新型 日産 gtr

生産終了したR35型GT-Rと次世代スポーツカーをイメージしたシルエット

新型 日産 gtrはまだ正式発表されていませんが、R35型は2025年に18年の歴史へ幕を下ろし、日産は次世代GT-Rにつながる技術開発を続けています。

2025年モデルは最高600PSのNISMOまで用意され、最後のR35が栃木工場からラインオフした一方、R32GT-RをEV化した「R32EV」では次世代スポーツカーに生かせる電動技術の研究も進められました。

新型 日産 gtrはどうなる?まず知っておきたい現在地

「新型 日産 gtr」と検索すると、R36型やEV、ハイブリッドといったさまざまな情報が出てきます。

しかし、この記事の元になった日産公式資料で確実に確認できるのは、R35型GT-Rの生産が終了したことと、GT-Rらしい走りを電動化時代へ残すための技術研究が進められていることです。

日産は2024年3月14日に「NISSAN GT-R」2025年モデルを発表しました。

その後、R35型GT-Rは2007年の登場から18年にわたる生産を終え、2025年8月26日には日産自動車が栃木工場で最終生産車のオフライン式を開催しています。

公式Webカタログにも、掲載されていたGT-Rについて「生産終了」と明記され、2024年3月から2025年9月まで掲載されたモデルとして案内されています。

つまり2026年8月時点では、購入できる現行の新型GT-Rが存在するという状況ではありません。

一方で、これを「GT-Rそのものが完全終了した」と受け取るのも早いでしょう。

R32GT-Rを電動化したR32EVプロジェクトでは、日産の技術者がGT-Rの「速さ」と「運転する楽しさ」を電動駆動でどう再現するか研究しています。

私はここが、新型 日産 gtrを考えるうえで最も重要なポイントだと感じます。

次期型についてEVなのかハイブリッドなのかという方式ばかりに目が向きますが、日産が研究しているのは単純なスペック競争ではなく、GT-Rらしい運転感覚を新しい技術でどう残すかだからです。


日産GT-R生産終了、最後の1台が栃木工場でラインオフ

R35型GT-Rは2007年12月に登場し、長期にわたる改良を続けながら販売されてきました。

そして日産は2025年8月26日、R35 GT-R最終生産車のオフライン式を栃木工場で開催しました。

18年間というモデルライフは、現在の自動車としてはかなり異例です。

一般的な乗用車なら数年ごとにフルモデルチェンジするケースが多いなか、R35は基本設計を維持しながら性能、快適性、空力、内外装などを進化させ続けました。

参考情報では、18年間で約4万8000台が製造されたとされています。

「日産GT-R 生産終了 18年の歴史に幕」というニュースが大きく注目されたのも、このクルマが単なる1車種ではなかったからでしょう。

R35は当初から、スーパースポーツ級の性能を持ちながら4人乗車や荷室も確保するという独自の立ち位置を狙ったモデルでした。

3.8L V型6気筒ツインターボのVR38DETTエンジンと4WDシステムを組み合わせ、速さだけでなくさまざまな路面で性能を発揮できることを重視しています。

車重も約1.7トン台と、スポーツカーとして見れば決して軽量ではありません。

それでもR35は単純な軽量化だけに頼らず、4輪へ適切に荷重をかけてタイヤのグリップを引き出す設計思想を採用しました。

ここがGT-Rの面白いところです。

「軽い=速い」という単純な公式ではなく、実際の路面で高い性能を安定して出せるパッケージ全体を作り込んできました。

新型 日産 gtrでも、この「カタログ上の数字だけではなく、実際に速く走れる」という考え方は残してほしいところです。


2025 日産 GT-Rの最大出力は?R35最終仕様を整理

R35型GT-Rの最終世代となった2025年モデルでは、通常グレードが最高出力570PS、NISMOが600PSという高性能を誇りました。

主要グレードのスペックを整理すると次のようになります。

グレード 最高出力 最大トルク エンジン
Pure edition 570PS 637N・m 3.8L V6ツインターボ
Premium edition 570PS 637N・m 3.8L V6ツインターボ
Black edition 570PS 637N・m 3.8L V6ツインターボ
Track edition engineered by NISMO 570PS 637N・m 3.8L V6ツインターボ
GT-R NISMO 600PS 652N・m 3.8L V6ツインターボ
GT-R NISMO Special edition 600PS 652N・m 3.8L V6ツインターボ

