年式の中古車には2代目と3代目が混在する可能性があります。

ホンダN-BOX新型2024は2023年型と別のモデルですか?

基本的には同じ3代目モデルです。

2024年型として流通する車両の中心は、2023年10月に発売された3代目N-BOXですが、グレードや装備、登録時期は個別に確認してください。

執筆者:ソロ(そろ)
新車・カーライフ愛好家