三菱パジェロ新型ディーゼルは登場する?パワートレインの注目点

力強い大型SUVと2.4Lディーゼルエンジンを組み合わせた新型パジェロのパワートレインイメージ

三菱パジェロ新型は、現時点の情報では2.4L直列4気筒ディーゼルターボを搭載して登場する可能性が高く、まずディーゼルが主力になるとみられています。

新型パジェロを待っている方にとって、「本当にディーゼルなのか」「トライトンと同じエンジンなのか」「PHEVは出ないのか」は特に気になるところでしょう。現在分かっている情報を整理すると、まずディーゼルで復活し、その後に電動化モデルへ展開するシナリオが現実味を帯びています。

三菱パジェロ新型ディーゼルは登場する?

結論から言えば、新型パジェロにディーゼルエンジンが搭載される可能性はかなり高いと考えられます。

2026年5月12日にMotor Fanが伝えた情報では、次期パジェロは三菱「トライトン」やL200ピックアップトラックと同系統のラダーフレームシャシーを使う可能性が高く、エンジンについてもトライトンと共通化されるとの見方が示されています。

想定されているのは、2.4L直列4気筒ツインターボディーゼルです。

報道されているトライトン系ユニットの性能は、最高出力201hp、最大トルク470Nm。馬力だけを追求するスポーツSUVではなく、低回転から太いトルクを発生させ、重い車体を力強く動かす本格SUV向けのエンジンと考えると分かりやすいでしょう。

ベストカーWebも2026年1月9日の記事で、新型パジェロのパワートレインについて、当面はトライトンと同じ2.4L直列4気筒ディーゼルターボのみになる可能性を伝えています。

つまり複数の情報を重ねると、新型パジェロは少なくとも発売初期について、ディーゼルを中心に展開する可能性が高い状況です。

ただし重要なのは、三菱自動車が正式な日本仕様のエンジンスペックをすべて発表したわけではない点です。

「2.4Lディーゼル搭載が確定した」とまでは断定せず、正式発表を待つ必要があります。


なぜ新型パジェロは2.4Lディーゼルが有力なのか?

新型パジェロに2.4Lディーゼルが有力視されている大きな理由は、トライトンとの基本構造の共通化が合理的だからです。

Motor Fanでは、次期パジェロがトライトンやL200と同じラダーフレームシャシーを使う可能性が高いとしています。

本格クロスカントリーSUVでは、岩場や未舗装路を走った際の耐久性、牽引性能、車体のねじれに対する強さなどが重要になります。

トライトンはまさにそうした用途を想定したピックアップトラックですから、その基本設計をパジェロへ活用することには大きなメリットがあります。

エンジンまで共通化できれば、開発費や生産コストを抑えながら信頼性を高めやすくなります。

Motor Fanの記事では、三菱自動車の世界販売台数が前年から7.5%減少している状況にも触れ、新型パジェロだけのためにまったく新しいアーキテクチャを開発するより、既存資産を活用する方が現実的との見方を示しています。

私も、この考え方はかなり自然だと思います。

パジェロだからといって専用メカニズムを大量投入し、結果として車両価格が大幅に上昇してしまえば、買える人が限られてしまいます。

それよりも実績のあるトライトン系のシャシーやディーゼルを上手に使いながら、乗り心地や静粛性、後席の快適性、4WD制御などをパジェロ向けに作り込む方が、コストと商品力のバランスは取りやすいでしょう。

「専用であること」より「実用的に完成度が高いこと」。

高級感よりもお得感を重視して車を見る私としては、こちらの方が新型パジェロには合っていると感じます。


新型パジェロの2.4Lディーゼルはどんな性能になりそう?

現時点で有力視されている内容を整理すると、注目点は次の通りです。

  • 排気量は2.4Lクラス
  • 直列4気筒ディーゼルが有力
  • トライトン系エンジンとの共通化が予想されている
  • 最高出力201hp、最大トルク470Nm仕様が候補
  • 走行環境によって切り替える複数のドライブモード採用が予想される
  • 将来的なPHEVなど電動化も視野に入る可能性がある

中でもパジェロらしさを考えるうえで重要なのは、最高出力よりも470Nmという大きな最大トルクでしょう。

ディーゼルエンジンは低い回転数から大きな力を出しやすいため、重いSUVとの相性が良いパワートレインです。

発進時や急な上り坂、キャンプ用品を満載した状態、未舗装路などでも余裕を持たせやすく、本格クロカンとして考えるなら非常に理にかなっています。

またMotor Fanでは、新型四輪駆動システムに「ノーマル」「エコ」「グラベル」「スノー」「マッド」「サンド」「ロック」など複数の走行モードが設定される可能性も報じています。

これは単純にエンジン性能だけで悪路を突破するのではなく、路面に合わせて駆動力の出し方や電子制御を変える考え方です。

現代の本格SUVでは、こうした電子制御の完成度が走破性を大きく左右します。

個人的には、新型パジェロを見るときは「何馬力あるのか」だけでなく、低速トルクと4WD制御をどこまで自然に組み合わせているかに注目したいところです。


ディーゼルはツインターボではなくなる可能性もある?

