初代日産テラノD21とは?2ドア・R3M・ディーゼルなど名車の特徴を解説

1980年代後半の雰囲気を感じさせる角張った2ドアSUVが自然と街を背景に停まるシーン

初代日産テラノは、1986年8月に登場したWD21型SUVです。D21型ダットサントラックを基礎にしたため「D21テラノ」と呼ばれますが、車両型式はエンジン、ボディ、仕様によって異なります。

この記事では、2ドア、R3M、ディーゼルを同一仕様として混同せず、国内初代テラノの変遷を整理します。

情報確認日:2026年8月25日。旧車を購入・整備する際は、車検証と現車の型式・部品番号を確認してください。

1986年登場のWD21型

日産の社史は、1986年8月にテラノWD21型が登場したと記録しています。日産ヘリテージコレクションは、D21型ピックアップをベースに、前ダブルウィッシュボーン、後5リンクのサスペンションを採用し、悪路性能と舗装路の快適性を両立した先駆的SUVと紹介しています。

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日産ヘリテージコレクション:テラノ V6-3000 R3M

初期は2ドア、後に4ドアを追加

国内デビュー時は左右の乗降ドアとバックドアを持つ2ドア仕様(一般には3ドアSUVとも表現)が中心でした。1989年には4ドア仕様が追加され、後年はワイドボディなども設定されました。

「2ドア」と「4ドア」では車体、重量、装備が異なります。また、同じ年式でも標準・ワイド、MT・ATなどの違いがあります。中古車広告の年式とグレード名だけで部品適合を判断しないでください。

R3Mは単一スペックではない

R3Mは初代テラノの代表的なグレード名ですが、販売時期によって2ドア・4ドア、ガソリン・ディーゼル、標準・ワイドなどの組み合わせがあります。「R3MならV6」「R3Mならワイド」と一律には決められません。

日産が保存する1990年のV6-3000 R3Mは、型式WHYD21、2ドア、VG30E型2,960cc V6、全長4,365mm×全幅1,690mm×全高1,680mm、ホイールベース2,650mmです。この数値は保存車の仕様であり、すべてのD21テラノの諸元ではありません。

ディーゼルは自然吸気とターボがある

国内初期型にはTD27型2.7L自然吸気ディーゼルが搭載され、その後TD27T型ディーゼルターボが追加されました。年次改良で出力やトランスミッションの設定も変わるため、「TD27」と「TD27T」は分けて確認します。

30年以上前のディーゼル車では、燃費や低速トルクだけでなく、地域のディーゼル車規制、登録可否、噴射系、冷却系、ターボ、排気、始動性の状態が重要です。居住地域と使用地域の条例・規制は購入前に自治体へ確認してください。

パートタイム4WDの扱いに注意

初代テラノにはパートタイム4WD仕様があります。乾燥した舗装路で4WDを使用すると、前後輪の回転差を逃がせず駆動系へ負担をかける場合があります。切替方法、使用できる路面、速度などは、その車両の取扱説明書に従ってください。

現代の電子制御4WDと同じ感覚で操作せず、タイヤは指定サイズ・同程度の摩耗状態でそろえます。4WDでも制動距離が短くなるわけではなく、雪道では適切な冬用タイヤと慎重な運転が必要です。

現在購入する際の確認項目

  • 車検証の型式、原動機型式、乗車定員、車体番号
  • フレーム・ボディ・下回りの腐食と過去の修理
  • 冷却系、燃料系、オイル漏れ、始動・充電系
  • トランスミッション、トランスファー、4WD切替の作動
  • ブレーキ、ステアリング、サスペンション、タイヤ
  • 純正・社外部品の供給可否、整備を依頼できる工場

中古車の掲載台数や価格は常に変動します。掲載価格を「相場」と断定せず、修復歴、整備内容、保証、納車整備を含む支払総額で比較してください。部品が製造終了している場合は、修理期間や代替部品の適否も専門店へ確認します。

歴史的な価値と現代車との違い

初代テラノは、都会的なデザインと本格4WDの骨格を組み合わせた点で、SUV史の一台として価値があります。一方、衝突安全、運転支援、排出ガス、静粛性は現代車と同じ基準では比較できません。

日常の実用車として選ぶ場合は、購入後の修理費、部品待ち、燃料・税金、保険、故障時の代替交通まで考えてください。旧車の魅力と維持上の負担を両方理解することが重要です。

まとめ

初代テラノは1986年登場のWD21型で、D21型ピックアップを基礎にしたSUVです。初期2ドアから4ドア・ワイドへ展開し、TD27自然吸気、TD27Tターボ、VG30E V6などが時期・仕様別に設定されました。

R3MやD21という呼び方だけでは仕様を特定できません。購入・整備では車検証、車体番号、原動機型式、現車の装備を照合し、腐食、4WD機構、部品供給まで確認してください。