通常モデルは419kW、つまり570PSを6800rpmで発生。

NISMOは441kW、600PSを6800rpmで発生し、最大トルクも652N・mまで高められていました。

トランスミッションは6速DCT、駆動方式は4WDです。

WLTCモード燃費は通常モデルで7.8km/Lとされています。

価格は参考情報上、Pure editionの1444万円からNISMO Special editionの3061万円までと、大きな幅がありました。

2007年の登場初期から振り返ると、性能だけでなく価格も大きく上昇しています。

一方、それだけ改良を積み重ねても、VR38DETT、6速DCT、4WDというR35の基本的なキャラクターは最後まで保たれました。

私はR35最終仕様を見ていると、「新しい部品へ交換する」だけではなく、同じ素材を18年間磨き続けたクルマだったと感じます。

だからこそ次期GT-Rでは、単純に「700PSになった」「EVになった」といった数字だけではR35の後継とは呼びにくいでしょう。

GT-RがGT-Rである理由を、新しい技術でも説明できるかが重要になりそうです。


日産GT-R生産終了後に「復活」が期待される理由

では、R35の生産終了後に新型GT-Rが復活する可能性はあるのでしょうか。

現時点で、この記事の元資料には新型GT-Rの正式な発売時期、価格、パワートレインなどは記されていません。

したがって「○年発売」「○○馬力」「EVで確定」と断定することはできません。

ただし、将来のGT-Rにつながる可能性を考える材料はあります。

そのひとつが日産の「R32EV」プロジェクトです。

R32EVは、BNR32型スカイラインGT-Rをベースにエンジンをモーターへ置き換えた実験的な車両です。

単なる旧車のEVコンバージョンではありません。

日産のパワートレインシステム エキスパートリーダーを務める平工良三氏のチームが、R32GT-Rの運転する楽しさを電動駆動で再現できるのかというテーマに取り組みました。

平工氏はGT-Rについて、重要な要素として圧倒的な速さと、運転して楽しいことの2点を挙げています。

電動モーターなら高い加速性能を出すこと自体は難しくありません。

しかし、「速いEV=楽しいスポーツカー」になるとは限らない。

そこでR32EVでは、アクセル操作、車速、音、振動などがドライバーの操作と自然につながるように作り込まれました。

私は、この考え方こそ次世代GT-Rへのヒントだと思っています。

電動化そのものが目的ではなく、GT-Rの感覚を残すために電動技術を使うという順番だからです。


R32EVは新型 日産 gtrにつながる技術実験なのか

R32EVのスペックを見ると、本格的な研究車であることが分かります。

ベース車両はBNR32型スカイラインGT-Rで、ボディカラーはガングレーメタリック。

全長4545mm、全幅1755mm、全高1340mmで、車両重量は1797kgです。

駆動には最高出力160kW、最大トルク340N・mのモーターを前後に1基ずつ搭載。

つまり合計2基のモーターを使うツインモーター4WDです。

バッテリーにはリーフNISMO RC02のリチウムイオン電池が使われました。

乗車定員は2人です。

電池搭載スペースの確保は簡単ではなく、リアシート部分を使ってバッテリーを搭載しています。

もともと約30年前の設計であるR32は床下へ大型バッテリーを積む前提ではありません。

そのため、車体へバッテリーを入れる作業ではドアを外し、角度を付けながら搭載するなどかなり工夫したと説明されています。

さらに特注R32オリジナルシフトレバー、パドルシフト、液晶メーターパネル、液晶センターコントロールパネル、特注レカロシート、専用サウンドシステムなども装備しています。

ブレーキにはR35 GT-R用NISMO純正ブレーキ変換キット、足まわりにはOHLINSを用いたNISMOスポーツサスペンションキットを採用。

オリジナル18インチホイールに245/40R18タイヤを組み合わせています。

重要なのは、スペックをR32へ似せるだけでは終わらなかったことです。

開発チームは、マニュアルトランスミッション車を操作する際の「自分がクルマを動かしている感覚」を分析しました。

アクセルを踏み、クルマが反応し、その情報が音や振動としてドライバーへ戻ってくる。

この一連のやり取りが同期していることが、運転する楽しさにつながると考えたわけです。

エンジン音についても、単純に録音したRB26DETTの音をスピーカーで流したわけではありません。

アクセル開度や車速などに応じて音や振動が変化し、運転操作と自然につながるよう調整しています。

これは非常に興味深い考え方です。

最近の電動スポーツカーではモーター出力や0-100km/h加速の数字が目立ちますが、日産はその先にある「操作した結果を人間がどう感じるか」を研究しているからです。