ここは新型パジェロのパワートレインを考えるうえで、少し注意しておきたい部分です。

Motor Fanでは海外メディアの情報として、オーストラリアの新車排出ガス規制「NEVS」へ対応するため、ディーゼルエンジンのターボチャージャーを1基減らす可能性についても触れています。

つまり、トライトンと同じ2.4Lディーゼルを基本にするとしても、市場や排出ガス規制に応じて仕様が変更される可能性があるということです。

もしターボが1基になるなら、出力やトルク特性が現在想定されている201hp・470Nm仕様とは変わる可能性があります。

日本仕様がどのタイプになるのかも、現時点では正式発表を確認する必要があります。

一方でMotor Fanの記事では、牽引能力についてはトライトンと同じ3,500kgのブレーキ付き牽引能力を維持する可能性があるとされています。

これが実現すれば、単に見た目がワイルドなSUVではなく、重量物の牽引まで想定した本格派であることが分かります。

ただ、日本で日常的に3,500kgを牽引する人は多くありません。

一般ユーザーにとっては、この能力そのものより、「それだけ余裕を持った骨格や駆動系が設計されている」という点の方が重要でしょう。


パジェロとディーゼルはもともと相性がいい

新型パジェロにディーゼルが搭載されると聞いても、歴代モデルを知っている人なら意外には感じないかもしれません。

パジェロは1982年5月に初代が登場し、三菱が長年のジープ生産で培ってきた悪路走破性と、乗用車のような快適性を組み合わせるところから歴史が始まりました。

1985年にはパリ・ダカール・ラリーで初の総合優勝を達成。

1991年1月発売の2代目では、フルタイム4WDとパートタイム4WDの長所を組み合わせ、走行中の駆動切り替えにも対応する「スーパーセレクト4WD」を導入しました。

そしてディーゼルの歴史で大きな節目になったのが2010年です。

4代目パジェロには、ポスト新長期排出ガス規制に適合した3.2L直列4気筒クリーンディーゼルターボが追加されました。

つまり新型がディーゼルで復活するなら、まったく新しい方向へ転換するというより、歴代パジェロが得意としてきた「大きなトルクを生かして長距離や悪路を走る」という性格を現代版として取り戻す形になります。

2019年に国内向けパジェロの生産が終了し、2021年には海外向け生産も終了しました。

初代誕生から数えて39年間、世界170以上の国と地域へ展開され、シリーズ累計では約300万台が送り出されています。

これほど長く世界で使われてきた車だからこそ、新型でも舗装道路だけを意識したパワートレインにはしてほしくないところです。


新型パジェロにPHEVやEVは追加される?

新型パジェロのパワートレインを考えるうえで、もう一つ避けて通れないのが電動化です。

ベストカーWebでは、当面は2.4L直4ディーゼルターボのみとしながらも、トライトン用に開発されたプラットフォームは内燃機関だけではなく、PHEVやEVなどのパワートレインにも対応できるよう設計されていると伝えています。

そのため、新型パジェロについても将来的に電動化される可能性があるとの見方です。

三菱にはアウトランダーPHEVで長年培ってきた電動4WDのノウハウがあります。

その技術を考えれば、「パジェロPHEV」という展開を期待する人が出てくるのも自然でしょう。

ただし、私は発売初期から無理にPHEV一本へ絞らない方がパジェロらしいと思います。

本格クロカンを購入する人の中には、長距離移動や山間部、アウトドア、寒冷地での使用を重視する人もいます。

そうした場面では、給油時間の短さや航続距離、低速トルクといったディーゼルならではの使いやすさが依然として大きなメリットになります。

一方で街乗り中心のユーザーにはPHEVの方が魅力的になる可能性があります。

だからこそ、まずディーゼルで本格クロカンとしての土台を作り、後からPHEVを加えるという商品展開なら、非常に分かりやすいラインナップになると考えます。


新型パジェロの発売時期とディーゼルの正式発表はいつ?

