日産テラノR50は、1995年9月に登場した2代目テラノです。テラノレグラスは、そのR50系を基礎に1996年8月から2002年8月まで国内販売された上級派生車でした。
この記事では、初代WD21、2代目R50、テラノレグラスを混同しないよう、年式・エンジン・駆動方式の確認ポイントを整理します。
テラノR50は1995年登場の2代目
日産ヘリテージコレクションは、2代目テラノが1995年9月に発売されたと説明しています。初代は1986年8月に登場したWD21型で、R50はその後継世代です。
初代WD21には3ドアと5ドアがありましたが、国内向けR50のボディは5ドアです。以前の記事にあった「4ドアのみ」という表現は、後部ハッチを数えない呼び方で誤解を招くため、「5ドア」に統一しました。
R50はホイールベース2,700mmで、フロントにストラット、リアに5リンクコイル式サスペンションを採用しています。ただし、全長・全幅・車両重量は標準/ワイドボディ、背面スペアタイヤ、グレードなどで異なるため、一つの数値だけで全車を説明することはできません。
WD21とR50の違い
| 項目 | 初代テラノ WD21 | 2代目テラノ R50 |
|---|---|---|
| 国内登場 | 1986年8月 | 1995年9月 |
| ボディ | 3ドア/5ドア | 5ドア |
| ホイールベース | 2,650mm | 2,700mm |
| 性格 | ダットサントラック系を基礎にしたクロスカントリー4WD | 悪路性能と日常の乗りやすさを両立したSUV |
中古車サイトでは「テラノ」という車名だけで両世代が表示されることがあります。年式だけで判断せず、車検証の型式と車台番号を確認するのが確実です。
R50のエンジンは年式で異なる
R50系には複数のエンジンがあり、販売期間中に構成が変わりました。主なものは2.7LディーゼルターボのTD27ETi、3.2LディーゼルターボのQD32ETi、3.0L直噴ディーゼルターボのZD30DDTi、3.3L V6ガソリンのVG33Eです。
1999年2月時点の日産公式資料では、ZD30DDTiは2,953cc・170PS、VG33Eは3,274cc・170PSとされています。これは当時のカタログ値で、現在の車両の性能や状態を保証する数字ではありません。
「R50ならこのエンジン」と一括りにはできません。中古車選びでは車検証やエンジンルームの表示でエンジン型式を確認し、冷却系、燃料噴射系、ターボ、オイル漏れ、変速機の整備履歴も確認してください。
4WD方式もグレードで確認する
R50系には電子制御のオールモード4X4を採用した仕様のほか、年式・グレードによってパートタイム4WDや2WDが存在しました。したがって「R50はすべてオールモード4X4」「レグラスはすべて4WD」とは限りません。
購入前にはセレクター表示だけでなく、取扱説明書と車両型式で仕様を照合し、4WDの切り替えや警告灯に異常がないか専門店で点検するのが安全です。
テラノレグラスはR50系の上級派生車
日産公式FAQでは、レグラス(JR50型)の国内販売期間を1996年8月から2002年8月としています。R50系テラノと基本部分を共有しながら、ワイドボディや内外装装備で上級感を持たせた派生車です。
発売当初はQD32ETiディーゼルとVG33Eガソリンが設定され、1999年2月の改良後はZD30DDTiディーゼルとVG33Eガソリンが公式資料に掲載されています。グレードや駆動方式は途中で変更されているため、前期・後期を分けて確認する必要があります。
海外のインフィニティQX4とはR50系の基本設計を共有する近縁車ですが、市場ごとに仕様が異なります。「レグラスはQX4と完全に同一」と考えず、部品適合は車台番号で確認してください。
中古車として選ぶときの注意点
R50/レグラスは最終年式でも20年以上が経過しています。掲載台数や相場は常に変わるため、記事内に固定の平均価格や在庫数を載せるのは避けました。
- 下回り・サスペンション取付部・ボディの腐食
- 冷却水漏れ、油脂漏れ、異音、白煙や黒煙
- ATの変速状態、4WD作動、警告灯
- タイミングベルトなどエンジン型式別の定期整備歴
- リフトアップやタイヤ変更の内容、構造変更の有無
- 純正部品・代替部品の供給状況
当時の10・15モード燃費は、現在のWLTCモードと試験方法が異なり、直接比較できません。燃料費だけでなく、予防整備と部品確保の予算も含めて検討しましょう。
まとめ
テラノR50は1995年9月登場の2代目で、国内向けは5ドアです。レグラスは1996年8月から2002年8月まで販売されたR50系の上級派生車です。
エンジンと駆動方式は年式・グレードで異なります。中古車では名称や外観だけで判断せず、車検証、車台番号、エンジン型式、整備記録を照合してください。