新型 日産 gtrが将来電動化されるとしても、R32EVの研究が直接そのまま採用されるとは限りません。

それでも、ここで得られた知見は次世代スポーツカー開発へ生かせる可能性があります。


R35最終型の価格高騰から見える新型GT-Rの課題

新型GT-Rについて考える際、もうひとつ見逃せないのが価格です。

R35は登場当初、「欧州スーパースポーツ級の性能を比較的現実的な価格で実現する」という点でも大きなインパクトがありました。

しかし最終世代では、Pure editionでも1444万円、NISMOでは3000万円を超える水準になっています。

中古車についても、元資料に掲載された情報では858万円から6331万円という非常に大きな価格幅がありました。

もちろん、中古車価格は年式、走行距離、グレード、車両状態などで変動します。

特に生産終了後は市場価格が変化しやすいため、購入を検討する場合は最新情報を販売店などで確認する必要があります。

ここで私が気になるのは、新型GT-Rが「一般ユーザーが頑張れば夢を見られるクルマ」であり続けられるかという点です。

3000万円級まで価格が上がれば、走行性能が優れていても購入できる層はかなり限られます。

GT-Rの魅力は、高価なブランド品として所有することだけではありませんでした。

比較的実用性のあるボディに、世界トップクラスを狙える性能を詰め込む。

この「性能に対するお得感」こそ、歴代GT-Rの個性のひとつだったと私は考えます。

もちろん電池、モーター、電子制御、高性能ブレーキなど次世代技術にはコストがかかります。

それでも次期GT-Rには、ただ価格が高いだけのスーパーカーではなく、「この性能ならこの価格にも意味がある」と思わせる存在になってほしいところです。


新型 日産 gtrを考察、EVかハイブリッドかより重要なこと

ここからは筆者としての考察です。

次期GT-Rについて最も注目されやすいのは、EVになるのか、ハイブリッドになるのか、それともエンジンを残すのかというパワートレインでしょう。

ただ、私は方式そのものよりも「GT-Rらしさをどう定義するのか」のほうが重要だと考えています。

R32EV開発チームが行ったのは、過去のGT-Rを懐かしむだけの作業ではありません。

なぜ運転すると楽しいのかを分解し、それをデジタル制御やモーターで再構築する実験でした。

この発想なら、将来的にGT-Rが電動化されても「エンジンがないからGT-Rではない」という単純な話にはならない可能性があります。

反対に、どれだけ強力なモーターを搭載して0-100km/h加速が速くても、ドライバーが操作する面白さを感じられなければGT-Rファンを納得させるのは難しいでしょう。

R35には、3.8L V6ツインターボ、4WD、トランスアクスル、重さを利用した高い接地性能など、独特の設計思想がありました。

R32にはRB26DETTとATTESA E-TSをはじめ、その時代ならではの技術的な挑戦がありました。

つまりGT-Rは昔から「昔と同じものを守り続けたクルマ」ではありません。

その時代に使える技術を総動員して、速さと運転する面白さを実現してきたクルマです。

そう考えると、次期GT-Rが電動技術を使うこと自体は歴史から外れているとは感じません。

むしろ問題は、その技術を使って何を実現するのかです。

個人的には、R32EVで研究された「ドライバー操作との同期」という考え方が非常に面白いと思います。

アクセル、駆動力、音、振動、ステアリング操作がバラバラではなく、ひとつの感覚としてつながる。

これが市販スポーツカーへ発展すれば、電動車でも従来とは違う運転の楽しさを作れるかもしれません。

さらにGT-Rの場合、ツインモーター4WDとの相性も悪くありません。

R32EVですでに前後モーターを使った4WDを試していることからも、日産が四輪駆動と電動制御を組み合わせるノウハウを研究していることは分かります。

ただし、R32EVはあくまで技術研究・参考展示の車両です。

その仕様がそのまま「新型 日産 gtr」になると考えるのは早計でしょう。

正式な発売時期、価格、車名、出力、電池容量、航続距離などについては、日産から発表される一次情報を待つ必要があります。


まとめ:新型 日産 gtrはR35の数字ではなく思想を継げるか

新型 日産 gtrはまだ正式な市販モデルとして発表されていません。

一方、R35型GT-Rは2007年から18年間にわたって進化を続け、2025年8月26日に栃木工場で最終生産車のオフライン式が行われました。

最終世代では通常モデルが570PS、GT-R NISMOが600PSを発生。

R35は3.8L V6ツインターボ、6速DCT、4WDという基本構成を守りながら、長期間にわたって改良され続けた異例のスポーツカーでした。

そして生産終了後の未来を考えるヒントとして注目したいのが、日産のR32EVです。

160kW・340N・mのモーターを2基搭載したツインモーター4WDで、単純なEV化ではなく、R32GT-Rの操作感、音、振動まで電動技術で再現しようとしています。

私は、次期GT-Rに必要なのは「R35より何馬力増えたか」だけではないと思います。

歴代GT-Rが持っていた、実際の路面で速く、ドライバーが操作して楽しく、その性能に納得感があるという思想を次の時代へ持っていけるか。

そこが本当の意味での「GT-R復活」を判断する基準になるのではないでしょうか。


よくある質問

新型 日産 gtrはもう発売されていますか?

いいえ。この記事の元資料では、R35型GT-Rの生産終了は確認できますが、次期型GT-Rの正式な発売時期や価格は発表されていません。

「R36」「EV」「ハイブリッド」などの情報を見る場合は、予想と日産の公式発表を分けて確認することが大切です。

2025年の日産GT-Rは何馬力ですか?

通常モデルは最高出力570PS、GT-R NISMOおよびNISMO Special editionは最高出力600PSです。

通常モデルの最大トルクは637N・m、NISMO系は652N・mとなっています。

日産GT-Rは生産終了しても復活しますか?

現時点で次期GT-Rの市販時期や仕様を断定できる公式情報はありません。

ただし日産はR32EVなどを通じ、GT-Rの「速さ」と「運転する楽しさ」を電動技術で再現する研究を進めています。次世代GT-Rを考えるうえで注目すべき動きと言えるでしょう。