Motor Fanが2026年5月12日に報じた情報では、次世代パジェロは2026年第3四半期に世界同時発表され、年内に最初の顧客への納車が始まる見込みとされています。

さらに具体的には、2026年8月または9月にデビューし、その後予約を開始、12月頃から納車が始まる可能性があると伝えられています。

ベストカーWebでも2026年1月9日の時点で、2026年中の新型クロスカントリーSUV投入について報じていました。

背景には、東京オートサロン2026で三菱自動車の加藤隆雄社長が「26年に新型クロスカントリーSUVを投入する」と表明したことがあります。

新型車の名称や日本仕様の詳細については段階的な発表になる可能性がありますが、少なくとも新型パジェロ復活へ向けた動きそのものはかなり具体的になっています。

そして今後もっとも確認したいのが、

「日本仕様も2.4Lディーゼルなのか」

という点です。

同じ2.4Lでもツインターボかシングルターボか、最高出力や最大トルクはいくつになるのか、トランスミッションや4WDシステムはどうなるのかで、実際のキャラクターは大きく変わります。

購入を検討している方は、現段階の予想スペックだけで判断せず、正式な日本仕様が公開されてから比較するのがおすすめです。


新型パジェロのディーゼルをどう評価する?私の考察

個人的には、新型パジェロがまず2.4Lディーゼルで登場するのであれば、かなり納得感があります。

近年は電動化が注目されますが、本格クロスカントリーSUVに必要なのは最新技術を全部盛りにすることではありません。

重い車体を無理なく動かせること、長距離を安心して走れること、悪路でも扱いやすいこと、そして購入価格が現実的な範囲に収まること。

このバランスの方が大切です。

トライトンと基本構造やエンジンを共有できるなら、完全専用設計よりもコストを抑えられる可能性があります。

ベストカーWebでは、現在のトライトンが約541万円、アウトランダーPHEVの最上級グレードが約672万円であることを踏まえ、新型パジェロについて550万〜750万円程度という予想も示していました。

これは公式価格ではありませんが、新型パジェロが三菱のフラッグシップSUVになることを考えると、価格とパワートレインの関係は非常に重要です。

もしPHEVだけでスタートして価格が一気に上がってしまえば、「パジェロが欲しいけれど予算が合わない」という人が増えるかもしれません。

その点、まずディーゼルを用意し、その後PHEVなどを上級パワートレインとして追加するなら、選択肢を広げやすくなります。

もう一つ私が注目しているのが、新型パジェロが単なるトライトンのSUV版にならないかという点です。

シャシーとエンジンを共通化すること自体は問題ありません。

むしろ価格を抑える意味では歓迎したい部分です。

しかしパジェロは、初代から一貫して「本格的な4WD性能と乗用車としての快適性を両立する」という考え方を追求してきました。

3代目ではラダーフレームからビルトインフレームモノコックへ転換し、オンロードでの操縦安定性を高めています。

4代目でもASTCなどを採用し、単なる悪路専用車ではなく、日常から長距離まで使えるオールラウンダーとして熟成されました。

その歴史を考えれば、新型もトライトン譲りの耐久性だけでは足りません。

静粛性、乗り心地、後席の快適性、高速道路での安定感まで作り込まれて初めて「パジェロが戻ってきた」と言えるのではないでしょうか。

私としては、エンジンの最高出力よりも、このトライトンとの差別化こそ新型パジェロ最大のチェックポイントだと考えています。


まとめ

三菱パジェロ新型のディーゼルについては、現時点では2.4L直列4気筒ディーゼルターボが有力候補です。

次期型はトライトン系のラダーフレームシャシーを使う可能性が高く、パワートレインも共通化されるとの見方があります。報道されている候補では最高出力201hp、最大トルク470Nmの2.4Lツインターボディーゼルが挙げられています。

一方、排出ガス規制などによってターボを1基とする仕様が登場する可能性もあり、日本仕様の詳細については正式発表を待つ必要があります。

将来的にはPHEVやEVなどへの展開も期待されていますが、まずディーゼルで登場するのであれば、歴代パジェロが大切にしてきた走破性、長距離性能、力強さを現代に受け継ぐパワートレインとして理にかなっています。

新型パジェロで本当に重要なのは、「ディーゼルかPHEVか」という二択だけではないでしょう。

トライトンの丈夫な基本設計を活用しながら、どこまで快適性や静粛性、4WD性能を磨き込み、「普段も使える本格クロカン」というパジェロ本来の価値を取り戻せるのか。

正式発表では、2.4Lディーゼルの具体的なスペックとともに、その完成度に注目したいところです。


よくある質問

三菱パジェロ新型はディーゼルで発売されますか?

現時点では、トライトン系の2.4L直列4気筒ディーゼルターボが搭載される可能性が高いと報じられています。ただし、日本仕様の正式なエンジンスペックはメーカー発表を確認する必要があります。

新型パジェロのディーゼルは何馬力ですか?

候補として報じられているトライトン系2.4Lツインターボディーゼルは、最高出力201hp、最大トルク470Nmです。ただし、新型パジェロ日本仕様が同一スペックになるとは現時点では確定していません。

新型パジェロにPHEVは登場しますか?

発売初期はディーゼル中心になる可能性がありますが、ベースとなるプラットフォームはPHEVやEVなどにも対応できると報じられており、将来的に電動化モデルが追加される可能性があります。正式な投入時期や仕様は未発表です。